JP3299915B2 - 折り畳み式扉 - Google Patents

折り畳み式扉

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JP3299915B2
JP3299915B2 JP21001797A JP21001797A JP3299915B2 JP 3299915 B2 JP3299915 B2 JP 3299915B2 JP 21001797 A JP21001797 A JP 21001797A JP 21001797 A JP21001797 A JP 21001797A JP 3299915 B2 JP3299915 B2 JP 3299915B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、折り畳み式扉に
関し、詳しくは、蝶番を備える折り畳みが可能な扉に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、クローゼットの扉
(クローゼットドア)などには、蝶番を用いて、折り畳
み可能に形成されたものが普及している。これは、図4
へ示すように、左右2枚の板状体a,bと、両板状体
a,bに固着された数個の蝶番c…cとを備えるもので
ある(図4(A)はクローゼットドアの背面図、図4
(B)はその拡大平面図、図4(C)はその折り畳んだ
状態を示す背面図、図4(D)はその折り畳んだ状態を
示す拡大平面図である)。
【0003】蝶番c…cは、板状体a,bの後面a1,
b1に、螺子止めにて固定されており、この蝶番c…c
を折り畳むことによって、両板状体a,bを、その後面
a1,b1同士突き合わせるように、折り畳むことがで
きるのである。従って、扉を開けるときには、両板状体
a,bの後面a1,b1同士が重なるように蝶番c…c
を中心として扉を、折り畳めばよい。
【0004】しかし、この扉を折り畳んで、両板状体
a,bの後面a1,b1同士を重ねても、図4(C)及
び図4(D)へ示す通り、蝶番c…cの厚み分、両板状
体a,bの間に隙間dができる。このため、この隙間d
に子供が手を挟んでしまうといった事態が往々にして生
じたのである。例えば、クローゼットドアの、図4
(D)の正面側の接合位置s(の上下の蝶番c,c間)
から、子供がその小さな指を隙間dに差し入んでしま
い、抜けなくなったまま、弾みで両板状体a,bが開こ
うとして、指を傷めてしまうということが多々あり、安
全性の面で問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、蝶番を備
えた折り畳み式扉を畳んだときに生じる隙間を排除する
ことによって、上記の課題の解決を図るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る折
り畳み式扉は、左板状体1と右板状体2の少なくとも2
つの板状体と、両板状体1,2の後面に固定され両板状
体1,2を連結する蝶番3とを備え、左板状体1と右板
状体2の後面同士が重なるように折り畳まれるものであ
り、次の構成を採る。即ち、蝶番3は、左取付片31と
右取付片32と軸30とを備る。板状体1,2後面に、
凹部10,20が形成されている。板状体1,2の夫々
は、表面を形成するスチール板等の金属製ケーシング1
00,200と、このケーシング100,200内部に
設けられた木片等の蝶番固定用基材11,21と、ケー
シング内部に充填される発泡ウレタン等の内挿材とを備
える。上記凹部10,20が、ケーシング100,20
0に形成された貫通部と、上記蝶番固定用基材11,2
1とから構成されたものである。蝶番固定用基材11,
21は、両ケーシング100,200の内部にて、両ケ
ーシング100,200同士が突き合わされる、夫々の
連結側側面105,205に沿って配設されている。こ
の凹部10,20に蝶番3が固定され、蝶番3は板状体
1,2の後面より後方へ突出しないものである。
【0007】上記の凹部10,20に、蝶番3が固定さ
れるため、この蝶番3は、従来程、板状体1,2の後面
より後方へ突出しない。従って、扉を折り畳むべく蝶番
3を折り畳んでも、両板状体1,2の後面間に従来のよ
うな蝶番3の厚み分の隙間が生じない。特に、凹部1
0,20の深さを蝶番3の厚みと同じかそれよりも大き
なものとすることによって、両板状体1,2の後面同士
がぴったりと重なり合う。スチール板等の金属製ケーシ
ングを用いることによって、木材を使用せずに済み、よ
り丈夫な扉を提供する。又、木材の代わりに金属製ケー
シングを使用することによって、森林伐採の危惧から木
材を用いずに済ませるという最近の傾向に合致した扉を
提供することができる。更に、上記の凹部10,20の
形成に際し、ケーシングについては、貫通部を設けるこ
とにて済ませ、ケーシングを形成している金属板を曲げ
加工したりプレスしたりしないので、製造工程を簡略に
済ませることができる。又この貫通部と共に、木片等の
蝶番固定用基材が、凹部を形成するものであるため、貫
通部の形成に拘らず、蝶番を確実に固定することができ
るのである。更に、この蝶番固定用基材11,21もケ
ーシング2100,200内にて、発泡ウレタン等の内
挿材に固定されているものであるため、この点からも、
蝶番3の板状体1,2への固定は、確実に行われるもの
である。
【0008】本願第2の発明に係る折り畳み式扉は、上
記本願第1の発明に係る折り畳み式扉にあって、ケーシ
ング100,200の前面102,202には、装飾用
の溝(104) (204) が設けられている。両ケーシング10
0,200の内部にあって、上記の連結側側面105,
205と共に、ケーシング100,200の溝104,
204内側及び、ケーシング100,200の後面10
3,203の内側も、蝶番固定用基材11,21を取り
囲む。
【0009】このような構成を採ることにより、上記本
願第1の発明に係る折り畳み式扉と同様の作用を奏する
と共に、ケーシング100,200の溝104,204
内側、連結側側面105,205の内側及び後面10
3,203の内側も、蝶番固定用基材11,21を取り
囲み、上記固定をより確実にしている。
【0010】
【発明の実施の形態】図面に基づき本願発明の一実施の
形態について説明する。図1及び図2へ、本願発明に係
る一実施の形態であるクローゼットドアを示す。図1は
クローゼットのレールr,rへ装着される前の左右2対
のクローゼットドアについて、その背面側より眺めた状
態を示す全体斜視図である。図2は、図1の右手のクロ
ーゼットドアについて、その蝶番を取付ける前の要部略
斜視図を示している。図3(A)は1つのクローゼット
ドアに蝶番を取付ける前の状態を示す要部略横断面図で
あり、図3(B)は蝶番取付け後のクローゼットドアの
要部略横断面図であり、図3(C)はこのクローゼット
ドアを折り畳んだ状態を示す要部略横断面図である。
【0011】クローゼットドアは、図1へ示す通り、左
板状体1と右板状体2の少なくとも2つの板状体と、両
板状体1,2の後面に固定され両板状体1,2を連結す
る蝶番3…3とを備え、左板状体1と右板状体2の後面
同士が重なるように折り畳むことが可能なものである。
以下各部の構成について、順に説明する。
【0012】図1に示すように、一つのクローゼットド
アの後面には、その上方と、中央と、下方とに、3つの
蝶番3…3が設けられている。この蝶番の個数は、必要
に応じて変更可能である。図2へ示すように、蝶番3…
3には、夫々従来周知のものを用いる。具体的には、蝶
番3は、平面視略長方形の板状体である左取付片31
と、同様に平面視略長方形の板状体である右取付片32
と、軸30とを備える。左取付片31の右辺と、右取付
片32の左辺は、夫々上記軸30を通すことが可能な複
数の筒状部が互い違いに設けられている。両取付片3
1,32の筒状部同士が噛み合った状態にて、筒状部内
に上記軸30が通され、両取付片31,32は結合され
る。このように結合された左取付片31と右取付片32
とは軸30を中心として折り畳み可能となっている。
又、図2へ示す通り、左取付片31の上方と下方とに、
左取付片31の表面から後面に貫通する孔31a,31
aが設けられており、同様に、右取付片32の上方と下
方とに、右取付片32の取付け面(クローゼットドアの
後面に当接する面)から後面(クローゼットドアの後面
に当接する面と反対側の面)に貫通する孔32a,32
aが設けられている。
【0013】次に、左右の板状体1,2について説明す
ると、図3(A)図1へ示す通り、左板状体1及び右板
状体2は、夫々、その表面を形成するスチール製のケー
シング100,200と、ケーシング100,200内
に内挿材101,201として充填される発泡ウレタン
と、回動軸m,mと、摺動軸n,nと、木材である蝶番
固定用基材11,21とを備える。この実施の形態で
は、図1の左手のクローゼットドアのケーシング100
の上面と底面とに、回動軸m,mが設けられ、このクロ
ーゼットドアのケーシング200の上面と下面とに摺動
軸n,nに設けられている。そして、図1の右手のクロ
ーゼットドアのケーシング100の上面と底面とに、摺
動軸n,nが設けられ、このクローゼットドアのケーシ
ング200の上面と底面とに回動軸m,mに設けられて
いる。
【0014】図3(A)及び同(B)の102は左板状
体1の化粧面、即ち前面(正面)を示し、103は左板
状体1の後面(背面)を示す。同様に、202は右板状
体2の化粧面、即ち前面(正面)を示し、203は右板
状体200の後面(背面)を示す。
【0015】ケーシング100,200は、表面に木目
等の装飾がプリントされている(図示しない)。又、ケ
ーシング100,200の前面102,202には、装
飾用の溝104,204が設けられている。更に、両ケ
ーシング100,200同士が突き合わされる側面10
5,205(以下連結側側面105,205という。)
と、ケーシング100,200前面102,202とが
なすコーナーにもテーパ面106,206が装飾として
施されている。
【0016】一つのクローゼットドアのケーシング10
0,200には、既述の通り、図1へ示す3箇所に、蝶
番3…3が設けられる。このため、ケーシング100,
200の後面103,203には、夫々、連結側側面1
05,205に沿って、上方と、中央と、下方の3箇所
に蝶番3…3を取付けるための凹部10…10,20…
20が形成される(図2)。尚、図2には、上方の凹部
10,20のみ描いてある。
【0017】各凹部10…10,20…20について説
明する。板状体1,2後面の上記の蝶番3…3が設けら
れる位置に、蝶番3の輪郭に沿って切欠し板状体1,2
の内部に貫通する貫通部12,22が設けられる。詳し
くは、左板状体1の表面を形成するケーシング100の
後面103に、連結側側面105に沿って上方と、中央
と、下方の3箇所に蝶番3の左取付片31の縦幅e1と
横幅e2とほぼ同じ縦幅f1と横幅f2とを持つ長方形
状の貫通部12を形成しておく。ケーシング100の厚
みg1は、この蝶番3の左取付片31の厚みh1とほぼ
同じものとする。上記と同様、右板状体2の表面を形成
するケーシング200の後面203には、連結側側面2
05に沿って上方と、中央と、下方の3箇所に蝶番3の
右取付片32の縦幅e3と横幅e4とほぼ同じ縦幅f3
と横幅f4とを持つ長方形状の貫通部22を形成してお
く。ケーシング200の厚みg2は、この蝶番3の左取
付片32の厚みh2とほぼ同じものとする。
【0018】一方図2及び図3(A)へ示すように、両
ケーシング100,200の内部には、蝶番固定用基材
11,21として、木製の角材が、連結側側面105,
205に沿って配設される。蝶番固定用基材11,21
が、上記の通り両ケーシング100,200の内部に配
設された状態で、内挿材101,201である発泡ウレ
タンが注入される。こうすることで、蝶番固定用基材1
1,21は、発泡ウレタンに周囲が包まれて、ケーシン
グ100,200へ固定される。又、この実施の形態に
おいて、ケーシング100,200の溝104,204
内側、連結側側面105,205の内側及び後面10
3,203の内側も、蝶番固定用基材11,21を取り
囲み、上記固定をより確実にしている。この他、ビスや
釘或いは接着剤などの固定手段を別途用いることによっ
て、より確実に、ケーシング100,200へ、蝶番固
定用基材11,21を固定することができる(図示しな
い)。
【0019】上記のように配設された蝶番固定用基材1
1,21は、図3(A)へ示す通り、ケーシング10
0,200内部より貫通部12,22を塞ぐと共に凹部
10,20の底部を提供する。このように、個々の凹部
10,20は、夫々、ケーシング100,200の貫通
部12,22と、蝶番固定用基材11,21の貫通部1
2,22から露出する部位とにて形成される。
【0020】上述のように形成された凹部10,20に
蝶番3が固定される。詳しくは、両ケーシング100,
200の連結側側面105,205同士を突き合わせた
状態にして(図3(A))、図2及び図3(B)へ示す
ように、蝶番3の左取付片31を凹部10内へ嵌め、蝶
番3の右取付片32を凹部20内へ嵌める。そして、蝶
番3の両取付片31,32の孔31a,31a,32
a,32aへ、螺子或いは釘等の固定具33…33を通
し、この固定具33…33を、蝶番固定用基材11,2
2へねじ込み或いは打ち込む(図3(B))。このよう
にして、蝶番3は、凹部10,20内へ固定される。
【0021】上記の通り凹部10,20内に、蝶番3が
固定されるため、この蝶番3は、板状体1,2の後面よ
り後方へ突出しない。従って、扉を折り畳むべく蝶番3
を折り畳んでも、図3(C)へ示す通り、両板状体1,
2の後面103,203間に従来のような蝶番3の厚み
分(従来生じた左取付片31の厚みh1と右取付辺32
の厚みh2とを足した厚み分)の隙間が生じず、両板状
体1,2の後面同士がぴったりと重なり合う。尚、既述
の通り、ケーシング100の厚みg1と蝶番3の左取付
片31の厚みh1とをほぼ同じものとするものとし、同
様に、ケーシング200の厚みg2と蝶番3の左取付片
32の厚みh2とをほぼ同じものとすることによって、
上記両板状体1,2の後面同士がぴったりと重なり合う
ものとしたが、隙間が生じても、問題ない範囲であれ
ば、ケーシング100の厚みg1よりも蝶番3の左取付
片31の厚みh1を大きいものとし、ケーシング200
の厚みg2よりも蝶番3の右取付片32の厚みh2を大
きいものとしても、実施可能である。但し、上述の実施
の形態のように、板状体1,2の後面同士がぴったりと
重なり合うようにすれば、完全に指を挟む余地が全くな
くなるので、問題ないといえど隙間が少しでも開くもの
より好ましい。
【0022】クローゼットへクローゼットドアを取付け
る際、クローゼットに設けられるレールr,rに、各ク
ローゼットドアの回動軸m,mと摺動軸n,nとが装着
される。詳しくは、図1へ示す通り、レールr,r内
に、上記回動軸m,mが嵌合される受け部材r1が固定
されている。この受け部材r1は、レールr内に収まる
板状体であり、回動軸m,mを遊嵌する軸穴r2が設け
られている。この軸穴r2内へ、回動軸m,mが装着さ
れることによって、回動軸m,mは、レールr,rの所
定位置に、回動のみ可能に固定される。一方、摺動軸
n,nは、レールr,r内へ直接遊嵌するものである。
摺動軸n,nは、鍔状のスペーサーn1,n1が設けら
れている。摺動軸n,nのこのスペーサーn1,n1
は、レールr,r内へ挿入される。摺動軸n,nは、レ
ールr,rの長手方向に沿って、レールr,rにガイド
されつつ摺動することが可能であり、この際、上記スペ
ーサーn1,n1が設けられていることによって、レー
ルr,rとの間に不要な空隙を生じさせず、摺動軸n,
nは、レールr,r内でがたつかない。
【0023】上記左板状体1と右板状体2とが、折り畳
まれる際、図1の左手のクローゼットドアについては、
左板状体1が、回動軸m,mを中心として、連結側側面
105側を前方に回動する。同時に、右板状体2の連結
側側面205側も摺動軸n,nを中心として、前方に回
動する。このとき、右板状体2の軸側側面207(左右
両板状体1,2の夫々について、前記連結側側面10
5,205と反対側の側面を軸側側面107,207と
いう。)に設けられた摺動軸n,nは、レールr,r内
を、回動軸m,m側に摺動する。このようにして、図1
の左手のクローゼットを開くことができる。又、図1の
右手のクローゼットドアについては、右板状体2が、回
動軸m,mを中心として、連結側側面205側を前方に
回動する。同時に、左板状体1の連結側側面105側も
摺動軸n,nを中心として、前方に回動する。このと
き、左板状体1の外側面107に設けられた摺動軸n,
nは、レールr,r内を、回動軸m,m側に摺動する。
このようにして、図1の右手のクローゼットを開くこと
ができる。上記のようにクローゼットを開いた際、前述
の構成を採ることによって、折り畳まれたクローゼット
ドアの両板状体1,2の後面103,203間に従来の
ような隙間ができないので、子供が指を挟む危惧がなく
なったのである。
【0024】更に前述の通り、内挿材1b,2bとし
て、吸音効果のある発泡ウレタンをケーシング1a,2
a内に充填することによって、軋み音が吸収され、静か
にクローゼットドアの開閉が行える。
【0025】上記の実施の形態において、ケーシング1
00,200の厚みg1,g2と、蝶番3の各取付片3
1,32の厚みh1,h2とは、ほぼ等しいものとした
が、ケーシング100,200の厚みg1,g2の方が
蝶番3の各取付片31,32の厚みh1,h2よりも大
きいものであっても実施可能である。但し、ケーシング
100,200の厚みg1,g2と、蝶番3の各取付片
31,32の厚みh1,h2とを等しいものとすること
により、ケーシング100,200の後面103,20
3と各取付片31,32表面とが同一面を形成すること
になるので、仕上がりが美しい。尚、隙間ができても指
を挟む危惧のない範囲であれば、前述の通り、ケーシン
グ100,200の厚みg1,g2よりも、蝶番3の各
取付片31,32の厚みh1,h2を幾分大きいものと
して、実施可能である。又、ケーシング100,200
の厚みg1,g2よりも蝶番3の各取付片31,32の
厚みh1,h2を大きいものとする場合であっても、蝶
番固定用基材11,21に貫通部12,22よりも更に
前方(板状体1,2の正面側)に後退する部分を形成し
て、凹部の奥行きを確保すれば、ケーシング100,2
00後面103,203から蝶番3が後方に出さずに済
み、上記と同様の効果を得ることができる。
【0026】上記実施の形態では、凹部10,20は、
ケーシング100,200に設けた貫通部12,22
と、蝶番固定用基材11,21とにて構成するものとし
たが、このような貫通部12,22や、蝶番固定用基材
11,21を設けずに実施することも可能である。例え
ば、ケーシング100,200の後面103,203を
加工により凹ませて凹部10,20を形成することも可
能である。但し、板状体1,2の構成部材として、スチ
ール製のケーシング100,200を用いる場合は、上
記のように、貫通部12,22と、蝶番固定用基材1
1,21とにて、凹部10,20形成する方が、スチー
ル製のケーシング100,200のプレスや曲げといっ
た加工工程を必要とせず、製造が容易である。又、蝶番
固定用基材11,21として、木製の角材を用いること
によって、ケーシング100,200が変形しにくく、
軋み音も発生しにくい。又、クローゼットドア以外の折
り畳み式扉に、本願発明を、実施することも可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、蝶番を
用いて折り畳み式に形成した扉において、蝶番の厚みに
より折り畳んだ後に生じる隙間へ、手を挟むといったこ
とがなくなった。即ち、上記隙間を低減して、このよう
な危惧をなくした。特に、蝶番を凹部内へ完全に埋没す
るように寸法設定することによって、上記隙間を完全に
排除することができ、より一層安全面の向上が図れる。
又、クローゼットドアなどに実施した場合、クローゼッ
トを開くために、クローゼットドアを折り畳んだ際、折
り目に隙間が出来ないので、見た目にも美しい。特に、
スチール等の金属製の扉についても、複雑な加工を要す
ることなく、上記の隙間を排除することを可能とした。
更に前述の通り、内挿材として、吸音効果のある発泡ウ
レタンをケーシング内に充填することによって、軋み音
が吸収され、静かにクローゼットドアの開閉が行える。
【0028】本願第2の発明の実施によって、本願第1
の発明と同様の効果を得ると共に、蝶番の上記固定をよ
り確実に行うものとしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施の形態のクローゼットドアの
クローゼットへの取付け前の状態を示す斜視図である。
【図2】上記クローゼットドアへ蝶番を取付ける前の一
部切欠要部略斜視図である。
【図3】(A)は上記クローゼットドアへ蝶番を取付け
る前の一部切欠要部略横断面図であり、(B)は蝶番を
取りつけた後の上記クローゼットドアの一部切欠要部略
横断面図であり、(C)はこのクローゼットドアを折り
畳んだ状態を示す一部切欠要部略横断面図である。
【図4】(A)は従来のクローゼットドアの背面図であ
り、(B)は(A)のクローゼットドアの拡大平面図で
あり、(C)は(A)に示すクローゼットドアの折り畳
んだ状態を示す背面図であり、(D)は(C)の状態の
クローゼットドアの拡大平面図である。
【符号の説明】
1 左板状体 2 右板状体 3 蝶番 10 凹部 20 凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左板状体(1) と右板状体(2) の少なくと
    も2つの板状体と、両板状体(1) (2) の後面に固定され
    両板状体(1) (2) を連結する蝶番(3) とを備え、左板状
    体(1) と右板状体(2) の後面同士が重なるように折り畳
    まれる折り畳み式扉において、 蝶番(3) は、左取付片(31)と右取付片(32)と軸(30)とを
    備え、 板状体(1) (2) 後面に、凹部(10)(20)が形成され、 板状体(1) (2) の夫々は、表面を形成するスチール板等
    の金属製ケーシング(100) (200) と、このケーシング(1
    00) (200) 内部に設けられた木片等の蝶番固定用基材(1
    1)(21)と、ケーシング内部に充填される発泡ウレタン等
    の内挿材とを備え、 上記凹部(10)(20)が、ケーシング(100) (200) に形成さ
    れた貫通部と、上記蝶番固定用基材(11)(21)とから構成
    されたものであり、 蝶番固定用基材(11)(21)は、両ケーシング(100) (200)
    の内部にて、両ケーシング(100) (200) 同士が突き合わ
    される、夫々の連結側側面(105) (205)に沿って配設さ
    れ、 この凹部(10)(20)に蝶番(3) が固定され、蝶番(3) は板
    状体(1) (2) の後面より後方へ突出しないものであるこ
    とを特徴とする折り畳み式扉。
  2. 【請求項2】 ケーシング(100) (200) の前面(102) (2
    02) には、装飾用の溝(104) (204) が設けられ、 両ケーシング(100) (200) の内部にあって、上記の連結
    側側面(105) (205) と共に、ケーシング(100) (200) の
    溝(104) (204) 内側及び、ケーシング(100) (200) の後
    面(103) (203) の内側も、蝶番固定用基材(11)(21)を取
    り囲むことを特徴とする請求項1記載の折り畳み式扉。
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