JP3303551B2 - 半導体装置の露光方法におけるアライメント法 - Google Patents

半導体装置の露光方法におけるアライメント法

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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
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    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の露光方法
におけるアライメント法、より詳しくは、新規のアドバ
ンスト・グローバル・アライメント法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の超LSIの高集積化、チップの大
型化に伴いステッパの位置合わせ精度に対する要求は年
々厳しいものになってきている。現在開発段階にある6
4MDRAMや16M SRAMといったデザインルー
ル0.35μmクラスのLSIでは、位置合わせずれの
平均値をXaveとし、標準偏差をσとした場合、|Xa ve
|+3σの目標値が0.1μm以下という高い位置合わ
せ精度がウエハ全面に亙って要求されている。尚、添え
字「ave」は平均値を意味する。
【0003】従来のステッパにおけるLSIチップの露
光は、ウエハステージのステッピング動作によって格子
状に行われている。そして、ウエハ上に既に形成された
第1のパターンの上に第2のパターンを形成するため
に、第1のパターン上にレジストを形成した後、第2の
パターンが形成されたレチクルを使用してレジストの露
光を行う。この露光においては、ウエハ上に既に形成さ
れた各露光ショットのための第1のパターンに関連した
ウエハアライメントマーク(以下、単にアライメントマ
ークと呼ぶ)の位置を、ウエハステージを基準としてア
ライメント検出系によって測定する。従って、ステッパ
のハードウエアに対して高精度なアライメント能力の一
層の向上が要求される一方、各露光ショットにおけるア
ライメントの最適化のために、アライメントに対する統
計的な補正といったアライメント操作の改善も必要とさ
れている。
【0004】従来のステッパにおけるアライメント補正
の一種にアドバンスト・グローバル・アライメント法
(以下、単にアライメント法と呼ぶ場合もある)があ
る。このアライメント法は、複数のアライメントマーク
の位置情報による統計的推定計算に基づき、ステッパの
ウエハステージを露光位置に移動させるアライメント方
式である。以下、このアドバンスト・グローバル・アラ
イメント法の原理の概要を説明する。
【0005】既に形成された第1のパターンの上に第2
のパターンを形成する場合、それに先立ち、ウエハ上に
既に形成された各露光ショットのための第1のパターン
に関連したアライメントマークの位置を、ウエハステー
ジを基準としてアライメント検出系によって測定する。
そして、図22に示すように、そして以下に詳細に説明
するように、各アライメントマークに対応する理想格子
点(以下、単に理想格子点と呼ぶ場合がある)の位置
と、各アライメントマークの測定された位置との間の位
置ずれが最小となるように露光ショット配列を変換した
後、アライメントを行い、レジストを露光する。尚、図
22において、理想格子点を実線で結び、各アライメン
トマークの測定された位置を点線で結び、露光ショット
配列(理想格子点)の変換後の点を一点鎖線で結んだ。
【0006】いま、或る1つの理想格子点を考える。こ
の理想格子点に対応するアライメントマークの測定され
た座標をaM(XM,YM)とする(図23参照)。一
方、このアライメントマークに対応するウエハ上の理想
格子点の座標をaL(XL,YL)とする。尚、本明細書
では、記号等に添え字「v」を付した場合、ベクトルを
意味する。ウエハが熱処理や各種の成膜工程等を経た場
合、通常、座標aL(XL,YL)と座標aM(XM,YM
とは一致しない。アライメントマークの計測精度が無視
できるならば、ベクトルaMvとベクトルaLvの差である
ベクトル(aMv−aLv)は、かかるアライメントマーク
における、半導体装置の製造プロセスに起因したウエハ
の変形や、ウエハローディング時のウエハステージにお
ける位置ずれ(ウエハのプリアライメント後の位置ず
れ)に由来する理想格子点からの位置ずれを示すベクト
ルである。
【0007】従って、アライメントを行う場合には、理
想格子点上の或る点aLに対して、或る種の変換操作子
Aによる変換操作を行い、得られた点のベクトルaTv
AaLvとベクトルaMvの残差ベクトルevを求める。こ
のような操作を複数(N個)のアライメントマークに対
して行う。そして各アライメントマークにおける残差ベ
クトルevの和が最小となるように、変換操作子Aを決
定すればよい。次いで、かかる変換操作子Aに基づき、
理想格子点の座標aLを座標aTに変換し、かかる変換さ
れた座標aTに基づき、アライメントを行い、露光ショ
ットを実行することによって、レジストを露光すればよ
い。
【0008】具体的には、測定されたアライメントマー
クの理想格子点からの位置ずれに基づいて、第1のパタ
ーンと第2のパターンのアライメントずれが最小になる
ようにウエハステージ系を動作させ、第2のパターンを
形成するための露光ショット配置を理想格子点からずら
して露光する。
【0009】実際の半導体装置の製造プロセスに起因す
るウエハの変形は複雑であるが、主な要因として、以下
の要因を挙げることができる。 (A)アライメントマークのX方向及びY方向の誤差で
あるオフセット(シフト)dx,dy (B)アライメントマークの回転方向の誤差であるロー
テーション(回転)θ (C)各アライメントマークの配列における直交度の誤
差である配列直交度α (D)各アライメントマークのX方向及びY方向の倍率
変動であるスケーリングSX,SY
【0010】これらの概念を図24及び図25に示す。
(A)オフセット(図24の(A)参照)及び(B)ロ
ーテーション(図24の(B)参照)は、ウエハステー
ジへのウエハのローディングに起因する。(C)配列直
交度(図25の(A)参照)は、第1のパターンの露光
時のウエハステージの精度に起因する。(D)スケーリ
ング(図25の(B)参照)は、成膜工程などの半導体
装置の製造プロセス要因に起因する。これらの(A)〜
(D)の要因は、必ずしも明確に分離できる訳ではな
い。尚、図24及び図25では、理想格子点を実線で結
び、変形したウエハ上のアライメントマークを点線で結
んだ。
【0011】従来のステッパでは、これらの4つの要因
を主な変動要因としてアライメントの補正を行なってい
る。即ち、これらの要因に基づき、測定されたアライメ
ントマークの座標と、かかるアライメントに対応する理
想格子点の座標を変換操作した後の座標とのずれである
残差の二乗和が最小となるように、最小二乗法にて変換
操作子Aを決定する。そして、変換操作子Aに基づいた
変換操作によって得られるアライメントマークの位置座
標(アライメントマークの補正後の位置座標)に基づ
き、第2のパターンを形成するための露光ショット配置
を決定する。
【0012】各々の要因に関する変換操作を2×2行列
を用いて表わすと、(A)オフセットに関しては、
【数11】 という変換操作を行う。ここで、dx及びdyは、アラ
イメントマークのX方向及びY方向の誤差(オフセッ
ト)である。また、式中、XTi及びYTiは、変換操作後
のi番目[i=0〜(N−1)]のアライメントマーク
TiのX座標及びY座標を意味する。XLi及びYLiは、
番目[i=0〜(N−1)]の理想格子点aLiのX座標
及びY座標を意味する。以下の式においても同様であ
る。
【0013】(B)ローテーションに関しては、
【数12】 という変換操作を行う。ここで、θはローテーションの
角度(単位:rad)であり、実際のアライメントマー
ク操作においては、θの大きさは10-6radオーダー
である。従って、sinθ=θ、cosθ=1と近似し
ても問題はなく、上式のとおりとなる。
【0014】更には、(C)配列直交度に関しては、
【数13】 という変換操作を行う。ここで、αは配列直交度(単
位:rad)を表わし、実際のアライメントマーク操作
においては、αの大きさは10-6radオーダーであ
る。従って、tanα=αと近似しても問題はなく、上
式のとおりとなる。
【0015】一方、(D)スケーリングに関しては、
【数14】 という変換操作を行う。ここで、SX,SYは、X方向及
びY方向におけるスケーリングの大きさであり、やはり
問題となるオーダーは1ppm程度のレベルである。
【0016】更には、式(8)、式(9)及び式(1
0)の3つの変換操作の合成を考えると、
【数15】 となる。(α+θ)SY=0、θ・SX=0、α・θ=0
とみなせるので、式(11)を変形して、
【数16】 が得られる。
【0017】このような近似の下では、これらの3つ変
換操作が可換である。更には、オフセットによる位置ず
れdx,dyを加味するとアライメント補正後(変換操
作後)の座標aTi(XTi,YTi)は、簡潔に、 XTi=(1+SX)XLi+(α+θ)YLi+dx 式(13−1) YTi=−θXLi+(1+SY)YLi+dy 式(13−2) と表わすことができる。ここで、 a=1+SX b=α+θ c=dx d=−θ e=1+SY f=dy とすれば、式(13−1)及び式(13−2)は、以下
の式(14−1)及び式(14−2)のように表わすこ
とができる。 XTi=aXLi+bYLi+c 式(14−1) YTi=dXLi+eYLi+f 式(14−2)
【0018】従って、残差EXi及びEYiは、i番目のア
ライメントマークの測定された座標をaMi(XMi
Mi)とすれば、 EXi=XMi−XTi =XMi−(aXLi+bYLi+c) 式(15−1) EYi=YMi−YTi =YMi−(dXLi+eYLi+f) 式(15−2) となる。そして、0番目のアライメントマークから(N
−1)番目のアライメントマークまでのN個のアライメ
ントマークに関する残差EXi及びEYiのそれぞれの二乗
和である、 ΣEXi 2=Σ[XMi−(aXLi+bYLi+c)]2 ΣEYi 2=Σ[YMi−(dXLi+eYLi+f)]2 が最小となるように、係数a,b,c,d,e,fを決
定する。このような方法が従来のアライメント法であ
る。つまり、一般的には、最小二乗法により各要因に対
する適切な補正量を一義的に決定できるとされている。
尚、本明細書において、「Σ」は、特に断りのない限
り、0番目のアライメントマークから(N−1)番目の
アライメントマークまでのN個のアライメントマークに
関する物理量(Σの後に続く式で表現される)の和を意
味する。それぞれの各係数について偏微分し整理する
と、
【数17】 となる。従って、式(16−1)及び式(16−2)か
ら、
【数18】
【数19】 が得られる。ここで、Bを
【数20】 と置くと、
【数21】
【数22】 となり、6個の係数a,b,c,d,e,fを求めるこ
とができる。即ち、アライメント補正係数であるdx,
dy,θ,α,SX,SYを一義的に決定できる。言い換
えれば、アライメントずれの要因分析を行うことができ
る。
【0019】つまり、従来のアライメント法において
は、最小二乗法を用いることによって、残差EXi,EYi
の二乗和の最小化という観点から見た場合のアライメン
トの最適補正を容易に且つ解析的に行うことができると
されている。即ち、行列Bの逆行列を求めるだけで、残
差EXi,EYiの二乗和を最小化する、アライメントの最
適補正量を解析的に算出することができるとされてい
る。そして、最終的に残差は、原理的に補正することが
できないランダム成分やスケーリングの高次成分のみと
なる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のアラ
イメント法は、ステッパに通常搭載されているハードウ
エアによって原理的に補正できないランダムな成分が比
較的正規分布に近い場合には有効である。しかしなが
ら、実際の半導体装置の構造を考慮したとき、残差の二
乗和を最小化することは、必ずしも必要条件ではない
し、必ずしもアライメントの補正量を最適化するとは限
らない。
【0021】実際の半導体装置におけるアライメントと
は、達成可能なアライメント精度を考慮して設定された
アライメントずれ許容値に基づいて設計された2つのパ
ターンを重ね合わせる操作である。通常、図11の
(A)に示すような予め形成された第1のパターン(例
えば配線パターン)は、図11の(B)に示すように、
合わせずれを考慮して、第2のパターン(例えばコンタ
クトホールパターン)よりも大きめに設計される。ここ
で、長さtolX及びtolYはX方向及びY方向のアラ
イメントずれ許容値であり、X方向及びY方向のアライ
メントずれをΔX及びΔYで示した。従って、半導体装
置の製造におけるアライメントの必要十分条件は、全て
のパターンに対して、 ΔX<tolX 式(20−1) ΔY<tolY 式(20−2) が満たされることであることは、容易に理解できよう。
つまり、形成すべき第2のパターンの全てが、式(20
−1)及び式(20−2)を満足すればよい。一方、第
1のパターンの外側に一部分でも第2のパターンが食み
出た場合には、即ち、形成すべき第2のパターンの一部
でも、式(20−1)又は式(20−2)を満足しない
場合には、例えば正常な電気的なコンタクトを形成する
ことが不可能となる。言い換えれば、アライメントマー
クの補正後の位置座標と、アライメントマークの測定さ
れた座標との差の絶対値を、tolX及びtolYよりも
小くする必要がある。
【0022】然るに、従来のアライメント法における残
差EXi,EYiの二乗和を最小化する条件が、必ずしも、
正常なコンタクトホールの最大数を達成し得るような条
件、あるいは全コンタクトホールが正常に形成されるよ
うな条件であるとは限らない。言い換えれば、残差
Xi,EYiの二乗和を最小化する条件が、必ずしも、半
導体装置の製造におけるアライメントの最適補正条件と
一致するとは限らない。
【0023】一方、残差EXi,EYiの二乗和を最小化と
しなくとも、半導体装置の製造における最適アライメン
ト結果を与えるアライメント条件が存在する。特に、理
想格子点からのアライメントマークのずれ成分の内、ラ
ンダムな成分が所謂正規分布に従わない場合、残差の二
乗和を最小化する従来のアライメント法は適切ではなく
なる。成膜工程やエッチング、熱処理といった種々の製
造プロセスを経たウエハの変形は複雑であり、かかるラ
ンダムな成分が正規分布に従わないことは、実際の半導
体装置の製造プロセスにおいては、頻繁に起こり得る。
【0024】以上のように、本来形成すべきパターン位
置と実際に形成されるパターン位置との間のずれを最小
化するために残差の二乗和を最小値とするという従来の
アライメント法では、複雑なプロセスを経た超LSIに
おいては、必ずしもアライメントの最適補正条件が与え
られるとは限らない。このことは、理想格子点からのア
ライメントマークのずれ成分の内、ランダムな成分が正
規分布に従わない場合、特に顕著になる。
【0025】従って、本発明の目的は、たとえ理想格子
点からのアライメントマークのずれ成分の内、ランダム
な成分が正規分布に従わない場合であっても、アライメ
ントマークの測定位置に基づいた統計的処理を行うこと
により得られるアライメントの最適補正量によってアラ
イメントを行うことができる、新規のアライメント法を
提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
(本発明の第1の態様)従来のアライメント法において
は、図11の(B)に示したように、第2のパターン
(コンタクトホールパターン)が本来形成されるべき位
置(第2のパターン形成予定領域)と第2のパターンが
実際に形成されるであろう位置との差、即ち、第2のパ
ターンのX方向及びY方向の位置ずれΔX,ΔYを残差
Xi及びE Yiとして扱った。 EXi=ΔX EYi=ΔY
【0027】尚、図11〜図16においては、理解を容
易にするために、第1のパターンと第2のパターンの配
置関係を図示した。これらの図において、第2のパター
ン(コンタクトホールパターン)が本来形成されるべき
位置は、理想格子点を変換操作して得られた点と等価で
ある。一方、第2のパターンが形成されるであろう位置
は、第1のパターンに関連したアライメントマークの測
定された位置と等価である。
【0028】この従来のアライメント法においては、残
差の二乗和の最小値を解析的に求めることは容易である
反面、実際の半導体装置のパターン形成の観点から見た
場合、前述したように、アライメントの補正における必
要条件を必ずしも満たしていない。そこで、本発明にお
いては、実際の半導体装置の構造と、アライメント上満
たすべき必要条件を考慮して、新たなアライメントずれ
の評価方法を導入する。
【0029】即ち、上記の目的を達成するための本発明
の第1の態様のアライメント法は、ウエハ上に形成され
た第1のパターンの上にレジストを形成した後、レジス
トを露光してレジストに第2のパターンを形成する半導
体装置の露光方法において、ウエハ上に形成された第1
のパターンに関連したN個のアライメントマークの位置
測定に基づき、第1のパターンに対する第2のパターン
を形成すべき位置を決定するアライメント法である。そ
して、先ず、従来のアライメント法と同様に、各アライ
メントマークの座標(XMi,YMi)と各アライメントマ
ークに対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)とから
最小二乗法によって、アライメント補正係数であるd
x,dy,θ,α,SX,SYを求める。
【0030】その後、アライメントマーク補正係数及び
それぞれの乱数要素に基づき、各アライメントマークに
対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)からアライメ
ントマークの補正座標(XTi1,YTi1)を求める。次
に、 ΔXi1=XMi−XTi1 ΔYi1=YMi−YTi1 を求め、半導体装置の設計上許容し得るアライメントず
れの値である、予め設定されたX方向及びY方向のアラ
イメントずれ許容値tolX,tolYに基づき、各アラ
イメントマークにおける残差EXi1,EYi1を以下の規則
に則り決定する。 (A)|ΔXi1|≦tolX 且つ |ΔYi1|≦to
Yの場合: EXi1=0 EYi1=0 (B)|ΔXi1|>tolX 且つ |ΔYi1|>to
Yの場合: EXi1=|ΔXi1|−tolXYi1=|ΔYi1|−tolY (C)|ΔXi1|≦tolX 且つ |ΔYi1|>to
Yの場合: EXi1=0 EYi1=|ΔYi1|−tolY (D)|ΔXi1|>tolX 且つ |ΔYi1|≦to
Yの場合: EXi1=|ΔXi1|−tolXYi1=0
【0031】そして、これらの残差EXi1及びEYi1
ら、残差二乗和R1=ΣEXi1 2+ΣEY i1 2を求める。
【0032】そして、乱数要素が加えられたアライメン
ト補正係数を新たなアライメント補正係数として、上記
の工程を複数回行う。最後に、残差二乗和R1=ΣEXi1
2+ΣEYi1 2が最小値となったときのアライメントマー
ク補正係数及びそれぞれの乱数要素から第2のパターン
を露光するための第1のパターンに関連したアライメン
トマークの補正された座標(XTiF,YTiF)を求める。
【0033】(本発明の第2の態様)縮小光学系を用い
て半導体装置におけるパターンを形成する際、特にその
形成パターンサイズがその縮小光学系の有する限界解像
度に近い場合、形成されるパターンは設計パターンから
著しく変形する。従って、本発明の第1の態様に係るア
ライメント法においても、半導体装置設計上必要とされ
るアライメントずれ許容値は、現実に形成されるパター
ン形状に基づき、より合理的に設定しなければならな
い。
【0034】本発明の第2の態様に係るアライメント法
においては、第1の態様に係るアライメント法における
各アライメントマークにおける残差EXi1,EYi1を以下
の規則に変更して決定する。 (A’)ΔXi1 2+ΔYi1 2≦tolX 2+tolY 2の場
合: EXi1=0 EYi1=0 (B’)ΔXi1 2+ΔYi1 2>tolX 2+tolY 2の場
合: EXi1 2+EYi1 2=ΔXi1 2+ΔYi1 2−(tolX 2+to
Y 2
【0035】現実の半導体装置の製造プロセスにおいて
は、種々の要因により設計パターンからのずれが容易に
起こる。そこで、本発明の第2の態様に係るアライメン
ト法においては、実際に形成された第1のパターンのパ
ターン形状に基づいて、アライメントずれ許容値を、各
領域に対して都度設定することが望ましい。
【0036】(本発明の第3の態様)第1のパターン及
び第2のパターンが形成されており、更に、これらの第
1及び第2のパターンに対して同時に第3のパターンを
形成する場合がある。このような場合、第3のパターン
の形成に先立って形成された、下層パターン間(第1の
パターンと第2のパターンとの間)のアライメントずれ
量を考慮して、アライメントずれ許容値を設定する必要
がある。
【0037】即ち、上記の目的を達成するための本発明
の第3の態様のアライメント法は、ウエハ上に形成され
た第1のパターン及び第2のパターンの上にレジストを
形成し、次いで、レジストを露光してかかるレジストに
第3のパターンを形成する半導体装置の露光方法におい
て、ウエハ上に形成された第1のパターンに関連したN
個のアライメントマークの位置測定に基づき、第1のパ
ターン及び第2のパターンに対する第3のパターンを形
成すべき位置を決定するアライメント法である。そし
て、先ず、第1のパターンに関連したアライメントマー
クの位置を測定し、併せて、第2のパターンに関連した
アライメントマークの位置を測定し、かかる測定結果か
ら各アライメントマークにおけるアライメントずれ量Δ
Xi,ΔeYiを求める。
【0038】次に、従来のアライメント法と同様に、各
アライメントマークの座標(XMi,YMi)と各アライメ
ントマークに対応する理想格子点の座標(XLi,YLi
とから最小二乗法によって、第1のパターンに関連した
アライメント補正係数であるdx,dy,θ,α,
X,SYを求める。
【0039】その後、アライメントマーク補正係数及び
それぞれの乱数要素に基づき、各アライメントマークに
対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)からアライメ
ントマークの補正座標(XTi1,YTi1)を求める。次
に、 ΔXi1=XMi−XTi1 ΔYi1=YMi−YTi1 を求める。
【0040】そして、半導体装置の設計上許容し得るア
ライメントずれの値である、予め設定されたX方向及び
Y方向のアライメントずれ許容値tolX,tolYと、
先に求めたアライメントずれ量ΔeXi,ΔeYiと、上記
のΔXi1,ΔYi1とに基づき、新たなX方向及びY方向
のアライメントずれ許容値tolX’,tolY’を、以
下の規則に則り決定する。但し、tolX’,tolY
の値が負になる場合には0とする。 (x−1)ΔeXi≧0 且つ ΔXi0≧0の場合: tolX’=tolX (x−2)ΔeXi≧0 且つ ΔXi0<0の場合: tolX’=tolX−|ΔeXi| (x−3)ΔeXi<0 且つ ΔXi0≧0の場合: tolX’=tolX−|ΔeXi| (x−4)ΔeXi<0 且つ ΔXi0<0の場合: tolX’=tolX (y−1)ΔeYi≧0 且つ ΔYi0≧0の場合: tolY’=tolY (y−2)ΔeYi≧0 且つ ΔYi0<0の場合: tolY’=tolY−|ΔeYi| (y−3)ΔeYi<0 且つ ΔYi0≧0の場合: tolY’=tolY−|ΔeYi| (y−4)ΔeYi<0 且つ ΔYi0<0の場合: tolY’=tolY
【0041】次に、各アライメントマークにおける残差
Xi0,EYi0を以下の規則に則り決定する。 (A)|ΔXi1|≦tolX’ 且つ |ΔYi1|≦t
olY’の場合: EXi1=0 EYi1=0 (B)|ΔXi1|>tolX’ 且つ |ΔYi1|>t
olY’の場合: EXi1=|ΔXi1|−tolX’ EYi1=|ΔYi1|−tolY’ (C)|ΔXi1|≦tolX’ 且つ |ΔYi1|>t
olY’の場合: EXi1=0 EYi1=|ΔYi1|−tolY’ (D)|ΔXi1|>tolX’ 且つ |ΔYi1|≦t
olY’の場合: EXi1=|ΔXi1|−tolX’ EYi1=0
【0042】そして、これらの残差EXi1及びEYi1
ら、残差二乗和R1=ΣEXi1 2+ΣEY i1 2を求める。
【0043】そして、乱数要素が加えられたアライメン
ト補正係数を新たなアライメント補正係数として、上記
の工程を複数回行う。最後に、残差二乗和R1=ΣEXi1
2+ΣEYi1 2が最小値となったときのアライメントマー
ク補正係数及びそれぞれの乱数要素から第3のパターン
を露光するための第1のパターンに関連したアライメン
トマークの補正された座標(XTiF,YTiF)を求める。
【0044】(本発明の第4の態様)本発明の第4の態
様に係るアライメント法は、本発明の第2の態様に係る
アライメント法と略同様である。即ち、本発明の第4の
態様に係るアライメント法においては、第3の態様に係
るアライメント法における各アライメントマークにおけ
る残差EXi1,EYi1を以下の規則に変更して決定する。 (A’)ΔXi1 2+ΔYi1 2≦tolX2+tolY2
場合: EXi1=0 EYi1=0 (B’)ΔXi1 2+ΔYi1 2>tolX2+tolY2
場合: EXi1 2+EYi1 2=ΔXi1 2+ΔYi1 2−(tolX2+t
olY2
【0045】現実の半導体装置の製造プロセスにおいて
は、種々の要因により設計パターンからのずれが容易に
起こる。そこで、本発明の第4の態様に係るアライメン
ト法においても、実際に既に形成されたパターンのパタ
ーン形状に基づいて、アライメントずれ許容値を、各領
域に対して都度設定することが望ましい。
【0046】
【作用】本発明のアライメント法においては、予め設定
されたX方向及びY方向のアライメントずれ許容値to
X,tolY等に基づき、残差EXi1,EYi1を決定す
る。そして、残差二乗和ΣEXi1 2+ΣEYi1 2が最小とな
るときのアライメント補正係数dx,dy,θ,α,S
X,SYの最適値を反復解法によって算出する。これによ
って、たとえ理想格子点からのアライメントマークのず
れ成分の内、ランダムな成分が正規分布に従わない場合
であっても、アライメントの最適補正量を得ることがで
き、その結果、最適条件でのアライメントを実行するこ
とが可能になる。
【0047】半導体装置においては、例えばコンタクト
ホールを形成する場合、安定に電気的コンタクトが確保
できる領域にコンタクトホールが形成されるのならば、
かかる領域のどこにコンタクホールが形成されても構わ
ない。理想格子点からのアライメントマークのずれ成分
が正規分布に従う場合、残差二乗和が最小となるように
アライメントの最適補正量を得ることが可能である。そ
して、たとえ安定に電気的コンタクトが確保できる領域
にコンタクトホールが形成される場合であっても、コン
タクトホールの理想的な形成位置と、コンタクトホール
の形成予定位置との間の残差が常に0に近付くように、
アライメントの最適補正量を求める。その結果、理想格
子点からのアライメントマークのずれ成分の内、ランダ
ムな成分が正規分布に従わない場合、従来の最小自乗法
に基づいたアライメント法においては、安定に電気的コ
ンタクトが確保できる領域にコンタクトホールが形成さ
れなくなる場合が生じ、レジスト露光時に不適切な露光
ショットが発生する。
【0048】安定に電気的コンタクトが確保できる領域
にコンタクトホールが形成されるのならば、かかる領域
のどこにコンタクホールが形成されても構わないのであ
るから、本発明においては、例えば、|ΔXi1|≦to
X 且つ |ΔYi1|≦tolYの場合、各アライメン
トマークにおける残差EXi1,EYi1を0とする。一方、
例えば、|ΔXi1|>tolX 且つ |ΔYi1|>t
olYの場合、EXi1=|ΔXi1|−tolX、EYi1=|
ΔYi1|−tolY として、残差二乗和ΣEXi1 2+Σ
Yi1 2が最小となるときのアライメント補正係数dx,
dy,θ,α,SX,SYの最適値を反復解法によって算
出する。
【0049】
【実施例】
(本発明の第1の態様)本発明の第1の態様のアライメ
ント法は、ウエハ上に形成された第1のパターンの上に
レジストを形成した後、レジストを露光してレジストに
第2のパターンを形成する半導体装置の露光方法におい
て、ウエハ上に形成された第1のパターンに関連したN
個のアライメントマークの位置測定に基づき、第1のパ
ターンに対する第2のパターンを形成すべき位置を決定
するアライメント法である。
【0050】本発明において新たに規定したアライメン
トずれEXi1,EYi1に基づき残差二乗和ΣEXi1 2+ΣE
Yi1 2を極小化するアライメント補正係数dx,dy,
θ,α,SX,SYを解析的に一義的に求めることは、従
来のアライメント法と異なり、不可能若しくは極めて困
難である。また、評価関数に対して、無数の局所的な極
小値が存在するため、ニュートン(Newton)法や
急降下法といった、評価関数の極小値までの単調減少を
前提とした連続関数の最適化法も適用できない。そこ
で、本発明では、モンテカルロ法を応用した反復解法に
よって、アライメント補正係数dx,dy,θ,α,S
X,SYの最適値を算出する。
【0051】以下、本発明の第1の態様に係るアライメ
ント法の各工程を、図1〜図3のフローチャートを参照
して、より具体的に説明する。
【0052】[工程−100]第1のパターンに関連し
たN個のアライメントマークの位置を測定し、かかる測
定結果から各アライメントマークの座標(XMi,YMi
(但し、i=0,1,2,・・・,N−1)を求める。
ここで、添え字iはi番目のアライメントマークを意味
する。アライメントマークの測定は、TTLオンアクシ
ス方式のアライメントマーク検出系、TTLオフアクシ
ス方式のアライメントマーク検出系、あるいはオフアク
シス方式のアライメントマーク検出系を用いて行うこと
ができる。
【0053】[工程−110]アライメントマークのX
方向及びY方向の誤差であるオフセットをdx及びd
y、アライメントマークの回転方向の誤差であるローテ
ーションをθ、各アライメントマークの配列における直
交度の誤差である配列直交度をα、アライメントマーク
のX方向及びY方向の倍率変動であるスケーリングをS
X及びSYとしたとき、各アライメントマークの座標(X
Mi,YMi)と、各アライメントマークに対応する理想格
子点の座標(XLi,YLi)とから、下記の式(1)及び
式(2)に基づいた最小二乗法によってアライメント補
正係数であるdx,dy,θ,α,SX,SYを求める。
この工程は、従来のアライメント法と同様である。
【数23】
【数24】 尚、これらのアライメント補正係数dx,dy,θ,
α,SX,SYの概念は図24及び図25に示したとおり
である。また、これらのアライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SYを、以下の工程の初期値として用
いる。
【0054】尚、次の工程で用いる残差二乗和R0とし
て適当な値を設定しておく。
【0055】[工程−120]次に、アライメント補正
係数dx,dy,θ,α,SX,SYのそれぞれに関連し
た乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSY
を発生させる。そして、アライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SY、及びそれぞれの乱数要素Δd
x,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYに基づき、下記
の式(3)から、アライメントマークの補正座標である
(XTi1,YTi1)を求める。
【数25】 尚、各乱数要素は正規乱数であり、乱数要素の大きさは
幾つかの実験データに対して計算機によりトライアンド
エラーで決定する。一般に、乱数要素の分布範囲が広す
ぎると、乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,Δ
X,ΔSYの全てを0として式(3)及び以下の工程で
得られる残差二乗和R1よりも、上記の式(3)から求
められたアライメントマークの補正座標である
(XTi1,YTi1)及び以下の工程で得られる残差二乗和
1が改悪される方向に進む。一方、乱数要素の分布範
囲が狭すぎると、以下の工程で得られる残差二乗和R1
の改善が進むものの、最適値への収束の早さが非常に遅
くなり、多大な計算時間を要する。
【0056】[工程−130]次に、 ΔXi1=XMi−XTi1 ΔYi1=YMi−YTi1 を求める。また、半導体装置の設計上許容し得るアライ
メントずれの値(アライメントずれ許容値)tolX
tolYを、X方向及びY方向について予めそれぞれ設
定しておく。そしてかかるtolX,tolYに基づき、
各アライメントマークにおける残差EXi1,EYi1を以下
の規則に則り決定する。
【0057】(A)|ΔXi1|≦tolX 且つ |Δ
i1|≦tolYの場合(図11の(B)参照): EXi1=0 EYi1=0 即ち、設定されたアライメントずれ許容値(tolX
tolY)内にあるアライメントずれは0とし、等しく
取り扱う。アライメントずれ許容値の範囲内では、どの
様にパターン位置ずれが発生したとしても、実際の半導
体装置の構造上問題はないからである。逆の言い方をす
れば、アライメントずれ許容値範囲内ではどの様にパタ
ーン位置ずれが発生していても実際の半導体装置の構造
上問題がないように、tolY、tolYを設定する。
【0058】(B)|ΔXi1|>tolX 且つ |Δ
i1|>tolYの場合(図12の(A)参照): EXi1=|ΔXi1|−tolXYi1=|ΔYi1|−tolY 即ち、アライメントずれ許容値(tolX,tolY)を
越えた分のアライメントずれ値を、アライメントずれと
する。
【0059】(C)|ΔXi1|≦tolX 且つ |Δ
i1|>tolYの場合(図12の(B)参照): EXi1=0 EYi1=|ΔYi1|−tolY
【0060】(D)|ΔXi1|>tolX 且つ |Δ
i1|≦tolYの場合(図13参照): EXi1=|ΔXi1|−tolXYi1=0
【0061】[工程−140]これらの残差EXi1及び
Yi1から、下記の式(4)に基づき残差二乗和R1を求
め、求められた残差二乗和R1が残差二乗和R0より小さ
い場合、R1を新たなR0とする。
【数26】
【0062】[工程−150]乱数要素Δdx,Δd
y,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYが加えられたアライメン
ト補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYを、新たなア
ライメント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYとし
て、[工程−120]〜[工程−140]を複数回繰り
返す。即ち、dx+Δdx,dy+Δdy,θ+Δθ,
α+Δα,SX+ΔSX,SY+ΔSYのそれぞれを新たな
アライメント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SY
して、[工程−120]〜[工程−140]を複数回
(例えば、所定の回数)繰り返す。
【0063】[工程−160]そして、最小の残差二乗
和R1が得られたときのアライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SY、及びそれぞれの乱数要素Δd
x,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYに基づき、下記
の式(5)にて、第2のパターンを露光するための第1
のパターンに関連したアライメントマークの補正された
座標(XTiF,YT iF)を求める。
【数27】
【0064】その後、求められたアライメントマークの
補正された座標(XTiF,YTiF)に基づきウエハステー
ジを移動させて、第1のパターン上に形成されたレジス
トを、第2のパターンが形成されたレチクルを使用して
の露光する。
【0065】尚、[工程−150]において、「複数回
繰り返す」とは、[工程−120]〜[工程−140]
を所定の回数繰り返すだけではなく、残差二乗和が大局
的な極小値を取るか若しくは0となるまで、[工程−1
20]〜[工程−140]を繰り返す場合も含む。即
ち、前回の工程で求めたΣEXi1 2+ΣEYi1 2の値と比較
して、今回求めたΣEXi1 2+ΣEYi1 2の値が小さくなっ
た場合、[工程−120]〜[工程−140]を繰り返
し、残差二乗和ΣEXi1 2+ΣEYi1 2が大局的な極小値を
取るか若しくは0となるまで、[工程−120]〜[工
程−140]を繰り返す概念も含む。ここで、大局的な
極小値とは、与えられた全ての変数(dx,dy,θ,
α,SX,SY)の組み合わせの中で得られた最小値の意
味である。より具体的には、最終的に得られた残差二乗
和ΣEXi1 2+ΣEYi1 2の極小値が、初期値に最も近い局
地的な極小値と比較して十分に改善されており、しか
も、最終的に得られた残差二乗和ΣEXi1 2+ΣEYi1 2
極小値の値自身が十分満足できるものであればよい。
【0066】また、[工程−140]において求められ
た残差二乗和R1が残差二乗和R0と同じ若しくは大きい
場合、乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX
ΔSYを加えない元のアライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SYを用い、残差二乗和R1が残差二
乗和R0より小さい場合、乱数要素Δdx,Δdy,Δ
θ,Δα,ΔSX,ΔSYが加えられたアライメント補正
係数dx,dy,θ,α,SX,SYを、新たなアライメ
ント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYとして、
[工程−120]〜[工程−140]を複数回繰り返し
てもよい。
【0067】本発明の第1の態様に係るアライメント法
の変形であるこのような工程のフローチャートを、図4
〜図6に示す。
【0068】(本発明の第2の態様)縮小光学系を用い
て半導体装置におけるパターンを形成する際、特にその
形成パターンサイズがその縮小光学系の有する限界解像
度に近い場合、形成されるパターンは設計パターンから
著しく変形する。
【0069】例えば、図11に示したようなアライメン
トずれを考慮して設計されたパターンにおいても、使用
する縮小光学系の限界解像度付近では、図14に示すよ
うに、第1のパターンは設計パターンと異なった変形し
たものとなる。この場合、正常な第2のパターン(例え
ばコンタクトホールパターン)を形成するためのアライ
メントずれ許容値は、 ΔX2+ΔY2<tol2=tolX 2+tolY 2 となる。従って、この場合のアライメントずれの評価
は、本発明の第1の態様に係るアライメント法の[工程
−130]において、各アライメントマークにおける残
差EXi1,EYi1を以下の規則に変更して決定する。 (A’)ΔXi1 2+ΔYi1 2≦tolX 2+tolY 2=to
2の場合: EXi1=0 EYi1=0 (B’)ΔXi1 2+ΔYi1 2>tolX 2+tolY 2=to
2の場合: EXi1 2+EYi1 2=ΔXi1 2+ΔYi1 2−(tolX 2+to
Y 2
【0070】この点を除き、本発明の第2の態様に係る
アライメント法は、本発明の第1の態様に係るアライメ
ント法と同様とすることができるので、詳細な説明は省
略する。このように、上記(B’)の場合をアライメン
トずれとして、アライメントずれの残差二乗和を極小化
するようにアライメント補正係数dx,dy,θ,α,
X,SYを最適化すればよい。
【0071】現実の半導体装置の製造プロセスにおいて
は、種々の要因により設計パターンからのずれが容易に
起こる。そこで、実際に形成された第1のパターンのパ
ターン形状に基づいて、本発明におけるアライメントず
れ許容値を、各領域に対して都度設定することが望まし
い。
【0072】(本発明の第3の態様)第1のパターン及
び第2のパターンが形成されており、更に、これらの第
1及び第2のパターンに対して同時に第3のパターンを
形成する場合がある。このような場合、第3のパターン
の形成に先立って形成された、下層パターン間(第1の
パターンと第2のパターンとの間)のアライメントずれ
量を考慮して、アライメントずれ許容値を設定する必要
がある。図15及び図16に示すように、第1のパター
ンと第2のパターンに対して、第3のパターンである2
つのコンタクトホールを形成するためにアライメントを
行なう場合を想定する。
【0073】本発明の第3の態様に係るアライメント法
は、ウエハ上に形成された第1のパターン及び第2のパ
ターンの上にレジストを形成し、次いで、レジストを露
光してレジストに第3のパターンを形成する半導体装置
の露光方法において、ウエハ上に形成された第1のパタ
ーンに関連したN個のアライメントマークの位置測定に
基づき、第1のパターン及び第2のパターンに対する第
3のパターンを形成すべき位置を決定するアライメント
法である。
【0074】即ち、先ず、第1のパターンに対して第2
のパターンのアライメントを行ない、第2のパターンを
形成する。次に、第1のパターンに対してアライメント
を行い、第3のパターン(例えばコンタクトホールパタ
ーン)を形成する場合に本発明の第3の態様に係るアラ
イメント法を適用する。以下、図7〜図10のフローチ
ャートを参照して、本発明の第3の態様に係るアライメ
ント法を説明する。
【0075】[工程−300]先ず、第1のパターンに
関連したN個のアライメントマークの位置を測定し、か
かる測定結果から各アライメントマークの座標(XMi
Mi)(但し、i=0,1,2,・・・,N−1)を求
める。
【0076】[工程−310]一方、第2のパターンに
関連したN個のアライメントマークの位置を測定し、か
かる測定結果から各アライメントマークの座標
(XMi2,YMi2)を求める。
【0077】尚、これらのアライメントマークの測定
は、TTLオンアクシス方式のアライメントマーク検出
系、TTLオフアクシス方式のアライメントマーク検出
系、あるいはオフアクシス方式のアライメントマーク検
出系を用いて行うことができる。
【0078】[工程−320]そして、各アライメント
マークにおけるアライメントずれ量ΔeXi,ΔeYiを、
下記の式(6−1)及び式(6−2)から求める。 ΔeXi=XMi2−XMi 式(6−1) ΔeYi=YMi2−YMi 式(6−2)
【0079】[工程−330]次に、第1のパターンに
関連したアライメントマークのX方向及びY方向の誤差
であるオフセットをdx及びdy、第1のパターンに関
連したアライメントマークの回転方向の誤差であるロー
テーションをθ、第1のパターンに関連した各アライメ
ントマークの配列における直交度の誤差である配列直交
度をα、第1のパターンに関連したアライメントマーク
のX方向及びY方向の倍率変動であるスケーリングをS
X及びSYとしたとき、第1のパターンに関連した各アラ
イメントマークの座標(XMi,YMi)と、各アライメン
トマークに対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)と
から、下記の式(1)及び式(2)に基づいた最小二乗
法によってアライメント補正係数であるdx,dy,
θ,α,SX,SYを求める。この工程は、従来のアライ
メント法と同様である。
【数28】
【数29】 尚、これらのアライメント補正係数dx,dy,θ,
α,SX,SYの概念は図24及び図25に示したとおり
である。また、これらのアライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SYを、以下の工程の初期値として用
いる。
【0080】尚、次の工程で用いる残差二乗和R0とし
て適当な値を設定しておく。
【0081】[工程−340]次に、アライメント補正
係数dx,dy,θ,α,SX,SYのそれぞれに関連し
た乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSY
を発生させる。そして、アライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SY、及びそれぞれの乱数要素Δd
x,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYに基づき、下記
の式(3)から、アライメントマークの補正座標である
(XTi1,YTi1)を求める。尚、各乱数要素は正規乱数
である。
【数30】
【0082】[工程−350]次に、 ΔXi1=XMi−XTi1 ΔYi1=YMi−YTi1 を求める。
【0083】[工程−360]そして、半導体装置の設
計上許容し得るアライメントずれの値である、X方向及
びY方向についてそれぞれ設定されたアライメントずれ
許容値tolX,tolYと、[工程−320]にて求め
たアライメントずれ量ΔeXi,ΔeYiと、[工程−35
0]にて求めたΔXi1,ΔYi1とに基づき、新たなX方
向及びY方向のアライメントずれ許容値tolX’,t
olY’を、以下の規則に則り決定する。但し、to
X’,tolY’の値が負になる場合には0とする。 (x−1)ΔeXi≧0 且つ ΔXi0≧0の場合: tolX’=tolX (x−2)ΔeXi≧0 且つ ΔXi0<0の場合: tolX’=tolX−|ΔeXi| (x−3)ΔeXi<0 且つ ΔXi0≧0の場合: tolX’=tolX−|ΔeXi| (x−4)ΔeXi<0 且つ ΔXi0<0の場合: tolX’=tolX (y−1)ΔeYi≧0 且つ ΔYi0≧0の場合: tolY’=tolY (y−2)ΔeYi≧0 且つ ΔYi0<0の場合: tolY’=tolY−|ΔeYi| (y−3)ΔeYi<0 且つ ΔYi0≧0の場合: tolY’=tolY−|ΔeYi| (y−4)ΔeYi<0 且つ ΔYi0<0の場合: tolY’=tolY
【0084】[工程−370]次に、tolX’,to
Y’に基づき、第1のパターンに関連した各アライメ
ントマークにおける残差EXi1,EYi1を以下の規則に則
り決定する。
【0085】(A)|ΔXi1|≦tolX’ 且つ |
ΔYi1|≦tolY’の場合: EXi1=0 EYi1=0 即ち、設定されたアライメントずれ許容値内にあるアラ
イメントずれは0とし、等しく取り扱う。アライメント
ずれ許容値範囲内では、どの様にパターン位置ずれが発
生していても、実際の半導体装置の構造上問題はないか
らである。逆の言い方をすれば、アライメントずれ許容
値範囲内ではどの様にパターン位置ずれが発生していて
も実際の半導体装置の構造上問題がないように、tol
Y、tolYを設定する。
【0086】(B)|ΔXi1|>tolX’ 且つ |
ΔYi1|>tolY’の場合: EXi1=|ΔXi1|−tolX’ EYi1=|ΔYi1|−tolY’ 即ち、アライメントずれ許容値(tolX’,to
Y’)を越えた分のアライメントずれ値を、アライメ
ントずれとする。
【0087】(C)|ΔXi1|≦tolX’ 且つ |
ΔYi1|>tolY’の場合: EXi1=0 EYi1=|ΔYi1|−tolY
【0088】(D)|ΔXi1|>tolX’ 且つ |
ΔYi1|≦tolY’の場合: EXi1=|ΔXi1|−tolX’ EYi1=0
【0089】より具体的には、図15に示すように、い
ま、第2のパターンを形成したとき、X方向に対して、
+ΔeXiだけアライメントずれが生じてしまったとす
る。即ち、 ΔeXi=XMi2−XMi ここで、XMi2は、第2のパターンに関連したアライメ
ントマークの位置のX座標であり、XMiは、第1のパタ
ーンに関連したアライメントマークの位置のX座標であ
る。このアライメントずれによって、半導体装置の形成
においての必要条件(正常な第3のパターンを形成する
ための必要条件)を満たすアライメントずれ許容値は、
ΔXi1(=XMi−XTi1)のマイナス方向に関して、|
ΔeXi|だけ少なくなる。
【0090】即ち、ΔeXi≧0且つΔXi1≧0の場合、 tolX’=tolX であるが、ΔeXi≧0且つΔXi1<0の場合、 tolX’=tolX−|ΔeXi| が新しいアライメントずれ許容値となる。
【0091】一方、図16に示すように、第2のパター
ンを形成したとき、X方向に対して、−ΔeXiだけアラ
イメントずれが生じてしまったとする。このアライメン
トずれによって、半導体装置の形成においての必要条件
(正常な第3のパターンを形成するための必要条件)を
満たすアライメントずれ許容値は、ΔXi1(=XMi−X
Ti1)のプラス方向に関して、|ΔeXi|だけ少なくな
る。
【0092】即ち、ΔeXi<0且つΔXi1<0の場合、 tolX’=tolX であるが、ΔeXi<0且つΔXi1≧0の場合、 tolX’=tolX−|ΔeXi| が新しいアライメントずれ許容値となる。
【0093】そして、この新しいアライメントずれ許容
値を越えた分をアライメントずれの値として、アライメ
ントずれの残差の二乗和を極小化するようにアライメン
ト補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYを最適化すれ
ばよい。
【0094】第2のパターンを形成したとき、Y方向に
対して、ΔeYiだけアライメントずれが生じてしまった
場合も、以上と同様の方法で処理すればよい。
【0095】[工程−380]これらの残差EXi1及び
Yi1から、下記の式(4)に基づき残差二乗和R1を求
め、求められた残差二乗和R1が残差二乗和R0より小さ
い場合、R1を新たなR0とする。
【数31】
【0096】[工程−385]乱数要素Δdx,Δd
y,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYが加えられたアライメン
ト補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYを、新たなア
ライメント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYとし
て、[工程−340]〜[工程−380]を複数回繰り
返す。即ち、dx+Δdx,dy+Δdy,θ+Δθ,
α+Δα,SX+ΔSX,SY+ΔSYのそれぞれを新たな
アライメント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SY
して、[工程−340]〜[工程−380]を複数回繰
り返す。尚、複数回繰り返すという概念は、本発明の第
1の態様に係るアライメント法にて説明した概念と同様
である。
【0097】また、第1の態様に係るアライメント法の
変形にて説明したと同様に、[工程−380]において
求められた残差二乗和R1が残差二乗和R0と同じ若しく
は大きい場合、乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,
ΔSX,ΔSYを加えない元のアライメント補正係数d
x,dy,θ,α,SX,SYを用い、残差二乗和R1
残差二乗和R0より小さい場合、乱数要素Δdx,Δd
y,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYが加えられたアライメン
ト補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYを、新たなア
ライメント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SYとし
て、[工程−340]〜[工程−380]を複数回繰り
返すこともできる。
【0098】[工程−390]そして、最小の残差二乗
和R1が得られたときのアライメント補正係数dx,d
y,θ,α,SX,SY、及びそれぞれの乱数要素Δd
x,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX,ΔSYに基づき、下記
の式(5)にて、第3のパターンを露光するための第1
のパターンに関連したアライメントマークの補正された
座標(XTiF,YT iF)を求める。
【数32】
【0099】(本発明の第4の態様)縮小光学系を用い
て半導体装置におけるパターンを形成する際、特にその
形成パターンサイズがその縮小光学系の有する限界解像
度に近い場合、形成されるパターンは設計パターンから
著しく変形する。従って、本発明の第3の態様に係るア
ライメント法においても、半導体装置設計上必要とされ
るアライメントずれ許容値は、現実に形成されるパター
ン形状に基づき、より合理的に設定しなければならな
い。
【0100】本発明の第4の態様に係るアライメント法
においては、第3の態様に係るアライメント法の[工程
−370]における各アライメントマークの残差
Xi1,EY i1を以下の規則に変更して決定する。尚、こ
の点を除き、本発明の第4の態様に係るアライメント法
は、第3の態様に係るアライメント法と同様とすること
ができるので、詳細な説明は省略する。 (A’)ΔXi1 2+ΔYi1 2≦tolX2+tolY2
tol2の場合: EXi1=0、EYi1=0 (B’)ΔXi1 2+ΔYi1 2>tolX2+tolY2
tol2の場合: EXi1 2+EYi1 2=ΔXi1 2+ΔYi1 2−(tolX2+t
olY2
【0101】現実の半導体装置の製造プロセスにおいて
は、種々の要因により設計パターンからのずれが容易に
起こる。そこで、本発明の第4の態様に係るアライメン
ト法においても、実際に形成されたパターンのパターン
形状に基づいて、アライメントずれ許容値を、各領域に
対して都度設定することが望ましい。
【0102】(本発明の具体例−1)以下、本発明の第
1の態様に係るアライメント法を用いた具体例について
説明する。尚、アライメントの条件を以下のとおりとし
た。 ウエハサイズ 8インチ ステップピッチ(チップサイズ) 20000μm ショット数 9×9(81ショッ
ト) アライメントマークサンプリング 81箇所
【0103】先ず、アライメント補正前の第1のパター
ン(下地パターン)のアライメントマークの計測データ
である位置座標(XMi,YMi)と、各アライメントマー
クに対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)との間の
ずれ(残差)の度数分布図を図17に示す。ここで、 Xave=0.060968μm σX =0.024363μm Xmin=0.015640μm Xmax=0.138800μm Yave=0.065258μm σY =0.029341μm Ymin=0.024760μm Ymax=0.146200μm である。この計測データの特徴は、アライメントずれの
分布が、左右に非対称である、即ち、正規分布に則って
いない点にある。
【0104】このような第1のパターンに対して、従来
のアライメント法によるアライメント補正を行なった場
合の、各アライメントマークに対応する理想格子点の座
標(XLi,YLi)からの各アライメントマークの補正座
標(XTiF,YTiF)のずれ(残差)の度数分布図を図1
8に示す。ここでは、最小二乗法によって、残差二乗和
が最小となるようにアライメント補正係数の最適化を行
なっている。従来のアライメント法によるアライメント
補正係数の最適化の結果は以下のとおりである。 dx =6.022231×10-2μm dy =6.471484×10-2μm θ =5.093068×10-8rad α =1.141213×10-7rad SX =3.964432×10-8Y =1.897899×10-7
【0105】この場合、 Xave= 0.000746μm σX = 0.022712μm Xmin=−0.028207μm Xmax= 0.079500μm Yave= 0.000820μm σY = 0.027326μm Ymin=−0.036042μm Ymax= 0.066302μm となった。
【0106】図18に示す度数分布図から明らかなよう
に、アライメントずれの最大最小値は左右非対称に分布
している。仮に、設計上のアライメントずれの許容値を
±0.05μmとすれば、ずれの値がマイナス側では
0.04μm以下であるのに対して、ずれの値がプラス
側では0.08μm付近まで分布している。即ち、多数
の露光ショットが不適切となってしまうことが判る。こ
のように、アライメントマークのずれ成分の内、ランダ
ムな成分が非対称に分布している場合、アライメントの
スペック(例えば|Xave|+3σX)の観点からは何等
問題が生じていないにも拘らず、各アライメントマーク
の補正座標のずれが偏っていることによって、実際の半
導体装置の作製において不合理が生じてしまうことが判
る。このような、各アライメントマークの補正座標の非
対称分布は、実際の半導体製造プロセスでは容易に且つ
頻繁に起こり得る現象であり、従来のアライメント法で
は十分なアライメント精度を達成することができない。
【0107】図17の度数分布図に示した従来のアライ
メント法と同一のアライメント補正前の第1のパターン
(下地パターン)のアライメントマークの位置計測デー
タの値に基づき、本発明の第1の態様に係るアライメン
ト法でアライメントを行った。アライメントずれ許容値
は、 tolX=0.05μm tolY=0.05μm とした。即ち、ΔXi1,ΔYi1が±0.05μmの範囲
内では、アライメントずれEXi1,EYi1を0とする。一
方、アライメントずれ許容値tolX,tolYから外れ
た場合には、アライメントずれ許容値tolX,tolY
を越えた分のずれの値を、アライメントずれの値とす
る。
【0108】図17に示した度数分布を有するアライメ
ント計測データに対して、本発明の第1の態様に係るア
ライメント法にてアライメント補正を行なった結果を、
図19の度数分布図に示す。図19から明らかなよう
に、全ての露光ショットをアライメントずれ許容値to
X、tolY(0.05μm)以内に収めることが可能
である。従って、本発明の第1の態様に係るアライメン
ト法によって、ほぼ全ての露光ショットを規格値以内に
収めることが可能となる。このときの最適アライメント
補正値は、 dx =8.522231×10-2μm dy =7.871484×10-2μm θ =5.213068×10-8rad α =1.141213×10-7rad SX =3.974432×10-8Y =1.908899×10-7 であった。因みに、この場合、 Xave=−0.024254μm σX = 0.022712μm Xmin=−0.053103μm Xmax= 0.054518μm Yave=−0.013457μm σY = 0.027324μm Ymin=−0.050058μm Ymax= 0.052214μm となった。
【0109】これらの値からは、半導体装置デバイス設
計上、最も合理的にアライメントを達成しているにも拘
らず、|Xave|+3σX,|Yave|+3σYという従来
のアライメント精度判定基準は悪化していることが判
る。 従来法によるアライメント:|Xave|+3σX=0.0
6888μm 本発明によるアライメント:|Xave|+3σX=0.0
9239μm
【0110】このように、従来のアライメント法及びそ
の判定基準では、本具体例で示したように、半導体装置
の設計上求められる最適条件を必ずしも与えないことが
理解できよう。一方、本発明のアライメント法を適用す
ることで、従来法では不可能な、より合理的で高精度の
アライメントが可能となる。
【0111】(本発明の具体例−2)本発明の具体例−
2においては、アライメント補正前の第1のパターン
(下地パターン)のアライメントマークの計測データで
ある位置座標(XMi,YMi)と、各アライメントマーク
に対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)との間のず
れが、比較的正規分布に近い分布を有している。
【0112】このような場合において、従来のアライメ
ント法でアライメントの補正を行なったときの、各アラ
イメントマークに対応する理想格子点の座標(XLi,Y
Li)からの各アライメントマークの補正座標(XTiF
TiF)のずれの度数分布図を図20に示す。ここで
は、最小二乗法によって、残差二乗和が最小となるよう
にアライメント補正係数の最適化を行なっている。図2
0から、補正後の度数分布が、アライメントずれ0を中
心にほぼ左右対象に分布していることが判る。
【0113】同様のアライメント計測データに関して、
本発明の第1の態様に係るアライメント法にてアライメ
ントの補正を行った場合の、各アライメントマークに対
応する理想格子点の座標(XLi,YLi)からの各アライ
メントマークの補正座標(XTiF,YTiF)のずれ(残
差)の度数分布図を図21に示す。尚、アライメントず
れ許容値は、tolX=0.05μm、tolY=0.0
5μmに設定した。これより、若干の差はあるが、容易
に理解できるように、従来法の最小二乗法を用いたアラ
イメント法による結果と同様の、合理的なアライメント
の補正結果が得られた。
【0114】
【発明の効果】本発明によって、従来のアライメント法
では達成することができなかった、より高精度のアライ
メントを行なうことができる。その結果、0.35μm
以下の超微細パターンによる超LSIの製造工程におけ
る歩留まりの向上、アライメントずれ許容値の有効配分
による半導体装置構造の高密度化、微細化を計ることが
可能である。本発明のアライメント法は、従来のアライ
メント法における実体的な操作に何ら変更を加えること
なく、アライメントの位置測定値のランダム成分の傾向
に依存せず、常に、半導体装置の製造上の観点から最も
合理的な高精度のアライメントを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に係るアライメント法の各
工程を示すフローチャートである。
【図2】図1に引き続き、本発明の第1の態様に係るア
ライメント法の各工程を示すフローチャートである。
【図3】図2に引き続き、本発明の第1の態様に係るア
ライメント法の各工程を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の態様に係るアライメント法の変
形における各工程を示すフローチャートである。
【図5】図4に引き続き、本発明の第1の態様に係るア
ライメント法の変形における各工程を示すフローチャー
トである。
【図6】図5に引き続き、本発明の第1の態様に係るア
ライメント法の変形における各工程を示すフローチャー
トである。
【図7】本発明の第3の態様に係るアライメント法の各
工程を示すフローチャートである。
【図8】図7に引き続き、本発明の第3の態様に係るア
ライメント法の各工程を示すフローチャートである。
【図9】図8に引き続き、本発明の第3の態様に係るア
ライメント法の各工程を示すフローチャートである。
【図10】図9に引き続き、本発明の第3の態様に係る
アライメント法の各工程を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の態様に係るアライメント法に
おける、ΔXi1,ΔYi1,tolX,tolY、及び残差
Xi1,EYi1の概念を示す図である。
【図12】本発明の第1の態様に係るアライメント法に
おける、ΔXi1,ΔYi1,tolX,tolY、及び残差
Xi1,EYi1の概念を示す図である。
【図13】本発明の第1の態様に係るアライメント法に
おける、ΔXi1,ΔYi1,tolX,tolY、及び残差
Xi1,EYi1の概念を示す図である。
【図14】縮小光学系の限界解像度付近で形成された第
1のパターン等の模式図である。
【図15】本発明の第3の態様に係るアライメント法に
おける、ΔXi1,ΔYi1,tolX,tolY、及び残差
Xi1,EYi1の概念を示す図である。
【図16】本発明の第3の態様に係るアライメント法に
おける、ΔXi1,ΔYi1,tolX,tolY、及び残差
Xi1,EYi1の概念を示す図である。
【図17】具体例−1におけるアライメント補正前後の
第1のパターンのアライメントマークの位置座標
(XMi,YMi)と、各アライメントマークに対応する理
想格子点の座標(XLi,YLi)との間のずれの度数分布
図である。
【図18】従来のアライメント法によるアライメント補
正を行なった場合の、各アライメントマークに対応する
理想格子点の座標(XLi,YLi)からの各アライメント
マークの補正座標(XTiF,YTiF)のずれの度数分布図
である。
【図19】具体例−1によるアライメント補正を行なっ
た場合の、各アライメントマークに対応する理想格子点
の座標(XLi,YLi)からの各アライメントマークの補
正座標(XTiF,YTiF)のずれの度数分布図である。
【図20】図18とは別の、従来のアライメント法によ
るアライメント補正を行なった場合の、各アライメント
マークに対応する理想格子点の座標(XLi,YLi)から
の各アライメントマークの補正座標(XTiF,YTiF)の
ずれの度数分布図である。
【図21】具体例−2によるアライメント補正を行なっ
た場合の、各アライメントマークに対応する理想格子点
の座標(XLi,YLi)からの各アライメントマークの補
正座標(XTiF,YTiF)のずれの度数分布図である。
【図22】アライメント法の一般的な概念図である。
【図23】アライメントマークの測定点、理想格子点及
び理想格子点の変換を模式的に説明する図である。
【図24】ウエハの変形要因を説明するための模式的で
ある。
【図25】ウエハの変形要因を説明するための模式的で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G01B 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウエハ上に形成された第1のパターンの上
    にレジストを形成した後、該レジストを露光して該レジ
    ストに第2のパターンを形成する半導体装置の露光方法
    において、ウエハ上に形成された第1のパターンに関連
    したN個のアライメントマークの位置測定に基づき、第
    1のパターンに対する第2のパターンを形成すべき位置
    を決定するアライメント法であって、 (イ)第1のパターンに関連したN個のアライメントマ
    ークの位置を測定し、かかる測定結果から各アライメン
    トマークの座標(XMi,YMi)(但し、i=0,1,
    2,・・・,N−1。尚、以下も同様)を求める工程
    と、 (ロ)アライメントマークのX方向及びY方向の誤差で
    あるオフセットをdx及びdy、アライメントマークの
    回転方向の誤差であるローテーションをθ、各アライメ
    ントマークの配列における直交度の誤差である配列直交
    度をα、アライメントマークのX方向及びY方向の倍率
    変動であるスケーリングをSX及びSYとしたとき、各ア
    ライメントマークの座標(XMi,YMi)と、該各アライ
    メントマークに対応する理想格子点の座標(XLi
    Li)とから、下記の式(1)及び式(2)に基づいた
    最小二乗法によってアライメント補正係数であるdx,
    dy,θ,α,SX,SYを求める工程と、 【数1】 【数2】 (ハ)アライメント補正係数dx,dy,θ,α,
    X,SY、及びそれぞれの乱数要素Δdx,Δdy,Δ
    θ,Δα,ΔSX,ΔSYに基づき、下記の式(3)か
    ら、アライメントマークの補正座標である(XTi1,Y
    Ti1)を求め、 【数3】 次に、 ΔXi1=XMi−XTi1 ΔYi1=YMi−YTi1 を求め、半導体装置の設計上許容し得るアライメントず
    れの値である、X方向及びY方向についてそれぞれ設定
    されたアライメントずれ許容値tolX,tolYに基づ
    き、各アライメントマークにおける残差EXi1,EYi1
    以下の規則に則り決定し、 (A)|ΔXi1|≦tolX 且つ |ΔYi1|≦to
    Yの場合: EXi1=0 EYi1=0 (B)|ΔXi1|>tolX 且つ |ΔYi1|>to
    Yの場合: EXi1=|ΔXi1|−tolXYi1=|ΔYi1|−tolY (C)|ΔXi1|≦tolX 且つ |ΔYi1|>to
    Yの場合: EXi1=0 EYi1=|ΔYi1|−tolY (D)|ΔXi1|>tolX 且つ |ΔYi1|≦to
    Yの場合: EXi1=|ΔXi1|−tolXYi1=0 次に、これらの残差EXi1及びEYi1から、下記の式
    (4)に基づき残差二乗和R1を求める工程と、 【数4】 (ニ)乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX
    ΔSYが加えられたアライメント補正係数dx,dy,
    θ,α,SX,SYを、新たなアライメント補正係数d
    x,dy,θ,α,SX,SYとして、工程(ハ)を複数
    回繰り返す工程と、 (ホ)最小の残差二乗和R1が得られたときのアライメ
    ント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SY、及びそれ
    ぞれの乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX
    ΔSYに基づき、下記の式(5)にて、第2のパターン
    を露光するための第1のパターンに関連した各アライメ
    ントマークの補正された座標(XTiF,YT iF)を求める
    ことを特徴とするアライメント法。 【数5】
  2. 【請求項2】前記(ハ)の工程において、各アライメン
    トマークにおける残差EXi1,EYi1を、以下の規則に変
    更して決定することを特徴とする請求項1に記載のアラ
    イメント法。 (A’)ΔXi1 2+ΔYi1 2≦tolX 2+tolY 2の場
    合: EXi1=0 EYi1=0 (B’)ΔXi1 2+ΔYi1 2>tolX 2+tolY 2の場
    合: EXi1 2+EYi1 2=ΔXi1 2+ΔYi1 2−(tolX 2+to
    Y 2
  3. 【請求項3】ウエハ上に形成された第1のパターン及び
    第2のパターンの上にレジストを形成し、次いで、該レ
    ジストを露光して該レジストに第3のパターンを形成す
    る半導体装置の露光方法において、ウエハ上に形成され
    た第1のパターンに関連したN個のアライメントマーク
    の位置測定に基づき、第1のパターン及び第2のパター
    ンに対する第3のパターンを形成すべき位置を決定する
    アライメント法であって、 (イ)第1のパターンに関連したN個のアライメントマ
    ークの位置を測定し、かかる測定結果から各アライメン
    トマークの座標(XMi,YMi)(但し、i=0,1,
    2,・・・,N−1。尚、以下も同様)を求める工程
    と、 (ロ)第2のパターンに関連したN個のアライメントマ
    ークの位置を測定し、かかる測定結果から各アライメン
    トマークの座標(XMi2,YMi2)を求める工程と、 (ハ)各アライメントマークにおけるアライメントずれ
    量ΔeXi,ΔeYiを、下記の式(6−1)及び式(6−
    2)から求める工程と、 ΔeXi=XMi2−XMi 式(6−1) ΔeYi=YMi2−YMi 式(6−2) (ニ)第1のパターンに関連したアライメントマークの
    X方向及びY方向の誤差であるオフセットをdx及びd
    y、第1のパターンに関連したアライメントマークの回
    転方向の誤差であるローテーションをθ、第1のパター
    ンに関連した各アライメントマークの配列における直交
    度の誤差である配列直交度をα、第1のパターンに関連
    したアライメントマークのX方向及びY方向の倍率変動
    であるスケーリングをSX及びSYとしたとき、第1のパ
    ターンに関連した各アライメントマークの座標(XMi
    Mi)と、該各アライメントマークに対応する理想格子
    点の座標(XLi,YLi)とから、下記の式(1)及び式
    (2)に基づいた最小二乗法によってアライメント補正
    係数であるdx,dy,θ,α,SX,SYを求める工程
    と、 【数6】 【数7】 (ホ)アライメント補正係数dx,dy,θ,α,
    X,SY、及びそれぞれの乱数要素Δdx,Δdy,Δ
    θ,Δα,ΔSX,ΔSYに基づき、下記の式(3)か
    ら、アライメントマークの補正座標である(XTi1,Y
    Ti1)を求め、 【数8】 次に、 ΔXi1=XMi−XTi1 ΔYi1=YMi−YTi1 を求め、半導体装置の設計上許容し得るアライメントず
    れの値である、X方向及びY方向についてそれぞれ設定
    されたアライメントずれ許容値tolX,tolY、工程
    (ハ)にて求められたアライメントずれ量ΔeXi,Δe
    Yi、及び上記ΔXi1及びΔYi1に基づき、新たなX方向
    及びY方向のアライメントずれ許容値tolX’,to
    Y’を、以下の規則に則り決定し、 (x−1)ΔeXi≧0 且つ ΔXi0≧0の場合: tolX’=tolX (x−2)ΔeXi≧0 且つ ΔXi0<0の場合: tolX’=tolX−|ΔeXi| (x−3)ΔeXi<0 且つ ΔXi0≧0の場合: tolX’=tolX−|ΔeXi| (x−4)ΔeXi<0 且つ ΔXi0<0の場合: tolX’=tolX (y−1)ΔeYi≧0 且つ ΔYi0≧0の場合: tolY’=tolY (y−2)ΔeYi≧0 且つ ΔYi0<0の場合: tolY’=tolY−|ΔeYi| (y−3)ΔeYi<0 且つ ΔYi0≧0の場合: tolY’=tolY−|ΔeYi| (y−4)ΔeYi<0 且つ ΔYi0<0の場合: tolY’=tolY かかるtolX’,tolY’に基づき、第1のパターン
    に関連した各アライメントマークにおける残差EXi1
    Yi1を以下の規則に則り決定する工程と、 (A)|ΔXi1|≦tolX’ 且つ |ΔYi1|≦t
    olY’の場合: EXi1=0 EYi1=0 (B)|ΔXi1|>tolX’ 且つ |ΔYi1|>t
    olY’の場合: EXi1=|ΔXi1|−tolX’ EYi1=|ΔYi1|−tolY’ (C)|ΔXi1|≦tolX’ 且つ |ΔYi1|>t
    olY’の場合: EXi1=0 EYi1=|ΔYi1|−tolY’ (D)|ΔXi1|>tolX’ 且つ |ΔYi1|≦t
    olY’の場合: EXi1=|ΔXi1|−tolX’ EYi1=0 次に、これらの残差EXi1及びEYi1から、下記の式
    (4)に基づき残差二乗和R1を求める工程と、 【数9】 (ヘ)乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX
    ΔSYが加えられたアライメント補正係数dx,dy,
    θ,α,SX,SYを、新たなアライメント補正係数d
    x,dy,θ,α,SX,SYとして、工程(ホ)を複数
    回繰り返す工程と、 (ト)最小の残差二乗和R1が得られたときのアライメ
    ント補正係数dx,dy,θ,α,SX,SY、及びそれ
    ぞれの乱数要素Δdx,Δdy,Δθ,Δα,ΔSX
    ΔSYに基づき、下記の式(5)にて、第3のパターン
    を露光するための第1のパターンに関連したアライメン
    トマークの補正された座標(XTiF,YTiF)を求めるこ
    とを特徴とするアライメント法。 【数10】
  4. 【請求項4】前記(ホ)の工程において、第1のパター
    ンに関連した各アライメントマークにおける残差
    Xi1,EYi1を以下の規則に変更して決定することを特
    徴とする請求項3に記載のアライメント法。 (A’)ΔXi1 2+ΔYi1 2≦tolX2+tolY2
    場合: EXi1=0 EYi1=0 (B’)ΔXi1 2+ΔYi1 2>tolX2+tolY2
    場合: EXi1 2+EYi1 2=ΔXi1 2+ΔYi1 2−(tolX2+t
    olY2
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