JP3304426B2 - 画像変換方法及び装置 - Google Patents

画像変換方法及び装置

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JP3304426B2
JP3304426B2 JP27621492A JP27621492A JP3304426B2 JP 3304426 B2 JP3304426 B2 JP 3304426B2 JP 27621492 A JP27621492 A JP 27621492A JP 27621492 A JP27621492 A JP 27621492A JP 3304426 B2 JP3304426 B2 JP 3304426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば動画像データを
異なるフォーマットの動画像データに変換する画像変換
装置等に適用して好適な画像変換方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン方式としては、周知
のように、NTSC、PAL、SECAM等のテレビ
ジョン方式の他に高精細度(HD)テレビジョン方式が
提案されている。
【0003】これらのテレビジョン方式はフレーム周波
数、解像度等が異なるので、例えばPAL方式のテレビ
ジョン信号をNTSC方式のVTRで記録する等、ある
テレビジョン方式のテレビジョン信号をこのテレビジョ
ン信号の方式と異なる他のテレビジョン方式の機器で記
録、伝送等の処理を行う場合には、テレビジョン方式変
換を行う必要が生じる。
【0004】このテレビジョン方式変換等に代表される
画像変換の手法としては、多くのものが提案されてい
る。一般的にこの変換の方法として、テレビジョン動画
信号のフレーム内挿処理がある。
【0005】このフレーム内挿処理は、8画素×8ライ
ン等の小ブロック毎に時間的に隣合った2フレーム間の
動き情報を周知のブロック・マッチング法や勾配法等に
より求めて、内挿比により前後のフレームの画像を位置
補正して内挿フレームを得ることにより変換処理を行う
ものである。
【0006】このフレーム内挿処理により画像を変換す
る画像変換装置を図3に示し、図について説明する。
【0007】図3において、1は例えばテレビジョン信
号が供給される入力端子で、この入力端子1を介してフ
レームメモリ2にテレビジョン信号が供給される。
【0008】このフレームメモリ2は入力端子1を介し
て供給されるテレビジョン信号を図示しないアドレス発
生回路等からのアドレスの供給により記憶し、次のフレ
ームのテレビジョン信号が供給されたときに図示しない
読み出し回路等からのアドレスの供給により記憶したテ
レビジョン信号を出力する。
【0009】フレームメモリ2から読み出されたテレビ
ジョン信号は動きベクトル検出回路3及び位置補正回路
6に、また、入力端子1を介して供給された読み出され
たテレビジョン信号の次のフレームのテレビジョン信号
は動きベクトル検出回路3及び位置補正回路5に夫々供
給される。ここでフレームメモリ2から読み出されたテ
レビジョン信号をFr(t−1)、入力端子1を介して
供給されるテレビジョン信号をFrとする。
【0010】動きベクトル検出回路3は、入力端子1を
介して供給される現時点でのテレビジョン信号Frと、
フレームメモリ2から読み出された現時点より1つ前の
フレームのテレビジョン信号とに基いて動き検出を行
い、その結果動きベクトルを得る、動きベクトルデータ
を補正信号発生回路4に供給する。
【0011】ここで動き検出について説明すると、テレ
ビジョン方式変換等の動画像信号処理で単位時間あたり
のフレーム数の変換を要する場合に、動きのある物体を
正確に変換するためには、動き情報に基いたフレーム内
挿技術が必要となる。
【0012】一般的には、時間的に隣合った2フレーム
間で周知のブロックマッチングや勾配法等により、8画
素×8ライン等の小ブロック単位で動きベクトルを求め
るものである。
【0013】補正信号発生回路4は動きベクトル検出回
路3からの動きベクトルデータに基いて補正信号を得
る。この補正信号としては、後述する位置補正回路5及
び6において例えば上述の如き8画素×8ラインのブロ
ックの位置補正を行うための読み取り位置を補正してテ
レビジョン信号を読み取らせるための位置補正データ、
並びに位置補正の後のテレビジョン信号に内挿を行うた
めの内挿比データ(時間データ)h1及びh2がある。
ここで内挿比データh1を1−kとすると、内挿比デー
タh2はkに選定される。
【0014】これら補正出力は位置補正回路5及び6に
夫々供給され、更に内挿比データh1及びh2は乗算回
路7及び8に夫々供給される。
【0015】位置補正回路5は補正信号発生回路4から
の補正出力に基いて、入力端子1を介して供給されるt
(tは現時点に供給されていることを示す)フレームの
テレビジョン信号Frの読み取りを行い、読み取りを行
って得たテレビジョン信号を乗算回路7に供給する。
【0016】一方、位置補正回路6は補正信号発生回路
4からの補正出力に基いて、フレームメモリ2から読み
出された(t−1){(t−1)は現時点より1つ前の
フレームを示す)フレームのテレビジョン信号Fr(t
−1)の読み取りを行い、読み取りを行って得たテレビ
ジョン信号を乗算回路8に供給する。
【0017】従って、乗算回路7においては、位置補正
回路5からの位置補正されたテレビジョン信号と補正信
号発生回路4からの内挿比データとが乗算され、乗算出
力は更に加算回路9に供給される。
【0018】乗算回路8においては、位置補正回路6か
らの位置補正されたテレビジョン信号と補正信号発生回
路4からの内挿比データとが乗算され、乗算出力は更に
加算回路9に供給される。
【0019】そして加算回路9において、乗算回路7か
らの乗算出力及び乗算回路8からの乗算出力が加算さ
れ、この加算出力がフレーム内挿処理、即ち、画像変換
されたテレビジョン信号として出力端子10から例えば
図示しないVTR等の機器や機器本体回路等に供給され
る。
【0020】次に、図4を参照して図3に示した画像変
換装置の動作について説明する。
【0021】この図4において、Frはtフレームのテ
レビジョン信号、Fr(t−1)は(t−1)フレーム
のテレビジョン信号、Friは内挿処理されて得られた
テレビジョン信号、f1及びf0は矢印y及びy0で示
す動きベクトルによってfiと対応づけられたブロッ
ク、fはtフレームのテレビジョン信号のブロック、f
(t−1)は(t−1)フレームのテレビジョン信号ブ
ロックである。
【0022】さて、図3に示したフレームメモリ2から
図4に示す如き(t−1)フレームのテレビジョン信号
Fr(t−1)が読み出されて動きベクトル検出回路3
に供給されると共に、入力端子1を介して図5に示す如
きtフレームのテレビジョン信号Frが動きベクトル検
出回路3に供給されると、動きベクトル検出回路3は例
えば図5に示すように、tフレームのテレビジョン信号
Frのブロックf及び(t−1)フレームのテレビジョ
ン信号Fr(t−1)のブロックf(t−1)につい
て、ブロック・マッチング法や勾配法等により動きベク
トル(矢印y及びy0で示す)を求め、求めた動きベク
トルデータを補正信号発生回路4に供給する。
【0023】補正信号発生回路4は上述したように、動
きベクトル検出回路3からの動きベクトルデータ及び内
挿比データに基いて前後のフレームの読み出し位置を制
御する位置補正データを得、これを位置補正回路5及び
6に供給すると共に、内挿比データを乗算回路7及び8
に夫々供給する。
【0024】従って、図4に示す例においては、位置補
正回路5に供給されたtフレームのテレビジョン信号F
rは読み出し位置が制御され、例えばブロックf1とし
て読み出され、乗算回路7に供給され、この乗算回路7
において、補正信号発生回路4からの内挿比データh1
と乗算された後、加算回路9に供給される。
【0025】一方、位置補正回路6に供給された(t−
1)フレームのテレビジョン信号Fr(t−1)は読み
出し位置が制御され、例えばブロックf0として読み出
され、乗算回路8に供給され、この乗算回路8におい
て、補正信号発生回路4からの内挿比データh2と乗算
された後、加算回路9に供給される。
【0026】この加算回路9においては、乗算回路5及
び8からの乗算出力が加算され、図5においてfiで示
す内挿フレームFriのブロックが得られる。
【0027】この処理を数1の式で示す。
【0028】
【数1】内挿フレームFriのブロックfi=tフレー
ムのブロックf1×(1−k)+(t−1)フレームの
ブロックf(t−1)×k
【0029】即ち、tフレームのテレビジョン信号Fr
において内挿ブロックfiと空間的に同位置にあるブロ
ックfと(t−1)フレームのテレビジョン信号Fr
(t−1)のブロックf(t−1)とで求めた矢印y及
びy0で示す動きベクトルによって内挿フレームのブロ
ックFriに対応させる前後のフレームのブロックf1
及びf0を求め、これらブロックf1及びf0のデータ
の内挿比1−k:kに応じた和を求め、これを内挿フレ
ームのブロックfiとする。
【0030】そしてこのようにして内挿フレームFri
を生成し、動画像のテレビジョン信号として出力するこ
とで、様々な方式のテレビジョン信号を異なる方式の機
器において記録したり、伝送したりすることができるよ
うにしている。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像変換装
置においては、tフレームのテレビジョン信号Frと
(t−1)フレームのテレビジョン信号Fr(t−1)
から得られる動き情報が正確であることを前提としてい
る。例えば上述したブロック・マッチング法や勾配法等
の方法では、動き情報は動きベクトルという形で得られ
るが、この動きベクトルには誤差が含まれる。誤差のあ
る動きベクトルを用いた場合、誤った内挿フレームのテ
レビジョン信号が生成されてしまい、得られた動画像の
動きが滑らかでなかったり、不自然になる等良好な動画
像を得られなくなるという不都合があった。
【0032】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、動きベクトルを用いてフレームの内挿を行った場合
においても、動きの滑らかな動画像、自然な動きの動画
像等、良好な動画像を得ることのできるを画像変換方法
及び装置を提案しようとするものである。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明画像処理装置は、
入力テレビジョン信号に含まれる隣接フレームの間に、
新たなフレームを作成する画像処理装置において、時間
位置の異なる複数のフレームのテレビジョン信号を記憶
する記憶手段16、17と、新たなフレーム上の注目ブ
ロックの動き情報を発生する動き情報発生手段14と、
動き情報に基づいて、新たなフレーム上の注目ブロック
を作成する際に使用される、時間位置の異なる複数のフ
レームの画素位置を示すアドレス情報を発生するアドレ
ス発生手段11、12、13と、アドレス情報に基づい
て記憶手段16、17から読み出された、時間位置の異
なる複数フレーム上のテレビジョン信号から、動き情報
の信頼性を示す評価値を得る演算手段18、19、20
と、動き情報ごとに演算手段18、19、20から出力
される評価値に基づいて動き情報を注目ブロックの動き
情報と推定する手段と、推定された注目ブロックの動き
情報に基づいて、入力テレビジョン信号を用いて新たな
フレームを作成する手段とを有し、アドレス発生手段1
1、12、13により発生される時間位置の異なる複数
のフレーム上の画素位置は、動き情報に対応した夫々の
フレーム上の画素の時空間上の位置が、注目ブロックに
対して対称であることを特徴とするものである。
【0034】
【0035】更に本発明画像処理装置は上述において、
アドレス発生手段11、12、13は、注目ブロックの
位置を、動き情報と新たなフレームの時間位置とに基づ
いて移動させることで、アドレス情報を発生させるもの
である。
【0036】更に本発明画像処理装置は上述において、
演算手段18、19、20は、記憶手段16、17から
の現フレームのテレビジョン信号と、前フレームのテレ
ビジョン信号との差分を得る差分演算手段18と、この
差分演算手段18からの差分出力を絶対値に変換する変
換手段19と、変換手段19からの変換出力を累計し、
相関値を算出する累計手段20とを有するものである。
【0037】更に本発明画像変換方法は上述において、
t及びt−1或いはt+1のフレーム間に内挿する内挿
フレームの任意のブロックを固定し、tフレーム上の任
意のブロックとt−1或いはt+1フレーム上の任意の
ブロックを結ぶ直線が必ず内挿フレームの任意のブロッ
クを通るという制約の元で、最も類似するブロックの組
をtフレーム及びt−1或いはt+1のフレームから検
出し、検出した2つのブロック間のベクトルを求め、こ
の求めたベクトルに基いて画像変換を行うようにしたも
のである。
【0038】更に本発明画像処理方法は上述において、
tフレームに任意のブロックをn画素分上下方向に、m
画素分左右方向に移動させた場合に、t−1或いはt+
1のフレームの任意のブロックをtフレームの任意のブ
ロックの移動方向と逆の方向に移動させ、tフレームの
任意のブロック及びt−1或いはt+1フレームの任意
のブロック間の相関の度合いを示す評価値を算出し、
n、mの値を変えながら評価値を算出する動作を繰り返
し行い、評価値に基づいて、tフレームの任意のブロッ
ク及びt−1或いはt+1フレームの任意のブロック間
相関が最も高くなるtフレーム及びt−1或いはt+
1フレームのブロックの位置を求めるようにしたもので
ある。
【0039】
【作用】上述せる本発明によれば、入力テレビジョン信
号に含まれる隣接フレームの間に、新たなフレームを作
成する画像処理装置において、時間位置の異なる複数の
フレームのテレビジョン信号を記憶手段16、17で夫
々記憶し、動き情報発生手段14で新たなフレーム上の
注目ブロックの動き情報を発生し、この動き情報発生手
段14からの動き情報に基づいて、新たなフレーム上の
注目ブロックを作成する際に使用される、時間位置の異
なる複数のフレームの画素位置を示すアドレス情報を
ドレス発生手段11、12、13により発生しアドレ
ス情報に基づいて記憶手段16、17から読み出され
た、時間位置の異なる複数フレーム上のテレビジョン信
号から、動き情報の信頼性を示す評価値を演算手段1
8、19、20で得、動き情報ごとに演算手段18、1
9、20から出力される評価値に基づいて動き情報を注
目ブロックの動き情報と推定し、推定された注目ブロッ
クの動き情報に基づいて、入力テレビジョン信号を用い
て新たなフレームを作成し、アドレス発生手段11、1
2、13により発生される時間位置の異なる複数のフレ
ーム上の画素位置は、動き情報に対応した夫々のフレー
ム上の画素の時空間上の位置が、注目ブロックに対して
対称となるように処理される。
【0040】
【0041】更に上述において本発明の構成によれば、
アドレス発生手段11、12、13は、注目ブロックの
位置を、動き情報と新たなフレームの時間位置とに基づ
いて移動させることで、アドレス情報を発生させる。
【0042】更に上述において本発明の構成によれば、
記憶手段16、17からの現フレームのテレビジョン信
号と、前フレームのテレビジョン信号との差分を差分演
算手段18で得て、この差分演算手段18からの差分出
力を変換手段19で絶対値に変換し、変換手段19から
の変換出力を累計手段20により累計し、相関値を算出
する
【0043】更に上述において本発明の構成によれば、
t及びt−1或いはt+1のフレーム間に内挿する内挿
フレームの任意のブロックを固定し、tフレーム上の任
意のブロックとt−1或いはt+1フレーム上の任意の
ブロックを結ぶ直線が必ず内挿フレームの任意のブロッ
クを通るという制約の元で、最も類似するブロックの組
をtフレーム及びt−1或いはt+1のフレームから検
出し、検出した2つのブロック間のベクトルを求め、こ
の求めたベクトルに基いて画像変換を行う。
【0044】更に上述において本発明の構成によれば、
tフレームに任意のブロックをn画素分上下方向に、m
画素分左右方向に移動させた場合に、t−1或いはt+
1のフレームの任意のブロックをtフレームの任意のブ
ロックの移動方向と逆の方向に移動させ、tフレームの
任意のブロック及びt−1或いはt+1フレームの任意
のブロック間の相関の度合いを示す評価値を算出し、
n、mの値を変えながら評価値を算出する動作を繰り返
し行い、評価値に基づいて、tフレームの任意のブロッ
ク及びt−1或いはt+1フレームの任意のブロック間
相関が最も高くなるtフレーム及びt−1或いはt+
1フレームのブロックの位置を求める。
【0045】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明画像変換方法
及び装置の一実施例について詳細に説明する。
【0046】この図1において図3と対応する部分には
同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0047】図1において、15は例えば図示しないV
TR、伝送機器等の機器からのテレビジョン信号が供給
される入力端子で、この入力端子15を介してテレビジ
ョン信号が後述する現フレームメモリ16に供給され
る。
【0048】12及び13はアドレス移動回路で、これ
らアドレス移動回路12、13は試行的にベクトルデー
タを発生する試行ベクトル発生回路14からのベクトル
データに基いてアドレス発生回路11からのアドレスデ
ータに対して移動処理を行い、夫々アドレス発生回路1
1からのアドレスをずらしたアドレスデータを得、これ
らのアドレスデータを夫々現フレームメモリ16及び前
フレームメモリ17に夫々供給する。
【0049】現フレームメモリ16はアドレス移動回路
12からのアドレスデータに基いて、入力端子15を介
して図示しないVTR、伝送機器等からのテレビジョン
信号を記憶する。
【0050】一方、前フレームメモリ17はアドレス移
動回路13からのアドレスデータに基いて、例えば現フ
レームメモリ16から読み出されたテレビジョン信号を
記憶する。記憶されたテレビジョン信号は例えば8×8
画素のブロック単位で、現フレームの次のフレームの信
号が現フレームメモリ16から読み出されるときに、例
えばアドレス移動回路13を介してアドレス発生回路1
1から供給されるアドレスデータによって読み出され
る。
【0051】即ち、現フレームメモリ16からは現フレ
ームのテレビジョン信号がブロック毎に読み出され、こ
れが差分演算回路18に供給され、このとき、前フレー
ムメモリ17からは前のフレームのテレビジョン信号が
ブロック毎に読み出され、差分演算回路18に供給され
る。
【0052】差分演算回路18は現フレームメモリ16
及び前フレームメモリ17から夫々供給される現フレー
ムのテレビジョン信号及び前フレームのテレビジョン信
号のレベルデータの差分をブロック毎に得、この差分デ
ータを絶対値回路19に供給する。
【0053】この絶対値回路19は差分演算回路18か
らの差分データの絶対値を得、得た差分の絶対値データ
を累計回路20に供給する。
【0054】この累計回路20は絶対値回路19からの
差分の絶対値データを累計すると共に、累計して得た累
計データをレジスタ21及び比較回路22に夫々供給す
る。
【0055】比較回路22は累計回路20からの現在の
累計データ及びレジスタ21からの前の累計データを比
較し、その比較結果に基いてクロック発生回路23に制
御信号を供給する。
【0056】クロック発生回路23は比較回路22から
の制御信号に基いてクロック信号を発生し、発生したク
ロック信号をレジスタ21及び24に夫々供給する。
【0057】即ち、比較回路22において、累計回路2
0からの現在の累計データがレジスタ21からの前の累
計データより小さい場合にクロック発生回路23に制御
信号を供給し、クロック発生回路23にクロック信号を
発生させる。従って、レジスタ21には常に最小の累計
データが記憶されることとなる。
【0058】レジスタ24は試行ベクトル発生回路14
からのベクトルデータをクロック発生回路23からのク
ロック信号に基いて出力端子25を介して出力する。即
ち、比較回路22において、累計回路20からの累計デ
ータがレジスタ21からの累計データより小さいとき
に、レジスタ24に記憶されているベクトルデータが出
力される。
【0059】レジスタ24から出力された試行ベクトル
データは補正信号発生回路4に供給される。補正信号発
生回路4はレジスタ24からの試行ベクトルデータに基
いて乗算回路7及び8に例えば図3において説明したよ
うな係数データを供給すると共に、図示せずも、図3と
同様に位置補正回路5及び6に夫々位置補正処理のため
の制御信号を供給する。
【0060】一方、現フレームメモリ16及び前フレー
ムメモリ17からのテレビジョン信号が位置補正回路5
及び6によって位置補正処理され、これら位置補正処理
されたテレビジョン信号が乗算回路7及び8に夫々供給
される。
【0061】そして乗算回路7において位置補正回路5
からのテレビジョン信号と補正信号発生回路4からの係
数データが乗算されると共に、乗算回路8において位置
補正回路6からのテレビジョン信号と補正信号発生回路
4からの係数データが乗算される。
【0062】そしてこれら各乗算回路7及び8からの乗
算出力が加算回路9に供給され、この加算回路9におい
て加算され、更に出力端子25を介してフレーム内挿処
理されたテレビジョン信号として出力され、これによっ
て例えばNTSC方式のテレビジョン信号からPAL方
式のテレビジョン信号への変換等の画像変換処理が実行
される。
【0063】次に、図2を参照して、図1に示した画像
変換装置の動作について説明する。
【0064】この図2においては、tフレームと(t−
1)フレームの間の丁度1/2の位置の内挿フレームを
得る場合を例にとって説明する。
【0065】この例に示すように、本例においては、内
挿フレームのテレビジョン信号Fri上の注目ブロック
fi上の動きベクトルを直接求めるようにする。
【0066】即ち、注目ブロックfiを固定して、tフ
レームのテレビジョン信号Fr上のブロックf1と(t
−1)フレームのテレビジョン信号Fr(t−1)上の
ブロックf(t−1)について、ブロックf1及びf
(t−1)を結ぶ直線が必ずブロックfiを通るという
制約の元で、最も類似するブロックの組をtフレームの
テレビジョン信号Fr及び(t−1)フレームのテレビ
ジョン信号Fr(t−1)から夫々探し、探した2つの
ブロック間の動きベクトルが求める動きベクトルvであ
るとする。
【0067】実際の探索としては、ブロックf1を1ピ
クセル上下左右の何れかの方向へずらした場合には、ブ
ロックf(t−1)を逆方向へ1ピクセル動かすという
操作を繰り返し行い、ブロック間残差等の評価が最低と
なるブロックf1及びf(t−1)の位置を求める。こ
の手法により注目ブロックfi上の本来の動きベクトル
を求めることができる。
【0068】このように、本例においては、アドレス発
生回路11からのアドレスデータを試行ベクトル発生回
路14からのベクトルデータに基いてアドレス移動回路
12及び13において移動させ、移動させて得たアドレ
スデータに基いて現フレームメモリ16及び前フレーム
メモリ17に夫々現フレーム及び前フレームのテレビジ
ョン信号を記憶させ、これら現フレームメモリ16及び
前フレームメモリ17から読み出した8×8のブロック
毎の現フレーム及び前フレームのテレビジョン信号の差
分(空間的差分)を演算、累計し、現累計データと前の
累計データを比較して、現累計データが前の累計データ
よりも小さいときには、レジスタ21に新たな累計デー
タとして記憶させると共に、レジスタ24に記憶してい
るこのときの試行ベクトルデータに基いてフレーム内挿
処理を行うようにしたので、変換後の動画像の動きを滑
らか、且つ、自然にし、様々な方式のテレビジョン信号
を異なる方式の機器において良好に記録、伝送を行え
る。
【0069】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取
り得ることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、入力テレビジ
ョン信号に含まれる隣接フレームの間に、新たなフレー
ムを作成する画像処理装置において、時間位置の異なる
複数のフレームのテレビジョン信号を記憶手段で夫々記
憶し、動き情報発生手段で新たなフレーム上の注目ブロ
ックの動き情報を発生し、この動き情報発生手段からの
動き情報に基づいて、新たなフレーム上の注目ブロック
を作成する際に使用される、時間位置の異なる複数のフ
レームの画素位置を示すアドレス情報をアドレス発生手
段により発生しアドレス情報に基づいて記憶手段から
読み出された、時間位置の異なる複数フレーム上のテレ
ビジョン信号から、動き情報の信頼性を示す評価値を演
算手段で得、動き情報ごとに演算手段から出力される評
価値に基づいて動き情報を注目ブロックの動き情報と推
定し、推定された注目ブロックの動き情報に基づいて、
入力テレビジョン信号を用いて新たなフレームを作成
し、アドレス発生手段により発生される時間位置の異な
る複数のフレーム上の画素位置は、動き情報に対応した
夫々のフレーム上の画素の時空間上の位置が、注目ブロ
ックに対して対称となるように処理されるので、変換後
の動画像の動きを滑らか、且つ、自然にすることがで
き、様々な方式のテレビジョン信号を異なる方式の機器
において良好に記録、伝送することができる。
【0071】
【0072】更に上述において本発明によれば、アドレ
ス発生手段は、注目ブロックの位置を、動き情報と新た
なフレームの時間位置とに基づいて移動させることで、
アドレス情報を発生させるので、上述の効果に加え、回
路構成を簡単にすることができる。
【0073】更に上述において本発明によれば、記憶手
段からの現フレームのテレビジョン信号と、前フレーム
のテレビジョン信号との差分を差分演算手段で得て、こ
の差分演算手段からの差分出力を変換手段で絶対値に変
換し、変換手段からの変換出力を累計手段により累計
し、相関値を算出するので、上述の効果に加え、正確な
処理を行うことができる。
【0074】更に上述において本発明によれば、t及び
t−1或いはt+1のフレーム間に内挿する内挿フレー
ムの任意のブロックを固定し、tフレーム上の任意のブ
ロックとt−1或いはt+1フレーム上の任意のブロッ
クを結ぶ直線が必ず内挿フレームの任意のブロックを通
るという制約の元で、最も類似するブロックの組をtフ
レーム及びt−1或いはt+1のフレームから検出し、
検出した2つのブロック間のベクトルを求め、この求め
たベクトルに基いて画像変換を行うようにしたので、変
換後の動画像の動きを滑らか、且つ、自然にすることが
でき、様々な方式のテレビジョン信号を異なる方式の機
器において良好に記録、伝送することができる。
【0075】更に上述において本発明によれば、tフレ
ームに任意のブロックをn画素分上下方向に、m画素分
左右方向に移動させた場合に、t−1或いはt+1のフ
レームの任意のブロックをtフレームの任意のブロック
の移動方向と逆の方向に移動させ、tフレームの任意の
ブロック及びt−1或いはt+1フレームの任意のブロ
ック間の相関の度合いを示す評価値を算出し、n、mの
値を変えながら評価値を算出する動作を繰り返し行い、
評価値に基づいて、tフレームの任意のブロック及びt
−1或いはt+1フレームの任意のブロック間の相関が
最も高くなるtフレーム及びt−1或いはt+1フレー
ムのブロックの位置を求めるので、上述の効果に加え、
最も正確なブロックの位置を得ることができ、これによ
って、画像の変換を正確に行え、良好な変換画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明画像変換方法及び装置の一実施例を示す
構成図である。
【図2】本発明画像変換方法及び装置の一実施例の説明
に供する説明図である。
【図3】従来の画像変換装置の例を示す構成図である。
【図4】従来の画像変換装置の例の説明に供する説明図
である。
【符号の説明】
11 アドレス発生回路 12、13 アドレス移動回路 14 試行ベクトル発生回路 16 現フレームメモリ 17 前フレームメモリ 18 差分計算回路 19 絶対値回路 20 累計回路 21、24 レジスタ 22 比較回路 23 クロック発生回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力テレビジョン信号に含まれる隣接フ
    レームの間に、新たなフレームを作成する画像処理装置
    において、 時間位置の異なる複数のフレームの テレビジョン信号を
    記憶する記憶手段と、上記新たなフレーム上の注目ブロ
    ックの動き情報を発生する動き情報発生手段と、上記動き情報に基づいて、上記新たなフレーム上の注目
    ブロックを作成する際に使用される、時間位置の異なる
    複数のフレームの画素位置を示すアドレス情報を発生す
    アドレス発生手段と、上記アドレス情報に基づいて上記記憶手段から読み出さ
    れた、時間位置の異なる複数フレーム上のテレビジョン
    信号から、上記動き情報の信頼性を示す評価値 を得る演
    算手段と、上記動き情報ごとに上記演算手段から出力される上記評
    価値に基づいて上記動き情報を上記注目ブロックの動き
    情報と推定する手段と、 上記推定された上記注目ブロックの動き情報に基づい
    て、上記入力テレビジョン信号を用いて上記新たなフレ
    ームを作成する手段とを有し、 上記アドレス発生手段により発生される時間位置の異な
    る複数のフレーム上の画素位置は、上記動き情報に対応
    した夫々のフレーム上の画素の時空間上の位置が、上記
    注目ブロックに対して対称である ことを特徴とする画像
    処理装置。
  2. 【請求項2】 上記アドレス発生手段は、上記注目ブロックの位置を、上記動き情報と上記新たな
    フレームの時間位置とに基づいて移動させることで、上
    記アドレス情報を発生させる ことを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記演算手段は、 上記記憶手段からの現フレームのテレビジョン信号と、
    前フレームのテレビジョン信号との差分を得る差分演算
    手段と、 上記差分演算手段からの差分出力を絶対値に変換する変
    換手段と、 上記変換手段からの変換出力を累計し、上記相関値を算
    出する累計手段とを有することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 t及びt−1或いはt+1のフレーム間
    に内挿する内挿フレームの任意のブロックを固定し、t
    フレーム上の任意のブロックとt−1或いはt+1フレ
    ーム上の任意のブロックを結ぶ直線が必ず上記内挿フレ
    ームの任意のブロックを通るという制約の元で、最も類
    似するブロックの組を上記tフレーム及びt−1或いは
    t+1のフレームから検出し、検出した2つのブロック
    間のベクトルを求め、この求めたベクトルに基づいて画
    像変換を行うようにしたことを特徴とする画像変換方
    法。
  5. 【請求項5】 上記tフレームに任意のブロックをn画
    素分上下方向に、m画素分左右方向に移動させた場合
    に、上記t−1或いはt+1のフレームの任意のブロッ
    クをtフレームの任意のブロックの移動方向と逆の方向
    に移動させ、上記tフレームの任意のブロック及び上記
    t−1或いはt+1フレームの任意のブロック間の相関
    の度合いを示す評価値を算出し、上記n、mの値を変え
    ながら上記評価値を算出する動作を繰り返し行い、上記
    評価値に基づいて、上記tフレームの任意のブロック及
    び上記t−1或いはt+1フレームの任意のブロック間
    相関が最も高くなる上記tフレーム及び上記t−1或
    いはt+1フレームのブロックの位置を求めるようにし
    たことを特徴とする請求項4記載の画像変換方法。
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