JP3303607B2 - 回転型現像装置 - Google Patents

回転型現像装置

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JP3303607B2 JP15685795A JP15685795A JP3303607B2 JP 3303607 B2 JP3303607 B2 JP 3303607B2 JP 15685795 A JP15685795 A JP 15685795A JP 15685795 A JP15685795 A JP 15685795A JP 3303607 B2 JP3303607 B2 JP 3303607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等、
電子写真方式の画像形成装置のうち、複数色のトナーの
重ね合わせを行いカラー画像を作成するカラー画像形成
装置にて用いられる現像装置に係り、特に、回転ハウジ
ングに複数の現像器を搭載し、潜像担持体の現像位置に
対向する部位に所望の現像器を回転移動させて現像を行
う回転型現像装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のカラー画像形成装
置は小型化が進み、特殊分野に限らず一般事務の分野に
まで広がっている。しかし、電子写真方式のカラー画像
形成装置は、いまだ解決、または改良すべき数々の問題
を有しているが、その中の一つに感光体上の静電潜像を
顕像化する現像装置をどのような構成にするかにある。
【0003】電子写真方式のカラー画像形成装置の現像
装置として数々の手段が提案されているが、大別すると
二つの方式に分けられる。その一つの方式は、感光体周
面に沿って各色の現像剤を有した複数の現像器を並べた
据置き型、もう一つの方式は、感光体に隣接して回転体
または直線移動体を設け、その移動体に複数の現像器を
搭載し、現像器の切替えを行う移動型である。
【0004】このような現像装置のうち、据置き型で
は、必然的に感光体が大きくなり、装置全体の小型化が
難しくなり、また、現像器の位置が異なるので、部品、
パラメータ等の共通化ができずコストが上昇してしま
う。これに対して、移動型では、感光体、装置の小型化
を図ることができ、現像位置を共通にできる分、部品、
パラメータのある程度の共通化を実現することは可能で
あるが、現像器が移動するため、補給トナーの収容室と
現像器との間のトナー搬送部に数々の工夫が必要不可欠
であり、それらの構造及び機能に関しては既にたくさん
の提案がなされている。
【0005】従来、トナーと磁性粉であるキャリアとか
らなる二成分現像剤を使用した磁気ブラシ現像法による
現像装置では、現像剤を収容した現像剤収容室の他にト
ナーを補給するためのトナー収容室を設けると共に、当
該トナー収容室に補給用トナーを蓄積しておき、現像剤
収容室内の現像剤が所定濃度以下になった場合に現像剤
収容室内にトナーを自動的に補給するようにしたものが
提案されている。このタイプによれば、連続的に大量枚
数のプリントを行う場合には、トナー収容室を大きく
し、補給用トナーを多量に蓄えられる構成とすればよい
が、回転型現像装置内に全てを組み込むのは装置全体が
巨大となり、巨大な回転型現像装置は、慣性モーメント
が大となり、高速で駆動して制御するのは著しく困難で
あり、また、非現実的でもある。
【0006】そこで、従来にあっては、トナー収容室を
カートリッジとして容易に交換可能とし、現像剤収容室
との間に何らかのトナー補給、搬送機構を設け、それを
介して随時トナーを補給する方法が提案されている。
【0007】この種の方法としては、回転体に複数の現
像器(現像ユニット)を搭載する一方、前記回転体とは
別の位置に複数のトナー収容器を配設し、この各トナー
収容器と複数の現像器との間には夫々トナー搬送機構を
設け、例えば現像位置よりも上流側の現像位置と異なる
位置の現像剤補給位置に来た一つの現像器にトナーを補
給するというものが提案されている(例えば特公昭64
−8330号公報、特公平4−8790号公報参照)。
【0008】この方法によれば、確かに、回転体の中に
トナーの貯蔵スペースを広く確保する必要がなくなるの
で、回転体が大型化することが避けられ、回転体の慣性
を大きくしないで済む代わりに、回転体の外部にトナー
収容器を設ける分、トナーの搬送経路が長くなり、トナ
ーの搬送機構が複雑化してしまうほか、単色モードで多
数枚連続でプリントをしたような場合において、現像剤
収容室の現像剤濃度が下がり、トナーの補給が必要にな
ったとしても、現像位置と異なるトナー補給位置に現像
器を一旦回転移動させなければならないため、プリント
速度が落ちて生産性が悪くなるという技術的課題も生ず
る。
【0009】このような技術的課題を解決する従来の他
の方法としては、複数の現像器が搭載された回転型現像
装置において、各現像器には現像剤が収容される現像室
と補給用トナーが収容されるトナー室とを設け、現像室
とトナー室との間を複数の貫通穴が開設された隔壁で仕
切り、上記隔壁近傍には前記隔壁の貫通穴に対応した複
数の貫通穴が開設されたシャッタを設け、このシャッタ
の揺動運動によってトナー室から現像室へトナーの補給
を行うというものが提案されている(例えば特開昭61
−95370号公報参照)。
【0010】しかしながら、このタイプにあっては、ト
ナー供給方法がシャッタ機能なので詰まりなどにより安
定したトナー補給ができず、また、トナー室内の隔壁全
面に渡りシャッタが配設されていることから、シャッタ
の配設スペース分だけトナー室を大きくせざるを得ず、
しかも、回転体の慣性重量が増してしまう。更に、トナ
ー室が平面的な広い構成なので、トナー室内の補給用ト
ナーの残量が少なくなってくると、トナーの残量検知が
困難になってしまうという技術的課題も見られる。
【0011】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、非磁性一成分現像方式よ
り維持性及び画像濃度均一性の面で優位である二成分現
像方式を選択し、各色の画像が重なった時の色相変動制
御や画像内色相均一性を良好に保ちながら、装置の小型
化を図って現像器の高速切替えを可能にすると共に、ト
ナー補給を安定的に行えるようにし、更に、単色で連続
プリントをした時でも生産性を落とすことなくトナー補
給を効率的に実現できるようにした回転型現像装置を提
供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、駆動手段にて間欠回転駆動される回
転ハウジング1に複数の現像器2(例えば2a〜2d)
を搭載し、現像位置に対応して所定の現像器2を配置す
ると共に潜像担持体14上の静電潜像を現像する回転型
現像装置において、各現像器2としては、現像剤担持体
3及びこの現像剤担持体3に二成分現像剤を攪拌搬送す
る現像剤攪拌搬送部材4が配設された現像剤収容室5
と、補給用トナーが貯蔵され、内部にトナー攪拌部材6
が配設されたトナー貯蔵室7とを有し、前記トナー貯蔵
室7に面して開口し且つ少なくとも一回のトナー補給量
に相当する程度以上の小容積の長尺なトナー補給室9を
設け、このトナー補給室9の一部で前記現像剤収容室5
と連通させると共に、前記トナー補給室9内には当該ト
ナー補給室9内のトナーが長手方向に搬送せしめられる
トナー供給部材8を配設し、トナー攪拌部材6の作動に
伴ってトナー補給室9側にトナー貯蔵室7内のトナーを
押し寄せ充填する一方、トナー供給部材8の作動に伴っ
てトナー補給室9内のトナーを長手方向に搬送しながら
連通口を介して現像剤収容室(5)に所定量補給するよ
うにしたことを特徴とする。
【0013】このような技術的手段において、トナー貯
蔵室7自体を大きくすることなく、トナーの補給作業を
簡略化するという観点からすれば、トナー貯蔵室7を交
換可能なトナーカートリッジで構成することが好まし
く、更には、各現像器2全体を交換可能な一体型カート
リッジで構成するようにしてもよい。
【0014】また、単色モードでのトナー補給性能を良
好に保つという観点からすれば、現像位置にある現像器
2のみトナー供給部材8を駆動させ、トナー補給室9か
ら現像剤収容室5へのトナー補給動作を実行するように
することが好ましい。更に、前記トナー攪拌部材6とト
ナー供給部材8との駆動源については両者を共用化して
も差し支えないが、駆動制御のし易さからすれば、前記
トナー攪拌部材6及びトナー供給部材8を異なる駆動源
にて独自に駆動し、トナー供給動作と切り離して独自に
トナー攪拌動作を実行する方が好ましい。更にまた、例
えば現像位置でのトナー補給動作をスムースに行わせる
という観点からすれば、現像位置及び現像位置の少なく
とも一つ以上手前の位置にある現像器2に対してトナー
貯蔵室7内のトナー攪拌部材6を駆動させ、トナー貯蔵
室7内のトナーをトナー補給室9側へ予め寄せておくこ
とが好ましい。
【0015】更に、各色の濃度変動、ひいては重ね合わ
せた時の色相変動をより厳しく抑え込むための手段とし
ては、前記現像剤収容室5と前記トナー補給室9とを一
部に切り欠き部11が形成された隔壁10で仕切り、前
記トナー供給部材8としては外径が一定の螺旋状の羽根
の長手方向端部または全長に渡り回転軸を持つ構成であ
って、前記螺旋状の羽根の端部が前記切り欠き部11に
臨むという構成を採用することが好ましい。このような
トナー供給部材を用いるようにすれば、定速回転の回転
時間によりトナー補給量を正確に制御することができ、
しかも、後述するトナー補給量決定法と併用すること
で、各色の濃度変動を制御することができる。また、前
記螺旋状の羽根は、それ自体回転しなければトナー搬送
方向に対しては壁の役割をするため、現像器2が移動す
る時の現像剤の逆流にも強い。
【0016】更にまた、長期に渡って各色の濃度変動、
ひいては重ね合わせた時の色相変動をより厳しく抑え込
むための手段としては、前記切り欠き部11近傍に、現
像剤収容室5の現像剤がトナー補給室9へ逆流すること
を防止する為の整流部材12が設けられた構成を採用す
ることが好ましい。
【0017】更に、トナーの現像剤収容室5への補給方
法として、一回の画像形成において各画素の濃さを表す
指標を全面素について合計するカウンタを各現像器2に
対応して設け、そのカウント値に対応するトナー量を補
給する方法、または、潜像担持体14上の基準潜像を現
像し、その現像濃度を光学的に読み取って基準現像から
の差分に対応するトナー量を補給する方法、または、そ
れらの方法を併用する方法を採用する等適宜選定して差
し支えない。
【0018】また、トナー貯蔵室7内のトナーの交換時
期を認知する手段としては、各現像器2毎にトナー空検
知手段13を設け、空状態を検知したらトナー貯蔵室7
内のトナーの交換信号を表示手段に出すようにしたり、
または、前記画素濃度カウンタのカウント値を画像形成
の度に積算しておき、積算値が設定値に達したらトナー
貯蔵室7内のトナーの交換信号を表示手段に出すように
したり、または、潜像担持体14上の基準潜像を現像
し、その現像濃度を光学的に読み取って基準現像濃度か
らの差分に対応するトナー量を補給する動作を繰り返し
ても基準潜像の現像濃度が上がっていない場合にトナー
貯蔵室7内のトナーの交換信号を表示手段に出すように
する等適宜選定して差し支えない。この場合において、
前記トナー空検知手段13については、トナー貯蔵室7
内の残留トナーを直接的に検知しても差し支えないが、
残留トナーをより正確に検知するという観点からすれ
ば、トナー補給室9にトナー空検知手段13を配設する
ことが好ましい。
【0019】
【作用】上述したような技術的手段によれば、今、現像
位置にある現像器2の現像剤収容室5内のトナーが不足
した場合を想定すると、当該現像位置にある現像器2の
トナー補給動作を実行する。このトナー補給動作過程で
は、先ず、トナー貯蔵室7に貯蔵されたトナーは、トナ
ー攪拌部材6の攪拌動作によりトナー補給室9側へ押し
やられ、トナーがトナー供給部材の周辺に覆い被され
るように集められる。そして、トナー供給部材が必要
補給量に見合った時間だけトナー補給動作を行うと、ト
ナーが計量されながら前記トナー貯蔵室7からトナー補
給室9を通って現像剤収容室5へと補給され、現像剤攪
拌搬送部材4により現像剤と混合される。
【0020】また、現像剤収容室5には現像剤攪拌搬送
部材4が配設されているので、現像剤収容室5が現像剤
担持体3から十分離れたところまで広がっているとして
も、前記現像剤攪拌搬送部材4により現像剤が現像剤担
持体3まで確実に搬送される。このため、現像剤収容室
5に収容できる二成分現像剤の量は十分確保され、非磁
性一成分現像方式に対する維持性面での優位性が保たれ
ている。そしてまた、現像剤収容室5内の現像剤攪拌搬
送部材4が現像剤担持体3の長手方向に現像剤を循環移
動させる一対の攪拌搬送部材で構成されていれば、現像
剤の入れ替わりが効果的に行われ、一度トナーを消費し
た現像剤が長く同じ領域に留まることがないので、画像
濃度均一性及び重ね画像での色相均一性が良好に保たれ
る。
【0021】更に、現像位置にある現像器2に対してト
ナー補給動作が行われる構成を採用すれば、単色モード
で多数枚のプリントを行い、当該現像器2の現像剤が不
足してきたとしても、当該現像器2を回転移動すること
なく、そのままの位置でトナー補給動作が行われる。
【0022】更にまた、トナー貯蔵室7内のトナー攪拌
部材6を現像位置及び少なくとも現像位置よりも一つ以
上手前から駆動させるようにすれば、回転ハウジング1
が回転したとしても、トナー貯蔵室7に隣接する小容積
の長尺なトナー補給室9内にトナーが押し寄せられて充
填される。このため、現像位置に達した時点で現像器2
のトナー補給動作を行うと、トナー補給室9には少なく
とも一回の補給量に見合う分のトナーが確保されている
ため、トナー供給部材8の作動に応じて現像剤収容室5
内に所定量のトナーが補給される。
【0023】また、前記トナー貯蔵室7内の貯蔵トナー
が不足してくると、当然ながら、小容積のトナー補給室
9内にトナーが充分に充填されないことから、トナー補
給室9内にトナー空検知手段13を配設するようにすれ
ば、トナー貯蔵室7内にトナー空検知手段13を配設し
たタイプに比べて、トナー貯蔵室7内の貯蔵トナーの不
足状態が正確に検知される。
【0024】更に、前記現像剤収容室5と前記トナー補
給室9とを一部に切り欠き部11が形成された隔壁10
で仕切り、前記切り欠き部11近傍に、現像剤収容室5
の現像剤がトナー補給室9へ逆流することを防止する為
の整流部材12が設けられた構成を採用すれば、現像剤
収容室5内の現像剤がトナー補給室9側へ逆流すること
は確実に回避される。
【0025】また、前記各現像器2のトナー貯蔵室7あ
るいは各現像器2自体を交換可能なカートリッジとして
構成すれば、カートリッジを交換することにより、各現
像器2に対するトナー補給性能が簡単に維持される。
【0026】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図2はこの発明が適用されたカ
ラー画像形成装置の一実施例を示す。同図において、符
号21は感光ドラム等の潜像担持体、22は潜像担持体
21を予め帯電する一様帯電器、23は帯電された潜像
担持体21上に静電潜像を書き込むレーザ露光器、24
は夫々の色の現像剤を有するブラック用現像器24a、
イエロ用現像器24b、マゼンタ用現像器24c及びシ
アン用現像器24dが回転可能に搭載され、前記潜像担
持体21に対向する現像位置に所定の現像器24a〜2
4dが間欠的に回転移動する回転型現像装置、25は潜
像担持体21上の各色トナー像を用紙あるいは透明シー
ト等の転写材26に転写させる転写装置、27はクリー
ニング処理し易いように潜像担持体21をクリーニング
工程前に除電あるいは帯電するクリーニング前処理帯電
器、28は潜像担持体21上の残留トナーを除去するク
リーニング装置、29は潜像担持体21の残留電荷を除
去する除電器、30は転写材26上の未定着トナー像を
定着する定着器である。尚、符号31,32は所定サイ
ズの転写材26を供給する転写材供給トレイ、33は転
写材26の転写ドラム251への供給タイミングを規制
するレジストレーションロール、34は転写工程が終了
した転写材26を定着器30へ搬送案内する搬送ガイド
部材である。
【0027】この実施例において、前記転写装置25
は、周面に絶縁性シートが張設されて所定方向に回転す
る転写ドラム251を有し、この転写ドラム251の転
写部位の回転方向上流側の吸着部位には転写材26が転
写ドラム251に静電吸着される吸着用帯電器252,
吸着用帯電ロール253を転写ドラム251を挟んで配
設し、また、前記転写部位に対応する転写ドラム251
内には転写帯電器254を配設し、更に、前記転写ドラ
ム251の転写部位よりも回転方向下流側の剥離部位に
は転写材26が転写ドラム251から剥離される剥離除
電器255を配設し、更にまた、転写ドラム251の更
に回転方向下流側には一対の除電器256,257を転
写ドラム251を挟んで配設し、また、転写ドラム25
1の更に回転方向下流側には転写ドラム251上の残留
紙粉等を除去するクリーニング装置258を配設したも
のである。
【0028】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の作像プロセスについて説明する。先ず、潜像担持体
21は一様帯電器22によりその表面を負極性に一様に
帯電される。次に、レーザ露光器23により、一色目、
例えばブラック画像に対応する像露光がなされ、潜像担
持体21の表面にはブラック画像に対する静電潜像が形
成される。
【0029】また、回転型現像装置24は、前記ブラッ
ク画像に対応する静電潜像の先端が現像位置に到達する
以前にブラック用現像器24aを潜像担持体21に対向
配置し、その後磁気ブラシが静電潜像を摺擦して前記潜
像担持体21上にブラックトナー像を形成する。
【0030】一方、前記転写材26は、トレイ31また
は32から搬送され、一度レジストレーションロール3
3で先端をせき止められた後、所定のタイミングで転写
ドラム251のタックポイントへと送り出される。送り
出された転写材26は吸着用帯電器252及び吸着用帯
電ロール253にて転写ドラム251へ静電的に保持さ
れ、転写ドラム251と潜像担持体21とが対向する転
写部位へ搬送される。そこで、前記転写材26は潜像担
持体21上のブラックトナー像と密着し、転写帯電器2
54の作用でブラックトナー像が転写材26上に転写さ
れ、前記転写ドラム251は転写材26を保持したまま
次の工程に備える。
【0031】また、ブラックトナー像の転写を終えた前
記潜像担持体21については、その後、必要に応じてク
リーニング前処理が施された後、クリーニング装置28
により表面に残ったブラックトナーが掻き取られ、更に
除電器29で表面に残った電荷が除電される。
【0032】次に、二色目、例えばイエロの画像形成工
程のため、前記潜像担持体21は、一様帯電器22によ
りその表面を負極性に一様に帯電され、レーザ露光器2
3によりイエロ画像に対応する像露光がなされ、潜像担
持体21の表面にはイエロ画像の静電潜像が形成され
る。また、回転型現像装置24は、ブラックトナー像の
形成が終了した後で、イエロ用現像器24bが前記潜像
担持体21に対向するように切換えられており、前記イ
エロ画像に対応する静電潜像はイエロ用の磁気ブラシで
現像される。そして、前記転写ドラム251上に保持さ
れていた転写材26が再び転写部位へと搬送され、転写
帯電器254の作用で、今度はブラックトナー像の上に
イエロトナー像が多重転写される。
【0033】イエロトナー像の転写を終えた前記潜像担
持体21については、その後、ブラック画像形成工程と
同様にして、表面の残留トナーのクリーニングと残留電
荷の除電が行われ、一方で、イエロトナーの転写を終え
た転写材26は転写ドラム251に保持されたまま次の
工程に備える。
【0034】その後、イエロの画像形成工程同様、三色
目、例えばマゼンタの画像形成工程が行われ、最後に四
色目、例えばシアンの画像形成工程が行われるわけだ
が、最後のシアンの画像形成工程では転写材26の搬送
が前記三色目までの工程と異なる。すなわち、四色目の
転写を終えた転写材26は、剥離除電器255及び搬送
ガイド部材34の先端の図示しない剥離フィンガによ
り、転写ドラム251から分離され、定着器30で多重
トナー像が転写材26に定着された後、画像形成装置の
外へと搬出される。
【0035】また、転写材の分離を終えた転写ドラム2
51は、その表面を除電器256,257で除電された
後、クリーニング装置258で表面のクリーニングが行
われ、次の転写材26の供給を待つことになる。
【0036】次に、図3及び図4を用いて、この実施例
に係る回転型現像装置24の詳細を説明する。同図にお
いて、符号41は図示外の駆動系にて間欠的に回転移動
する回転ハウジング(回転支持体)であり、この回転ハ
ウジング41は回転軸42の周囲に図示のごとく90゜
毎に四個の現像器24a〜24dが着脱自在に保持され
ている。この実施例において、各現像器24a〜24b
は、二成分現像剤が収容される現像剤収容室51、補給
用トナーが貯蔵されるトナー貯蔵室52及びこのトナー
貯蔵室52から現像剤収容室51にトナーを補給するト
ナー補給室53を具備したものになっている。特に、こ
の実施例では、前記現像剤収容室51及びトナー補給室
53は回転ハウジング41に着脱自在に固着される現像
ハウジング54内に形成され、一方、前記トナー貯蔵室
52は前記現像ハウジング54に対して交換可能に装着
される円筒形カートリッジ55内に形成されている。
尚、前記現像ハウジング54には円弧断面形状のカート
リッジ受け部56が形成され、このカートリッジ受け部
56及び前記円筒形カートリッジ55間には係合溝及び
これに係合する係合突条からなる係合機構(図示せず)
が形成され、この係合機構を介して円筒形カートリッジ
55が前記カートリッジ受け部56に交換可能に取付ら
れるのである。
【0037】また、前記現像剤収容室51は前記潜像担
持体21の潜像形成可能領域に略対応した幅寸法の有す
るものであり、現像位置に対応した個所に現像用開口6
1が開設されている。そして、現像剤収容室51には前
記現像用開口61に面して現像ロール62が配設される
と共に、この現像ロール62の軸方向に沿って一対の現
像剤攪拌搬送オーガ63,64が配設されている。
【0038】更に、この実施例では、前記トナー貯蔵室
52内には攪拌用のアジテータ65が配設されており、
このアジテータ65は例えば前記トナー貯蔵室52の円
形断面内壁面に沿って回転移動する折曲ワイヤ部材から
なり、この折曲ワイヤ部材にてトナー貯蔵室52内のト
ナーを内壁面から剥離しながら攪拌し、トナー補給室5
3の開口部へとトナーを搬送するものである。
【0039】更にまた、前記トナー補給室53は前記ト
ナー貯蔵室52に面して少なくとも一回のトナー補給量
に相当する程度以上の小容積の長尺形状に形成されるも
のである。そして、トナー補給室53と現像剤収容室5
1との間は、図4ないし図6に示すように、断面U字状
の隔壁57で仕切られており、この隔壁57のうちトナ
ー補給室53の長手方向の一端側には前記現像剤収容室
51に連通する切り欠き部58が形成されている。更
に、前記トナー補給室53内にはトナー供給用のスパイ
ラル状のトナー供給部材であるトナー供給オーガ66が
配設されている。尚、図5はトナー供給オーガ66の搬
送方向下流側におけるトナー供給室53の斜視図、図6
は図5中のVI−VI線断面図である。
【0040】さて、このような基本構成において、更
に、各部の詳細構成、機能、及び、現像剤とトナーの説
明をする。先ず、現像ロール62の構成は、内部に複数
の極が着磁された磁石ロール(磁界発生手段)を固定的
に設け、その周囲には表面をRz=5〜15μm程度に
サンドブラスト加工したアルミニウム製スリーブを回転
自在に配している。ここで、スリーブ外径はφ18m
m、また、現像極のスリーブ表面における垂直方向の磁
束密度は95mTになっており、スリーブの表面速度は
潜像担持体21の表面速度の2〜3倍の速さに適宜選択
されている。そして、磁石ロールには、現像ロール62
側に配した現像剤攪拌搬送オーガ63の近傍で反発磁界
を形成するように着磁されており、一度現像に使われて
トナー濃度の下がった現像剤が速やかにスリーブ表面か
ら剥離するようになっている。
【0041】また、一対の現像剤攪拌搬送オーガ63,
64は、外径φ17mm、内径φ8mm、ピッチ20m
mとなるようプラスチックで一体成型されたスパイラル
状の部材の両端部に金属スリーブを配したもので、現像
剤収容室51の中で現像剤の循環経路を構成している。
そして、現像剤収容室51の両端部における前記現像剤
攪拌搬送オーガ63,64間の現像剤受渡しのため、各
々の現像剤攪拌搬送オーガ63,64の一方の端部には
少なくとも1周分逆ピッチのスパイラル部分が設けられ
ている。また、回転数は180rpmである。この一対
の現像剤攪拌搬送オーガ63,64は現像器24a〜2
4dが回転したときに現像剤の量に局所的な片寄りがで
きても瞬時に均す働きを持つと同時に、一度現像に使わ
れてトナー濃度の下がった現像剤が留まっていないよう
速やかに循環搬送する働きがある。
【0042】また、現像剤収容室51に収容する現像剤
は、ポリエステル樹脂に着色剤を混合分散し、必要に応
じて帯電制御剤、転写助剤、クリーニング助剤、定着助
剤等を内添または外添し、重量平均での粒径を7μmと
したトナーと、フェライト粉を1000エールステッド
の磁場における磁化が約60emu/gとなるように
し、重量平均での粒径を50μmとしたキャリアとを、
所定のトナー濃度になるよう混合したものである。
【0043】更に、この実施例における各現像器24a
〜24dの駆動系を図8に基づいて説明する。同図にお
いて、各現像器24a〜24dの現像ロール62、現像
攪拌搬送オーガ63,64、アジテータ65,トナー
供給オーガ66の各回転軸には夫々駆動伝達ギア72〜
76が設けられ、また、駆動伝達ギア73,74間に更
に駆動伝達ギア77が介在されている。この実施例で
は、駆動伝達ギア72,73,77,74,76が順次
噛合しており、駆動伝達ギア74,76間にはトナー補
給動作時に両者を接続するクラッチCLが設けられてい
る。一方、アジテータ65の駆動伝達ギア75は他の駆
動伝達ギア72〜74,76,77と噛み合うことなく
独立して設けられている。
【0044】また、この実施例では、今、現像器24a
が現像位置にあるとすると、現像位置にある現像器24
aについてのみトナー補給動作が実行されるようになっ
ている。すなわち、例えば前記現像器24aが現像位置
に到達すると、トナー補給動作実行時には、駆動モータ
(M1)81の回転軸に連結された駆動ギア82が前記
現像器24aの駆動伝達ギア72に噛み合い、しかも、
クラッチCLが両駆動伝達ギア74,76を接続する。
このため、現像位置にある現像器24aでは、現像ロー
ル62、現像剤攪拌搬送オーガ63,64を介してトナ
ー供給オーガ66が回転駆動される。尚、前記駆動モー
タ(M1)81は現像動作を実行する際にも使用される
ものであり、この場合には、前記クラッチCLによる接
続状態が断たれ、現像位置にある現像器24aでは、現
像ロール62、現像剤攪拌搬送オーガ63,64のみが
回転駆動される。
【0045】更に、この実施例では、今、現像器24a
が現像位置にあるとすると、現像位置及びこの現像位置
の一つ手前の位置にある現像器24a,24bについて
トナー攪拌動作が行われる。すなわち、現像器24a,
24bでは、駆動モータ(M2)83の回転軸に連結さ
れた駆動ギア84が前記現像器24aの駆動伝達ギア7
5に噛み合い、また、駆動モータ(M3)85の回転軸
に連結された駆動ギア86が前記現像器24bの駆動伝
達ギア75に噛み合う。このため、現像位置及びこの現
像位置の一つ手前の位置にある現像器24a,24bで
は、アジテータ65が回転駆動される。
【0046】尚、前記駆動モータ(M1,M2,M3)
81,83,85の回転軸に連結された駆動ギア82,
84,86は回転型現像装置24の回転動作と干渉しな
いように設けられており、また、回転ハウジング41を
間欠回転駆動する駆動モータについては図示を省略す
る。
【0047】次に、現像位置にある現像器24aにおけ
るトナー補給動作過程について説明する。前記トナー貯
蔵室52に貯蔵されたトナーは、アジテータ65の回転
により、トナー補給室53のトナー供給オーガ66の周
辺に覆いかぶさるよう集められる。そして、トナー供給
オーガ66が定速回転で必要補給量に見合った時間だけ
回転することで、トナーが計量されながら前記トナー貯
蔵室52からトナー補給室53を通って現像剤収容室5
1へと補給され、現像剤攪拌搬送オーガ63,64によ
り現像剤と混合される。本実施例においては、トナー供
給オーガ66は外径がφ14mm、内径がφ6mm、ピ
ッチ13mmで一体的に成型した樹脂製のスパイラル状
部材の両端にシャフトを取り付けた構成になっており、
20rpmの回転数で回転する。また、回転時の単位時
間あたりのトナー補給量は175×10-3g/secと
なっている。
【0048】このとき、例えば潜像担持体21の表面速
度が80mm/secの画像形成装置において、画像密
度が100%で単位面積あたりの現像トナー重量が8g
/m2のA3サイズの画像形成が行われても、5.5s
ecの現像の間で、消費されるトナーを十分捕らえるト
ナー補給ができるようになっている。尚、潜像担持体2
1の表面速度が更に速い装置に対しては、トナー供給オ
ーガの構成と回転数を調整することで対応可能である。
【0049】また、この実施例では、現像位置の一つ手
前の位置にある現像器、例えば現像器24bにおいてア
ジテータ65によるトナー貯蔵室52内のトナーの攪拌
動作が行われている。このとき、トナー貯蔵室52内の
トナーがトナー補給室53側へある程度押し寄せられる
ので、前記現像器24bが現像位置に到達すると、トナ
ー貯蔵室52内の貯蔵トナーはスムースにトナー補給室
53側へなだれ込む。よって、現像器24bが現像位置
に到達した時点では、トナー補給室53内にトナーが充
分に充填された状態に保たれ、トナー補給動作時のトナ
ー補給量は正確になる。
【0050】以上、説明してきた基本構成とすること
で、フルカラー現像において厳しく要求される局所的な
濃度変動の制御と画像内濃度均一性の確保を実現するこ
とができ、かつ、非磁性一成分現像方式より寿命が長く
できる二成分現像方式の長所を生かせ、画像全体の濃度
維持に関しても短期的には十分対処可能な現像装置を提
供することが可能になる。
【0051】次に、フルカラー現像においては、厳しく
要求される長期的現像濃度の維持を目的とした改善につ
いて説明する。短期的な濃度維持性に関しては、テスト
データ等に基づき補給に必要なトナー量を推定し、トナ
ー補給機構を前述の構成として予測補給することでかな
りの維持が可能である。しかし、長期的に誤差の積み重
ねが影響し、特に色相の変化となって現れるフルカラー
画像にとっては単色画像より高い精度が必要となる。
【0052】この実施例では、先ず、トナー補給量をよ
り正確にするため、図6のような現像剤の逆流防止機構
が設けられている。具体的には、スパイラル状のトナー
供給オーガ66の少なくとも1ピッチ以上にわたり隔壁
57に弾性リング部材91が設けられ、前記弾性リング
部材91は緩やかにトナー供給オーガ66に接してい
る。従って、現像器24a〜24dが回転移動を繰り返
しても、現像剤収容室51の現像剤がトナー補給室53
へと逆流することがなく、前記スパイラル状のトナー供
給オーガ66が回転時間に比例して正確にトナーを計量
かつ補給できるようになっている。そのため、トナー補
給量は長期に渡っても正確さが保たれている。
【0053】また、別の構成としては、スペース的に余
裕があれば、図7に示すように、切り欠き部58に面し
て開閉自在なシャッタ92を設けてもよい。
【0054】更に、この実施例では、補給必要トナー量
の予測をより正確に行うため、図9に示すように、形成
画像の各画素の濃さを表す指標の全画素についての合計
値を各色成分ごとに、かつ、各画像形成ごとにカウント
するカウンタ101〜104を設け、前記スパイラル状
のトナー供給オーガ66の回転駆動時間を前記カウンタ
101〜104の値に応じて決定する方式を採用してい
る。図9においては、前記カウンタ101〜104は、
画像データをレーザ露光器23に送り込むためのスクリ
ーンデータに変換するスクリーン変換装置100中に設
けられており、画像データ取込み部105を通過する各
画素の濃さを表す指標を全画素について各色成分ごとに
合計する機能を持っている。また、カウント値は、画像
形成装置の画像出力装置110を制御する制御装置12
0中で前記スパイラル状のトナー供給オーガ66の回転
駆動時間に変換されるようになっている。これにより、
画像密度が大きく標準から外れた画像形成が続いたとし
ても、非常に精度の高いトナー補給を長期に渡って実施
できるようになっている。
【0055】更に、画像形成装置の設置される場所が頻
繁に変更になったりして、装置の使用環境がかわり画像
濃度が変化する懸念に対しては、図10に示すように、
潜像担持体21の静電潜像上に現像されたトナー量を光
学的に読み取る素子(濃度センサ)131を前記静電潜
像に対向配置し、その出力を制御装置120に取り込
み、前記出力に応じて現像駆動系80(駆動モータ83
(M2),85(M3)及びクラッチCL)を制御する
ことにより、適宜トナー補給量、すなわち、前記スパイ
ラル状のトナー供給オーガ66の回転駆動時間を補正す
る。これにより、一層画像濃度の維持性の精度が向上
し、特に空調設備などを有しないところでの使用にも差
し支えがなくなった。
【0056】勿論、潜像担持体21上に現像されたトナ
ー量を光学的に読み取る素子131からの出力だけを参
照してトナー補給量を決定し、トナー供給オーガ66の
回転駆動時間を決定してもよい。この場合、潜像担持体
21のトナー量を読み取る周期をかなり短く設定する必
要があるため、転写ドラム251と画像の大きさの関係
によっては単位時間当たりのプリント枚数が下がる可能
性もある。
【0057】次に、装置の維持を一層簡単にするため
の、トナーカートリッジ(カートリッジ)55の交換時
期の表示方法について、いくつかの具体例を説明する。
先ず、各現像器24a〜24dごとにトナーの残量が無
くなったことを検知する手段を設ける方法がある。この
実施例では、例えば図4に示すように、圧電素子141
が用いられる。この圧電素子141は、現像剤収容室5
1とトナー補給室53との間の隔壁57の一部に取り付
けられるもので、その表面がトナー補給室53に向かっ
て配設されている。そして、この圧電素子141の表面
にトナーの圧力がかかっている時と、かかっていない時
とでは圧電素子141からの出力電圧レベルが異なるよ
うになっている。また、トナー補給室53中のトナー供
給オーガ66の羽根先端には、圧電素子141がトナー
のブロッキングなどによりトナーの有無を誤検知しない
ように、周期的に圧電素子141の表面を摺擦するなら
し部材142が設けられている。
【0058】そして、図11に示すように、圧電素子1
41からの信号レベルを比較回路143にて基準値と比
較することにより、圧電素子141の位置におけるトナ
ー補給室53中のトナー残量の有無を検出し、トナー残
量が無いことを検出したら、画像形成装置本体、あるい
は、画像形成装置と通信を行っている周辺機器の表示部
をトナーカートリッジ交換表示器144として使用し、
トナーカートリッジの交換をうながす表示を出すように
すればよい。
【0059】また、この実施例では、トナー有無の検知
に圧電素子を用いたが、検知方法として光学的にトナー
有無を検知する方法を用いてもよい。例えば、各現像器
24a〜24dの内部に光反射手段を配し、現像器24
a〜24d外部から現像器外壁に設けた透明窓を介して
ビーム光を入射し、前記光反射手段からの反射光の強度
を検知する構成にし、前記光反射手段と前記透明窓との
間にトナーがある時には前記ビーム光が遮られるように
する方法等である。このような光学的手段を用いれば、
圧電素子を利用する場合のような給電手段が不要となる
利点がある反面、検知精度を良好に保つには前記光反射
手段と前記透明窓の表面を周期的に清掃する部材が必要
になる。
【0060】上記各現像器24a〜24dごとにトナー
残量を検知する手段を設ける方法に共通な特徴として
は、多少のコストが基本構成に上乗せされるけれども、
濃度低下という画像欠陥を引き起こす前に、確実にトナ
ーカートリッジの交換をうながすことができるという長
所がある。
【0061】また、別の方法としては、本実施例で現像
濃度の維持のために使用している、各画素の濃さを表す
指標の全画素についての合計値を各色成分ごとに、か
つ、各画像形成ごとにカウントするカウンタを利用する
方法もある。具体的には、図9及び図12に示すよう
に、前記カウンタ101〜104の後段に各色成分ごと
に各画像形成ごとのカウント値を積算する積算器151
〜154を設け、例えば上限カウンタ155にて前記積
算器151〜154の積算値が一定の値に達したか否か
を検出し、前記積算器151〜154の積算値が一定の
値に達したら、トナーカートリッジの交換をうながす表
示を出すようにしたものである。この方法においても、
前記表示は画像形成装置本体、あるいは、画像形成装置
と通信を行っている周辺機器の表示部(トナーカートリ
ッジ交換表示器)156に出すようにしてある。この方
法は、トナー残量が真に無しとなる時期と、交換表示が
出される時期に、多少の誤差が生じる可能性があるが、
各現像器24a〜24dごとにトナー残量を検知する手
段が不要であるため、非常にコストを低くできる利点が
ある。
【0062】更に、他の方法としては、本実施例で現像
濃度の維持のために使用している、静電潜像上に現像さ
れたトナー量を光学的に読み取る素子(濃度センサ)1
31を利用する方法もある。例えば、図10及び図13
に示すように、ある画像形成工程時に、前記トナー量を
光学的に読み取る素子131の出力を比較回路161に
て基準値と比較することにより、潜像担持体21上に現
像されたトナー量が標準現像トナー量よりも少ないこと
を検知し、トナー補給手段へトナー補給量の補正をかけ
る動作、言い換えれば、トナー補給処理162を上限カ
ウンタ163の上限値まで一定回数繰り返しても、その
後の画像形成において現像トナー量がいっこうに上昇し
てこない場合に、トナーカートリッジ交換表示器164
にトナーカートリッジの交換をうながす表示を出すよう
にするものである。この方法は、トナーカートリッジの
交換をうながす表示ができると同時に画像濃度の低下が
始まっており、厳密な意味では瞬間的に画像濃度の維持
ができていないことになる。また、潜像担持体21のト
ナー量を読み取る周期をかなり短く設定する必要がある
ため、前述のように転写ドラム251と画像の大きさの
関係によっては単位時間当たりのプリント枚数が下がる
可能性もある。しかし、前述のカウンタの積算値を利用
する方法と同様に、各現像器24a〜24dごとにトナ
ー残量を検知する手段が不要であるため、非常にコスト
を低くできる利点がある。
【0063】また、この実施例では、前記トナー貯蔵室
52のみ交換可能な円筒形カートリッジ55として構成
しているが、例えば図14に示すように、現像剤収容室
51、トナー貯蔵室52、トナー補給室53の全て、す
なわち、現像器24a〜24d自体を交換可能な一体型
カートリッジ170として構成してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、二成分現像剤が収容される現像剤収容室とトナー攪
拌部材が配設されたトナー貯蔵室とを有し、前記トナー
貯蔵室に面して開口し且つ少なくとも一回のトナー補給
量に相当する程度以上の小容積の長尺なトナー補給室を
設け、このトナー補給室の一部で現像剤収容室と連通さ
せると共に、前記トナー補給室内には当該トナー補給室
内のトナーが長手方向に搬送せしめられるトナー供給部
材を配設し、トナー攪拌部材の作動に伴ってトナー補給
室側にトナー貯蔵室内のトナーを押し寄せ充填する一
方、トナー供給部材の作動に伴ってトナー補給室内のト
ナーを長手方向に搬送しながら連通口を介して現像剤収
容室に所定量補給するようにしたので、以下のような基
本的な効果を奏する。すなわち、トナー貯蔵室内のトナ
ーを小容積の長尺なトナー補給室側へ押し寄せ、この状
態で、トナー補給動作を行うようにすることが可能にな
るため、回転ハウジングの回転に応じて、トナー貯蔵室
内のトナーが移動したとしても、トナーの補給動作を安
定的に実現することができる。また、回転型現像装置の
外部に各トナー収容器を設け、回転型現像装置内の各現
像器と各トナー収容器とをトナー搬送機構で接続した
り、あるいは、トナー貯蔵室内の一壁面全面にシャッタ
機構を設けたりする必要がないため、回転型現像装置の
極端な大型化に伴う慣性質量の増大を有効に回避でき、
その分、高速で現像器の切替えを実現することができ
る。
【0065】また、本発明において、現像位置にある現
像器のみトナー供給部材を駆動させ、トナー補給室から
現像剤収容室へのトナー補給動作を実行するようにすれ
ば、例えば単色モードで多数枚のプリントを行い、現像
剤濃度が低下したとしても、現像位置にある現像器を回
転移動させることなくそのままの位置でトナー補給動作
を行うことができる。このため、単色モードで多数枚の
プリントを行ったとしても、生産性を落とすことなく、
常に一定の濃度画像を得ることができる。
【0066】更に、本発明において、トナー攪拌部材及
びトナー供給部材を異なる駆動源にて独自に駆動するよ
うにすれば、トナー補給動作と切り離してトナー貯蔵室
内のトナー攪拌動作を独自に行うことができる。特に、
現像位置及び少なくとも現像位置よりも一つ以上手前の
位置にある現像器に対してトナー攪拌部材を駆動させる
ようにすれば、トナー補給動作の前時点でトナー補給室
内にトナーが充分に充填されるという事前準備を行うこ
とが可能になり、その分、トナー補給動作を安定的に行
うことができる。
【0067】更にまた、本発明において、現像剤収容室
とトナー補給室とを一部に切り欠き部が形成された隔壁
で仕切り、前記切り欠き部近傍に現像剤収容室内の現像
剤に対するトナー補給室への逆流阻止用の整流部材を配
設するようにすれば、現像剤収容室内の現像剤がトナー
補給室側へ逆流する事態を確実に回避することができ、
現像剤収容室内の現像剤の長期的な濃度変動をより確実
に抑えることができる。
【0068】また、トナー貯蔵室内に一回のトナー補給
量に見合う分のトナーがあればトナー補給室内にトナー
が充填されるため、本発明において、トナー補給室内に
トナー空検知手段を配設するようにすれば、トナー貯蔵
室内の残留トナーをより正確に検知することができる。
【0069】また、本発明において、現像器のトナー貯
蔵室あるいは現像器自体を交換可能なカートリッジとす
れば、補給用トナーがなくなった際にカートリッジ交換
という簡単な作業で、トナーの補給性能を直ちに回復す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る回転型現像装置の構成を示す説
明図である。
【図2】 この発明が適用された回転型現像装置を有す
るカラー画像形成装置の一実施例を示す説明図である。
【図3】 実施例に係る回転型現像装置の詳細を示す説
明図である。
【図4】 実施例に係る回転型現像装置の各現像器の詳
細を示す説明図である。
【図5】 実施例に係るトナー補給機構を示す説明図で
ある。
【図6】 図5中VI−VI線断面図である。
【図7】 トナー補給機構の他の変形例を示す説明図で
ある。
【図8】 実施例で用いられる回転型現像装置の駆動系
を示す説明図である。
【図9】 実施例で用いられるトナー補給制御装置の一
例を示す概略構成図である。
【図10】 実施例で用いられるトナー補給制御装置の
補正処理例を示す説明図である。
【図11】 実施例で用いられるカートリッジの交換時
期の表示方法の一例を示す説明図である。
【図12】 カートリッジの交換時期の表示方法の他の
変形例を示す説明図である。
【図13】 カートリッジの交換時期の表示方法の更に
別の変形例を示す説明図である。
【図14】 実施例に係る回転型現像装置の現像器の他
の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…回転ハウジング,2(2a〜2d)…現像器,3…
現像剤担持体,4…現像剤攪拌搬送部材,5…現像剤収
容室,6…トナー攪拌部材,7…トナー貯蔵室,8…ト
ナー供給部材,9…トナー補給室,10…隔壁,11…
切り欠き部,12…整流部材,13…トナー空検知手
段,14…潜像担持体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/01

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段にて間欠回転駆動される回転ハ
    ウジング(1)に複数の現像器(2:2a〜2d)を搭
    載し、現像位置に対応して所定の現像器(2)を配置す
    ると共に潜像担持体(14)上の静電潜像を現像する回
    転型現像装置において、 各現像器(2)は、現像剤担持体(3)及びこの現像剤
    担持体(3)に二成分現像剤を攪拌搬送する現像剤攪拌
    搬送部材(4)が配設された現像剤収容室(5)と、 補給用トナーが貯蔵され、内部にトナー攪拌部材(6)
    が配設されたトナー貯蔵室(7)とを有し、 前記トナー貯蔵室(7)に面して開口し且つ少なくとも
    一回のトナー補給量に相当する程度以上の小容積の長尺
    なトナー補給室(9)を設け のトナー補給室(9)の一部で前記現像剤収容室
    (5)と連通させると共に、前記トナー補給室(9)内
    には当該トナー補給室(9)内のトナーが長手方向に搬
    送せしめられるトナー供給部材(8)を配設し トナー攪拌部材(6)の作動に伴ってトナー補給室
    (9)側にトナー貯蔵室(7)内のトナーを押し寄せ充
    填する一方、 トナー供給部材(8)の作動に伴ってトナー補給室
    (9)内のトナーを長手方向に搬送しながら連通口を介
    して現像剤収容室(5)に所定量補給するようにした
    とを特徴とする回転型現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、現像位置
    にある現像器(2)のみトナー供給部材(8)を駆動さ
    せ、トナー補給室(9)から現像剤収容室(5)へのト
    ナー補給動作を実行することを特徴とする回転型現像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、前記トナ
    攪拌部材(6)及びトナー供給部材(8)は異なる駆
    動源にて独自に駆動されることを特徴とする回転型現像
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のものにおいて、現像位置
    及び現像位置の少なくとも一つ以上手前の位置にある現
    像器(2)に対してトナー貯蔵室(7)内のトナー攪拌
    部材(6)を駆動させることを特徴とする回転型現像装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のものにおいて、前記現像
    剤収容室(5)と前記トナー補給室(9)とを一部に切
    り欠き部(11)が形成された隔壁(10)で仕切り、
    この切り欠き部(11)近傍には、現像剤収容室(5)
    内の現像剤に対するトナー補給室(9)への逆流阻止用
    の整流部材(12)を設けたことを特徴とする回転型現
    像装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のものにおいて、前記トナ
    ー補給室(9)にトナー空検知手段(13)を配設した
    ことを特徴とする回転型現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のものにおいて、前記トナ
    ー貯蔵室(7)は交換可能なカートリッジで構成されて
    いることを特徴とする回転型現像装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のものにおいて、各現像器
    (2)全体を交換可能な一体型カートリッジで構成した
    ことを特徴とする回転型現像装置。
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