JP3300217B2 - 研磨処理モニタ方法および装置 - Google Patents
研磨処理モニタ方法および装置Info
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Description
晶用ガラス基板などのように多層状に回路パターンなど
の膜が形成される多層膜基板の製造工程において、レジ
ストなどの最上層の膜をCMP(Chemical Mechanical
Polishing)などの手法を用いて研磨処理する際に、そ
の最上層の膜が適切な膜厚となるように研磨処理をモニ
タする研磨処理モニタ方法および装置に関する。
ーンの集積度を向上するためには基板上に形成されるレ
ジストなどの膜の凹凸をなくす研磨技術が必要不可欠な
ものとなっている。これは、多層状に回路パターンの膜
が形成される多層膜基板の露光が、回路パターンの集積
度の向上とともに焦点深度の浅いものとなり、形成され
る回路パターンの像が下層の回路パターンによって生じ
る基板表面の微小な凹凸の影響を受け易くなってきたか
らである。従来より、この研磨工程において多層膜基板
の最上層の膜の膜厚をモニタする方法として様々なもの
が提案されている。
分けて、光学的な膜厚測定装置を用いた方法と基板の回
転トルクをモニタする方法とがある。光学的な膜厚測定
装置とは、多層膜基板に光を照射すると基板上の膜にお
いて光の干渉が生じる現象を利用したもので、基板で反
射した光を分光し、各波長における反射光の光量(また
は反射率)をプロットしたプロファイル(以下、「波長
プロファイル」という。)を解析して基板上に形成され
た膜の各層の厚みを測定する装置である。したがって、
光学的な膜厚測定装置を用いて基板の最上層の膜厚を測
定することにより、研磨処理が適切に施されるようモニ
タすることができる。
クをモニタする方法では、多層膜基板の最上層の膜を研
磨していくと、次の下層の膜(回路パターン)が表面に
現れたときに基板と研磨パッドの間の摩擦力が変化する
ことにより、基板の回転トルクが変動する現象を利用す
るものである。したがって、研磨処理が終了した時点で
は下層の膜が基板表面に現れており、この研磨された表
面の上に再度膜を形成することとなる。
板の研磨処理をモニタする方法について説明してきた
が、これらの方法はいずれもその処理に時間を要すると
いう点で問題がある。また、この問題が研磨処理モニタ
装置のインライン化の妨げとなっている。
いる方法では、実際に必要なのは最上層の膜の膜厚のみ
であるにも関わらず、各層の膜の膜厚の影響を考慮して
解析しなければならず、結局、全ての層の膜の膜厚を求
めるだけの時間を要することとなる。また、従来の光学
的な膜厚測定装置を用いるには、基板上の回路パターン
の影響を受けないよう微小な領域を解析するため、基板
を精密に位置合わせする必要も生じる。
研磨された表面上に再度膜を形成するために多くの時間
を要することとなる。
は、最上層以外の膜や回路パターンの影響をなくし、ま
た、非接触・非破壊で最上層の膜厚をモニタすることを
実現し、その結果、スループットを向上させることがで
きる多層膜基板の膜厚モニタ装置を提供することであ
る。
処理が施される多層膜基板の最上層の膜の膜厚をモニタ
する研磨処理モニタ方法であって、(a1)光源からの照明
光を前記多層膜基板に照射する第1照明工程と、(a2)光
源からの照明光を比較基準となる多層の標準基板に照射
する第2照明工程と、(b1)前記多層膜基板からの第1反
射光の波長と光量との関係を示すモニタ波長プロファイ
ルを求める第1検出工程と、(b2)前記標準基板からの第
2反射光の波長と光量との関係を示す標準波長プロファ
イルを求める第2検出工程と、(c)前記モニタ波長プロ
ファイルと前記標準波長プロファイルとを比較して前記
多層膜基板の最上層の膜の膜厚の適否を判断する判断工
程とを有している。
理モニタ方法において、前記判断工程が、(c-1)前記モ
ニタ波長プロファイルにおいて光量が極大となる2つの
波長を求め、当該2つの波長の差であるモニタ特徴量を
求める第1演算工程と、(c-2)前記標準波長プロファイ
ルにおいて光量が極大となる2つの波長を求め、当該2
つの波長の差である標準特徴量を求める第2演算工程
と、(c-3)前記モニタ特徴量と前記標準特徴量とを比較
し、当該膜厚の適否を判断する比較工程とを有してい
る。
層膜基板の最上層の膜の膜厚をモニタする研磨処理モニ
タ装置であって、前記多層膜基板に照射される第1照明
光と比較基準となる多層の標準基板に照射される第2照
明光とを出射する光源手段と、前記多層膜基板からの第
1反射光を受けて、前記第1反射光の波長と光量との関
係を示すモニタ波長プロファイルを求める第1検出手段
と、前記標準基板からの第2反射光を受けて、前記第2
反射光の波長と光量との関係を示す標準波長プロファイ
ルを求める第2検出手段と、前記モニタ波長プロファイ
ルと前記標準波長プロファイルとを比較して前記多層膜
基板の最上層の膜の膜厚の適否を判断する判断手段とを
備えている。
層膜基板の最上層の膜の膜厚をモニタする研磨処理モニ
タ装置であって、前記多層膜基板に照射される第1照明
光と比較基準となる標準基板に照射される第2照明光と
を出射する光源手段と、前記多層膜基板からの第1反射
光と前記標準基板からの第2反射光とを排他的に切替
え、検出用反射光として所定の光路に導く反射光切替手
段と、前記光路において前記検出用反射光を受光すると
ともに、前記検出用反射光が前記第1反射光である期間
での受光結果に基づいて、前記第1反射光の波長と光量
との関係を示すモニタ波長プロファイルを求めるととも
に、前記検出用反射光が前記第2反射光である期間での
受光結果に基づいて、前記第2反射光の波長と光量との
関係を示す標準波長プロファイルを求める検出手段と、
前記モニタ波長プロファイルと前記標準波長プロファイ
ルとを比較して前記多層膜基板の最上層の膜の膜厚の適
否を判断する判断手段とを備えている。
態の具体的構成を示す前に、この発明における研磨処理
のモニタ方法の原理について図を参照しながら説明す
る。
を有する照明光を照射する(第1照明工程、第2照明工
程)と、各層において光の干渉が生じ、その影響が図1
(a)に示すように反射光の各波長と反射光を受光手段に
より受けて得られる各波長ごとの受光レベル(反射光の
光量)とのプロファイル(以下、「波長プロファイル」
という。)上に波形として観察される(第1検出工程、
第2検出工程)。この発明の研磨処理モニタ方法では、
モニタ対象である研磨処理が施される多層膜基板より得
られる波長プロファイル(以下、「モニタ波長プロファ
イル」という。)と、基準となる研磨処理済みの多層の
標準基板より得られる波長プロファイル(以下、「標準
波長プロファイル」という。)とを比較することにより
研磨処理をモニタする。通常、研磨処理を施す前にロッ
トごとに少なくとも1枚の基準となる基板が用意される
ため、この基板を標準基板として用いることとなる。こ
のときロット内の全ての基板の最上層以外の膜は同一の
工程を経て形成されるので、多層膜基板と標準基板とで
は最上層以外の膜の膜厚は同じになっいる。したがっ
て、最上層の膜の膜厚のみがモニタ波長プロファイルと
標準波長プロファイルとの相違として観察される。
に施されたかどうかを判断する方法を示す図である。図
1(a)は研磨処理が適切に施されていない多層膜基板か
ら得られるモニタ波長プロファイルwaであり、図1(a')
は適切な研磨処理が施された多層膜基板から得られるモ
ニタ波長プロファイルwa'である。また、図1(b)は標準
基板から得られる標準波長プロファイルwbであり、この
標準波長プロファイルとモニタ波長プロファイルwaおよ
びwa'との差を求めたものが図1(c)および(c')に示され
る相違プロファイルwcおよびwc'である。研磨処理が適
切に施されていない多層膜基板と標準基板とでは最上層
の膜の膜厚に相違があるため、この影響が相違プロファ
イルwcの波形の上下変動として観察されるが、研磨処理
が適切に施された多層膜基板と標準基板とにはそのよう
な相違がないため相違プロファイルwc'の波形はほぼ水
平な直線となって観察される。したがって、例えば、相
違プロファイルの絶対値の積分値がある値以下になれば
適切な研磨処理が施されたと判断することが可能となる
(判断工程)。
断する研磨処理モニタ方法について説明したが、モニタ
波長プロファイルが研磨処理の進行とともにどのように
変化していくのかを観察することにより、研磨処理をあ
とどの位施すべきかをモニタすることがさらにできる。
図2はモニタ波長プロファイルと最上層の膜の膜厚との
関係の具体例を示す図である。図2はSi基板(シリコ
ン基板)上に下層から順にSiO2(シリコン酸化膜、膜
厚200nm)、Si3N4(シリコン窒化膜、膜厚150nm)、
SiO2(最上層、シリコン酸化膜、膜厚100〜500nm)と
積層された多層膜基板からの反射光のモニタ波長プロフ
ァイルを示している。最上層の膜以外の膜厚を一定と
し、最上層の膜厚が100nm、300nm、500nmのときの第1
波長プロファイルがそれぞれ符号wa1、wa3、wa5で指示
されるプロファイルである。これらのモニタ波長プロフ
ァイルwa1、wa3およびwa5が極大を示す波長の差(モニ
タ特徴量)であるL1、L3およびL5を求める(第1演
算工程)と、 L1>L3>L5 の関係が得られる。つまり、研磨処理が進行し、最上層
の膜の膜厚が減少するとともにモニタ特徴量が増大す
る。したがって、例えば、最上層の膜の膜厚の適正値が
300nmであるとすると、標準基板から得られる標準波長
プロファイルは符号wa3で示されるプロファイルと同一
の波形となり、同様(第2演算工程)にして得られる標
準特徴量はL3と同じとなるので、モニタ特徴量として
L5が得られた場合は、さらに200nm研磨処理を施す必要
があると判ることとなる。また、モニタ特徴量としてL
1が得られた場合は、研磨処理を施し過ぎであると判断
できる(比較工程)。
される多層膜基板からの反射光のモニタ波長プロファイ
ルと標準基板からの反射光の標準波長プロファイルと比
較することにより、研磨の進行状況をモニタすることが
できる。また、このモニタ方法によれば、各層の膜の膜
厚を求める必要がなく、また、回路パターンの影響も受
けにくいので、研磨処理の進行状況や研磨処理が適切に
施されているかを高速に判断することができる。また、
この方法は、基板の回転トルクをモニタする方法のよう
に、再度膜を形成する工程ももちろん必要ないので高速
かつ簡易に研磨処理をモニタすることができる。
の第1の実施の形態である研磨処理モニタ装置の構成を
示す図である。このモニタ装置は大きく分けて、光源を
有する光源部1、分割手段であるミラー21、第1光学
系4a、第2光学系4b、第1検出手段5a、第2検出
手段5b、および、判断手段8から構成される。また、
前提として、研磨処理が施される多層膜基板31aおよ
び基準となる標準基板31bは図示されない支持手段に
よって、基板面を含む平面内で移動・回転可能な状態で
支持されている。これらの基板はセンサ32aおよび3
2bにより基板の縁がどの位置にあるか検出されるよう
になっており、基板を回転させることによりその偏心量
と基板に設けられているオリエンテーションフラットや
ノッチなどの位置決め基準が検出される。したがって、
多層膜基板31aと標準基板31bとの位置決め基準に
対して相対的に同一の位置に照明光が照射されるように
位置決めすることができ、両基板に形成されている回路
パターンのそれぞれ対応する領域からの波長プロファイ
ルを取得できるようになる。
ニタ装置の構成について詳説する。
構成され、光源11から出射される照明光61はレンズ
12を介して分割手段であるミラー面21aおよび21
bを有するミラー21に入射する。ミラー面21aで反
射した光は第1照明光61aとなり、ミラー面21bで
反射した光は第2照明光61bとなる。以下、この構成
の説明は多層膜基板32a側の領域Aと標準基板32b
側の領域Bとで同様であるため、領域A側についてのみ
説明をする。なお、領域B側は領域A側の符号中の
「a」を「b」に、「第1」を「第2」に読み替え、多
層膜基板31aを標準基板31bにそれぞれ読み替える
ものとする。
光61aは第1光学系4aに入射する。第1光学系4a
はハーフミラー41aおよびレンズ42aから構成され
ており、第1照明光61aはハーフミラー41aにおい
て反射した後、レンズ42aを介して光軸OAaに沿っ
て多層膜基板31aに入射する。多層膜基板31aから
の第1反射光62aは、再び光軸OAaに沿ってレンズ
42a入射し、ハーフミラー41aを介して第1検出手
段5aに入射する。このように第1光学系4aは多層膜
基板31aに対して落射照明系を構成する。
ール53aが形成されたピンホール板52a、凹面回折
格子54aおよび受光素子55aから構成される。第1
反射光62aはレンズ51aを介してピンホール板52
上のピンホール53の位置で集光し、多層膜基板31a
の像を形成する。したがって、ピンホール53を通過す
る光は多層膜基板31aのある特定の領域において反射
した光のみとなる。ピンホール53を通過した光は凹面
回折格子54aにより分光され、波長ごとに異なった位
置で受光素子55aに受光されることとなる。受光素子
55aは、分光された光を受けて受光信号saを判断手
段8に送る。
の領域Bにおいても同様の構成により、分光された第2
反射光62bを受光した受光素子55bから受光信号s
bが判断手段8に送られる。
81b、演算処理部82および表示部83から構成さ
れ、前述の研磨処理モニタ方法を用いて研磨処理がモニ
タされる。まず、第1検出手段5aおよび第2検出手段
5bより送られる受光信号sa、sbにより受光回路8
1a,81bにおいてそれぞれモニタ波長プロファイル
および標準波長プロファイルが求められる。演算処理部
82は、これら2つの波長プロファイルを示す信号を受
け、演算処理によってそれぞれの特徴量を求め、比較の
結果研磨処理状況を判断する。この判断結果は表示部8
3に送られ、表示される。
る研磨処理モニタ装置では、研磨処理が施される多層膜
基板31aからの第1反射光62aと標準基板31bか
らの第2反射光62bとからモニタ波長プロファイルお
よび標準波長プロファイルを求めることができ、前述の
研磨処理モニタ方法を用いて研磨処理を高速にモニタす
ることができる。また、前述の研磨処理モニタ方法では
基板上の回路パターンの影響を受けにくいため、この装
置では精密な基板の位置合わせも必要ない。
の第2の実施の形態である研磨処理モニタ装置の構成を
示す図である。
する光源部1、分割手段であるミラー21、第1光学系
4a、第2光学系4b、検出手段5、反射光切替手段
7、および、判断手段8から構成され、第1の実施の形
態と比較して反射光切替手段7により第1反射光62a
および第2反射光62bが同一の検出手段5に入射する
点が異なる。以下、この点について図4を参照しながら
詳説する。
の照明光61は分割手段であるミラー21により第1照
明光61aと第2照明光61bとに分割され、それぞれ
の照明光は位置決めされた多層膜基板31aおよび標準
基板31bにそれぞれ第1光学系4aおよび第2光学系
4bを介して照射される。多層膜基板31aおよび標準
基板31bからの第1反射光62aおよび第2反射光6
2bは再びそれぞれ第1光学系4aおよび第2光学系4
bを介して反射光切替手段7に入射する。
ャッタ71b、ミラー72a、ミラー72b、ミラー面
73aとミラー面73bとを有するミラー73、およ
び、シャッタ71a、71bの開閉を制御するシャッタ
制御部74により構成されている。多層膜基板31aか
らの第1反射光62aはミラー72aにおいて反射した
後、再度ミラー面73aにおいて反射して検出手段5に
入射する。また、標準基板31bからの第2反射光62
bはミラー72bにおいて反射した後、再度ミラー面7
3bにおいて反射して検出手段5に入射する。このと
き、第1反射光62aおよび第2反射光62bは同時に
検出手段5に入射するのではなく、排他的にシャッタ7
1aまたはシャッタ71bにより遮光される。この制御
はシャッタ制御部74により行われる。図4中、シャッ
タ71aは開いた状態であり、シャッタ71bは閉じた
状態を示しており、遮光された第2反射光62bの遮光
されない場合の光束の様子を破線にて図示している。
が入射する検出手段5は、第1の実施の形態における第
1検出手段5a(あるいは第2検出手段5b)と同様の
構成であり、レンズ51に入射する光をピンホール53
が形成されたピンホール板52と凹面回折格子54とを
介して分光され、受光素子55が受光して受光信号sを
判断手段8に送る。
信号sを受ける受光回路81、波長プロファイルからモ
ニタ状況を求める演算処理部82’およびモニタ状況を
表示する表示部83から構成される。演算処理部82’
では、第1反射光62aが入射している期間と第2反射
光62bが入射している期間とにおいて、受光回路81
によりそれぞれ求められるモニタ波長プロファイルおよ
び標準波長プロファイルを示す信号が入力されるが、同
時にシャッタ制御部74からシャッタ開閉信号も入力さ
れ、これらの波長プロファイルのうちいずれの信号が入
力されているかを特定できるようになっている。このよ
うに特定されるモニタ波長プロファイルおよび標準波長
プロファイルに演算処理を施して、その結果を表示部8
3において表示する。
る研磨処理モニタ装置では、第1の実施の形態と同様に
前述の研磨処理モニタ方法を用いて研磨処理を高速にモ
ニタすることができる。また、基板上の回路パターンの
影響も受けにくいため、この装置では精密な基板の位置
合わせも必要ない。
プロファイルとを同一の検出手段5を用いて求めること
ができるので、第1の実施の形態における研磨処理モニ
タ装置のように検出手段を個別に設けるよりも個々の構
成要素の差異の影響を受けにくく、さらに正確なモニタ
ができる。
処理モニタ方法および装置の実施の形態について説明し
てきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、以下のような変形も可能である。
の光源からの照明光61を分割してそれぞれ多層膜基板
31aおよび標準基板31bに照射しているが、特性の
同一性が信頼できる2つの光源を用いるならば、別個の
光源から第1照明光61aおよび第2照明光61bを得
るようにしてもよい。この場合、第1の実施の形態では
多層膜基板31a側の領域Aと標準基板31b側の領域
Bとが分離でき、各構成要素の配置に自由度を持たせる
ことができる。
手段としてミラー21を用いているが、1枚のハーフミ
ラーを用いても照明光61を分割することができる。
反射光62aからモニタ波長プロファイルを求め、第2
反射光62bから標準波長プロファイルを求めている
が、標準波長プロファイルを予め求めて記憶しておくよ
うにしてもよい。この場合、第1の実施の形態において
標準基板31b側の領域Bは不要となり、標準基板31
bを多層膜基板31aの位置に搭載することによって標
準波長プロファイルを求めることができる。
な波長の光を有する照明光61を用いているが、単一ま
たは数種類の波長の光であっても反射光の光量を測定し
てモニタすることができる。
上のある特定の領域を一箇所のみモニタしているが、も
ちろん複数箇所から波長プロファイルを求めてモニタし
てもよい。
磨処理モニタ方法として、波長プロファイルの光量が極
大となる波長の差を求め、これをモニタ特徴量あるいは
標準特徴量とする方法を示したが、他のものであっても
多層膜基板31aの最上層の膜の膜厚の変化に伴って変
化するものであれば利用可能である。例えば、ある値以
上の光量が得られる波長の幅や光量の極大値やプロファ
イルの微分の最大値などが挙げられる。
磨処理モニタ方法において、多層膜基板31aの研磨処
理が施されるにつれてモニタ波長プロファイルがどのよ
うに変化していくかを観察することにより、研磨処理の
進行状況や多層膜の異常(ある膜の膜厚だけが適正でな
いなど)を検知するようにしてもよい。
らの第1反射光より求められるモニタ波長プロファイル
と、標準基板からの第2反射光より求められる標準波長
プロファイルとを用いて最上層の膜の膜厚が適正かどう
かをモニタするため、最上層以外の膜の膜厚を計測する
必要はない。また、これらの波長プロファイルは基板上
のある特定の領域からの反射光をもとに求めるため、基
板上の回路パターンなどの影響を受けにくく、精密な基
板の位置合わせも不要である。その結果、高速に多層膜
基板の研磨処理をモニタすることができる。
ファイルおよび標準波長プロファイルからモニタ特徴量
および標準特徴量を求めているため、請求項1の発明の
効果に加え、簡単な比較処理によって膜厚の適否を判断
することができる。
請求項2の発明の方法を利用することができ、基板の精
密な位置合わせが不要で、かつ、高速な研磨処理のモニ
タができる。
請求項2の発明の方法を利用することができ、基板の精
密な位置合わせが不要で、かつ、高速な研磨処理のモニ
タができる。また、1つの検出手段で第1反射光および
第2反射光を受けるため、2つの検出手段で別個に受け
る場合に生じる検出手段固有の特性の差の影響を受ける
ことはなく、さらに正確なモニタができる。
る。
示す図である。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 研磨処理が施される多層膜基板の最上層
の膜の膜厚をモニタする研磨処理モニタ方法であって、 (a1)光源からの照明光を前記多層膜基板に照射する第1
照明工程と、 (a2)光源からの照明光を比較基準となる多層の標準基板
に照射する第2照明工程と、 (b1)前記多層膜基板からの第1反射光の波長と光量との
関係を示すモニタ波長プロファイルを求める第1検出工
程と、 (b2)前記標準基板からの第2反射光の波長と光量との関
係を示す標準波長プロファイルを求める第2検出工程
と、 (c)前記モニタ波長プロファイルと前記標準波長プロフ
ァイルとを比較して前記多層膜基板の最上層の膜の膜厚
の適否を判断する判断工程と、を有することを特徴とす
る研磨処理モニタ方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の研磨処理モニタ方法にお
いて、 前記判断工程が、 (c-1)前記モニタ波長プロファイルにおいて光量が極大
となる2つの波長を求め、当該2つの波長の差であるモ
ニタ特徴量を求める第1演算工程と、 (c-2)前記標準波長プロファイルにおいて光量が極大と
なる2つの波長を求め、当該2つの波長の差である標準
特徴量を求める第2演算工程と、 (c-3)前記モニタ特徴量と前記標準特徴量とを比較し、
当該膜厚の適否を判断する比較工程と、を有することを
特徴とする研磨処理モニタ方法。 - 【請求項3】 研磨処理が施される多層膜基板の最上層
の膜の膜厚をモニタする研磨処理モニタ装置であって、 前記多層膜基板に照射される第1照明光と比較基準とな
る多層の標準基板に照射される第2照明光とを出射する
光源手段と、 前記多層膜基板からの第1反射光を受けて、前記第1反
射光の波長と光量との関係を示すモニタ波長プロファイ
ルを求める第1検出手段と、 前記標準基板からの第2反射光を受けて、前記第2反射
光の波長と光量との関係を示す標準波長プロファイルを
求める第2検出手段と、 前記モニタ波長プロファイルと前記標準波長プロファイ
ルとを比較して前記多層膜基板の最上層の膜の膜厚の適
否を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする研
磨処理モニタ装置。 - 【請求項4】 研磨処理が施される多層膜基板の最上層
の膜の膜厚をモニタする研磨処理モニタ装置であって、 前記多層膜基板に照射される第1照明光と比較基準とな
る標準基板に照射される第2照明光を出射する光源手段
と、 前記多層膜基板からの第1反射光と前記標準基板からの
第2反射光とを排他的に切替え、検出用反射光として所
定の光路に導く反射光切替手段と、 前記光路において前記検出用反射光を受光し、前記検出
用反射光が前記第1反射光である期間での受光結果に基
づいて前記第1反射光の波長と光量との関係を示すモニ
タ波長プロファイルを求めるとともに、前記検出用反射
光が前記第2反射光である期間での受光結果に基づいて
前記第2反射光の波長と光量との関係を示す標準波長プ
ロファイルを求める検出手段と、 前記モニタ波長プロファイルと前記標準波長プロファイ
ルとを比較して前記多層膜基板の最上層の膜の膜厚の適
否を判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする研
磨処理モニタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01304496A JP3300217B2 (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 研磨処理モニタ方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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