JP3296577B2 - 義歯製造用歯並び表示装置 - Google Patents

義歯製造用歯並び表示装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーシャル(局部的
の意)義歯の原型、あるいフルプレート義歯の原型、ひ
いてはその原型に基づいて製造する義歯の完成品を製造
する際に用いられる歯並び表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景技術】一般に上顎用のパーシャル義歯又は
フルプレート義歯(完成品)は、次のようにして製造さ
れる。先ず患者の上顎(歯槽の形状)を歯科医院等で型
取りし、この型取(印象)内に石膏を流し込み、その石
膏の型に基づきパーシャル又はフルプレート義歯の原型
をつくる。フルプレート義歯の原型の場合は、図4〜図
5で示すように、例えばロー材で形成した上顎用原型2
のロー堤3に、プラチチック製の歯5を一歯づつ(全歯
で16本)植え付けて、フルプレート義歯原型1Aを完
成する。ここで、図4は上顎用フルプレート義歯原型1
Aの製作途上の正面図、図5はその下面図である。次い
で、この義歯原型1Aをそれぞれ石膏(図示せず)内に
埋めて、上記原型2を脱ローし、その脱ローした空洞に
粉と液を混合したプラチチック材料を圧入し、プラチチ
ック製のパーシャル義歯又はフルプレート義歯の完成品
(図示せず)ができあがる。なお、下顎用の義歯原型1
Bの歯並びは、上顎用義歯原型1Aの歯並びとかみ合わ
せてつくる。
【0003】
【従来の技術】上記義歯原型2を製造する工程におい
て、従来では患者の好みの歯並びを表示する装置は存在
しなかった。即ち、上記原型2のロー堤3にプラチチッ
ク製の歯5を配列し固定する工程において、歯科医師や
歯科技工士は歯科的見地より、歯並びを揃え配列して固
定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
して最終的にプラチチック製のパーシャル義歯又はフル
プレート義歯が完成しても、患者にとって必ずしも満足
できる歯並びでない場合がある。歯並びは容貌に著しい
変化を与えるからである。このため、患者と歯科医師と
の間でトラブルが発生し、再びパーシャル義歯又はフル
プレート義歯を造り直すこともある。本発明はこのよう
な事情に鑑みてなされたもので、患者が最終的に自分好
みの歯並びにパーシャル義歯又はフルプレート義歯を造
って貰えるようにするために、患者自身が自分好みの歯
並びを揃えて歯科医師に提示できるようにすることを技
術課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、フルプレート義歯又はパーシャル義歯を
製造する際に、その見本になる歯並び表示装置10を提
供する。即ち、この歯並び表示装置10は、例えば図1
〜図3に示すように、上顎模型11と一組の上顎歯セッ
ト15とを備え、この上顎模型11は、少なくとも上顎
前部の歯槽頂部分13を自己保形状に形成するととも
に、少なくとも歯肉部分に相当する歯植付部14を粘土
状物質で形成し、上記一組の上顎歯セット15は、複数
個の上顎歯16から成り、この各上顎歯16は、それぞ
れ植付刺し根17を備え、この各植付刺し根17は、前
記上顎模型11の粘土状歯植付部14に突き刺した状態
で、他の植付刺し根17に対する相対位置を前後・左右
・上下の各方向へ調節移動可能に支持され得る形状に形
成したことを特徴とするものである。
【0006】
【作 用】本発明では、患者自身が自分の好みにより歯
並びを整えて表示し、それを歯科医師等に提示出来る。
即ち、患者は一組の上顎歯セット15の各上顎歯16
を、上顎模型11の歯槽頂部分13に配列し、各上顎歯
16の植付刺し根17を歯肉部分に相当する粘土状歯植
付部14に突き刺した状態で、前後・左右・上下の各方
向へ位置調節して歯並びを、患者自身の好みに併せて整
えることができる。上記上顎模型11の歯槽頂部分13
は自己保形状に形成されており、歯並びが崩れるおそれ
もない。これにより、患者自身が自分好みの歯並びを歯
科医師に提示でき、その状態を保存できるから、歯科医
師や歯科技工士はこの歯並び表示装置を見ながら、この
歯並び通りに前記義歯原型を製作できる。従って、患者
は最終的に自分好みのパーシャル義歯又はフルプレート
義歯を造って貰えるのである。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例をさらに詳しく説明す
る。図1は本発明の実施例に係る歯並び表示装置10の
要部の縦断面図、図2はこの歯並び表示装置10の下面
図である。この歯並び表示装置10は、上顎模型11
と、植付用の一組の上顎歯セット15とから成る。
【0008】この上顎模型11は、上顎装着用部分12
と上顎歯槽頂部分13とを、患者の上顎に適合するよう
に自己保形状に一体に形成する。ここで、自己保形状と
は、型取りした形状を型崩れせずに一定期間保持すると
いうほどの意味である。例えば、あらかじめ大中小の顎
に合うベースプレートを製造しておき、その中にシリコ
ンゴム等(比較的短時間で固まるものが良い)を入れ
て、患者自身が口腟内にベースプレートを入れて型取り
し、上顎模型11を形成する。あるいは、上顎模型11
は、歯科医院等で前記型取り(印象)をつくるときに、
併せてこの上顎模型11をもつくるようにしても良い。
上顎歯槽頂部分13で囲まれた部分のうちの少なくとも
上顎前部の歯肉部分に相当する部分には、温湯を加えて
軟質化する軟質ワックス、硬質ワックス、リペアレジ
ン、軟質ガム等の粘土状物質を充填して歯植付部14を
形成する。
【0009】上記一組の上顎歯セット15は、上顎前部
の前歯に相当する複数個(この実施例では6個)のレジ
ン製上顎歯16から成り、このレジン製各上顎歯16
は、それぞれ植付刺し根17を備え、この各植付刺し根
17は、例えば図1で示すように、針金等で形成され、
その突き刺し先端部はまるめてある。前記上顎模型11
の粘土状歯植付部14に突き刺した状態で、前後・左右
・上下の各方向へ調節移動可能に支持され得るようにし
たものである。
【0010】なお、図示した一組の上顎歯セット15
は、上顎模型11と分離した状態で提供してもよく、あ
らかじめ基本の配列で上顎模型11の粘土状歯植付部1
4に突き刺した状態で提供してもよい。また、上記実施
例では6本の前歯だけが示めされているが、患者が自分
の歯並びを気にするのは、前歯の6歯本だけであり、本
発明では上顎歯セットの歯数は6本に限らない。また、
上記実施例では一組の上顎歯セット15が、レジン製上
顎歯16から成るものについて例示したが、これに限ら
ず適宜陶器製その他の上顎歯を使用することも可能であ
る。
【0011】上記実施例では、患者が上顎模型11を自
分の上顎に装着して、鏡を見ながら自分の好みに合わせ
て歯並びを整えることができ、それを歯科医師等に提示
できる。この上顎模型11は自己保形状に形成されてお
り、歯並びが崩れるおそれもないので、その状態を保存
でき、歯科医師や歯科技工士はこの歯並び表示装置を見
ながら、この歯並び通りに前記義歯原型及び義歯完成品
を製作できる。従って、患者は最終的に自分好みのパー
シャル義歯又はフルプレート義歯(完成品)を造って貰
えるのである。
【0012】なお、上記実施例では、上顎模型11が患
者の上あごに装着できるものとして説明したが、これに
限らない。例えば図3のように、上顎模型11が患者の
上あごに装着できるものではなく、少なくとも上顎前部
の歯槽頂部分13を自己保形状に形成するとともに、歯
肉部分に相当する歯植付部14を前記軟質ワックス等の
粘土状物質で形成したものであれば足りる。患者が自分
の好みに合わせて歯並びを整えることができ、歯並びが
崩れるおそれもないからである。
【0013】なお、本発明は上記実施例に限るものでは
なく、前記のように上顎模型11の形状、材料及び一組
の上顎歯セット15の材料や本数等のについても、適宜
変更を加えて実施し得ることは、多言を要しない。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので、
個々の植付刺し根の、他の植付刺し根に対する相対位置
を前後・左右・上下の各方向へ調節移動させることによ
り、各上顎歯を他の上顎歯に対して調節移動させること
ができ、歯並びを患者自身の好み通りに整えることがで
る。しかも歯並びが崩れるおそれもないので、その状
態を保存でき、歯科医師や歯科技工士はこの歯並び表示
装置を見ながら、この歯並び通りに前記義歯原型を製作
できるので、患者は最終的に歯並びが自分好み通りのパ
ーシャル義歯又はフルプレート義歯を造って貰える。こ
れに伴って、患者と歯科医師との間のトラブルは解消
し、パーシャル義歯又はフルプレート義歯の造り直しを
しなくて済むようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る歯並び表示装置の要部の
縦断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る歯並び表示装置の下面図
である。
【図3】本発明の別の実施例に係る歯並び表示装置の下
面図である。
【図4】フルプレート義歯原型の製作途上の正面図であ
る。
【図5】上顎用フルプレート義歯原型の製作途上の下面
図である。
【符号の説明】
10…歯並び表示装置、 11…上顎模型、13
…上顎前部の歯槽頂部分、 14…粘土状歯植付部、1
5…上顎歯セット、 16…上顎歯、17…上
顎歯の植付刺し根。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上顎模型(11)と一組の上顎歯セット
    (15)とを備え、 この上顎模型(11)は、少なくとも上顎前部の歯槽頂部
    分(13)を自己保形状に形成するとともに、少なくとも
    歯肉部分に相当する歯植付部(14)を粘土状物質で形成
    し、 上記一組の上顎歯セット(15)は、複数個の上顎歯(1
    6)から成り、この各上顎歯(16)は、それぞれ植付刺
    し根(17)を備え、 この各植付刺し根(17)は、前記上顎模型(11)の粘土
    状歯植付部(14)に突き刺した状態で、他の植付刺し根
    (17)に対する相対位置を前後・左右・上下の各方向へ
    調節移動可能に支持され得る形状に形成したことを特徴
    とする義歯製造用歯並び表示装置。
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