JP3297209B2 - 微粉炭焚きバーナ - Google Patents
微粉炭焚きバーナInfo
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- JP3297209B2 JP3297209B2 JP17415394A JP17415394A JP3297209B2 JP 3297209 B2 JP3297209 B2 JP 3297209B2 JP 17415394 A JP17415394 A JP 17415394A JP 17415394 A JP17415394 A JP 17415394A JP 3297209 B2 JP3297209 B2 JP 3297209B2
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- JP
- Japan
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- pulverized coal
- air
- secondary air
- inner cylinder
- mixture
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は微粉炭焚きボイラに用い
られるバーナの改良に関する。
られるバーナの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来の微粉炭焚きバーナの一例を
示す正面図および縦断側面図である。図中（０１）はオ
イルガン、（０２）は微粉炭と搬送用一次空気の混合体
の通路、（０３）は二次空気の通路、（０４）は三次空
気の通路をそれぞれ示す。このバーナは、オイルガン
（０１）を中心において、その周りを微粉炭と搬送用一
次空気の混合体の通路（０２）、さらに外周を二次空気
の通路（０３）、そのまた外側を三次空気の通路（０
４）としてこれらを同心円状に配置した丸型バーナであ
る。そして、二次空気、三次空気の旋回強度と配分を変
化させることにより、燃焼を調整する。
示す正面図および縦断側面図である。図中（０１）はオ
イルガン、（０２）は微粉炭と搬送用一次空気の混合体
の通路、（０３）は二次空気の通路、（０４）は三次空
気の通路をそれぞれ示す。このバーナは、オイルガン
（０１）を中心において、その周りを微粉炭と搬送用一
次空気の混合体の通路（０２）、さらに外周を二次空気
の通路（０３）、そのまた外側を三次空気の通路（０
４）としてこれらを同心円状に配置した丸型バーナであ
る。そして、二次空気、三次空気の旋回強度と配分を変
化させることにより、燃焼を調整する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の微粉炭焚き
バーナにおいては、微粉炭と一次空気の混合体の通路
（０２）が、二次空気の通路（０３）の内側に近接して
設けられているため、 微粉炭燃料が着火して外側に膨張する際に、急激に
二次空気と拡散してしまい、高ＮＯx の原因となる。
バーナにおいては、微粉炭と一次空気の混合体の通路
（０２）が、二次空気の通路（０３）の内側に近接して
設けられているため、 微粉炭燃料が着火して外側に膨張する際に、急激に
二次空気と拡散してしまい、高ＮＯx の原因となる。
【０００４】 二次空気流速が上昇するにつれて吹消
えによる着火不良が生じ、流速を上げきれず、ボイラ内
の流動不安定を引き起こす。 等の問題があった。
えによる着火不良が生じ、流速を上げきれず、ボイラ内
の流動不安定を引き起こす。 等の問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来の
課題を解決するために、同軸に配された内筒および外筒
と、上記内筒と外筒との間の環状断面通路に微粉炭と搬
送用一次空気の混合体を供給する手段と、上記内筒内に
燃焼用二次空気を供給する手段と、上記内筒の先端に設
けられ半径方向に厚みのある環状のスペーサとを具備
し、上記内筒の先端で、上記燃焼用二次空気と、上記微
粉炭と搬送用一次空気の混合体との間を拡げる様に構成
したことを特徴とする微粉炭焚きバーナを提案するもの
である。
課題を解決するために、同軸に配された内筒および外筒
と、上記内筒と外筒との間の環状断面通路に微粉炭と搬
送用一次空気の混合体を供給する手段と、上記内筒内に
燃焼用二次空気を供給する手段と、上記内筒の先端に設
けられ半径方向に厚みのある環状のスペーサとを具備
し、上記内筒の先端で、上記燃焼用二次空気と、上記微
粉炭と搬送用一次空気の混合体との間を拡げる様に構成
したことを特徴とする微粉炭焚きバーナを提案するもの
である。
【０００６】
【作用】本発明においては、中央部の内筒内に二次空
気、外周部の環状断面通路に微粉炭と一次空気の混合体
を供給することにより、着火前後、特に着火後の火炎膨
張による二次空気域への急激な拡散を抑えつつ、火炎後
流における空気拡散を促進する。また、内筒の先端にス
ペーサを設置し、上記内筒の先端で、上記燃焼用二次空
気と、上記微粉炭と搬送用一次空気の混合体との間を拡
げる様に構成したことにより、着火前の空気拡散を遅ら
せ、着火性を向上させることができる。
気、外周部の環状断面通路に微粉炭と一次空気の混合体
を供給することにより、着火前後、特に着火後の火炎膨
張による二次空気域への急激な拡散を抑えつつ、火炎後
流における空気拡散を促進する。また、内筒の先端にス
ペーサを設置し、上記内筒の先端で、上記燃焼用二次空
気と、上記微粉炭と搬送用一次空気の混合体との間を拡
げる様に構成したことにより、着火前の空気拡散を遅ら
せ、着火性を向上させることができる。
【０００７】
【実施例】図２は本発明の一実施例を示す正面図および
縦断側面図である。図中（１）はオイルガン、（２）は
微粉炭と搬送用一次空気の混合体の通路、（３）は二次
空気の通路、（５）はスペーサ、（６）は保炎器、
（７）は内筒、（８）は外筒をそれぞれ示す。すなわち
本実施例の微粉炭焚きバーナは、オイルガン（１）を中
心におき、それと同軸に内筒（７）および外筒（８）を
配する。そして内筒（７）内のオイルガン（１）の周り
（３）を二次空気の通路（ノズル）、更にその外周の外
筒（８）と内筒（７）との間の環状断面通路（２）を微
粉炭と搬送用一次空気の混合体の通路（ノズル）とし
て、同心円状に配置した丸型バーナである。そして内筒
（７）の先端には、半径方向に厚みのある環状のスペー
サ（５）を設けて、二次空気ノズル（３）先端と微粉炭
と搬送用一次空気の混合体のノズル（２）先端の隙間を
拡げる役割を与える。最外周には着火を促進する保炎器
（６）を設ける。
縦断側面図である。図中（１）はオイルガン、（２）は
微粉炭と搬送用一次空気の混合体の通路、（３）は二次
空気の通路、（５）はスペーサ、（６）は保炎器、
（７）は内筒、（８）は外筒をそれぞれ示す。すなわち
本実施例の微粉炭焚きバーナは、オイルガン（１）を中
心におき、それと同軸に内筒（７）および外筒（８）を
配する。そして内筒（７）内のオイルガン（１）の周り
（３）を二次空気の通路（ノズル）、更にその外周の外
筒（８）と内筒（７）との間の環状断面通路（２）を微
粉炭と搬送用一次空気の混合体の通路（ノズル）とし
て、同心円状に配置した丸型バーナである。そして内筒
（７）の先端には、半径方向に厚みのある環状のスペー
サ（５）を設けて、二次空気ノズル（３）先端と微粉炭
と搬送用一次空気の混合体のノズル（２）先端の隙間を
拡げる役割を与える。最外周には着火を促進する保炎器
（６）を設ける。
【０００８】本実施例においては、中央部に二次空気ノ
ズル（３）、外周部に微粉炭と一次空気の混合気ノズル
（２）を配置することにより、着火前後、特に着火後の
火炎膨張による二次空気域への急激な拡散を抑えつつ、
火炎後流における空気拡散を促進する。本実施例ではま
た、スペーサ（５）の設置により着火前の空気拡散を遅
らせる。
ズル（３）、外周部に微粉炭と一次空気の混合気ノズル
（２）を配置することにより、着火前後、特に着火後の
火炎膨張による二次空気域への急激な拡散を抑えつつ、
火炎後流における空気拡散を促進する。本実施例ではま
た、スペーサ（５）の設置により着火前の空気拡散を遅
らせる。
【０００９】二次空気の流速が４０ m／s 未満だと、拡
散・流動化が悪くなり、燃焼不安定により未燃分が増加
する不具合がある。そこで本実施例では、二次空気の流
速を４０ m／s 以上の高速にすることにより、二次空気
の噴流と微粉炭・一次空気混合体の噴流との隙間を負圧
にし、外周の微粉炭が外側に飛散していくのを防ぐ。更
に大型ボイラ等で二次空気流速が低いことにより炉内流
動が不安定になる問題が解消される。また火炎後流にお
ける空気拡散も促進される。しかし、二次空気流速が７
０ m／s 以上では着火が不安定になるので、二次空気流
速は６０ m／s以下とする。
散・流動化が悪くなり、燃焼不安定により未燃分が増加
する不具合がある。そこで本実施例では、二次空気の流
速を４０ m／s 以上の高速にすることにより、二次空気
の噴流と微粉炭・一次空気混合体の噴流との隙間を負圧
にし、外周の微粉炭が外側に飛散していくのを防ぐ。更
に大型ボイラ等で二次空気流速が低いことにより炉内流
動が不安定になる問題が解消される。また火炎後流にお
ける空気拡散も促進される。しかし、二次空気流速が７
０ m／s 以上では着火が不安定になるので、二次空気流
速は６０ m／s以下とする。
【００１０】次表には、本発明の効果を確認するため
に、内筒（７）の直径約１４０mm、外筒（８）の直径約
２００mmの二重筒を用い、給炭量５００kg／hrで試験を
行なった結果を例示する。
に、内筒（７）の直径約１４０mm、外筒（８）の直径約
２００mmの二重筒を用い、給炭量５００kg／hrで試験を
行なった結果を例示する。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば次の効果が得られる。 １） 着火前後の空気拡散を遅らせることにより、着火
性を向上させるとともに、バーナ近傍の揮発分燃焼域に
おける空気比を下げ、強還元域を形成することにより、
ＮＯx 発生量を低減することができる。 ２） 揮発分燃焼域の後のチャー燃焼域においては、微
粉炭混合気を外周部に噴出させることにより、二次空気
と接触する長さ（ぬれ縁長さ）が長くなり、空気拡散が
促進されて未燃分が低減する。また、二次空気流速を高
くすれば、火炉全体として空気の混合拡散が良好とな
り、未燃分を更に低減できる。
性を向上させるとともに、バーナ近傍の揮発分燃焼域に
おける空気比を下げ、強還元域を形成することにより、
ＮＯx 発生量を低減することができる。 ２） 揮発分燃焼域の後のチャー燃焼域においては、微
粉炭混合気を外周部に噴出させることにより、二次空気
と接触する長さ（ぬれ縁長さ）が長くなり、空気拡散が
促進されて未燃分が低減する。また、二次空気流速を高
くすれば、火炉全体として空気の混合拡散が良好とな
り、未燃分を更に低減できる。
【図１】図１は本発明の一実施例を示す図であって、図
１（ａ）は正面図、図１（ｂ）は縦断側面図である。
１（ａ）は正面図、図１（ｂ）は縦断側面図である。
【図２】図２は従来の微粉炭焚きバーナの一例を示す図
であって、図２（ａ）は正面図、図２（ｂ）は縦断側面
図である。
であって、図２（ａ）は正面図、図２（ｂ）は縦断側面
図である。
（０１）、（１） オイルガン （０２）、（２） 微粉炭混合気の通路（ノズル） （０３）、（３） 二次空気の通路（ノズル） （０４） 三次空気の通路 （５） スペーサ （６） 保炎器 （７） 内筒 （８） 外筒
Claims (1)
- 【請求項１】 同軸に配された内筒および外筒と、上記
内筒と外筒との間の環状断面通路に微粉炭と搬送用一次
空気の混合体を供給する手段と、上記内筒内に燃焼用二
次空気を供給する手段と、上記内筒の先端に設けられ半
径方向に厚みのある環状のスペーサとを具備し、上記内
筒の先端で、上記燃焼用二次空気と、上記微粉炭と搬送
用一次空気の混合体との間を拡げる様に構成したことを
特徴とする微粉炭焚きバーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17415394A JP3297209B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 微粉炭焚きバーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17415394A JP3297209B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 微粉炭焚きバーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0835615A JPH0835615A (ja) | 1996-02-06 |
| JP3297209B2 true JP3297209B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=15973615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17415394A Expired - Lifetime JP3297209B2 (ja) | 1994-07-26 | 1994-07-26 | 微粉炭焚きバーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3297209B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6632841B2 (ja) * | 2015-09-11 | 2020-01-22 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 燃焼バーナ及びこれを備えたボイラ |
-
1994
- 1994-07-26 JP JP17415394A patent/JP3297209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0835615A (ja) | 1996-02-06 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020305 |
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