JP3297980B2 - 座標入力装置 - Google Patents
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Description
座標入力する座標入力装置に関する。
リクス状に光電池を配置してなる光電池アレイを用い、
光電池アレイに入射する光によって手書き情報や面像情
報をコンピュータヘ入力する座標入力装置(例えば特公
平4−52485号)が提案されている。この座標入力
装置は図27に示すように、ガラス基板100上にCd
S層101とCdTe層102とカーボン電極層103
とを形成することで構成されている。CdS層101は
CdS焼結体からなっており、ガラス基板上100にス
トライプ状に形成されている。CdTe層102はCd
Te焼結体からなっており、CdS層101の上にスト
ライプ状にかつCdS層101に対して直交した状態で
形成されている。カーボン電極層103はCdTe層1
02上に積層されている。CdS層101はx座標検出
用電極および光電池のn形半導体として作用し、CdT
e層102は光電池のp形半導体として作用し、カーボ
ン電極層103はy座標検出用電極、およびCdTe層
102のドープ剤として作用する。そして、このように
配置されたCdS層101とCdTe層102との交点
によって光電池が構成される。
入力動作について例えば「センサと信号処理」共立出版
発行、l989年第2版第2刷の170頁付近に記述が
ある。以下、この座標入力装置を図28に基にして説明
する。なお、この記述では光電池ではなくフォトダイオ
ードのアレイを用いた座標入力装置(半導体イメージセ
ンサ)が例示されているが、光電池を用いた座標入力装
置の動作も同様であるのはいうまでもない。
10では、(n、m)=(O、0)のダイオード素子1
100から(383、0)の位置にあるフォトダイオー
ド素子110aまで、図示しない走査回路によって走査
され、次に(O、1)の位置にあるフォトダイオード素
子110a+1から(383、1)の位置にあるフォトダ
イオード素子110bへ走査される。このようにして、
順次、(489、383)の位置にあるフォトダイオー
ド素子110nまで走査回路で同様の走査を繰り返すこ
とで、どのフォトダイオード素子110Xに光が入射し
ているかを検出する。フォトダイオード素子1100〜n
は座標の各点に対応して配設されており、走査回路の出
力から、各フォトダイオード素子1100〜nに入射する
光の有無、すなわち、座標を読み取るようになってい
る。
を小型かつ携帯可能にして携帯型情報端末装置に組み込
んで、携帯型情報端末装置をさらに多機能化しようとい
う要望がある。
力装置を小型化,携帯化するには次のような課題があっ
た。すなわち、座標入力装置を小型化,携帯化するため
にはその電源を電池化する必要がある。ところが、座標
入力装置では、原稿反射光といった原稿から放射される
光を基にして座標入力しており、精度の高い座標入力を
行うためには、原稿反射光(放射光)を安定した状態で
得る必要がある。そこで、従来では、原稿面を照射する
光源を設けて、原稿反射光(放射光)を安定的に得てい
た。ところが、電池化した電池電源では小電力しか供給
できないために原稿照射光源に安定した電源を長期にわ
たって供給することは困難となる。そこで、光源を設け
ることなく、装置の使用環境光を装置外部から取り込ん
で、その環境光によって原稿面を照射し、そのようにし
て得られる原稿反射光を光電池アレイで検出することで
座標入力を行うことが考えられた。
さは使用環境によって変化するため、環境光で原稿を照
射していたのでは、得られる座標信号の出力が安定せ
ず、これでは精度の高い座標入力を行うことができなか
った。
う場合には、光電池の光起電力が極めて大きくなるの
で、光起電力信号を増幅する回路等が飽和する可能性が
ある。逆に、暗い環境下のもとで座標入力を行う場合に
は、光電池の光起電力が十分大きく得られない可能性が
ある。さらには、同―原稿を読み込んでも、原稿を配置
する環境の明るさによって読み込んだデータの出力が変
動して、データ上では原稿濃度が異なるようになる。
費する走査回路が必要であるので、消費電力の削減にも
限界がある。そのため、座標入力装置の電源を電池化す
ると、動作可能時間が短くなり、これでは、携帯性のよ
い座標入力装置とはならなかった。
となく周囲の環境光でもって精度の高い座標入力を行え
るようにすることと携帯性能を向上させることを目的と
している。
には、本発明は次のような構成を備えている。
アレイの入射光の光強度を検出して光強度信号を発生さ
せるとともに、光電池アレイの受光面と同一面上に設け
られる光強度検出部と、走査回路の走査光起電力信号を
増幅するとともに前記光強度信号に応じてその増幅率を
変動させて利得を一定にする増幅部とを備えていること
に特徴を有している。そのため、光強度の変化が光電池
に与える影響を直接的に把握でき、光強度の変化にかか
わらず増幅部の出力が一定になって変動しなくなる。
検出部を光電池から構成するとともに、光強度検出部を
構成する光電池の出力を他の光電池の出力から分離して
取り出すサンプルホールド回路を備えていることに特徴
を有している。そのため、光強度検出部となった光電池
の出力をサンプルホールド回路によって他の光電池の出
力とは分離したうえで光強度信号として取り出すことに
なる。したがって、光強度の変化が光電池に与える影響
を直接的に把握できるようになる。
検出部の受光面面積を、光電池の受光面面積より大きく
したことに特徴を有している。そのため、光強度検出部
の受光面が大きくなるため、光強度の部分的な変動に惑
わされることなく、平均化された光強度を検出すること
ができるようになる。
起電力信号を基にして形成した画像を表示する表示部を
さらに備え、表示部の画素ピッチと光電池アレイの光電
池形成ピッチとを一致させたことに特徴を有している。
そのため、光電池の形成ピッチと表示部の画素ピッチと
が一致しているので、光電池で読み込んだデータを、そ
の光電池に対応する表示部の画素に書き込めば、座標デ
ータはそのままの状態で表示部で表示されることにな
る。
示部を収納する収納体と前記光電池アレイを収納する収
納体とをさらに設けるとともに両収納体を開閉自在に連
結し、かつ、両収納体を閉じた状態において表示部の各
画素と光電池アレイの各光電池とがそれぞれ1対1に対
応して対向配置されるように、表示部と光電池アレイと
を各収納体に設けたことに特徴を有している。そのた
め、表示部上の特定の位置に原稿を配置したうえで両収
納部を閉じ、その状態で光電池アレイで原稿上の座標を
読み取れば、読み取った座標は、原稿を配置した表示部
の特定の位置に精度よく表示されることになる。
駆動させる電源電池を、光電池アレイの光起電力出力に
よって充電される充電電池から構成したことに特徴を有
している。そのため、光電池を座標入力に使用しないと
きは光電池の光起電力によって電源電池が充電されるの
で、その分、画像入力装置の動作時間が延びることにな
る。
源電池と前記光電池アレイとの間に直流安定化回路を設
けたことに特徴を有している。そのため、光の状態によ
って変動する光電池の光起電力を直流安定化回路によっ
て安定化したうえで、充電電力として用いるので、電池
電源の充電動作を安定して行える。
射光の光強度を検出して光強度が閾値以上であると充電
許可信号を発生させる光強度判定部と、前記充電許可信
号が出力されたときだけ、光電池アレイの光起電力出力
を電源電池に供給する充電力供給制御部とを備えたこと
に特徴を有している。そのため、充電力供給制御部で
は、光強度が閾値以下まで低下すると安定した充電を行
うことができないと判断し、光強度が閾値以上になった
ときのみ充電動作を行い、閾値以下になると充電動作を
停止する。そのため、電池電源の充電動作は安定する。
電池アレイはひとつまたは複数の光電池からなる光電池
群を複数備えるとともに、これら光電池群を直列に接続
したうえで前記走査回路に接続したことに特徴を有して
いる。そのため、直列に接続された光電池群から高い電
圧を得ることができるようになる。
光電池群は、隣り合う電池群どうし互いに極性の異なる
光起電力を出力するものであり、これら光電池群を光電
池アレイ実装基板に設けた配線によって接続すること
で、互いに直列に接続することに特徴を有している。そ
のため、構造的にみて簡単に、光電池群を直列に接続す
ることができるようになる。
電池群を構成する光電池どうし、もしくは極性が同じ光
電池群どうしを互いに並列に接続したことに特徴を有し
ている。そのため、光電池アレイ全体として高い電流を
得ることができるようになる。
に基づいて説明する。図lは本発明の実施の形態の座標
入力装置を組み込んだ携帯型情報端末装置の外観図であ
る。
Aと蓋ケース2Bとを備えており、本体ケース2Aと蓋
ケース2Bとは、一端どうしがヒンジ3によって開閉自
在に連結されている。本体ケース2Aには、その蓋ケー
ス側に位置する表面に液晶表示部4が設けられている。
一方、蓋ケース2Bには光電池アレイ5が設けられてい
る。また、本体ケース2Aの内部には、液晶表示部4や
光電池アレイ5の駆動制御する各種制御部を実装した回
路基板7や装置の電源となる充電電池8が収納されてい
る。
面に設けられた電源スイッチであり、Aは液晶表示部4
上に配置された原稿である。
情報が表示される部分であるほか、ペン入力技術などを
用いて手書き情報等の情報が入力される部分でもある。
この液晶表示部4は、例えば反射型液晶パネルのように
バックライトが不要で低電力で動作するものが採用され
ている。この種の液晶表示部4は、液晶層裏面に光学反
射率の高い層を配置して表面反射率を高めることでバッ
クライトを不要としている。また、液晶表示部4はその
表面が保護ガラスで覆われているので、鏡面状の表面反
射をし、その表面反射率が比較的高くなっている。
に、蓋ケース2Bに中央部に取り付けられた透明基板1
0と、透明基板10の外面(本体ケース2Aと蓋ケース
2Bを閉じた状態で外側に位置する面)に設けられた光
電池14とを備えている。透明基板10はその内外面そ
れぞれが蓋ケース2Bの両面で露出している。
第1の電極11と、アモルファスシリコン層12と、第
2の電極13とを有している。第1の電極11は光学的
に透過率の高い材質(例えばITO)から構成されてお
り、透明基板10上にストライプ状に形成されている。
アモルファスシリコン層12は第1の電極11の上か
ら、第1の電極11に対して直交する方向にストライプ
状に積層されている。第2の電極13はニッケルなど透
過率の低い材質で構成されており、アモルファスシリコ
ン層12の上端に、アモルファスシリコン層12に沿っ
てこれを覆うように配置されている。このように構成さ
れた第1の電極11、アモルファスシリコン層12、お
よび第2の電極13の交点それぞれが光電池14となっ
ており、このように構成される光電池14が2次元マト
リクス状に配設されて光電池アレイ5を構成している。
なお、透明基板10の端部には、第1の電極11に接続
された第1の端子部15と、第2の電極13に接続され
た第2の端子部16とが設けられている。
的光透過率の高いものとなる。以下、このことを説明す
る。透明基板10の表面は、・第1,第2の電極11,
13やアモルファスシリコン層12が形成されていない
領域(以下、領域イと称す)、・第1の電極11だけが
形成された領域(以下、領域ロと称す)、・第1,第2
の電極11,13やアモルファスシリコン層12が形成
されている領域(以下、領域ハと称す)、という3つの
領域からほぼなっている。領域イは、ガラス基板である
透明基板10自体の光透過率が95%程度であるので、
その光透過率は非常に高い。領域ロは、第1の電極11
をITOといった光透過率が80%程度の材料で構成す
ると、光透過率95%の透明基板10との相互作用によ
り、その光透過率は75%程度と比較的高い。領域ハ
は、第2の電極13がニッケルといった光透過率の低い
材質から構成すると光透過率が低くなり、ほとんど光を
透過させない。
い構造になっているが、領域ハは透明基板10のごく一
部の領域であり、他のほとんどの領域イ,ロは透過率が
高くなっているので、透明基板10全体としては、光透
過率は高いものとなっている。
板10の表面側や裏面側から入射した光X,Yは、領域
イ,ロにおいて、透明基板10、ないし透明基板10お
よび第1の電極11を透過する。したがって、光電池ア
レイ5は光透過率の高いとなる。
例えば、透明基板10の表面に、CVD装置などを用い
て薄膜を形成した後、適当な方法でエッチングすれば形
成できる。なお、アモルファスシリコン層12は、p型
半導体、絶縁層、n型半導体の順で第lの電極11の上
に形成してもよいし、n型半導体、絶縁層、P型半導体
の順で第1の電極11の上に形成してもよい。いずれの
製造手順を採用しても、できあがったアモルファスシリ
コン層12の機能に差はない。
構成は、図2に示すように4個の光電池14を2次元マ
トリクス状に構成するものに限定されるものではなく、
12020個以上の多数の光電池14を2次元マトリク
ス状に構成したものであってもよいのはいうまでもな
い。
では、1つの光電池14の寸法を130μm×260μ
m程度とすると、環境光の照度が約l万ルクスである
と、各光電池14から4mW程度の出力を取り出せる。
すなわち、図4は、光電池14を一種のダイオードとみ
なして測定したIV曲線であり、横軸が出力電圧を、縦
軸が出力電流をそれぞれ示している。また、実線は光電
池14に1万ルクスの照明を照射した場合のIV曲線で
あり、点線は照明を照射しない場合のIV曲線である。
またこの例では、光電池14の面積を1平方センチメー
トルに正規化している。
96v、電流2.31mAのとき、l.15mW/cm
2の出力が得られることが分かる。このような出力が得
られる光電池14を320×240個マトリックス状に
配置した光電池アレイ5では、約3ワットにも及ぶ出力
が得られる。
明光強度依存性を示す図であって、横軸は照明光強度
を、縦軸は光起電力をそれぞれ示している。この図から
明らかなように、光電池14の光起電力の大きさは照明
光強度にほぼ比例している。
成を説明する。図6に示すように、この携帯型情報端末
装置1は、光電池アレイ5と光電池アレイ5の各光電池
14で発生した光起電力を走査する走査回路20と、走
査回路20が走査した走査信号を増幅するAGC増幅部
21と、AGC増幅部21にAGC制御電圧を供給する
AGC制御電圧発生部22と、AGC増幅部21で増幅
された走査信号をA/D変換するA/D変換部23と、
装置全体の動作を制御するCPU24と、CPU24を
動作させるために必要なプログラムを記憶するとともも
に、A/D変換された走査信号を記憶するメモリ25
と、メモリ25に記憶されている走査信号の画像データ
等を表示する液晶表示部4と、充電電池8を電源とし
て、装置全体に電力を供給する電源回路26とを備えて
いる。なお、A/D変換器23とCPU24とメモリ2
5とはバスライン27で接続されている。
に、アナログスイッチ30A、30Bと、アナログスイ
ッチ30A,30Bの動作を制御する走査制御部31と
を備えている。アナログスイッチ30A,30Bはもち
ろん一般のスイッチで構成してもよい。なお、図7で
は、光電池アレイ5を、4×4に2次元マトリックス配
置された光電池14で構成しているが、光電池の数は4
×4である必要はなく前述したようにもっと多数であっ
ても構わない。
のスイッチであって、その接点数は、光電池14を水平
・垂直にそれぞれ配置した数だけ必要となる。例えば、
図7の例では、いずれのアナログスイッチ30A、30
Bも、4接点でよいが、320×240の光電池14を
有する光電池アレイ5では、水平方向に走査する走査ア
ナログスイッチ30Aに320接点、垂直方法に走査す
るアナログスイッチ30Bに240接点、それぞれ必要
となる。
AGC制御電圧発生部22から加えられるAGC制御電
圧によって増幅率を変動させて、利得を一定に制御する
可変増幅器から構成されている。
に示すように、光強度検出用光電池35と、反射板36
と、増幅部37と、ローパスフィルタ38とを備えてい
る。光強度検出用光電池35は、透明基板10の表面
に、光電池アレイ5と併設されており、その構成は光電
池14と同様、第1の電極35a、アモルファスシリコ
ン層35b、および第2の電極35cを備えて構成され
ている。反射板36は光強度検出用光電池35と対向し
て透明基板10の裏面に形成されている。反射板36は
白色とし、なるべく薄く形成される。したがって、反射
板36は例えば、透明基板10の所定の位置に白色ペイ
ントを着色して構成されている。
部22は、光強度検出用光電池35で発生した光起電力
を、増幅部37で増幅したのち、ローパスフィルタ38
を通してノイズ成分を除去することでAGC制御電圧を
作成し、AGC増幅部21に出力するようになってい
る。
標入力の動作について説明する。座標入力時には、使用
者は、本体ケース2Aと蓋ケース2Bとの間に、原稿A
を挟み込んたうえで、蓋ケース2Bを閉じる。その際、
原稿Aを液晶表示部4の上に配置し、図形情報の書かれ
た原稿面を光電池アレイ5に密着させるようにする。
基板10の外面から透明基板10の内部に環境光が入り
込む。透明基板10内に入り込んだ環境光は、原稿Aで
反射したのち、各光電池14に入光する。このとき、文
字図形情報を構成するインクBでは、環境光をほとんど
反射しない一方、インクBのない原稿Aの領域では、環
境光を反射する。そのため、インクBと対向しない光電
池14のみ環境光が入光して、光起電力を発生させるこ
とになる。この光起電力を走査回路20で走査して取り
出すことで、原稿Aの情報を座標として読み取る。
て詳細に説明する。図10は、図2の光電池アレイ5を
原稿Aの上に配置した状態のC−C線断面図である。
とは反対側の面から環境光α、βが入射する。入射した
環境光α、βは、透明基板10の領域ロを透過し、さら
に原稿Aによって反射して、光電池14に到達する。こ
のとき、原稿Aに文字図形情報(インクB)が書かれて
いるところに入射した環境光αは、インクBに吸収され
てほとんど反射しない。一方、図形情報(インクB)が
存在しないところに入射した環境光βは原稿Aで強く反
射して光電池14に入光して、光電池14に光起電力を
発生させる。発生した光起電力は、走査回路20で走査
することで取り出される。
中の光であるので、光電池14には、様々な角度の環境
光βが原稿Aで反射して、光γとして入射することにな
る。そのため、光γの光電池入射具合が原稿Aの読み取
り分解能に影響する。たとえば、インクBの幅が領域ロ
と領域ハとを合計した幅より狭くなると読み取りにくく
なる。ここで、現在の微細加工技術では、領域ロと領域
ハとを合計した幅は、少なくとも300μm程度は必要
である。そのため、300μm以上のインク幅で原稿A
に描かれた面像、文字などであれば、読みとることが可
能となる。この場合、読み取り精度を維持するには、透
明基板10を0.2mm程度以下の厚みにするのが好ま
しい。
イ5に生じた光起電力は次のようにして、走査回路20
で取り出される。
標入力時には、図11に示すタイミングで動作して光電
池アレイ5を走査する。すなわち、アナログスイッチ3
0Aにおいて、接点に接続されている間に、アナログ
スイッチスイッチ30Bが接点から接点へと順次切
り替えて走査する。ナログスイッチ30Bの走査でアナ
ログスイッチ30Bの切り替え動作が接点から接点
に戻るとき、同時にアナログスイッチ30Aでは、接点
に切り替わる。アナログスイッチ30Aが接点に切
り替わると、再び、アナログスイッチスイッチ30Bが
接点から接点へと順次切り替えて走査する。そし
て、両方のアナログスイッチ30A,30Bとも走査し
ている光電池14から光起電力が取り出されて、AGC
増幅部21に出力される。
Bの走査動作は、走査制御部31によって制御されてい
る。走査制御部31は、制御部6等から入力されるクロ
ック信号や各種制御パルスによってアナログスイッチ3
0A,30Bの動作を制御している。
明する。
費する光源を用いることなく、装置の環境光をそのまま
用いることで原稿照明光(光α、β)を得ている。その
ため、環境光強度の変化により、原稿の読み込み感度が
変動するという問題を生ずる。携帯型情報端末装置1で
は、このような問題を解決するために、次のようにして
いる。
2を構成する光強度検出用電池35で環境光の強度を検
出する。このとき、反射板36の表面反射率は環境光に
かかわらず常に一定であるから、光強度検出用光電池3
5には環境光強度に応じた光起電力が発生する。つま
り、環境光強度が強いときは大きな光起電力が発生し、
外光強度が低いときには小さい光起電力しか発生しな
い。
光起電力の大きさを例えば電圧信号として検出して増幅
部37で増幅する。そして、この出力をローパスフィル
タ38を通してノイズ除去することで、環境光強度に比
例したAGC制御電圧信号となる。このAGC制御電圧
信号をAGC増幅部21に入力する。
て光電池アレイ5の光起電力が大きいときには同様に大
きくなる。一方、環境光強度が弱くては光電池アレイ5
の光起電力が小さいときにはAGC制御電圧信号も小さ
くなる。これに対して、AGC増幅部21は、入力され
るAGC制御電圧信号によって増幅率を制御できるよう
に構成されている。そのため、大きなAGC制御電圧信
号が入力される(環境光強度が強い)と、AGC増幅部
21は増幅率を下げる。また、小さなAGC制御電圧信
号が入力される(環境光強度が弱い)と、AGC増幅部
21は増幅率を上げる。このような制御を行うことで、
AGC増幅部21は、利得を一定に制御して、出力を安
定化させている。
は、A/D変換部23でA/D変換されたのち、バスラ
イン27に加えられる。バスライン27に加えられた走
査信号データは、CPU24の指示に従って必要に応じ
てメモリ25に記憶される。同時に、液晶表示部4に送
られて表示される。
み込み用の光電池14とは別に、光強度検出用光電池3
5を設けているので、座標読み込み走査を行っている間
でも常に環境光強度を監視することができる。そのた
め、座標読み込み走査を行っている期間中に環境光強度
が変化しても、この変化に追随してAGC増幅部21の
増幅率を変化させることができ、AGC増幅部21の出
力をさらに安定化させることができるという利点があ
る。
ると、この光電池35を大きな面積とすることができて
光強度検出用電池35の出力が大きくなり、そのために
増幅部37の構成が極めて容易になるという利点があ
る。すなわち、例えば、光強度検出用電池35の出力が
大きくなればS/N比も向上する。そのため、S/N比
の維持のために厳重なシールドを行うといった必要がな
くなり、その分構造が簡単になる。
すれば、光検出面積も大きくなり、環境光にムラがあっ
てその強度が部分的に異なる場合でも、大面積を有する
光強度検出用光電池35に入射する光の強度を平均する
ことで、安定したAGC制御電圧信号を得ることができ
る。
板10において、光電池アレイ5と同一の面上に形成さ
れているので、光電池アレイ5と光強度検出用光電池3
5とを同一のプロセスで透明基板10上に成形すること
ができる。そのため、製造が簡単になってコストダウン
が図れる。
電池アレイ5と同様透明基板10上に形成すれば、原稿
Aを読み取るのと同じ条件で環境光強度を測定すること
ができ、その分、精度の高いAGC制御電圧信号の出力
が得られる。
設けるだけではなく、光電池アレイ5を構成する光電池
14のうち、端部に位置する光電池14等を流用するこ
ともできる。その場合の構成を図12に示す。
強度検出用光電池35として用いる場合には、サンプル
ホールド回路40が必要となる。サンプルホールド回路
40は走査回路20に接続されているとともに、走査制
御部31から制御クロック信号CSが入力される。サン
プルホールド回路40は、光強度検出用電池となる光電
池14’の起電力信号を走査回路20の出力の中から制
御クロック信号CSを基にしてホールドして取り出す。
取り出された光電池14’の起電力信号は、増幅部37
で増幅されて、ローパスフィルタ38でノイズ成分を除
去されて、AGC制御電圧信号となってAGC増幅部2
1に入力される。
晶表示部4と光電池アレイ5とは次のように構成されて
いる。すなわち、図10に示すように、光電池アレイ5
を構成する光電池14の形成ピッチと、液晶表示部4を
構成する画素4aの形成ピッチとが一致している。さら
には、蓋ケース2Bを閉じて、蓋ケース2Bと本体ケー
ス2Aとを一体化したとき、各光電池14と各画素4a
とが互いに対向して一致するように、光電池アレイ5と
液晶表示部4とは本体ケース2Aあるいは蓋ケース2B
に取り付けられている。また、蓋ケース2Bを閉じた状
態では、蓋ケース2Bが位置ずれしないように、ヒンジ
3を設計する。
わせが簡単になる。さらには、読み込んだデータのアド
レス位置を何ら補正することなく、液晶表示部に精度よ
く表示することができる。
稿Aを液晶表示部4上に重ね配置し、蓋ケース2Bを閉
じて座標読み込み操作を行う。そして、座標読み込み操
作が終了したのち、蓋ケース2Bを開け、原稿Aを取り
除くと、「よ」が書かれていた位置の液晶表示部4にそ
のまま「よ」がコピーされたかのごとく表示される。
位置に原稿Aを配置すれば、読み取った原稿をその通り
に表示することができる。そのため、原稿表示位置を予
測して複雑な位置あわせを行って原稿Aを配置する必要
がなくなって読み取り操作が簡単になる利点がある。ま
た、読み込んだデータに対しアドレス操作等の複雑な操
作を行う必要もない分、信号処理回路の構成が簡単にな
る利点がある。
は、光電池アレイ5と液晶表示部4との間に、数lOμ
m程度といった通常の西洋紙l枚が挟める程度の隙間を
形成するように、ヒンジ3を設計しておけば、蓋ケース
2Bを閉じたとき、液晶表示部4上に配置した原稿Aが
光電池アレイ5に確実に密着するようになり、高い解像
度で原稿を読み込むことができるようになる。
を、蓋ケース2Bを閉じた状態で行っていたが、図13
に示すように、蓋ケース2Bを開けた状態まで座標読み
取りを行うようにしてもよい。なお、図12に示す携帯
型情報端末装置41の基本的な構成は上述した携帯型情
報端末装置1と同様であり、同一ないし同様の部分に
は、同一の符号を付しており、それらに付いての詳細な
説明は省略する。
アレイ42の構成だけが上述した携帯型情報端末装置1
とは異なっている。すなわち、この携帯型情報端末装置
41の光電池アレイ42は、光電池43を有する表面
を、本体ケース2A側にして蓋ケース2Bに取り付けら
れている。
力動作を説明する。座標入力時には原稿Aの側に情報端
末装置41を配置したうえで、蓋ケース2Bを本体ケー
ス2Aに対し180度開くことで、光電池アレイ42を
原稿Aに面着させる。
から光電池アレイ42を透過して原稿Aを達する。原稿
Aに達した環境光は原稿Aで反射して各光電池43に入
光する。このようして光電池43に入光した光で座標を
読み取るのであるが、その動作は前述した実施例で説明
したので省略する。
ス2Bを開けた状態で、座標を読み取るので、蓋ケース
2Bと本体ケース2Aとの間に間に挟みきれないような
大きな原稿Aでも読み込むことができる利点がある。
1,41において、図8,図13に示すように、ガラス
基板10の光電池形成面を透明板44によって覆っても
よい。そうすれば、光電池14,43を保護して、損傷
を防ぐことができるようになる。透明板44としては、
ガラスの他、アクリルやPETなどの樹脂板を用いるこ
とができる。また、透明板44とガラス基板10との間
に透明樹脂を充填すれば、防湿効果を発揮することがで
き、耐湿性のない光電池アレイ5,42の寿命を延ばす
こともできる。
電池14,43が形成されていないガラス基板10の内
外面にフッ素樹指等の反射防止層45を形成してもよ
い。そうすれば、光電池アレイ5,42を透過する光の
透過損失が減少して、原稿Aをさらに明るく照明するこ
とができ、暗い環境下でも原稿を読み込むことが可能に
なる。さらにまた、ガラス基板10に付着した指紋を容
易にぬぐい取ることもできるようになる。
明する。この実施の形態も上述した実施の形態と同様、
座標入力装置を携帯型情報端末装置に組み込んだものに
おいて本発明を実施したものであって、基本的な構成は
上述の実施例と同様であり、同一ないし同様の部分には
同一の符号を付して、それらに付いての詳細な説明は省
略する。
レイ51によって、充電電池8を充電できるようにした
ことに特徴がある。そのため、この情報端末装置50は
次のような構成を備えている。すなわち、この情報端末
装置50は、図14に示すように、走査回路52の出力
をAGC増幅部21に入力するとともに、直流安定化回
路53を介して充電電池8にも入力している。さらにま
た、走査回路52の出力は光強度判定部54にも入力さ
れている。
対する最適負荷を維持しながら、光電池アレイ51の出
力電圧を充電電池8を充電するために必要な電圧に変換
するように構成されており、具体的には、DC/DCコ
ンバータから構成されている。なお、ここでいう最適負
荷とは、光電池アレイ51を構成する光電池63から効
率よく電力を取り出すことができる条件を指すのであっ
て、たとえば、端子電圧0.496v、電流2.31m
Aのとき、1.15mW/cm2の出力が得られるよう
な負荷条件をいう。なお、出力電圧は使用する充電電池
8の種類によっても異なるが、たとえば3vとすればよ
い。
走査回路52の出力が入力されるコンパレータ55と、
コンパレータ55に基準電圧を供給する基準電圧発生回
路56と、コンパレータ55の出力に基づいてゲートを
開閉するゲート回路57とを備えている。
平走査部52Aと、垂直走査部52Bと、走査制御部6
2とを備えている。本実施例では、この走査制御部62
から充電力供給制御部が構成されている。
グスイッチ58と、充電/読み取り切り替え用のアナロ
グスイッチ59a〜dとを備えている。アナログスイッチ
58は光電池アレイ51の水平ライン(第1の電極1
1)毎の接点〜(図16では水平ライン用の接点数
は4つとなっている)と、すべての水平ライン(第1の
電極11)に接続された接点とを備えている。アナロ
グスイッチ59a〜dはアナログスイッチ58と光電池ア
レイ51の各水平ライン(第1の電極11)との間に設
けられている。各アナログスイッチ59a〜dはアナログ
スイッチ58の水平ライン用接点〜と光電池アレイ
51の各水平ライン(第1の電極11)とを接続する接
点イと、アナログスイッチ58の接点と光電池アレイ
51の各水平ライン(第1の電極11)とを接続する接
点ロとを備えている。そして、アナログスイッチ59
a〜dの接点ロは互いに並列に接続されたうえで、アナロ
グスイッチ58の接点に接続されている。
グスイッチ60と、充電/読み取り切り替え用のアナロ
グスイッチ61a〜dとを備えている。アナログスイッチ
60は光電池アレイ51の垂直ライン(第2の電極1
3)毎の接点〜(図16では各垂直ライン用の接点
数は4つとなっている)と、すべての垂直ライン(第2
の電極13)に接続された接点とを備えている。
座標読み取り操作と充電操作とを図15〜17等を基に
して説明する。座標読み取りを行う場合には、前述の実
施例と同様、液晶表示部4上に原稿Aを配置して蓋ケー
ス2Aを閉じる。そして、走査回路52のアナログスイ
ッチ59a〜d,61a〜dをすべて接点イ側に切り替え
る。この切り替え操作は走査制御部62からの操作信号
に基づいて行われる。
58,60を、接点から接点に順次切り替えること
で、光電池アレイ51を走査して、各光電池63の光起
電力を取り出して座標を読み出す。このような座標読み
出しは前述の実施の形態と同様である。
回路62において、充電許可信号である制御信号Sが入
力されたか否かを識別する。制御信号Sは、光強度判定
部54から入力される。光強度判定部54では、次のよ
うにして制御信号Sを作成している。すなわち、走査回
路52から入力される光起電力信号と、基準電圧発生回
路56から入力される基準電圧とをコンパレータ55で
比較し、光起電力制信号の方が大きい場合に、ゲート回
路57にH信号を出力する。ゲート回路57の端子Eは
非座標入力時だけハイレベル(H)となるようになって
おり、充電動作時は端子EはHとなっている。そのた
め、充電要望時において、コンパレータ55のH信号が
ゲート回路57に入力されると、ゲート回路57から制
御信号Sが出力される。このようなゲート回路57を設
けることで、座標入力時に、制御信号Sが出力されて、
座標入力動作の妨げになることを防いでいる。なお、基
準電圧とは、入力される光起電力信号が充電動作を行う
のに、十分なる電圧値を備えているか否かの閾値となる
値である。
光起電力は、いずれの光電池53で生じた光起電力であ
ってもよいし、光電池アレイ51全体の光起電力を合計
した光起電力信号であってもよく、基準電圧発生回路5
6は、光強度判定部54に入力される光起電力の値によ
って基準電圧を設定すればよい。
御部62に入力されることにより、走査制御部62は光
電池アレイ51に十分なる環境光が入射されていると判
断して、アナログスイッチ59a〜d,61a〜dを接点ロ
に切り替えるとともに、アナログスイッチ58,60を
接点に切り替える。すると、光電池アレイ51を構成
するすべての光電池63の光起電力は直流安定化回路5
3に出力され、ここで、充電電池8を充電するために必
要な電圧に変換されたのち、充電電池8に供給される。
は、光強度判定回部54で作成されていたが、本体ケー
ス2Aもしくは蓋ケース2Bに、充電スイッチを設け、
この充電スイッチをオン操作することで制御信号Sを作
成するようにしてもよい。
幅部21にも入力されており、AGC増幅部21では、
光強度判定部54の出力に基づいてその利得を一定に制
御している。そのため、前述の実施の形態のごとくAG
C制御電圧発生部22を設けなくとも、AGC増幅部2
1の出力は一定化する。
図26を参照して説明する。この実施の形態も上述した
実施の形態と同様、座標入力装置を携帯型情報端末装置
に組み込んだものにおいて本発明を実施したものであっ
て、基本的な構成は上述の実施例と同様であり、同一な
いし同様の部分には図中同一の符号を付して、それらに
付いての詳細な説明は省略する。
高い電圧を得て、装置を駆動させる電源電池8を充電す
るように動作することに特徴を有している。
ような構成を備えている。すなわちこの情報端末装置7
0は、光電池アレイ71が図18に示す構造を有し、ま
た光電池アレイ71と走査回路78の関係が図24に示
すごとく構成されている。
端末装置70が有する光電池アレイ71について説明す
る。図18は光電池アレイ71の構造の一例を示す概略
平面図であり、図19は図18中のX―X線断面図であ
る。なお、図18においては、説明を簡単にするため
に、光電池アレイ71を水平方向に4つ、垂直方向に4
つ、合計16個の光電池72を備えたものからなるもの
としている。
モルファスシリコン層74と第2の電極75とで構成さ
れている。第1の電極73は、透明基板76上にストラ
イプ状に形成されており、第2の電極75は第1の電極
71に略直交するように、ストライプ状に形成されてい
る。アモルファスシリコン層74は、第1の電極73と
第2の電極75との間にあって、第lの電極73と第2
の電極75との交点部分に形成されている。このように
構成されることにより、上記交点部分が光電池72とし
て機能する。そして、この光電池72に、透明基板76
側から光が入射すると、その光は第lの電極73を通過
し、アモルファスシリコン層74に至り、ここで光起電
力が発生する。
り、第1の電極73はITOなどから構成される。ま
た、第2の電極75はニッケル等の材質で形成される。
これらの各層は、CVDなどの従来から知られている手
法によって積層することができる。アモルファスシリコ
ン層74は、順次積層配置されたn型半導体層741,
絶縁層742,およびp型半導体層743からなってい
る。また、光電池72には、アモルファスシリコン層7
4の構造によって、2つのタイプがある。第1のタイプ
は、第1の電極73側から順に、n型半導体層741,
絶縁層742,およびp型半導体層743が積層されたも
のである。また、第2のタイプは、逆の順番、つまり、
第1の電極73側から順に、p型半導体層743,絶縁
層742,n型半導体層741が積層されたものである。
第1のタイプの光電池72と、第2のタイプの光電池7
2とでは、発生する光起電力の極性が逆になる。以下、
第1のタイプの光電池72を光電地a、第2のタイプの
光電池72を光電池bとする。
について説明する。図20〜図23はその配置例を示す
図である。図中のaが光電池aを示しており、bが光電
池bを示している。図20の構成では、光電池a,bの
マトリクスに対して、図中、縦方向に沿って同極性の光
電池a,bが並んだ光電池群77a,77bが互い違い
に配置されている。図20は光電池a,bを市松模様状
に配置したものであり、図21は光電池a,bが一列毎
に交互に配置したものである。また、図21の構成で
は、光電池a,bのマトリクスに対して、図中、斜め方
向に沿って同極性の光電池a,bが並んだ光電池群77
a,77bが互い違いに配置されている。図20,図2
1のどちらの配置でも、少なくとも一方向において、隣
り合う光電池群77a,77bの極性が反対となってい
る。なお、図21の構成において、単一の光電池a,b
それぞれを光電池群77a,77bと見なしても、少な
くとも一方向において、隣り合う光電池群77a,77
bの極性が反対となる。
レイ71を作製するためには、積層に2度のプロセスを
経る必要がある。すなわち、第1の電極73を形成した
のち、光電地bを形成すべき領域をマスキングした伏態
で、光電池aを形成すべき領域に、n型半導体層741
―絶縁層742―p型半導体層743を、この順に積層し
てアモルファスシリコン層74を形成するプロセスと、
前記プロセスを経たのち、もしくはその前に、光電地a
を形成すべき領域をマスキングした伏態で、光電池bを
形成すべき領域に、p型半導体層743―絶縁層742―
n型半導体層741を、この順に積層してアモルファス
シリコン層74を形成するプロセスを経る必要がある。
るようにした構造であって、16個の光電池72を図中
縦横に4分割してなる4つの光電池群77a(1,2),7
7b(1,2)に分割するとともに、各光電池群77
a(1,2),77b(1,2)を構成するすべての光電池72を
同極性の光電池a(or)bで構成し、さらに、隣り合う光
電池群77a(1,2),77b(1,2)どうしではその極性を
異ならせている。つまり、図22では、極性のことなる
光電池群77a(1,2),77b(1,2)を市松模様状に配置
している。
2分割してなる2つの光電池群77a,77bに分割す
るとともに、各光電池群77a,77bを構成するすべ
ての光電池72を同極性の光電池a(or)bで構成し、さ
らに、隣り合う光電池群77a,77bどうしではその
極性を異ならせている。つまり、図23では、極性の異
なる光電池群77a,77bを図中、横方向に互いに違
いに並列配置しており、図21の構成と類似していると
える。
走査して、光起電力を取り出す走査回路78は次のよう
にして構成されている。
ように、水平走査部79Aと、垂直走査部79Bと、走
査制御部80とを備えている。本実施の形態では、この
走査制御部80から充電力供給制御部が構成されてい
る。
グスイッチ81と、充電/読み取り切り替え用のアナロ
グスイッチ82a〜dとを備えている。アナログスイッチ
81は光電池アレイ71の水平ライン(第1の電極7
3)毎の接点〜(図16では水平ライン用の接点数
は4つとなっている)を備えている。アナログスイッチ
82a〜dはアナログスイッチ81と光電池アレイ71の
各水平ライン(第1の電極73)との間に設けられてい
る。各アナログスイッチ82a〜dはアナログスイッチ8
1の水平ライン用接点〜と光電池アレイ71の各水
平ライン(第1の電極73)とを接続する接点イと、無
接触状態の接点ロとを備えている。
グスイッチ83と、充電/読み取り切り替え用のアナロ
グスイッチ84a〜dとを備えている。アナログスイッチ
83は光電池アレイ71の垂直ライン(第2の電極7
5)毎の接点〜(図16では各垂直ライン用の接点
数は4つとなっている)と、光電池群77aの垂直ライ
ン(第2の電極75)に接続される接点とを備えてい
る。アナログスイッチ84a〜dの接点イは、アナログス
イッチ83’の接点〜に順にそれぞれ接続されてい
る。また、光電池群77aに接続されるアナログスイッ
チ84a、84cの接点ロはアナログスイッチ83の接
点に接続されており、光電池群77bに接続されたア
ナログスイッチ84b、84dの接点ロはグランドに接
続されている。なお、図24の例では、光電池群77
a、77bは図20に示すごとく光電池アレイ71を縦
方向に沿って一列づつ分割したうえで、互い違いに配置
されて構成されている。
座標読み取り操作と充電操作とを説明する。座標読み取
りを行う場合には、前述の実施の形態と同様、液晶表示
部4上に原稿Aを配置して蓋ケース2Aを閉じる。そし
て、走査回路78のアナログスイッチ82a〜d,84
a〜dをすべて接点イ側に切り替える。この切り替え操作
は走査制御部62からの操作信号に基づいて行われる。
ッチ81,83を、接点から接点に順次切り換える
ことで、光電池アレイ71を走査して、各光電池72の
光起電力を取り出して座標を読み出す。このような座標
読み出しは前述の実施の形態と同様である。
く充電許可信号(制御信号S)による判定が行われる。
そして、アナログスイッチ82a〜d,84a〜dを接点ロ
に切り換えるととも、アナログスイッチ83を接点に
切リ換える。すると、光電池アレイ71を構成するすべ
ての光電池72の光起電力は直流安定化回路53に出力
され、ここで充電電池8を充電するために必要な電圧に
変換されたのち、充電電池8に供給される。
水平ライン(第1の電極11)を介して光電池群77a
に直列に直列に接続されるから、図16の実施の形態の
場合と比較すると、取り出される起電力の電圧は2倍に
なる。このことがこの実施の形態の特徴である。
スタの閾値電圧の影響で、入力電圧が高いほど変換効率
が向上する。特に、この種の座標入力装置で用いる太陽
電池は、最大電力が得られる電圧が0.5ボルト程度と
極めて低く、閾値電圧の影響を受けやすくなっている。
そこでこの実施の形態のように充電電圧を2倍にするこ
とができると、直流安定化回路53の動作効率が大幅に
向上し、その結果、光電池アレイ71から出力される電
力が増加する。したがって、充電電池8に大容量の電池
を用いることが可能となる。つまり、大きな容量の充電
電池8を用いても充電することが可能となり、結果的に
画像入力装置の動作時間が延びることになる。
光電池群77a,77bの配置構造を備えた光電池アレ
イ71を用いているが、図21,図22、図23に示し
た光電池群77a、77bの配置構造を備えた光電池ア
レイ71においても、同様に実施できるのはいうまでも
ない。すなわち、例えば、図21に示す光電池群77
a、77bの配置構造では、図25に示すように、第2
の電極75を、各光電池群77a、77bの配列方向
(図中、斜め方向)に沿って形成すれば、図24の走査
回路78と同様の走査回路によって光起電力を取り出す
ことができる。このようにすれば、次のような利点があ
る。すなわち、光電池アレイ71においては、構造上そ
の中央部の光強度分布が強くなるので、光電池アレイ7
1の中央部に多くの光電池群77a,77bが配置され
る図25に構成では、光電変換の効率が高くなる。
イ71は、いずれも図24の走査回路78と組み合わせ
れば、次のような効果を奏することができる。すなわ
ち、各光電池群77a,77bを構成する光電池a,
…,光電池b,…は、垂直ライン(第2の電極75)を
介して光電池群77a、77b内において互いに並列に
接続されている。また、同一極性の光電池群77a、7
7bどうしは水平ライン(第1の電極73)を介して互
いに並列に接続されている。そのため、垂直走査部79
Bによって取り出される各光電池群77a、77bの電
流は各光電池a、bの電流を加算した値になり、その
分、取り出される電流の電流値は高いものとなる。その
ため、取り出される光起電力の電流値は高い値で安定し
て、画像入力装置の動作が安定する。
アレイ71では、隣り合う光電池群77a,77bの極
性を反転させることで、隣り合う光電池群77a,77
bどうしの直列接続を可能にしていたが、この他、隣り
合う光電池群77a,77bの極性を反転させることな
く、別途設ける配線パターンによって隣り合う光電池群
を直列に接続するようにしてもよい。
図26に示す走査回路78’も考えられる。これは、図
24に示すアナログスイッチ83に接点を付け加えた
アナログスイッチ83’と、アナログスイッチ84b,
84dの接点ロとアナログスイッチ82a〜dの接点ロと
を切り換えてグランドに接続するアナログスイッチ90
とを備えている。そして、アナログスイッチ84b,8
4dの接点ロはアナログスイッチ90の接点イに接続さ
れているとともに、アナログスイッチ83’の接点に
接続されている。また、アナログスイッチ82a〜dの接
点ロは、アナログスイッチ90の接点ロに接続されてい
る。
83’を接点に切り換えるとともとに、アナログスイ
ッチ90に接点ロに切り換えれば、光電池群77bだけ
が電圧安定化回路53に接続されて、これら光電池群7
7bから負電圧出力を取り出すことができる。なお、正
電圧出力を取り出す場合には、アナログスイッチ83’
を接点に切り換えるとともに、アナログスイッチ90
を接点イに切り換えればよい。また、この走査回路7
8’では、アナログスイッチ83’の接点,から正
負の電圧を同時に取り出すこともできる。
出力を取り出すことができるので、画像入力装置や携帯
型情報端末装置が有するA/Dコンバータ等において基
準負電圧を必要とする場合などにおいても、光電池アレ
イ71から基準負電圧を供給することができるようにな
る。
スイッチ82a〜dの接点ロを互いに接続しているので、
各光電池群77a,77bの特性バラツキを吸収するこ
とができる。
次のような効果が得られる。
きるので、増幅部による光起電力の増幅具合を環境光の
強度に応じて精度よく補正することができ、そのため、
増幅信号が、環境光の強度にかかわり無く安定するの
で、どのような環境光のもとでも安定して座標を読み取
ることができるようになる。
く、コストダウンを図れる。また、環境光の光強度が光
電池に与える影響を直接的に把握できるので、増幅部に
よる光起電力の増幅具合を環境光の強度に応じて精度良
く補正することができて、座標読み取りがさらに安定す
る。
れた光強度を検出することができるようになった。その
ため、増幅部による光起電力の増幅具合を環境光の強度
に応じて精度よく補正することができて、座標読み取り
がさらに安定する。また、座標読み込み中における外環
境光強度変化にも対応することができる。
示部の画素に書き込めば、座標データはそのままの状態
で表示部で表示されることになる。したがって、読み込
んだデータをアドレス変換処理といった複雑な処理を行
うことなく表示部に表示することができるようになっ
た。そのため、データ処理時間が短縮化されるうえ、回
路構成も簡単になってコストダウンにも繋がる。
を閉じ、その状態で光電池アレイで原稿上の座標を読み
取れば、読み取った座標は、原稿を配置した表示部の特
定の位置に精度よく表示されることになる。そのため、
原稿を表示部に対して位置合わせをする必要がなくな
り、座標読み取り操作が簡単になる。
によって電源電池が充電されるので、その分、画像入力
装置の動作時間が延びて、携帯に適したものとなる。
化回路によって安定化したうえで、充電電力として用い
るので、電池電源の充電動作は安定化して、座標入力装
置の動作時間を延ばすことができる。
と安定した充電を行うことができないと判断し、光強度
が閾値以上になったときのみ充電動作を行い、閾値以下
になると充電動作を停止する。そのため、電池電源の充
電動作は安定して、座標入力装置の動作時間が延びる。
いることが可能となる結果、画像入力装置の動作時間が
さらに延びる。
可能となり、その分、製造コストの上昇を抑えることが
できる。
置の動作が安定する。
取り装置を組み込んだ情報端末装置の外観斜視図であ
る。
図である。
る。
である。
係を示す線図である。
す線図である。
である。
示すブロック図である。
ブロック図である。
イミングを示す線図である。
イの平面図である。
の平面図である。
イの平面図である。
の平面図である。
イの平面図である。
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 光電池を2次元マトリクス状に配置し、
読み込む座標の各点に対応して入射する入射光の有無に
よって各光電池で光起電力信号を発生させる光電池アレ
イと、 前記光電池アレイを走査して前記座標に対応した走査光
起電力信号を取り出す走査回路と、 前記入射光の光強度を検出して光強度信号を発生させる
光強度検出部と、 前記走査光起電力信号を増幅するとともに、前記光強度
信号に応じてその増幅率を変動させて利得を一定にする
増幅部とを備えた座標入力装置であって、 前記光強度検出部を、前記光電池アレイの受光面と同一
面上に設けた ことを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項2】 前記光強度検出部を前記光電池から構成
するとともに、該光強度検出部を構成する光電池の出力
を他の光電池の出力から分離して取り出すサンプルホー
ルド回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の座標
入力装置。 - 【請求項3】 前記光強度検出部の受光面面積を、前記
光電池の受光面面積よりも大きくしたことを特徴とする
請求項1記載の座標入力装置。 - 【請求項4】 前記走査光起電力信号を基にして形成し
た画像を表示する表示部をさらに備え、表示部の画素ピ
ッチと前記光電池アレイの光電池形成ピッチとを一致さ
せたことを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。 - 【請求項5】 前記表示部を収納する収納体と前記光電
池アレイを収納する収納体とをさらに設けるとともに両
収納体を開閉自在に連結し、 かつ、両収納体を閉じた状態において表示部の各画素と
光電池アレイの各光電池とがそれぞれ1対1に対応して
対向配置されるように、表示部と光電池アレイとを各収
納体に設けたことを特徴とする請求項4記載の 座標入力
装置。 - 【請求項6】 光電池を2次元マトリクス状に配置し、
読み込む座標の各点に対応して入射する入射光の有無に
よって各光電池で起電力信号を発生させる光電池アレイ
と、 前記光電池アレイを走査して前記座標に対応した走査光
起電力信号を発生させる走査回路と、 前記入射光の光強度を検出して光強度信号を発生させる
光強度検出部と、 装置を駆動させる電源電池とを備えた座標入力装置であ
って、 前記光強度検出部を、前記光電池アレイの受光面と同一
面上に設けるとともに、前記電源電池を光電池アレイの
光起電力信号によって充電される充電電池から構成した
ことを特徴とする 座標入力装置。 - 【請求項7】 前記電源電池と前記光電池アレイとの間
に直流安定化回路を設けたことを特徴とする請求項6記
載の座標入力装置。 - 【請求項8】 前記入射光の光強度を検出して光強度が
閾値以上であると充電許可信号を発生させる光強度判定
部と、 前記充電許可信号が出力されたときだけ、光電池アレイ
の光起電力出力を電源電池に供給する充電力供給制御部
とを備えたことを特徴とする請求項6記載の 座標入力装
置。 - 【請求項9】 前記光電池アレイはひとつまたは複数の
光電池からなる光電池群を複数備えるとともに、これら
光電池群を直列に接続したうえで前記走査回路に接続し
たことを特徴とする請求項6記載の座標入力装置。 - 【請求項10】 前記光電池群は、隣り合う電池群どう
し互いに極性の異なる光起電力を出力するものであり、
これら光電池群を光電池アレイ実装基板に設けた配線に
よって接続することで、互いに直列に接続することを特
徴とする請求項9記載の座標入力装置。 - 【請求項11】 各光電池群を構成する光電池どうし、
もしくは極性が同じ光電池群どうしを互いに並列に接続
したことを特徴とする請求項9または10記載の座標入
力装置。
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JP16558695 | 1995-06-30 | ||
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-
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