JP3297780B2 - 露光装置へのレチクル装着方法 - Google Patents

露光装置へのレチクル装着方法

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JP3297780B2
JP3297780B2 JP17754494A JP17754494A JP3297780B2 JP 3297780 B2 JP3297780 B2 JP 3297780B2 JP 17754494 A JP17754494 A JP 17754494A JP 17754494 A JP17754494 A JP 17754494A JP 3297780 B2 JP3297780 B2 JP 3297780B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光装置へのレチクル
装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造におけるパターン転写
工程、所謂リソグラフィ工程で使用されるフォトマスク
は、フォトマスク上のパターン形状をウエハ上に形成さ
れたレジスト材料に転写するために用いられる。半導体
装置等におけるパターン加工の寸法は年々微細化してい
る。そして、遮光領域と光透過領域とから構成された従
来型のフォトマスクでは、フォトリソグラフィ工程で使
用する露光装置の露光光の波長程度の解像度を得ること
ができず、半導体装置等の製造において要求される解像
度を得ることが困難になりつつある。そこで、近年、こ
のような従来型のフォトマスクに替わって、光の位相を
異ならせる位相シフト領域を具備した、所謂位相シフト
マスク、あるいはハーフトーン方式位相シフトマスクが
用いられるようになってきている。位相シフトマスクや
ハーフトーン方式位相シフトマスクを用いることによっ
て、従来型のフォトマスクでは形成不可能な微細パター
ンの形成が可能とされている。
【0003】従来の位相シフトマスクは、光透過領域、
光を遮光する遮光領域、及び光透過領域を通過する光の
位相と異なる位相の光を透過させる光透過物質から成る
位相シフト領域から構成されている。典型的な従来のエ
ッジ強調型位相シフトマスクの模式的な一部切断図を図
3の(A)、(B)及び(C)に示す。図中、160は
基板、162は光透過領域、166は遮光領域、168
は位相シフト領域、172は光透過物質層、174は遮
光層である。光透過物質層172を設けることによっ
て、光透過領域162を通過した光の位相と、位相シフ
ト領域168を通過した光の位相を、例えば180度相
違させることができる。遮光領域166の光強度透過率
はほぼ0%である。
【0004】従来の位相シフトマスクにおいては、位相
シフト領域の形状あるいは位置を精確に制御しないと微
細なパターンの形成ができない。また、パターン形状に
よっては、位相シフト領域が、本来光の干渉を受けては
ならない他の光透過領域にまで光の干渉を生じさせる場
合がある。このような場合には、位相シフト領域を形成
することができない。
【0005】このような従来の位相シフトマスクの問題
点を解決するための位相シフトマスクの一種に、半遮光
領域と光透過領域とから構成され、半遮光領域を通過し
た光の位相と光透過領域を通過した光の位相とが異なる
ハーフトーン方式位相シフトマスクがある。ハーフトー
ン方式位相シフトマスクにおいては、光透過領域を除く
全面に半遮光領域が形成されている。ハーフトーン方式
位相シフトマスクは、上述の従来の位相シフトマスクの
問題点を解決できる。しかも、位相シフトマスクにおい
て要求される光透過物質層の形成及び遮光領域の形成と
いった2回の形成工程の代わりに、半遮光領域の形成と
いう1回の形成工程で済むために、ハーフトーン方式位
相シフトマスクの作製は容易であり、しかも、マスク作
製時に欠陥が生成される度合も低いという利点を有す
る。
【0006】ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式
的な一部切断図を図4の(A)及び(B)に示す。図
中、参照番号60は基板、62は光透過領域、64は半
遮光領域である。半遮光領域64は、半遮光層70及び
位相シフト層72から構成されている。位相シフト層7
2は、光透過領域62を通過した光の位相と半遮光領域
64を通過した光の位相を異ならせるための光透過物質
から成る。あるいは又、図4の(C)に示したハーフト
ーン方式位相シフトマスクは、所謂基板掘り込み型であ
る。基板60に凹部62Aを形成することによって、光
透過領域62を通過した光の位相と半遮光領域64を通
過した光の位相を異ならせることができる。
【0007】ハーフトーン方式位相シフトマスクにおい
ては、半遮光領域64の振幅透過率は、0より大きく且
つレジスト材料を解像させない程度、例えば20〜45
%程度である。尚、光強度透過率で表現すると、4〜2
0%程度である。通常、半遮光領域64の光強度透過率
は、マスク全面において、一様な値に設定されている。
そして、ハーフトーン方式位相シフトマスクに設けられ
たパターン形状をウエハ上に形成されたレジスト材料に
転写するために、所定の光強度透過率及び位相を有する
半遮光領域64を通過した光と、位相が180度半遮光
領域とは異なる光透過領域62を通過した光の干渉を利
用する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようにハーフトー
ン方式位相シフトマスクは多数の利点を有するマスクで
あるが、解決しなければならない問題点もある。ハーフ
トーン方式位相シフトマスクの半遮光領域の光強度透過
率は、光透過領域と遮光領域から構成されている従来型
のフォトマスクや、図3に示した位相シフトマスクにお
ける遮光領域の光強度透過率よりも高い。
【0009】通常、露光装置にレチクル(マスク)を装
着する場合、先ずレチクルアライメントを行う。このレ
チクルアライメントは、レチクルを露光装置の所定の位
置に装着する操作である。即ち、図5の(A)に模式的
に示すように、露光装置に備えられたレチクルアライメ
ントマーク検出系によって、レチクルに設けられたレチ
クルアライメントマークの位置を検出し、その結果を基
にレチクルを移動させて、レチクルを露光装置の所定の
位置に装着する。従来型のフォトマスクや位相シフトマ
スクにおいては、レチクルアライメントマーク検出系に
対してレチクルを移動させることによって、図5の
(B)に示すように、レチクルアライメントマークの位
置検出結果である光強度パターン(光透過率パターン)
を得ることができる。通常、光透過率閾値Tthを予め決
定しておき、かかる光透過率閾値Tthと一致する光強度
が得られる2つのレチクル座標の中点を求める。そし
て、かかるレチクルの中点の座標が所定の座標と一致す
るようにレチクルを移動させる。これによって、レチク
ルを露光装置の所定の位置に装着することができる。通
常、この光透過率閾値は固定値(例えば、最大光強度透
過Tmaxの30%)である。
【0010】ハーフトーン方式位相シフトマスクにおい
ては、レチクルアライメントマークも半遮光領域64と
同等の光強度透過率を有する。従って、露光装置にハー
フトーン方式位相シフトマスクを装着する場合、最初に
行うレチクルアライメントの際に、図6の(A)に示す
ようなレチクルアライメントマークの光強度パターン
(光透過率パターン)しか得ることができない。このよ
うな光強度パターンにあっては、ノイズの影響を受けた
場合、光透過率閾値Tthと一致する光強度が得られる2
つのレチクル座標の中点を正確に求めることが困難とな
る。その結果、レチクルを露光装置の所定の位置に正確
に装着することができなくなるといった問題が生じる。
【0011】ハーフトーン方式位相シフトマスクにおけ
る半遮光領域の光強度透過率は、ハーフトーン方式位相
シフトマスクの設計仕様に応じて変化する。それ故、場
合によっては、図6の(B)に示すようなレチクルアラ
イメントマークの光強度パターン(光透過率パターン)
しか得ることができない。このような場合には、光透過
率閾値Tthと一致する光強度が得られる2つのレチクル
座標を求めることができず、レチクルを露光装置の所定
の位置に装着することができない。
【0012】更には、従来型のフォトマスク、位相シフ
トマスクあるいはハーフトーン方式位相シフトマスクを
用いる場合において、レチクルアライメントマーク検出
系の光源の経時変化によって、レチクルアライメントマ
ークの光強度パターン(光透過率パターン)の最大光透
過率Tmaxに変化が生じる場合もある。このような場合
には、光透過率閾値Tthの値を換える必要があるが、現
状の露光装置においてはこのような対処はなされていな
い。
【0013】従って、本発明の目的は、ハーフトーン方
式位相シフトマスクを含む各種レチクルを、遮光領域や
半遮光領域の光強度透過率に依存することなく、露光装
置の所定の位置に正確に且つ容易に装着することを可能
にする、露光装置へのレチクル装着方法を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る露光装置へのレチクル装
着方法は、レチクルアライメントマーク検出系及び光透
過率測定系を備えた露光装置の所定の位置に、光透過領
域と遮光領域から成る光透過率測定領域及びレチクルア
ライメントマークを備えたレチクルを装着する方法であ
って、レチクルを露光装置に仮に装着した後、光透過率
測定系によって光透過率測定領域の光透過領域及び遮光
領域のそれぞれの光透過率を測定し、これらの測定され
た光透過率に基づき光透過率閾値を求め、この光透過率
閾値に基づきレチクルアライメントマーク検出系によっ
てレチクルアライメントマークの位置を検出して、レチ
クルを露光装置の所定の位置に装着することを特徴とす
る。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る露光装置へのレチクル装着方法は、レチク
ルアライメントマーク検出系及び光透過率測定系を備え
た露光装置の所定の位置に、遮光領域から成る光透過率
測定領域及びレチクルアライメントマークを備えたレチ
クルを装着する方法であって、レチクルを露光装置に仮
に装着した後、光透過率測定系によって光透過率測定領
域の遮光領域の光透過率を測定し、この測定された光透
過率に基づき光透過率閾値を求め、この光透過率閾値に
基づきレチクルアライメントマーク検出系によってレチ
クルアライメントマークの位置を検出して、レチクルを
露光装置の所定の位置に装着することを特徴とする。
【0016】本発明の第1及び第2の態様に係る露光装
置へのレチクル装着方法においては、レチクルアライメ
ントマーク検出系が光透過率測定系を兼ねていてもよ
い。場合によっては、光透過率測定領域とレチクルアラ
イメントマークを兼ねてもよい。
【0017】光透過率測定領域を構成する遮光領域は、
レチクルの構造及び仕様に依存し、遮光領域とすること
も、あるいは又、半遮光領域とすることもできる。即
ち、光透過率測定領域を構成する遮光領域の光強度透過
率は0〜20%程度である。
【0018】上記の目的を達成するための本発明の第3
の態様に係る露光装置へのレチクル装着方法は、レチク
ルアライメントマーク検出系及びバーコード検出系を備
えた露光装置の所定の位置に、レチクルアライメントマ
ーク及びバーコードを備えたレチクルを装着する方法で
あって、レチクルを露光装置に仮に装着した後、バーコ
ード検出系によってバーコードを読み取り、その結果に
基づき光透過率閾値を求め、この光透過率閾値に基づき
レチクルアライメントマーク検出系によってレチクルア
ライメントマークの位置を検出して、レチクルを露光装
置の所定の位置に装着することを特徴とする。
【0019】ウエハ上に形成されたレジスト材料に対し
て露光光により転写パターン形状等を形成するとき、縮
小投影に使用されるものをレチクル、一対一投影に使用
されるものをマスクと称したり、あるいは原盤に相当す
るものをレチクル、それを複製したものをマスクと称し
たりすることがあるが、本明細書においては、このよう
な種々の意味におけるレチクルやマスクを総称してレチ
クルと呼ぶ。
【0020】
【作用】本発明の第1の態様に係る露光装置へのレチク
ル装着方法においては、光透過率測定領域の光透過領域
及び遮光領域のそれぞれの光透過率の測定結果から光透
過率閾値を求める。また、本発明の第2の態様に係る露
光装置へのレチクル装着方法においては、光透過率測定
領域の遮光領域の光透過率の測定結果から光透過率閾値
を求める。更に、発明の第3の態様に係る露光装置への
レチクル装着方法においては、バーコードの読み取り結
果に基づき光透過率閾値を求める。従って、レチクルが
変わっても、またハーフトーン方式位相シフトマスクを
使用する場合においても、常に最適な光透過率閾値に基
づきレチクルアライメントマークの位置を検出すること
ができ、正確に且つ容易にレチクルを露光装置の所定の
位置に装着することが可能になる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0022】(実施例1)実施例1の露光装置へのレチ
クル装着方法は、本発明の第1の態様に関する。即ち、
レチクルアライメントマーク検出系及び光透過率測定系
を備えた露光装置の所定の位置に、光透過領域と遮光領
域から成る光透過率測定領域及びレチクルアライメント
マークを備えたレチクルを装着する方法に関する。レチ
クルの模式的な平面図を図1の(A)に示す。図中、参
照番号10はレチクル、20は光透過率測定領域、30
はレチクルアライメントマークである。光透過率測定領
域20は、光透過領域21と遮光領域22から成る。参
照番号40は、ウエハ上に形成されたレジスト材料に対
して露光光により形成すべきパターンが形成された領域
である。尚、参照番号50は、バーコードが形成された
領域である。
【0023】例えば異物検出工程を経たレチクルを、搬
送装置を用いて露光装置に搬入する。そして、レチクル
を露光装置のレチクル載置ステージに仮に装着する。そ
の後、光透過率測定系によって光透過率測定領域20の
光透過領域21及び遮光領域22のそれぞれにおける光
透過率を測定する。光透過率測定系は、図1の(B)に
模式的に図示するように、光源と受光素子から成る。光
透過率測定系をレチクルアライメントマーク検出系と兼
用することができるし、独立して設けてもよい。光透過
率測定系の光源は、例えばHe−Neレーザから構成す
る。
【0024】光透過領域21及び遮光領域22を通過し
た光は受光素子で受光され、受光素子から光強度に依存
した信号が出力される。光透過領域21を通過した光に
よる受光素子からの信号をSHとする。一方、遮光領域
22を通過した光による受光素子からの信号強度をSL
とする。尚、これらの信号は、光源の下で光透過率測定
領域20を移動させる(即ち、レチクル載置ステージを
移動させる)ことによって得ることができる。
【0025】受光素子から出力された信号SH及びS
Lは、演算装置に送られる。そして、演算装置におい
て、これらの測定された信号強度(光透過率に相当す
る)から光強度透過率TH及びTLを求め、その結果に基
づき光透過率閾値Tthを求める。透過領域21及び遮光
領域22の光強度透過率TH及びTLにばらつきがある場
合、光透過領域21の光強度透過率の最大値をTH
し、遮光領域22の光強度透過率の最小値をTLとす
る。尚、光透過領域21の光強度透過率の平均値をTH
とし、遮光領域22の光強度透過率の平均値をTLとす
ることもできる。 Tth=k(TH−TL)+TL ここで、kは予め設定された任意の定数であり、例えば
0.3である。このようにして求められた光透過率測定
領域20における光強度パターン(光透過率パターン)
を、図2に模式的に示す。
【0026】次に、この光透過率閾値に基づきレチクル
アライメントマーク検出系によってレチクルアライメン
トマーク30の位置を検出する。レチクルアライメント
マーク検出系も、例えばHe−Neレーザから成る光源
と受光素子から成る。レチクルアライメントマーク30
は、例えば平面形状が十字形のマークであり、光透過率
測定領域20の遮光領域22と同様の断面構造を有す
る。レチクルアライメントマーク30の位置検出は、レ
チクルアライメントマーク検出系に対してレチクル載置
ステージを移動させることによって行うことができる。
こうして得られたレチクルアライメントマークの位置検
出結果である光強度パターン(光透過率パターン)に基
づき、図5の(B)を参照して説明したと同様に、先に
求めた光透過率閾値Tthと一致する光強度が得られる2
つのレチクル座標の中点を求める。そして、このレチク
ルの中点の座標が所定の座標と一致するようにレチクル
載置ステージを移動させる。これによって、レチクルを
露光装置の所定の位置に装着することができる。
【0027】実施例1の露光装置へのレチクル装着方法
においては、レチクルアライメント操作で、光透過率閾
値Tth{=k(TH−TL)+TL}を求める。従って、
レチクルの種類や、場合によっては半遮光領域の光強度
透過率の仕様が変わり、TLの値が変化したときでも、
常に適切な光透過率閾値Tthに基づきレチクルアライメ
ントマーク30の位置検出を行うことができる。また、
光透過率測定系をレチクルアライメントマーク検出系と
兼用すれば、光源の経時変化によってTHの値が変化し
たときでも、常に適切な光透過率閾値Tthに基づきレチ
クルアライメントマーク30の位置検出を行うことがで
きる。
【0028】(実施例2)実施例2の露光装置へのレチ
クル装着方法は、本発明の第2の態様に関する。実施例
1と異なり、光透過率測定領域は遮光領域のみから成
る。即ち、実施例2の露光装置へのレチクル装着方法
は、レチクルアライメントマーク検出系及び光透過率測
定系を備えた露光装置の所定の位置に、遮光領域から成
る光透過率測定領域及びレチクルアライメントマークを
備えたレチクルを装着する方法に関する。実施例2にお
けるレチクルは、光透過領域21を備えていない点を除
き、実質的には実施例1にて説明したレチクルと同様の
構造を有する。
【0029】実施例1においては、光透過率閾値Tth
して、 Tth=k(TH−TL)+TL を求めた。これに対して、実施例2の露光装置へのレチ
クル装着方法においては、THを、1あるいは、試験に
よって求めた1以下の値T0を用い、 Tth=k(1−TL)+TL 又は、 Tth=k(T0−TL)+TL から光透過率閾値Tthを求める。遮光領域22の光強度
透過率TLにばらつきがある場合、遮光領域22の光強
度透過率の最小値をTLとする。尚、遮光領域22の光
強度透過率の平均値をTLとすることもできる。
【0030】この点を除き、実施例2の露光装置へのレ
チクル装着方法は、実施例1と同様とすることができる
ので、詳細な説明は省略する。実施例2の露光装置への
レチクル装着方法においても、各レチクルのレチクルア
ライメント操作で、光透過率閾値Tthを求める。従っ
て、レチクルの種類や、場合によっては半遮光領域の光
強度透過率の仕様が変わり、TLの値が変化したときで
も、常に適切な光透過率閾値に基づきレチクルアライメ
ントマーク30の位置検出を行うことができる。
【0031】(実施例3)実施例3の露光装置へのレチ
クル装着方法は、本発明の第3の態様に関する。実施例
3は、レチクルアライメントマーク検出系及びバーコー
ド検出系を備えた露光装置の所定の位置に、レチクルア
ライメントマーク及びバーコードを備えたレチクルを装
着する方法に関する。
【0032】通常、レチクルの外周部にはバーコードが
設けられている。このバーコードをバーコード検出系に
よって読み取り、データベースと照合する。そして、デ
ータベースに蓄積されたかかるレチクルの露光条件等が
露光装置に指示され、それに従って露光が行われる。デ
ータベースは、例えば、露光光の照射量やフォーカスに
関するデータから成る露光条件データファイル、露光時
のショット選択法やアライメントマークの選択法、アラ
イメントマークの位置座標等のデータから成るアライメ
ントデータファイル、1ショット毎のピッチやショット
レイアウトが規定されたショットマップデータファイ
ル、レチクルに関する各種情報を含むレチクルライブラ
リファイルから構成されている。
【0033】例えば、レチクルライブラリファイル中
に、各レチクルの最適光透過率閾値Tthをデータとして
記憶させておく。そして、レチクルを露光装置に仮に装
着した後、バーコード検出系によってバーコードを読み
取る。そして、読み取り結果に基づき、バーコートに対
応したレチクルライブラリファイル中の当該レチクルの
最適光透過率閾値(Tth)を検索する。そして、得られ
た光透過率閾値Tthに基づき、実施例1と同様の方法で
レチクルアライメントマーク検出系によってレチクルア
ライメントマークの位置を検出して、レチクルを露光装
置の所定の位置に装着する。
【0034】バーコード検出系は、通常光の光源やレー
ザ光源、及び受光素子から構成すればよい。
【0035】実施例3の露光装置へのレチクル装着方法
においては、予め各種のレチクルに対して最適な光透過
率閾値Tthをデータベース内に記憶しておくので、レチ
クルの種類や、場合によっては半遮光領域の光強度透過
率の仕様が変ったときでも、常に適切な光透過率閾値に
基づきレチクルアライメントマーク30の位置検出を行
うことができる。
【0036】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。実施例にて説明した数値やレチクルの構造や光
透過率測定領域の配置等は例示であり、適宜変更するこ
とができる。光透過率閾値(Tth)を求める式も適宜変
形することができる。本発明は、例えば従来型のフォト
マスクや位相シフトマスクあるいはハーフトーン方式位
相シフトマスク等の各種レチクルを露光装置へ装着する
場合に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明においては、レチクルが変わって
も、またハーフトーン方式位相シフトマスクを使用する
場合においても、常に最適な光透過率閾値に基づきレチ
クルアライメントマークの位置を検出することができ、
正確に且つ容易にレチクルを露光装置の所定の位置に装
着することが可能になる。また、本発明の態様によって
は、アライメントマーク検出系の光源が経時変化して
も、確実にアライメントマークの位置を正確に検出する
ことができる。これにより、より微細なパターンをウエ
ハ上のレジストに形成することができ、しかも、パター
ンの重ね合わせ精度の向上を図ることができ、高集積度
の半導体装置をフォトリソグラフィ技術によって作製す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レチクルの模式的な平面図及び光透過率測定系
の模式図である。
【図2】実施例1の光透過率測定領域における光強度パ
ターンを示す模式図である。
【図3】典型的な従来のエッジ強調型位相シフトマスク
の模式的な一部切断図である。
【図4】ハーフトーン方式位相シフトマスクの模式的な
一部切断図である。
【図5】従来型あるいは位相シフトマスクのレチクルア
ライメント操作を説明するための図、及び得られたレチ
クルアライメントマークの光強度パターンを模式的に表
わす図である。
【図6】ハーフトーン方式位相シフトマスクのレチクル
アライメント操作時において得られたレチクルアライメ
ントマークの光強度パターンを模式的に表わす図であ
る。
【符号の説明】
10 レチクル 20 光透過率測定領域 21 光透過領域 22 遮光領域 30 レチクルアライメントマーク 50 バーコードが形成された領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 9/00 H01L 21/30 515F 514C (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 1/00 - 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レチクルアライメントマーク検出系及び光
    透過率測定系を備えた露光装置の所定の位置に、光透過
    領域と遮光領域から成る光透過率測定領域及びレチクル
    アライメントマークを備えたレチクルを装着する方法で
    あって、 レチクルを露光装置に仮に装着した後、光透過率測定系
    によって光透過率測定領域の光透過領域及び遮光領域の
    それぞれの光透過率を測定し、これらの測定された光透
    過率に基づき光透過率閾値を求め、この光透過率閾値に
    基づきレチクルアライメントマーク検出系によってレチ
    クルアライメントマークの位置を検出して、レチクルを
    露光装置の所定の位置に装着することを特徴とする露光
    装置へのレチクル装着方法。
  2. 【請求項2】レチクルアライメントマーク検出系及び光
    透過率測定系を備えた露光装置の所定の位置に、遮光領
    域から成る光透過率測定領域及びレチクルアライメント
    マークを備えたレチクルを装着する方法であって、 レチクルを露光装置に仮に装着した後、光透過率測定系
    によって光透過率測定領域の遮光領域の光透過率を測定
    し、この測定された光透過率に基づき光透過率閾値を求
    め、この光透過率閾値に基づきレチクルアライメントマ
    ーク検出系によってレチクルアライメントマークの位置
    を検出して、レチクルを露光装置の所定の位置に装着す
    ることを特徴とする露光装置へのレチクル装着方法。
  3. 【請求項3】レチクルアライメントマーク検出系及びバ
    ーコード検出系を備えた露光装置の所定の位置に、レチ
    クルアライメントマーク及びバーコードを備えたレチク
    ルを装着する方法であって、 レチクルを露光装置に仮に装着した後、バーコード検出
    系によってバーコードを読み取り、その結果に基づき光
    透過率閾値を求め、この光透過率閾値に基づきレチクル
    アライメントマーク検出系によってレチクルアライメン
    トマークの位置を検出して、レチクルを露光装置の所定
    の位置に装着することを特徴とする露光装置へのレチク
    ル装着方法。
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