JPH0229370Y2 - - Google Patents

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JPH0229370Y2
JPH0229370Y2 JP1984170461U JP17046184U JPH0229370Y2 JP H0229370 Y2 JPH0229370 Y2 JP H0229370Y2 JP 1984170461 U JP1984170461 U JP 1984170461U JP 17046184 U JP17046184 U JP 17046184U JP H0229370 Y2 JPH0229370 Y2 JP H0229370Y2
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flame
secondary air
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petroleum coke
nox
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は助燃料の助けなしでは着火、保炎の困
難な高燃料比炭、例えば石油コークス等を安定し
て燃焼させ、かつこの燃料がN分の高いことによ
る窒素酸化物の排出を低減させる燃焼ができる燃
焼装置に関する。
<従来の技術及びその問題点> タールサンド等の石油類似燃料はコークス化装
置において留出油、コークス及びガスを生成す
る。このうちコークス自体も燃料としての価値を
有しているため、微粉化して燃焼性、制御性を向
上させた状態で利用されている。石油コークスは
燃料比(固定炭素/揮発分)が7〜9.5ときめわ
て高く、通常石油コークスのみでは着火、保炎が
非常に困難であるため、石油等燃焼性の高い燃料
による助燃を必要とする。また含有するN分も
2.5%程度と、重油の約10倍も多く、いわゆるフ
ユーエルNOxを発生させることになる。またこ
のN分は石油コークス中の僅か10〜15%を占める
に過ぎない揮発分中に濃縮して含有しており、バ
ーナ下流のO2分圧が高いほど、また重油等の他
の燃料による助燃率が低いほど高い濃度の窒素酸
化物(NOx)が発生する傾向を示している。
第3図及び第4図は石油コークスの燃焼に伴う
NOxの発生量を示す。先ず、第3図の如く、重
油の助燃率が低下するとNOxの発生量が増加し、
石油コークスのみの自燃が可能であつてもその場
合には約580ppmという高い濃度のNOxが発生す
る。また第5図の如く、助燃率を一定にした場合
には、空気比を上昇させるとNOx濃度が上昇し、
いわゆるサーマルNOxが増加することが認めら
れる。以上の如く、従来の方法では石油コークス
の燃焼においては多量のNOxが発生するため、
石油コークスの使用量は一定限度以下に押える必
要があり、石油コークスの低価格性を十分に利用
することができず、しかも燃焼段階での低NOx
が達成できないため燃焼装置に後続して大容量の
脱硝装置を取り付ける必要がある。
<本考案の目的> 本考案は上述した問題点に鑑み構成したもので
あり、石油コークス等のN分が多くかつ燃焼性の
低い燃料であつても燃焼性を向上させると共に燃
焼段階におけるNOxの発生量を低減させ大型の
脱硝装置の設置を不用とし得る燃焼装置を提供す
ることを目的とする。
<手段の概要> 要するにこの考案は、助燃料の助けなしでは着
火、保炎の困難な高燃料比粉粒体を助燃料ととも
に燃焼する装置において、 (イ) 上記高燃料比粉粒体を一次空気とともに燃焼
空間に噴射する内筒と、 (ロ) 内筒の外周に配置された2次空気管路と、 (ハ) 2次空気管路の2次空気噴射端に設けた保炎
板と、 (ニ) 液状またはガス状の助燃料を分割して、一部
は上記粉状体噴射域中央部に、一部は噴射域周
辺部の保炎板後流域に供給する如く構成した助
燃料供給装置と、 (ホ) 二次空気管路の2次空気噴射口外側に設けた
3次空気供給口と、 を備えた高燃料比粉粒体の低NOx燃焼装置であ
ることを特徴とする。
<実施例> 以下本考案の実施例につき説明する。
第1図において、1は内筒、2は外筒、3は外
筒2の開口端円周方向に形成した保炎板、4は内
筒2内に、同筒2と中心軸線をほぼ等しくするよ
うに配置した助燃用重油バーナである。この重油
バーナのノズルは小さな拡散角θ1で燃料を噴射す
るノズルと、大きな噴射角θ2で燃料を噴射するノ
ズルが形成してある。
内筒1内を一次空気により気流輸送された微粉
石油コークス(以下単に「石油コークス」と称す
る)5は炉内に拡散噴射される。一方重油バーナ
4から噴射された燃料は前述の如く、角度θ1,θ2
をもつて火炎を形成するが、このうちθ2をもつて
拡散された火炎F2は石油コークス5と直接接触
して着火させ火炎F3を形成する。一方この石油
コークス5の火炎F3の中心には助燃料たる重油
による火炎F1が形成されるが、この火炎F1は周
囲に形成された火炎Fにより二次空気A2,三次
空気A3との接触が絶たれ、高温かつ低O2の燃焼
を行い、この結果・NH2,・CN等の還元ラジカ
ルや、CO等の還元性物質を生成する。これら還
元性を有する物質は例えば以下の式の如くNOx
を気相還元し、発生したNOxをN2に還元する。
なお発生するNOxの殆んどはNOである。
NO+・NH2→N2+H2O ……(1) NO+・CN→N2+CO ……(2) NO+CO→1/2N2+CO ……(3) また第1図の保炎板3に近接して渦流が形成さ
れ火炎Fを石油コークス噴射口側に引き付けるの
で、石油コークスを早い段階で着火燃焼させるこ
とができる。なお発生した未燃分は二次空気A2
及び三次空気A3により主として火炎下流側で燃
焼される。
第2図は第2の実施例を示す。図中符号6は外
筒2の外部に近接して一以上配置した気体燃料用
助燃バーナであり、バーナ軸心に向つて、つまり
炉内に噴射された石油コークスに向つて火炎F2
を噴射して石油コークスを着火、燃焼させて火炎
F3を形成する。なおこの場合、図の如く火炎F2
をF2′とF2″に分割し、F2′はバーナ軸心とほぼ直
交するよう噴射して主として石油コークス着火用
に使用し、F2″はこれよりも火炉側に向つて噴射
することにより還元性中間生成物生成用の火炎
F1を形成するよう構成するとより効果的である。
またこの場合、インペラ7を有する中心筒8から
助燃料を噴射し火炎F1を形成するようにしても
よい。
<効果> 本考案を実施することにより石油コークス等の
N分含有量が多くかつ燃焼性の低い燃料であつて
も、NOxの発生量を低く押えながら効果的に燃
焼させることができる。
また保炎板3は二次空気通路の出口近傍に設け
ているので、その後流に空気比無限大から着火に
適当なところまでを生ずるので、その保炎板後流
の渦流と共に好適な着火点が得られ保炎が確実に
行なわれるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示す燃焼装置
の断面図、第2図は第2の実施例を示す燃焼装置
の断面図、第3図は助燃料率とNOx濃度との関
係を示す線図、第4図は空気比とNOx濃度との
関係を示す線図である。 5……石油コークス、F1……還元火炎。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 助燃料の助けなしでは着火、保炎の困難な高燃
    料比粉粒体を助燃料とともに燃焼する装置におい
    て、 (イ) 上記高燃料比粉粒体を一次空気とともに燃焼
    空間に噴射する内筒と、 (ロ) 内筒の外周に配置された2次空気管路と、 (ハ) 2次空気管路の2次空気噴射端に設けた保炎
    板と、 (ニ) 液状またはガス状の助燃料を分割して一部
    は、上記粉状体噴射域中央部に、一部は噴射域
    周辺部の保炎板後流域に供給する如く構成した
    助燃料供給装置と、 (ホ) 二次空気管路の2次空気噴射口外側に設けた
    3次空気供給口と、 を備えたことを特徴とする高燃料比粉粒体の低
    NOx燃焼装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59115904A (ja) * 1982-12-23 1984-07-04 Hitachi Ltd 微粉炭の燃焼法

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