JP3300745B2 - 印刷胴 - Google Patents

印刷胴

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JP3300745B2
JP3300745B2 JP25144496A JP25144496A JP3300745B2 JP 3300745 B2 JP3300745 B2 JP 3300745B2 JP 25144496 A JP25144496 A JP 25144496A JP 25144496 A JP25144496 A JP 25144496A JP 3300745 B2 JP3300745 B2 JP 3300745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット輪転機の
ブランケット胴、その他基軸ロール外周面へスリーブ状
ブランケット等のスリーブ状外筒を嵌装する形式の印刷
胴に関する。
【0002】
【従来の技術】図8,図9は基軸ロールの外周面へブラ
ンケット等を装着するようにした従来の印刷胴の構造説
明図で、図8はシート状ブランケットを捲着する形式、
図9はスリーブ状ブランケットを嵌着する形式の印刷胴
を例示している。
【0003】印刷機はインキ溜へ供給したインキをイン
キローラ群により順次転移し、その過程で適度に練って
薄いインキ被膜に形成した後、版胴14に捲着した印版
15へ転移し、更に外周面へゴムを主体とした弾性体
(ブランケット)16を捲着させたブランケット胴へ転
写した後、該ブランケット胴へ転接して走行するウェブ
18面へ印刷を施すよう構成したもので、ブランケット
胴をシートパスラインの上下へ対設する事によって両面
印刷ができる。
【0004】ところで、前記印版15及びブランケット
16は所定枚数毎に差替交換する必要があり、かっては
図8に示すように捲着されるロール14、1の外周面へ
印版15或いはブランケット16の前後端を挿入し、爪
を介して把持(固定)させるべく軸方向の全域に亘って
スリット状溝17が形成してあった。
【0005】しかし、今日では図9に示す如く商業用オ
フセット輪転機においてはブランケット胴としてスリー
ブ状外筒(ブランケット)8を使用した印刷機が実用化
され、これによってウェブ18進行方向における非印刷
の長さが大幅に縮小され損紙が減少(紙代が節約)でき
るようになった。
【0006】前記ブランケット胴は基軸ロール1外周面
に対しスリーブ状に形成した外筒(ブランケット)8を
嵌脱できるよう構成したもので、嵌脱作業は軸方向片側
の軸受部及びブランケットを共に抜き取り別位置へ移動
して所定のスペースを形成した後で行なうようになって
いる。
【0007】尚、基軸ロール1の端部へ形成した空気孔
2は、外部から軸中心部の孔を通して半径方向外側へ圧
縮空気を吹き出し、基軸ロール1とスリーブ状外筒(ブ
ランケット)8との隙間へ圧縮空気層を形成し、ブラン
ケット8の内径を拡張する事によって挿脱を容易にする
補助手段である。
【0008】スリーブ状ブランケット8の内径は通常基
軸ロール1の外径に対し微かに小さく形成しており、運
転時は空気の給送を停止し、ブランケット8を収縮させ
基軸ロール1に対してズレないよう密着させてある。こ
れによって従来基軸ロール1の外周面へ形成していたブ
ランケット取付用のスリット状溝17が不要になった。
【0009】該ブランケット胴の改善は版胴14のスリ
ット状溝17、つまりギャップの幅を小さく改善した事
と相俟ってギャップの係合によるショックで発生する印
圧変化や各種ショックの軽減に効果がある。前記ショッ
クには主として印刷胴半径方向の運動(振動)及び回転
方向における角速度の変動(回転ムラ)があり、ダブ
リ、スラー、ショック目、ギャー目等の原因、つまり、
印刷面におけるインキの濃淡ムラ、色ズレ、定期的に発
生する帯状の印刷ムラ等種々印刷障害の要因となる。
【0010】しかし、前記様々な改善によって印刷胴の
回転に伴うショックを大幅に軽減できたため高品質の印
刷と高速運転が可能になって来ている。このように技術
的には飛躍的に進歩して来ている。しかしながら今日機
械幅を拡げて更に損紙の減少と生産効率の向上を図りた
いとする顧客ニーズが出てきている。
【0011】例えば、従来はウェブ18の表裏において
16頁の印刷を行なっていたものを両面で24頁にする
等多頁化を図り、(1)ウェブ18の両幅端耳部(損
紙)の量を横幅方向における相対的比率として減少させ
る、(2)折帳が多頁となる事で製本ラインを集約す
る、(3)更に生産性の向上を図る、等々の改良を求め
ようとするものである。
【0012】また、新聞輪転機への応用も考えられてい
る。これらの要求により印刷胴の全長を長くする事が必
要になり、同時に嵌装するスリーブ状外筒(ブランケッ
ト)8の全長を印刷胴に対応して長くする必要に迫られ
る事になった。このため後述する種々の問題点が発生し
て来ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の項にお
いて説明したように、シート状ブランケットを基軸ロー
ルの外周面へ捲着する形式からギャップの係合によるシ
ョックで発生する印圧変動や各種ショックに伴う騒音、
振動を軽減すべく近年基軸ロールへスリーブ状ブランケ
ットを嵌装する形式の印刷胴が一般的になって来てい
る。これによってウェブ走行方向における非印刷部の長
さが縮小できると共に高速印刷が可能となった。
【0014】しかし、顧客ニーズとして機械の横幅を拡
大して版胴一回転で印刷できる頁数を増加し、それに伴
いウェブ両幅端にできる非印刷部(損紙)の面積比率減
少と生産性の向上を図りたいとする要望がある。この要
望に対処する手段として印刷胴の軸方向長さを長くする
必要があり、関連してスリーブ状ブランケットを長くす
る必要から次のような問題点が発生している。
【0015】(1)スリーブ状ブランケットの横幅及び
円周方向長さの全域に亘って肉厚を均一に製作するた
め、より高度の技術を必要とする。
【0016】(2)スリーブ状ブランケットの軸方向長
さを延ばす事によって(1)項に関連し製造原価が飛躍
的に高騰する。
【0017】(3)基軸ロールへのスリーブの嵌脱に際
しての操作性が低下し差替交換に時間がかかる。
【0018】(4)スリーブの移動や保管、清掃等々維
持管理全面に亘って作業性が悪くなる。
【0019】(5)スリーブの部分的な摩耗や損傷に対
し全体を総て交換する必要がありランニングコストが高
くなる。
【0020】本発明は、基軸ロール外周面にスリーブ状
外筒を嵌脱させる形式の印刷胴を安価に、嵌脱容易に製
造できるようにすると共に、横幅の広い高品質のものを
提供可能にした印刷胴を提供することを課題としてい
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブランケット
胴等基軸ロールの外周面へスリーブ状外筒を嵌装する形
式の印刷胴における前記課題を解決するため、基軸ロー
ルの外周面に放射状に穿設した外筒拡張用空気孔群を同
基軸ロールの軸方向に間隔を保って複数組配設し、各組
の空気孔群に独立して空気の供給・停止を行うことによ
って前記基軸ロールに複数個のスリーブ状外筒を嵌脱可
能に構成した印刷胴を提供する。
【0022】このように構成した印刷胴によれば、外筒
拡張用空気孔群に対する空気供給を順次行うことにより
複数個のスリーブ状外筒を基軸ロールの外周面へ円滑に
順次嵌装させて作業性良く軸方向長さの大きい印刷胴が
提供される。
【0023】そしてスリーブ状外筒は軸方向に複数個に
分割したものを使用するので、スリーブ状外筒1個当た
りの長さを短くでき、均一肉厚の外筒を採用し、高精度
の多頁印刷ができる横幅の広い印刷胴が提供される。
【0024】本発明による印刷胴においては、基軸ロー
ルに設ける外筒拡張用空気孔群を印刷領域から外れた位
置に設けて、外筒拡張用空気孔群の設置が印刷に悪影響
を与えないようにするのが好ましい。
【0025】また、本発明の印刷胴においては、基軸ロ
ールに嵌合されるスリーブ状外筒によって押し下げられ
ると空気が噴出する構成の弁を外筒拡張用空気孔群に設
け、スリーブ状外筒が基軸ロールに嵌脱される際に、そ
のスリーブ状外筒によってそれらの弁が自動的に開かれ
スリーブ状外筒を浮上させる空気が噴出されるようにす
ると、空気孔群に対する空気の供給、停止が迅速に行わ
れて作業能率を高めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による印刷胴につい
て図1〜図7に示した実施の形態に基づいて具体的に説
明する。なお、以下の実施の形態において、図8,図9
に示した従来の装置と同じ構成の部分には説明を簡単に
するため同じ符号を付してあり、それらについての重複
する説明は省略する。
【0027】(実施の第1形態)まず、本発明の実施の
第1形態による印刷胴について図1〜図5を用いて説明
する。
【0028】(構成)この実施の第1形態による印刷胴
は、基軸ロールの外周面にスリーブ状外筒2個を嵌装す
る場合について例示している。例示した印刷胴は基軸ロ
ール1外周面へ等角度でもって複数個の外筒拡張用空気
孔2を穿設し、基軸ロール1内側の中空部へ挿入したシ
ール部材3の溝4を介して互いに連通させている。
【0029】つまり、シール部材3は外部全周に亘って
溝4を形成したもので、該溝4部と基軸ロール軸方向側
部に具備した空気供給口5とは空気配管6を介して連通
させてある。図中7a,7bは溝4の両幅端からの空気
流出を防止するOリング(シール材)である。
【0030】前記構成のスリーブ状外筒拡張用空気孔2
を1系統として本例では基軸ロール1の軸方向において
3系統の空気孔2a,2b,2cを各々独立的に配設し
たものである。従って、空気供給口5aから供給した圧
縮空気は空気配管6aを通ってシール部材3aの溝4a
へ充満した後、基軸ロール1外周面へ穿設した空気孔2
aから放出される。
【0031】また、空気供給口5bから供給した空気は
空気孔2bから放出され、同様に空気供給口5cから供
給した空気は空気孔2cから放出されるようになってい
る。
【0032】尚、基軸ロール1の軸方向における空気孔
2a,2b,2cの穿設位置は図4に示すように、基軸
ロール1の有効軸長2Lに対し長さの等しい2個のスリ
ーブ状外筒8a,8b,(長さL)を嵌装する場合、第
1空気孔2a群をロール端から略5〜10m/m 程度に設
定し、嵌入によって該スリーブ状外筒8の後端が第1空
気孔2a群から離れる、つまり空気孔2aを通過する直
前において前端部から少くとも5m/m 程度内側になるよ
う第2空気孔2b群を位置させている。
【0033】また、第3空気孔2c群は前記例同様嵌入
するスリーブ状外筒8の後端が第2空気孔2b群を通過
する直前、該スリーブ状外筒8の前端部が所定量(少く
とも5m/m 以上)重なる位置に配設している。つまり、
スリーブ状外筒8を基軸ロール1の軸方向へ嵌入するに
当って、初期設定後スリーブ状外筒8の前後端の一部が
必ずいずれかの空気孔2群に重なるよう設定したもので
ある。
【0034】また、本装置における複数個のスリーブ状
外筒8の軸方向長さは図4に示すように同一、或いは整
数比寸法にて形成すると共に前記空気孔2群は基軸ロー
ル軸方向における非画線部(非印刷部)に対応する位置
へ設定する事が望ましい。
【0035】次に空気供給、停止切替機構としては種々
多様なものがあり、図2及び図3は該機構の一例であ
る。図2の例は最も簡易的なもので、コンプレッサから
パイプを介して連結した空気供給管接続口を、独立的に
設けた基軸ロール1の空気供給口5a,5b,5cの
内、目的とする1ヶ所に順次接続する事によって機能す
るようになっている。
【0036】次の図3の例は基軸ロール1の片側端面部
に位置し、三方口のロータリバルブ10を設備したもの
で、ロータリバルブ10を基軸ロール1へ回動自在に漏
れ止めを配慮して取付け、空気源から電磁弁11を介し
て連結した空気供給管12を基軸ロール1端に設けた空
気供給口5a,5b,5c各々へ接続する事ができるよ
うになっている。
【0037】(作用・効果)実施の第1形態による印刷
胴は前記した構成を有しており、図5に示すように初期
設定として基軸ロール1の片側から最初のスリーブ状外
筒8aを嵌入させスリーブ状外筒拡張用空気孔2a群に
対し先端を所定量(5〜10m/m )重ねる。この状態か
ら前記空気孔2a群へ圧縮空気を供給し外筒8aを拡張
する事によって基軸ロール1外周面とスリーブ状外筒8
aとの間へ空気層を形成し従来の方法と同様、摺動抵抗
を軽減する事によってスリーブ状外筒8aを嵌入する。
【0038】該操作によって外筒8a前端部が次の空気
孔2b群を通過して所定量重なり、かつ同8aの後端が
空気孔2b群を離れる直前、つまり2系統の空気孔2
a,2b群の両側へ外筒8aの前及び後端が共に重なっ
た状態において空気孔2b群側への空気を供給し、次に
空気孔2a群側への圧縮空気を停止し、該圧縮空気の作
用によって外筒8aを更に奥迄嵌入する。
【0039】前記操作によって外筒8a前端部が次の空
気孔2c群を通過して所定量重なり、かつ同外筒8aの
後端が空気孔2b群を離れる直前において空気孔2c群
側への空気供給を行なう。
【0040】次に空気孔2b群側への圧縮空気を停止
し、該圧縮空気の作用によって外筒8aを最奥端ストッ
パ13に当接する位置迄嵌入する。同状態で空気孔2c
群への圧縮空気供給を停止し、外筒8aを元の状態に収
縮させる事によって固定する。
【0041】続いて基軸ロール1の片側から次のスリー
ブ状外筒8bを嵌入させ外筒拡張用空気孔2a群に対し
前端を所定量(5〜10m/m )重ねる。この状態から前
記空気孔2a群へ圧縮空気を供給し、前記したものと同
様、圧縮空気の作用によって外筒8bを嵌入する。
【0042】該操作によって外筒8b前端部が次の空気
孔2b群を通過し、先行嵌装した外筒8aの後端へ接触
した状態で空気孔群2a,2bへの圧縮空気供給を停止
し、外筒8bを元の状態に収縮させる事によって同位置
へ固定する。
【0043】尚、逆にスリーブ状外筒8a,8bの抜き
取りに際しては先ず空気孔2a群へ圧縮空気を供給した
後、外筒8bを抜き取り、続いて前記嵌入時と逆の操作
を繰り返す、つまり、空気孔2c群、空気孔2b群、空
気孔2a群に対し順次圧縮空気を切り換えて供給する事
によって奥側の外筒8aを外部へ抜き取る。
【0044】(実施の第2形態)次に、図6,図7を用
いて実施の第2形態による印刷胴について説明する。
【0045】(構成)この実施の第2形態による印刷胴
にあっては、その基軸ロール1の表面の空気孔2は実施
の第1形態の場合と同様の配置とするが、空気源は同一
とする。
【0046】基軸ロール1の表面の空気孔2には弁座2
0を設け、ばね21で弁体19を弁座20に押し付け、
基軸ロール1の表面に物体が無い状態では空気孔
2’’,2’に空気圧がかかっても弁座部で止められ噴
出しない構造にしている。
【0047】基軸ロール1の表面にスリーブ状外筒8を
挿入して図7の(b)に示すようにスリーブ状外筒8が
弁体19の突出部を押すと、弁体19はばね21を圧縮
し下方に下がり、弁座20とのシール部分にすきま2y
ができ、圧縮空気が噴出する。
【0048】これによって、図9の(c)に示したよう
にスリーブ状外筒8を拡張させ挿入を容易にする。空気
孔2’’はロータリジョイント10’を介して電磁弁1
1を経由して空気源と接続している。
【0049】尚、図7の(a),(b)において、圧縮
ばね21の代わりに供給圧縮空気自体の力を利用して弁
体19を押し上げるように構成する事も可能であり、こ
れによって非加圧時に挿入外筒8に対する作用力を低減
する事が出来る。
【0050】(作用・効果)以上説明した実施の第2形
態による印刷胴においては、実施の第1形態で説明した
と同様の作用・効果に加え、スリーブ状外筒8の位置に
よる圧縮空気の噴出を特別な制御装置(例えばセンサと
その指令による弁操作など)の必要無く、スリーブ状外
筒8が空気孔2の上に来れば自動的に噴出させることが
できる。また、スリーブ状外筒の装着が終われば指令に
より電磁弁11を閉じる。これによると回転体外部との
接続が1ヶ所でよく、トラブル発生が少なく、基軸ロー
ル1の内部構造が簡単になり、製造が容易である。
【0051】以上の実施形態ではスリーブ状外筒8の2
個8a,8bを嵌脱する場合について説明したが、空気
孔2群を3系統以上を同様の要領にて基軸ロール1の軸
方向へ並設し、空気の供給を順次切り換える事によって
2個以上、複数個のスリーブ状外筒8a〜8nを嵌脱す
る事ができる。
【0052】本発明に係る印刷胴は以上の如く構成、機
能するもので、基軸ロール軸方向において分割した複数
個のスリーブ状外筒8a〜8nを嵌脱する事が可能とな
り、後述する種々の効果を得る事ができるようになっ
た。
【0053】尚、スリーブ状外筒8a〜8nの互換性を
無視する、画線位置を特定する等機能の一部を限定(省
略)すればスリーブ状外筒8の長さ等は任意に設定する
事もできる。
【0054】また、スリーブ状外筒拡張用空気孔2への
空気供給、停止の切り替えは自動切替型ロータリバルブ
や多方切換型電磁弁を組み込み、光センサ等により基軸
ロール1上の外筒8位置を検出し作動させる事によって
自動操作が可能となる。その他タイマ設定、オペレータ
のボタン操作によるやり方もある(図示省略)。
【0055】尚、また、本実施形態では中空の基軸ロー
ル1を示したが、これは中空である必要は無く、中実に
し配管6に代えて穴を設けてもよい。本発明は上記実施
形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得るものであ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印刷胴に
おいては、スリーブ状外筒拡張用空気孔群を基軸ロール
の軸方向に間隔を保って複数組配置してあり、その各組
の空気孔群に独立して空気の供給、停止を行うことによ
って、基軸ロールの軸方向に複数個に分割したスリーブ
状外筒を基軸ロールの外周面に対して容易に嵌脱する事
ができる。
【0057】これによってブランケット等スリーブ状外
筒の製作費を低下でき、軸方向において長い印刷胴を作
る事が可能となり、又、作業性その他において、次のよ
うな種々の効果が得られるようになった。
【0058】(1)スリーブ状外筒を基軸ロール軸方向
へ並列嵌装する事によって横幅の広い、つまり、多頁の
印刷が可能となり、生産性の大幅な向上が図れる。
【0059】(2)スリーブ状外筒1個当たりの軸方向
長さを短かくする事ができるため肉厚等においてバラツ
キの少ない高精度の外筒が製造できる。
【0060】(3)スリーブ状外筒1個当たりの製造原
価を大幅に低減でき、長尺物に比べて割安になる。
【0061】(4)基軸ロールへの嵌脱に際しての作業
性が長くなる。また、移動や保管、清掃等維持管理に当
っての作業性も向上する。
【0062】(5)部分的な摩耗や損傷に対し、その部
分(スリーブ状外筒)のみを差し替え交換すれば良く、
経費の節減、ランニングコストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による印刷胴を示す図
面で(a)は縦断面図、(b)は端面図、(c)は
(a)図のA部の拡大図。
【図2】スリーブ状外筒拡張用空気孔への空気の供給、
停止切替機構の例を示す説明図。
【図3】スリーブ状外筒拡張用空気孔への空気の供給、
停止切替機構の別の例を示す説明図で(a)は側面図、
(b)は端面図。
【図4】基軸ロールの軸方向におけるスリーブ状外筒と
空気孔の位置関係を示す説明図で(a)は側面図、
(b)は端面図。
【図5】基軸ロールの空気孔に対する空気の供給、停止
タイミング例を示した説明図で、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図。
【図6】本発明の実施の第2形態による印刷胴を示す図
面で、(a)は側面図、(b)は端面図。
【図7】(a),(b)は図6のB部を拡大して弁の例
を示す断面図、(c)は弁体の外観図。
【図8】従来の印刷胴の例を示す図面で(a)は側面
図、(b)は端面図。
【図9】従来の印刷胴の他の例を示す図面で(a)は側
面図、(b)は端面図、(c)は(a)図のR部の拡大
図。
【符号の説明】
1 基軸ロール 2 空気孔 3 シール部材 4 溝 5 空気供給口 6 空気配管 7 Oリング(シール材) 8 スリーブ状外筒 9 空気供給管接続口 10 ロータリバルブ 11 電磁弁 12 空気供給管(パイプ) 13 ストッパ 14 版胴 15 印版 16 ブランケット 17 スリット状溝 18 ウェブ(被印刷紙) 19 弁体 20 弁座 21 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 30/00 B41F 13/08 B41F 27/00 - 27/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基軸ロールの外周面へスリーブ状外筒を
    嵌脱させてなる形式の印刷胴において、前記基軸ロール
    の外周面に放射状に穿設した外筒拡張用空気孔群を同基
    軸ロールの軸方向に間隔を保って複数組配設し、各組の
    空気孔群に独立して空気の供給・停止を行うことによっ
    て前記基軸ロールに複数個のスリーブ状外筒を嵌脱可能
    に構成してなることを特徴とする印刷胴。
  2. 【請求項2】 前記外筒拡張用空気孔群を印刷領域から
    外れた位置に設けてなる請求項1記載の印刷胴。
  3. 【請求項3】 前記外筒拡張用空気孔群に弁を設け、同
    弁は、基軸ロールに嵌合されるスリーブ状外筒によって
    押し下げられると空気が噴出する構成を有している請求
    項1又は2に記載の印刷胴。
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