JP3296772B2 - デジタルフィルタ - Google Patents

デジタルフィルタ

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JP3296772B2
JP3296772B2 JP01738998A JP1738998A JP3296772B2 JP 3296772 B2 JP3296772 B2 JP 3296772B2 JP 01738998 A JP01738998 A JP 01738998A JP 1738998 A JP1738998 A JP 1738998A JP 3296772 B2 JP3296772 B2 JP 3296772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルオーディ
オ機器等に用いられるデジタルデータの分離及び合成を
行うデジタルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】FIR型(Finite Impulse Responce)の
デジタルフィルタは、式(1)に示すように、入力データ
X(n)とインパルス応答との畳み込みによって出力デー
タY(n)を得るように構成される。
【0003】
【数1】
【0004】ここで、h(k)はフィルタ係数、Nはタッ
プ数である。そこで、式(1)をZ変換すると、
【0005】
【数2】
【0006】が得られ、この式(2)より、
【0007】
【数3】
【0008】となり、周波数応答がわかる。そして、ω
=2πk/Nとすると、式(3)は、
【0009】
【数4】
【0010】となる。この式(4)は、離散的フーリエ変
換(DFT:Discrete Fourier Transform)の式とみなす
ことができる。従って、フィルタ係数h(k)は、式(4)に
よって与えられる周波数特性を逆変換(IDFT:Invers
e Discrete Fourier Transform)することにより求めら
れる。図5は、標準的なFIR型のデジタルフィルタの
構成を示す回路図である。
【0011】複数の遅延素子1は、例えばシフトレジス
タにより構成され、互いに直列に接続されて入力データ
X(n)をそれぞれ一定の期間Tだけ遅延する。複数の乗
算器2は、入力データX(n)の入力側及び各遅延素子1
の出力側にそれぞれ接続され、入力データX(n)及び各
遅延素子1の出力に固有のフィルタ係数h(k)をそれぞ
れ乗算する。これにより、入力データX(n)に対してイ
ンパルス応答の畳み込み処理が行われる。
【0012】総和加算器3は、各乗算器2の出力、即
ち、所定のフィルタ係数h(k)が乗算された入力データ
X(n)及び各遅延素子1の出力の総和をとり、出力デー
タY(n)として出力する。従って、入力データX(n)に対
して、上述の式(1)に従う演算が実行されたことにな
る。このようなデジタルフィルタは、タップ数Nに応じ
て遅延素子1及び乗算器2が配列されるため、タップ数
Nの増加に伴って回路規模が大きくなるという問題を有
している。そこで、時系列の入力データを一旦メモリに
記憶し、そのメモリから読み出した入力データにフィル
タ係数を順次乗算しながら、その乗算結果を累加算する
ようにしたストアードプログラム方式のデジタルフィル
タが提案されている。
【0013】図6は、ストアードプログラム方式のデジ
タルフィルタの構成を示すブロック図である。RAM1
1は、時系列で入力される入力データX(n)を順次記憶
し、ROM12は、予め複数のフィルタ係数h(k)を記
憶する。また、RAM11は、記憶した入力データX
(n)を1ステップ毎に読み出して出力し、ROM12
は、1ステップごとに増加するkの値に対応して特定の
フィルタ係数h(k)を読み出して出力する。なお、この
kは、式(1)に示したkに一致するものである。そし
て、乗算器13は、RAM11から読み出された入力デ
ータX(n-k)にROM12から読み出されたフィルタ係
数h(k)を乗算する。
【0014】累加算器14は、加算器15及びレジスタ
16からなり、乗算器13の乗算結果を累加算する。即
ち、加算器15により乗算器13の出力とレジスタ16
の出力とが加算され、その加算結果が再びレジスタ16
に格納されることにより、乗算器13の乗算結果が順次
加算される。出力レジスタ17は、累加算器14から出
力される累加算結果を取り込み、出力データY(n)とし
て出力する。
【0015】このFIR型デジタルフィルタでは、RA
M11及びROM12からそれぞれ入力データX(n)及
びフィルタ係数h(k)を順次読み出して積和演算を繰り
返すことにより、式(1)に従う演算を実行して出力デー
タY(n)を得ている。このため、タップ数Nが大きくな
ったとしても、回路規模が大きくなることはない。とこ
ろで、第1のフィルタ係数h1(n)を有するデジタルフィ
ルタに対し、
【0016】
【数5】
【0017】により与えられる第2のフィルタ係数h2
(n)を有するデジタルフィルタは、その周波数応答性か
らミラーフィルタと称される。このようなミラーフィル
タにおけるZ変換の関係は、
【0018】
【数6】
【0019】である。ここで、周波数応答性を考える
と、
【0020】
【数7】
【0021】であることから、式(6)は、
【0022】
【数8】
【0023】となる。これにより、ミラーフィルタの周
波数応答性が、π/2で対称となることがわかる。ここ
で、π/2がサンプリング周期の1/4であることか
ら、このミラーフィルタは、QMF(Quadrature Mirror
Filter)と称される。このようなQMFは、アイイーイ
ーイー・トランザクションズ・オン・アコースティック
ス・スピーチ・アンド・シグナル・プロセッシング,エ
イエスエスピー32巻3号,1984年6月,(IEEE Tr
ans. Acoust.,Speech,Signal Process.,Vol.ASSP-32,N
o.3,June1984)第522頁〜第531頁に詳述されてい
る。
【0024】上述のQMFにより、周波数成分の帯域分
離が行われる分離フィルタにおいては、式(9)及び式(1
0)に示すように、入力データX(n)とインパルス応答と
の畳み込み処理と、それらの加算または減算処理によ
り、入力データX(n)の分離データである2つの出力デ
ータYa(n)、Yb(n)を得るように構成される。
【0025】
【数9】
【0026】
【数10】
【0027】図7は、式(9)及び式(10)に従う帯域分離
処理が行われる分離フィルタの構成を示すブロック図で
ある。複数の遅延素子21は、直列に接続され、入力デ
ータX(n)をそれぞれ一定期間Tだけ遅延する。複数の
第1の乗算器22は、入力データX(n)の入力側及び偶
数段の遅延素子21の出力側に接続され、入力データX
(n)及び各遅延素子21の出力にそれぞれフィルタ係数
h(2k)を乗算する。また、複数の第2の乗算器24は、
奇数段の遅延素子21の出力側に接続され、各遅延素子
21の出力にそれぞれフィルタ係数h(2k+1)を乗算す
る。これにより、入力データX(n)に対するインパルス
応答の畳み込み処理が行われる。
【0028】第1の総和加算器24は、第1の乗算器2
2の各出力を全て加算し、中間データAnを出力する。
一方、第2の総和加算器25は、第2の乗算器23の各
出力を全て加算し、中間データBnを出力する。減算器
26は、第1の総和加算器24から入力される中間デー
タAnから、第2の総和加算器25から入力される中間
データBnを減算し、第1の出力データYa(n)として出
力する。また、加算器27は、第1の総和加算器24か
ら入力される中間データAnと、第2の総和加算器25
から入力される中間データBnとを加算し、第2の出力
データYb(n)として出力する。このようにして式(9)及
び式(10)に従う演算処理が達成される。
【0029】一方、上述のQMFにより、周波数成分の
帯域合成が行われる合成フィルタにおいては、式(11)及
び式(12)に示すように、第1の入力データXa(n)及び第
2の入力データXb(n)の加算値または減算値に対するイ
ンパルス応答の畳み込み処理により、入力データXa
(n)、Xb(n)の合成データである出力データY(n)を得る
ように構成される。
【0030】
【数11】
【0031】
【数12】
【0032】図8は、式(11)及び式(12)に従う帯域合成
処理が行われる合成フィルタの構成を示すブロック図で
ある。減算器31は、第1の入力データXa(n)から第2
の入力データXb(n)を減算し、加算器32は、第1の入
力データXa(n)と第2の入力データXb(n)とを加算す
る。切り換えスイッチ33は、減算器31の出力と加算
器32の出力とを交互に切り換えて出力する。
【0033】複数の遅延素子34は、直列に接続され、
減算器31の出力または加算器32の出力それぞれ一定
期間(T)だけ遅延する。複数の第1の乗算器35は、
スイッチ33の出力及び偶数段の遅延素子34の出力側
に接続され、スイッチ33の出力及び各遅延素子34の
出力にフィルタ係数h(2k)を乗算する。また、複数の第
2の乗算器36は、奇数段の遅延素子34の出力側に接
続され、各遅延素子34の出力にフィルタ係数h(2k+1)
を乗算する。これにより、第1の入力データXa(n)及び
第2の入力データXb(n)の減算値および加算値に対する
インパルス応答の畳み込み処理が行われる。
【0034】第1の総和加算器37は、第1の乗算器3
5の出力を全て加算し、中間データAnを出力する。一
方、第2の総和加算器38は、第2の乗算器26の出力
を全て加算し、中間データBnを出力する。そして、切
り換えスイッチ39は、切り換えスイッチ33と同期し
て、中間データAnと中間データBnとを交互に切り換
え、出力データY(n)として出力する。このようにして
式(11)及び式(12)に従う演算処理が達成される。
【0035】以上のような分離フィルタ及び合成フィル
タを上述のストアードプログラム方式により構成するこ
とは、本出願人により提案された特開平6−21671
5号公報及び特開平7−131295号公報に開示され
ている。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】MD(Mini Disc)プレ
ーヤ等のデジタルオーディオ機器においては、録音動作
の際、各種の周波数成分が混在するオーディオデータを
特定の周波数帯域毎に分離するための分離処理が行われ
る。また、再生動作の際、特定の周波数帯域毎に分離さ
れている複数の読み出しデータを元のオーディオデータ
にもどすための合成処理が行われる。即ち、録音動作で
は、図7に示すような分離フィルタを用いてオーディオ
データを特定の周波数成分に分離し、各分離データを圧
縮処理した後に記録媒体に記録するように構成される。
そして、再生動作では、図8に示すような合成フィルタ
を用い、記録媒体から読み出して伸長処理を施した複数
の読み出しデータを合成して出力するように構成され
る。
【0037】録音及び再生が可能な機器においては、分
離フィルタと合成フィルタとを設ける必要があり、回路
規模が大きくなるという問題を有している。上述したス
トアードプログラム方式のQMFを用いたとしても、乗
算器及び累加算器が2組必要になり、回路規模の縮小は
困難である。そこで本発明は、分離処理と合成処理とが
可能なデジタルフィルタを提供することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたもので、その特徴とするところ
は、時系列データを記憶するRAMと、上記RAMから
読み出した時系列データに所定のフィルタ係数を乗算す
る乗算器と、上記乗算器の演算結果を順次累加算する累
加算器と、上記累加算器の演算結果または第1及び第2
の入力時系列データの何れか一方を選択する第1のセレ
クタと、上記セレクタの選択データを交互に取り込む第
1及び第2のレジスタと、上記第1及び第2のレジスタ
から取り出される2つのデータを加算または減算する加
減算器と、上記加減算器の演算結果または第3の入力時
系列データの何れか一方を選択して上記RAMに供給す
る第2のセレクタと、を備え、上記累加算器の演算結果
を上記第1及び第2の入力時系列データの合成データと
なる第1の出力時系列データとして出力すると共に、上
記加減算器の演算結果を上記第3の入力時系列データの
分離データとなる第2及び第3の出力時系列データとし
て出力することにある。
【0039】本発明によれば、第1のセレクタで累加算
器の演算結果を選択すると共に、第2のセレクタで入力
時系列データを選択することにより、入力時系列データ
に対して乗算処理及び累加算処理が行われた後、その演
算結果に対して加減算処理が行われるようになる。ま
た、第1のセレクタで入力時系列データを選択し、第2
のセレクタで加減算器の演算結果を選択することによ
り、複数の入力時系列データに対して加減算処理が行わ
れた後、その演算結果に対して乗算処理及び累加算処理
が行われるようになる。乗算処理及び累加算処理の後に
加減算処理を行うことで分離フィルタが実現され、加減
算処理の後に乗算処理及び累加算処理を行うことで合成
フィルタが実現される。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のデジタルフィル
タに関する第1の実施形態を示すブロック図である。R
AM41は、後述する第2のセレクタ54に接続され、
第2のセレクタ54から入力される時系列のデータを所
定の期間記憶し、演算処理の各ステップ毎に順次読み出
して出力する。ROM42は、予め複数のフィルタ係数
h(k)を記憶し、1ステップごとに増加するkの値に対
応して所定のフィルタ係数h(k)を読み出して繰り返し
出力する。このkは、上述の式(9)〜式(12)に示したk
に一致するものである。乗算器43は、RAM41及び
ROM42に接続され、RAM41から読み出されたデ
ータにROM42から読み出されたフィルタ係数h(k)
を乗算する。加算器45及びレジスタ46よりなる累加
算器44は、乗算器43に接続され、乗算器43の乗算
結果をタップ数に従って累加算する。即ち、レジスタ4
6から読み出したデータと乗算器43から入力される乗
算データとを加算器45で加算し、その加算データを再
びレジスタ46に格納することにより、乗算器43の乗
算結果を累加算する。
【0041】第1のセレクタ47は、累加算器44及び
デコード入力に接続され、累加算器44から入力される
累加算データまたは時系列の入力データXa(n)、Xb(n)
の一方を選択して出力する。ここで、デコード入力から
は、2種類の入力データXa(n)、Xb(n)が時分割で1デ
ータずつ交互に入力される。第1のレジスタ48及び第
2のレジスタ49は、第1のセレクタ47に接続され、
第1のセレクタ47から連続して入力される累加算デー
タあるいは入力データXa(n)、Xb(n)を交互に取り込ん
で格納し、それぞれ所定のタイミングで出力する。例え
ば、第1のセレクタ47から奇数番目に出力されるデー
タA(n)を第1のレジスタ48に格納し、偶数番目に出
力されるデータB(n)を第2のレジスタ49に格納する
ように構成される。加減算器50は、第1のレジスタ4
8及び第2のレジスタ49に接続され、各レジスタ4
8、49から読み出されるデータA(n)、B(n)を減算あ
るいは加算する。第2のセレクタ54は、加減算器50
及びエンコード入力に接続され、加減算器50から入力
される加減算データまたは時系列の入力データX(n)の
一方を選択して出力する。
【0042】第1の出力レジスタ51は、加減算器50
に接続され、各演算処理毎に加減算器50から入力され
る加減算データを格納し、出力データYa(n)、Yb(n)と
して出力する。例えば、減算演算及び加算演算を交互に
繰り返す加減算器50に対応し、減算データを出力デー
タYa(n)として出力し、加算データを出力データYb(n)
として出力する。この第1の出力レジスタ51の出力が
エンコード出力となる。第2の出力レジスタ52は、累
加算器44に接続され、所定の演算処理を完了して累加
算器44から入力される累加算データを格納し、出力デ
ータY(n)として出力する。この第2の出力レジスタ5
2の出力がデコード出力となる。
【0043】以上のデジタルフィルタは、第1のセレク
タ47が累加算器44の累加算データを選択し、第2の
セレクタ54が入力データX(n)を選択したときに分離
フィルタとして働き、入力データX(n)に対する出力デ
ータYa(n)、Yb(n)を第1の出力レジスタ51から出力
する。そして、第1のセレクタ47が入力データXa
(n)、Xa(n)を選択し、第2のセレクタ54が加減算器
50の加減算データを選択したときに合成フィルタとし
て働き、入力データXa(n)、Xa(n)に対する出力データ
Y(n)を第2の出力レジスタ52から出力する。
【0044】図2は、図1に示すデジタルフィルタが、
タップ数Nを「4」とした分離フィルタとして働く場合
の動作を説明するタイミング図であり、n=4のときを
示している。この動作の際、第1のセレクタ47は累加
算器44の累加算データを選択し、第2のセレクタ54
は入力データX(n)を選択している。タップ数N=4と
して式(9)及び式(10)を計算すると、式(9)について、
【0045】
【数13】
【0046】となり、式(10)について、
【0047】
【数14】
【0048】となる。入力データX(8)は、第2のセレ
クタ54を通してRAM41に書き込まれる。図2で
は、入力データX(0)〜X(7)の書き込みについて図示を
省略してあるが、入力データX(0)〜X(7)は、入力デー
タX(8)よりも先に入力されており、それぞれRAM4
1に記憶されている。
【0049】まず、RAM41から入力データX(8)が
読み出され、これに対応してROM42からフィルタ係
数h(0)が読み出されると、これらが乗算器43によっ
て乗算され、その乗算データが累加算器44に供給され
る。このとき、累加算器44のデータはクリアされてお
り、入力データX(8)とフィルタ係数h(0)との乗算値
が、 A1=h(0)・X(8) なるデータとしてそのままレジスタ46に格納される。
続いて、RAM41から入力データX(6)、X(4)、X
(2)が順に読み出されると共に、ROM42からフィル
タ係数h(2)、h(4)、h(6)が順に読み出され、それぞ
れ乗算器43により乗算され、各乗算データが順次累加
算器44に供給される。累加算器44では、入力される
乗算データが累加算され、 A2=h(2)・X(6)+A1 A3=h(4)・X(4)+A2 A4=h(6)・X(2)+A3 なるデータがレジスタ46に順次格納される。そして、
最終的に格納された、 A4=h(0)・X(8)+h(2)・X(6)+h(4)・X(4)+h
(6)・X(2) なるデータが、第1のセレクタ47を通して第1のレジ
スタ48に格納される。
【0050】続いて、RAM41から入力データX(7)
が読み出され、これに対応してROM42からフィルタ
係数h(1)が読み出されると、これらが乗算器43によ
って乗算され、その乗算データが累加算器44に供給さ
れる。このとき、累加算器44のレジスタ46はクリア
されており、入力データX(7)とフィルタ係数h(1)との
乗算値が、 B1=h(1)・X(7) なるデータとしてそのままレジスタ46に格納される。
続いて、RAM41から入力データX(5)、X(3)、X
(1)が順に読み出されると共に、ROM42からフィル
タ係数h(3)、h(5)、h(7)が順に読み出され、それぞ
れの乗算データが累加算器44に順次供給される。従っ
て、 B2=h(3)・X(5)+B1 B3=h(5)・X(3)+B2 B4=h(7)・X(1)+B3 なるデータがレジスタ46に順次格納される。そして、
最終的に格納された、 B4=h(1)・X(7)+h(3)・X(5)+h(5)・X(3)+h
(7)・X(1) なるデータが、第1のセレクタ47を通して第2のレジ
スタ49に格納される。
【0051】そして、第1のレジスタ48及び第2のレ
ジスタ49からデータA4、B4がそれぞれ加減算器50
に入力され、データA4とデータB4とが加算され、さら
に、データA4からデータB4が減算される。この加減算
器50の加算データ、即ち、 A4+B4=h(6)・X(2)+h(4)・X(4)+h(2)・X(6)
+h(0)・X(8)+h(7)・X(1)+h(5)・X(3)+h(3)
・X(5)+h(1)・X(7) は、出力データYb(4)として第1の出力レジスタ51に
格納される。また、減算データ、即ち、 A4−B4=h(6)・X(2)+h(4)・X(4)+h(2)・X(6)
+h(0)・X(8)−h(7)・X(1)−h(5)・X(3)−h(3)
・X(5)−h(1)・X(7) は、出力データYa(4)として第1の出力レジスタ51に
格納される。この結果、式(13)及び式(14)で表される演
算処理が成されたことになる。
【0052】図3は、図1に示すデジタルフィルタが、
タップ数Nを「4」とした合成フィルタとして働く場合
の動作を説明するタイミング図であり、n=4のときを
示している。この動作の際、第1のセレクタ47が入力
データXa(n)、Xa(n)を選択し、第2のセレクタ54が
加減算器50の加減算データを選択している。タップ数
N=4として式(11)および式(12)を計算すると、式(11)
について、
【0053】
【数15】
【0054】となり、式(12)について、
【0055】
【数16】
【0056】となる。時分割で交互に入力される入力デ
ータXa(4)、Xb(4)は、第1のセレクタ47を通してぞ
れぞれ第1のレジスタ48及び第2のレジスタ49に格
納される。そして、第1のレジスタ48に格納された入
力データXa(4)から第2のレジスタ49に格納された入
力データXb(4)が、加減算器50によって減算され、そ
の減算データ{Xa(4)−Xb(4)}が第2のセレクタ54
を通してRAM41に書き込まれる。図3では、入力デ
ータXa(1)〜Xa(3)、Xb(1)〜Xb(3)の減算処理につい
て図示を省略してあるが、入力データXa(1)〜Xa(3)、
Xb(1)〜Xb(3)は、入力データXa(4)、Xb(4)等と同様
に、第1のレジスタ48及び第2のレジスタ49にそれ
ぞれ格納された後、加減算器50によってそれぞれ減算
され、減算データ{Xa(1)−Xb(1)}〜{Xa(3)−Xb
(3)}としてRAM41に記憶されている。
【0057】まず、RAM41から減算データ{Xa(4)
−Xb(4)}が読み出され、これに対応してROM42か
らフィルタ係数h(0)が読み出されると、乗算器43で
これらが乗算され、乗算データが累加算器44に供給さ
れる。このとき、累加算器44のレジスタ46はクリア
されており、減算データ{Xa(4)−Xb(4)}とフィルタ
係数h(0)との乗算値が、 A1=h(0)・{Xa(4)−Xb(4)} なるデータとしてそのままレジスタ46に格納される。
続いて、RAM41から減算データ{Xa(3)−Xb
(3)}、{Xa(2)−Xb(2)}、{Xa(1)−Xb(1)}が順
に読み出されると共に、ROM42からフィルタ係数h
(2)、h(4)、h(6)が順に読み出されると、それぞれが
乗算器43で乗算され、その乗算データが順次累加算器
44に供給される。累加算器44では、入力される乗算
データが累加算され、 A2=h(2)・{Xa(3)−Xb(3)}+A1 A3=h(4)・{Xa(2)−Xb(2)}+A2 A4=h(6)・{Xa(1)−Xb(1)}+A3 なるデータがレジスタ46に順次格納される。そして、
最終的に格納された、 A4=h(0)・{Xa(4)−Xb(4)}+h(2)・{Xa(3)−
Xb(3)}+h(4)・{Xa(2)−Xb(2)}+h(6)・{Xa
(1)−Xb(1)} なるデータが、出力データY(8)として第2の出力レジ
スタ52に格納される。
【0058】続いて、第1のレジスタ48に格納された
入力データXa(4)と第2のレジスタ49に格納された入
力データXb(4)とが加減算器50で加算され、その加算
データ{Xa(4)+Xb(4)}が、第2のセレクタ54を通
してRAM41に書き込まれる。図3では、入力データ
Xa(1)〜Xa(3)、Xb(1)〜Xb(3)に関する加算処理につ
いて図示を省略してあるが、入力データXa(1)〜Xa
(3)、Xb(1)〜Xb(3)は、入力データXa(4)、Xb(4)等
と同様に、第1のレジスタ48及び第2のレジスタ49
にそれぞれ格納された後、加減算器50により加算さ
れ、加算データ{Xa(1)+Xb(1)}〜{Xa(3)+Xb
(3)}としてRAM41に記憶されている。
【0059】RAM41から加算データ{Xa(4)+Xb
(4)}が読み出され、これに対応してROM42からフ
ィルタ係数h(1)が読み出されると、乗算器43でこれ
らが乗算され、その乗算データが累加算器44に供給さ
れる。このとき、累加算器44のデータはクリアされて
おり、加算データ{Xa(4)+Xb(4)}とフィルタ係数h
(1)との乗算データが、 B1=h(1)・{Xa(4)+Xb(4)} なるデータとしてそのままレジスタ46に格納される。
続いて、RAM41から加算データ{Xa(3)+Xb
(3)}、{Xa(2)+Xb(2)}、{Xa(1)+Xb(1)}が順
に読み出されると共に、ROM42からフィルタ係数h
(3)、h(5)、h(7)が順に読み出され、それぞれの乗算
データが順次累加算器44に供給される。従って、 B2=h(3)・{Xa(3)+Xb(3)}+B1 B3=h(5)・{Xa(2)+Xb(2)}+B2 B4=h(7)・{Xa(1)+Xb(1)}+B3 なるデータが第1のレジスタ36に順次格納される。最
終的に格納された、 B4=h(1)・{Xa(4)+Xb(4)}+h(3)・{Xa(3)+
Xb(3)}+h(5)・{Xa(2)+Xb(2)}+h(7)・{Xa
(1)+Xb(1)} なるデータが出力データY(9)として第2の出力レジス
タ52に格納される。この結果、式(15)及び式(16)で表
される演算処理が成されたことになる。
【0060】図4は、本発明のデジタルフィルタに関す
る第2の実施形態を示すブロック図である。この実施形
態においては、デジタルフィルタを合成フィルタとして
動作させる際、入力データXa(n)、Xb(n)を並列に入力
できるようにした場合を示している。即ち、図1のデジ
タルフィルタにおいて、第1のセレクタ47に代えて、
一対のセレクタ47a、47bを並列に配置するように
している。そして、一方のセレクタ47aが累加算器4
4から入力される累加算データまたは入力データXa(n)
の何れかを選択して第1のレジスタ48へ供給し、他方
のセレクタ47bが累加算器44から入力される累加算
データまたは入力データXb(n)の何れかを選択して第2
のレジスタ49へ供給するように構成される。この一対
のセレクタ47a、47b以外の構成及び動作について
は、図1と同一であり、説明は省略する。
【0061】このような構成によれば、2種類の入力デ
ータXa(n)、Xb(n)が並列に入力される場合でも、第1
レジスタ48及び第2のレジスタ49に入力データXa
(n)、Xb(n)をそれぞれ独立に取り込むことが可能にな
る。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、回路規模の縮小に有利
なストアードプログラム方式のQMFにおいて、乗算
器、累加算器及び加減算器をそれぞれ共通にして分離フ
ィルタと合成フィルタとを構成することができる。従っ
て、回路規模のさらなる縮小が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルフィルタの第1の実施形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明のデジタルフィルタの分離動作を説明す
るタイミング図である。
【図3】本発明のデジタルフィルタの合成動作を説明す
るタイミング図である。
【図4】本発明のデジタルフィルタの第2の実施形態を
示すブロック図である。
【図5】FIR型デジタルフィルタの構成を示す回路図
である。
【図6】ストアードプログラム方式のデジタルフィルタ
の構成を示すブロック図である。
【図7】QMFを用いた分離フィルタの構成図である。
【図8】QMFを用いた合成フィルタの構成図である。
【符号の説明】
1、21、34 遅延素子 2、22、23、35、36 乗算器 3、24、25、37、38 総和加算器 11、41 RAM 12、42 ROM 13、43 乗算器 14、44 累加算器 15、45 加算器 16、46、48、49 レジスタ 17、51、52 出力レジスタ 26、31 減算器 27、32 加算器 47、47a、47b、54 セレクタ 50 加減算器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−131295(JP,A) 特開 平6−216715(JP,A) 特開 昭62−281507(JP,A) 特開 平4−323910(JP,A) 特開 平8−265103(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 17/06 655 H03H 17/06 613 H03H 17/06 635

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列データを記憶するRAMと、上記
    RAMから読み出した時系列データに所定のフィルタ係
    数を乗算する乗算器と、上記乗算器の演算結果を順次累
    加算する累加算器と、上記累加算器の演算結果または第
    1及び第2の入力時系列データの何れか一方を選択する
    第1のセレクタと、上記セレクタの選択データを交互に
    取り込む第1及び第2のレジスタと、上記第1及び第2
    のレジスタから取り出される2つのデータを加算または
    減算する加減算器と、上記加減算器の演算結果または第
    3の入力時系列データの何れか一方を選択して上記RA
    Mに供給する第2のセレクタと、を備え、上記累加算器
    の演算結果を上記第1及び第2の入力時系列データの合
    成データとなる第1の出力時系列データとして出力する
    と共に、上記加減算器の演算結果を上記第3の入力時系
    列データの分離データとなる第2及び第3の出力時系列
    データとして出力することを特徴とするデジタルフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 複数のフィルタ係数を記憶し、上記乗算
    器の演算のタイミング毎に1つのフィルタ係数を読み出
    して上記乗算器に供給するROMをさらに備えたことを
    特徴とする請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  3. 【請求項3】 上記加減算器の演算結果を第2または第
    3の出力時系列データをとして保持する第1の出力レジ
    スタと、上記累加算器の演算結果を第1の出力時系列デ
    ータとして保持する第2の出力レジスタと、をさらに備
    えたことを特徴とする請求項1に記載のデジタルフィル
    タ。
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