JP3295448B2 - テレビジョン方式変換装置 - Google Patents

テレビジョン方式変換装置

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JP3295448B2
JP3295448B2 JP03500992A JP3500992A JP3295448B2 JP 3295448 B2 JP3295448 B2 JP 3295448B2 JP 03500992 A JP03500992 A JP 03500992A JP 3500992 A JP3500992 A JP 3500992A JP 3295448 B2 JP3295448 B2 JP 3295448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テレビジョン方式変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、世界で採用されているテレビジョ
ン(TV)方式は、複合映像信号の構造上、主に次の3
方式に分けられる。
【0003】 方式名 走査線/コマ数 色副搬送波 変調方式 NTSC 525/60 3.58MHz 直交2相変調 PAL 625/50 4.43MHz 直交2相変調 ただし、1走査線毎にV軸位相反転 SECAM 同上 4.25MHz 4.206MHz FM変調 さらに、NTSCとPALには、お互いに走査線/コマ
数と、色変調方式の組み合せが存在し、以下のようにな
っている。
【0004】 方式名 走査線/コマ数 色副搬送波 1走査線毎のV軸位相反転 4.43NTSC 525/60 4.43MHz なし M−PAL 525/60 3.58MHz あり N−PAL 625/50 3.58MHz あり ただし、NTSC、M−PAL、N−PALの3.58
MHzは、各々少しずつ異なっている。
【0005】これらから、各テレビジョン方式間の相互
変換に必要な要件は、次の2つに集約される。 (1)走査線/コマ数(ライン/フィールト゛)の変換 525
/60,625/50 (2)色変調方式の変換 搬送波周波数(fsc) 直交2相変調,FM変調 V軸位相反転の有無 (2)は、色信号の復調、変調器として各方式に合った
ものを使用することで、容易に行なうことができる。し
かしながら、(1)は、変換前後の信号間に時間的ずれ
が生じるため、一般に画像メモリを必要とする。
【0006】なお、テレビジョン受像機での視聴に用途
を限定して、(2)の変換処理のみをもって方式変換と
しているものもある。
【0007】625/50系TVの垂直同期回路の許容
量が大きく、525/60系のTV信号にも充分対応可
能であることに期待したものであるが、若干の垂直同期
の再調整が必要であり、本質的に図形が上下につぶれて
偏平となる状態は避けられない。
【0008】また、TV視聴のみに限ると述べた通り、
525/60系のTV信号による視聴はできても、それ
を625/50系のVTR等に記録再生することは、垂
直同期の違いに対する許容量がVTRでは小さいことか
ら不可能である。ただし、コスト面では、色信号の復変
調を行なうだけなので安価に実現できる。
【0009】ところで、(1)の変換をも行なう場合
は、まずライン数の変換が必要となる。525/60→
625/50系の変換の場合、1フィールド当り100
ライン増であり、5ラインに1ラインの割合で増加させ
る必要がある(図22Aに図示)。逆に625/50→
525/60系変換の場合、1フィールド当り100ラ
イン減であり、6ラインに1ラインの割合で減少させる
必要がある(同図Bに図示)。このライン数の増減は、
単純には同一ラインの重複や、間引きで実現できる。
【0010】厳密な計算から、単純な5ライン毎の重複
や、6ライン毎の間引きでは変換後のライン数が±5ラ
イン過不足が出るが、これは垂直ブランキング期間で吸
収させるものとする。
【0011】図22より明らかなように、ライン数変換
には1ライン分以上の画像メモリを必要とする。同図で
は1ライン分で事足りるかのように見えるが、1フィー
ルドすべてを変換するには、以下に示すように1フィー
ルド分以上の画像メモリが必要となる。
【0012】図23はフィールド数変換を示している。
同図Aで、m+4→m+4′フィールドの変換部分を見
ると、m+4フィールドの最後のラインがm+4′のフ
ィールドに移るのは(矢印P1)、m+5フィールドの
最後のラインのタイミングと一致する。そのため、m+
4フィールドの最後のラインを1フィールド遅延する必
要がある。
【0013】一方、同図Bで、n→n′フィールドの変
換部分を見ると、nフィールドの最後のラインはn−
1′フィールドの最後のラインのタイミングと一致して
おり(矢印P2)、1フィールドの遅延が必要となる。
これと同様のことが、n+5→n+5″フィールドの変
換部分でも発生する(矢印P3)。
【0014】なお、厳密には、上述のラインの一致は、
わずかなライン差で完全には一致しないので、完全に1
フィールドの遅延量は必要ないが、ここでは簡略のため
1フィールドとする。
【0015】1フィールドの遅延は、現在では信号をデ
ィジタル化し、ディジタルメモリを画像メモリとして使
用して実現するのが普通である。
【0016】水平解像度が320本、輝度(Y)S/N
が46dB、色(C)S/Nが36dB以上の標準的な
TV信号を方式変換する際に要する1フィールドのメモ
リ容量は、以下のようになる。ただし、C系は上述した
(2)の変換をも考慮し、既に色差信号R−Y=V、B
−Y=Uの状態に復調済みとして、2系統必要とする。
【0017】ここで、Y系、C系のサンプリング周波数
および調は、次の設定値を考える。
【0018】 Y系 サンプリング周波数:8MHz 調:8ビット C系 サンプリング周波数:3MHz 調:6ビット また、525/60系と625/50系の相互変換を考
慮し、1フィールドは625/50系を基準として考え
る(図23Bの場合)。
【0019】以上から、1フィールドのメモリ容量は次
式で得られる。 {8×8×106+(6×3×106×2)}÷50 =1.8×106=1.8Mビット なお、上述で設定した解像度、調の改善が必要なとき
は、メモリ容量はより大容量化する。
【0020】さらに、ライン数変換の様子をより詳しく
みると、TV信号は、525/60系、625/50系
のいずれもインタレースを行なっているので、図22に
示したような単純なフィールド単位のライン数変換で
は、垂直方向の画質が損なわれることがある。
【0021】図24は525/60系→625/50系
の方式変換時に、同一画サイズに表示した場合の各ライ
ンの位置を詳細に表わしたものであり、実線は奇数フィ
ールドのライン位置、点線は偶数フィールドのライン位
置を示しており、インタレースをしているので両者は、
交互に配置されている。
【0022】同図Aは、フィールドメモリを用いた場合
の変換の様子を示しており、同種フィールド(奇数→奇
数または偶数→偶数)間を表わしている。z″、a″ラ
インのように上下の位置関係が逆転している部分もあ
り、a′〜a″ラインのようにほぼ1ライン分、下に位
置がずれている部分もある。
【0023】同図Bは、フィールドメモリを用いた場合
の変換の様子を示しており、異種フィールド(奇数→偶
数または偶数→奇数)間を表わしている。この場合も、
f′〜e″〜f″ラインで上下逆転が、f′〜f″ライ
ンで下に位置が大幅にずれている。
【0024】因みに、図23で明らかなように、変換中
は、1フィールド重複(同図Bのn+5″)、間引き
(同図Aのm+5)が生じるので、同種フィールド間変
換と異種フィールド間変換との周期的な移り変わりは避
けられない。
【0025】1フィールド毎には、a→c→eとインタ
レースしているが、目にはa〜kへ連続して見えるの
で、図24A,Bのような上下ライン逆転や大幅なライ
ン位置ずれは垂直方向の図形歪みとして認識される。
【0026】これに対して、同図Cでは、2フィールド
(1フレーム)から変換フィールドが形成されるため、
上下ラインの逆転もなく位置ずれも最大で0.5ライン
分に抑えられ、垂直方向の図形歪みは大幅に改善され
る。
【0027】従来のTV方式変換装置は、放送用、業務
用がほとんどであり、画質劣化を嫌うことから、1フィ
ールド当りのメモリ容量も多く、かつ上述した図24C
のフレーム内でのライン数変換を行なうため、1フレー
ム分のメモリを必要としている。実際には、さらに高画
質化を図るため、数フレームのメモリを持つものが主流
である。
【0028】また、図23から明らかなように、TV方
式変換装置は、入力信号を即座に変換し出力する都合
上、このメモリへの書き込み(ライト)と読み出し(リ
ード)を同時に行えなくてはならず、しかも、各々のデ
ータ位置は時間に応じて順次変化するため、以上のフィ
ールドメモリ(またはフレームメモリ)は、非同期ライ
トリード2ポートを持つものでなくてはならない。この
条件に合致するメモリとしては、こうした画像処理の為
に開発されたビデオメモリ(V−RAM)を使用する
か、あるいは汎用メモリをシリアル/パラレル変換によ
り多数個駆動することで見掛け上非同期動作を行なわせ
るしかなかった。
【0029】各々の変換のメリットとデメリットをまと
めると、以下のようになる。 (a)ライン/フィールド変換+色変調方式変換 メリット : VTR等への記録も可能な完全なTV方
式変換となる。
【0030】デメリット: 非同期ライトリード可能
で、画質を保証できる大容量メモリが必要で、高価かつ
複雑となる。 (b)色変調方式のみの変換 メリット : クロマ復変調回路だけなので、簡易かつ
安価となる。
【0031】デメリット: 半分はTV受像機の回路に
頼っているので、VTR等への記録はできない。また、
TVの垂直同期をとり直す必要がある。さらに、画面が
上下に偏平につぶれる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにVTR
への記録も可能なように、(a)の変換を行なうには、
大容量の高価な専用ビデオメモリか、多量の汎用メモリ
が必要となる不都合があった。
【0033】そこで、この発明では、ライン/フィール
ド変換を行なうテレビジョン方式変換装置を大容量メモ
リを使用せずに実現するものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】この発明は、水平方向に
関して1/2水平期間分の記憶容量を有すると共に、垂
直方向に関して1垂直期間分の記憶容量を有する第1お
よび第2のメモリを備え、第1のメモリに水平期間の
前半期間に入力映像信号を構成する1水平期間分のデー
の前半部分を書き込むと共に、この第1のメモリより
各水平期間の後半期間に出力映像信号を構成する1水平
期間分のデータの前半部分を読み出すように制御し、第
2のメモリに水平期間の後半期間に入力映像信号を構
成する1水平期間分のデータの後半部分を書き込むと共
に、この第2のメモリより各水平期間の前半期間に出力
映像信号を構成する1水平期間分のデータの前半部分を
読み出すように制御し、ライン数およびフィールド数を
変換することを特徴とするものである。
【0035】
【作用】1/2水平期間毎に第1および第2のメモリを
交互に書き込み状態および読み出し状態に制御して、ラ
イン数およびフィールド数を変換するため、高価なビデ
オRAMではなく、安価な汎用メモリ(0.5フィール
ド分の記憶容量)を2個使用するだけで構成し得る。
【0036】
【実施例】以下、図1、図2を参照しながら、この発明
の一実施例について説明する。
【0037】同図において、入力端子1Yには輝度信号
Yが供給される。この輝度信号Yは抵抗器2を介して加
算器3に供給される。書き込みタイミング発生器4より
出力されるウォブリングクロックWOBが抵抗器5を介
して加算器3に供給される。そして、加算器3より出力
されるウォブリングクロックWOBが加算された輝度信
号Yはスイッチ回路6に供給される。
【0038】また、入力端子1Cには搬送色信号C*
供給される。この色信号C*は色復調器7に供給され
る。色復調器7より出力される赤色差信号R−Y(V信
号)および青色差信号B−Y(U信号)はスイッチ回路
6に供給される。
【0039】また、入力端子1Yに供給される輝度信号
Yは同期分離回路等を備えてなるAFC回路8に供給さ
れる。タイミング発生器4にはAFC回路8より水平同
期パルスPH(周波数fh)が同期基準信号として供給
され、この同期信号PHに基づいてクロック、ラッチパ
ルスおよび切換制御信号等が形成される。
【0040】スイッチ回路6にはタイミング発生器4よ
り切換制御信号SW1,SW2が供給され、輝度信号Y
とV信号、U信号が合成される。スイッチ回路6より出
力される合成信号はA/D変換器9に供給される。A/
D変換器9にはタイミング発生器4よりクロックCLK
1(周波数は1100fh)が供給され、合成信号は1
サンプル6ビットのディジタル信号に変換される。この
場合、S/N確保のために同期信号を除去した後に変換
が行なわれる。
【0041】図3は、スイッチ回路6およびA/D変換
器9の部分を示している。
【0042】同図において、6A,6Bはスイッチ回路
6を構成する切換スイッチである。切換スイッチ6Aの
v側の固定端子にはV信号が供給され、そのu側の固定
端子にはU信号が供給される。切換スイッチ6Aの切り
換えは切換制御信号SW1に基づいて行なわれ、1水平
期間交代でもってv側およびu側に接続される。これに
より、切換スイッチ6Aからは1水平期間ごとに交互に
V信号およびU信号となる色信号Cが出力される。
【0043】切換スイッチ6Aより出力される色信号C
(図4B)は切換スイッチ6Bのc側の固定端子に供給
され、そのy側の固定端子には輝度信号Y(同図A)が
供給される。
【0044】切換スイッチ6Bの切り換えは切換制御信
号SW2(同図C)に基づいて行なわれる。この場合、
y側に18/1100fhの期間接続されることと、c
側に2/1100fhの期間接続されることとが交互に
行なわれる。つまり、切換スイッチ6Bからは、輝度信
号Yに、1/55fhの周期で、2/1100fHの期間
だけ色信号Cの挿入された合成信号が出力される(同図
D)。
【0045】切換スイッチ6Bの出力信号はA/D変換
器9に供給される。このA/D変換器9では、1/11
00fhの周期を有するクロックCLK1(同図E)で
もってディジタル信号に変換される(同図F)。
【0046】図1に戻って、A/D変換器9の出力信号
(図5A)はラッチ回路10に供給される。ラッチ回路
10にはタイミング発生器4より輝度信号Yの各サンプ
ルデータのタイミングでラッチパルスP1が供給され
(同図B)、輝度信号Yがラッチされる(同図C)。
【0047】ラッチ回路10でラッチされて出力される
輝度信号Yはディジタルローパスフィルタ11に供給さ
れる。このローパスフィルタ11にはタイミング発生器
4よりクロックCLK1が供給されて、ローパス処理が
行なわれる。このローパス処理によって、ローパスフィ
ルタ11からは7ビットの輝度信号Y′が出力される
(同図D)。
【0048】ローパスフィルタ11より出力される輝度
信号Y′は、ラッチ回路12に供給される。ラッチ回路
12にはタイミング発生器4より275fhの周波数の
ラッチパルスP2が供給される(同図E)。ここで、ラ
ッチパルスP2は1水平期間毎に位相反転される。その
ため、ラッチ回路12からはデータレートが275fh
のラインオフセットサブサンプリングされた輝度信号
Y′が出力される(同図F)。
【0049】また、A/D変換器9の出力信号(図5
A)はパラレル/シリアル変換器(P/S変換器)13
に供給される。P/S変換器13にはタイミング発生器
4より1/55fhの周期の色信号Cのサンプルデータ
のタイミングでラッチパルスP3が供給されて(同図
G)、色信号Cがラッチされる(同図H)。P/S変換
器13には、さらにタイミング発生器4より275fh
の周波数のクロックCLK2が供給され(同図I)、ラ
ッチされた各サンプルデータの各ビットデータが順次出
力される(同図J)。この変換の際に、色信号Cの下位
1ビット(C0)が切り捨てられる。
【0050】ラッチ回路12より出力されるパラレルデ
ータ(7ビット)の輝度信号Y′(図6A)およびP/
S変換器13より出力されるシリアルデータの色信号C
(同図B)は、8ビットのパラレルデータとしてスイッ
チ回路14に供給される。この場合、1ビットの色信号
Cは輝度信号Y′の下位ビット側に位置するようにされ
る。
【0051】スイッチ回路14にはタイミング発生器4
より切換制御信号SW3および情報データINFが供給
され、各水平期間のデータの先頭に情報データINFが
付加される。
【0052】スイッチ回路14の出力信号はスイッチ回
路15に供給される。スイッチ回路15にはタイミング
発生器4より切換制御信号SW4が供給される(同図
C)。スイッチ回路15では、8ビットのパラレルデー
タが、1/550fhの期間毎に交互に上位4ビットの
データおよび下位4ビットのデータが選択されて出力さ
れる(同図D)。
【0053】なお、図6Dに示すように、情報データI
NFは4ビットデータで構成される。ここで、OXEは
そのフィールドが奇数か偶数かを示し、UXVはそのラ
インの色信号CがU信号であるかV信号であるかを示
し、AXBはそのラインの輝度信号Y′がラインオフセ
ットサブサンプリングのAパターンであるかBパターン
であるかを示している。さらに、LDECは次のライン
が間引きされることを示している。
【0054】図7は、入力端子1Yからローパスフィル
タ11までの輝度信号系の構成を示したものである。
【0055】同図において、入力端子1Yに供給される
輝度信号Yは抵抗器2を介して加算器3に供給される。
【0056】タイミング発生器4内では、クロックCL
K1(1100fh)がインバータ4Aで位相反転され
たのち分周器4Bで2分周される。この分周器4Bの出
力信号は抵抗器5を介して加算器3にウォブリングクロ
ックWOBとして供給される。この場合、加算器3にお
ける輝度信号YとウォブリングクロックWOBとの加算
比率は、抵抗器2,5の抵抗値によって決定されるが、
加算器3に供給されるウォブリングクロックWOBの振
幅(ピークツーピーク値)が、6ビット量子化ステップ
の1/2ステップ幅の奇数倍、本例においては1倍とな
るように設定される。
【0057】加算器3からの輝度信号Yとウォブリング
クロックWOBとの加算信号はA/D変換器9に供給さ
れて6ビットのディジタルデータXn に変換される。こ
の場合、上述したようにA/D変換器9にはクロックC
LK1(1100fh)が変換クロック(サンプリング
クロック)として供給される。
【0058】なお、上述したようにウォブリングクロッ
クWOBを形成するに際し、クロックCLK1をインバ
ータ4Aで位相反転していることにより、ウォブリング
クロックWOBの変化点(立ち上がりおよび立ち下がり
エッジ)がサンプリング点と一致しないようにされてい
る。
【0059】A/D変換器9より出力される6ビットの
ディジタルデータXnは、ローパスフィルタ11を構成
するディジタル加算器11Aに供給されると共に、Dフ
リップフロップ11Bのデータ端子Dに供給される。D
フリップフロップ11BにはクロックCLK1(110
0fh)が供給される。Dフリップフロップ11Bから
は、ディジタルデータXn より1クロック期間(1/1
100fh)だけ遅延したディジタルデータXn-1 が得
られ、このディジタルデータXn-1 は加算器11Aに供
給される。
【0060】加算器11AではディジタルデータXn と
Xn-1 とが加算されて7ビットのディジタルデータYn
が出力され、このディジタルデータYn がローパスフィ
ルタ11の出力Y′とされる。
【0061】この場合、加算器11AおよびDフリップ
フロップ11Bによって、実質的にクロックCLK1の
周波数の1/2の周波数を遮断周波数とするローパスフ
ィルタが構成される。そのため、加算器3で加算された
ウォブリングクロックWOBは、このローパスフィルタ
11で自動的に除去され、ディジタルデータYn には現
われなくなる。
【0062】ここで、ディジタルデータYn がどのよう
に形成されるかについて説明する。
【0063】図8は、通常のA/D変換器での量子化の
状態を示している。この図から明らかなように、通常の
A/D変換器では、ビット数が6ビット(破線)から7
ビット(一点鎖線)に増加するにつれ、入力される輝度
信号Y(実線)に近づき、良好な結果を得ることができ
る。これは、6ビットの量子化ステップ(Ln )に比
べ、7ビットの量子化ステップ(Ln とMn )の方が細
かくなるからである。
【0064】本例においては、加算器で輝度信号Y
(図9Aに破線図示)にウォブリングクロックWOBが
加算され、A/D変換器9に供給される信号(Y+WO
B)は、6ビット量子化ステップの1/2ステップ幅を
もって、繰り返しシフトされたものとなる(同図に実線
図示)。そのため、A/D変換器9より出力されるディ
ジタルデータXn は、同図に「・」点で示すような配置
となる。
【0065】Dフリップフロップ11Bでは、このディ
ジタルデータXn がクロックCLK1の1クロック分遅
延されるので、ディジタルデータXn-1 は、図9Bに
「○」点で示すような配置となる。したがって、加算器
11Aより出力される7ビットのディジタルデータYn
は、同図に「×」点で示すような配置となる。
【0066】結局、7ビットのディジタルデータYn
は、7ビットA/D変換器による量子化と同様の結果と
なる(図8の一点鎖線参照)。
【0067】図1に戻って、スイッチ回路15より出力
される4ビットのディジタルデータDWはメモリへの書
き込み信号として切換スイッチ21の可動端子に供給さ
れる。切換スイッチ21のa側およびb側の固定端子
は、それぞれ切換スイッチ22のa側およびb側の固定
端子に接続される。
【0068】切換スイッチ21,22のa側の固定端子
の接続点はメモリ23Aに接続されると共に、切換スイ
ッチ21,22のb側の固定端子の接続点はメモリ23
Bに接続される。
【0069】また、AFC回路8よりメモリ書き込みタ
イミング発生器24に書き込み水平スタート信号WHS
が供給されると共に、書き込み垂直スタート信号WVS
が供給される。タイミング発生器24ではスタート信号
WHS,WVSに基づいて書き込みアドレス信号WAD
が形成され、このアドレス信号WADはスイッチ回路2
5を介してメモリ23Aまたは23Bに供給される。
【0070】さらに、AFC回路8より同期発生器26
に各水平期間の中間位置で出力される信号HMDPが供
給される。そして、同期発生器26よりメモリ読み出し
タイミング発生器27に読み出し水平スタート信号RH
Sが供給されると共に、読み出し垂直スタート信号RV
Sが供給される。タイミング発生器27ではスタート信
号RHS,RVSに基づいて読み出しアドレス信号RA
Dが形成され、このアドレス信号RADはスイッチ回路
25を介してメモリ23Bまたは23Aに供給される。
【0071】切換スイッチ21,22にはタイミング発
生器24より切換制御信号SW5が供給される。切換ス
イッチ21は、各水平期間の前半期間はa側に接続さ
れ、その後半期間はb側に接続される。一方、切換スイ
ッチ22は、各水平期間の前半期間はb側に接続され、
その後半期間はa側に接続される。
【0072】また、スイッチ回路25にもタイミング発
生器24より切換制御信号SW5が供給される。これに
より、各水平期間の前半期間ではメモリ23Aに書き込
みアドレス信号WADが供給されると共にメモリ23B
に読み出しアドレス信号RADが供給される。一方、各
水平期間の後半期間ではメモリ23Bに書き込みアドレ
ス信号WADが供給されると共にメモリ23Aに読み出
しアドレス信号RADが供給される。
【0073】メモリ23A,23Bは、水平方向に関し
て1/2水平期間分の記憶容量を有し、その垂直方向に
関して1垂直期間分の記憶容量を有している。メモリ2
3Aには各水平期間の前半期間に前半のデータが書き込
まれると共に、このメモリ23Aより各水平期間の後半
期間に前半のデータが読み出される。メモリ23Bには
各水平期間の後半期間に後半のデータが書き込まれると
共に、このメモリ23Bより各水平期間の前半期間に後
半のデータが読み出される。
【0074】ここで、ライン数およびフィールド数の変
換は、メモリ23A,23Bへの書き込みアドレス信号
WADおよび読み出しアドレス信号RADを制御するこ
とによって実現される。
【0075】すなわち、NTSC方式(525/60
系)からPAL方式(625/50系)に変換する際は
22A、23A参照)、読み出し時に6フィール
ドに1フィールドの割合で間引かれると共に、各フィー
ルドにおいて5ラインに1ラインの割合で同一ラインが
2度読みされる。
【0076】逆に、PAL方式からNTSC方式に変換
する際は(図22B、図23B参照)、書き込み時に6
ラインに1ラインの割合で間引かれると共に、読み出し
時に5フィールドに1フィールドの割合で同一フィール
ドが繰り返し読み出される。なお、メモリ23A,23
Bの記憶容量は、525/60系の262または263
ラインが基本とされる。625/50系の312または
313ラインを取り込む場合は、垂直方向に圧縮伸張さ
れる。
【0077】また、直接画面に関係ない水平、垂直のブ
ランキング期間の大部分はメモリ23A,23Bに格納
しない。これにより、メモリ23A,23Bの記憶容量
は全画面に対して有効画面分の84%で済む。
【0078】上述したことから、本例において必要とす
るメモリ容量は以下のようになり、メモリ23A,23
Bとして、例えば汎用256KビットのDRAMを使用
して構成できる。
【0079】 {(7×275)+(5×55)}×263×0.84=486Kビット ところで、汎用256KビットのDRAMのサイクルタ
イムは、ロウおよびコラムのアドレスストローブを指定
してからデータの書き込みまたは読み出しが終了するま
でに200nsec以上要する。このサイクルタイムはスイ
ッチ回路15より出力される書き込みデータDWのデー
タ周期(1/550fh)より長く、リアルタイムでの
書き込み読み出しが不可能となる。
【0080】そこで本例においては、データの書き込み
および読み出しに際し、ページモードと称されるライト
サイクルおよびリードサイクル方式が採用される。
【0081】すなわち、通常のライトモードでは、図1
0Aに示すように、ロウアドレスストローブおよびコラ
ムアドレスストローブの双方を指定する関係上、これら
を指定してからデータDWを書き込むまでに要するサイ
クルタイムは200nsecである。
【0082】これに対し、ぺージモードによるライトモ
ードでは、同図Bに示すように、各水平ラインの最初の
セルに対してのみロウアドレスストローブおよびコラム
アドレスストローブを指定し、その後のセルに対しては
コラムアドレスストーブのみを指定すればよいので、2
番目以降のセルに対するサイクルタイムは100nsecと
なる。
【0083】なお、図10において、RASバーはロウ
アドレスストローブパルス、CASバーはコラムアドレ
スストローブパルス、WADは書き込みアドレス信号、
DWは書き込みデータである。
【0084】リードモードに関しても同様であって、図
11Aは通常のリードモードのタイミングを示し、同図
Bはページモードによるタイミング関係を示している。
図11において、RASバーはロウアドレスストローブ
パルス、CASバーはコラムアドレスストローブパル
ス、RADは読み出しアドレス信号、DRは読み出しデ
ータである。
【0085】ページモードによれば、そのサイクルタイ
ムが書き込みデータDWのデータ周期(1/550f
h)より短くなるので、上述した汎用DRAMの使用が
可能となる。
【0086】図1、図2に戻って、切換スイッチ22よ
り出力される読み出しデータDRはデマルチプレクサ3
1に供給される。同期発生器26より読み出しタイミン
グ発生器32に水平同期パルスPH′が供給される。デ
マルチプレクサ31にはタイミング発生器32より切換
制御信号SW6ラッチパルスP4〜P6および制御信
号CNPが供給される。デマルチプレクサ31からは、
切換スイッチ22の出力信号より分離された情報データ
INF、輝度信号Y′および色信号Cが出力される。
【0087】図12はデマルチプレクサ31の具体構成
を示す図である。同図において、切換スイッチ22より
出力される読み出しデータDR(図13A)は切換スイ
ッチ31Aの可動端子に供給される。切換スイッチ31
Aには切換制御信号SW6が供給され、各水平期間の先
頭に付加された情報データINFの期間に対応してa側
に接続され、その他の期間はb側に接続される。切換ス
イッチ31Aのa側の固定端子には情報データINFが
得られる。
【0088】切換スイッチ31Aのb側の固定端子に得
られる信号はラッチ回路31B,31Cのデータ端子D
に供給される。ラッチ回路31Bには4ビットのデータ
Y6′〜Y3′のタイミングでラッチパルスP4が供給さ
れ(図13B)、ラッチ回路31Bからは4ビットのデ
ータY6′〜Y3′が275fhのデータレートで出力さ
れる(同図C)。ラッチ回路31Cには4ビットのデー
タY2′〜Y0′,C(C5〜C1のいずれか)のタイミン
グでラッチパルスP5が供給され(同図D)、ラッチ回
路31Cからは4ビットのデータY2′〜Y0′,C(C
5〜C1のいずれか)が275fhのデータレートで出力
される(同図E)。
【0089】ラッチ回路31Bより出力される4ビット
のデータY6′〜Y3′およびラッチ回路31Cより出力
される3ビットのデータY2′〜Y0′はラッチ回路31
Dのデータ端子Dに供給される。ラッチ回路31Cより
出力される1ビットのデータC(C5〜C1のいずれか)
はラッチ回路31Eのデータ端子Dに供給される。
【0090】ラッチ回路31D、31Eには、275f
hの周波数のラッチパルスP6が供給される(同図
F)。これにより、ラッチ回路31Dからは275fh
のデータレートで7ビットの輝度信号Y′が出力され
(同図G)、ラッチ回路31Eからは5ビットの色信号
C(データレートが55fh)がシリアルデータとして
出力される(同図H)。
【0091】ラッチ回路31Dより出力される輝度信号
Y′は位相調整器31Fを介して出力される。この位相
調整器31Fには、情報データINFに含まれるデータ
AXBに基づいて制御信号CNPが供給され、各水平期
間の輝度信号Y′のサンプルデータの位相調整が行なわ
れる。これにより、輝度信号Y′の各ラインのデータ
は、ラインオフセットの位相関係を維持して出力され
る。
【0092】図2に戻って、デマルチプレクサ31より
出力される情報データINFは同期発生器26およびタ
イミング発生器32に供給される。
【0093】デマルチプレクサ31より出力される輝度
信号Y′は、フィルタ回路33に供給されると共に、切
換スイッチ34のa側の固定端子に供給される。切換ス
イッチ34にはタイミング発生器32より切換制御信号
SW7が供給される。切換スイッチ34の出力信号は1
水平期間の遅延時間を有する遅延回路35に供給され
る。遅延回路35の出力信号はフィルタ回路33に供給
されると共に、切換スイッチ34のb側の固定端子に供
給される。フィルタ回路33にはタイミング発生器32
より切換制御信号SW8が供給される。
【0094】図14は、フィルタ回路33、切換スイッ
チ34および遅延回路35の部分の具体構成を示してお
り、ラインオフセットサブサンプリングされた輝度信号
Y′の処理回路である。
【0095】ここで、ある位相でサンプリングされたラ
インの信号をAパターンのライン信号とし、その反転位
相でサンプリングされたラインの信号をBパターンのラ
イン信号とする。これらのパターンは、上述したように
情報データINFに含まれるデータAXBでもって識別
される。
【0096】同図において、入力信号Sin(輝度信号
Y′)はフィルタ回路33を構成するハイパスフィルタ
33Aに供給され、このハイパスフィルタ33Aで抜き
出される信号Sinの高域成分SHは減算器33Bおよび
切換スイッチ33Cのa側の固定端子に供給される。
【0097】また、入力信号Sinは、時間調整用の遅延
回路33Dを介して減算器33Bに供給される。遅延回
路33Dの遅延時間は、ハイパスフィルタ33Aにおけ
る遅延量と等しくなるように設定される。
【0098】減算器33Bでは遅延回路33Dより出力
される映像信号Sinよりハイパスフィルタ33Aで抽出
される高域成分SHが減算され、信号Sinの低域成分SL
が出力される。
【0099】また、入力信号Sinは切換スイッチ34の
a側の固定端子に供給され、この切換スイッチ34の出
力信号は遅延回路35に供給され、遅延回路35の出力
信号は切換スイッチ34のb側の固定端子に供給され
る。切換スイッチ34の切り換えは切換制御信号SW7
に基づいて行なわれる。すなわち、切換スイッチ34
は、入力信号SinとしてAパターンあるいはBパターン
のライン信号が2ライン以上連続して供給されるとき、
連続するラインの第1ラインから最終ラインの1つ前の
ラインまでの各水平期間はb側に接続され、その他の水
平期間はa側に接続される。
【0100】ここで、AパターンあるいはBパターンの
ライン信号が2ライン以上連続するのは、ライン数変換
における2度読みによってライン数を増やす場合や間引
きによってライン数を減らす場合がある。本例において
は625/50系の信号をメモリ23A,23Bに取り
込む際に記憶容量の関係から垂直方向の圧縮伸張処理を
が、この圧縮伸張処理によっても同一パターンの信
号が2ライン以上連続することがある。
【0101】なお、同一パターンが2ライン以上連続し
ているか否かの判断は、デマルチプレクサ31で分離さ
れる情報データINFに含まれるデータAXBによって
判断される。
【0102】遅延回路35より出力される1水平期間前
の信号Sin′はハイパスフィルタ33Eに供給され、こ
のハイパスフィルタ33Eで抜き出される高域成分S
H′は切換スイッチ33Cのb側の固定端子に供給され
る。切換スイッチ33Cで選択されて出力される高域成
分SH2は加算器33Fに供給される。
【0103】切換スイッチ33Cは、タイミング発生器
32より供給される切換制御信号SW8に基づいて、1
/2サンプリング周期交代でもってa側およびb側に交
互に切り換えられる。この場合、ハイパスフィルタ33
より出力される高域成分SHのサンプリングタイミン
グに対応してa側に接続される。高域成分SHのサンプ
リングタイミングは、デマルチプレクサ31で分離され
る情報データINFに含まれるデータAXBで判断され
る。
【0104】減算器33Bより出力される信号Sinの低
域成分SLは、加算器33Gに供給されると共に、切換
スイッチ33Hのa側の固定端子に供給される。
【0105】ハイパスフィルタ33Eより出力される信
号Sin′の高域成分SH′は減算器33Iに供給され、
この減算器33Iには遅延回路35より出力される信号
Sin′が時間調整用の遅延回路33Jを介して供給され
る。遅延回路33Jの遅延時間は、ハイパスフィルタ3
3Eにおける遅延量と等しくなるように設定される。
【0106】減算器33Iでは、遅延回路33Jより出
力される信号Sin′からハイパスフィルタ33Eより出
力される高域成分SH′が減算される。減算器33Iか
らは信号Sin′の低域成分SL′が出力され、この低域
成分SL′は加算器33Gに供給される。
【0107】加算器33Gでは映像信号SinおよびSi
n′の低域成分SLおよびSL′が加算平均され、その出
力信号(SL+SL′)/2は切換スイッチ33Hのb側
の固定端子に供給される。
【0108】切換スイッチ33Hで選択される低域成分
は加算器33Fに供給され、切換スイッチ33Cで選択
された高域成分SH′と加算される。そして、加算器3
3Fの出力信号がフィルタ回路33の出力信号Sout
(Y″)とされる。
【0109】以上の構成において、まず切換スイッチ3
3Hがa側に接続される場合について説明する。信号S
inとしてAパターンおよびBパターンのライン信号が交
互に供給されるときは(図15参照)、以下のようにな
る。
【0110】信号Sinがn−1ラインの信号であると
き、遅延回路35より出力される信号Sin′はn−2ラ
インの信号となる。切換スイッチ33Cからは、n−1
ラインの信号の高域成分SHとn−2ラインの信号の高
域成分SH′とが1/2サンプリング周期でもって交互
に選択された高域成分SH2が出力される。出力ラインの
信号Soutは、この高域成分SH2とn−1ラインの信号
の低域成分SLの加算信号となる(図16A参照)。
【0111】信号Sinがnラインの信号であるとき、遅
延回路35より出力される信号Sin′はn−1ラインの
信号となる。切換スイッチ33Cからは、nラインの信
号の高域成分SHとn−1ラインの信号の高域成分SH′
とが1/2サンプリング周期でもって交互に選択された
高域成分SH2が出力される。出力ラインの信号Sout
は、この高域成分SH2とnラインの信号の低域成分SL
の加算信号となる(図16B参照)。
【0112】このように信号Soutに含まれる高域成分
SH2は、実質的に1/2のサンプリング周期でもってサ
ンプリングされたものとなり、高域の改善されたものと
なる。
【0113】信号Sinとして同一パターンのライン信号
が連続して供給されるときは(図17参照)、以下のよ
うになる。
【0114】例えば、図17に示すように、n−1ライ
ンおよびnラインが連続してBパターンのライン信号と
なる場合には、n−1ラインおよびnラインで同一パタ
ーンのライン信号が連続するので、n−1ラインの信号
が供給される水平期間には、切換スイッチ34がb側に
接続される。そのため、n−1ラインおよびnラインの
信号が供給される2水平期間、遅延回路35からはn−
2ラインの信号が連続して出力される。
【0115】したがって、信号Sinとしてn−2〜n+
2ラインの信号が供給されるとき(図17参照)、遅延
回路35からは信号Sin′としてn−3〜n−1ライン
の信号が出力され(図18参照)、各水平期間における
信号SinおよびSin′のライン信号のパターンは互いに
異なったものとなる。
【0116】そのため、ハイパスフィルタ33Aおよび
33Eより出力される高域成分SHおよびSH′のサンプ
リングタイミングは必ず交互となり、切換スイッチ33
Cからは実質的に1/2のサンプリング周期でサンプリ
ングされた高域成分SH2が得られる。
【0117】信号Sinがn−1ラインの信号(Bパター
ン)であるとき、遅延回路35より出力される信号Si
n′はn−2ラインの信号(Aパターン)となる。切換
スイッチ33Cからは、n−1ラインの信号の高域成分
SHとn−2ラインの信号の高域成分SH′とが1/2サ
ンプリング周期でもって交互に選択された高域成分SH2
が出力される。出力ラインの信号Soutは、この高域成
分SH2とn−1ラインの信号の低域成分SLが加算され
た信号となる(図19A参照)。
【0118】信号Sinがnラインの信号(Bパターン)
であるときも、遅延回路35より出力される信号Sin′
はn−2ラインの信号(Aパターン)となる。切換スイ
ッチ33Cからは、nラインの信号の高域成分SHとn
−2ラインの信号の高域成分SH′とが1/2サンプリ
ング周期でもって交互に選択された高域成分SH2が出力
される。出力ラインの信号Soutは、この高域成分SH2
とnラインの信号の低域成分SLが加算された信号とな
る(図19B参照)。
【0119】このように信号Sinとして同一パターンの
ライン信号が連続して供給されるときも、切換スイッチ
33Cからは実質的に1/2のサンプリング周期でもっ
てサンプリングされた高域成分SH2が出力され、高域の
改善された信号Soutを得ることができる。
【0120】次に、切換スイッチ33Hがb側に接続さ
れる場合について説明する。高域成分に関しては、上述
した切換スイッチ33Hがa側に接続される場合と同様
であるので説明は省略する。
【0121】低域成分に関しては、加算器33Gで信号
SinおよびSin′の低域成分SLおよびSL′が加算平均
され、この加算平均された低域成分(SL+SL′)/2
が切換スイッチ33Hのb側を介して加算器33Fに供
給される。
【0122】したがって、加算器33Fより出力される
信号Soutは、低域成分(SL+SL′)/2と高域成分
SH2とが加算されたものとなる。
【0123】信号Sinがn−1ラインの信号であると
き、遅延回路35より出力される信号Sin′はn−2ラ
インの信号となる。切換スイッチ33Cからは、n−1
ラインの信号の高域成分SHとn−2ラインの高域成分
SH′とが1/2サンプリング周期でもって交互に選択
された高域成分SH2が出力される。また、加算器33F
からは、n−1ラインの信号の低域成分SLとn−2ラ
インの信号の低域成分SL′との加算平均された低域成
分(SL+SL′)/2が出力される。出力信号Sout
は、この高域成分SH2と低域成分(SL+SL′)/2が
加算された信号となる(図20A参照)。
【0124】信号Sinがnラインの信号であるとき、遅
延回路35より出力される信号Sin′はn−2ラインの
信号となる。切換スイッチ33Cからは、nラインの信
号の高域成分SHとn−2ラインの高域成分SH′とが1
/2サンプリング周期でもって交互に選択された高域成
分SH2が出力される。また、加算器33Fからは、nラ
インの信号の低域成分SLとn−2ラインの信号の低域
成分SL′との加算平均された低域成分(SL+SL′)
/2が出力される。出力信号Soutは、この高域成分SH
2と低域成分(SL+SL′)/2が加算された信号とな
る(図20B参照)。
【0125】このように出力信号Soutの高域成分はSH
2となるので高域の改善されたものとなり、また低域成
分は(SL+SL′)/2となり、垂直方向に信号が平均
化されてギザが改善される。
【0126】なお、垂直方向に信号が平均化されること
により、一般に垂直方向の解像度が劣化する。したがっ
て、図14の例においては、2度読みによるライン数の
増加でギザが問題となる場合にのみ、切換スイッチ33
Hをb側に接続して効果的なものとなる。
【0127】図2に戻って、フィルタ回路33より出力
される8ビットパラレルデータの輝度信号Y″は切換ス
イッチ36のa側の固定端子に供給される。37はペデ
スタルレベルおよび同期レベルの信号を発生する信号発
生器である。信号発生器37には同期発生器26よりそ
れぞれの信号を発生させるタイミング信号ST1が供給
される。信号発生器37の出力信号は切換スイッチ36
のb側の固定端子に供給される。
【0128】切換スイッチ36には同期発生器26より
切換制御信号SW9が供給される。切換スイッチ36で
は、同期信号およびペデスタル信号の期間ではb側に接
続され、その他の期間ではa側に接続される。そのた
め、切換スイッチ36からは同期信号等の付加された輝
度信号が出力される。
【0129】切換スイッチ36より出力される輝度信号
はD/A変換器38でアナログ信号に変換された後、ロ
ーパスフィルタ39で帯域制限されて加算器40に供給
される。
【0130】また、デマルチプレクサ31で分離される
1ビットシリアルデータの色信号Cはシリアル/パラレ
ル変換器(S/P変換器)41に供給される。S/P変
換器41にはタイミング発生器32より色信号Cの各ビ
ットデータに同期したクロックCLK3が供給される共
に、5ビット(C5〜C1)毎のタイミングでラッチパル
スP7が供給される。
【0131】S/P変換器41で5ビットパラレルデー
タに変換された色信号Cは、切換スイッチ42,43の
a側の固定端子に供給されると共に、切換スイッチ44
のb側の固定端子に供給される。
【0132】切換スイッチ42の出力信号は1水平期間
の遅延時間を有する遅延回路45に供給され、その遅延
回路45の出力信号は切換スイッチ42のb側の固定端
子に供給される。切換スイッチ42には、タイミング発
生器32より切換制御信号SW10が供給される。
【0133】上述したようにメモリ23A,23Bへの
書き込み読み出しによってライン数を変換する前の色信
号Cは1水平期間毎にV信号およびU信号となる線順次
信号であるが、ライン数を変換した後の色信号Cは間引
きあるいは2度読みによって同一色のラインが周期的に
2ライン連続したものとなる。
【0134】切換スイッチ42は切換制御信号SW10
に基づいて切り換えられ、連続する2ラインの第1ライ
ンの期間はb側に接続され、その他の期間はa側に接続
される。切換制御信号SW10は、例えば書き込み時に
ラインが間引かれる場合はデマルチプレクサ31で分離
される情報データINFに含まれるデータLDECに基
づいて形成され、読み出し時に同一ラインが2度読みさ
れる場合には、その情報に基づいて形成される。
【0135】遅延回路45の出力信号は切換スイッチ4
3のb側の固定端子に供給されると共に、切換スイッチ
44のa側の固定端子に供給される。切換スイッチ4
3,44にはタイミング発生器32より切換制御信号S
W11が供給される。切換スイッチ43,44は、S/
P変換器41からの色信号CがU信号である1水平期間
はa側に接続され、逆にV信号である1水平期間はb側
に接続される。切換制御信号SW11は、デマルチプレ
クサ31で分離された情報データINFに含まれるデー
タUXVに基づいて形成される。
【0136】ここで、5ラインに対して1ラインの割合
で同一ラインが2度読みされてライン数が増やされる場
合について説明する。このとき、S/P変換器41よ
り、図21Aに示すように同一色のラインが周期的に2
ライン連続した色信号Cが出力される。
【0137】このとき、切換制御信号SW10,SW1
1は、それぞれ同図B,Cに示すように形成される。そ
のため、遅延回路45の出力信号は同図Dに示すように
なり、切換スイッチ43,44からは、それぞれ同時化
されたU信号、V信号が得られる(同図E,Fに図
示)。
【0138】なお、説明は省略するが、6ラインに対し
て1ラインの割合で間引きされてライン数が減らされ、
同一色のラインが周期的に2ライン連続した色信号Cが
S/P変換器41より出力される場合にも、同様にして
切換スイッチ43,44からは、それぞれ同時化された
U信号、V信号が得られる。
【0139】切換スイッチ43より出力されるU信号は
切換スイッチ46のa側の固定端子に供給される。47
はバーストレベルおよびブランキングレベルの信号を発
生する信号発生器である。信号発生器47には同期発生
器26よりそれぞれの信号を発生させるタイミング信号
ST2が供給される。信号発生器47の出力信号は切換
スイッチ46のb側の固定端子に供給される。
【0140】また、切換スイッチ44より出力されるV
信号は切換スイッチ48のa側の固定端子に供給され
る。49はバーストレベルおよびブランキングレベルの
信号を発生する信号発生器である。信号発生器49には
同期発生器26よりそれぞれの信号を発生させるタイミ
ング信号ST2が供給される。信号発生器49の出力信
号は切換スイッチ48のb側の固定端子に供給される。
【0141】切換スイッチ46,48には同期発生器2
6より切換制御信号SW12が供給される。切換スイッ
チ46,48ではバースト期間およびブランキング期間
ではb側に接続され、その他の期間ではa側に接続され
る。そのため、切換スイッチ46,48からはバースト
レベル信号等の付加されたU信号、V信号が出力され
る。
【0142】切換スイッチ46,48より出力されるU
信号、V信号は色変調器50に供給される。色変調器5
0では、NTSC方式よりPAL方式に変換するときは
4.43MHzの色副搬送波が使用され、一方PAL方
式よりNTSC方式に変換するときは3.58MHzの
色副搬送波が使用される。
【0143】色変調器50より出力される6ビットのパ
ラレルデータの搬送色信号はD/A変換器51でアナロ
グ信号に変換された後、バンドパスフィルタ52を介し
て加算器40に供給される。そして、加算器40では輝
度信号と搬送色信号が加算されて、出力端子53には方
式変換された映像信号SVが導出される。
【0144】本例においては、1/2水平期間毎にメモ
リ23A,23Bを交互に書き込み状態および読み出し
状態に制御して、ライン数およびフィールド数を変換す
るものである。そのため、メモリ23A,23Bとして
それぞれ汎用256KビットのDRAMを使用して構成
することができ、ライン/フィールド変換をも行なう方
式変換装置を安価に構成できる。
【0145】また本例においては、データレートの低減
とメモリ23A,23Bの容量節約のために書き込み側
で輝度信号Y′に対してラインオフセットサブサンプリ
ング処理が行なわれ、読み出し側で切換スイッチ34、
遅延回路35、フィルタ回路33を使用して現ラインと
1ライン前の信号の高域成分を1/2サンプリング周期
でもって交互に選択して高域の改善が行なわれるが、ラ
インの間引きや2度読みによって同一パターンのライン
信号が連続するときでも、第1および第2のパターンが
交互に選択されて良好に高域改善を行なうことができ
る。
【0146】さらに本例においては、メモリ23A,2
3Bの容量を節約するために、U信号およびV信号が線
順次とされて書き込み読み出しが行なわれ、読み出し側
で切換スイッチ42〜44、遅延回路45を使用して同
時化されるが、ラインの間引きや2度読みによって同一
色のライン信号が連続するときでも、同時化を良好に行
なうことができる。
【0147】
【発明の効果】この発明によれば、1/2水平期間毎に
第1および第2のメモリを交互に書き込み状態および読
み出し状態に制御してライン数およびフィールド数の変
換を行なうものであるため、それぞれのメモリとして高
価なビデオRAMではなく安価な汎用メモリ(0.5フ
ィールド分の記憶容量)を使用して構成でき、ライン/
フィールド変換をも行なう方式変換装置を安価に構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】A/D変換処理部の構成を示す接続図である。
【図4】図3の例の動作を説明するための図である。
【図5】実施例の動作を説明するための図である。
【図6】実施例の動作を説明するための図である。
【図7】輝度信号の量子化処理部の構成を示す接続図で
ある。
【図8】通常のA/D変換器における量子化の説明のた
めの図である。
【図9】図7の例における量子化の説明のための図であ
る。
【図10】通常モードおよびページモードにおけるメモ
リのライトサイクルを説明するための図である。
【図11】通常モードおよびページモードにおけるメモ
リのリードサイクルを説明するための図である。
【図12】デマルチプレクサの構成を示す接続図であ
る。
【図13】デマルチプレクサの動作の説明のための図で
ある。
【図14】サブサンプリングデータの処理回路の構成を
示す接続図である。
【図15】サブサンプリングデータを示す図である。
【図16】図14の例の信号処理を説明するための図で
ある。
【図17】サブサンプリングデータ(2度読み)を示す
図である。
【図18】図14の例の処理回路の要部のデータを示す
図である。
【図19】図14の例の信号処理を説明するための図で
ある。
【図20】図14の例の信号処理を説明するための図で
ある。
【図21】色信号の同時化処理を説明するための図であ
る。
【図22】方式変換におけるライン数変換を説明するた
めの図である。
【図23】方式変換におけるフィールド数変換を説明す
るための図である。
【図24】方式変換におけるライン数変換を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1Y,1C 入力端子 2,5 抵抗器 3,40 加算器 4 書き込みタイミング発生器 6,14,15,25 スイッチ回路 7 色復調器 8 AFC回路 9 A/D変換器 10,12 ラッチ回路 11 ディジタルローパスフィルタ 13 P/S変換器 21,22,34,36,42〜44,46,48 切
換スイッチ 23A,23B メモリ 24 メモリ書き込みタイミング発生器 26 同期発生器 27 メモリ読み出しタイミング発生器 31 デマルチプレクサ 32 読み出しタイミング発生器 33 フィルタ回路 35,45 遅延回路 37,47,49 信号発生器 38,51 D/A変換器 39 ローパスフィルタ 41 S/P変換器 50 色変調器 52 バンドパスフィルタ 53 出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に関して1/2水平期間分の記
    憶容量を有すると共に、垂直方向に関して1垂直期間分
    の記憶容量を有する第1および第2のメモリを備え、 上記第1のメモリに水平期間の前半期間に入力映像信
    号を構成する1水平期間分のデータの前半部分を書き込
    むと共に、この第1のメモリより各水平期間の後半期間
    に出力映像信号を構成する1水平期間分のデータの前半
    部分を読み出すように制御し、上記第2のメモリに
    平期間の後半期間に入力映像信号を構成する1水平期間
    のデータの後半部分を書き込むと共に、この第2のメ
    モリより各水平期間の前半期間に出力映像信号を構成す
    る1水平期間分のデータの前半部分を読み出すように制
    御し、ライン数およびフィールド数を変換することを特
    徴とするテレビジョン方式変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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