JP3303159B2 - 絹製ニット編物 - Google Patents

絹製ニット編物

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JP3303159B2
JP3303159B2 JP23402997A JP23402997A JP3303159B2 JP 3303159 B2 JP3303159 B2 JP 3303159B2 JP 23402997 A JP23402997 A JP 23402997A JP 23402997 A JP23402997 A JP 23402997A JP 3303159 B2 JP3303159 B2 JP 3303159B2
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新一 向山
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株式会社新ニホンテック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絹製ニット編物
に関し、特に絞り染めを施した絹製ニット編物を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、絹製の織物に絞り染めを施すこと
は、特開平4−24292号公報に記載されているよう
に、公知である。そして上記公報には、絞り染めを施し
た上、さらにロータリーワッシャーを用いてストーンウ
ォッシュ調の絞り染めを絹織物に施すことについて示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報にも絹製の織物として布帛が例示されているように、
布帛等からなる絹製の織物に絞り染めを施すことは公知
であっても、それ以外の絹製品について絞り染めを施す
ことはほとんど試みられていなかった。なぜなら、絹製
のニット編物類に絞り染めを施しても、編物類の場合に
は縦横の編み目の柔軟性から見てもわかるようにすぐに
絞りによる凹凸が解消されてしまうはずだからである。
【0004】ところが、本発明者らが確認したところに
よると、絹製のニット編物に絞り染めを施したところ、
かなりの長期間にわたって絞りによる凹凸が解消するこ
とはなく、実用上十分な絞りによる凹凸模様が形成でき
ることが判明した。
【0005】しかも、絹製のニット編物に絞り染めを施
すことにより、従来の絹製ニット編物にない非常に新規
な模様を付与することができることを見い出したもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の絞り
染めを施した絹製ニット編物は、太さが約150デニー
ル以上の絹糸で編んだ絹製ニット編物に対し、その適所
を紐でくくって絞り、その絹製ニット編物に染色を施し
た上、上記適所をくくって絞った紐をほどくことにより
絞り染めを施したことを特徴とするものである。
【0007】この発明の絹製ニット編物は、上記絹糸
が、絹100%の素材で紡糸されていることをも特徴と
するものである。
【0008】この発明でいう絹製ニット編物とは、生糸
または絹紡糸単独、またはそれらと他の天然繊維、合成
繊維の混紡によるニット編物が挙げられ、これらのニッ
ト編み構造物を構成する絹糸は、太さが約150デニー
ル以上であれば特に限定されるものではない。
【0009】また、上記絹糸における絹の構成比率は特
に限定されないが、絹特有のソフトな肌ざわりを得るた
めには50%以上の構成比率が望ましい。そして絹製ニ
ット編物は公知の方法により、種々の前処理が行なわれ
る。
【0010】この発明において絹製ニット編物に施す絞
り染めとは、編み上がった絹製ニット編物の適所に、所
定の間隔で、あるいは所定のモチーフで糸を約5mm〜
数cmの広さをまとめて紐で絞り、巻締め部を多数形成
する。このようにして絞った状態の絹製ニット編物を染
料タンクに投入して、所定の染料で染め上げることをい
う。そして、染め上がった絹製ニット編物は、上記の紐
をほどくことにより、紐で絞った部分のみ染め上げられ
ていない部分がリング状に残ったものとなり、それが模
様となって表現されるのである。
【0011】上記リング状の模様については、絞りの際
の絞り方により、ほぼ真円から楕円形、ひし形その他の
輪郭とすることができ、またその輪郭線もスムーズな線
から波形、多重線等から適宜選択することができる。
【0012】上記絹製ニット編物を構成する生糸または
絹紡糸の太さとしては、約150デニール以上であるこ
とが必要である。逆に約150デニール以下の太さの生
糸または絹紡糸からなる絹製ニット編物においては、絞
りによる凹凸が細かいしわのようになって商品価値が低
下してしまうおそれがある。
【0013】またこの発明における絹製ニット編物の編
み方としては、メリヤス編み、ゴム編み等が挙げられ
る。
【0014】さらにこの発明における絹製ニット編物を
染色する染料としては、絹製ニット編物を染色できるも
のであれば特に限定はされないが、通常は酸性染料等が
使用される。そして、絹製ニット編物を紐で絞った状態
で染色したときに、巻締めによって染色されずに白地部
分が残り、規則的、あるいは不規則な絞り模様が得られ
るようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の絞り染めを施し
た絹製ニット編物の実施の形態を実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0016】
【実施例1】太さが200デニールの絹糸でメリヤス編
みでセーターを編んだ。得た絹製ニット編物を所定の前
処理を施した上、その適所を適宜間隔をあけて約2cm
の大きさに紐で縛り、巻締め部を多数形成した。その状
態の絹製ニット編物を染料タンクに投入して、絹製ニッ
ト編物全体に染色を施した。
【0017】上記染料としてはLanyl Blue
C(住友化学株式会社製、含金染料)2% ouf,D
rgalan Grey Bl(チバガイギ−株式会社
製、含金染料)0.5%oufを用い 、また助剤とし
ては酢酸2g/lを用いた。
【0018】次いで上記適所をくくって絞った紐をほど
くことにより、白地部分を表出させたところ、ニット編
物に非常にマッチした絞り模様が得られた。
【0019】この実施例1で得られた絞り染めを施した
絹製ニット編物は、不規則な絞り模様と、しかも非常に
ソフトな肌ざわりを有する従来のニット製品には見られ
ない風合をもつものであった。
【0020】また約30回程度のもみ洗いでは絞り模様
の凹凸はそれほど解消されることがなく、もちろん、染
色部分の色落ち等は見られなかった。
【0021】
【実施例2】太さが400デニールの絹糸でゴム編みで
セーターを編んだ。得た絹製ニット編物を所定の前処理
を施した上、星形の線上に適宜間隔で約1cmの大きさ
に紐で縛り、巻締め部を多数形成した。その状態の絹製
ニット編物を染料タンクに投入して、絹製ニット編物全
体に染色を施した。
【0022】上記染料としてはLanyl Blue
C(住友化学株式会社製、含金染料)0.5% ou
f,Drgalan Grey Bl(チバガイギ−株
式会社製、含金染料)0.1%oufを用い 、また助
剤としては酢酸2g/lを用いた。
【0023】次いで上記適所をくくって絞った紐をほど
くことにより、白地部分を表出させたところ、星形につ
ながる絞り模様が得られた。
【0024】この実施例2で得られた絞り染めを施した
絹製ニット編物は、規則的な絞り模様と、しかも非常に
ソフトな肌ざわりを有する従来のニット製品には見られ
ない風合をもつものであった。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の絞り染
めを施した絹製ニット編物によれば、かなりの長期間に
わたって絞りによる凹凸が解消することがなく、実用上
十分な絞りによる凹凸模様が形成できるようになった。
【0026】しかも、この発明の絞り染めを施した絹製
ニット編物によれば、絹製のニット編物に絞り染めを施
すことにより、従来の絹製ニット編物にない非常に新規
な模様を付与することができるようになった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太さが約150デニール以上の絹糸で編
    んだ絹製ニット編物に対し、その適所を紐でくくって絞
    り、その絹製ニット編物に染色を施した上、上記適所を
    くくって絞った紐をほどくことにより絞り染めを施した
    ことを特徴とする絹製ニット編物。
  2. 【請求項2】 絹糸が、絹100%の素材で紡糸されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の絹製ニット編
    物。
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