JP3302160B2 - ディジタル移動無線通信装置 - Google Patents

ディジタル移動無線通信装置

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JP3302160B2
JP3302160B2 JP03172494A JP3172494A JP3302160B2 JP 3302160 B2 JP3302160 B2 JP 3302160B2 JP 03172494 A JP03172494 A JP 03172494A JP 3172494 A JP3172494 A JP 3172494A JP 3302160 B2 JP3302160 B2 JP 3302160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルセルラ無線
通信システムで使用される自動車電話装置や携帯電話装
置、さらにはディジタルコードレス電話装置等のように
ディジタル変調方式を採用したディジタル移動無線通信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル移動無線通信装置では、無線
伝送路上で発生するマルチパスフェージング等の影響に
より、受信データに符号誤りが生じることが避けられな
い。そこで、この種の装置では従来より誤り訂正方式が
採用されている。
【0003】すなわち、通信装置の送信系においては、
ディジタル信号に変換された送話信号が、V−SELP
方式などの符号化方式により音声符号化されたのち、例
えばビタビ符号を用いて誤り訂正符号化処理が施され
る。そして、この符号化されたディジタル送話信号によ
り無線搬送波がディジタル変調されて無線送信される。
また受信系においては、受信された被変調波信号が符号
化ディジタル信号にディジタル復調されたのち、この符
号化ディジタル信号に対し誤り訂正復号処理が施され
る。そして、この誤り訂正復号処理後の符号化ディジタ
ル信号は、スピーチコーデックで音声復号処理されたの
ち、アナログ信号に戻されてスピーカから拡声出力され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、誤り訂正処
理を行なっていても、伝送路品質がさらに劣化して装置
が有する誤り訂正能力を越える符号誤りが発生すると、
スピーチコーデックでは正しい音声復号処理が行なわれ
なくなり、この結果通話品質の著しい劣化を生じる。
【0005】そこで最近では、送信側で例えば送信デー
タの上位ビットのような重要なビットにCRC検査符号
を付して伝送し、受信側のスピーチコーデックにおいて
上記CRC検査符号を基に誤り検出を行なって、誤りが
検出された場合にはバッドマスキング処理を行なうこと
が提唱されている。バッドマスキング処理とは、例えば
CRC検査により符号誤りが検出された場合に、再生音
声信号の出力レベルを徐々にミュートしたり、誤り符号
の補間再生や先行フレームのビット置換などを行なうも
ので、これにより上記誤りビットに起因した耳障りな異
音や雑音の発生を低減することが可能となる。
【0006】しかし、CRC検査符号を用いた誤り検出
方式では、伝送路品質の劣化の程度や検査対象のビット
数などによっては、誤りを検出できずに見逃してしまう
ことがあり十分とはいえなかった。
【0007】
【0008】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、伝送路品質が誤り訂正や
誤り検出が不可能なほど劣化した場合でも異音の発生を
防止でき、しかもビット単位の誤り保護処理を可能にし
て誤り発生位置に対し限定的に誤り保護処理を行うこと
ができるディジタル移動無線通信装置を提供することに
ある。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、誤り発生位置検出手段として、誤り訂正
復号処理される前の符号化ディジタル信号と誤り訂正復
号処理後の符号化ディジタル信号を再誤り訂正符号化処
理した信号とを比較して、上記誤り訂正復号処理後の符
号化ディジタル信号における符号誤り発生位置を検出す
る第1の誤り発生位置検出手段と、上記誤り訂正復号処
理前の符号化ディジタル信号の振幅レベルを基に誤り訂
正復号処理後の符号化ディジタル信号中で符号誤りが発
生すると推定される位置を検出する第2の誤り発生位置
検出手段とを備えている。そして、伝送品質判定手段に
より受信された符号化ディジタル信号から伝送路品質を
判定し、伝送品質が所定品質以下に劣化していないと判
定された状態では上記第1の誤り発生位置検出手段によ
り得られた符号誤り発生位置の検出情報を選択して誤り
保護処理を行い、伝送品質が所定品質以下に劣化してい
ると判定された状態では上記第2の誤り発生位置検出手
段により得られた符号誤り発生位置の検出情報を選択し
て誤り保護処理を行うようにしたものである。
【0011】また本発明は、伝送品質判定手段におい
て、受信された符号化ディジタル信号の符号誤り率が所
定値を越えたか否かを判定し、選択手段において、上記
伝送品質判定手段により伝送品質が所定品質以下に劣化
していないと判定された状態では第1の誤り発生位置検
出手段により得られた符号誤り発生位置の検出情報を選
択し、伝送品質が所定品質以下に劣化していると判定さ
れた状態では第2の誤り発生位置検出手段により得られ
た符号誤り発生位置の検出情報を選択することを特徴と
している。
【0012】さらに本発明は、音声復号手段において、
符号誤り発生位置の検出情報に基づいて、音声復号処理
がなされる符号化ディジタル信号の該当する符号誤り発
生位置に対し平均値補間処理を行なうことも特徴として
いる。
【0013】
【0014】
【0015】
【作用】この結果本発明によれば、先ず伝送品質がまだ
比較的良好な状態では、誤り訂正復号処理後の符号化デ
ィジタル信号を再誤り訂正符号化処理した信号と、誤り
訂正復号処理前の符号化ディジタル信号との比較により
検出された符号誤り発生位置情報を基に、誤り保護処理
が行われる。このため、ビット単位で比較的正確に符号
誤りの発生位置が検出された情報を基に誤り保護処理が
行われることになり、これにより誤りが発生したビット
位置に対し限定的に平均値補間処理等を行うことが可能
となる。すなわち、誤り保護処理の対象ビットが、正し
く受信された他の符号ビットにまで波及せずに、誤りが
発生したビットのみに止められ、これにより通話品質を
より高く保持することができる。
【0016】これに対し、伝送品質がさらに劣化して、
ビット単位での符号誤り発生位置の検出が不可能になる
と、誤り訂正復号処理前の符号化ディジタル信号の振幅
レベルを基に推定検出された誤り発生位置の情報を基
に、誤り保護処理が行なわれる。このため、誤り発生位
置を確実に含んだ比較的広い範囲の信号に対し誤り保護
処理を行なうことが可能となり、これにより異音の発生
を確実に防止して通話品質を確保することができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係わるディジタ
ル携帯電話装置の構成を示す回路ブロック図である。同
図において、マイクロホン11に入力された使用者の送
話信号は、送話増幅器12を介してPCM符号回路(P
CM−COD)13に入力され、ここでディジタル信号
に変換される。そしてこのディジタル送話信号は、図示
しないエコーキャンセラにより音響エコー成分がキャン
セルされたのち、音声符号回路(SP−COD)14に
入力される。音声符号回路14では、上記ディジタル送
話信号の音声符号化処理と、この符号化ディジタル送話
信号に対するCRC符号化処理とがそれぞれ行なわれ
る。このCRC符号化処理では、上記符号化ディジタル
送話信号のうちの重要なビット、例えば最上位ビット
(MSB)に対し、CRC検査符号が付与される。この
音声符号回路14から出力された符号化ディジタル送話
信号は、続いて誤り訂正符号回路(CH−COD)15
に入力される。
【0018】誤り訂正符号回路15では、上記符号化デ
ィジタル送話信号に対する誤り訂正符号化処理が行なわ
れる。この誤り訂正符号化されたディジタル送話信号
は、ディジタル変調回路(MOD)16に入力される。
ディジタル変調回路16では、上記符号化ディジタル送
話信号を変調信号として、送信中間周波信号がディジタ
ル変調される。ディジタル変調方式としては、例えばπ
/4シフトDQPSK(π/4 shifted,differentiall
y encoded quadrature phase shift keying )方式が用
いられる。このディジタル変調回路16から出力された
被変調波信号は、D/A変換器17でアナログ信号に変
換されたのち送信回路(TX)18に入力される。この
送信回路18では、上記被変調波信号が、周波数シンセ
サイザ(SYN)21から出力された送信局部発振信号
とミキシングされて無線チャネル周波数に周波数変換さ
れ、さらに後述する制御回路40から指示された送信電
力レベルとなるように電力増幅される。そして、この送
信回路23から出力された無線搬送波信号は、アンテナ
共用器(DUP)19を介してアンテナ20に給電さ
れ、このアンテナ20から図示しない基地局に向けて送
信される。
【0019】一方、図示しない基地局から所定の無線チ
ャネルを介して到来した無線搬送波信号は、アンテナ2
0で受信されたのちアンテナ共用器19を介して受信回
路(RX)22に入力される。この受信回路22では、
上記受信搬送波信号が周波数シンセサイザ21から出力
された受信局部発振信号とミキシングされて中間周波信
号に周波数変換される。そして、この受信中間周波信号
は、A/D変換器23でディジタル信号に変換されたの
ち、ディジタル復調回路24に入力される。ディジタル
復調回路24には、直交復調器241および遅延検波器
242が設けられており、上記受信中間周波信号はこれ
らの直交復調器241および遅延検波器242により復
調されてベースバンドの符号化ディジタル受話信号とな
る。また、ディジタル復調回路24では、時分割多元接
続(TDMA)方式に従って自スロットに挿入されてい
る信号を分離抽出するための処理が行なわれる。
【0020】この分離抽出された自装置宛ての符号化デ
ィジタル受話信号は、誤り訂正復号回路(CH−DE
C)25に入力される。誤り訂正復号回路25では、上
記符号化ディジタル受話信号に対し符号誤りを訂正いる
ための復号演算処理が行なわれる。この誤り訂正復号回
路25から出力された符号化ディジタル受話信号は、続
いて音声復号回路(SP−DEC)26に入力される。
この音声復号回路26では、上記符号化ディジタル受話
信号の音声復号化処理と、CRC検査符号による誤り検
出とがそれぞれ行なわれ、さらに誤りが検出された場合
にはバッドマスキング処理が行なわれる。バッドマスキ
ング処理とは、例えばCRC検査により符号誤りが検出
された場合に、再生音声信号の出力レベルを徐々にミュ
ートしたり、誤り符号の補間再生や先行フレームのビッ
ト置換などを行なうものである。上記音声復号回路26
から出力されたディジタル受話信号は、PCM復号回路
(PCM−DEC)27に入力され、ここでアナログ受
話信号に変換されたのち受話増幅器28を経てスピーカ
29から拡声出力される。
【0021】また、本実施例の装置は、符号誤り率(B
ER)測定回路30と、受信電界強度検出回路(RSS
I)31とを備えている。BER測定回路30では、遅
延検波器242から出力された符号化ディジタル受話信
号の符号誤り率の測定が行なわれ、その測定データは制
御回路40に入力される。受信電界強度検出回路31で
は、受信中間周波信号の振幅レベルより受信波の電界強
度が検出され、その検出レベルは制御回路40に入力さ
れる。
【0022】制御回路40は、マイクロプロセッサから
なる中央制御部(CPU)401を有しており、このC
PU401にはバス405を介してROM402、RA
M403および入出力ポート(I/O)404が接続さ
れている。ROM402およびRAM403には、CP
U401の制御動作に必要なプログラムおよびデータ等
が記憶される。
【0023】なお、50はコンソールユニット(CU)
であり、このコンソールユニット50にはダイヤルキー
や発信キー等のキー群と、液晶表示器や発光ダイオード
等の表示部とが設けられている。液晶表示器および発光
ダイオードは、通話相手端末の電話番号や通信に係わる
自装置の種々動作状態等を表示するために使用される。
また60は電源回路であり、この電源回路60ではバッ
テリ61の出力を基に装置の各回路を動作させるために
必要な動作電圧Vccが生成される。
【0024】ところで、上記各回路のうち誤り訂正復号
回路25およびBER測定回路30は次のように構成さ
れている。図2はその構成を示す回路ブロック図であ
る。すなわち、先ずBER測定回路30には、比較器3
01と、しきい値発生回路302と、BERカウンタ3
03とが設けられている。比較器301では、遅延検波
器242から出力された符号化ディジタル受話信号の振
幅レベルが、しきい値発生回路302から発生されたし
きい値(絶対値)|X|とレベル比較される。そして、
この比較の結果、符号化ディジタル受話信号の振幅レベ
ルがしきい値|X|以下に低下すると、その期間に
“H”レベルとなる第2の検出信号が出力される。BE
Rカウンタ303は、クロックをカウントすることによ
り上記第2の検出信号の“H”レベル期間を検出し、そ
のカウント値データを制御回路40に供給する。
【0025】一方、誤り訂正復号回路25において、上
記遅延検波器242から出力された符号化ディジタル受
話信号は、二値化回路251で二値化されたのちデイン
タリーバ252によりデインタリーブされ、しかるのち
誤り訂正復号演算部253に入力される。この誤り訂正
復号演算部253では、入力された符号化ディジタル受
話信号に対し誤り訂正演算処理が行なわれ、これにより
誤り訂正された符号化ディジタル信号CRDは音声復号
回路26へ出力される。
【0026】また、上記誤り訂正復号演算部253から
出力された符号化ディジタル信号CRDは、誤り訂正符
号化処理部254にも入力される。この誤り訂正符号化
処理部254では、上記誤り訂正後の符号化ディジタル
信号CRDに対し誤り訂正再符号化処理が行なわれ、こ
の再符号化された符号化ディジタル受話信号は差分器2
55に入力される。差分器255では、上記再符号化さ
れた符号化ディジタル受話信号と、上記デインタリーバ
252から出力された誤り訂正復号前の符号化ディジタ
ル受話信号との差分が検出される。すなわち、上記誤り
訂正符号化処理部254と差分器255とにより、上記
誤り訂正復号演算部253により訂正し切れなかった符
号誤りのビット位置を表わす検出信号CHD1が得られ
る。
【0027】上記差分器255から出力された検出信号
CHD1は、切換回路257の一方の接点aに入力され
る。またこの切換回路257の他方の接点bには、前記
BER測定回路30の比較器301から出力されたの
ち、デインタリーバ256によりデインタリーブされた
第2の検出信号CHD2が入力される。切換回路257
は、制御回路40から出力された切換制御信号SWCに
応じて切換わるもので、これにより上記第1の検出信号
CHD1と第2の検出信号CHD2とを択一的に音声復
号回路26へ与える。
【0028】制御回路40のCPU401は、発着信制
御や呼無線チャネル接続制御、通話制御等の通常の通信
制御機能に加えて、誤り発生位置情報の選択制御機能4
01aを有している。この選択制御機能401aは、上
記BERカウンタ303から供給されたカウント値を基
にBERを推定する。また、それとともに受信電界強度
検出回路31から供給された受信電界強度の検出値より
C/Nを推定する。そして、上記BERの推定値とC/
Nの推定値とに基づいて、切換制御信号SWCを出力す
る。
【0029】次に、以上のように構成された装置の動作
を、図3に示すタイミング図を用いて説明する。先ず、
伝送路品質が良好な状態では、受信された符号化ディジ
タル受話信号には符号誤りが発生していないか、または
発生しても誤り訂正復号回路25の誤り訂正能力の範囲
内である。このため、誤り訂正復号回路25からは符号
誤りが無いかまたは完全に訂正された符号化ディジタル
受話信号CRDが出力されて音声復号回路26に供給さ
れる。
【0030】またこのとき、上記符号化ディジタル受話
信号CRDを誤り訂正符号化演算部254により再符号
化した信号と、誤り訂正復号演算前の符号化ディジタル
受話信号とは一致する。このため、差分器255からは
検出信号CHD1(“H”レベル)が出力されない。ま
た、符号誤り率は低いため、切換回路257は接点a側
に切換わっている。このため、音声復号回路26へは誤
り発生位置を表わす検出信号CHDは供給されない。し
たがって、音声復号回路26では、上記検出信号CHD
を基にした符号化ディジタル受話信号CRDに対する誤
り保護処理は行なわれない。
【0031】また、音声復号回路26では、当然のこと
ながらCRC検査によって誤りが検出されることもない
ので、このCRC検査結果に基づくバッドマスキング処
理も行なわれない。
【0032】さて、このような状態で、例えばフェージ
ングの影響により伝送路品質が多少劣化し、これにより
受信された符号化ディジタル受話信号中の符号誤りが増
加したとする。そうすると、その誤り数によっては誤り
訂正復号演算部253において上記符号化ディジタル受
話信号の符号誤りが訂正し切れず、この結果誤りを含ん
だ符号化ディジタル受話信号CRDが音声復号回路26
に入力されることになる。
【0033】しかるに、このとき差分器255からは、
誤り訂正符号化部254で再符号化された符号化ディジ
タル受話信号と、誤り訂正復号前の符号化ディジタル受
話信号との差分信号、つまり上記誤り訂正復号後の符号
化ディジタル受話信号CRDにおける符号誤りの発生位
置を表わす検出信号CHD1(“H”レベル)が出力さ
れ、この検出信号CHD1は切換回路257を介して音
声復号回路26に供給される。
【0034】このため、音声復号回路26では、上記検
出信号CHD1に基づいて、上記符号化ディジタル受話
信号CRDに残った符号誤りに対する誤り保護処理が行
なわれる。誤り保護処理の方法としては、例えば誤り発
生位置のデータを、正しく受信された先行フレームの同
じ位置のデータに置き換えたり、または誤り発生位置の
前後に位置するデータを用いて平均値補間する方法が用
いられる。
【0035】すなわち、符号化ディジタル受話信号CR
Dの符号誤りに対し、差分器255から出力された検出
信号CHD1を基に、ビット単位での誤り保護処理が行
なわれることになる。
【0036】一方、伝送路品質がさらに劣化して無線搬
送波信号の受信レベルが低下し、これにより符号誤り率
が著しく増加したとする。そうすると、受信された符号
化ディジタル受話信号にはさらに多くの符号誤りが発生
する。このため、誤り訂正復号演算部253では誤り訂
正がほとんど不可能となり、これにより音声復号回路2
6へは符号化ディジタル受話信号CRDが多くの符号誤
りを含んだまま供給されることになる。しかも、符号誤
り数が多くなると、差分器255では誤り発生位置を正
確に検出することが困難となり、この結果検出信号CH
D1の信頼性が低下して、音声復号回路26では正確な
誤り保護処理を行なえなくなる。
【0037】しかし本実施例では、BER測定回路30
の比較器301において、符号化ディジタル受話信号の
振幅レベルがしきい値|X|と比較され、符号化ディジ
タル受話信号の振幅レベルがしきい値|X|以下に低下
すると、比較器301から検出信号が出力され、この検
出信号はデインタリーバ256によりデインタリーブさ
れたのち、誤り発生推定位置を表わす第2の検出信号C
HD2として切換回路257の接点bに供給される。
【0038】また、上記比較器301から検出信号が出
力されると、符号誤り数に相当するカウント値データが
BERカウンタ303から制御回路40に入力される。
制御回路40のCPU401は、上記カウント値データ
を基に誤り率BERを推定し、この誤り率BERが所定
値を越えると、図3に示すごとく切換回路257を接点
a側から接点b側に切り換えるための切換制御信号SW
Cを出力する。このため、切換回路257は接点a側か
ら接点b側に切換わり、これにより音声復号回路26へ
はそれまで選択供給されていた差分器255からの第1
の検出信号XHD1に代わって、上記デインタリーバ2
56から出力された第2の検出信号CHD2が供給され
る。
【0039】したがって、音声復号回路26では、上記
第2の検出信号CHD2に基づいて、符号化ディジタル
受話信号CRDの符号誤りに対する誤り保護処理が行な
われる。
【0040】すなわち、符号化ディジタル受話信号CR
Dの符号誤りに対し、受信信号振幅レベルの低下から推
定した符号誤り発生位置の情報を基に、誤り保護処理が
行なわれる。なお、図4は上記CPU401によって制
御される、BERに対する切換回路257の切換状態を
示すものである。
【0041】この様に本実施例では、誤り訂正復号回路
25において、誤り訂正復号処理後の符号化ディジタル
受話信号を再符号化した信号と誤り訂正復号処理前の信
号とを差分器255で比較して第1の検出信号を得ると
ともに、BER測定回路30において、符号化ディジタ
ル受話信号の振幅レベルをしきい値と比較することによ
り第2の検出信号CHD2を得ている。そして、制御回
路40によりBERの測定値に応じて切換回路257を
切換制御することにより、BERが比較的低いときには
第1の検出信号CHD1を音声復号回路26に供給し、
これに対しBERが劣化したときには第2の検出信号C
HD2を音声復号回路26に供給して、それぞれ符号化
ディジタル受話信号の誤り発生位置に対し誤り保護処理
を行なうようにしている。
【0042】したがって、BERの劣化の程度がそれほ
ど大きくない状態では、誤り発生位置をビット単位で表
わす第1の検出信号CHD1を基に、誤り保護処理が行
なわれる。このため、誤り保護処理がビット単位で比較
的正確に行なわれることになり、これにより誤りが発生
しているビット位置に対し限定的に平均値補間処理など
を行なうことができる。したがって、誤り保護処理の対
象ビットが、正しく受信された他の符号ビットにまで波
及せずに、誤りが発生したビットのみに止められ、これ
により通話品質をより高く保持することができる。
【0043】また、BERが著しく劣化して、ビット単
位での符号誤り発生位置の検出が困難な状態では、誤り
訂正復号処理前の符号化ディジタル受話信号の振幅レベ
ルを基に推定された第2の検出信号CHD2を基に誤り
保護処理が行なわれる。このため、誤り発生位置を含ん
だ比較的広い範囲の信号に対し誤り保護処理を施すこと
ができ、これによりすべての符号誤りに対しもれなく誤
り保護処理を施すことができる。したがって、異音の発
生を確実に防止して高い通話品質を確保することができ
る。
【0044】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では音声復号回路26
内において符号誤り位置に対する誤り保護処理を行なう
ようにしたが、音声復号回路26の前段において誤り保
護処理を行うようにしてもよい。
【0045】また上記実施例では、切換回路257の切
換制御をCPU401により行なったが、誤り率をしき
い値と比較する比較回路をCPUとは別に誤り訂正復号
回路内もしくはBER測定回路内に設け、この比較回路
から切換制御信号を発生して切換回路を切換制御するよ
うに構成してもよい。このようにすると、CPUの処理
負担を軽減することができる。
【0046】その他、第1および第2のの誤り発生位置
検出手段の構成や、これらの検出手段により得られた検
出信号の選択手段の構成、伝送品質判定手段の構成、誤
り保護処理の処理内容、ディジタル移動無線通信装置の
種類やその構成などについても、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施できる。
【0047】
【0048】
【0049】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、誤り
発生位置検出手段として、誤り訂正復号処理される前の
符号化ディジタル信号と誤り訂正復号処理後の符号化デ
ィジタル信号を再誤り訂正符号化処理した信号とを比較
して、上記誤り訂正復号処理後の符号化ディジタル信号
における符号誤り発生位置を検出する第1の誤り発生位
置検出手段と、上記誤り訂正復号処理前の符号化ディジ
タル信号の振幅レベルを基に誤り訂正復号処理後の符号
化ディジタル信号中で符号誤りが発生すると推定される
位置を検出する第2の誤り発生位置検出手段とを備えて
いる。そして、伝送品質判定手段により受信された符号
化ディジタル信号から伝送路品質を判定し、伝送品質が
所定品質以下に劣化していないと判定された状態では上
記第1の誤り発生位置検出手段により得られた符号誤り
発生位置の検出情報を選択して誤り保護処理を行い、伝
送品質が所定品質以下に劣化していると判定された状態
では上記第2の誤り発生位置検出手段により得られた符
号誤り発生位置の検出情報を選択して誤り保護処理を行
うようにしている。
【0050】したがってこの発明によれば、伝送路品質
が誤り訂正や誤り検出が不可能なほど劣化した場合でも
異音の発生を防止でき、しかもビット単位の誤り保護処
理を可能にして誤り発生位置に対し限定的に誤り保護処
理を行うことができるディジタル移動無線通信装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるディジタル携帯電話
装置の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示す装置の誤り訂正復号回路、BER測
定回路および制御回路の構成を示す回路ブロック図。
【図3】図2に示した回路の動作説明に使用するタイミ
ング図。
【図4】誤り率BERに応じた切換回路の切換特性を示
す図。
【符号の説明】
11…マイクロホン 12…送話増幅器 13…PCM符号回路(PCM−COD) 14…音声符号回路(SP−COD) 15…誤り訂正符号回路(CH−COD) 16…ディジタル変調回路(MOD) 17…D/A変換器 18…送信回路(TX) 19…アンテナ共用器(DUP) 20…アンテナ 21…周波数シンセサイザ(SYN) 22…受信回路(RX) 23…A/D変換器 24…ディジタル復調回路 241…直交復調器 242…遅延検波器 25…誤り訂正復号回路(CH−DEC) 251…二値化回路 252,256…デインタリーバ 253…誤り訂正復号演算部 254…誤り訂正符号化演算部 255…差分器 257…切換回路 26…音声復号回路(SP−DEC) 27…PCM復号回路(PCM−DEC) 28…受話増幅器 29…スピーカ 30…BER測定回路 31…受信電界強度検出回路(RSSI) 301…比較器 302…しきい値発生回路 303…BERカウンタ 40…制御回路 401…CPU 401a…誤り発生位置情報選択制御機能 402…ROM 403…RAM 404…入出力ポート 405…バス 50…コンソールユニット(CU) 60…電源回路 61…バッテリ CRD…誤り訂正復号後の符号化ディジタル受話信号 RD…音声復号後のディジタル受話信号 CHD…選択された誤り発生位置検出信号 CHD1…第1の誤り発生位置検出信号 CHD2…第2の誤り発生位置検出信号 SWC…切換制御信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル復調された符号化ディジタル
    信号を誤り訂正復号処理したのち音声復号処理して受信
    データを再生する受信系を備えたディジタル移動無線通
    信装置において、前記誤り訂正復号処理される前の符号化ディジタル信号
    と、誤り訂正復号処理後の符号化ディジタル信号を再誤
    り訂正符号化処理した信号とを比較し 、前記誤り訂正復
    号処理後の符号化ディジタル信号における符号誤り発生
    位置を検出するための第1の誤り発生位置検出手段と、 前記誤り訂正復号処理前の符号化ディジタル信号の振幅
    レベルを基に、誤り訂正復号処理後の符号化ディジタル
    信号中で符号誤りが発生すると推定される位置を検出す
    るための第2の誤り発生位置検出手段と、 受信された符号化ディジタル信号から伝送路品質を判定
    するための伝送品質判定手段と、 この伝送品質判定手段により伝送品質が所定品質以下に
    劣化していないと判定された状態では前記第1の誤り発
    生位置検出手段により得られた符号誤り発生位置の検出
    情報を選択し、伝送品質が所定品質以下に劣化している
    と判定された状態では前記第2の誤り発生位置検出手段
    により得られた符号誤り発生位置の検出情報を選択する
    ための選択手段と、 前記誤り訂正復号処理後の符号化ディジタル信号に対し
    音声復号処理を行うとともに、前記選択手段により選択
    された符号誤り発生位置の検出情報に基づいて、音声復
    号処理がなされる前記符号化ディジタル信号中の該当す
    る符号誤り発生位置に対して所定の誤り保護処理を行う
    ための音声復号手段とを具備したことを特徴とするディ
    ジタル移動無線通信装置。
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