JP3295000B2 - 移動農機における注油器の収納構造 - Google Patents

移動農機における注油器の収納構造

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JP3295000B2
JP3295000B2 JP20526696A JP20526696A JP3295000B2 JP 3295000 B2 JP3295000 B2 JP 3295000B2 JP 20526696 A JP20526696 A JP 20526696A JP 20526696 A JP20526696 A JP 20526696A JP 3295000 B2 JP3295000 B2 JP 3295000B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動農機における注
油器、いわゆる油さしの収納構造に係り、好ましくはコ
ンバインにおける注油器の収納構造に関するものであ
る。もっとも、本発明に係る注油器の収納構造は、コン
バインに限定されるものではなく移動農機一般に広く適
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】移動農機は単に走行するのみならず、所
定の作業をするように構成されており、毎日の始業前に
は所定箇所に都度注油を行なう必要がある。例えば、コ
ンバインであれば、集中注油装置によって刈取部への注
油を行ない、また、油さしで脱穀フィ−ドチェン等の種
々の駆動チェンに注油を行なうようにしている。従来、
かかる油さしは、運転席側方のサイドパネルにコ字状の
ホルダ−を突成し、かかるホルダ−の中に収納してい
た。
【0003】ところが、ホルダ−はステップ部に張り出
しているため、操縦時に足に干渉して邪魔になると共に
ボンが油で汚れてしまうという問題があった。また、
注さしは、ホルダ−内に収納することで単に水平方向の
移動及び傾倒が規制されているだけであり、実際はステ
ップ面に載置されるので、垂れた油がステップに拡散し
て、ステップ面上で足が滑ってしまうという不具合もあ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
における不具合を解決するべく創案されたものであっ
て、コンパクトに注油器を収めることでステップ面の有
効スペ−スを広くすると共に、足に注油器が干渉するこ
とがないような注油器の収納構造を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用した技術手段は、運転席側方にサイドパ
ネルを設けて操作レバ−等の操作具を配設し、該サイド
パネルの操縦ステップ側の側方にサイドカバ−を設けて
なる移動農機の操縦部において、上記サイドカバ−に
成した縦長状の凹部に、の凹面に対向するように保持
部を設けると共に上記サイドカバ−の下端部位に、上
面に穿孔を設けた突出部をステップ側に突出し、凹部と
保持部とからなる空間に位置する上記突出部の上面に
油器を支承するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0006】凹部の凹面に対向するように保持部を設
け、凹部と保持部とからなる空間に注油器を収納するこ
とで、注油器の水平方向の移動及び傾倒を規制するよう
にしている。保持部の形状は特には限定されないが、例
えば、サイドカバ−に半円状のア−ムを跨設して形成さ
れる。保持部はサイドカバ−ではなく、ステップ部に設
けてもよいし、また、半円筒状に形成してサイドカバ−
及びステップ部に装着したものであってもよい。もっと
も、部品点数を削減するには、凹部、保持部をサイドカ
バ−に一体成形するのがよい。注油器は、凹部下方にサ
イドカバ−と一体的に形成した突出部の上面に支承する
ようにしてもよい。また、突出部の上面に穿孔を設け
ことにより、垂れた油がかかる穿孔から下方に落下し、
ステップ面への拡散を未然に防止すると共に、下方に位
置する部材への注油を行なうことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて詳細に説明する。図1はコンバインの概
略側面図であって、コンバインは車体フレ−ム1と、車
体フレ−ム1の前端右側に設けた操縦部2と、操縦部2
の前方下方から車体フレ−ム1の前端左側にかけて配設
された刈取部3と、刈取部後方に位置する図示しない脱
穀部と、操縦部2の運転席下方に配置した図示しないエ
ンジンとを有し、車体フレ−ム1下方に設けた走行部4
を介して走行するようになっている。
【0008】図2は操縦部の側面図、図3は操縦部を上
方から見た平面図であって、操縦部2は、運転席5と、
運転席側方に設けたサイドパネル6と、サイドパネル6
に設けた主変速レバ−7等の操作具と、サイドパネル6
の操縦ステップ側の側方を覆ってなるサイドカバ−8
と、操縦ステップ面9とから構成され、サイドカバ−8
の運転席に近接する部位には縦長状の凹部10が形成さ
れている。
【0009】図4は図2におけるA−A線断面図であっ
て、注油器11の収納構造を詳細に示している。凹部1
0の上方部位は注油器11のノズル部11aに対応する
よう細長状に形成され、下方部位は注油器11の油収納
部11bに対応するよう半円筒状に形成され、その奥行
きも上方部位より大きく形成されている。このように凹
部10は、全体として注油器11の形状に対応するよう
な形状となっており、注油器11を凹部10に収納した
際には、注油器11の略半分がサイドカバ−面内に位置
するようになっている。尚、凹部の形状は実施例のもの
に限定されるものではなく、注油器の形状等に対応して
好適に選択される。
【0010】サイドカバ−8には、凹部10の下方部位
の凹面10aに対向するように、半円状のア−ムが跨設
してあり、かかるア−ムが保持部12を形成している。
凹面10aと保持部12とで囲まれる空間の径は、注油
器11の油収納部11bの径よりも若干大きめになって
おり、凹部10と保持部12とからなる空間に注油器1
1を上方から収納できるようになっている。そして、か
かる空間に収納された注油器11は、ア−ム状の保持部
12によって水平方向の移動および傾倒が規制される。
【0011】サイドカバ−8の下端部位はステップ側に
突出しており、かかる突出部13に注油器11の下端面
が載置されるようになっている。このように、注油器1
1の支承部を設けて、かかる部位におけるサイドカバ−
8をステップ側に膨出させることで、下方の作動部材を
収納、配設するスペ−スを形成している。図中14はH
ST(油圧トランスミッション)の駆動装置であって、
主変速レバ−7の操作によって、リンク部15を介して
HSTを駆動するようにしている。
【0012】注油器11は、突出部13の上面に支承さ
れるので、垂れた油が直接ステップ面9に拡散するよう
なことがなく、また、例えば突出部上面を緩やかな凹面
とすれば油がステップ面9に落ちるのを良好に防止する
ことができる。実施例のものでは、突出部13の上面
に、突出部下方に配設したリンク部15の上方に位置し
て穿孔16が設けてあり、注油器11より油が垂れた場
合であっても、かかる油17は穿孔16を介して下方に
落下するので、ステップ面への拡散が未然に防止でき、
しかも、垂れた油を用いて下方に配設されたリンク部1
5に注油するようになっている。穿孔16は注油器11
が下方に落下しない程度の大きさであれば、その寸法は
限定されない。
【0013】サイドカバ−8に設けられた凹部10、保
持部12、突出部(支承部)13はサイドカバ−8と一
体成形されているので、部品点数が削減され、製作も容
易である。また、好適な実施の形態としてコンバインに
おける注油器の収納構造について説明したが、本願発明
の収納構造はコンバインに限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】本発明は、運転席側方にサイドパネルを
設けて操作レバ−等の操作具を配設し、該サイドパネル
の操縦ステップ側の側方にサイドカバ−を設けてなる移
動農機の操縦部において、上記サイドカバ−に形成した
縦長状の凹部に、の凹面に対向するように保持部を設
ると共に上記サイドカバ−の下端部位に、上面に穿
孔を設けた突出部をステップ側に突出し、凹部と保持部
とからなる空間に位置する上記突出部の上面に注油器を
支承するようにしたので以下のような有利な効果を奏す
る。 (1)サイドカバ−に形成した凹部に注油器を収納する
ようにしたので、ステップ面の有効スペ−スが拡張さ
れ、しかも足に注油器が干渉することがないので、
ンが油で汚れることがない。 (2)注油器を収納する部品は、サイドカバ−と一体成
形することができるので、部品点数の削減、組立性の向
上を図ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの概略側面図である。
【図2】操縦部の側面図である。
【図3】操縦部を上方から見た平面図
【図4】図2におけるA−A線に沿って断面し、機体正
面から見た図である。
【符号の説明】
5 運転席 6 サイドパネル 7 主変速レバ− 8 サイ
ドカバ−9 ステップ面 10 凹部 11 注油器 12
保持部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席側方にサイドパネルを設けて操作
    レバ−等の操作具を配設し、該サイドパネルの操縦ステ
    ップ側の側方にサイドカバ−を設けてなる移動農機の操
    縦部において、上記サイドカバ−に形成した縦長状の凹
    に、の凹面に対向するように保持部を設けると共
    上記サイドカバ−の下端部位に、上面に穿孔を設け
    た突出部をステップ側に突出し、凹部と保持部とからな
    る空間に位置する上記突出部の上面に注油器を支承する
    ようにしたことを特徴とする移動農機における注油器の
    収納構造。
JP20526696A 1996-07-16 1996-07-16 移動農機における注油器の収納構造 Expired - Fee Related JP3295000B2 (ja)

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