JP3297414B2 - 傾斜面植栽保護装置 - Google Patents

傾斜面植栽保護装置

Info

Publication number
JP3297414B2
JP3297414B2 JP31654299A JP31654299A JP3297414B2 JP 3297414 B2 JP3297414 B2 JP 3297414B2 JP 31654299 A JP31654299 A JP 31654299A JP 31654299 A JP31654299 A JP 31654299A JP 3297414 B2 JP3297414 B2 JP 3297414B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical
protection device
slope
planting
tree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31654299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001131986A (ja
Inventor
智康 林
Original Assignee
株式会社緑水園
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社緑水園 filed Critical 株式会社緑水園
Priority to JP31654299A priority Critical patent/JP3297414B2/ja
Publication of JP2001131986A publication Critical patent/JP2001131986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3297414B2 publication Critical patent/JP3297414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜した地面へ植
えた植物が大雨等で流出することを防止する傾斜面植栽
保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】日本のように山の割合が高く、斜面の多
い地域においては、例えば、道路等を建設する場合、建
設計画に合わせて斜面等を人為的に斜めに削り取ること
が非常に多い。このような建設工事をおこなった場合、
削り取った地面が植物の生えていた場所である場合に
は、新たに形成された斜面に、削り取られる前の地面に
生えていた植物等の苗を植えて工事の前の自然植生を復
元する努力が払われている。ところが、このような傾斜
面に植物の苗を植えても、傾斜面であるために、大量の
雨が降ったりすると、折角植えた苗が流されてしまうこ
とが多い。そこで、このような傾斜面に植えた苗が流さ
れないようにすることと同時に傾斜面を安定させること
が求められている。一方、林業分野においては間伐によ
り大量に発生する間伐材の有効な利用方法がなくその処
分が問題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
み、間伐材を利用して、傾斜面に植栽された苗を流出し
ない様に保護する傾斜面植栽保護装置を提供し、傾斜面
に植えた植物の保護と、傾斜面地表の保護と、間伐材の
処分を一気に解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、傾斜した地面へ植栽された苗が流出しないようにす
る傾斜面植栽保護装置であって、予め所定の長さに切っ
た間伐材から成り、水平方向には長手方向の端部を突き
合わせて連続配置され、傾斜面に沿う上下方向には所定
間隔で離間配置され、かつ、上下方向で突き合わせの水
平方向位置が同じにされている複数の横木と、横木の傾
斜面に沿う上下方向の間隔に等しい長さに切った間伐材
から成り、上下方向に隣接する横木の突き合わせ部を結
ぶように配置され、横木と協働して複数の長方形の植栽
区画を形成する縦木と、突き合わせ部に集合する2本の
横木と2本の縦木の端部を結合して地面に対して固定す
る結合部材と、から成り、結合部材が2本の横木および
2本の縦木の長さ方向端部をそれぞれ切り出し状態のま
ま加工せずに結合することができるようにされている傾
斜面植栽保護装置が提供される。
【0005】好ましくは、上下方向位置が同じ横木、お
よび、または、水平方向位置が同じ縦木、をそれぞれ長
手方向に連接手段で連接して、長手方向の結合を強化す
ることができ、連接手段は、ワイヤと、ワイヤを受容す
る横木、および、または、縦木に形成された溝とし、ワ
イヤを前記結合部材により前記溝内に押しつけるように
して構成される。
【0006】横木が間伐材から成る複数の横木要素で構
成し、縦木が間伐材から成る複数の縦木要素で構成すれ
ば、間伐材を有効利用に寄与できる。
【0007】
【0008】また、横木要素、縦木要素が長手方向の中
間で中間締めつけ部材で締めつけて、強度を増すことも
できる。また、中間締めつけ部材を地面に固定すればさ
らに強度が増す。
【0009】また、上下方向に隣接する横木の間に副横
木を配置し、副横木の直ぐ上側の傾斜面にも所定間隔で
形成した植栽用の穴を設ければ、より多くの苗を植える
ことができる。
【0010】結合部材を錆易い金属で形成すれば、自然
に復帰するので、人手で結合部材を除去することが不要
である。結合部材を被覆手段ですれば、見た目が向上す
る。結合部材を被覆固化成形材で塗り固め、その外面を
周囲の植生に近い色で疑似塗装すれば、さらに、見た目
が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の傾斜面植栽保護装置の実施形態について説明する。
図1は傾斜面に配設されている本発明の傾斜面植栽保護
装置の第1の実施形態を傾斜面に直角な方向から見た図
であり、図2は図1のII-II 面に沿って見た断面図であ
り、図3は図1のIII-III 面に沿って見た断面図であ
る。図1を参照すると傾斜した地面Gの上に、複数の横
木10が水平方向(図中左右方向)に配設され、これに
直交するように複数の縦木20が上下方向(図中上下方
向)に配設され、隣接する2つの横木10と隣接する2
つの縦木20が1つの結合部材30に結合されている。
そして、隣接する2つの横木10と隣接する2つの縦木
20で1つの植栽区画100が形成されている。
【0012】横木10は図2に示されているように6本
の横木要素10aを地面G側から3本、2本、1本重ね
て構成されており、間伐材の大量利用を促進しつつ簡単
な方法でコンパクトで丈夫な横木10が形成される。図
3に示されるように、縦木20も同じように6本の縦木
要素20aを重ねて構成されている。各横木要素10
a、縦木要素20aは直径約10cmの間伐材を約2m
の長さに切ったものである。
【0013】図4は結合部材30の単体の斜視図であっ
て、結合部材30は鉄を主成分とする錆易い材料で作ら
れていて、結合プレート31と、結合プレートに横木1
0、縦木20を固定する固定具32と、地面Gに固定す
るための杭部33とから構成される。結合プレート31
は、4つの分枝31Aを有して十文字状に形成されてい
て、各分枝31A毎に固定具32が取り付けられてい
る。固定具32は分枝31の2つの側部に取り付けられ
た曲げ易い帯状板32A、32Bと、締め上げ部材32
Cから成る。締め上げ部材32Cは帯状板32A、32
Bの一方の端部に固定されており、予め余裕をもって形
成されている他方の端部側の部分を可変的に固定する。
したがって、横木10、あるいは縦木20の要素10
A、20Aの径がばらついても、各分枝31Aの上に固
定することができる。
【0014】図1において、横木10の上側に複数の楕
円で示されているのは、苗を植栽するための穴40であ
って、鉛直方向に掘られている。この穴40にポット状
の苗(図示せず)が植栽される。この苗は、斜面が形成
される前に生えていた樹木の苗とされ、元来の植生が復
元されるようにする。
【0015】図5、6は結合部材30の変形例の正面
図、および断面図であって、図6に示されるように、杭
部33が結合プレート31から上方延伸していて、その
上にカバープレート34が結合されていて、このカバー
プレート34によって、結合部材の中心部を隠すように
したものである。
【0016】図7、8は結合部材30の別の変形例の正
面図、および断面図であって、図5、6に示した変形例
のネット35で被い、さらに全体をモルタル36で固
め、モルタルの表面37は周囲の植生の色に近い色で疑
似塗装されている。
【0017】次に第2の実施形態について説明する。図
9がこの第2の実施形態を図1と同じ方向から見た図で
あって、横木10の最も外側の横木要素10A,縦木2
0の最も外側の縦木要素20Aに連接ワイヤ50が取り
付けられている。図10は図9のX-X 線に沿って見た拡
大断面図であって、この図10に示される様に、連接ワ
イヤ50は横木要素10Aに形成された溝11内に埋め
込まれていて、連接ワイヤ50を含めて、固定具32に
より、結合部材30にとり付けられている。図示しない
が縦木要素20Aに対しても同じように取り付けられて
いる。この様にすることにより横木10、縦木20が長
手方向に連接され、全体の強度が向上する。また、溝1
1でワイヤ50を固定しているのでコストと手間がかか
らない。
【0018】次に第3の実施形態について説明する。図
11がこの第3の実施形態を図1と同じ方向から見た図
であって、図11に示されるように、この第3の実施形
態では、横木10、縦木20の各中間部分には副締め上
げ部材60が配設されていて、この副締め上げ部材60
は各横木要素10A、および縦木要素20Aを中間で締
めつけていて、横木10、縦木20の強度を向上してい
る。副締め上げ部材60にも杭を取り付けて地面Gに固
定することも可能である。
【0019】次に第4の実施形態について説明する。図
12がこの第4の実施形態を図1と同じ方向から見た図
であって、図12に示されるように、この第4の実施形
態では、横木10の斜面に沿った上下方向の中間に副横
木15が配置されている。この副横木15はこの実施形
態では1本の副横木要素15Aから成るが、複数の副横
木要素15Aで構成しても構わない。この副横木15は
副結合部材30’に縦木20と連結されている。副結合
部材30’の構造は基本的に結合部材30の構造と同じ
であって、杭(図示せず)を有していて地面に固定され
ている。第4の実施形態はこの様に構成され、第1〜3
の実施形態より多く(2倍)の苗を植栽することができ
る。
【0020】勿論、第2、3の実施形態に対しても、副
横木15を配設することができる。一方、第2〜4の実
施形態に対して、第1の実施形態に関して説明した取り
付け部材30の変形例、あるいは、その他、を適用する
ことは可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、傾斜面に植えられる苗
は、間伐材から成る横木と縦木を、結合部材で結合して
形成した植栽区画の横木の直ぐ上に配置されるので、大
量の雨が降っても流されることがなく、良く根づいてし
っかり成長することができる。また、間伐材を利用でき
るので間伐材の再利用に寄与することができる。また傾
斜面自体の安定にも寄与する。さらに、横木、縦木は時
間の経過とともに自然に腐るので、除去する必要もなく
手間がかからない。また、結合部材は、横木、縦木の端
部を締め上げるだけでよく、横木、縦木に加工する必要
がないので手間がかからずコストもかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の構造を示す正面図である。
【図2】図1のII-II 線に沿って見た断面図である。
【図3】図1のIII-III 線に沿って見た断面図である。
【図4】取り付け部材の斜視図である。
【図5】取り付け部材の変形例の正面図である。
【図6】図5のIV-IV 線に沿って見た断面図である。
【図7】取り付け部材の別の変形例の正面図である。
【図8】図7のVIII-VIII 線に沿って見た断面図であ
る。
【図9】第2の実施形態の構造を示す正面図である。
【図10】図9のX-X 線に沿って見た断面図である。
【図11】第3の実施形態の構造を示す正面図である。
【図12】第4の実施形態の構造を示す正面図である。
【符号の説明】
10…横木 10A…横木要素 11…溝 15…副横木 20…縦木 20A…縦木要素 30…結合部材 30’…副結合部材 31…結合プレート 32…固定具 32A…帯状板 32B…帯状板 33…杭部 34…ネット 35…モルタル 40…穴 50…ワイヤ 60…中間締めつけ部材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20 103

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜した地面へ植栽された苗が流出しな
    いようにする傾斜面植栽保護装置であって、 予め所定の長さに切った間伐材から成り、水平方向には
    長手方向の端部を突き合わせて連続配置され、傾斜面に
    沿う上下方向には所定間隔で離間配置され、かつ、上下
    方向で突き合わせの水平方向位置が同じにされている複
    数の横木と、 横木の傾斜面に沿う上下方向の間隔に等しい長さに切っ
    た間伐材から成り、上下方向に隣接する横木の突き合わ
    せ部を結ぶように配置され、横木と協働して複数の長方
    形の植栽区画を形成する縦木と、 突き合わせ部に集合する2本の横木と2本の縦木の端部
    を結合して地面に対して固定する結合部材と、 植栽区画内の横木の直ぐ上側の傾斜面に所定間隔で形成
    した植栽用の穴と、から成り、 結合部材が十文字状結合プレートを有しその4つの分枝
    に2本の横木および2本の縦木のそれぞれの端部を加工
    せず締め上げて固定できるようにされている傾斜面植栽
    保護装置。
  2. 【請求項2】 上下方向位置が同じ横木、および、また
    は、水平方向位置が同じ縦木、をそれぞれ長手方向に連
    接する連接手段を具備し、 連接手段が、ワイヤと、ワイヤを受容する横木、およ
    び、または、縦木に形成された溝を含み、ワイヤは前記
    結合部材により前記溝内に押しつけられていることを特
    徴とする請求項1に記載の傾斜面植栽保護装置。
  3. 【請求項3】 横木が複数の横木要素で構成され、縦木
    が複数の縦木要素で構成されている、ことを特徴とする
    請求項1に記載の傾斜面植栽保護装置。
  4. 【請求項4】 横木要素、縦木要素が長手方向の中間で
    中間締めつけ部材で締めつけられている、ことを特徴と
    する請求項1に記載の傾斜面植栽保護装置。
  5. 【請求項5】 中間締めつけ部材が地面に固定されてい
    る、ことを特徴とする請求項4に記載の傾斜面植栽保護
    装置。
  6. 【請求項6】 上下方向に隣接する横木の間に副横木が
    配置され、副横木の直ぐ上側の傾斜面にも所定間隔で形
    成した植栽用の穴を有する、ことを特徴とする請求項1
    に記載の傾斜面植栽保護装置。
  7. 【請求項7】 結合部材が錆易い金属で形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の傾斜面植栽保護装
    置。
  8. 【請求項8】 被覆手段で結合部材を被覆したことを特
    徴とする請求項1に記載の傾斜面植栽保護装置。
  9. 【請求項9】 結合部材を固化成形材で塗り固め、その
    外面を周囲の植生に近い色で疑似塗装したことを特徴と
    する請求項1に記載の傾斜面植栽保護装置。
JP31654299A 1999-11-08 1999-11-08 傾斜面植栽保護装置 Expired - Fee Related JP3297414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31654299A JP3297414B2 (ja) 1999-11-08 1999-11-08 傾斜面植栽保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31654299A JP3297414B2 (ja) 1999-11-08 1999-11-08 傾斜面植栽保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001131986A JP2001131986A (ja) 2001-05-15
JP3297414B2 true JP3297414B2 (ja) 2002-07-02

Family

ID=18078269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31654299A Expired - Fee Related JP3297414B2 (ja) 1999-11-08 1999-11-08 傾斜面植栽保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3297414B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001131986A (ja) 2001-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4647491A (en) Corrugated landscaping edging
US5323557A (en) Landscaping mat
US5285594A (en) Weed guard cover system
US6141903A (en) Tree staple
JP3602948B2 (ja) 吸着型蔓性植物による緑化方法及び緑化器
US6837487B1 (en) Weed guard
JP3297414B2 (ja) 傾斜面植栽保護装置
US5961101A (en) Modular edging and modular interconnecting fencing
GB2279545A (en) Treeshelter system
US20060150478A1 (en) Plant protection apparatus
US5373660A (en) Trellis support system
JP3435527B2 (ja) 樹木の支持具
JPH1014415A (ja) 植栽装置
JPS6151099B2 (ja)
KR200257120Y1 (ko) 이식용 지주목 구조
JP3708908B2 (ja) 法面保護方法
KR200272948Y1 (ko) 판재를 이용한 묘목용 보호판
JP4073770B2 (ja) 路肩の防草構造
JP3432588B2 (ja) 苗木保護具
KR910005449Y1 (ko) 수목 지지 장치
DE4320882A1 (de) Verfahren zur Herstellung von Netzwerken hoher Lebensdauer, insbesondere Wildschutzzäunen sowie nach diesem Verfahren hergestellte Netzwerke und Anwendungen derselben
JPH0131622Y2 (ja)
KR200227414Y1 (ko) 수목 와이어 지주
JP2931777B2 (ja) 植生ポケット体及び法面緑化工法
JPH0351371Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees