JP3306430B2 - 改質器 - Google Patents

改質器

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JP3306430B2
JP3306430B2 JP18496293A JP18496293A JP3306430B2 JP 3306430 B2 JP3306430 B2 JP 3306430B2 JP 18496293 A JP18496293 A JP 18496293A JP 18496293 A JP18496293 A JP 18496293A JP 3306430 B2 JP3306430 B2 JP 3306430B2
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  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素系燃料、例え
ば天然ガスを水蒸気と混合し、改質用触媒の作用により
それを水素富化ガスに改質して、燃料電池等に供給する
改質器に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素系燃料と水蒸気を混合し、改質
用触媒を用いて水素富化ガスを生成する改質器は、燃料
電池の燃料源用等に種々のものが開発され、実用化され
ている。
【0003】一般に、改質器は改質用触媒を内蔵させた
反応管が単一の単管式と、複数個設けた多管式とがあ
る。多管式は、単位時間当たりのガス生成量、すなわち
容量が大きいものに適しており、本発明も多管式改質器
に関する。
【0004】多管式改質器は、改質管が改質槽内に多数
設けられ、その中央に反応熱を与える燃焼筒が設置され
ている。改質器の大容量化のために改質管本数をさらに
増加させる場合には、後述するように正六角形の形に改
質管を並列に設置し、中心に燃焼筒を配置する。正六角
形の各辺に対応して1本ずつ改質管を配置するのは、周
知のように、この配置方法が全体の空間利用率を高く
し、体積を最小化するためである。
【0005】改質用触媒の作用により水素富化ガスを生
成する反応は、吸熱反応であるので、燃焼器により反応
熱を供給し、改質反応を行わせる必要がある。その際、
多管式改質器では、燃焼器より供給する反応熱を多数の
改質管に均等に供給することが必要であり、不均一にな
ると改質管の温度に差が生じ、温度の低い部分では反応
率が低下し、高温部では反応が著しく進行し、改質用触
媒の劣化が低温部とアンバランスとなり、あるいは改質
管温度が許容値を逸脱する可能性がある。
【0006】この種改質器の反応熱を均一化する従来技
術としては、例えば特開昭61−91001号公報,同
61−91002号公報,同63−11501号公報に
記載の技術がある。
【0007】前掲特開昭61−91001号公報に記載
の従来技術では、図10に示すように、改質器容器1
と、主バーナ4と、補助バーナ7と、複数本の改質管9
と、各改質管9の周りに形成された高温燃焼ガス用の導
管10と、各改質管9と導管10間に設けられたセラミ
ック球11と、排ガス管12と、原料ガスと水蒸気の混
合ガスの導管13と、各改質管9の内部に設けられた改
質触媒層14と、改質ガスの導管15,16と、耐熱性
材料により円板状に形成されかつ多数の孔18を有する
隔壁17と、この隔壁17によって区画されかつ主バー
ナ4側に形成された燃焼室8aと、同隔壁17によって
区画されかつ改質管9の列側に形成された加温室8b
と、前記孔18よりも大径に形成されかつ支柱20を介
して隔壁17の燃焼室8a側に配置され,前記孔18に
対応する位置に設けられた蓋体19と、前記孔18より
も大径のコーン型に形成され,かつ支柱22を介して隔
壁17の加温室8b側に配置され,前記孔18に対応す
る位置に設けられた排ガス拡散器21とを備えている。
前記主バーナ4には、燃料の導管2と、空気の導管3と
が接続されている。前記補助バーナ7にも、燃料の導管
5と、空気の導管6とが接続されている。
【0008】そして、この従来技術では、導管2から導
入した燃料と、導管3から導入した空気とを混合し、補
助バーナ7で点火し、主バーナ4で燃焼させ、高温燃焼
ガスを生成する。この高温燃焼ガスを蓋体19、支柱2
0、孔18、支柱22および排ガス拡散器21を介して
平面的に温度分布を均一化させ、改質管9の間を加温し
ながら流下させ、導管10内のセラミック球11を介し
て改質管9を加熱し、この改質管9内の炭化水素系原料
ガスと水蒸気との混合ガスを改質するようにしている。
【0009】前掲特開昭61−91002号公報に記載
の従来技術では、前記孔18を有する隔壁17と、支柱
20により支持された蓋体19と、支柱22により支持
された排ガス拡散器21に代えて、多数の孔を有する上
段隔壁と、多数の孔を有する下段隔壁とを、上下方向に
所定の間隔をおいて、かつ互いに孔の位相をずらして取
り付け、改質器の内部を燃焼室と加温室とに区画してい
る。
【0010】而して、この従来技術では相対的に位相を
ずらして配置された上段隔壁の孔と、下段隔壁の孔との
作用により、加温室内の高温燃焼ガスの平面的な温度分
布を均一化させ、加温室内の複数本の改質管を平面的に
均一に加熱するようにしている。
【0011】前掲特開昭63−11501号公報に記載
の従来技術では、頂部にバーナを配備しかつ有底の外筒
とを備えた炉体と、この炉体の内部にバーナの周域を包
囲するように設けられた内筒と、この内筒により画成さ
れたバーナ燃焼室と、前記外筒と内筒間に形成されかつ
バーナ燃焼室に連通させて設けられた燃焼ガス上昇通路
と、この燃焼ガス上昇通路内に設置された改質反応器
と、炉内底部の中央に配置されたガイドベーンとを有し
ている。
【0012】そして、この従来技術では、バーナで燃焼
した燃焼ガスは燃焼室を通過したのち、その底部付近か
ら方向を反転して燃焼ガス上昇通路へ移行する。その過
程で、燃焼ガスにはガイドベーンにより旋回流が与えら
れ、ガイドベーンを通過した下流側では、燃焼ガスは旋
回流となって内筒と外筒との間の燃焼ガス上昇通路内を
周方向に旋回しながら上昇し、かつ通風過程で改質反応
器の周面を旋回して熱交換を行うようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前掲特開昭6
1−91001号公報,同61−91002号公報に記
載の従来技術では、改質器容器内を多数の孔を有する板
状の隔壁により燃焼室と加温室とに区画しているので、
構造が複雑で高価になるという問題があり、保守性が悪
く、また内部の圧力損失が大きくなるという問題もあ
る。
【0014】また、前掲特開昭63−11501号公報
に記載の従来技術は、改質管が1本の単管式改質器に対
して適用できるが、多管式改質器の場合には次のような
問題がある。
【0015】すなわち、高温燃焼ガスに旋回流を付与し
て多数の改質管と熱交換させると、改質管は最初にガス
が吹き付けられた面の温度が高く、反対の面では部分的
に改質管との熱交換をしたのちのガスが流れて来ること
になるため、直接ガスが当たる面よりは温度が低く、1
本の改質管の半径方向に温度分布を生ずるようになる。
【0016】このため、当該改質管に熱応力の差による
曲がりが生じるとともに、改質管の触媒利用率にも差が
生じ、種々の不具合が発生する。
【0017】特に、改質器を大型化する場合には改質管
の本数が増え、大型化,長尺化するので、この従来技術
では前述の1本の改質管における半径方向の温度分布に
差が生じる問題が顕著になる。逆に、反応熱を均一化す
ることは、触媒層全体の有効活用に効果があり、全体の
コスト低減および小型化に寄与することになる。
【0018】また、内部の圧力損失が大きくなると、燃
料や空気用の所要動力を大きくする必要があるので、そ
の分効率が低下する。
【0019】本発明の目的は、複数の改質管を有する多
管式改質器において、構造が簡単で安価に製作でき、か
つ反応熱を各改質管に均一に与えることができ、特に大
型化に適する改質器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的は、高温燃焼ガ
スにスパイラル流を発生させる手段を備え、かつ高温燃
焼ガスの燃焼筒出口点には高温燃焼ガスを改質器の半径
方向に均一に分散させるための整流手段を併設したこと
により、達成される。
【0021】また、前記目的はスパイラル流を発生させ
る手段として、燃焼筒にスパイラル溝とガイドフィンの
いずれかを設けること、または燃焼器の燃料導入路にス
パイラル溝とガイドフィンのいずれかを設けること、あ
るいは燃焼器を燃焼筒の軸中心に対して一定量だけ変位
させ、かつ直軸に対して一定角度曲げて設置すること、
さらには燃焼器の出口部に、首振り型のファンを設置す
ることの技術を単独または選択的に組み合わせて用いる
ことにより、達成される。
【0022】さらに、前記目的は高温燃焼ガスの整流手
段を、半径方向に放射状に設けた凸部と、同心円状に設
けた凸部とにより構成したことによって、達成される。
【0023】
【作用】本発明では、複数の改質管を有する多管式改質
器において、高温燃焼ガスにスパイラル流を発生させる
手段により、高温燃焼ガスを十分混合し、燃焼器の燃焼
反応の局部的なむらによる温度分布をなくす。
【0024】ついで、燃焼筒出口点で高温燃焼ガスの整
流手段により、高温燃焼ガスを整流し、高温燃焼ガスの
流れの不均一性をなくし、高温燃焼ガスを改質器の半径
方向に均一に分散させ、その高温燃焼ガスにより各改質
管を加熱する。
【0025】その結果、前記高温燃焼ガスにスパイラル
流を発生させる手段と、高温燃焼ガスを改質器の半径方
向に均一に分散させる整流手段との相乗作用により、複
数の改質管をそれぞれ均一に加熱することが可能とな
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0027】図1〜図3は本発明の第1の実施例を示す
もので、図1は縦断面図、図2は整流手段である整流板
を下側から見た図、図3は整流板の凸部と改質管の配置
関係を示す平面図である。
【0028】これらの図に示す第1の実施例では、改質
器容器30と、これの底部に設置された燃焼器31と、
改質器容器30の内部中心に設置されかつ内部にガイド
フィン33を有する燃焼筒32と、改質器容器30の上
部に装着されかつ内面側に整流用の凸部35を有する整
流板34と、改質器容器30に配置された複数の改質管
37と、各改質管37の内部に同心状に設けられた改質
ガス管38とを備えて構成されている。
【0029】前記改質器容器30の内部には、底壁との
間に所定の間隔をおいて、仕切り板36が取り付けられ
ている。
【0030】前記燃焼器31と燃焼筒32とは、改質器
容器30の中心線上に配置されている。
【0031】前記ガイドフィン33は、燃焼筒32の内
部にスパイラル状に取り付けられていて、燃焼器31で
生成された高温燃焼ガス49にスパイラル流を発生させ
る手段を構成している。
【0032】前記整流板34の凸部35は、整流板34
の内面側の中心から放射方向に設けられ、かつ円周方向
に等間隔をおいて設けられている。そして、この凸部3
5は燃焼筒32から送り出された高温燃焼ガス49を改
質器容器30の半径方向に均一に分散させるための整流
手段を構成している。
【0033】前記複数の改質管37は、改質器容器30
の内部において、燃焼筒32の外周との間、および隣接
する改質管37同士の間、ならびに改質器容器30の内
壁との間にそれぞれ所定の空隙をおいて配置され、かつ
図3に示すように、隣接する凸部35,35間の区域に
同じ数、分布するように配置されている。各改質管37
とその内部に設けられた改質ガス管38との間には、原
料ガス流路41が形成されている。各原料ガス流路41
は、改質器容器30の底部に設けられた原料ガス通路4
0を通じて原料ガス供給ノズル39に連通している。ま
た、各原料ガス流路41内には改質用触媒44が充填さ
れている。一方、各改質ガス管38の内部には前記原料
ガス流路41に連通する改質ガス戻り流路42が形成さ
れている。
【0034】各改質ガス戻り流路42は、改質器容器3
0の底部に設けられた改質ガス出口ノズル43に連通し
ている。
【0035】前記燃焼筒32の外周との間、および隣接
する改質管37同士の間、ならびに改質器容器30の内
壁との間に設けられた空隙は、燃焼排ガス通路45とし
て利用されている。各燃焼排ガス通路45は、改質器容
器30における仕切り板36の直上に設けられた燃焼排
ガス出口ノズル46に連通している。
【0036】前記構成の第1の実施例の改質器は、次の
ように運転され、作用する。
【0037】ところで、水蒸気改質反応は吸熱反応であ
るため、燃焼器31により改質用反応熱源として、高温
燃焼ガス49を生成し、燃焼筒32に対して送り出す。
【0038】前記燃焼筒32では、燃焼器31から送り
込まれた高温燃焼ガス49に、スパイラル状に設けられ
たガイドフィン33によりスパイラル流を発生させ、高
温燃焼ガス49を十分混合し、燃焼器31の燃焼反応の
局部的なむらによる温度分布の差を解消し、燃焼筒32
の出口から吐出する。
【0039】その後、燃焼筒32の出口点で、整流板3
4の内面側に中心部より放射方向に設けられ、かつ円周
方向に等間隔をおいて設けられた凸部35により、高温
燃焼ガス49を改質器容器30の半径方向に均一な流れ
に分散させたうえで、複数の改質管37の頂部よりダウ
ンフローさせる。これにより、均一な温度分布の高温燃
焼ガス49が各改質管37の周りに確保された燃焼排ガ
ス通路45を下降し、ついで燃焼排ガス出口ノズル46
に流出する。
【0040】ここで、各改質管37と改質ガス管38と
の間に充填された改質用触媒44が前記改質管37の周
りを流れる高温燃焼ガス49から反応熱が与えられ、反
応する。
【0041】一方、前記改質用触媒44が充填されてい
る原料ガス流路41に原料ガス供給ノズル39および原
料ガス通路40を通じて、改質すべき炭化水素系燃料で
ある原料ガス47が供給され、その原料ガス47は原料
ガス流路41を上昇して行き、高温燃焼ガス49から反
応熱を受けて反応している改質用触媒44の中を通過
し、改質用触媒44の作用により水素富化ガスに改質さ
れる。その改質ガス48は、改質ガス管38の内部に形
成された改質ガス戻り流路42に沿って下降し、ついで
改質ガス出口ノズル43を通じて取り出され、燃料電池
等に供される。
【0042】以上の説明からも分かるように、この第1
の実施例では燃焼筒32の内部にスパイラル状に設けら
れたガイドフィン33と、整流板34の内面側にその中
心部から放射方向に設けられ、かつ円周方向に等間隔を
おいて設けられた凸部35との相乗作用により、複数の
改質管37をそれぞれ周囲均一に加熱することができる
ので、熱応力の差による改質管37の変形を防止できる
し、改質管37内の改質用触媒44に均等に反応熱を与
えることができるので、触媒利用率の向上を図ることが
できる。
【0043】また、この第1の実施例では高温燃焼ガス
49を整流板34から直接改質管37の列にダウンフロ
ーするようにしているので、高温燃焼ガスを隔壁に設け
られた孔を通過させることによる圧力損失を回避でき、
その分効率を高めることができるし、構造の簡略化およ
び保守の作業性の向上を図ることができる。
【0044】次に、図4は本発明の第2の実施例を示す
もので、大型化に対応した整流板の凸部と改質管の配置
関係を示す平面図である。
【0045】この第2の実施例では、前記第1の実施例
に比較して、改質器容器(図示せず),燃焼器31,ガ
イドフィン33を有する燃焼筒32,および凸部35を
有する整流板34が相対的に大きく形成されている。
【0046】そして、改質器容器の内部には54本の改
質管37が所定の配列ピッチで配置されている。また、
これら54本の改質管37には、整流板34の内面側に
設けられた凸部35により整流された高温燃焼ガスが改
質器の半径方向に均一に分散され、供給されるようにな
っている。
【0047】前述のごとく、本発明では高温燃焼ガスに
スパイラル流を発生させる手段と、高温燃焼ガスを改質
器の半径方向に均一に分散させる整流手段との相乗作用
により、複数の改質管37に均一に高温燃焼ガスを供給
し、加熱できるため、設計の自由度が増し、この第2の
実施例からも分かるように、容易に大型化を図ることが
可能となる。
【0048】ついで、図5は本発明の第3の実施例を示
すもので、整流板を下側から見た図である。
【0049】この第3の実施例では、整流板50の内面
側に、2系列の凸部51,52が設けられている。一方
の凸部51は、整流板50の中心部から放射方向に設け
られかつ円周方向に等間隔をおいて複数本設けられてい
る。他方の凸部52は、整流板50の半径方向に所定の
間隔をおいて同心円状に複数本設けられている。
【0050】この第3の実施例では、放射方向の凸部5
1と、同心円状の凸部52とを組み合わせて設けている
ので、燃焼筒から出た高温燃焼ガスをより一層均一に整
流し、改質管の列に供給することができる。
【0051】続いて、図6は本発明の第4の実施例を示
す縦断面図である。
【0052】この第4の実施例では、燃焼筒32の内部
に、スパイラル状に凹溝53が形成されている。この凹
溝53は、燃焼器31で生成された高温燃焼ガス49に
スパイラル流を発生させ、整流板34方向に送り出すよ
うになっている。
【0053】この第4の実施例の他の構成,作用につい
ては、前記第1の実施例と同様である。
【0054】進んで、図7は本発明の第5の実施例を示
す縦断面図である。
【0055】この第5の実施例では、燃焼器54が燃焼
筒32の軸中心に対して一定量だけ変位させ、かつ直軸
に対して一定角度曲げて設置されている。燃焼器54を
このように傾斜させて設置することにより、燃焼筒32
内で高温燃焼ガス49にスパイラル流を発生させること
ができる。
【0056】この第5の実施例の他の構成,作用につい
ては、前記第1の実施例と同様である。
【0057】さらに、図8は本発明の第6の実施例を示
す縦断面図である。
【0058】この第6の実施例では、燃焼器55の内部
にスパイラル状のガイドフィン56が設けられている。
このスパイラル状のガイドフィン56の作用により、燃
焼筒32内で高温燃焼ガス49にスパイラル流を発生さ
せ、整流板34方向に送り出すことができる。
【0059】この第6の実施例の他の構成,作用につい
ては、前記第1の実施例と同様である。
【0060】そして、図9は本発明の第7の実施例を示
す縦断面図である。
【0061】この第7の実施例では、燃焼器31の出口
部に首振り型のファン57が取り付けられている。この
首振り型のファン57によっても、燃焼筒32内で高温
燃焼ガス49にスパイラル流を発生させることができ
る。
【0062】この第7の実施例の他の構成,作用につい
ては、前記第1の実施例と同様である。
【0063】なお、本発明では高温燃焼ガス49にスパ
イラル流を発生させる手段は、前記第1,第4,第5,
第6,第7の実施例に示す技術を選択的に組み合わせて
用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、高温燃焼
ガスにスパイラル流を発生させる手段と、高温燃焼ガス
を改質器の半径方向に均一に分散させる整流手段との相
乗作用により、複数の改質管をそれぞれ周囲均一に加熱
することができるので、熱応力の差による改質管の変形
を防止し得る効果があり、改質管内の改質用触媒に均等
に反応熱を与えることができるので、触媒利用率の向上
を図り得る効果がある。
【0065】また、本発明によれば高温燃焼ガスを整流
板から直接改質管の列に流すようにしているので、高温
燃焼ガスを隔壁に設けられた孔を通過させることによる
圧力損失を回避でき、その分効率を高め得る効果があ
り、構造の簡略化を図り、安価に製作し得る効果があ
り、保守の作業性の向上を図り得る効果もある。
【0066】さらに、本発明によれば構造上、複数の改
質管の周囲に高温燃焼ガスを均等に供給できるので、設
計の自由度が大きく、改質器全体の大型化に容易に対応
し得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す縦断面図である。
【図2】同第1の実施例において、整流板を下側から見
た図である。
【図3】同第1の実施例において、整流板の凸部と改質
管の配置関係を示す平面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すもので、大型化に
対応した整流板の凸部と改質管の配置関係を示す平面図
である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施例を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第5の実施例を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第7の実施例を示す縦断面図である。
【図10】従来技術を示す縦断面図である。
【符号の説明】
30…改質器容器、31…燃焼器、32…燃焼筒、33
…スパイラル状のガイドフィン、34…整流板、35…
整流板の内面側に設けられた凸部、37…改質管、38
…改質ガス管、41…原料ガス流路、42…改質ガス戻
り流路、44…改質用触媒、45…燃焼排ガス通路、4
7…原料ガス、48…改質ガス、49…高温燃焼ガス、
50…整流板、51…放射方向の凸部、52…同心円状
の凸部、53…スパイラル状の凹溝、54…傾斜状の燃
焼器、55…燃焼器、56…スパイラル状のガイドフィ
ン、57…首振り型のファン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 進 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭61−106401(JP,A) 特開 昭62−138307(JP,A) 特開 昭63−11501(JP,A) 特開 平4−187502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 3/38 B01J 8/06 F28F 9/00 331 H01M 8/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改質用触媒を内蔵する複数の改質管と、
    前記改質用触媒に反応熱を与える燃焼器と、この燃焼器
    の高温燃焼ガスを導く燃焼筒とを備えた改質器におい
    て、前記高温燃焼ガスにスパイラル流を発生させる手段
    を備え、かつ高温燃焼ガスの燃焼筒出口点には高温燃焼
    ガスを改質器の半径方向に均一に分散させるための整流
    手段を併設したことを特徴とする改質器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記スパイラル流を
    発生させる手段は、燃焼筒にスパイラル溝とガイドフィ
    ンのいずれかを設けてなることを特徴とする改質器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記スパイラル流を
    発生させる手段は、燃焼器の燃料導入路にスパイラル溝
    とガイドフィンのいずれかを設けてなることを特徴とす
    る改質器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記スパイラル流を
    発生させる手段は、燃焼器を燃焼筒の軸中心に対して一
    定量だけ変位させ、かつ直軸に対して一定角度曲げて設
    置してなることを特徴とする改質器。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記スパイラル流を
    発生させる手段は、燃焼器の出口部に首振り型のファン
    を取り付けてなることを特徴とする改質器。
  6. 【請求項6】 請求項1において、スパイラル流を発生
    させる手段は、請求項2ないし5の技術を選択的に組み
    合わせてなることを特徴とする改質器。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記高温燃焼ガスの
    整流手段は、半径方向に放射状に設けた凸部と、同心円
    状に設けた凸部とからなることを特徴とする改質器。
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