JP3295729B2 - 光ファイバの巻取り繰り出し機構及びその使用方法 - Google Patents

光ファイバの巻取り繰り出し機構及びその使用方法

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JP3295729B2
JP3295729B2 JP19506594A JP19506594A JP3295729B2 JP 3295729 B2 JP3295729 B2 JP 3295729B2 JP 19506594 A JP19506594 A JP 19506594A JP 19506594 A JP19506594 A JP 19506594A JP 3295729 B2 JP3295729 B2 JP 3295729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光加入者通信網の光フ
ァイバ・システムにおいて、光ファイバの接続替えを自
動的に行うための光ファイバ接続自動化装置などに用い
る光ファイバ巻取り繰り出し機構、およびこの機構を使
用する巻取り繰り出し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ接続自動化装置としては、F
TM(Fiber Termination Module)、あるいは光MDF(M
ain Distributing Frame) と呼ばれる装置があり、光加
入者通信網の特定の局内側光ファイバに設けた光コネク
タ・プラグを選択し、線路側光ファイバに設けた任意の
光コネクタ・アダプタに接続をし、または接続替えをし
て光加入者のための配線工事を行う様になっている。そ
の際に、多数の光ファイバからなる光ファイバ群から任
意の一本の光ファイバを選択し、この光ファイバを巻取
り、または繰り出しする操作を行って、その接続、また
は接続替えにより生ずる配線の余長を処理する必要があ
る。図10は、このための従来の装置例における構成を
説明する説明図である。図10において、この従来例で
は、1は整列盤、2は整列穴、3は光ファイバ、4はプ
ーリ、5は従動車、6は駆動車、7はモータ、8は移動
機構、9はバネである。
【0003】各光ファイバ3は、それぞれ固有のプーリ
4、および従動車5を設置しており、整列盤1の整列穴
2を通り抜け、従動車5、およびプーリ4の間に挟まれ
ている。従動車5はバネ9により光ファイバ3に対する
与圧をかけられ、駆動車6はモータ7の駆動により回転
可能に、かつ移動機構8により各従動車5を選択的に駆
動する様になっている。光ファイバ3の巻取り操作は、
駆動車6を従動車5に接触させ、この従動車5を回転さ
せることにより行う。巻取るべき光ファイバ3の選択
は、駆動車6を移動機構8により所望の光ファイバ3が
挟まれている従動車5に対して位置決めすることにより
行う。また光ファイバ3の繰り出しをする操作は、駆動
車6を巻取り操作時とは逆方向に回転させることにより
行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の装置により光ファイバの余長を巻取り、あるいは繰り
出しをしようとする際には次に述べる様な問題点があっ
た。 1.各光ファイバに対してそれぞれ固有のプーリ、およ
び従動車を必要とするため、多数の光ファイバにより構
成される光ファイバ・システムに適用する場合でも、各
光ファイバを高密度に装備することが困難となり、ひい
ては装置全体が非常に大型化してしまう。 2.また、駆動車は移動機構により従動車を選択しつ
つ、光ファイバの巻取り、あるいは繰り出しをした長さ
を推定しながらモータ駆動しなければならず、装置の制
御操作が複雑で困難なものとなってしまう。本発明は、
これらの問題点を解決するためのものであり、その目的
は、高密度に装備された光ファイバ群中での巻取り、あ
るいは繰り出しをする操作が容易に可能である小型化さ
れた光ファイバの巻取り繰り出し機構、および本機構を
使用する光ファイバの巻取り繰り出し方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では次の手段を構成した。 (1) 複数の光ファイバを有する光ファイバ群から一
本の光ファイバを選択的に巻取り、あるいは繰り出しを
する光ファイバの巻取り繰り出し機構において、光ファ
イバが通り抜け可能な複数の整列穴を有して各光ファイ
バを整列する第1の整列手段と、光ファイバが固定可能
な複数の固定穴を有して各光ファイバを整列する第2の
整列手段と、光ファイバを第1の整列手段から引き出
す、あるいは第1の整列手段へ押し込む操作をするハン
ドリング手段と、引き出しをした光ファイバを巻取り、
あるいは繰り出しをして移送する移送手段と、ハンドリ
ング手段と移送手段を搭載して位置を移動する移動機構
とを備えることを特徴とする光ファイバの巻取り繰り出
し機構。 (2) 前記光ファイバは、自身の移送を停止して位置
決めをするストッパを備えており、このストッパを第1
の整列手段と第2の整列手段の間に挟んで配置すること
を特徴とする前項(1)に記載の光ファイバの巻取り繰
り出し機構。 (3) 前記移送手段は、光ファイバを自身に導く第1
のガイド機構を第1の整列手段の側と第2の整列手段の
側の一方、あるいは両方の側に備えることを特徴とす
る、前項(1)、または前項(2)に記載の光ファイバ
の巻取り繰り出し機構。 (4) 前記移送手段は、光ファイバをハンドリング手
段に導く第2のガイド機構を第2の整列手段の側に備え
ることを特徴とする前項(1)、または前項(2)に記
載の光ファイバの巻取り繰り出し機構。 (5) 第2のガイド機構は、自身にストッパを係合す
る構造を有することを特徴とする前項(4)に記載の光
ファイバの巻取り繰り出し機構。 (6) 前記ストッパは、自身にハンドリング手段を係
合する構造を有することを特徴とする前項(2)に記載
の光ファイバの巻取り繰り出し機構。 (7) 前記整列穴、あるいは前記ストッパは、ストッ
パを整列穴に係止する係止手段を有することを特徴とす
る前項(2)、または前項(6)に記載の光ファイバの
巻取り繰り出し機構。 (8) 第1の整列手段と第2の整列手段は、各光ファ
イバを互いに交差することなく整列し、各光ファイバを
半円弧状に形成する間隔で相互に対応する整列穴と固定
穴を配置することを特徴とする前項(1)、または前項
(2)に記載の光ファイバの巻取り繰り出し機構。 (9) 前記移送手段は、光ファイバの移送を終了する
時点を検知する検知手段を有することを特徴とする前項
(1)、または前項(2)に記載の光ファイバの巻取り
繰り出し機構。
【0006】(10) 前項(2)に記載の光ファイバ
の巻取り繰り出し機構を使用する光ファイバの巻取り繰
り出し方法において、複数のストッパから所望のストッ
パを選択し、このストッパにハンドリング手段と移送手
段を移動機構により移動する段階と、選択したストッパ
をハンドリング手段により把持する段階と、把持したス
トッパを介して光ファイバを引き出し、この光ファイバ
をハンドリング手段により移送手段へ導く段階と、導い
た光ファイバを移送手段により巻取りをする段階とを順
に設けることを特徴とする光ファイバの巻取り繰り出し
方法。 (11) 前項(2)に記載の光ファイバ巻取り繰り出
し機構を使用する光ファイバの巻取り繰り出し方法にお
いて、複数の光ファイバから所望の光ファイバを選択
し、この光ファイバを移送手段により繰り出しをする段
階と、繰り出しをした光ファイバのストッパをハンドリ
ング手段により把持して整列穴まで移動させる段階とを
順に設けることを特徴とする光ファイバの巻取り繰り出
し方法。 (12) 前項(8)に記載の光ファイバの巻取り繰り
出し機構を使用する光ファイバの巻取り繰り出し方法に
おいて、ハンドリング手段が複数の光ファイバから1本
の光ファイバを選択し、この光ファイバのストッパを把
持する際に、ハンドリング手段が円弧状の光ファイバに
おける弦に沿った方向から進入する段階を含むことを特
徴とする光ファイバの巻取り繰り出し方法。
【0007】
【作用】先ず、本発明の機構は次の作用を呈する。前項
(1)の手段によれば、各光ファイバが第1と第2の整
列盤により高密度に配置され、ハンドリング手段と移送
手段が共通化されて単一の移動手段に組み合わされ、光
ファイバ群の中から任意の1つが選択的に巻取り、ある
いは繰り出しをされる。また、前項(2)の手段によれ
ば、光ファイバの巻取り、あるいは繰り出しをすべき長
さがストッパにより決定されるとともに、光ファイバは
ハンドによりストッパを介して間接的に把持される。前
項(3)、前項(4)、前項(5)、前項(6)、また
は前項(7)の各手段によれば、光ファイバが第1と第
2のガイド機構により移送手段に導かれ、ストッパが各
係合する構造により第2のガイド機構や第1の整列手段
に位置決めされつつハンドに把持される。前項(8)の
手段によれば、多数の光ファイバが整列されて高密度に
配置され、各光ファイバが均一な曲率で曲げられつつ支
持される。前項(9)の手段によれば、光ファイバが検
知手段により移送手段に位置決めされる。
【0008】また、本発明の方法は次の作用を呈する。
前項(10)、または前項(11)の各手段によれば、
ハンドリング手段によりストッパが把持されて移送手段
に導かれ、多数の光ファイバから任意の光ファイバが移
送手段により巻取り、あるいは繰り出しをする操作が達
成される。さらに前項(12)の手段によれば、高密度
に装備された光ファイバ群中にハンドリング手段が進入
してストッパが把持され、任意の光ファイバが選択的に
巻取り、あるいは繰り出しをする操作が達成される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の機構による第1の実施例
を概略的に説明する説明図である。図1において、第1
の実施例の主要部は、多数の光ファイバからなる光ファ
イバ群を高密度に配置するための部分と、この光ファイ
バ群から任意の1つを選択的に巻取り、あるいは繰り出
しをするための部分である。配置するための部分におい
て、25は通信回線を収容する光ファイバ、21は光フ
ァイバ25の一端を整列する第1の整列手段である第1
の整列盤、22は光ファイバ25の他端を整列する第2
の整列手段である第2の整列盤である。また、23は光
ファイバ25を通すための整列穴、24は光ファイバ2
5を固定する固定穴、34は光ファイバ25を固定穴2
4に固定するための光ファイバ固定部である。
【0010】巻取り、あるいは繰り出しをするための部
分において、26は光ファイバ25を把持するハンド、
27はハンド26をZ方向に移動するZ方向移動機構、
28は光ファイバ25を引き出す、あるいは押し込むハ
ンドリング手段である。また、29は光ファイバ25を
移送する移送手段である移送ローラ、30は移送ローラ
29を開閉する移送ローラ開閉機構である。さらに、3
1はハンドリング手段28をX方向に移動するX方向移
動機構、32はハンドリング手段28とX方向移動機構
31をY方向に移動するY方向移動機構、33はXY平
面内を移動する平面移動機構である。尚、X方向とY方
向は第1と第2の整列盤に平行な方向であり、Z方向は
垂直な方向であって、Y方向とZ方向にはハンドと移送
ローラに向かう側に+印を付加し、X方向には紙面に対
して右に向かう側に+印を付加して各方向の反対側に−
印を付加する様になっている。また、XY平面はX方向
とY方向に形成される第1の整列盤21と平行な面であ
る。
【0011】ハンドリング手段28は、ハンド26、お
よびZ方向移動機構27より構成される。また、平面移
動機構33は、X方向移動機構31、およびY方向移動
機構32を組み合わせて構成されるものである。第1の
整列盤21は複数の整列穴を有し、第2の整列盤22は
複数の固定穴を有しており、互いに平行に設置するのが
好ましい。ハンドリング手段28、および1対の移送ロ
ーラ(以下、省略して移送ローラ対29,29という)
は、平面移動機構33によりXY平面内を移動可能であ
り、第1の整列盤21内の任意の整列穴23に対して、
その+Z方向の位置に位置決め可能な様になっている。
移送ローラ開閉機構30は、破損を防止できる範囲で閉
時には移送ローラ対29,29の間隔を光ファイバ25
の直径より僅かに狭める様になっている。また、その素
材は、光ファイバとの接触面に若干の緩衝性を有する柔
軟なものを使用して直接的な把持による損傷を防止する
ことが望ましい。
【0012】光ファイバ25は第1の整列盤21におい
て整列穴23を通り、第2の整列盤22において固定部
34により固定穴24に固定され、整列穴23と固定穴
24の間では半円弧状を形成している。理解の便宜のた
め光ファイバ25を一本だけ図示したが、実際には図示
しない多くの本数を装備することができる。後記して詳
しく説明するように、本機構を使用した巻取り、あるい
は繰り出しをする操作においてハンド26と移送ローラ
対29,29との間で光ファイバ25の受け渡しを行
う。その際、光ファイバ25をハンド26により直接的
に把持してもよいが、把持するための部分を介して間接
的に把持することにより、光ファイバ内部を物理的に圧
迫することを防止して機械的な損傷を軽減することがで
きる。
【0013】図2は、この把持するための部分を備えた
本発明の第2の実施例を説明する説明図である。図2に
おいて、第2の実施例では、第1と第2の整列盤21,
22の間において光ファイバにストッパ35を固定的に
設けている他は、第1の実施例と何ら相違する点はな
い。ストッパ35は、光ファイバ25を移動する際にハ
ンド26が把持し、光ファイバ25の機械的な損傷を軽
減するばかりか、各光ファイバにおいて固定部34から
の長さを同一にして整列穴23に係止することにより、
第1の整列盤21から光ファイバ25までの高さhを全
て同一にすることができる。そのため、多数の光ファイ
バ25が装備された状況でも各光ファイバ25が整列さ
れており、ハンドリング手段28を移動して光ファイバ
25を巻取り、あるいは繰り出しをする操作が一層容易
になるという利点が生じる。続いて、本発明の機構を使
用する巻取り繰り出し方法について述べる。先ず、巻取
り操作を順に説明する。
【0014】図3は、本発明の方法による巻取りをする
操作の手順を説明する説明図であり、図2における光フ
ァイバにストッパを備えた構成の機構をさらに概略的に
記載している。また、図3(b)乃至図3(e)におけ
る各部材は図3(a)に示すものと同一であり、これら
のものの符号を省略する。最初に、図3(a)におい
て、ハンド26は平面移動機構33により所望の光ファ
イバ25が通る整列穴23の+Z方向の位置に移動す
る。次に、図3(b)において、ハンド26はZ方向移
動機構27により−Z方向に移動し、所望の光ファイバ
25に固定されたストッパ35を把持する。続いて、図
3(c)において、ハンド26は再びZ方向移動機構2
7により移送ローラ対29,29に受け渡し可能な位置
まで光ファイバ25を移動する。さらに、図3(d)に
おいて、移送ローラ開閉機構30により移送ローラ対2
9,29を閉じて光ファイバ25を挟み、ストッパの把
持を解除してZ方向移動機構27により巻取りの妨げと
ならぬ位置までハンド26を退避する。最後に、図3
(e)において、移送ローラ対29,29を巻取り方向
に回転させて光ファイバ25を巻取り、この巻取り操作
を完了する。尚、移送ローラ対29,29を紙面に向か
う方向に、即ち−Y方向に移動させる移動機構を付加的
に設けておけば、図3(b)から図3(c)に遷移する
際の操作において、移送ローラ対29,29を避けて光
ファイバ25を移動することができる様になる。続い
て、繰り出しをする操作を順に説明する。
【0015】図4は、本発明の方法による繰り出しをす
る操作の手順を説明する説明図であり、図2における光
ファイバにストッパを備えた構成の機構をさらに概略的
に記載している。また、図4(b)乃至図4(e)にお
ける各部材は図4(a)に示すものと同一であり、これ
らのものの符号を省略する。最初に、図4(a)におい
て、光ファイバ25は、前記した図3に示す手順により
巻取りされた状態となっている。次に、図4(b)にお
いて、移送ローラ対29,29を繰り出し方向に回転さ
せ、ストッパ35が移送ローラ対29,29に当接する
ことを検知するまで光ファイバ25を繰り出す。この検
知は、例えばストッパの接近を光学的に、または機械的
に検知するセンサーを移送ローラ対29,29の近傍に
付加的に設けて識別すればよい。続いて、図4(c)に
おいて、ハンド26がZ方向移動機構27により−Z方
向に移動してストッパ35を把持し、移送ローラ開閉機
構30により移送ローラ対29,29を開いて光ファイ
バ25をハンド26に受け渡す。さらに、図4(d)に
おいて、ハンド26はさらに−Z方向に移動し、ストッ
パ35を整列穴23に係止して光ファイバ25を第1の
整列盤21に整列させるまで繰り出しする。最後に、図
4(e)において、ハンド26を図3の巻取りする操作
を開始する位置まで+Z方向に移動し、この繰り出しす
る操作を完了する。
【0016】以上のように、本発明の機構を使用する巻
取り繰り出し方法は、1つのハンド26と1組の移送ロ
ーラ対29,29を移動して複数の光ファイバに対して
共用しており、多数の光ファイバ25を装備する場合で
も従来機構のような各光ファイバ25に個別の機構を付
加する必要がなく、前記した平面移動機構33を設ける
だけで巻取り繰り出し機構を比較的小型に実現できる。
尚、図3と図4においてはストッパを備えた構成の第2
の実施例を使用したが、仮に、前記したストッパを備え
ない構成の第1の実施例でもほぼ同様な手順により巻取
り、あるいは繰り出しをする操作は可能である。しか
し、ストッパ35を備えることによりハンド26が光フ
ァイバ25を間接的に把持して損傷を当然に防止できる
他、光ファイバ25を巻取り、あるいは繰り出しをする
長さを所定量の範囲に管理することができる様になって
いる。ここで、前記した移送ローラ対29,29の前後
に光ファイバ25を案内するための機構を付加的に設け
て光ファイバ25が走行する経路を安定させることが望
まれる。
【0017】図5は、図2における移送ローラ対に光フ
ァイバを案内するための機構を付加した第3の実施例の
構成を示す構成図であり、図5(a)は移送ローラ対を
開いた時の状態を、図5(b)は移送ローラ対を閉じて
光ファイバを挟んだ時の状態を示すものである。図5に
おいて、第3の実施例は、移送ローラ対29,29に第
1のガイド機構41と第2のガイド機構43を付加的に
設けた他は、第1および第2の実施例と何ら相違する点
はない。また、42は第1のガイド機構のA−A線矢視
図、44は第2のガイド機構のB−B線矢視図である。
第1のガイド機構、および第2のガイド機構を備えた構
成にすると、図3(d)に示す巻取りをする操作におい
て、ハンド26から移送ローラ対29,29に光ファイ
バ25を受け渡す際に、移送ローラ開閉機構30により
移送ローラ対29,29を閉じることにより、光ファイ
バ25が走行する経路を自然に決定して確実に光ファイ
バ25を移送ローラ対29,29の間に挟むことができ
る。そればかりか、光ファイバ25が移送ローラ対2
9,29に沿って湾曲することもないので、巻取り、あ
るいは繰り出しをする際の回転負荷が各ローラに均等に
配分され、光ファイバ25の巻取り、あるいは繰り出し
を歪みや捩じれ、および撓みもなく安定して行うことが
できる。ここでは第1および第2のガイド機構を設けて
二重に確実に光ファイバ25を受け渡すこととしたが、
どちらか一方だけを設けても効果を発揮することができ
る。
【0018】また、図5(a)のB−B線矢視図44に
おいて、第2のガイド機構43に設ける溝は、ストッパ
と互いに係合する形状を有する構造である。この構造で
は、前記した図4(c)に示す繰り出しをする操作にお
いて、移送ローラ対29,29からハンド26に光ファ
イバ25を受け渡す際に、この形状の溝によりストッパ
35の位置が溝位置に一意的に決まって受け渡しを確実
に行うことができる。つまり、前記した第1および第2
の実施例に示す移送ローラ対29,29のみによりスト
ッパ35の停止を位置決めする構成では、光ファイバ2
5の繰り出し状態による移送ローラ対29,29に掛か
る負荷の変動により、もしくは各ローラの曲面による位
置決めが本来的に有する停止位置の変動により、この位
置決めする場所が不確かなままストッパ35がハンド2
6に把持される可能性がある。しかし、前記した形状の
溝を設けることによりハンド26がストッパを確実に、
常に位置を安定させて把持することができる様になる。
尚、第3の実施例ではストッパ35を備えた構成として
第2のガイド機構43を設け、光ファイバ25の位置が
一意的に決まるのでハンド26による把持が非常に容易
になる。しかし、第1の実施例で示したようなストッパ
を備えていない構成でも第2のガイド機構43を設ける
ことは可能である。この場合は、図5に示すストッパと
係合する形状に溝を形成する必要はなく、光ファイバ2
5に合った形状にすれば充分である。さて、前記した図
3(b)において、ハンド26が第1の整列盤上のスト
ッパを確実に把持するためには、このストッパを第1の
整列盤から浮き上がらせることなく整列穴に確実に係止
する機構を有することが望ましい。
【0019】図6は、図2におけるストッパにおいて、
確実に係止する機構を備えた第4の実施例の構成を示す
構成図であり、図6(a)はストッパの斜視図であり、
図6(b)はストッパが第1の整列盤に整列された状態
での断面図である。図6において、第4の実施例は、ス
トッパ35を新たな構造のストッパ61と交換した他
は、第1、第2、および第3の実施例と何ら相違する点
はない。このストッパ61は、整列穴23側の一端に板
バネを有する板バネ部63を、ハンド26側の他端に段
差を有する構造の段差部64を有しており、バネ力によ
り整列穴に係止してストッパが脱却することを防止する
とともに、段差によりハンド26と互いに係合して確実
に把持され、ひいては光ファイバ25の移送を確実にす
る様になっている。
【0020】図7は、図2におけるストッパと整列穴に
おいて、確実に係止する別の機構を備えた第5の実施例
の構成を示す構成図であり、第1の整列盤に整列された
状態での断面図である。図7において、第5の実施例
は、第4の実施例のストッパ61を別の新たな構造のス
トッパ62とし、整列穴23を新たな構造の整列穴65
とした他は、第4の実施例と何ら相違する点はない。新
たな構造の整列穴65は、その内部に係止バネ66を設
けており、そのバネ力によりストッパ62を確実に係止
する様になっている。別の新たな構造のストッパ62
は、この係止バネ66に係合する形状の溝を係合する位
置に設けており、ストッパ62をさらに確実に位置決め
することができる様になっている。
【0021】図8は、図2における複数の光ファイバを
高密度に装備した構成例を示す構成図であり、図8
(a)は上面図、図8(b)は側面図である。図8にお
いて、この構成例は、それぞれの整列穴23,23,・
・・,23と、それぞれの固定穴24,24,・・・.
24を、いずれの対応する光ファイバ25,25,・・
・,25においても互いにY方向にほぼ1ピッチずらし
て配置しており、各光ファイバ25,25,・・・,2
5が互いに交差せず、かつ過度の曲げ力が加わらない様
になっている。また、相互に対応する整列穴23,2
3,・・・,23と固定穴24,24,・・・.24と
の距離は、これら対応する2つの穴の間で各光ファイバ
25,25,・・・,25が半円弧状を形成する所定の
距離を維持する様になっている。さらに、隣接する各光
ファイバ25,25,・・・,25は、ほぼ等しい剛性
を有しているので、このように配置すると立体的に互い
に整然と配列された光ファイバ群による光ファイバ・シ
ステムを形成することができる。
【0022】ところで、この様に多数の光ファイバ25
を高密度に装備した光ファイバ・システムにおいて、前
記した巻取りをする操作は第1の整列盤上に係止された
所望のストッパを把持する際には、ハンド26を操作し
て各光ファイバ25,25,・・・,25を避けて特定
のストッパ35を把持することになる。つまり、前記し
た図3(b)に示す巻取りをする操作では、ハンド26
は+Z方向から進入しストッパを把持しているが、図8
に示す光ファイバ群中では、+Z方向からの侵入経路
は、所望の光ファイバ25に隣接する光ファイバ25,
25,・・・,25により塞がれている。この状態でハ
ンド26が進入すると光ファイバ25,25,・・・,
25のいずれかに接触して損傷させる可能性があり、こ
の様な高密度に装備された光ファイバ群より所望のスト
ッパ35を選択して把持するためには、図3に示したも
のとは異なった進入経路が必要となる。以下、この異な
った進入経路について説明する。
【0023】図9は、図8における高密度に装備された
光ファイバ群において異なった進入経路を示す経路図で
あり、図9(a)は上面から観たもので、図9(b)は
側面から観たものである。図9において、この異なった
進入経路では、91は経路a、92は経路b、93は経
路c、94は経路d、95は所望の光ファイバ、96は
所望の光ファイバが通る整列穴、97は所望のストッパ
であり、各経路a,b,c,dでは、ハンド26が移動
する方向を矢印で示しており、また紙面に対して垂直か
つ奥方向に移動する場合はX符号を○印で囲む記号で示
している。異なった進入経路において、ハンド26が所
望のストッパを把持するまでの各経路を順に説明する。
先ず、ハンド26は経路aに示すように、所望の光ファ
イバ95が通る整列穴96より−Y方向に約2分の1ピ
ッチずれ、+X方向に光ファイバ25,25,・・・,
25,95が存在しないところまでずれた位置において
−Z方向に移動する。次に、経路b、経路cの順に従っ
て、所望の光ファイバ95が通る整列穴96と+X方向
に隣接する整列穴23との中間位置にハンド26を移動
する。続いて、経路dに示すように−X方向に移動して
所望のストッパ97を把持し、前記した図3に示す手順
に従って巻取りをする操作を完了する。繰り出しをする
操作においては、ハンド26が把持する所望のストッパ
97に対応する整列穴96は、そのストッパ97の−Z
方向に存在するので、いわば把持された所望の光ファイ
バ95が特定の経路を案内する形態となって、光ファイ
バ群中に一意的にハンド26が進入することができ、前
記した図4に示した操作手順をそのまま実行可能であ
る。
【0024】以上、詳細に説明したように図8に示す構
成により多数の光ファイバを高密度に装備できるととも
に、図9に示す方法により光ファイバ群から任意の光フ
ァイバの巻取り、あるいは繰り出しをする操作を確実に
実行できるので、光ファイバの巻取り繰り出し機構の小
型化が実現できることとなる。例えば、1000本の光
ファイバ25を装備した光ファイバ巻取り繰り出し機構
の場合は、この機構をX方向に約300mm、Y方向に
約380mm、Z方向に約330mmで形成して小型化
を実現している。この小型化された機構では、各整列穴
23、および各固定穴24をX方向、Y方向ともに4m
mピッチの間隔で形成しており、このような高密度に光
ファイバ25が装備された状況でも巻取り、あるいは繰
り出しをする操作が確実に行えることを立証している。
【0025】尚、図4(b)に示したように、繰り出し
をする操作において、移送ローラ対29,29により光
ファイバ25の繰り出しを行うが、この繰り出しはスト
ッパが移送ローラ対29,29に当接する時点で終了す
ることが望ましい。また、光ファイバ25の片端に光フ
ァイバ・コネクタがついている場合、巻取り操作により
光ファイバ・コネクタが第1の整列盤下面に達する。こ
の時点よりさらに巻取り操作を継続すると、光ファイバ
25と光ファイバ・コネクタ間の接続部を損傷する可能
性がある。そのため、巻取りをする操作は光ファイバ・
コネクタが第1の整列盤に達した時点で終了することが
望ましい。これらの終了する時点を機械的に検知するた
めには、過度のトルクが発生した場合には移送ローラ対
29,29の回転を停止させる周知のトルク検知機能を
移送ローラ対29,29に付加することにより、光ファ
イバ25が損傷する可能性をさらに抑えて巻取り、ある
いは繰り出しをする操作が実現できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明には次の効
果がある。先ず、巻取り繰り出し機構において、 1. 請求項1に記載の手段によれば、従来例に比べ機
構の小型化が可能になり、ハンドリング手段と移送手段
を移動する操作が容易になる。 2. 請求項2に記載の手段によれば、光ファイバの損
傷を防ぐとともに、第1の整列手段により光ファイバを
整列する際の位置決め操作、またはハンドリング手段に
より光ファイバを引き出す、あるいは押し込む操作が容
易になる。 3. 請求項3に記載の手段によれば、光ファイバの損
傷を防ぐとともに、移送手段により光ファイバを巻取り
・繰り出しをする操作の安定性が増す。 4. 請求項4に記載の手段によれば、光ファイバの損
傷を防ぐとともに、ハンドリング手段により光ファイバ
を押し込む操作の確実性が増す。 5. 請求項5、または請求項6に記載の各手段によれ
ば、ハンドリング手段により光ファイバを押し込む操作
の確実性がさらに増す。 6. 請求項7に記載の手段によれば、第1の整列手段
により光ファイバを整列する際の位置決め操作、または
ハンドリング手段により光ファイバを引き出す、あるい
は押し込む操作がさらに容易に、かつ確実になる。 7. 請求項8に記載の手段によれば、高密度に光ファ
イバを装備する際でも、光ファイバのストレスを軽減す
るとともに、立体的に整然と配列することが可能にな
り、小型化された光ファイバの巻取り繰り出し機構が実
現できる。 8. 請求項9に記載の手段によれば、光ファイバの損
傷を防ぐとともに、移送手段により光ファイバを巻取り
・繰り出しをする操作の安定性がさらに増す。
【0027】次に、巻取り繰り出し機構を使用する方法
において、 8. 請求項10に記載の手段によれば、任意の光ファ
イバに対して巻取り、あるいは繰り出しをする操作が達
成できる。 9. 請求項11に記載の手段によれば、高密度に装備
された光ファイバ群中において巻取り、あるいは繰り出
しをする操作が可能となる。 10. 請求項12に記載の手段によれば、光ファイバ
の損傷を防ぎつつ任意の光ファイバを確実に選択するこ
とができる。 以上の1.乃至10.により、高密度に装備された光フ
ァイバ群中での巻取り、あるいは繰り出しをする操作が
容易で、かつ正確にできる様になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機構による第1の実施例を概略的に説
明する説明図である。
【図2】把持するための部分(ストッパ)を備えた本発
明の第2の実施例を示す説明図である。
【図3】本発明の方法による巻取りをする操作の手順を
説明する説明図である。
【図4】本発明の方法による繰り出しをする操作の手順
を説明する説明図である。
【図5】図2における移送ローラ対に光ファイバを案内
するための機構を付加した第3の実施例の構成を示す構
成図である。
【図6】図2におけるストッパにおいて確実に係止する
機構を備えた第4の実施例の構成を示す構成図である。
【図7】図2におけるストッパと整列穴において、確実
に係止する別の機構を備えた第5の実施例の構成を示す
構成図である。
【図8】図2における複数の光ファイバを高密度に装備
した構成例を示す構成図である。
【図9】図8における高密度に装備された光ファイバ群
において異なった進入経路を示す経路図である。
【図10】従来の装置例における構成を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1 配列盤 2 配列穴 3 光ファイバ 4 プーリ 5 従動車 6 駆動車 7 モータ 8 移動機構 9 バネ 21 第1の整列
盤 22 第2の整列盤 23 整列穴 24 固定穴 25 光ファイバ 26 ハンド 27 Z方向移動
機構 28 ハンドリング手段 29 移送ローラ 30 移送ローラ開閉機構 31 X方向移動
機構 32 Y方向移動機構 33 平面移動機
構 34 固定部 35 ストッパ 41 第1のガイド機構 42 第1のガイ
ド機構のA−A線矢視図 43 第2のガイド機構 44 第2のガイ
ド機構のB−B線矢視図 61 新たな構造のストッパ 62 別の新たな
構造のストッパ 63 板バネ部 64 段差部 65 新たな構造の整列穴 66 係止バネ 91 経路a 92 経路b 93 経路c 94 経路d 95 所望の光ファイバ 96 所望の光フ
ァイバが通る整列穴 97 所望のストッパ h 光ファイバ
までの高さ
フロントページの続き (72)発明者 金井 恒雄 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 田丸 直幸 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 荘司 哲史 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 野田 一房 東京都武蔵野市西久保3丁目10番28号 株式会社雄島試作研究所内 (56)参考文献 特開 平6−214132(JP,A) 特許2709782(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 G02B 6/36 - 6/40 G02B 26/00 - 26/08 H04B 9/00 H04Q 1/00 - 1/16

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光ファイバを有する光ファイバ群か
    ら一本の光ファイバを選択的に巻取り、あるいは繰り出
    しをする光ファイバの巻取り繰り出し機構において、 光ファイバが通り抜け可能な複数の整列穴を有して各光
    ファイバを整列する第1の整列手段と、 光ファイバが固定可能な複数の固定穴を有して各光ファ
    イバを整列する第2の整列手段と、 光ファイバを第1の整列手段から引き出す、あるいは第
    1の整列手段へ押し込む操作をするハンドリング手段
    と、 引き出しをした光ファイバを巻取り、あるいは繰り出し
    をして移送する移送手段と、 ハンドリング手段と移送手段を搭載して位置を移動する
    移動機構とを備えることを特徴とする光ファイバの巻取
    り繰り出し機構。
  2. 【請求項2】前記光ファイバは、自身の移送を停止して
    位置決めをするストッパを備えており、このストッパを
    第1の整列手段と第2の整列手段の間に挟んで配置する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの巻取り
    繰り出し機構。
  3. 【請求項3】前記移送手段は、光ファイバを自身に導く
    第1のガイド機構を第1の整列手段の側と第2の整列手
    段の側の一方、あるいは両方の側に備えることを特徴と
    する、請求項1、または請求項2に記載の光ファイバの
    巻取り繰り出し機構。
  4. 【請求項4】前記移送手段は、光ファイバをハンドリン
    グ手段に導く第2のガイド機構を第2の整列手段の側に
    備えることを特徴とする請求項1、または請求項2に記
    載の光ファイバの巻取り繰り出し機構。
  5. 【請求項5】第2のガイド機構は、自身にストッパを係
    合する構造を有することを特徴とする請求項4に記載の
    光ファイバの巻取り繰り出し機構。
  6. 【請求項6】前記ストッパは、自身にハンドリング手段
    を係合する構造を有することを特徴とする請求項2に記
    載の光ファイバの巻取り繰り出し機構。
  7. 【請求項7】前記整列穴、あるいは前記ストッパは、ス
    トッパを整列穴に係止する係止手段を有することを特徴
    とする請求項2、または請求項6に記載の光ファイバの
    巻取り繰り出し機構。
  8. 【請求項8】第1の整列手段と第2の整列手段は、各光
    ファイバを互いに交差することなく整列し、各光ファイ
    バを半円弧状に形成する間隔で相互に対応する整列穴と
    固定穴を配置することを特徴とする請求項1、または請
    求項2に記載の光ファイバの巻取り繰り出し機構。
  9. 【請求項9】前記移送手段は、光ファイバの移送を終了
    する時点を検知する検知手段を有することを特徴とする
    請求項1、または請求項2に記載の光ファイバの巻取り
    繰り出し機構。
  10. 【請求項10】請求項2に記載の光ファイバの巻取り繰
    り出し機構を使用する光ファイバの巻取り繰り出し方法
    において、 複数のストッパから所望のストッパを選択し、このスト
    ッパにハンドリング手段と移送手段を移動機構により移
    動する段階と、 選択したストッパをハンドリング手段により把持する段
    階と、 把持したストッパを介して光ファイバを引き出し、この
    光ファイバをハンドリング手段により移送手段へ導く段
    階と、 導いた光ファイバを移送手段により巻取りをする段階と
    を順に設けることを特徴とする光ファイバの巻取り繰り
    出し方法。
  11. 【請求項11】請求項2に記載の光ファイバ巻取り繰り
    出し機構を使用する光ファイバの巻取り繰り出し方法に
    おいて、 複数の光ファイバから所望の光ファイバを選択し、この
    光ファイバを移送手段により繰り出しをする段階と、 繰り出しをした光ファイバのストッパをハンドリング手
    段により把持して整列穴まで移動させる段階とを順に設
    けることを特徴とする光ファイバの巻取り繰り出し方
    法。
  12. 【請求項12】請求項8に記載の光ファイバの巻取り繰
    り出し機構を使用する光ファイバの巻取り繰り出し方法
    において、 ハンドリング手段が複数の光ファイバから1本の光ファ
    イバを選択し、この光ファイバのストッパを把持する際
    に、ハンドリング手段が円弧状の光ファイバにおける弦
    に沿った方向から進入する段階を含むことを特徴とする
    光ファイバの巻取り繰り出し方法。
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