JP3303967B2 - 夾雑物除去装置 - Google Patents
夾雑物除去装置Info
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Description
汚水処理施設で利用され、汚水から夾雑物を分離、除去
し、加圧脱水し、排出する夾雑物除去装置に関する。
施設に障害を及ぼさないように、汚水の流れる水路に、
夾雑物を除去する夾雑物除去装置が設置され、該夾雑物
除去装置のスクリーンに付着する夾雑物を自動的に集め
て排出する。該スクリーンで捕捉された夾雑物は、その
ままでは人糞や腐敗性の有機物を多量に含み、含水率も
高く、そのため運搬などに際して非衛生的で、取り扱い
性も悪い。その上、埋立などの処分場においては、悪臭
や地下水汚染の原因となる。従って、夾雑物を脱水する
機能を有する夾雑物除去装置を用いていた。
り、該環状スクリーンには、ウェッジスクリーンを束ね
て加工し、スリットを形成させ環状スクリーンとした
り、多数の微細な穴を有するパンチングメタル板を環状
に加工した環状スクリーンなどがある。
は、図7に示すように、開口部6aを有する環状スクリ
ーン6と、該環状スクリーン6に連なる搬送路1(共
に、手前側はスクリュウコンベアを示すため、破断して
いる)と、該搬送路1の終端に配置された夾雑物排出口
18と、前記環状スクリーン6および前記搬送路1内に
配置されるスクリュウコンベア22と、該スクリュウコ
ンベア22を駆動する回転軸3およびスクリュウコンベ
ア駆動装置4とからなる。
6aから流入し、汚水中の夾雑物は環状スクリーン6の
内周面に捕捉される。回転するスクリュウコンベア22
で該夾雑物は掻き集められ、搬送される。搬送される夾
雑物は、重力による水切れ作用で脱水され、夾雑物排出
口18から装置外に排出される。
6に導くため、一部をリボンスクリュウ22bで構成す
るスクリュウコンベア22を備えた夾雑物除去装置が考
えられた。ここに、リボンスクリュウとは、回転軸の無
いスパイラルリボン状のスクリュウをいう。リボンスク
リュウ22bを用いると、開口部6aにおける軸受けが
不要になり、また回転軸が無い分、被処理水の環状スク
リーン6への流入が促進される。
の回転羽根の夾雑物搬送面は搬送方向に対してほぼ直角
になっている。そのため、搬送する夾雑物の量が多い場
合や夾雑物除去装置の設置角度が大きい場合には、該リ
ボンスクリュウ22bの回転羽根の夾雑物搬送面にあり
搬送されている夾雑物が、回転軸にあたる空隙部分から
こぼれ落ちることがあり、夾雑物を搬送する効率が低く
なるという問題があった。
ベア22の回転羽根との間に僅かな隙間が存在し、夾雑
物が掻き出されないとスクリーンスリットが目詰まりを
起こし、夾雑物を除去する効率を低下させる問題があっ
た。
中に含まれる夾雑物を効率良く搬送する夾雑物除去装置
を提供する。
は、一態様によれば、流体を導入する開口部を有し、流
体中の夾雑物を内周面上に捕捉する環状スクリーンと、
環状スクリーンに連結した搬送路と、環状スクリーン内
から搬送路内に延在するスクリュウコンベアと、搬送路
に設けられ、夾雑物を加圧脱水する加圧脱水部と、加圧
脱水された夾雑物を排出する夾雑物排出口と、スクリュ
ウコンベアを駆動するスクリュウコンベア駆動装置とか
らなり、前記スクリュウコンベアの少なくとも一部がリ
ボンスクリュウで構成され、該リボンスクリュウの回転
羽根の内周には搬送方向に延びる夾雑物保持板が設けら
れる。
ば、流体を導入する開口部を有し、流体中の夾雑物を内
周面上に捕捉する環状スクリーンと、環状スクリーンに
連結した搬送路と、環状スクリーン内から搬送路内に延
在するスクリュウコンベアと、搬送路に設けられ、夾雑
物を加圧脱水する加圧脱水部と、加圧脱水された夾雑物
を排出する夾雑物排出口と、スクリュウコンベアを駆動
するスクリュウコンベア駆動装置とからなり、スクリュ
ウコンベアの少なくとも一部がリボンスクリュウで構成
され、該リボンスクリュウの回転羽根は、該回転羽根の
任意の外周点と、該外周点から最短距離にある回転羽根
内周点とを結ぶ直線が搬送方向に傾斜する。
は、該回転羽根の任意の外周点を起点とし、該外周点か
ら最短距離にある回転羽根内周点を結ぶ一辺が、該外周
点を起点とし、該外周点から最短距離にある回転軸心点
を結ぶ一辺に対し、搬送方向へ10〜50度の角度をな
すように傾斜する。
回転羽根には、環状スクリーン内周面および/または搬
送路内面に接する掻取手段と、該掻取手段をスクリュウ
コンベアの回転羽根の夾雑物搬送面の裏側に固定するた
めの取付溝とを備える。
明すると、以下の通りである。
ュウの実施例を示す。図1に示すように、搬送路もしく
は環状スクリーン内に配置されたリボンスクリュウ12
bの内周縁に沿って、保持板12cが夾雑物の落下を防
止するように、リボンスクリュウ12bの羽根に対して
直立して設けられている。
12cの一部を拡大して示す。保持板12cは、耐食性
のあるステンレス製の部材で作成し、夾雑物がからみつ
かないように、リボンスクリュウ12bに直接溶接する
ことが望ましい。
bの、搬送路内下側の回転羽根の上に載せて、夾雑物を
搬送すれば、有効に搬送できる。
有する夾雑物除去装置の一実施例を水路に配置した様子
を示す。
を有する環状スクリーン6と、該環状スクリーン6の上
端から延び出る搬送路1(共に手前側はスクリュウコン
ベアを示すため、破断している)と、該搬送路1の終端
に配置された夾雑物排出口18と、前記環状スクリーン
6および前記搬送路1の中を延びるスクリュウコンベア
12と、該スクリュウコンベア12を回転する回転軸3
およびスクリュウコンベア駆動装置4とからなる。
ウコンベア12の一部が、具体的には汚水の流れに浸漬
される部分がリボンスクリュウ12bで構成される。リ
ボンスクリュウ12bは、従来技術のものと同様に、断
面形状が回転中心に直交あるいはほぼ直交するように回
転羽根が形成されているが、図1に示すように、内周端
全長に、夾雑物排出口18方向に延びる保持板12cを
設け、該保持板12cとリボンスクリュウ12bの羽根
との結合部は、図3に示すように断面はL字状である。
しかし、L字状でなく、曲面状であったり、傾斜状であ
ってもよい。
部6aから流入し、環状スクリーン6の内周面で捕捉さ
れ、リボンスクリュウ12が回転することにより、夾雑
物を掻き集める。
きた夾雑物を加圧し脱水する加圧脱水部12eを設け
る。該加圧脱水部12eは、回転軸を囲むように設けら
れた内筒と外筒とからなり、内筒には脱水分離液の排水
孔を多数配置し、脱水分離液を排出する排水手段を外筒
に設ける。該排水孔を通り、排出された脱水分離液は排
出手段を経由して水路に戻される。なお、内筒には排出
穴に限らず、排水管などを設け、脱水分離液を外筒へ排
出させてもよい。
状スクリーン6に捕捉された夾雑物は回転羽根で掻き取
られ、回転羽根と環状スクリーン6や搬送路1の内周面
に接した状態で搬送されるが、断面が回転中心(回転軸
3の延長)に対し直角あるいはほぼ直角である回転羽根
の場合、夾雑物の量が多いと、中心の空隙部分からこぼ
れやすい。従って、本発明のリボンスクリュウ12bの
内周縁に沿って取り付けた保持板12cにより、中心の
空隙部分に夾雑物がこぼれるのを防止でき、効率的に搬
送できる。
を有するリボンスクリュウの回転羽根を示し、図5にそ
の要部を拡大して示す。図6に、該リボンスクリュウを
有する夾雑物除去装置を水路に配置した様子を示す。
を有する環状スクリーン6と、該環状スクリーン6の上
端から延び出る搬送路1(共に手前側はスクリュウコン
ベアを示すため、破断している)と、該搬送路1の終端
に配置された夾雑物排出口18と、前記環状スクリーン
6および前記搬送路1の中を延びるスクリュウコンベア
2と、該スクリュウコンベア2を回転する回転軸3およ
びスクリュウコンベア駆動装置4とからなる。
ウコンベア2の一部が、具体的には汚水の流れに浸漬さ
れる部分が回転軸3を持たないリボンスクリュウ2bで
あり、該リボンスクリュウ2bの回転羽根の断面形状
が、外周部から内周部にかけて夾雑物排出口18の方向
に傾斜して延びる。すなわち、該リボンスクリュウ2b
の回転羽根は、該回転羽根の任意の外周点を起点とし、
該外周点から最短距離にある回転羽根内周点を結ぶ一辺
が、該外周点を起点とし、該外周点から最短距離にある
回転軸心点を結ぶ一辺に対し、搬送方向へ10〜50度
の傾斜角をなすようにする。
環状スクリーン6の開口部6aから流入し、環状スクリ
ーン6の内周面で捕捉され、リボンスクリュウ2が回転
することにより、夾雑物を掻き集める。そして、夾雑物
排出口18の手前で、搬送されてきた夾雑物が加圧脱水
部2eで加圧され脱水される。
羽根の夾雑物搬送面と環状スクリーン6や搬送路1の内
周面とで夾雑物を保持するように、回転羽根自体を搬送
方向に傾斜させてあるので、搬送する夾雑物の量が多い
場合や搬送路1の設置角度が大きい場合にも、夾雑物を
こぼすことなく効率的に搬送することができる。
好ましい。10度未満では、従来のリボンスクリュウ2
2b(図7)と同様に、搬送中に夾雑物が落下する割合
が大きいままであり、課題が解決されない。また、50
度を超える傾斜角の加工は技術的に難しいばかりでな
く、傾斜角が50度を超えると夾雑物を搬送する作用よ
り、夾雑物を環状スクリーン6や搬送路1の内周面に押
しつける作用が強くなってしまい、効率的な夾雑物の搬
送ができなくなる。
を加工する方法の一例として、予め1カ所を切断した中
抜けのドーナツ状の平板(ステンレス製)を、回転羽根
の間隔(ピッチ)に合わせて、螺旋状に湾曲させる程度
の曲がり方を有し、必要に応じて傾斜角を持たせる金型
などで、平板の一部づつをプレスして螺旋状に湾曲させ
る方法がある。平板は徐々に湾曲するとともに、展開
し、最終的に予め設定したピッチを有して螺旋状に湾曲
したリボンスクリュウ2bの一部が得られる。あるい
は、平板全部を同時にプレスする方法でもよい。そのよ
うにして出来上がったリボンスクリュウ2bの一部を、
必要な分だけ溶接などでつなぎ合わせてリボンスクリュ
ウ2bを得る。
の回転羽根の、搬送方向に対し反対側表面の外周端付近
で、外周方向に延びるブラシ9を回転羽根に取り付け
る。該ブラシ9は、通常、ナイロン製など弾力性のある
線状材料を束ねて、一端を固定する。該ブラシ9を、ブ
ラシ押さえ10と回転羽根とで挟み、ボルト8とナット
8aで固定する。この固定方法によりブラシ9の先端
が、剛性により環状スクリーン6の内周面に接触するよ
う簡単に調整でき、環状スクリーン6のスクリーンスリ
ットに挟まった夾雑物は、該ブラシ9で掻き出され、搬
送される。該ブラシ9を、回転羽根の搬送方向と反対側
表面に取り付けることにより、掻き出された夾雑物が該
ブラシ9に絡まないのでメンテナンスが容易となる。
シ9に接する回転羽根2bの面に溝2gを設けることに
より、強固にブラシ9をブラシ押さえ10で固定でき、
かつブラシ9の束ねた基底部が該溝2gにはまって、ブ
ラシ9と回転羽根の間に夾雑物が挟まらないので、該ブ
ラシ9のメンテナンスがさらに容易となる。なお、ブラ
シ9は、図1の実施例にも適用できることは、言うまで
もない。
けたリボンスクリュウを有する夾雑物除去装置と、傾斜
を持ったリボンスクリュウを有する夾雑物除去装置につ
いて述べたが、保持板を溶接する加工は、リボンスクリ
ュウの回転羽根に傾斜を持たせる加工よりも実施し易
く、安価で効果が得られる。
夾雑物除去装置は、リボンスクリュウの回転羽根に保持
板を取り付けるか、傾斜を持たせるので、環状スクリー
ンで捕捉した夾雑物がこぼれず、効率良く搬送できる。
ブラシを設け、環状スクリーンとの接触関係を簡単に調
整できる構造にしたので、環状スクリーンで捕捉した夾
雑物を効果的に掻き出し搬送することができ、また該ブ
ラシを搬送方向と反対側の表面の外周付近に溝を設けて
配置したので、夾雑物がからまず、かつ回転羽根との間
に夾雑物が潜り込まないので、メンテナンスが容易であ
る。
たリボンスクリュウの一部を示す一部破断側面図であ
る。
示す一部破断側面図である。
一部破断側面図である。
示す一部破断平面図である。
断面図である。
示す一部破断側面図である。
断側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 流体を導入する開口部を有し、流体中の
夾雑物を内周面上に捕捉する環状スクリーンと、環状ス
クリーンに連結した搬送路と、環状スクリーン内から搬
送路内に延在するスクリュウコンベアと、搬送路に設け
られ、夾雑物を加圧脱水する加圧脱水部と、加圧脱水さ
れた夾雑物を排出する夾雑物排出口と、スクリュウコン
ベアを駆動するスクリュウコンベア駆動装置とからなる
夾雑物除去装置において、前記スクリュウコンベアの少
なくとも一部がリボンスクリュウで構成され、該リボン
スクリュウの回転羽根の内周には搬送方向に延びる夾雑
物保持板が設けられていることを特徴とする夾雑物除去
装置。 - 【請求項2】 流体を導入する開口部を有し、流体中の
夾雑物を内周面上に捕捉する環状スクリーンと、環状ス
クリーンに連結した搬送路と、環状スクリーン内から搬
送路内に延在するスクリュウコンベアと、搬送路に設け
られ、夾雑物を加圧脱水する加圧脱水部と、加圧脱水さ
れた夾雑物を排出する夾雑物排出口と、スクリュウコン
ベアを駆動するスクリュウコンベア駆動装置とからなる
夾雑物除去装置において、前記スクリュウコンベアの少
なくとも一部がリボンスクリュウで構成され、該リボン
スクリュウの回転羽根は、該回転羽根の任意の外周点
と、該外周点から最短距離にある回転羽根内周点とを結
ぶ直線が搬送方向に傾斜していることを特徴とする夾雑
物除去装置。 - 【請求項3】 リボンスクリュウの回転羽根は、該回転
羽根の任意の外周点を起点とし、該外周点から最短距離
にある回転羽根内周点を結ぶ一辺が、該外周点を起点と
し、該外周点から最短距離にある回転軸心点を結ぶ一辺
に対し、搬送方向へ10〜50度の角度をなすように傾
斜していることを特徴とする請求項2に記載の夾雑物除
去装置。 - 【請求項4】 スクリュウコンベアの回転羽根には、環
状スクリーン内周面および/または搬送路内面に接する
掻取手段と、該掻取手段をスクリュウコンベアの回転羽
根の夾雑物搬送面の裏側に固定するための取付溝とを備
えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
の夾雑物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01872598A JP3303967B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 夾雑物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01872598A JP3303967B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 夾雑物除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11216310A JPH11216310A (ja) | 1999-08-10 |
JP3303967B2 true JP3303967B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=11979655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01872598A Expired - Fee Related JP3303967B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 夾雑物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3303967B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4485186B2 (ja) * | 2003-12-22 | 2010-06-16 | 株式会社西原環境テクノロジー | ろ過装置 |
CN114177675A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-03-15 | 无锡锡通路桥工程有限公司 | 一种城市内河污水治理系统 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP01872598A patent/JP3303967B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11216310A (ja) | 1999-08-10 |
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