JP3294632B2 - フェルギノールの精製方法 - Google Patents
フェルギノールの精製方法Info
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- JP3294632B2 JP3294632B2 JP11985792A JP11985792A JP3294632B2 JP 3294632 B2 JP3294632 B2 JP 3294632B2 JP 11985792 A JP11985792 A JP 11985792A JP 11985792 A JP11985792 A JP 11985792A JP 3294632 B2 JP3294632 B2 JP 3294632B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェルギノールの精製
方法に関する。
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油脂の酸化防止剤として、合成抗
酸化剤のジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブ
チルヒドロキシアニソール(BHA)等が使用されてい
る。しかしながら、これらの合成抗酸化剤は、安全性の
面で問題がある。そこで、安全性に優れた天然の酸化防
止剤が注目されている。
酸化剤のジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブ
チルヒドロキシアニソール(BHA)等が使用されてい
る。しかしながら、これらの合成抗酸化剤は、安全性の
面で問題がある。そこで、安全性に優れた天然の酸化防
止剤が注目されている。
【0003】天然酸化防止剤の一つであるフェルギノー
ルは、広く植物界に分布し、例えば、スギ(クリプトメ
リア・ジャポニカ)等の針葉樹の葉、皮もしくは心材、
特に、スギの皮に大量に含まれている。フェルギノール
は、水酸基を一つ有するジテルペンであり、一般に使用
されている天然酸化防止剤であるα−トコフェノールと
同等またはそれ以上の抗酸化力があることが知られてお
り、例えば、油脂や食品の殺菌剤、酸化防止剤および医
薬分野における抗酸化剤として期待されている。
ルは、広く植物界に分布し、例えば、スギ(クリプトメ
リア・ジャポニカ)等の針葉樹の葉、皮もしくは心材、
特に、スギの皮に大量に含まれている。フェルギノール
は、水酸基を一つ有するジテルペンであり、一般に使用
されている天然酸化防止剤であるα−トコフェノールと
同等またはそれ以上の抗酸化力があることが知られてお
り、例えば、油脂や食品の殺菌剤、酸化防止剤および医
薬分野における抗酸化剤として期待されている。
【0004】例えばスギ皮のようなフェルギノールを含
有する原料物質から、フェルギノールを抽出および分離
する方法としては、有機溶媒で抽出して粗精製物を得た
後、得られた粗精製物を有機溶媒を移動相とするカラム
クロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーを使
用してフェルギノールを分離する方法が知られている。
有する原料物質から、フェルギノールを抽出および分離
する方法としては、有機溶媒で抽出して粗精製物を得た
後、得られた粗精製物を有機溶媒を移動相とするカラム
クロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーを使
用してフェルギノールを分離する方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような抽出・分離方法では、油脂や食品産業の分野で使
用が禁じられている有機溶媒を使用するために、これら
の分野には適用できない。また、有機溶媒を除去するた
めに蒸留工程等が必要であるが、この工程において熱等
によってフェルギノールが変質・劣化する恐れがある。
さらに、液体クロマトグラフィーを使用した精製方法で
は、有機溶媒の比率(極性)を変えるために操作工程が
比較的複雑であり、大量処理には適していない。
ような抽出・分離方法では、油脂や食品産業の分野で使
用が禁じられている有機溶媒を使用するために、これら
の分野には適用できない。また、有機溶媒を除去するた
めに蒸留工程等が必要であるが、この工程において熱等
によってフェルギノールが変質・劣化する恐れがある。
さらに、液体クロマトグラフィーを使用した精製方法で
は、有機溶媒の比率(極性)を変えるために操作工程が
比較的複雑であり、大量処理には適していない。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、フェルギノールを効率良く精製することが可能
であると共に安全性に優れた高純度のフェルギノールを
得られるフェルギノールの精製方法を提供する。
であり、フェルギノールを効率良く精製することが可能
であると共に安全性に優れた高純度のフェルギノールを
得られるフェルギノールの精製方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェルギノー
ルを含有する原料物質または粗精製物を高圧二酸化炭素
と接触させて、フェルギノールを抽出することを特徴と
するフェルギノールの精製方法を提供する。
ルを含有する原料物質または粗精製物を高圧二酸化炭素
と接触させて、フェルギノールを抽出することを特徴と
するフェルギノールの精製方法を提供する。
【0008】また、本発明は、フェルギノールを含有す
る粗精製物を、高圧二酸化炭素を移動相とするクロマト
グラフィーにより分画して、フェルギノール画分を分取
することを特徴とするフェルギノールの精製方法を提供
する。
る粗精製物を、高圧二酸化炭素を移動相とするクロマト
グラフィーにより分画して、フェルギノール画分を分取
することを特徴とするフェルギノールの精製方法を提供
する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の高圧二酸化炭素によるフェルギノ
ールの抽出において、フェルギノールを含有する原料物
質とは、例えば、フェルギノールを含有する天然物であ
り、具体的には、スギ皮、スギ葉、スギ心材またはスギ
の大鋸屑である。また、フェルギノールを含有する粗精
製物とは、例えば、上述の天然物からの有機溶媒抽出物
または合成混合物である。
ールの抽出において、フェルギノールを含有する原料物
質とは、例えば、フェルギノールを含有する天然物であ
り、具体的には、スギ皮、スギ葉、スギ心材またはスギ
の大鋸屑である。また、フェルギノールを含有する粗精
製物とは、例えば、上述の天然物からの有機溶媒抽出物
または合成混合物である。
【0011】本発明に使用される高圧二酸化炭素は、液
体二酸化炭素でも超臨界二酸化炭素でも良い。
体二酸化炭素でも超臨界二酸化炭素でも良い。
【0012】このような高圧二酸化炭素を用いた抽出に
使用する装置は、例えば、高圧ガスでの抽出に一般的に
用いられている温度調節機構を備えた抽出器、分離器、
高圧ポンプおよびその他の付属機器から構成されてい
る。
使用する装置は、例えば、高圧ガスでの抽出に一般的に
用いられている温度調節機構を備えた抽出器、分離器、
高圧ポンプおよびその他の付属機器から構成されてい
る。
【0013】高圧二酸化炭素によるフェルギノールの抽
出は、図1に示すように、まず貯蔵タンク11に貯蔵さ
れた二酸化炭素を、流量計12を経て、ポンプ13で所
定の抽出圧力に加圧し、かつ、熱交換器14で所定の抽
出温度に調節する。この後、抽出器15の底部から、予
め原料物質を充填した抽出器15の内部へ圧入する。こ
れにより、高圧状態の二酸化炭素は、原料物質と接触し
ながら抽出器15の内部を上昇し、抽出器15の上部か
ら流出する。
出は、図1に示すように、まず貯蔵タンク11に貯蔵さ
れた二酸化炭素を、流量計12を経て、ポンプ13で所
定の抽出圧力に加圧し、かつ、熱交換器14で所定の抽
出温度に調節する。この後、抽出器15の底部から、予
め原料物質を充填した抽出器15の内部へ圧入する。こ
れにより、高圧状態の二酸化炭素は、原料物質と接触し
ながら抽出器15の内部を上昇し、抽出器15の上部か
ら流出する。
【0014】次いで、フェルギノールを溶解・保持した
二酸化炭素を、圧力調節弁16で減圧して分離器17へ
と導入する。分離器17の内部は、二酸化炭素が気体の
状態になる温度および圧力に設定する。これにより、分
離器17の内部で、高濃度でフェルギノールを含有する
抽出物が二酸化炭素から分離し、これを分離器17の下
部から取り出す。一方、分離した二酸化炭素を、圧力調
節弁18でさらに減圧し、熱交換器19で冷却して液化
し、再び貯蔵タンク11に戻して循環して再使用する。
二酸化炭素を、圧力調節弁16で減圧して分離器17へ
と導入する。分離器17の内部は、二酸化炭素が気体の
状態になる温度および圧力に設定する。これにより、分
離器17の内部で、高濃度でフェルギノールを含有する
抽出物が二酸化炭素から分離し、これを分離器17の下
部から取り出す。一方、分離した二酸化炭素を、圧力調
節弁18でさらに減圧し、熱交換器19で冷却して液化
し、再び貯蔵タンク11に戻して循環して再使用する。
【0015】この際、フェルギノールの抽出は、例え
ば、温度が5〜70℃、圧力は、50〜300kg/cm2
で行うのが好ましい。しかし、温度が高くなるにつれて
圧力が低いとフェルギノールを選択的に抽出することが
困難になるので圧力を高く設定すべきである。例えば、
15℃においては、圧力は、50kg/cm2 から300kg
/cm2 、40℃においては、圧力は75kg/cm2 から3
00kg/cm2 、60℃においては、圧力は100kg/cm
2 から300kg/cm2 であることが好ましい。
ば、温度が5〜70℃、圧力は、50〜300kg/cm2
で行うのが好ましい。しかし、温度が高くなるにつれて
圧力が低いとフェルギノールを選択的に抽出することが
困難になるので圧力を高く設定すべきである。例えば、
15℃においては、圧力は、50kg/cm2 から300kg
/cm2 、40℃においては、圧力は75kg/cm2 から3
00kg/cm2 、60℃においては、圧力は100kg/cm
2 から300kg/cm2 であることが好ましい。
【0016】また、出発原料のフェルギノール含有物中
に、香り成分のようにフェルギノールよりも抽出され易
い成分(以下、低沸点成分と記す)が混在する場合に
は、低沸点成分が抽出の初期段階に抽出されるので、ま
ず、これらの画分を除いた後、フェルギノールに富む抽
出物の画分を採取するのが好ましい。一方、例えばフラ
ボノイドのようにフェルギノールよりも抽出され難い成
分(以下、高沸点成分と記す)が混在する場合には、フ
ェルギノール画分の終期に高沸点成分が抽出され始める
ので、高沸点成分中のフラボノイドのような赤い色素が
画分中に認められたら抽出を停止することにより、高濃
度のフェルギノール画分が得られる。
に、香り成分のようにフェルギノールよりも抽出され易
い成分(以下、低沸点成分と記す)が混在する場合に
は、低沸点成分が抽出の初期段階に抽出されるので、ま
ず、これらの画分を除いた後、フェルギノールに富む抽
出物の画分を採取するのが好ましい。一方、例えばフラ
ボノイドのようにフェルギノールよりも抽出され難い成
分(以下、高沸点成分と記す)が混在する場合には、フ
ェルギノール画分の終期に高沸点成分が抽出され始める
ので、高沸点成分中のフラボノイドのような赤い色素が
画分中に認められたら抽出を停止することにより、高濃
度のフェルギノール画分が得られる。
【0017】通常は、一回の抽出で得られた適当な画分
を単段分離し、そのままフェルギノール画分とするが、
さらに、高い純度が望まれる場合には、上述のような抽
出操作を繰り返したり、多段分離を行うことによって、
所望の濃度のフェルギノール画分を得ることができる。
さらに、多段分離では、複数基の分離器を備えた抽出装
置を用いて、分離器ごとに圧力または温度を変化させる
ことができる。例えば、スギ皮の抽出において、3基の
分離器を抽出器から直列につなぎ、分離器内の温度を一
定として、分離器内の圧力を抽出器側の分離器から順次
下げることにより、第一段目の分離器で高沸点成分を分
離し、第二段目の分離器で高濃度のフェルギノール抽出
物を分離し、そして、第三段目の分離器で低沸点成分を
分離できる。ここで、分離条件としては、温度が−5〜
60℃、圧力が単段分離では30〜50kg/cm2 、多段
分離では30kg/cm2 から抽出器内の圧力まで変化させ
て行うのが好ましい。
を単段分離し、そのままフェルギノール画分とするが、
さらに、高い純度が望まれる場合には、上述のような抽
出操作を繰り返したり、多段分離を行うことによって、
所望の濃度のフェルギノール画分を得ることができる。
さらに、多段分離では、複数基の分離器を備えた抽出装
置を用いて、分離器ごとに圧力または温度を変化させる
ことができる。例えば、スギ皮の抽出において、3基の
分離器を抽出器から直列につなぎ、分離器内の温度を一
定として、分離器内の圧力を抽出器側の分離器から順次
下げることにより、第一段目の分離器で高沸点成分を分
離し、第二段目の分離器で高濃度のフェルギノール抽出
物を分離し、そして、第三段目の分離器で低沸点成分を
分離できる。ここで、分離条件としては、温度が−5〜
60℃、圧力が単段分離では30〜50kg/cm2 、多段
分離では30kg/cm2 から抽出器内の圧力まで変化させ
て行うのが好ましい。
【0018】一方、本発明の高圧二酸化炭素を移動相と
して用いたクロマトグラフィーによるフェルギノールの
精製方法において、精製される粗精製物は、例えば、上
述の天然物からの有機溶媒抽出物、合成混合物または上
述の高圧二酸化炭素による抽出により得られた抽出物で
ある。
して用いたクロマトグラフィーによるフェルギノールの
精製方法において、精製される粗精製物は、例えば、上
述の天然物からの有機溶媒抽出物、合成混合物または上
述の高圧二酸化炭素による抽出により得られた抽出物で
ある。
【0019】本発明の高圧二酸化炭素によるクロマトグ
ラフィーは、一般に、超臨界流体クロマトグラフと呼ば
れている装置で行うことができる。超臨界流体クロマト
グラフは、試料注入口、温度調節機構を備えたカラム、
分離器、高圧ポンプ、圧力調節バルブ、溶離成分の検出
器およびその他の付属機器から構成されている。
ラフィーは、一般に、超臨界流体クロマトグラフと呼ば
れている装置で行うことができる。超臨界流体クロマト
グラフは、試料注入口、温度調節機構を備えたカラム、
分離器、高圧ポンプ、圧力調節バルブ、溶離成分の検出
器およびその他の付属機器から構成されている。
【0020】高圧二酸化炭素によるクロマトグラフィー
は、図2に示す如く、まず、貯蔵タンク21に貯蔵され
ている二酸化炭素を、流量計22を経て、ポンプ23に
より所定の分画圧力で加圧し、かつ、熱交換器24で所
定の分画温度に調節した後にカラム26へ上部から圧入
する。この際に、フェルギノールの粗精製物を、熱交換
器24とカラム26の間に設けられた注入器25へ所定
量注入すると、粗精製物が、高圧二酸化炭素に溶解して
カラム26に導入される。
は、図2に示す如く、まず、貯蔵タンク21に貯蔵され
ている二酸化炭素を、流量計22を経て、ポンプ23に
より所定の分画圧力で加圧し、かつ、熱交換器24で所
定の分画温度に調節した後にカラム26へ上部から圧入
する。この際に、フェルギノールの粗精製物を、熱交換
器24とカラム26の間に設けられた注入器25へ所定
量注入すると、粗精製物が、高圧二酸化炭素に溶解して
カラム26に導入される。
【0021】カラム26の内部では、予め充填したカラ
ム充填剤により粗精製物中の各種物質のクロマトグラフ
ィーが行われ、カラム26の下部から画分を溶解・保持
した二酸化炭素が流出する。
ム充填剤により粗精製物中の各種物質のクロマトグラフ
ィーが行われ、カラム26の下部から画分を溶解・保持
した二酸化炭素が流出する。
【0022】各画分を含有した二酸化炭素を、検出器2
7によりピークとして検知し、夫々の第1ないし第3分
離器30,33,36へ分配する。すなわち、フェルギ
ノールのピークが検知されるまでの画分は、第1ストッ
プバルブ28を開け、第1圧力調節弁29を経て第1分
離器30へ導入する。そして、フェルギノールのピーク
を検知したら第1ストップバルブ28を閉じ、かつ、第
2ストップバルブ31を開け、第2圧力調節弁32を経
て第2分離器33に回収する。さらに、フェルギノール
のピークよりも後の画分は、第二ストップバルブ31を
閉じ、かつ、第三ストップバルブ34を開け、第3圧力
調節弁35を経て第3分離器36へ導入する。各分離器
30,33,36の内部を、移動相である二酸化炭素が
気体の状態になる温度および圧力に設定して画分を二酸
化炭素から分離し、各分離器30,33,36の下部か
ら夫々取り出す。一方、分離後の二酸化炭素を、各分離
器30,33,36から熱交換器37に導き、ここで冷
却・液化し、循環して再使用する。なお、粗精製物は、
例えば、エタノール、エチルエーテル等の有機溶媒や高
圧二酸化炭素に溶解した状態で、高圧二酸化炭素を移動
相とするクロマトグラフのカラムに注入する。
7によりピークとして検知し、夫々の第1ないし第3分
離器30,33,36へ分配する。すなわち、フェルギ
ノールのピークが検知されるまでの画分は、第1ストッ
プバルブ28を開け、第1圧力調節弁29を経て第1分
離器30へ導入する。そして、フェルギノールのピーク
を検知したら第1ストップバルブ28を閉じ、かつ、第
2ストップバルブ31を開け、第2圧力調節弁32を経
て第2分離器33に回収する。さらに、フェルギノール
のピークよりも後の画分は、第二ストップバルブ31を
閉じ、かつ、第三ストップバルブ34を開け、第3圧力
調節弁35を経て第3分離器36へ導入する。各分離器
30,33,36の内部を、移動相である二酸化炭素が
気体の状態になる温度および圧力に設定して画分を二酸
化炭素から分離し、各分離器30,33,36の下部か
ら夫々取り出す。一方、分離後の二酸化炭素を、各分離
器30,33,36から熱交換器37に導き、ここで冷
却・液化し、循環して再使用する。なお、粗精製物は、
例えば、エタノール、エチルエーテル等の有機溶媒や高
圧二酸化炭素に溶解した状態で、高圧二酸化炭素を移動
相とするクロマトグラフのカラムに注入する。
【0023】本発明で使用するカラム充填剤としては、
直径1〜1000μm、表面積1〜800m2 /g、平
均細孔径10〜4000オングストローム(A)のもの
が通常用いられるが、好ましくは、直径5〜300μ
m、表面積50〜500m2 /g、平均細孔径60〜3
00Aの多孔性無機質粒子に化学修飾を施したものが用
いられる。
直径1〜1000μm、表面積1〜800m2 /g、平
均細孔径10〜4000オングストローム(A)のもの
が通常用いられるが、好ましくは、直径5〜300μ
m、表面積50〜500m2 /g、平均細孔径60〜3
00Aの多孔性無機質粒子に化学修飾を施したものが用
いられる。
【0024】本発明に用いられる充填剤の担体は、多孔
性無機質粒子であり、例えば、シリカゲル、ヒドロキシ
アパタイト、アルミナ、シリカ・アルミナ、チタニア、
ケイソウ土、ケイ酸ガラス、アルミノケイ酸塩、クレー
カオリン、タルクおよびゼオライトであるが、一般に
は、シリカゲルが特に好んで用いられる。また、担体に
は、破砕状および球状の2種類が共に用いられる。
性無機質粒子であり、例えば、シリカゲル、ヒドロキシ
アパタイト、アルミナ、シリカ・アルミナ、チタニア、
ケイソウ土、ケイ酸ガラス、アルミノケイ酸塩、クレー
カオリン、タルクおよびゼオライトであるが、一般に
は、シリカゲルが特に好んで用いられる。また、担体に
は、破砕状および球状の2種類が共に用いられる。
【0025】通常、上述のような担体には、一般式
(1)で表される有機シラン化合物を公知の方法で反応
させて化学修飾が施される。
(1)で表される有機シラン化合物を公知の方法で反応
させて化学修飾が施される。
【0026】
【化1】 (式中、R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリル
基、アリル基を含むアルキル基または置換基を有するア
ルキル基、X1およびX2はメトキシ基、エトキシ基、
メチル基、エチル基またはハロゲン原子のいずれかで同
一または異なるものであり、Yはメトキシ基、エトキシ
基、ハロゲン原子、イソプロピル基またはフェニル基で
ある。) 本発明の用いられる充填剤は、具体的には、オクタデシ
ル基化学結合型シリカゲル(ODS)、オクチル基化学
結合型シリカゲル(C8)、ブチル基化学結合型シリカ
ゲル(C4)、トリメチル基化学結合型シリカゲル(T
MS)、フェニル基化学結合型シリカゲル(Ph)、シ
アノプロピル基化学結合型シリカゲル(CN)等があ
る。これらのカラム充填剤は、いわゆるエントキャッピ
ング処理を施したものまたは施していないもののいずれ
も使用可能である。また、上述のカラム充填剤のうち2
種以上を混合して使用することが可能である。さらに、
上述の有機シラン化合物を担体上に反応させる際に、種
類の異なる有機シラン化合物を混合して反応させること
により、いくつかの種類の異なる修飾基が担体上に結合
したカラム充填剤を合成して使用することも可能であ
る。
基、アリル基を含むアルキル基または置換基を有するア
ルキル基、X1およびX2はメトキシ基、エトキシ基、
メチル基、エチル基またはハロゲン原子のいずれかで同
一または異なるものであり、Yはメトキシ基、エトキシ
基、ハロゲン原子、イソプロピル基またはフェニル基で
ある。) 本発明の用いられる充填剤は、具体的には、オクタデシ
ル基化学結合型シリカゲル(ODS)、オクチル基化学
結合型シリカゲル(C8)、ブチル基化学結合型シリカ
ゲル(C4)、トリメチル基化学結合型シリカゲル(T
MS)、フェニル基化学結合型シリカゲル(Ph)、シ
アノプロピル基化学結合型シリカゲル(CN)等があ
る。これらのカラム充填剤は、いわゆるエントキャッピ
ング処理を施したものまたは施していないもののいずれ
も使用可能である。また、上述のカラム充填剤のうち2
種以上を混合して使用することが可能である。さらに、
上述の有機シラン化合物を担体上に反応させる際に、種
類の異なる有機シラン化合物を混合して反応させること
により、いくつかの種類の異なる修飾基が担体上に結合
したカラム充填剤を合成して使用することも可能であ
る。
【0027】上述のようなカラム充填剤のうち、トリメ
チル基で修飾されたシリカゲル系充填剤が特に好まし
い。
チル基で修飾されたシリカゲル系充填剤が特に好まし
い。
【0028】上述のカラムにおける分画条件は、カラム
温度15〜70℃、カラム圧力50〜300kg/cm2 の
範囲内が好ましく、カラム温度35〜70℃、カラム圧
力100kg/cm2 〜200kg/cm2 の範囲内が特に好ま
しい。
温度15〜70℃、カラム圧力50〜300kg/cm2 の
範囲内が好ましく、カラム温度35〜70℃、カラム圧
力100kg/cm2 〜200kg/cm2 の範囲内が特に好ま
しい。
【0029】移動相には、高圧二酸化炭素の他に、少量
のエタノール等の有機溶媒を補助溶媒として添加して、
カラムでの分離性をさらに向上させることできる。しか
し、画分にこれらの有機溶媒が残留して、従来の高速液
体クロマトグラフィーによる精製と同様に、画分から有
機溶媒の分離が必要となり、有機溶媒を含有しない画分
が得られるという本発明での利点の一つが失われるので
好ましくない。
のエタノール等の有機溶媒を補助溶媒として添加して、
カラムでの分離性をさらに向上させることできる。しか
し、画分にこれらの有機溶媒が残留して、従来の高速液
体クロマトグラフィーによる精製と同様に、画分から有
機溶媒の分離が必要となり、有機溶媒を含有しない画分
が得られるという本発明での利点の一つが失われるので
好ましくない。
【0030】カラムから流出した画分は、流路切り替え
バルブを有する分離器へ検出器でモニターをしながら導
入し、分離器の下部から回収する。この際の分離条件と
しては、温度−5〜60℃、圧力0〜50kg/cm2 の範
囲内が好ましい。特に、二酸化炭素を循環して再使用す
る場合には、圧力は35〜50kg/cm2 の範囲内が好ま
しい。
バルブを有する分離器へ検出器でモニターをしながら導
入し、分離器の下部から回収する。この際の分離条件と
しては、温度−5〜60℃、圧力0〜50kg/cm2 の範
囲内が好ましい。特に、二酸化炭素を循環して再使用す
る場合には、圧力は35〜50kg/cm2 の範囲内が好ま
しい。
【0031】また、粗精製物をカラムに注入してクロマ
トグラフィーを行い、高濃度でフェルギノールを含有を
する画分をカラムの下端から分取した後、カラムの圧力
を上述の分画条件よりも高く(例えば、50〜100kg
/cm2 )することにより、カラム中に残留している原料
由来の不要物質をカラムの系外へ速やかに溶出させるこ
とができる。また、この昇圧操作によりカラムの再生処
理が不要となり、繰り返し分画操作が可能となる。
トグラフィーを行い、高濃度でフェルギノールを含有を
する画分をカラムの下端から分取した後、カラムの圧力
を上述の分画条件よりも高く(例えば、50〜100kg
/cm2 )することにより、カラム中に残留している原料
由来の不要物質をカラムの系外へ速やかに溶出させるこ
とができる。また、この昇圧操作によりカラムの再生処
理が不要となり、繰り返し分画操作が可能となる。
【0032】
【作用】本発明のフェルギノールの精製方法によれば、
抽出剤または移動層として高圧二酸化炭素を使用してい
るため、食品工業上の安全性が好ましくない有機溶媒を
使用せずに、フェルギノールを抽出および分画すること
ができる。また、従来のように有機溶媒を除去するため
の蒸留工程等が不要であるため、熱等によってフェルギ
ノールが変質・劣化する恐れが少ない。
抽出剤または移動層として高圧二酸化炭素を使用してい
るため、食品工業上の安全性が好ましくない有機溶媒を
使用せずに、フェルギノールを抽出および分画すること
ができる。また、従来のように有機溶媒を除去するため
の蒸留工程等が不要であるため、熱等によってフェルギ
ノールが変質・劣化する恐れが少ない。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
【0034】実施例1 高圧二酸化炭素によるフェル
ギノールの抽出 スギ皮中のフェルギノールを高圧二酸化炭素で抽出した
場合と、従来の有機溶媒を用いて抽出した場合について
比較した。
ギノールの抽出 スギ皮中のフェルギノールを高圧二酸化炭素で抽出した
場合と、従来の有機溶媒を用いて抽出した場合について
比較した。
【0035】まず、高圧二酸化炭素による抽出は、原料
物質として風乾後乾式リファイナーで粉砕した吉野杉の
樹皮600gを、内容積4リットルの抽出器に充填し、
温度60℃、抽出圧力200kg/cm2 の抽出条件で、高
圧二酸化炭素を流速6kg/hrで4時間循環させて抽出を
行い、抽出物を得た。
物質として風乾後乾式リファイナーで粉砕した吉野杉の
樹皮600gを、内容積4リットルの抽出器に充填し、
温度60℃、抽出圧力200kg/cm2 の抽出条件で、高
圧二酸化炭素を流速6kg/hrで4時間循環させて抽出を
行い、抽出物を得た。
【0036】一方、有機溶媒による抽出は、上述の吉野
杉の樹皮5gに、エタノール、ヘキサンまたはアセトン
を夫々200g加え、温度40℃で4時間単抽出した
後、No.5cの濾紙で吸引ろ過し、残渣を同じ有機溶
媒30gで洗浄して抽出物を得た。
杉の樹皮5gに、エタノール、ヘキサンまたはアセトン
を夫々200g加え、温度40℃で4時間単抽出した
後、No.5cの濾紙で吸引ろ過し、残渣を同じ有機溶
媒30gで洗浄して抽出物を得た。
【0037】このようにして高圧二酸化炭素による抽出
および各種有機溶媒による抽出を行った場合における、
溶質抽出率、フェルギノール抽出率および溶質中のフェ
ルギノールの濃度を夫々求めた。この結果を表1に示
す。ここで、溶質抽出率とは、スギ皮100gを溶媒で
抽出し、得られた抽出物から含有する水を除いた溶媒可
溶性物質(溶質)の重量(g)をいう。また、フェルギ
ノール抽出率は、次式(1)から求められる。
および各種有機溶媒による抽出を行った場合における、
溶質抽出率、フェルギノール抽出率および溶質中のフェ
ルギノールの濃度を夫々求めた。この結果を表1に示
す。ここで、溶質抽出率とは、スギ皮100gを溶媒で
抽出し、得られた抽出物から含有する水を除いた溶媒可
溶性物質(溶質)の重量(g)をいう。また、フェルギ
ノール抽出率は、次式(1)から求められる。
【0038】
【数1】 表 1 抽出溶媒 溶質抽出率 フェルギノール抽出率 フェルギノール濃度 (%) (%) (重量%) 高圧二酸化炭素 1.8 83.8 16.6 エタノール 4.5 66.6 5.5 ヘキサン 1.7 58.6 12.6 アセトン 3.6 58.1 6.0 表1から明らかなように、高圧二酸化炭素による抽出
が、フェルギノール抽出率およびフェルギノール濃度の
いずれにおいても最も優れており、フェルギノールを効
率よく抽出できることが確認された。
が、フェルギノール抽出率およびフェルギノール濃度の
いずれにおいても最も優れており、フェルギノールを効
率よく抽出できることが確認された。
【0039】さらに、上述のスギ皮からエタノールで抽
出して得た抽出物を、さらに、高圧二酸化炭素で、温度
40℃、圧力100kg/cm2 の抽出条件で抽出した。こ
の結果、抽出物中のフェルギノール濃度が5.5%から
19.7%に上昇することが確認された。
出して得た抽出物を、さらに、高圧二酸化炭素で、温度
40℃、圧力100kg/cm2 の抽出条件で抽出した。こ
の結果、抽出物中のフェルギノール濃度が5.5%から
19.7%に上昇することが確認された。
【0040】実施例2 移動相として高圧二酸化炭素を
用いたクロマトグラフィーによるフェルギノールの精製 高圧二酸化炭素によるクロマトグラフィ−を用いたフェ
ルギノールの精製方法に従って、実施例1と同様の手順
で得られたスギ皮の高圧二酸化炭素による抽出物の分画
を行った。
用いたクロマトグラフィーによるフェルギノールの精製 高圧二酸化炭素によるクロマトグラフィ−を用いたフェ
ルギノールの精製方法に従って、実施例1と同様の手順
で得られたスギ皮の高圧二酸化炭素による抽出物の分画
を行った。
【0041】スギ皮の高圧二酸化炭素による抽出物0.
4gをエーテルに溶解した後、カラムに注入し、次に示
す分画条件で分画した。
4gをエーテルに溶解した後、カラムに注入し、次に示
す分画条件で分画した。
【0042】 移動相:高圧二酸化炭素 流速8.6Nl/min カラムサイズ:内径20mm×長さ1000mm カラム充填剤:トリメチルシリル化シリカ(TMS:
(株)ワイエムシィ社製化学修飾型シリカゲル充填
剤)、平均粒子径15μm、平均細孔径120A 検出器:紫外線検出器(280nm) カラム温度:60℃ カラム圧力:開始から画分F4まで 150kg/cm2 、
画分F5から終了まで 250kg/cm2 このようにして得られたクロマトグラムおよび分画位置
を図3に示す。分取した各画分F1〜F5のフェルギノ
ールの濃度および回収率を表2に示す。
(株)ワイエムシィ社製化学修飾型シリカゲル充填
剤)、平均粒子径15μm、平均細孔径120A 検出器:紫外線検出器(280nm) カラム温度:60℃ カラム圧力:開始から画分F4まで 150kg/cm2 、
画分F5から終了まで 250kg/cm2 このようにして得られたクロマトグラムおよび分画位置
を図3に示す。分取した各画分F1〜F5のフェルギノ
ールの濃度および回収率を表2に示す。
【0043】 表 2 画 分 フェルギノール濃度 フェルギノール回収率 (重量%) (%) 抽出物 18.5 F1 14.3 12.2 F2 75.8 64.4 F3 43.2 15.5 F4 19.6 4.8 F5 1.1 3.9 表2から明らかなように、高濃度でフェルギノールを含
有する画分F2を得ることができた。また、フェルギノ
ールの画分を分取した後、カラム圧力を250kg/cm2
に上げることにより、抽出物を約100%の回収率で回
収できた。これに対して、カラム圧力150kg/cm2 で
終始行った場合には、フェルギノールは約100%回収
されたが抽出物の全回収率は85%であった。
有する画分F2を得ることができた。また、フェルギノ
ールの画分を分取した後、カラム圧力を250kg/cm2
に上げることにより、抽出物を約100%の回収率で回
収できた。これに対して、カラム圧力150kg/cm2 で
終始行った場合には、フェルギノールは約100%回収
されたが抽出物の全回収率は85%であった。
【0044】次に、カラム充填剤の種類を変更して、フ
ェルギノールの分離を行った場合について説明する。カ
ラム充填剤としては、(株)ワイエムシィ社製高速液体
クロマトグラフィー用シリカゲル系化学修飾型充填剤T
MS,C4,C8,ODS(平均粒子径5μm)の4種
を用いて、実施例1と同様の手順で得たスギ皮の高圧二
酸化炭素による抽出物6μgをエーテルに溶解した後カ
ラムに注入し、次に示す分画条件で分画した。
ェルギノールの分離を行った場合について説明する。カ
ラム充填剤としては、(株)ワイエムシィ社製高速液体
クロマトグラフィー用シリカゲル系化学修飾型充填剤T
MS,C4,C8,ODS(平均粒子径5μm)の4種
を用いて、実施例1と同様の手順で得たスギ皮の高圧二
酸化炭素による抽出物6μgをエーテルに溶解した後カ
ラムに注入し、次に示す分画条件で分画した。
【0045】 移動相: 高圧二酸化炭素 流速1Nl/min カラムサイズ:内径4.6mm×長さ250mm 検出器:紫外線検出器(195〜350nm) カラム温度:40℃ カラム出口圧力: 250kg/cm2 このようにして得られたクロマトグラムおよび分画位置
を図4〜7に示す。図中41がフェルギノールのピーク
を示す。
を図4〜7に示す。図中41がフェルギノールのピーク
を示す。
【0046】図4〜7から明らかなように、カラム充填
剤C8(図6)およびODS(図7)を用いた場合に
は、ピーク数も少なくピークの重なりや吸着が認められ
た。カラム充填剤TMS(図4)およびC4(図5)を
用いた場合には、同じようなクロマトグラムであるが、
TMSの方が各ピークの保持時間の差が大きく、ピーク
の重なりも少なく、フェルギノールの分離性が比較的優
れていることが確認された。なお、この実施例の結果
は、カラム充填剤として、TMSが優れていることを示
すものであり、その他のカラム充填剤も本発明に使用で
きることは言うまでもない。
剤C8(図6)およびODS(図7)を用いた場合に
は、ピーク数も少なくピークの重なりや吸着が認められ
た。カラム充填剤TMS(図4)およびC4(図5)を
用いた場合には、同じようなクロマトグラムであるが、
TMSの方が各ピークの保持時間の差が大きく、ピーク
の重なりも少なく、フェルギノールの分離性が比較的優
れていることが確認された。なお、この実施例の結果
は、カラム充填剤として、TMSが優れていることを示
すものであり、その他のカラム充填剤も本発明に使用で
きることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のフェルギノ
ールの精製方法によれば、食品工業で使用が好ましくな
い有機溶媒を使用することなく、フェルギノールを効率
良く精製することが可能であると共に、安全性に優れた
高純度のフェルギノールを得られる等顕著な効果を奏す
る。
ールの精製方法によれば、食品工業で使用が好ましくな
い有機溶媒を使用することなく、フェルギノールを効率
良く精製することが可能であると共に、安全性に優れた
高純度のフェルギノールを得られる等顕著な効果を奏す
る。
【図1】本発明の高圧二酸化炭素によるフェルギノール
の抽出に使用する抽出装置の一例を示す説明図。
の抽出に使用する抽出装置の一例を示す説明図。
【図2】本発明の移動相として高圧二酸化炭素を用いた
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法を
示す説明図。
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法を
示す説明図。
【図3】本発明の移動相として高圧二酸化炭素を用いた
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
【図4】本発明の移動相として高圧二酸化炭素を用いた
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
【図5】本発明の移動相として高圧二酸化炭素を用いた
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
【図6】本発明の移動相として高圧二酸化炭素を用いた
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
【図7】本発明の移動相として高圧二酸化炭素を用いた
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
クロマトグラフィーによるフェルギノールの精製方法に
より得られたクロマトグラム。
11…貯蔵タンク、12…流量計、13…ポンプ、1
4,19…熱交換器、15…抽出器、16,18…圧力
調節弁、17…分離器。
4,19…熱交換器、15…抽出器、16,18…圧力
調節弁、17…分離器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大日向 肇 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 松崎 敏明 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 米井 祥男 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 重松 仁 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日 本たばこ産業株式会社たばこ中央研究所 内 (72)発明者 北川 惠司 京都府久世郡久御山町田井新荒見69−1 YMC分離センター内 (72)発明者 原田 文哉 京都府久世郡久御山町森村東249 YM C久御山研究所内 (56)参考文献 特開 平5−979(JP,A) 特開 平6−293895(JP,A) 特開 平4−246500(JP,A) 特開 平4−68086(JP,A) 特開 平2−194802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 37/70 C07C 39/17 C07B 63/00
Claims (3)
- 【請求項1】 フェルギノールを含有する原料物質また
は粗精製物を高圧二酸化炭素と接触させて、フェルギノ
ールを抽出することを特徴とするフェルギノールの精製
方法。 - 【請求項2】 フェルギノールを含有する粗精製物を、
高圧二酸化炭素を移動相とするクロマトグラフィーによ
り分画して、フェルギノール画分を分取することを特徴
とするフェルギノールの精製方法。 - 【請求項3】 高圧二酸化炭素が、超臨界二酸化炭素で
あることを特徴とする請求項2および3記載のフェルギ
ノールの精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11985792A JP3294632B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | フェルギノールの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11985792A JP3294632B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | フェルギノールの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05294878A JPH05294878A (ja) | 1993-11-09 |
JP3294632B2 true JP3294632B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=14771996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11985792A Expired - Fee Related JP3294632B2 (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | フェルギノールの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3294632B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0853382A (ja) * | 1994-08-12 | 1996-02-27 | Rinyachiyou Shinrin Sogo Kenkyusho | シス−アビエノール含有物質の製造方法 |
JP5610681B2 (ja) * | 2008-09-19 | 2014-10-22 | 株式会社ノエビア | 中性脂肪蓄積抑制剤 |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP11985792A patent/JP3294632B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05294878A (ja) | 1993-11-09 |
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Legal Events
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