JP3300249B2 - 圧力測定装置およびそれを用いた圧力測定方法 - Google Patents

圧力測定装置およびそれを用いた圧力測定方法

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JP3300249B2
JP3300249B2 JP07246897A JP7246897A JP3300249B2 JP 3300249 B2 JP3300249 B2 JP 3300249B2 JP 07246897 A JP07246897 A JP 07246897A JP 7246897 A JP7246897 A JP 7246897A JP 3300249 B2 JP3300249 B2 JP 3300249B2
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一弘 藤原
聡史 蜂屋
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株式会社先進材料利用ガスジェネレータ研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内燃機関
の圧縮器内や燃焼器内の圧力測定に用いられる圧力測定
装置およびそれを用いた圧力測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、内燃機関の圧縮器内等の圧力測定
には、耐熱性、防爆性、耐腐食性等が優れた圧力測定装
置が用いられている。この種の圧力測定装置は、加えら
れる圧力に応じてたわむダイアフラム、半導体レーザ、
光ファイバ等から構成されており、ファブリ・ペロー干
渉計の原理を利用して光学的に圧力を測定する装置であ
る。この圧力測定装置は、信号源としてレーザ光を用い
ているため電磁ノイズの影響を受けないという利点を有
している。
【0003】図7は、上述した従来の圧力測定装置の構
成を示すブロック図である。この図において、1は、可
干渉性光たるレーザ光Laを発生するHe−Neレーザ
である。2は、光ファイバカプラであり、光ファイバ3
を介して入射されるレーザ光Laを光ファイバ4の端面
へ出射するとともに、光ファイバ4を介して入射される
干渉光Liを光ファイバ5の端面へ出射する。上記干渉
光Liの詳細については後述する。
【0004】6は、内燃機関の圧縮器内に設けられた圧
力センサであり、上記圧縮器内の圧力を検出する。ここ
で、図8を参照して、上記圧力センサ6の構成について
詳述する。この図に示す圧力センサ6において、7は、
略円板形状のダイアフラムであり、その中央部7aおよ
び周縁部7bが厚肉形成されており、かつ中央部7aと
周縁部7bとの間の環状部7cが薄肉形成されている。
このダイアフラム7は、可撓性材料から構成されてお
り、その表面たる受圧面7dに加えられる被測定圧力P
mに応じてたわむ。
【0005】8は、ダイアフラム7を支持する略円柱形
状の支持部材であり、その上部には、凹部8aが形成さ
れている。また、支持部材8の中央部には、軸線に沿っ
て凹部8aから下面8cまでを連通してなる連通孔8b
が形成されており、さらに支持部材8には、上記連通孔
8bの近傍に凹部8aから下面8cまでを連通してなる
連通孔8dが形成されている。
【0006】すなわち、支持部材8とダイアフラム7と
の間には、内部空間10が形成されており、この内部空
間10は、連通孔8dを介して大気開放状態とされてい
る。つまり、内部空間10内部の圧力は、大気圧Paで
ある。
【0007】光ファイバ4(図7参照)の一端部分は、
支持部材8の連通孔8bに接着剤9を介して挿通固定さ
れており、その端面4aは、ダイアフラム7の裏面たる
反射面7eに対して光学的な距離dをおいて位置してい
る。
【0008】図7において、11は、光パワーメータで
あり、光ファイバ5を介して入射される干渉光Liをそ
の光強度に応じた電気信号Siに変換する。12は、電
気信号Siの波形を表示するストレージオシロスコープ
である。
【0009】次に、上述した従来の圧力測定装置の動作
について説明する。図7において、He−Neレーザ1
が駆動されると、レーザ光Laは、光ファイバ3、光フ
ァイバカプラ2を介して光ファイバ4へ導かれる。そし
て、該レーザ光Laの一部は、図8に示す光ファイバ4
の端面4aにより反射され参照光として光ファイバ4内
を伝搬する一方、残りのレーザ光Laは、端面4aより
出射した後、ダイアフラム7の反射面7eにより反射さ
れ、再び端面4aに反射光として入射する。
【0010】これにより、上述した参照光と反射光と
は、互いに干渉して干渉光Liとして光ファイバ4内部
を伝搬する。この干渉光Liは、参照光と反射光との間
に光路差2d(図8参照)が存在することにより、ファ
ブリ・ペロー干渉計の原理に基づいて生じる。従って、
干渉光Liの光強度は、図9に示す、ダイアフラム7の
たわみ量Δd、言い換えれば、上述した光路差2dの変
化に応じて周期的に変化する。さらに言い換えれば、干
渉光Liの光強度は、被測定圧力Pmの変化に応じて周
期的に変化する。すなわち、干渉光Liには、明暗なる
フリンジ(干渉縞)が存在しており、このフリンジの次
数F(0、1、・・・)は、たわみ量Δdがレーザ光L
aの波長λの2分の1変化する毎に1次数増加または減
少する。また、フリンジの次数Fは、図11に示すよう
に被測定圧力Pmに対して比例関係にある。
【0011】そして、図7に示す干渉光Liは、光ファ
イバカプラ2および光ファイバ5を介して光パワーメー
タ11へ入射する。これにより、光パワーメータ11か
らは、干渉光Liの光強度に対応した電気信号Siがス
トレージオシロスコープ12へ出力され、ストレージオ
シロスコープ12には、電気信号Siの波形が表示され
る。
【0012】今、被測定圧力Pmが、ある値Pm1(図
11参照)であるものとすると、ダイアフラム7のたわ
み量Δdは一定であってかつ変化しない。従って、図9
に示す干渉光Liの光強度も一定値であることから、ス
トレージオシロスコープ12に表示されている電気信号
Siは変化しない。このとき、ストレージオシロスコー
プ12の表示を見ただけでは、図11に示す被測定圧力
Pm1に対応するフリンジの次数Fがいくつであるかを
特定することができない。
【0013】そして、今、図11に示す被測定圧力Pm
が、Pm1からPm2へ増加したとすると、ストレージ
オシロスコープ12に表示されている電気信号Siのレ
ベルは、最大値と最小値とを周期的にとる。上記電気信
号Siのレベルが最大値(最小値)→最小値(最大値)
→最大値(最小値)という具合に1周期分変化したと
き、フリンジの次数Fの次数が1つ繰り上がるかまたは
繰り下がる。
【0014】上記電気信号Siのレベルが変化している
間、測定者は、電気信号Siのレベルが何周期分変化し
たかを観測することにより、被測定圧力Pm1に対応す
るフリンジの次数F(未知数)と被測定圧力Pm2に対
応するフリンジの次数F(未知数)との次数差ΔFを求
める。そして、測定者は、上記次数差ΔFから被測定圧
力Pm1と被測定圧力Pm2との圧力差ΔPmを求める。
【0015】なお、上述した測定時において電気信号S
iのレベルが最大値または最小値である場合、被測定圧
力Pmの変化の向きが逆転したとき、従来の圧力測定装
置においては、被測定圧力Pmが増加しているか、また
は減少しているかを判別することができない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の圧力測定装置においては、被測定圧力Pmがある値
から違う値に変化した場合の圧力差ΔPm、すなわちイ
ンクリメンタル(変化分)のみしか測定することができ
ず、絶対圧力を測定することが原理上できないという欠
点があった。さらに、上述した圧力測定装置において
は、被測定圧力Pmがある値から違う値に変化した場合
に、上記被測定圧力Pmが増加する向きに変化したの
か、または減少する向きに変化したのかをも判別するこ
とができないという欠点があった。本発明はこのような
背景の下になされたもので、絶対圧力および圧力変化の
向きを高精度で測定することができる圧力測定装置およ
びそれを用いた圧力測定方法を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被測定圧力に応じて第1および第2のたわみ量をも
ってたわむ第1および第2の部分を有し前記第1のたわ
み量が前記第2のたわみ量のN倍とされており、かつレ
ーザ光を反射するダイアフラムであって、最大の被測定
圧力が加えられたとき前記第2のたわみ量が前記レーザ
光の2分の1波長より小とされているダイアフラムと、
所定周期でリニアに変化する波形状に周波数変調された
前記レーザ光を発生するレーザ光発生手段と、前記レー
ザ光を2分岐する分岐手段と、前記分岐手段により分岐
された一方のレーザ光を前記ダイアフラムの前記第1の
部分へ導く第1の光ファイバと、前記分岐手段により分
岐された他方のレーザ光を前記ダイアフラムの前記第2
の部分へ導く第2の光ファイバと、前記一方のレーザ光
の一部が前記第1の光ファイバの端面に反射された第1
の参照光と、前記一方のレーザ光の残り一部が前記第1
の部分に反射され前記端面に入射した第1の反射光との
第1の干渉光を第1の電気信号に変換する第1の変換手
段と、前記他方のレーザ光の一部が前記第2の光ファイ
バの端面に反射された第2の参照光と、前記他方のレー
ザ光の残り一部が前記第2の部分に反射され前記端面に
入射した第2の反射光との第2の干渉光を第2の電気信
号に変換する第2の変換手段と、前記第2の電気信号の
第2の位相変化量を求め、該第2の位相変化量に前記た
わみ比Nを乗じた乗算結果に基づいて、前記第1の干渉
光のフリンジ次数を求めるフリンジ次数算出手段と、前
記フリンジ次数算出手段により算出されたフリンジ次数
に基づいて、前記第1の電気信号の第1の位相変化量を
求める位相変化量算出手段と、前記第1の位相変化量に
基づいて、前記被測定圧力を求める圧力算出手段とを具
備することを特徴とする。また、請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の圧力測定装置において、前記第1
の位相変化量と前記被測定圧力との関係を表す変換テー
ブルを記憶する記憶手段とを有し、前記圧力算出手段
は、求めた前記第1の位相変化量を前記変換テーブルに
適用することにより、前記被測定圧力を求めることを特
徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求項1ま
たは2に記載の圧力測定装置において、前記第1および
前記第2の光ファイバの各先端部分を各々支持するとと
もに、自身と前記ダイアフラムの反射面との間に形成さ
れた空間を大気開放状態として前記ダイアフラムを支持
する支持部材を具備することを特徴とする。また、請求
項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の圧力測
定装置において、前記第1および前記第2の光ファイバ
の各先端部分を各々支持するとともに、自身と前記ダイ
アフラムの反射面との間に形成された空間を真空状態と
して前記ダイアフラムを支持する支持部材を具備するこ
とを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、請求
項1ないし4のいずれかに記載の圧力測定装置におい
て、前記レーザ光発生手段は、ランプ波形状に周波数変
調された前記レーザ光を発生することを特徴とする。ま
た、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし4のいず
れかに記載の圧力測定装置において、前記レーザ光発生
手段は、三角波形状に周波数変調された前記レーザ光を
発生することを特徴とする。また、請求項7に記載の発
明は、被測定圧力に応じて第1および第2のたわみ量を
もってたわむ第1および第2の部分を有し前記第1のた
わみ量が前記第2のたわみ量のN倍とされており、かつ
レーザ光を反射するダイアフラムであって、最大の被測
定圧力が加えられたとき前記第2のたわみ量が前記レー
ザ光の2分の1波長より小とされているダイアフラム
と、所定周期でリニアに変化する波形状に周波数変調さ
れた前記レーザ光を発生するレーザ光発生手段と、前記
レーザ光を2分岐する分岐手段と、前記分岐手段により
分岐された一方のレーザ光を前記ダイアフラムの前記第
1の部分へ導く第1の光ファイバと、前記分岐手段によ
り分岐された他方のレーザ光を前記ダイアフラムの前記
第2の部分へ導く第2の光ファイバと、前記一方のレー
ザ光の一部が前記第1の光ファイバの端面に反射された
第1の参照光と、前記一方のレーザ光の残り一部が前記
第1の部分に反射され前記端面に入射した第1の反射光
との第1の干渉光を第1の電気信号に変換する第1の変
換手段と、前記他方のレーザ光の一部が前記第2の光フ
ァイバの端面に反射された第2の参照光と、前記他方の
レーザ光の残り一部が前記第2の部分に反射され前記端
面に入射した第2の反射光との第2の干渉光を第2の電
気信号に変換する第2の変換手段と、前記第1および第
2の電気信号を表示する表示手段とを有する圧力測定装
置において、前記表示手段に表示された前記第2の電気
信号の第2の位相変化量を求め、該第2の位相変化量に
前記たわみ比Nを乗じた乗算結果に基づいて、前記第1
の干渉光のフリンジ次数を求める第1の過程と、前記第
1の過程において算出されたフリンジ次数に基づいて、
前記第1の電気信号の第1の位相変化量を求める第2の
過程と、前記第1の位相変化量に基づいて、前記被測定
圧力を求める第3の過程とからなることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる圧力測定装置の構成を示すブロック図である。図1
において、20は、ファンクションジェネレータであ
り、図2(b)に示すランプ波形の変調信号Smおよび
トリガ信号Stを出力する。この変調信号Smおよびト
リガ信号Stは、周期がTであって、繰り返し周波数が
fmとされている。21は、変調信号Smに対応するラ
ンプ波形の駆動電流Iにより半導体レーザ22を駆動す
る。この駆動電流Iは、周期がTであって、周波数がf
mとされている。
【0019】半導体レーザ22は、上記駆動電流Iが注
入されることにより、レーザ光を図3に示す中心周波数
ν0、周波数変調幅△νおよび変調周波数fm(周期
T)で周波数変調して、これをレーザ光La0として出
射する。23は、光ファイバであり一端が半導体レーザ
22の出射端に、他端が光ファイバカプラ24の入射端
に各々接続されており、上記レーザ光La0を光ファイ
バカプラ24の入射端へ導く。
【0020】光ファイバカプラ24は、光ファイバ23
を介して入射されるレーザ光La0を、第1のレーザ光
La1と第2のレーザ光La2とに2分岐する。251
は、光ファイバであり、一端が光ファイバカプラ24の
一方の出射端に、他端が後述する光ファイバカプラ26
1の入射端に各々接続されており、第1のレーザ光La1
を光ファイバカプラ261の入射端へ導く。252は、光
ファイバであり、一端が光ファイバカプラ24の他方の
出射端に、他端が後述する光ファイバカプラ262の入
射端に各々接続されている。
【0021】光ファイバカプラ261は、光ファイバ2
51を介して入射端へ入射される第1のレーザ光La1
を、一方の出射端より出射するとともに、後述する第1
の干渉光Li1を他方の出射端より出射する。271は、
光ファイバであり、一端が光ファイバカプラ261の一
方の出射端に接続されている。この光ファイバ271
は、光ファイバカプラ261の一方の出射端より出射さ
れる第1のレーザ光La1を後述する圧力センサ28へ
導く。
【0022】一方、光ファイバカプラ262は、上述し
た光ファイバカプラ261と同一の構成とされており、
光ファイバ252を介して入射端へ入射される第2のレ
ーザ光La2を、一方の出射端より出射するとともに、
後述する第2の干渉光Li2を他方の出射端より出射す
る。272は、光ファイバ271に対して併設された光フ
ァイバであり、一端が光ファイバカプラ262の一方の
出射端に接続されている。この光ファイバ272は、光
ファイバカプラ262の一方の出射端より出射される第
2のレーザ光La2を圧力センサ28へ導く。
【0023】圧力センサ28は、内燃機関の圧縮器内に
設けられており、上記圧縮器内の圧力を検出する。ここ
で、図4を参照して、上記圧力センサ28の構成につい
て詳述する。この図に示す圧力センサ28において、4
0は、可撓性材料から構成された略円板形状のダイアフ
ラムであり、その表面たる受圧面40aに加えられる被
測定圧力Pmに応じてたわむ。このダイアフラム40
は、その中央部40bが最もたわみ量が大きく、該中央
部40bから端縁に行くにしたがってたわみ量が小さく
なる。
【0024】具体的には、図6に示すように、ダイアフ
ラム40の中央部40bの第1のたわみ量Δd1と同周
縁部40cの第2のたわみ量Δd2とのたわみ比は、
N:1とされている。上記たわみ比Nは、実際にダイア
フラム40の受圧面40aに被測定圧力Pmを加え、こ
のときの第1のたわみ量Δd1および第2のたわみ量Δ
d2を図示しない計測装置により実測したデータに基づ
いて求められたものである。
【0025】ここで、上記ダイアフラム40の周縁部4
0cとは、受圧面40aに最大の被測定圧力Pmが加え
られたときの上記第2のたわみ量Δd2がレーザ光La0
の波長λの2分の1より小さい値の部分をいう。
【0026】41は、ダイアフラム40を支持する略円
柱形状の支持部材であり、その上部には、凹部41aが
形成されている。また、支持部材41の中央部には、軸
線に沿って凹部41aから下面41cまでを連通してな
る第1の連通孔41bが形成されており、支持部材41
には、上記第1の連通孔41bの同図左側に、周縁部4
0cに対向する部分に凹部41aから下面41cまでを
連通してなる第2の連通孔41dが形成されている。加
えて、支持部材41には、上記第1の連通孔41bの同
図右側に凹部41aから下面41cまでを連通してなる
第3の連通孔41eが形成されている。
【0027】すなわち、支持部材41とダイアフラム4
0との間には、内部空間42が形成されており、上記内
部空間42は、第3の連通孔41eを介して大気開放状
態とされている。つまり、内部空間42内部の圧力は、
大気圧Paである。なお、今の場合、封止部材43は、
設けられていないものとする。
【0028】光ファイバ271(図1参照)の一端部分
は、支持部材41の第1の連通孔41bに図示しない接
着剤を介して挿通固定されており、その端面271a
は、中央部40bの裏面たる反射面40dに対して光学
的な第1の距離d1をおいて位置している。
【0029】一方、光ファイバ272の一端部分は、支
持部材41の第2の連通孔41dに図示しない接着剤を
介して挿入固定されており、その端面272aは、周縁
部40cの裏面たる反射面40dに対して光学的な第2
の距離d2をおいて位置している。これら第1の距離d1
と第2の距離d2とは、被測定圧力Pmと大気圧Paと
が等しいとき、言い換えれば、第1のたわみ量Δd1と
第2のたわみ量Δd2とが共にゼロのとき、同値であ
る。
【0030】図1において、30は、光/電気変換機能
を有する光パワーメータであり、光ファイバ291およ
び光ファイバ292を介して入射される第1の干渉光L
i1および第2の干渉光Li2を、各光強度に応じた第1
の電気信号Si1および第2の電気信号Si2に変換す
る。
【0031】ここで、第1の干渉光Li1および第2の
光干渉光Li2の各光強度と第1の距離d1および第2の
距離d2と時間との関係を図5に示す。この図からわか
るように、第1の電気信号Si1および第2の電気信号
Si2の各光強度は、第1の距離d1および第2の距離d
2が一定値であっても、正弦波的に変化する。これは、
図1に示すレーザ光La0が周波数変調されたものであ
るからである。
【0032】さらに、図5に示すように、第1の干渉光
Li1(第1の電気信号Si1)および第2の干渉光Li
2(第2の電気信号Si2)の各位相は、第1の距離d1
および第2の距離d2が増加する方向に変化したとき、
同図に波線で示す矢印+方向へシフトする。他方、第1
の干渉光Li1(第1の電気信号Si1)および第2の干
渉光Li2(第2の電気信号Si2)は、第1の距離d1
および第2の距離d2が減少する方向に変化したとき、
同図に一点鎖線で示す矢印−方向へシフトする。上述し
た第1の干渉光Li1(第1の電気信号Si1)および第
2の干渉光Li2(第2の電気信号Si2)が位相シフト
する理由については、理論式を用いて後述する。
【0033】図1に示す31は、図2(a)および
(b)に各々示す上記第1の電気信号Si1および第2
の電気信号Si2の各波形を表示するオシロスコープで
ある。図2(a)および(b)に実線で示す各波形は、
被測定圧力Pm(図4参照)がゼロの場合のものであ
る。
【0034】32は、CPU(中央処理装置)であり、
第2の電気信号Si2、トリガ信号St、演算データD
c等に基づいて被測定圧力Pmの値、被測定圧力Pmの
変化の向き等を演算により求め、演算結果を測定データ
Dpとして出力する。このCPU32の動作の詳細につ
いては、後述する。
【0035】ここで、演算データDcとは、前述したた
わみ比N、レーザ光La0の中心波長λ0、第1の電気信
号Si1の第1の初期位相φ1、第2の電気信号Si2の
第2の初期位相φ2、第1の位相変化量/被測定圧力変
換テーブルを総称したデータをいう。この演算データD
cは、いずれも既知のデータである。
【0036】上記第1の電気信号Si1の第1の初期位
相φ1とは、図4に示すダイアフラム40の受圧面40
aにゼロの被測定圧力Pmを加えたときの、図1に示す
トリガ信号Stに対する第1の電気信号Si1の位相を
いう。具体的には、図2(a)に示す例において、トリ
ガ信号Stの立ち下がりに対する第1の電気信号Si1
の位相φ1をいい、この第1の初期位相φ1は、予めキャ
リブレーションにより求められたものである。
【0037】また、上記第2の電気信号Si2の第2の
初期位相φ2とは、図4に示すダイアフラム40の受圧
面40aにゼロの被測定圧力Pmを加えたときの、図1
に示すトリガ信号Stに対する第2の電気信号Si2の
位相をいう。具体的には、図2(b)に示す例におい
て、トリガ信号Stの立ち下がりに対する第2の電気信
号Si2の位相φ2をいい、この第2の初期位相φ2は、
予めキャリブレーションにより求められたものである。
【0038】また、第1の位相変化量/被測定圧力変換
テーブルとは、図10に示すものをいい、第1の電気信
号Si1(図2(a)参照)の、第1の初期位相φ1に対
する第1の位相変化量Δφ1と被測定圧力Pmとの関係
を表すテーブルをいう。この第1の位相変化量/被測定
圧力変換テーブルは、予めキャリブレーションにより求
められたものである。
【0039】図1に示す33は、上述した演算データD
cを記憶するメモリである。35は、表示器であり、C
PU32より入力される測定データDpに応じた測定結
果たる被測定圧力Pmを表示する。34は、測定者によ
り操作されるデータ入力部であり、上述した演算データ
Dcの入力に用いられる。
【0040】次に、上述した一実施形態による圧力測定
装置の動作を説明する。圧力測定開始時において、図4
に示すダイアフラム40の受圧面40aに加えられてい
る被測定圧力Pmの値は、Pm1(図10参照)である
ものとする。従って、今の場合、図4に示す第1のたわ
み量Δd1は、第2のたわみ量Δd2のN(たわみ比N)
倍である。
【0041】この状態において、図1に示す装置各部に
電源が供給されると、ファンクションジェネレータ20
より変調信号Sm(図2(b)参照)およびトリガ信号
Stがドライバ21、オシロスコープ31およびCPU
32へ出力される。これにより、半導体レーザ22から
は、ランプ波形状に周波数変調されたレーザ光La0が
出射される。このレーザ光La0の周波数ν(t)は、
中心周波数をνo、周波数偏移をΔν、図2に示す変調
信号Smの周波数をfm、時間をtとすると、次の
(1)式で表される。
【数1】
【0042】そして、上記レーザ光La0は、光ファイ
バ23を介して光ファイバカプラ24の入射端へ入射さ
れ、光ファイバカプラ24により第1のレーザ光La1
および第2のレーザ光La2に2分岐され、これら第1
のレーザ光La1および第2のレーザ光La2は、光ファ
イバカプラ24の各出射端より各々出射される。
【0043】一方の第1のレーザ光La1は、光ファイ
バ251内を伝搬して、光ファイバカプラ261の入射端
へ入射される。他方の第2のレーザ光La2は光ファイ
バ252内を伝搬して、光ファイバカプラ262の入射端
へ入射される。そして、一方の第1のレーザ光La1
は、光ファイバカプラ261の一方の出射端より出射さ
れ、さらに、光ファイバ271内を伝搬する。そして、
図4に示す上記第1のレーザ光La1は、光ファイバ2
71の端面271aにその一部が反射され第1の参照光Ls
1として第1のレーザ光La1とは逆方向に光ファイバ2
71内を伝搬する。この第1の参照光Ls1の電界は、振
幅をaE0、位相をΦ(t)とすると次の(2)式で表
される。
【数2】
【0044】他方、第1のレーザ光La1の残りの一部
は、光ファイバ271の端面271aより出射され、第1
の出射光Ld1として、ダイアフラム40の中央部40b
へ向けて内部空間42を伝搬する。そして、上記第1の
出射光Ld1は、ダイアフラム40の中央部40bの反
射面40dに反射され、第1の反射光Lr1として、光フ
ァイバ271の端面271aへ向けて空間を伝搬する。こ
の第1の反射光Lr1の電界は、振幅をbE0、位相をΦ
(t−τ)とすると次の(3)式で表される。
【数3】 この(3)式において、時間差τは、図4に示す第1の
距離d1をd、光速をcとすると、次の(4)式で表さ
れ、光ファイバ271の端面271aと中央部40bの反
射面40dとの間の光路長(2d1)による伝搬時間に
対応している。
【数4】
【0045】そして、上記第1の反射光Lr1は、光ファ
イバ271の端面271aより入射され、光ファイバ271
内を伝搬する。つまり、光ファイバ271内には、図4
に示す第1の参照光Ls1と第1の反射光Lr1とが伝搬す
る。そして、第1の参照光Ls1および第1の反射光Lr1
は、干渉して第1の干渉光Li1として、光ファイバ27
1内を伝搬する。ここで、上記第1の干渉光Li1の電界
E(t)は、上述した(2)式および(3)式より、次
の(5)式で表される。
【数5】
【0046】また、上記第1の干渉光Li1の光強度I
(t)は、(5)式に示す電界E(t)の絶対値の2乗
たる次の(6)式で表される。
【数6】 上記(6)式において、右辺第2項は第1の干渉光Li1
の振動成分であり、その位相Φ(t)−Φ(t−τ)
は、次の(7)式で表される。
【数7】 なお、上記(7)式は、図3に示す区間[0、T]につ
いて考察したものである。
【0047】続いて、位相Φ(t)の時間微分がレーザ
光La0の周波数ν(t)であるという関係より次の
(8)式が導き出される。
【数8】 さらに、上記(8)式を(7)式に代入すると、次の
(9)式が導き出される。
【数9】
【0048】ここで、上記(9)式の右辺において、2
πfmΔντおよび2πν0τは、各々次の(10)式お
よび(11)式で表される。
【数10】
【数11】 次に、(6)式に(9)式〜(11)式を代入すると、
第1の干渉光Li1の光強度I(t)は、次の(12)
式で表される。
【数12】 ここで、(12)式における光強度I(t)の交流成分
の位相φは、第1の干渉光Li1の中心波長をλ0とする
と、次の(13)式で表される。
【数13】
【0049】また、上述した(12)式および(13)
式から明らかなように、第1の干渉光Li1の光強度I
(t)の位相φは、距離dが増加、すなわち被測定圧力
Pmが減少したとき、図5に破線で示す矢印+方向へシ
フトする。一方、上記光強度I(t)の位相φは、距離
dが減少、すなわち被測定圧力Pmが増加したとき、図
5に一点鎖線で示す矢印−方向へシフトする。従って、
上記位相φを測定することにより、次の(14)式のご
とく、距離dを求めることができる。
【数14】
【0050】一方、図4に示す上記第2のレーザ光La
2は、上述した第1のレーザ光La1と同様にして、光フ
ァイバ272の端面272aにその一部が反射され第2の
参照光Ls2として第2のレーザ光La2とは逆方向に光
ファイバ272内を伝搬する。他方、第2のレーザ光L
a2の残りの一部は、第2の出射光Ld2として光ファイ
バ272の端面272aより出射された後、周縁部40c
の反射面40dにより反射され第2の反射光Lr2とし
て光ファイバ272の端面272aへ入射する。そして、
上記第2の反射光Lr2および第2の参照光Ls2は、干
渉して第2の干渉光Li2として光ファイバ272内を伝
搬する。
【0051】そして、図1に示す上述した第1の干渉光
Li1および第2の干渉光Li2は、光ファイバ271およ
び272、光ファイバカプラ261および262、ならび
に光ファイバ291および292を介して、光パワーメー
タ30へ入力される。
【0052】これにより、光パワーメータ30は、第1
の干渉光Li1および第2の干渉光Li2を第1の電気信
号Si1および第2の電気信号に変換する。上記第1の
電気信号Si1および第2の電気信号Si2は、オシロス
コープ31およびCPU32へ各々入力される。
【0053】これにより、オシロスコープ31には、図
2(a)および(b)に各々破線でで示す第1の電気信
号Si1および第2の電気信号Si2が各々表示される。
すなわち、図2(a)に破線で示す第1の電気信号Si
1は、みかけ上の位相がφ1’とされており、実線で示す
第1の電気信号Si1(第1の初期位相φ1)に対して真
の位相が2Fπ+φ1’だけ同図に示す矢印+方向へシ
フトしている。なお、このFは、前述したフリンジの次
数である。つまり、実線で示す第1の電気信号Si1に
対する、破線で示す第1の電気信号Si1の第1の位相
変化量Δφ1は、2Fπ+φ1’であるが、オシロスコー
プ31の表示を見ただけでは、フリンジの次数Fが特定
できないため正確な値を知ることができない。
【0054】一方、図2(b)に破線で示す第2の電気
信号Si2は、位相がφ2’とされており、実線で示す第
2の電気信号Si2(第2の初期位相φ2)に対して同図
に示す矢印+方向へシフトしている。ここで、注意すべ
きは、前述したように、図4に示す受圧面40aに最大
の被測定圧力Pmが加えられたときの第2のたわみ量Δ
d2がレーザ光La0の波長λの2分の1より小さい値と
されているため、第2の電気信号Si2の第2の位相変
化量Δφ2(|φ2−φ2’|)は、2πを越えることが
ない。
【0055】また、図1に示すCPU32は、入力され
た第1の電気信号Si1および第2の電気信号Si2の各
位相を、図2(a)および(b)に示すようにφ1’お
よびφ2’と求める。ここで、上記位相φ1’は、見かけ
上の位相である。次に、CPU32は、メモリ33に記
憶されている第2の初期位相φ2を読み出した後、第2
の初期位相φ2から先ほど求めた位相φ2’とを減算した
ものの絶対値を、上述した第2の位相変化量Δφ2とし
て求める。
【0056】次に、CPU32は、メモリ33に記憶さ
れているたわみ比Nを読み出した後、これと上記第2の
位相変化量Δφ2とを乗算して、NΔφ2なる乗算結果を
得る。ここで、上記(NΔφ2)と上述した(2Fπ+
φ1’)との間には、微少誤差分を考慮すればほぼ等し
いという関係が成立する。従って、CPU32は、(N
Δφ2)と(2Fπ+φ1’)とを比較した結果に基づい
て整数のフリンジ次数Fを求める。すなわち、CPU3
2は、(NΔφ2)および(2Fπ+φ1’)に各々既知
たるN、Δφ2およびφ1’を代入したときの、(NΔφ
2)と(2Fπ+φ1’)との差の絶対値が最小となる整
数のフリンジ次数Fを求める。
【0057】次いで、CPU32は、先ほど求めた第1
の電気信号Si1の見かけ上の位相φ1’およびフリンジ
次数Fを2Fπ+φ1’なる式に代入して、第1の電気
信号Si1の第1の位相変化量Δφ1を求める。
【0058】次に、CPU32は、メモリ33に記憶さ
れている第1の位相変化量/被測定圧力変換テーブル
(図10参照)から、先ほど求めた第1の位相変化量Δ
φ1に対応する被測定圧力Pm1を求める。これにより、
表示器35には、被測定圧力Pm1が表示される。
【0059】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの一実施形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上述
した一実施形態による圧力測定装置においては、図1に
示すランプ波形の変調信号Smを用いてレーザ光に周波
数変調を掛けた例について説明したが、上記ランプ波形
に代えて三角波形の変調信号Smを用いてもよい。この
場合には、ファンクションジェネレータ20として、三
角波形の変調信号Smを出力できるものを用いればよ
い。
【0060】さらに、上述した一実施形態による圧力測
定装置においては、図4に示す内部空間42を大気開放
として差圧計測について説明したが、第3の連通孔41
eの開口部を封止部材43により封止することにより、
内部空間42を真空にして真空圧に対する絶対圧計測が
できるように構成してもよい。
【0061】以上説明したように本発明の一実施形態に
よる圧力測定装置によれば、周波数変調されたレーザ光
Laを用いて、さらに2本の第1の光ファイバ271お
よび272により第1の干渉光Li1および第2の干渉光
Li2の位相変化を求めているので、圧力変化の向きを
容易に知ることができるととも、絶対圧力を測定するこ
とができるという効果が得られる。
【0062】また、一実施形態による圧力測定装置によ
れば、第2の干渉光Li2の第2の位相変化量Δφ2にた
わみ比Nを乗算した値に基づいて、第1の電気信号Si
1(図2(a)参照)のフリンジ次数Fを特定した後、
第1の電気信号Si1の第1の位相変化量Δφ1を2Fπ
+φ1’なる式から正確に求めているので、誤差が累積
されることがなく、高い精度で前述したインクリメンタ
ル測定を行うことができるという効果が得られる。
【0063】さらに、一実施形態による圧力測定装置に
よれば、光のうなりたる第1の干渉光Li1および第2
の干渉光Li2の第1の位相変化量Δφ1および第2の位
相変化量Δφ2に基づいて圧力測定しているので、光源
の強度や光ファイバ271、272等が受ける外乱の影響
をほとんど受けることがなく、従って高精度で圧力測定
を行うことができるという効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、周波数変調されたレー
ザ光を用いて、さらに2本の第1および第2の光ファイ
バにより第1の干渉光および第2の干渉光の位相変化を
求めているので、圧力変化の向きを容易に知ることがで
きるととも、絶対圧力を測定することができるという効
果が得られる。
【0065】さらに、本発明によれば、光のうなりたる
第1の干渉光および第2の干渉光の第1の位相変化量お
よび第2の位相変化量に基づいて圧力測定しているの
で、光源の強度や第1および第2の光ファイバ光ファイ
バ等が受ける外乱の影響をほとんど受けることがなく、
従って高精度で圧力測定を行うことができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による圧力測定装置の構
成を示す図である。
【図2】 図1に示す第1の電気信号Si1および第2
の電気信号Si2の各波形を示す図である。
【図3】 図1に示すレーザ光La0の光周波数νの変
化を示す図である。
【図4】 図1に示す圧力センサ28の構成を示す拡大
断面図である。
【図5】 本発明の一実施形態による圧力測定装置にお
ける第1の距離d1(第2の距離d2)、第1の電気信号
Si1(第2の電気信号Si2)および時間の相互関係を
示す3次元グラフである。
【図6】 図4に示す圧力センサ28における被測定圧
力Pmと第1のたわみ量Δd1(第2のたわみ量Δd2)
との関係を示すグラフである。
【図7】 従来の圧力測定装置の構成を示すブロック図
である。
【図8】 図7に示す圧力センサ6の構成を示す断面図
である。
【図9】 従来の圧力測定装置における干渉光Liの光
強度、たわみ量Δdおよび時間の相互関係を示す3次元
グラフである。
【図10】 本発明の一実施形態による圧力測定装置に
おける第1の電気信号Si1の第1の位相変化量Δφ1と
被測定圧力Pmとの関係を示すグラフである。
【図11】 従来の圧力測定装置における被測定圧力P
mとフリンジの次数Fとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
20 ファンクションジェネレータ 21 ドライバ 22 半導体レーザ 23 光ファイバ 24 光ファイバカプラ 251 光ファイバ 252 光ファイバ 261 光ファイバカプラ 262 光ファイバカプラ 271 光ファイバ 272 光ファイバ 28 圧力センサ 291 光ファイバ 292 光ファイバ 30 光パワーメータ 31 オシロスコープ 32 CPU 33 メモリ 34 データ入力部 35 表示器 40 ダイアフラム 41 支持部材 La0 レーザ光 La1 第1のレーザ光 Ls1 第1の参照光 Ld1 第1の出射光 Lr1 第1の反射光 Li1 第1の干渉光 La2 第2のレーザ光 Ls2 第2の干渉光 Ld2 第2の出射光 Lr2 第2の反射光 Li2 第2の干渉光 Δd1 第1のたわみ量 Δd2 第2のたわみ量 d1 第1の距離 d2 第2の距離 Si1 第1の電気信号 Si2 第2の電気信号 Pm 被測定圧力 Δφ1 第1の位相変化量 φ1 第1の初期位相 φ2 第2の初期位相 I 駆動電流 Sm 変調信号 St トリガ信号 Dc 演算データ Dp 測定データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−5028(JP,A) 特開 昭60−219528(JP,A) 特開 平7−260617(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/00 G01H 9/00 G01L 23/06 G01L 1/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定圧力に応じて第1および第2のた
    わみ量をもってたわむ第1および第2の部分を有し前記
    第1のたわみ量が前記第2のたわみ量のN倍とされてお
    り、かつレーザ光を反射するダイアフラムであって、最
    大の被測定圧力が加えられたとき前記第2のたわみ量が
    前記レーザ光の2分の1波長より小とされているダイア
    フラムと、 所定周期でリニアに変化する波形状に周波数変調された
    前記レーザ光を発生するレーザ光発生手段と、 前記レーザ光を2分岐する分岐手段と、 前記分岐手段により分岐された一方のレーザ光を前記ダ
    イアフラムの前記第1の部分へ導く第1の光ファイバ
    と、 前記分岐手段により分岐された他方のレーザ光を前記ダ
    イアフラムの前記第2の部分へ導く第2の光ファイバ
    と、 前記一方のレーザ光の一部が前記第1の光ファイバの端
    面に反射された第1の参照光と、前記一方のレーザ光の
    残り一部が前記第1の部分に反射され前記端面に入射し
    た第1の反射光との第1の干渉光を第1の電気信号に変
    換する第1の変換手段と、 前記他方のレーザ光の一部が前記第2の光ファイバの端
    面に反射された第2の参照光と、前記他方のレーザ光の
    残り一部が前記第2の部分に反射され前記端面に入射し
    た第2の反射光との第2の干渉光を第2の電気信号に変
    換する第2の変換手段と、 前記第2の電気信号の第2の位相変化量を求め、該第2
    の位相変化量に前記たわみ比Nを乗じた乗算結果に基づ
    いて、前記第1の干渉光のフリンジ次数を求めるフリン
    ジ次数算出手段と、 前記フリンジ次数算出手段により算出されたフリンジ次
    数に基づいて、前記第1の電気信号の第1の位相変化量
    を求める位相変化量算出手段と、 前記第1の位相変化量に基づいて、前記被測定圧力を求
    める圧力算出手段と、を具備することを特徴とする圧力
    測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の位相変化量と前記被測定圧力
    との関係を表す変換テーブルを記憶する記憶手段とを有
    し、 前記圧力算出手段は、求めた前記第1の位相変化量を前
    記変換テーブルに適用することにより、前記被測定圧力
    を求めること、 を特徴とする請求項1に記載の圧力測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および前記第2の光ファイバの
    各先端部分を各々支持するとともに、自身と前記ダイア
    フラムの反射面との間に形成された空間を大気開放状態
    として前記ダイアフラムを支持する支持部材、 を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の
    圧力測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および前記第2の光ファイバの
    各先端部分を各々支持するとともに、自身と前記ダイア
    フラムの反射面との間に形成された空間を真空状態とし
    て前記ダイアフラムを支持する支持部材、 を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の
    圧力測定装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光発生手段は、ランプ波形状
    に周波数変調された前記レーザ光を発生すること、 を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧力
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ光発生手段は、三角波形状に
    周波数変調された前記レーザ光を発生すること、 を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧力
    測定装置。
  7. 【請求項7】 被測定圧力に応じて第1および第2のた
    わみ量をもってたわむ第1および第2の部分を有し前記
    第1のたわみ量が前記第2のたわみ量のN倍とされてお
    り、かつレーザ光を反射するダイアフラムであって、最
    大の被測定圧力が加えられたとき前記第2のたわみ量が
    前記レーザ光の2分の1波長より小とされているダイア
    フラムと、所定周期でリニアに変化する波形状に周波数
    変調された前記レーザ光を発生するレーザ光発生手段
    と、前記レーザ光を2分岐する分岐手段と、前記分岐手
    段により分岐された一方のレーザ光を前記ダイアフラム
    の前記第1の部分へ導く第1の光ファイバと、前記分岐
    手段により分岐された他方のレーザ光を前記ダイアフラ
    ムの前記第2の部分へ導く第2の光ファイバと、前記一
    方のレーザ光の一部が前記第1の光ファイバの端面に反
    射された第1の参照光と、前記一方のレーザ光の残り一
    部が前記第1の部分に反射され前記端面に入射した第1
    の反射光との第1の干渉光を第1の電気信号に変換する
    第1の変換手段と、前記他方のレーザ光の一部が前記第
    2の光ファイバの端面に反射された第2の参照光と、前
    記他方のレーザ光の残り一部が前記第2の部分に反射さ
    れ前記端面に入射した第2の反射光との第2の干渉光を
    第2の電気信号に変換する第2の変換手段と、前記第1
    および第2の電気信号を表示する表示手段とを有する圧
    力測定装置において、 前記表示手段に表示された前記第2の電気信号の第2の
    位相変化量を求め、該第2の位相変化量に前記たわみ比
    Nを乗じた乗算結果に基づいて、前記第1の干渉光のフ
    リンジ次数を求める第1の過程と、 前記第1の過程において算出されたフリンジ次数に基づ
    いて、前記第1の電気信号の第1の位相変化量を求める
    第2の過程と、 前記第1の位相変化量に基づいて、前記被測定圧力を求
    める第3の過程と、 からなることを特徴とする圧力測定装置を用いた圧力測
    定方法。
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