JP3296951B2 - タイムスイッチ - Google Patents

タイムスイッチ

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JP3296951B2
JP3296951B2 JP33268195A JP33268195A JP3296951B2 JP 3296951 B2 JP3296951 B2 JP 3296951B2 JP 33268195 A JP33268195 A JP 33268195A JP 33268195 A JP33268195 A JP 33268195A JP 3296951 B2 JP3296951 B2 JP 3296951B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全舞等の駆動源に
より回転駆動されるカムと、そのカムに形成されたカム
面に従動しオンオフする接点板を有するタイムスイッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から全舞等の駆動源で動作するタイ
ムスイッチの分野では、2組の接点組をカムで制御する
ものが知られている。例えば、洗濯機に使用されるタイ
ムスイッチは、風呂場等の高湿度の場所や屋外等で使用
されることが多いため、漏電による短絡を防止するた
め、2線切という構造となっている。この2線切タイマ
ーと呼ばれているタイムスイッチは、特開平1ー151
124号公報に示されるように、水流発生用モータの両
側にタイムスイッチで駆動されるメインスイッチを構成
するものである。この技術の概要を図13に示す。すな
わち、図13に示すように、電源プラグ80から水流発
生用モータ81へ電力供給をするに当たり、両側に1つ
のタイムスイッチから構成されるメインスイッチ82,
83を設けるものとなっている。そして、このメインス
イッチ82,83の接片は同一の接離動作をし、同時に
オンオフする。
【0003】これにより、一方のメインスイッチ82の
みが存在する場合においては、メインスイッチ82が切
れても水流発生用モータ81がアースされたときは、回
転してしまう危険性があるのに対し、両側すなわち2線
を切るこの方式ではそのような危険性がなくなる。な
お、この技術においては、水流発生用モータ81とメイ
ンスイッチ83との間には、水流発生用モータ81を正
転、反転させるための正逆転スイッチ84が設けられる
と共にブザースイッチ85が設けられている。
【0004】このような2線切タイマーの構成は、特開
平1ー151124に示されるように水平に並べた4個
の接片、すなわち2組の接点組を一体化しスイッチ体と
し、カムの凹凸面をそのスイッチ体に設けられる1つの
アクチュエータで追従させるものとなっている。そし
て、このアクチュエータの動きを、スライドレバーを利
用してもう一方のスイッチ組に伝え、スイッチ制御を行
う構成となっている。また、このようなスライドレバー
利用方式の他に、2つの接点組を積み重ねたスイッチ体
とし、そのスイッチ体の接片2個をレバー等で動作さ
せ、スイッチの制御を行う構成のものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タイムスイッチでは、スライダーやレバーの別部品が必
要となる。しかも、特開平1ー151124に示される
ようなスライドレバーを利用するものにあっては、4個
の接片の弾性力がカムに対して一方向から加わるため、
カム面やアクチュエータの磨耗やカムの偏心等の問題が
生じ易くなっている。また、接点組を積み重ねる構造の
ものにおいては、スイッチ体の金型が複雑となり部品精
度が落ち易くまたコストも上昇する。加えて、高さ方向
のスペースが大きくなり、小型化にとっては好ましくな
いものとなる。
【0006】これらの問題に対応するため、スイッチ体
を2つに分割し、接片2個で1つのスイッチ体となるよ
うにし、2つのスイッチ体をカムの両側や積み重ねて並
べるようにする構造も考えられる。しかし、このような
構造にすると部品点数が増え、製造効率が落ちると共に
コストの上昇を招く問題が生ずる。
【0007】本発明は、部品点数を削減できると共に、
接点板のカムへの弾接力をバランス良くでき、しかも製
造効率の良いタイムスイッチを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、駆動源により回転駆動さ
れるカムと、該カムに形成されたカム面に従動してオン
オフする接点板とを有してなるタイムスイッチにおい
て、カムに従動制御される2組の接点組を共通の保持部
材に設け、2組の接点組を、それぞれの接点組の一方の
接点板がそれぞれ位置規制部により位置規制された状態
でカムを挟んで互いに対向するように配置し、2つの位
置規制部の高さを異なるようにしている。
【0009】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載のタイムスイッチにおいて、カムに、それぞれのオ
ン状態とオフ状態のモードが同一となる2つのカム面を
設けると共に、この2つのカム面に2組の接点組をそれ
ぞれ当接させ従動制御している。
【0010】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
2記載のタイムスイッチにおいて、2組の接点組を同一
平面上に構成し同一モードとなるカム面をカムの高さ方
向でかつ周方向にずらして並べ、2組の接点組のカム面
に圧接するアクチュエータ部の高さを変えることによ
り、高さ方向に並べて形成されたカム面の一方にアクチ
ュエータ部の一方を当接させ、カム面の他方にアクチュ
エータ部の他方を当接させている。
【0011】加えて、請求項4記載の発明では、請求項
3記載のタイムスイッチにおいて、位置規制部を、タイ
ムスイッチのケースを構成するケース体にモールド一体
成型により形成している。
【0012】本発明のタイムスイッチでは、全舞等の駆
動源によりカムが回転駆動される。そして、このカムの
カム面に接点板が従動しオンオフする。このような接点
板を有する接点組が2組設けられており、この2組の接
点組は、共通の保持部材に設けられており、一体化され
ている。そして、その先端がカムを挟むように配置され
る。このため、接点板の弾性力は、カムに対し1組分の
力でそれぞれ両側からほぼ均等に加わる。
【0013】なお、一体化された2組の接点組をタイム
スイッチ本体に組み込むときはまず、高さが高い位置規
制部側に配置される接点組の一方の接点板が、その位置
規制部によって組み込みが阻止される。そのとき、その
接点板を曲げ、その高い位置規制部から逃がし、組み込
みを進める。すると、次に、高さの低い位置規制部側に
配置される接点組の一方の接点板が、その低い方の位置
規制部によって再度組み込みが阻止される。このとき
も、その接点板を曲げることにより、その低い位置規制
部から逃がし、組み込みを進め、完成させる。このよう
に、2つの位置規制部の高さが異なるので、一体化され
た接点組の組み込みの際、接点板の逃しを順に行うこと
ができ、組み込みが容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図1から図12に基づき説明する。なお、この実施の形
態のタイムスイッチは、2槽式の洗濯機の脱水用に使用
されるものである。
【0015】このタイムスイッチ1は、ケース体の一方
を構成する第1ケース2と、ケース体の他方を構成し第
1ケース2と嵌合する第2ケース3と、第2ケース3の
空間内に入れられる全舞4と、この全舞4の一端を係止
しこの全舞4を巻き上げる主軸5と、この主軸5の回動
に伴い回転するカム6と、このカム6に当接し、オンオ
フ動作するスイッチ体7と、主軸5に設けられる歯車8
に噛み合い主軸5の回転を振り子9aに伝える歯車輪列
9とから主に構成される。なお、ケース体は、タイムス
イッチ1のケースを構成するものである。
【0016】第1ケース2には、図5に示すように、ス
イッチ体7を嵌合保持するスイッチ体挿入部10と、カ
ム6や歯車輪列9が組み込まれる本体部11と、このタ
イムスイッチ1を洗濯機側に取り付けるための2つの取
付部12とが設けられている。
【0017】スイッチ挿入部10には、2組の接点組1
3,14を仕切るT字状の仕切り用壁部15と、この仕
切りの機能とカム6へのグリース塗布量を規制する機能
とを兼ねた塗布規制部16と、仕切り用壁部15と塗布
規制部16との間に設けられたスイッチ体7を取り付け
るための切り欠き部17と、円形状の第1ケース2の外
周から突出して断面U状にスイッチ体7を囲み、仕切り
用壁部15とで2つの外部接続用コネクタ挿入部18,
18を形成する突出部19と、スイッチ体7が挿通され
る2つの保持軸10a,10aとが設けられている。
【0018】本体部11には、その中央に主軸5が貫通
する貫通孔20と、その周囲にカム6の係合凹部21と
が設けられている。そして歯車輪列9を支持する4本の
軸22を保持する軸支持部23,24,25,26が円
周状に配列されている。ここで、歯車輪列9の最終部と
なる振り子9aを支持する軸支持部26は、後述するス
イッチ体7を組み込むときの高さが高い位置規制部の役
割を兼ねている。本体部11には、さらに係合凹部21
を挟んでこの軸支持部26に対して対称的位置に軸支持
部26より高さが低い位置規制部となる断面長円形状の
規制突起27が設けられている。また、本体部11の外
周部には、第2ケース3を取り付けるネジ28が組み付
けられる複数のネジ孔29と、蓋スイッチ用レバー30
が取り付けられるレバー取付軸31が設けられている。
【0019】取付部12には、それぞれ取り付け用の孔
32が設けられ、取り付け面12aとなる側の反対の面
の角部12bが面取りされ円形状となっている。なお、
第1ケース2に設けられる上述の各部材及び各部分は、
すべて、樹脂材によるモールド一体成型により形成され
ている。
【0020】第2ケース3には、全舞4を収納する収納
部33と、スイッチ体7を押さえつける突出部34と、
ネジ28を取り付ける複数のネジ孔35とが設けられて
いる。なお、突出部34の中央には、仕切り用壁部15
が嵌合する嵌合溝34aが設けられている。なお、この
第2ケース3に設けられる各部材および各部分も、樹脂
材によるモールド一体成型により形成されている。
【0021】全舞の一端は第2ケース3の係合孔に係止
され、他端は、主軸5の突起5aに係止され、主軸5に
よって巻き上げ可能となっている。
【0022】主軸5には、過負荷防止用の板バネを介し
て取り付けられる歯車8の他に、図3に示すように、つ
まみ(図示省略)が係合するつまみ係合ピン36と、第
1ケース2のピン係合部2aと係合し主軸5の回転規制
する規制ピン37と、カム6が係合するカム係合ピン3
8とが設けられている。
【0023】スイッチ体7は、2組の接点組13,14
と、第1ケース2から外部へ突出する端子部41と、接
点組13,14と端子部41を保持する共通の保持部材
42とから構成されている。ここで接点組13は、カム
6に当接するアクチュエータ部43を有する内側の接点
板44と、この接点板44と接離する外側の接点板45
とから構成されている。一方、接点組14は、カム6に
当接するアクチュエータ部46を有する内側の接点板4
7と、蓋スイッチ用レバー30の動作部30aが接離す
る当接部48を有し、接点板47に接離する接点板49
とから構成される。なお、各アクチュエータ部43,4
6は、材料として6Tナイロンまたはポリアセタール
(POM)を使用し各接点板44,47にインサート成
型により取り付けている。
【0024】端子部41は、接点板44と接続される端
子50と、接点板45に接続される端子51と、接点板
47に接続される端子52と、接点板49に接続される
端子53とから構成されている。
【0025】保持部材42は、各接点板44,45,4
7,49と各端子50,51,52,53とを一体に保
持した6Tナイロンからなる樹脂モールド成型品で、ア
クチュエータ部43,46と同時にインサート成型して
いる。そして、保持部材42は、第1ケース2のスイッ
チ体挿入部10に嵌合保持される。さらに、この保持部
材42には、保持軸10a,10aが保持部材42の下
側から挿通する一方、第2ケース3の突出部34の2つ
の円柱状突起34a,34aが上側から嵌合する2つの
貫通孔42a,42aが形成されている。なお、嵌合保
持は、スイッチ体7の両側が第1ケース2に当接し、ス
イッチ体7の中央の連結部42bが切り欠き部17に嵌
合当接した状態で行われる。そして、端子50,51と
端子52,53とは仕切り用壁部15で仕切られる。
【0026】ここでカム6は、材料として無潤滑性の熱
可塑性樹脂が用いられており、中央に主軸5が貫通する
孔6aと、カム係合ピン38が係合する係合孔6bとを
有し、外周部に軸方向に並んだ2つのカム面54,55
を一体に有している。この2つのカム面54,55は、
カム6の軸方向中央に円周状に設けられた区分け突起6
cで分離されている。そして、第1ケース2側のカム面
54には、接点組13のアクチュエータ部43が接し、
第2ケース3側のカム面55には、接点組14のアクチ
ュエータ部46が接するように構成される。また、カム
面54には、アクチュエータ部43が落ち込み、接点板
44と接点板45の当接を引き離す落ち込み部54aが
設けられ、カム面55には、アクチュエータ部46が落
ち込み、接点板47と接点板49の当接を引き離す落ち
込み部55aが設けられている。そして、この落ち込み
部54a,55aは、アクチュエータ部43とアクチュ
エータ部46が同時に落ち込むように配置されている。
すなわち、このカム面54,55は、両接点組13,1
4のオン状態とオフ状態のモードが同一となるように形
成されている。
【0027】歯車輪列9は、主軸5に設けられる歯車8
から振り子9aまでの増速輪列となっている。そして各
歯車および振り子9aは、軸支持部23,24,25,
26に固定される各軸22に回転可能に支持されてい
る。
【0028】なお、つまみ係合ピン36側から水がタイ
ムスイッチ1の機構部に入るのを防止するため、主軸5
を囲むように弾性部材39が第1ケース体2に取り付け
られている。また、蓋スイッチ用レバー30の一端は、
図9に示すように、第2ケース3から突出している。そ
して、脱水槽の蓋をあけるとその一端が押され、動作部
30aが当接部48に係合し、接点板49を接点板47
から引き離すようになっている。
【0029】この蓋スイッチレバー30は、常時、第2
ケース3から突出する方向に図示しないバネで付勢され
ている。また、この蓋スイッチレバー30には、逆転防
止レバー部30bが設けられ、脱水槽の蓋が閉じている
ときは、第1ケース2の外周部から内側に突出した係止
突起2bに当接し、その係止突起2b方向に向かう回転
が阻止されている。この係止突起2bに向かう回転力
は、蓋スイッチ用レバー30を第2ケース3から突出す
る方向に付勢する上述のバネによってもたらされてい
る。すなわち、動作部30aは、図5に示すようにレバ
ー取付軸31を囲む壁部61に設けられた斜面61aに
当接しながら上下動する結果、突出する方向に動くとき
は、係止突起2bに向かう回転も伴うことになる。
【0030】このように構成されるタイムスイッチ1の
スイッチ体7の組み込み方法を図11を利用して説明す
る。この組み込みは、スイッチ体7の保持部材42をス
イッチ挿入部10に取り付けることにより行うのである
が、組み込みを開始すると、まず、接点板45が高い位
置規制部となる軸支持部26にぶつかり、組み込みが阻
止される。この状態を図11(A)に示す。この時、一
方の手等でスイッチ体7を保持しながら、他方の手に持
ったピンセット等でこの接点板45の先端をカム6とは
反対側(矢示A方向)に曲げ、軸支持部26から逃が
し、組み込みを進める。すると、次は接点板49が高さ
が低い位置規制部となる規制突起27にぶつかり組み込
みが阻止される。この状態を図11(B)に示す。この
組み込みが阻止された時も、一方の手等でスイッチ体7
を保持しながら他方の手に持ったピンセット等で、この
接点板49の先端をカム6とは反対側(矢示B方向)に
曲げ、規制突起27から逃がし、組み込みを進め、完成
させる。組み込みが完成した状態を図11(C)に示
す。この完成状態では、接点板45と接点板49とは、
たわんだ状態で各位置規制部26,27の側面に当接し
た構成となっている。これらのたわみは、接点組13,
14の各接触を確実に行わせるために必要となるもので
ある。
【0031】このように、位置規制部となる軸支持部2
6と規制突起27とが異なる高さに設定されているの
で、逃がし作業を交互に行うことが可能となり、スイッ
チ体7の組み込みが容易となる。これに対し、もし位置
規制部26,27が同じ高さであると二箇所の逃がし作
業を同時に行わなければならず、スイッチ体7の組み込
みが極めて困難となる。なお、高い位置規制部となる軸
支持部26の高さは、約7mmとなっており、低い位置規
制部となる規制突起27の高さは、約4.5mmとなって
いる。
【0032】スイッチ体7を組み込んだ後、各軸22を
軸支持部23,24,25,26に圧入固定する。そし
て、カム6を係合凹部21に落とし込み、カム6と接点
組13,14との係合を行う。そして、各歯車および振
り子9aを各軸22に挿通し、軸支持部23,24,2
5,26で保持させる。この各歯車および振り子9aの
組み込みと共に蓋スイッチ用レバー30をレバー取付軸
31に挿通し組み込む。そして、第2ケース3とカム係
合ピン38付きの主軸5とが全舞4を介して一体化した
ものを、第1ケース2に組み込み、ネジ28によって第
1ケース2と第2ケース3とを嵌合固定する。そして、
最後に、つまみ係合ピン36と規制ピン37を主軸5に
固着する。このような組み込みの際、まず軸22を軸支
持部23,24,25,26に圧入固定した後、スイッ
チ体7を組み込むようにしても良い。そのときは接点板
45を軸支持部26の軸22の外側(カム6と反対側)
の面に当接させて、組み込みを開始させるようにする。
【0033】カム6を組み込んだ後、第1ケース2と第
2ケース3を嵌合固定する前に、カム6のカム面54,
55にグリース62を塗布する。このグリース62は、
カム面54,55の磨耗を防ぎ、アクチュエータ部4
3,46のスムーズな摺接を図るものである。このグリ
ース62の塗布は、カム面54,55の1箇所または複
数箇所にて行うが、図8に示すように、組立時カム6を
矢示A方向に回転させる場合は、塗布規制部16より若
干回転前方位置、すなわち図8では、符号63で示す位
置に塗布するのが好ましい。この位置への塗布後、カム
6が矢示A方向に回転する結果、グリース62は、塗布
規制部16により一定の厚さに平準化される。なお、従
来は、グリース62が一部に集中したり、接点部へはみ
出す等の問題が発生していたのであるが、このタイムス
イッチ1では、上述したように、カム6側へ突出した塗
布規制部16によりグリース62のカム面54,55に
対しての塗布量が平準化しかつ一定量より多く塗布され
たグリース62を除去している。このため、グリース6
2の塗布量が少なくて、摩擦負荷が大きくなりすぎタイ
ムスイッチ1が止まってしまったり、カム面54,55
が磨耗する等の問題がなくなる。また、グリース62の
塗布量が多すぎて、接点部へ付着する結果、接触不良が
発生してしまうという問題もなくなる。
【0034】また、組立が完了した段階では、端子5
0,51と端子52,53とは仕切り用壁部15で仕切
られる。このため、仕切り用壁部15がないものに比べ
防水性が向上し、誤配線がなくなる。また、トラッキン
グ性等の絶縁特性が向上する。しかも、この接点組13
と接点組14とは、図12で示すように異極となるもの
であり、その絶縁性の向上は一層必要となるのである
が、この仕切り用壁部15により異極間での距離が長く
なりトラッキング性を含む絶縁性を十分取ることができ
る。加えて、塗布規制部16によって内部側でも接点組
13と接点組14とが仕切られるため、一層絶縁特性が
良いものとなる。なお、端子部41には、図4の仮想線
で示すような2極用ハウジング56,57をそれぞれ取
り付ける。なお、この端子部41へ接続するものは一方
を1極ハウジングまたは単品のハンダ付けにし、他方を
二極ハウジングとしたり、両方を1極ハウジングまたは
単品ハンダ付けとしても良い。
【0035】このような構成のタイムスイッチ1は、図
12に示すような洗濯機駆動用の回路の一部を構成する
ように使用される。すなわち、このタイムスイッチ1
は、脱水モータ64の一方の極に接点組13が接続さ
れ、他の極に接点組14が接続されている。そして、接
点組13は、直接電源プラグ65に接続され、接点組1
4は電流ヒユーズ66を介して電源プラグ65に接続さ
れている。さらに、この回路では、電源プラグ65に洗
濯モータ67が洗濯用タイムスイッチ68を介して接続
されている。なお、従来の脱水用のタイムスイッチは、
接点組14側のみが設けられており、接点組13の側は
ないものとなっている。
【0036】この洗濯用タイムスイッチ68は、2線切
の部分である同時にオンオフする2つの接点組69,7
0と、洗濯モータ67を交互に正転逆転させるための2
つの接点組71,72とから構成されている。すなわ
ち、図4等で示した本発明の接点組13,14と同様な
構成が2つの接点組69,70に使用されている。な
お、脱水モータ64および洗濯モータ67は、共にコン
デンサモータとされており、それぞれコンデンサ73,
74が接続されている。また、接点組70と電源プラグ
65との間には電流ヒユーズ75が配置されている。
【0037】次に、以上のように構成されるタイムスイ
ッチ1の動作について説明する。脱水準備が終了した
後、全舞4をつまみの回動により巻き上げ、このタイム
スイッチ1をセットする。ここで、タイムスイッチ1の
セット最大角度すなわちカム6の最大回動角度は300
度に設定されている。このセットにより、アクチュエー
タ部43,46は、それぞれ落ち込み部54a,55a
からカム面54,55の外周面に乗り上げる。この結
果、両接点板44,45が接触すると共に両接点板4
7,49も接触する。これにより脱水モータ64に電源
が供給され、脱水モータ64が一定方向に回転する。そ
して、設定時間が経過すると、カム6は、全舞4の拡開
力により元の位置へ戻ってくる。すると、アクチュエー
タ部43,46は、同時に落ち込み部54a,55aに
それぞれ落ち込み、両接点板44,45が離れると共に
両接点板47,49も離れる。この結果、脱水モータ6
4への電源供給が両線すなわち両極側で同時に断たれ、
脱水モータ64の回転が止まる。
【0038】なお、脱水作業の途中で、脱水槽の蓋をあ
けると、蓋スイッチ用レバー30が押され、その動作部
30aが接点板49に設けられた当接部48に係合し、
接点板49を接点板47から引き離す。このため、接点
組14が導通状態から非導通状態となり、脱水モータ6
4への電源供給を断つことになる。この結果、脱水モー
タ64はその回転を停止する。脱水槽の蓋を閉じると、
蓋スイッチ用レバー30は、バネ力で、元の位置へ戻さ
れる。これにより接点板49は接点板47に再度接触す
る。この結果、脱水モータ64が回転し、脱水作業を再
開する。
【0039】以上のような実施の形態では、スイッチ体
7に、蓋スイッチ用レバー30の動作部30aが当接す
る当接部48を設けてあるため、スイッチ体7は全くの
対称構造とはなっていない。しかし、この当接部48を
なくし、スイッチ体7を仕切り用壁部15を中心として
線対称にし、かつ軸方向すなわち上下に対しても対称に
すると、スイッチ体7を第1ケース2に嵌合固定する
際、上下逆にしても組み込みが可能となる。そのように
すると、組立作業が一層効率化される。
【0040】また、上述の実施の形態では、アクチュエ
ータ部43,46とスイッチ体7の保持部材42に6T
ナイロンを使用しているので、安全性規格のV−O基準
をクリヤーでき、しかも耐トラッキング性等の絶縁性に
優れ、耐熱性も十分なものとなる。ここでV−Oとは、
燃焼試験に対する自己消火性のグレードを示す基準で、
耐トラッキング性とは、発煙、発火に対する特性を示す
ものである。
【0041】また、この実施の形態では、グリース62
をカム6に平準化して塗布できるので、グリース量の管
理やチェックを厳しくする必要がなくなり、簡単な構成
でカム6の磨耗の防止や接点部の動作不良をなくすこと
ができる。なお、このグリース62の塗布は、カム6が
本実施の形態で示したような無潤滑のものに使用するの
が特に好ましいが、潤滑性の材質からなるカム6を使用
した場合でも塗布した方が好ましい。
【0042】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
形実施可能である。例えば、駆動源としては、全舞4の
他にモータでも良い。また、カム6としては、高さ方向
にカム面54,55を有するものとしたが、最大セット
角度が180度以下であれば、同一平面上に2つのカム
面を形成したものとすることができる。
【0043】さらに、位置規制部の高さを異ならせるた
めに、軸支持部26と規制突起27の高さを異ならせた
が、接片そのものを位置規制部の一部とし、その幅を変
えたり、軸方向の取り付け位置を変えることにより位置
規制部の高さを異ならせても良い。すなわち、例えば、
軸支持部26や規制突起27の高さを同一とし、接点板
45の幅を接点板49の幅より広くし、組み込むとき、
まず接点板45が軸支持部26にぶつかるようにしても
良い。
【0044】また、上述の実施の形態では、脱水用のい
わゆる2線切タイマーを示したが、脱水用ではなく洗濯
用や他の機器のタイムスイッチや2線切以外のタイムス
イッチにも本発明を適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のタ
イムスイッチでは、2つの接点組がカムの両側から1組
ずつ当接するため、弾接力は大きくならず、しかもカム
への弾接力のバランスが取れる。このため、カム面やア
クチュエータの磨耗やカムの偏心等の問題が減少する。
しかもスライダーやレバー等の部品が不要となり部品点
数が削減されると共に組み立てにあたって2つの接点組
を1つずつ順に正しい位置に設置できるので、製造効率
が良くなり、コストも低減される。
【0046】また、請求項2記載の発明では、オン状態
とオフ状態のモードが同一となる2つのカム面を設けて
いるので、いわゆる2線切タイマーとして使用でき、こ
のタイムスイッチを使用した機器を電気的に安全性の高
いものとすることができる。
【0047】さらに、請求項3記載の発明では、このタ
イムスイッチをいわゆる2線切タイマーに使用した場合
に、カムの回動角度を180度を超えるものとでき、設
定角度を広くできる2線切のタイムスイッチを得ること
ができる。加えて、請求項4記載の発明では、位置規制
部を、タイムスイッチのケースを構成するケース体にモ
ールド一体成型により形成しているので、その製造が簡
易化されると共に精度良く構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイムスイッチの実施の形態を示す平
面図である。
【図2】図1の矢示IIの方向から見た正面図である。
【図3】図1のタイムスイッチの要部展開断面図であ
る。
【図4】図1のタイムスイッチの第2ケースと歯車輪列
を取り除いた平面図である。
【図5】図1のタイムスイッチに使用される第1ケース
の平面図と矢示A方向から見た一部拡大側面図である。
【図6】図1のタイムスイッチに使用される第1ケース
および第2ケースの正面から見た半断面側面図である。
【図7】図1のタイムスイッチに組み込まれているスイ
ッチ体を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)の
矢示B方向から見た正面図、(C)は(A)の矢示C方
向から見た側面図である。
【図8】図1のタイムスイッチの第2ケースを取り除い
た平面図で、グリースの塗布とその塗布量の平準化を説
明するための図である。
【図9】図1のタイムスイッチに蓋スイッチ用レバーを
取り付けた要部破断側面図である。
【図10】図1のタイムスイッチの半断面側面図であ
る。
【図11】図1のタイムスイッチにスイッチ体が組み込
まれるときの手順を説明するための図である。
【図12】図1のタイムスイッチが使用される洗濯機の
回路図である。
【図13】従来の洗濯機の回路図の要部である。
【符号の説明】
1 タイムスイッチ 2 第1ケース 3 第2ケース 4 全舞(駆動源) 5 主軸 6 カム 7 スイッチ体 13,14 接点組 26 軸支持部(位置規制部) 27 規制突起(位置規制部) 42 保持部材 43,46 アクチュエータ部 54,55 カム面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 43/00 - 43/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源により回転駆動されるカムと、該
    カムに形成されたカム面に従動してオンオフする接点板
    とを有してなるタイムスイッチにおいて、上記カムに従
    動制御される2組の接点組を共通の保持部材に設け、上
    記2組の接点組を、それぞれの接点組の一方の接点板が
    それぞれ位置規制部により位置規制された状態で上記カ
    ムを挟んで互いに対向するように配置し、上記2つの位
    置規制部の高さを異なるようにしたことを特徴とするタ
    イムスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記カムに、それぞれのオン状態とオフ
    状態のモードが同一となる2つのカム面を設けると共
    に、この2つのカム面に前記2組の接点組をそれぞれ当
    接させ従動制御するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載のタイムスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記2組の接点組を同一平面上に構成し
    前記同一モードとなるカム面を前記カムの高さ方向でか
    つ周方向にずらして並べ、前記2組の接点組の前記カム
    面に圧接するアクチュエータ部の高さを変えることによ
    り、上記高さ方向に並べて形成された上記カム面の一方
    に上記アクチュエータ部の一方を当接させ、上記カム面
    の他方に上記アクチュエータ部の他方を当接させたこと
    を特徴とする請求項2記載のタイムスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記位置規制部を、タイムスイッチのケ
    ースを構成するケース体にモールド一体成型により形成
    したことを特徴とする請求項3記載のタイムスイッチ。
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