JP3300425B2 - シリコン精製方法 - Google Patents

シリコン精製方法

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Silicon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池原料として使
用することができる高純度のシリコンの精製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】太陽電池に使用される高純度シリコン
は、例えば比抵抗が0.1Ωcm以上のものが使われる
が、このようなシリコンではシリコン中に含まれる不純
物含有量がppmオーダまで除去されている必要があ
る。これに対して従来種々の技術が検討されているが、
ボロン及び炭素は最も除去しにくい元素である。
【0003】先に本発明者等が提案した特開平3−10
4342号公報には、シリカ或はシリカを主成分とする
容器内に溶融シリコンを保持し、これにプラズマガスジ
ェットを噴射する方法及び装置が開示されており、シリ
コン中のボロンと炭素が効率よく除去されることについ
て説明した。しかし、特開平3−104342号公報の
技術は、ボロンと炭素の除去反応がシリコン浴のプラズ
マガスジェットが投射される部分で進行するために、処
理時間の短縮には限度があった。このため、より一層短
時間で処理できる、すなわち、反応速度の大きな処理技
術の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記問題点
を解決するシリコンの精製方法を提供しようとするもの
である。すなわち、徒にプラズマトーチの本数を増加す
ることなく、シリコン浴のプラズマガスジェットが投射
される部分の面積を増大させ、ボロンと炭素の除去反応
時間を大幅に短縮するシリコン精製方法を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するものであり、シリカあるいはシリカを主成分とす
る容器内に溶融シリコンを保持し、該溶融シリコンの溶
湯面に、プラズマガスジェットを噴射して不純物を除去
するシリコン精製方法に適用され、次の方法を採った。
すなわち、溶融シリコンの溶湯面に対するプラズマガス
ジェットの噴射角度をθとするとき、 10°≦ θ ≦60° とすることを特徴とするシリコン精製方法である。
【0006】
【作用】容器中のシリコン全体を溶融状態にすること
で、プラズマジェットによるシリコン浴の撹拌を容易に
し、これによってシリコン浴中の不純物、例えばボロ
ン、炭素などが停滞する領域をなくしてボロンや炭素の
除去反応が逐時進行する。特開平3−104342号公
報の方法ではボロン、炭素の除去反応が進行する場所と
して、シリコン溶面にプラズマガスジェットが投射され
る部分が考えられる。本発明者等はボロンの除去反応速
度を向上させるため鋭意研究の結果、反応場所として上
述のプラズマガスジェットが投射される部分が有望であ
るとの結果を得た。
【0007】プラズマガスジェットが投射される部分の
面積を増大させるとボロンの除去反応速度が増大する。
このプラズマガスジェットが投射される部分の面積を増
大させる方法には、プラズマトーチの数を増加する方法
があるが、トーチを傾斜させてシリコン溶湯面とプラズ
マガスジェットのなす角度θを小さくする方法が有効で
ある。シリコン溶湯面とプラズマガスジェットのなす角
度θを小さくする方法は、プラズマトーチの数を増加す
る必要がないため、より安価な処理方法である。
【0008】シリコン溶湯面とプラズマガスジェットの
なす角度θを種々変化させてボロンの除去反応速度を調
査した結果、60°を超えるとボロンの除去反応速度に
は大きな差は認められなかった。このため、θは60°
以下が有効である。更には、θを40°以下にするとボ
ロンの除去反応速度の増大はより顕著であり、一層効果
的である。
【0009】θを小さくして行くと、シリコン溶湯面が
激しく運動してくる。特にθが10°より小さいとスプ
ラッシュが著しく増大し、プラズマガスジェット投射を
継続することが困難になってくる。このために実用上は
θは10°以上が望ましい。なお、プラズマを発生させ
るガスには特開平3−104342号公報に開示される
ように、Ar、Ar−Heなどの不活性ガスを使用すれ
ばよい。これに、ボロン、炭素の除去反応を促進させる
ために水蒸気を添加する。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は、本発明を好適に実施するシリコン精製装置の縦断面
の説明図である。溶融シリコン1はシリカのスタンプ3
と断熱ライニング4で構成させる容器内部に保持されて
おり、その外側に誘導加熱コイル2が装着されている。
溶融シリコンの上方にプラズマトーチ5が設置されてお
り、これより噴射されるプラズマジェット6がシリコン
溶湯面に角度θで投射される。なお、プラズマジェット
6には図示していない補助管から水蒸気が添加される。
【0011】このシリコン精製装置を用い、内径120
mm、深さ90mmの容器中で金属シリコン2kgを誘
導加熱で溶解し、これに30KWの非移送型プラズマト
ーチ5で発生したプラズマジェット6をシリコン浴表面
のほぼ中央にθ=90°で投射した。このとき、溶融シ
リコン1中のボロンの濃度変化は図2に示すように観察
された。なお、このときのプラズマ発生ガスにはAr1
5Nl/minを使用し、水蒸気5%を添加した。
【0012】シリコン精製装置、プラズマ発生条件を上
記と同一として角度θのみを、60°、40°と変化さ
せると、溶融シリコン中のボロン濃度は図2に示すよう
に観察され、角度θ=90°のときよりも脱ボロン反応
速度は増大した。脱ボロン反応は図2に示されるよう
に、下記(1)式のようにボロンの一次反応として観察
された。
【0013】 −d[B]/dt=k[B]+C …(1) ここに、 [B]:シリコン中のボロン濃度(ppmw) t:時間(min) k:係数で、水蒸気の添加量の関数になる。
【0014】C:定数 式(1)のkが脱ボロン反応速度係数となり、この値が
大きい程効率よくボロンが除去されることになる。さら
に、角度θを変化させて検討したところ、係数kは角度
θによって変化し、θが60°以下で脱ボロン反応が好
適に進行することが判明した。さらに、θが40°以下
がより好適な条件である。すなわち、図3に示すよう
に、角度θを60°以下にすることで脱ボロン反応速度
が増大することが分った。θ>60°の場合は、θ=9
0°すなわち、溶湯面に垂直に投射する場合に比べて脱
ボロン反応速度に著しい増大は観察されず、実用上θ>
60°(〜90°)は限定する必然性に乏しい。
【0015】<比較例>図1に示す装置を用い、金属シ
リコン2kgを内径120mm、深さ90mmに内張さ
れたシリカスタンプ容器の中で誘導加熱によって溶解し
た。これに30KWのプラズマトーチで発生したプラズ
マジェットをθ=90°で投射した。シリコン中のボロ
ン、炭素の濃度は表1に示すように変化した。
【0016】<実施例1>比較例と全く同一の装置を用
い、金属シリコン2kgを比較例と同一条件で溶解し、
これに比較例と同様にプラズマジェットをθ=60°で
投射した。シリコン中のボロン、炭素の濃度は表1に示
すように変化した。脱ボロン反応速度は比較例の約2倍
に向上した。
【0017】<実施例2>比較例、実施例1と同一の装
置を用い、金属シリコン2kgを同一条件で溶解し、こ
れに同様にプラズマジェットをθ=40°で投射した。
シリコン中のボロン、炭素の濃度は表1に示すように変
化した。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明は太陽電池原料として使用される
高純度シリコンを経済的に製造する方法を提供するもの
で、本発明を実施することによって、安価な金属シリコ
ンを出発原料とし短時間でボロン、炭素を除去して高純
度シリコンを製造することができるようになり、従来高
価な半導体用シリコンを用いていた太陽電池の低コスト
化を可能とする。本発明は、これによって太陽電池利用
を大きく進展させることができる等、社会的にも多大の
貢献をもたらす技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を好適に実施するシリコン精製装置の縦
断面の説明図である。
【図2】図1に示す装置でシリコンの精製を行った際の
シリコン中のボロン濃度の経時変化を示すグラフであ
る。
【図3】速度係数kと角度θとの関係グラフである。
【符号の説明】
1 溶融シリコン 2 誘導加熱コイル 3 シリカスタンプ 4 断熱ライニング 5 プラズマトーチ 6 プラズマジェット 7 シリコンの流れ θ 角度 k 速度係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−83210(JP,A) 特開 昭60−251112(JP,A) 特開 平4−228414(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 33/00 - 33/037 H01L 31/04 CA(STN) JICSTファイル(JOIS) WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカあるいはシリカを主成分とする容
    器内に溶融シリコンを保持し、該溶融シリコンの溶湯面
    に、プラズマガスジェットを噴射して不純物を除去する
    シリコン精製方法において、 該溶融シリコンの溶湯面に対する該プラズマガスジェッ
    トのなす角度をθとするとき、 10°≦ θ ≦60° とすることを特徴とするシリコン精製方法。
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