JP3306479B2 - 電波混入対策電話機 - Google Patents
電波混入対策電話機Info
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- JP3306479B2 JP3306479B2 JP31070493A JP31070493A JP3306479B2 JP 3306479 B2 JP3306479 B2 JP 3306479B2 JP 31070493 A JP31070493 A JP 31070493A JP 31070493 A JP31070493 A JP 31070493A JP 3306479 B2 JP3306479 B2 JP 3306479B2
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- Japan
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- signal
- transmission
- amplifier
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- radio wave
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジオ局周辺等、強電
界地域の環境に設けられる電話機に関し、特に送話通話
線に重畳する混入電波対策を施した電波混入対策電話機
に関する。
界地域の環境に設けられる電話機に関し、特に送話通話
線に重畳する混入電波対策を施した電波混入対策電話機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を、図2および図3を参照し
て説明する。
て説明する。
【0003】まず、例えば特開昭59−115627号
公報に記載されているフィルタを使用した電波混入対策
技術について、図2を参照して説明する。この電話機1
は、受話器2と、送話器3と、送話通話線4と、受話通
話線5と、受話増幅器7と、送話増幅器9と、電話機回
路13から構成され、公衆網14と接続する。この電話
機1は、送話通話線4に重畳する混入者電波に対し、高
抵抗となるよう設計された送話フィルタ20を、送話増
幅器7の前段に有している。
公報に記載されているフィルタを使用した電波混入対策
技術について、図2を参照して説明する。この電話機1
は、受話器2と、送話器3と、送話通話線4と、受話通
話線5と、受話増幅器7と、送話増幅器9と、電話機回
路13から構成され、公衆網14と接続する。この電話
機1は、送話通話線4に重畳する混入者電波に対し、高
抵抗となるよう設計された送話フィルタ20を、送話増
幅器7の前段に有している。
【0004】次に、例えば実公平4−605号公報に記
載されているシールドを使用した電波混入対策技術につ
いて、図3を参照して説明する。この電話機1は、受話
器2と、送話器3と、送話通話線4と、受話通話線5
と、受話増幅器7と、送話増幅器9と、電話機回路13
から構成され、公衆網14と接続する。この電話機1
は、送話通話線4に重畳する混入電波に対し、送話通話
線を回路グランドするグランドシールド21を有してい
る。
載されているシールドを使用した電波混入対策技術につ
いて、図3を参照して説明する。この電話機1は、受話
器2と、送話器3と、送話通話線4と、受話通話線5
と、受話増幅器7と、送話増幅器9と、電話機回路13
から構成され、公衆網14と接続する。この電話機1
は、送話通話線4に重畳する混入電波に対し、送話通話
線を回路グランドするグランドシールド21を有してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の電話機では、特
に波長の長いAM帯の電波に対して有効であるが、数十
MHz以上のFM帯域では、あまり効果が見られない。
これは、従来のようなフィルタやグランドシールドで
は、各線間のコンデンサ結合のため高周波帯域まで有効
に設計することが難しいためである。また、従来以上の
強電界地域に電話機を設置するためには、さらに強力な
電波に対する防御が必要である。そのため、従来の対策
に追加することができ、かつAM帯域からFM帯域まで
の全帯域に有効な電波混入対策が必要である。
に波長の長いAM帯の電波に対して有効であるが、数十
MHz以上のFM帯域では、あまり効果が見られない。
これは、従来のようなフィルタやグランドシールドで
は、各線間のコンデンサ結合のため高周波帯域まで有効
に設計することが難しいためである。また、従来以上の
強電界地域に電話機を設置するためには、さらに強力な
電波に対する防御が必要である。そのため、従来の対策
に追加することができ、かつAM帯域からFM帯域まで
の全帯域に有効な電波混入対策が必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による電波混入対
策電話機は、公衆網との送受話信号の通信を行う電話機
回路と、受話信号を適正値に増幅する受話増幅器と、受
話器と直列負荷となる負荷と、受話増幅器から出力され
る受話電気信号を前記負荷を介し受話器に接続する受話
通話線と、受話電気信号を音声に変換する受話器と、受
話通話線に重畳した電波を検波する検波器と、検波器か
らの信号と受話電気信号との差分を検出し差分信号を出
力する差分検出器と、送話音声を電気信号に変換する送
話器と、この電気信号を適正値に増幅した信号として出
力する送話増幅器と、送話器と送話増幅器を接続する送
話通話線と、前記差分検出器から出力された差分信号の
位相及び大きさを調整し出力する音声調整部と、前記送
話増幅器の出力と前記音量調整部の出力を合成し合成信
号を出力する合成部とを備え、前記合成信号の入力によ
って前記差分信号の位相及び大きさを調整し合成信号の
大きさが最小になるように音量調節部を制御することを
特徴とする。
策電話機は、公衆網との送受話信号の通信を行う電話機
回路と、受話信号を適正値に増幅する受話増幅器と、受
話器と直列負荷となる負荷と、受話増幅器から出力され
る受話電気信号を前記負荷を介し受話器に接続する受話
通話線と、受話電気信号を音声に変換する受話器と、受
話通話線に重畳した電波を検波する検波器と、検波器か
らの信号と受話電気信号との差分を検出し差分信号を出
力する差分検出器と、送話音声を電気信号に変換する送
話器と、この電気信号を適正値に増幅した信号として出
力する送話増幅器と、送話器と送話増幅器を接続する送
話通話線と、前記差分検出器から出力された差分信号の
位相及び大きさを調整し出力する音声調整部と、前記送
話増幅器の出力と前記音量調整部の出力を合成し合成信
号を出力する合成部とを備え、前記合成信号の入力によ
って前記差分信号の位相及び大きさを調整し合成信号の
大きさが最小になるように音量調節部を制御することを
特徴とする。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0008】図1を参照すると、本発明の一実施例にお
いて、電話機1は、公衆網14との送受話信号の通信を
行う電話機回路13と、受話信号を適正値に増幅する受
話増幅器7と、受話器2と直列負荷となる負荷6と、受
話増幅器7から出力する受話電気信号を負荷6を介し受
話器2に接続する受話通話線5と、受話電気信号を音声
に変換する受話器2と、受話通話線5に重畳された電波
を検波する検波器12と、検波器12からの信号と受話
電気信号の差分を検出し差分信号を出力する差分検出器
8と、送話音声を電気信号に変換する送話器3と、この
電気信号を適正値に増幅し送話電気信号として出力する
送話増幅器9と、送話器3と送話増幅器9を接続する送
話通話線4と、前記差分検出器8から出力された差分信
号の位相及び大きさを調整し出力する音量調整部10
と、前記送話増幅器9の出力と前記音量調整部10の出
力を合成し合成信号を出力する合成部11とから構成さ
れ、前記合成信号の入力によって前記差分信号の位相及
び大きさを調整し合成信号の大きさが最小となるように
音量調整部を制御している。
いて、電話機1は、公衆網14との送受話信号の通信を
行う電話機回路13と、受話信号を適正値に増幅する受
話増幅器7と、受話器2と直列負荷となる負荷6と、受
話増幅器7から出力する受話電気信号を負荷6を介し受
話器2に接続する受話通話線5と、受話電気信号を音声
に変換する受話器2と、受話通話線5に重畳された電波
を検波する検波器12と、検波器12からの信号と受話
電気信号の差分を検出し差分信号を出力する差分検出器
8と、送話音声を電気信号に変換する送話器3と、この
電気信号を適正値に増幅し送話電気信号として出力する
送話増幅器9と、送話器3と送話増幅器9を接続する送
話通話線4と、前記差分検出器8から出力された差分信
号の位相及び大きさを調整し出力する音量調整部10
と、前記送話増幅器9の出力と前記音量調整部10の出
力を合成し合成信号を出力する合成部11とから構成さ
れ、前記合成信号の入力によって前記差分信号の位相及
び大きさを調整し合成信号の大きさが最小となるように
音量調整部を制御している。
【0009】次に、この電話機1が強電界地域に設置さ
れた場合にについて説明する。
れた場合にについて説明する。
【0010】一般に、送話通話線4および受話通話線5
は、電波に対してアンテナになることが多く、また、二
つの通話線は一対にて配線されている。このため、二つ
の通話線は、電波の影響を最も強く受け、また、同じ周
波数が重畳されることが予想される。
は、電波に対してアンテナになることが多く、また、二
つの通話線は一対にて配線されている。このため、二つ
の通話線は、電波の影響を最も強く受け、また、同じ周
波数が重畳されることが予想される。
【0011】本実施例では、この二つの通話線に対する
電波の影響に着目し、受話通話線5に重畳された電波に
よって、送話通話線4に重畳された電波の影響を打ち消
すことにより、公衆網14に電波の影響のない音声信号
を出力する。
電波の影響に着目し、受話通話線5に重畳された電波に
よって、送話通話線4に重畳された電波の影響を打ち消
すことにより、公衆網14に電波の影響のない音声信号
を出力する。
【0012】次に、動作について説明する。まず、受話
系について説明する。公衆網14から入力する受話音声
信号は、電話機回路13、受話増幅器7、負荷6、受話
通話線5、受話器2の順にそれぞれ送出され、適正な音
量に変換することで使用者は認知する。電波の影響は、
受話通話線5に特に強く受けるため、受話通話線5に
は、受話音声信号と電波が重畳されている。
系について説明する。公衆網14から入力する受話音声
信号は、電話機回路13、受話増幅器7、負荷6、受話
通話線5、受話器2の順にそれぞれ送出され、適正な音
量に変換することで使用者は認知する。電波の影響は、
受話通話線5に特に強く受けるため、受話通話線5に
は、受話音声信号と電波が重畳されている。
【0013】ここで、この受話通話線5に重畳された電
波の影響分は、次の式から求めることができる。
波の影響分は、次の式から求めることができる。
【0014】 Vim = V0 −V1 *(R1 +R2 )/R2 : ただし、Vim:電波の影響分の電圧: V0 :受話増幅器7の出力電圧: V1 :受話器2の両端の電圧: R1 :負荷6のインピーダンス: R2 :受話器2のインピーダンス。
【0015】後の演算を軽減するために、負荷6を受話
器2と同一インピーダンスにせっけいすると、 Vim = V0 −2*V1 : となる。
器2と同一インピーダンスにせっけいすると、 Vim = V0 −2*V1 : となる。
【0016】実際に必要なのは、電波を検波した後の信
号であるため、V1 を検波器12にて検波した後、V0
と2*V1 との差分電圧を差分検出回路8にて求め、受
話電波信号をして出力する。
号であるため、V1 を検波器12にて検波した後、V0
と2*V1 との差分電圧を差分検出回路8にて求め、受
話電波信号をして出力する。
【0017】また、この時、受話器2は、ダイオードの
ような非線形特性の素子にて構成されていず、電波を検
波することはないため、問題なく通話することができ
る。
ような非線形特性の素子にて構成されていず、電波を検
波することはないため、問題なく通話することができ
る。
【0018】一方、送話系は、音声を送話器3、送話通
話線4、送話増幅器9、合成部11、電話機回路13の
順に送出し、公衆網14に音声電気信号を出力してい
る。この時もまた、送話通話線4には、受話通話線5に
影響していると同様な電波が重畳されているため、この
電波は送話増幅器9の非線形素子にて検波され、このま
までは公衆網14に悪影響を与える恐れがある。
話線4、送話増幅器9、合成部11、電話機回路13の
順に送出し、公衆網14に音声電気信号を出力してい
る。この時もまた、送話通話線4には、受話通話線5に
影響していると同様な電波が重畳されているため、この
電波は送話増幅器9の非線形素子にて検波され、このま
までは公衆網14に悪影響を与える恐れがある。
【0019】そのため、ここで合成部11は、この電波
が重畳されている送話信号と受話電波信号を合成する
が、予め音量調節部10は受話電波信号の電圧・位相を
合成信号の出力が最小値となるように調節しているた
め、電波の影響分だけを打ち消した音声信号を出力す
る。したがって、この電話機1は、公衆網14に電波の
影響のない音声信号を出力することができる。
が重畳されている送話信号と受話電波信号を合成する
が、予め音量調節部10は受話電波信号の電圧・位相を
合成信号の出力が最小値となるように調節しているた
め、電波の影響分だけを打ち消した音声信号を出力す
る。したがって、この電話機1は、公衆網14に電波の
影響のない音声信号を出力することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、シールド線やフィルタを用いることなく、送話通話
線に重畳された電波に対する保護が実現できる。また、
従来のシールド線やフィルタとともに使用すると、より
強い電界地域で電話機を設置することができる。
は、シールド線やフィルタを用いることなく、送話通話
線に重畳された電波に対する保護が実現できる。また、
従来のシールド線やフィルタとともに使用すると、より
強い電界地域で電話機を設置することができる。
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】従来例のブロック図である。
【図3】従来の他の例のブロック図である。
1 電話機 2 受話器 3 送話器 4 送話通話線 5 受話通話線 6 負荷 7 受話増幅器 8 差分検出器 9 送話増幅器 10 音量調節部 11 合成部 12 検波器 13 電話機回路 14 公衆網
Claims (1)
- 【請求項1】 公衆網との送受話信号の通信を行う電話
機回路と、受話信号を適正値に増幅する受話増幅器と、
受話器と直列負荷となる負荷と、受話増幅器から出力さ
れる受話電気信号を前記負荷を介し受話器に接続する受
話通話線と、受話電気信号を音声に変換する受話器と、
受話通話線に重畳した電波を検波する検波器と、検波器
からの信号と受話電気信号との差分を検出し差分信号を
出力する差分検出器と、送話音声を電気信号に変換する
送話器と、この電気信号を適正値に増幅した信号として
出力する送話増幅器と、送話器と送話増幅器を接続する
送話通話線と、前記差分検出器から出力された差分信号
の位相及び大きさを調整し出力する音声調整部と、前記
送話増幅器の出力と前記音量調整部の出力を合成し合成
信号を出力する合成部とを備え、前記合成信号の入力に
よって前記差分信号の位相及び大きさを調整し合成信号
の大きさが最小になるように音量調節部を制御すること
を特徴とする電波混入対策電話機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31070493A JP3306479B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 電波混入対策電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31070493A JP3306479B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 電波混入対策電話機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07162507A JPH07162507A (ja) | 1995-06-23 |
JP3306479B2 true JP3306479B2 (ja) | 2002-07-24 |
Family
ID=18008471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31070493A Expired - Fee Related JP3306479B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 電波混入対策電話機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3306479B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP31070493A patent/JP3306479B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07162507A (ja) | 1995-06-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011120 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020312 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
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