JP3293538B2 - 蓄冷冷凍機 - Google Patents

蓄冷冷凍機

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JP3293538B2
JP3293538B2 JP33579397A JP33579397A JP3293538B2 JP 3293538 B2 JP3293538 B2 JP 3293538B2 JP 33579397 A JP33579397 A JP 33579397A JP 33579397 A JP33579397 A JP 33579397A JP 3293538 B2 JP3293538 B2 JP 3293538B2
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起尚 完山
弘之 森下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧冷媒ガスの
断熱膨張等によって発生した冷熱をディスプレーサ内の
蓄冷材に蓄冷する蓄冷冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上述のような蓄冷冷凍機とし
て、図11に示すような2段ギフォードマクマホン(G
M)冷凍機がある。この冷凍機では、圧縮機1からの高
圧ヘリウムガスを第1膨張シリンダ2および第2膨張シ
リンダ3内に導入排出するためのバルブディスク4を有
している。そして、吸気時には、バルブディスク4を図
11(a)に示すように位置させて、ヘリウムガスの吸入
口5と第1膨張シリンダ2とを連通させる。そうする
と、第1膨張シリンダ2に供給されたヘリウムガスは第
1ディスプレーサ6内の蓄冷材7によって冷却されなが
ら第2膨張シリンダ3に供給され、第2ディスプレーサ
8内の蓄冷材9によって冷却されながら先端部の膨張室
10に至る。その場合、中間圧力に保持されている中間
圧室11の圧力と高圧の膨張室10の圧力との圧力差に
よって、両ディスプレーサ6,8がバルブディスク4側
に移動し、膨張室10の体積が増加する。
【0003】一方、排気時には、上記バルブディスク4
を図11(b)に示すように位置させて、ヘリウムガスの
排気口12と第1膨張シリンダ2とを連通させる。そう
すると、膨張室10内が一気に減圧され、発生した冷熱
によって冷却されたヘリウムガスが両蓄冷材9,7を冷
却しながら排気口12より排気される。その場合、中間
圧力に保持されている中間圧室11の圧力と低圧の膨張
室10の圧力との圧力差によって、両ディスプレーサ
6,8が膨張室10側に移動し、膨張室10の体積が減
少する。
【0004】こうして、上記バルブモータ13によって
バルブディスク4を回転駆動することによって第1ヒー
トステーション14および第2ヒートステーション15
が極低温に冷却される。尚、通常、両ディスプレーサ
6,8は、内部に蓄積した冷熱を逃がさないようにフェ
ノール樹脂等の断熱材で形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2段GM冷凍機においては、以下のような問題があ
る。
【0006】上記構成の2段GM冷凍機における第2デ
ィスプレーサ8の高温端の温度は約40Kとなり、第2
ディスプレーサ8の低温端および第2ヒートステーショ
ン15の温度は4Kとなる。
【0007】ところで、上記構成の2段GM冷凍機は、
使用される環境によっては水平もしくは倒立に配置され
る場合がある。そして、例えば水平に配置された場合を
例にとると、第2ディスプレーサ8における高温端と低
温端とは同じ高さに位置することになる。その場合、第
2ディスプレーサ8内には蓄冷材9が存在し、絶えずヘ
リウムガスが強制的に供給/排気されるために、上記高
温端の温度は約40Kに上記低温端の温度は4Kに保持
されるので問題はない。
【0008】ところが、上記第2膨張シリンダ3と第2
ディスプレーサ8との間には蓄冷材はなく、ヘリウムガ
スも強制的に給排気されない。したがって、第2膨張シ
リンダ3と第2ディスプレーサ8との間の空間における
上記高温端側の冷気と低温端側の冷気とは自由に交ざり
合う。また倒立に配置された場合には、上記空間におけ
る低温端側の冷気が高温端側に降下して、高温端側の冷
気と低温端側の冷気とは交ざり合う。
【0009】そうすると、上記空間における低温端側の
温度が、2段GM冷凍機を正立に配置した場合よりも高
温になり、その結果第2ヒートステーション15の温度
が4Kを維持できなくなる。したがって、2段GM冷凍
機を水平もしくは倒立に配置した場合の冷凍能力は正立
に配置した場合の冷凍能力よりも低くなり、配置方向に
よって冷凍能力が変換するという問題が生ずる。
【0010】そこで、この発明の目的は、配置方向によ
って冷凍能力に変化が生じない蓄冷冷凍機を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、膨張シリンダに収納された
ディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄える蓄冷冷凍機に
おいて、上記ディスプレーサの外周面には、フェノール
樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で形成された複数の
帯が環状に巻き付けられていることを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、ディスプレーサの外周
面にはフェノール樹脂よりも熱伝導率が高い熱伝導良体
形成された複数の帯が環状に巻き付けられている。し
たがって、上記ディスプレーサが収納された膨張シリン
ダと上記ディスプレーサとの間の空間に存在する冷媒ガ
スが、上記ディスプレーサ内の蓄冷材との熱交換によっ
て積極的に冷却される。そのために、上記膨張シリンダ
が水平もしくは倒立に配置されて上記空間の高温端側の
冷気と低温端側の冷気とが交ざり合っても、低温端の温
度が上昇することがない。したがって、上記膨張シリン
ダが水平もしくは倒立に配置された場合の冷凍能力が、
正立に配置された場合の冷凍能力に比して低下すること
はない。
【0013】その際に、上記ディスプレーサの外周面に
巻きつけられる上記熱伝導良体の帯の間隔を設けること
によって、上記ディスプレーサの外周壁全体または外周
面全体を上記熱伝導良体で形成する場合よりも上記熱伝
導良体の使用量を減らして、コストダウンが図られる
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1
係る発明の蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの
外周壁における上記熱伝導良体の帯が巻き付けられてい
る複数の箇所に、上記外周壁を貫通する貫通孔を設けた
ことを特徴としている。
【0015】上記構成によれば、上記熱伝導良体の内面
の一部が貫通孔を介して上記ディスプレーサ内に露出さ
れることによって、請求項1に係る発明における上記デ
ィスプレーサの内から外への熱伝導の低下がある程度解
消される。
【0016】また、請求項3に係る発明は、膨張シリン
ダに収納されたディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄え
蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの外周面に
フェノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で形成
された帯が螺旋状に巻き付けられていることを特徴とし
ている。
【0017】上記構成によれば、上記ディスプレーサの
外周面に上記熱伝導良体の帯を螺旋状に巻き付けること
によって、上記ディスプレーサの外周壁全体または外周
面全体を上記熱伝導良体で形成する場合よりも上記熱伝
導良体の使用量を減らしてコストダウンが図られる。
【0018】また、請求項4に係る発明は、請求項3
係る発明の蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの
外周壁における上記熱伝導良体の帯が巻き付けられてい
る箇所に、上記外周壁を貫通する貫通孔を設けたことを
特徴としている。
【0019】上記構成によれば、上記熱伝導良体の内面
の一部が貫通孔を介して上記ディスプレーサ内に露出さ
れることによって、請求項3に係る発明における上記デ
ィスプレーサの内から外への熱伝導の低下がある程度解
消される。
【0020】また、請求項5に係る発明は、膨張シリン
ダに収納されたディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄え
蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの外周壁
は、フェノール樹脂と同等の熱伝導率を有する筒状体
と,フェノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で成
る筒状体とを,交互に接続して形成されていることを特
徴としている。
【0021】上記構成によれば、上記ディスプレーサの
外周壁が、フェノール樹脂と同程度の熱伝導率を有する
筒状体と上記熱伝導良体の筒状体とが交互に接続されて
形成されることによって、上記ディスプレーサの外周壁
全体を上記熱伝導良体で形成する場合よりも上記熱伝導
良体の使用量を減らしてコストダウンが図られる。
【0022】また、請求項6に係る発明は、膨張シリン
ダに収納されたディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄え
蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの外周壁
は、フェノール樹脂と同等の熱伝導率を有する1本の帯
状体と,上記フェノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導
良体で成る1本の帯状体とを並べて螺旋状に巻き、上記
帯状体間を接続して形成されていることを特徴としてい
る。
【0023】上記構成によれば、上記ディスプレーサの
外周壁が、フェノール樹脂と同程度の熱伝導率を有する
帯状体と上記熱伝導良体の帯状体とが螺旋状に巻き付け
られて形成されることによって、上記ディスプレーサの
外周壁全体を上記熱伝導良体で形成する場合よりも上記
熱伝導良体の使用量を減らしてコストダウンが図られ
る。
【0024】また、請求項7に係る発明は、膨張シリン
ダに収納されたディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄え
蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの外周壁
は、フェノール樹脂と同等の熱伝導率を有する1個の筒
状体と上記フェノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良
体で成る1個の筒状体とを接続して形成されると共に、
上記熱伝導良体で成る筒状体の方が上記ディスプレーサ
における高温側に位置していることを特徴としている。
【0025】上記構成によれば、上記ディスプレーサの
外周壁が、フェノール樹脂と同程度の熱伝導率を有する
筒状体と上記熱伝導良体の筒状体とが接続されて形成さ
れることによって、上記ディスプレーサの外周壁全体を
熱伝導良体で形成する場合よりも上記熱伝導良体の使用
を減らしてコストダウンが図られる。その際に、上記
熱伝導良体の方が上記ディスプレーサの高温側に位置す
ることによって、膨張シリンダと上記ディスプレーサと
の間の空間における高温側の冷媒ガスが効率よく冷却さ
れて、低温端の温度上昇が効果的に防止される。
【0026】また、請求項8に係る発明は、膨張シリン
ダに収納されたディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄え
蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの外周壁の
外周面と内周面とがフェノール樹脂より熱伝導率が高い
熱伝導良体で覆われていることを特徴としている。
【0027】上記構成によれば、上記ディスプレーサの
外周壁の外周面と内周面とが上記熱伝導良体で覆われる
ことによって、上記ディスプレーサの外周壁全体を上記
熱伝導良体で形成した場合における上記ディスプレーサ
の内から外への熱伝導の低下を抑えつつ上記熱伝導良体
の使用量を減らしてコストダウンが図られる。
【0028】また、請求項9に係る発明は、膨張シリン
ダに収納されたディスプレーサ内の蓄冷材に冷熱を蓄え
る蓄冷冷凍機において、上記ディスプレーサの外周壁
は、フェノール樹脂よりも熱伝導率が高い熱伝導良体で
形成された第1筒体と、上記熱伝導良体で形成されると
共に上記第1筒体内に隙間を有して挿入された第2筒体
と、上記第1,第2筒体の間に設けられた蓄冷部で形成
されていることを特徴としている。
【0029】上記構成によれば、上記ディスプレーサの
外周壁を構成する熱伝導良体の二重構造の間に蓄冷部を
設けることによって、上記膨張シリンダとディスプレー
サとの間の空間に存在する冷媒ガスと上記蓄冷材との熱
交換が、安定して行われる。
【0030】また、請求項10に係る発明は、請求項9
に係る発明の蓄冷冷凍機において、上記第1,第2筒体
の間にヘリウムガスが充填されて上記蓄冷部を構成して
いることを特徴としている。
【0031】上記構成によれば、上記蓄冷部が蓄冷冷凍
機の冷媒ガスとして使用されるヘリウムガスで構成され
ることによって、上記蓄冷部が容易に形成される。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の蓄冷
冷凍機としての2段GM冷凍機における第2ディスプレ
ーサの断面図である。この第2ディスプレーサ(以下、
単にディスプレーサという)21では、高温側に対する
ヘリウムガスの給排を行うための給排口23を有する高
温端壁22と第2膨張シリンダ29先端部の膨張室(図
示せず)との境界となる低温端壁24とを、従来同様フ
ェノール樹脂で形成している。これに対して、高温端壁
22と低温端壁24とをつなぐ円筒状の外周壁25を、
熱伝導良体であるステンレスで形成している。尚、26
は蓄冷材(一部を図示)である。
【0033】上述したように、上記ディスプレーサ21
内の温度は、ディスプレーサ21が水平に配置されても
高温端27が約40Kに、低温端28が4Kに保持され
る。したがって、ディスプレーサ21の内部には、図2
に示すように、高温端27の約40Kから低温端28の
4Kへの温度勾配が生ずる。そして、上記膨張室で発生
する冷熱が供給される低温領域Aの温度は4Kで安定し
ているが、中温領域Bや高温領域C(特に中温領域B)で
は、ヘリウムガスの給排サイクルにおいて大きな温度幅
を有している。つまり、上記ディスプレーサ21内にお
ける中温領域Bの温度は不安定であるにも拘わらず低温
領域Aの温度は4Kに安定しているのである。このこと
は、中温領域Bの冷熱を他に利用しても低温領域Aの温
度は4Kに保たれることを意味する。
【0034】そこで、本実施の形態においては、上述の
ことを利用して、中温領域Bの冷熱で、熱伝導良体であ
るステンレス製の外周壁25を介して、ディスプレーサ
21と第2膨張シリンダ(以下、単に膨張シリンダと言
う)29との間の領域30内のヘリウムガスを積極的に
冷却するのである。
【0035】尚、このことによって、上記ディスプレー
サ21内の中温領域Bの温度の平均値は高くなるが、そ
のための低温領域Aの温度への影響は少ない。それより
も、領域30内のヘリウムガスが積極的に冷却されるこ
とによって、領域30における低温端28側の温度上昇
が防止される効果の方が大きく、トータルとして冷凍能
力を高めることができるのである。さらに、外周壁25
をステンレスで形成することによって、従来のフェノー
ル樹脂で形成した場合より薄肉に形成でき、その分だけ
ディスプレーサ21を小型に形成できるという効果もあ
る。
【0036】上述のように、本実施の形態においては、
2段GM冷凍機のディスプレーサ21における外周壁2
5を、熱伝導良体であるステンレスで形成している。し
たがって、ディスプレーサ21と膨張シリンダ29との
間の領域30内のヘリウムガスを、ディスプレーサ21
内の蓄冷材26との熱交換によって積極的に冷却するこ
とができる。そのために、本実施の形態における2段G
M冷凍機は、水平に配置されて領域30の高温端27と
低温端28とが同じ高さになったとしても、低温端28
側の温度が上昇することが防止される。すなわち、本実
施の形態によれば、水平に配置された場合の冷凍能力が
正立に配置された場合の冷凍能力に比して低下すること
はない。また、倒立に配置された場合も同様に、領域3
0の低温端28側の冷気が高温端27側へ降下して高温
端27側の冷気と交ざり合っても、低温端28側の温度
が上昇することが防止される。つまり設置方向に冷凍能
力が変化しない蓄冷冷凍機を提供できるのである。
【0037】図3〜図10は、他の実施の形態における
ディスプレーサの構成を示す。図3に示すディスプレー
サ31は、全体をフェノール樹脂で形成し、円筒状の外
周壁32の外周面に所定深さの凹部33を形成する。そ
して、この凹部33内にステンレス板34を巻き付け
て、外周壁32をステンレスとフェノール樹脂との二重
構造に構成している。こうして、ステンレスの使用量を
減らしてコストの低下を図るのである。
【0038】図4に示すディスプレーサ35は、全体を
フェノール樹脂で形成し、円筒状の外周壁36の外周面
に所定深さで所定幅の凹部37を複数本形成する。そし
て、この凹部37,37,…の夫々に沿ってステンレス帯
38,38,…を環状に巻き付けて、外周壁36を部分的
にステンレスとフェノール樹脂との二重構造に構成して
いる。尚、図4においては複数本のステンレス帯を巻き
付けているが、図5に示すように、フェノール樹脂で形
成されたディスプレーサ41の外周壁42に螺旋状に所
定幅の凹部を形成し、この凹部に沿って1本のステンレ
ス帯43を螺旋状に巻き付けてもよい。
【0039】図6に示すディスプレーサ45は、全体を
フェノール樹脂で形成し、円筒状の外周壁46の外周面
に所定深さで所定幅の凹部47を複数本形成する。さら
に、各凹部47の位置における外周壁46には、半径方
向に外周壁46を貫通する貫通孔48を複数個ずつ設け
る。そして、上記凹部47,47,…の夫々に沿ってステ
ンレス帯49,49,…を環状に巻き付けている。こうす
ることによって、図4におけるディスプレーサ35の内
から外への熱伝導の低下を解消するのである。尚、図6
においては複数本のステンレス帯を巻き付けているが、
図5と同様に螺旋状の凹部を形成し、貫通孔を設けて1
本のステンレス帯を螺旋状に巻き付けてもよい。
【0040】図7に示すディスプレーサ51は、円筒状
の外周壁52を、フェノール樹脂で形成された同じ内径
と外形とを有する複数のフェノール樹脂筒53と、ステ
ンレスで形成されたフェノール筒53と同じ内径および
外形を有する複数のステンレス筒54とを、交互に接続
して構成している。尚、図7においては複数本のフェノ
ール樹脂筒と複数本のステンレス筒とを交互に配列して
形成しているが、1本のフェノール樹脂帯と1本のステ
ンレス帯とを並べて螺旋状に巻いて互いの間を接続して
形成してもよい。
【0041】図8に示すディスプレーサ55は、円筒状
の外周壁56を、同じ内径と外形とを有する1つのステ
ンレス筒57と1つのフェノール樹脂筒58とを接続し
て構成している。その場合に、高温端59側をステンレ
ス筒57とする一方、低温端60側をフェノール樹脂筒
58としている。こうすることによって、ディスプレー
サ55と膨張シリンダ(図示せず)との間における高温側
のヘリウムガスを選択的に冷却することができ、大きな
効果が得られるのである。
【0042】図9に示すディスプレーサ61は、円筒状
の外周壁62を、フェノール樹脂で形成されたフェノー
ル樹脂筒63をステンレスで形成されたステンレス筒6
4,65で外側と内側とから挟み込んだサンドイッチ構
造に形成成している。こうすることによって、図3にお
けるディスプレーサ31の内から外への熱伝導の低下を
改善するのである。
【0043】図10に示すディスプレーサ71は、円筒
状の外周壁72を、内径の異なる2つのステンレス筒7
3,74を同軸に重ね合わせて隙間を有する二重構造に
形成している。そして、ステンレス筒73とステンレス
筒74との間の空間75の低温端76は、ディスプレー
サ71内のヘリウムガスを膨張シリンダ(図示せず)の膨
張室に導く通路77に連通している。こうして、通路7
7を通るヘリウムガスを空間75に導入して空間75内
を比熱の大きなヘリウムガスで満たすことによって、デ
ィスプレーサ71の外周壁72内部に蓄冷部を設けるこ
とができる。したがって、ディスプレーサ71と上記膨
張シリンダとの間の空間のヘリウムガスの冷却を安定し
て行うことができるのである。尚、図10においては、
空間75の低温端76側を通路77に連通して空間75
内にヘリウムガスを導入しているが、空間75と通路7
7との間を閉鎖して空間75内に予めヘリウムガスを封
入しておいても構わない。
【0044】上記各実施の形態においては、各ディスプ
レーサ21,31,35,41,45,51,55,61,71
の少なくとも外周面の一部をステンレスで構成してい
る。しかしながら、上記外周面の一部を構成する材質は
ステンレスに限定されるものではなく、熱伝導率が0.
921〜5(W・m-1・K-1)であるフェノール樹脂よりも
熱伝導率が高い熱伝導良体であればよい。このような熱
伝導良体としては、ステンレス(熱伝導率:0.3〜10
(W・m-1・K-1))の他に、銅系コンスタンタン(熱伝導
率:5〜20)、アルミニウム合金(熱伝導率:3〜10
0)、鉄合金(熱伝導率:0.3〜10)、ニッケル合金
(熱伝導率:0.5〜10)、チタン合金(熱伝導率:0.
5〜10)、黄銅(熱伝導率:4〜100)、マンガニン
(熱伝導率:ステンレス鋼の1.5〜2.5倍)、銅合金
(熱伝導率:1〜100)等がある。
【0045】尚、この発明の蓄冷冷凍機のディスプレー
サにおける材質やその材質の配置以外の基本形状や基本
構造については特に限定するものではない。
【0046】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の蓄冷冷凍機は、ディスプレーサの外周壁を、そ
の外周面にフェノール樹脂よりも熱伝導率が高い熱伝導
良体で形成されている複数の帯を環状に巻き付けて形成
したので、上記ディスプレーサが収納された膨張シリン
ダと上記ディスプレーサとの間の空間に存在する冷媒ガ
スを、上記ディスプレーサ内の蓄冷材との熱交換によっ
て積極的に冷却できる。そのために、上記膨張シリンダ
が水平もしくは倒立に配置されたとしても、低温端側の
温度上昇を防止できる。
【0047】したがって、この発明によれば、上記膨張
シリンダが水平もしくは倒立に配置された場合の冷凍能
力が正立に配置された場合の冷凍能力に比して低下する
ことはなく、配置方向によって冷凍能力に変化が生じな
い。さらに、上記ディスプレーサの外周壁全体または外
周面全体を上記熱伝導良体で形成する場合よりも上記熱
伝導良体の使用量を減らして、コストダウンを図ること
ができる。
【0048】また、請求項2に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁における上記熱伝導良
体の帯が巻き付けられている複数の箇所に、上記外周壁
を貫通する貫通孔を設けたので、上記熱伝導良体の内面
の一部を上記貫通孔を介して上記ディスプレーサ内に露
出できる。したがって、請求項1に係る発明における上
記ディスプレーサの内から外への熱伝導の低下をある程
度解消できる。
【0049】また、請求項3に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁を、外周面に上記熱伝
導良体で形成された帯を螺旋状に巻き付けて形成したの
で、 記ディスプレーサの外周壁全体あるいは外周面全
体を上記熱伝導良体で形成する場合よりも上記熱伝導良
体の使用量を減らして、コストダウンを図ることができ
る。
【0050】また、請求項4に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁における上記熱伝導良
体の帯が巻き付けられている箇所に、上記外周壁を貫通
する貫通孔を設けたので、上記熱伝導良体の内面の一部
を上記貫通孔を介して上記ディスプレーサ内に露出でき
る。したがって、請求項3に係る発明における上記ディ
スプレーサの内から外への熱伝導の低下をある程度解消
できる。
【0051】また、請求項5に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁を、フェノール樹脂と
同等の熱伝導率を有する筒状体と上記熱伝導良体で成る
筒状体とを交互に接続して形成したので、上記ディスプ
レーサの外周壁全体を上記熱伝導良体で形成する場合よ
りも上記熱伝導良体の使用量を減らしてコストダウンを
図ることができる。
【0052】また、請求項6に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁を、フェノール樹脂と
同等の熱伝導率を有する1本の帯状体と上記熱伝導良体
で成る1本の帯状体とを並べて、螺旋状に巻いて形成し
たので、上記ディスプレーサの外周壁全体を上記熱伝導
良体で形成する場合よりも上記熱伝導良体の使用量を減
らして、コストダウンを図ることができる。
【0053】また、請求項7に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁を、フェノール樹脂と
同等の熱伝導率を有する1個の筒状体と上記熱伝導良体
で成る1個の筒状とを接続して形成するので、上記ディ
スプレーサの外周壁全体を熱伝導良体で形成する場合よ
りも上記熱伝導良体の使用量を減らしてコストダウンを
図ることができる。その際に、上記熱伝導良体の方を上
記ディスプレーサにおける高温側に位置させるので、上
記膨張シリンダとディスプレーサとの間の空間における
高温側の冷媒ガスを効率よく冷却でき、低温端側の温度
上昇を効果的に防止できる。
【0054】また、請求項8に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁を、外周面と内周面と
を上記熱伝導良体で覆って形成したので、上記ディスプ
レーサの外周壁全体を上記熱伝導良体で形成した場合
おける上記ディスプレーサの内から外への熱伝導の低下
を抑えつつ上記熱伝導良体の使用量を減らしてコストダ
ウンを図ることができる。
【0055】また、請求項9に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記ディスプレーサの外周壁を、フェノール樹脂よ
りも熱伝導率が高い熱伝導良体で形成された第1,第2
筒体の一方を他方に挿入して隙間を有した二重構造を構
成し、上記第1,第2筒体の間に蓄冷部を設けて形成し
たので、上記膨張シリンダおよびディスプレーサ間に存
在する冷媒ガスと上記蓄冷材との熱交換を、安定して行
うことができる。
【0056】また、請求項10に係る発明の蓄冷冷凍機
は、上記第1,第2筒体の間にヘリウムガスを充填して
上記蓄冷部を構成しているので、上記蓄冷部を容易に形
成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の蓄冷冷凍機におけるディスプレーサ
の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示すディスプレーサの内部温度を示す図
である。
【図3】図1とは異なるディスプレーサの断面図であ
る。
【図4】図1および図3とは異なるディスプレーサの断
面図である。
【図5】図1,図3および図4とは異なるディスプレー
サの外周面図である。
【図6】図1および図3〜図5とは異なるディスプレー
サの断面図である。
【図7】図1および図3〜図6とは異なるディスプレー
サの断面図である。
【図8】図1および図3〜図7とは異なるディスプレー
サの断面図である。
【図9】図1および図3〜図8とは異なるディスプレー
サの断面図である。
【図10】図1および図3〜図9とは異なるディスプレ
ーサの断面図である。
【図11】2段GM冷凍機の動作説明図である。
【符号の説明】 21,31,35,41,45,51,55,61,71…ディ
スプレーサ、22…高温端壁、 2
4…低温端壁、25,32,36,42,46,52,56,
62,72…外周壁、26,78…蓄冷材、
27,59…高温端、28,60,76…低温端、
33,37,47…凹部、34…ステンレス
板、 38,43,49…ステンレス帯、
48…貫通孔、 53,58,63
…フェノール筒、54,57,64,65,73,74…ス
テンレス筒、75…空間、 7
7…通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−101923(JP,A) 特開 平4−124561(JP,A) 特開 平4−121557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 9/14 510

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張シリンダ(29)に収納されたディス
    プレーサ(35,45)内の蓄冷材(26)に冷熱を蓄える
    蓄冷冷凍機において、 上記ディスプレーサ(35,45)の外周面には、フェノ
    ール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で形成された複
    数の帯(38,49)が環状に巻き付けられていることを
    特徴とする蓄冷冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の蓄冷冷凍機において、 上記ディスプレーサ(45)の外周壁(46)における上記
    熱伝導良体の帯(49)が巻き付けられている複数の箇所
    に、上記外周壁(46)を貫通する貫通孔(48)を設けた
    ことを特徴とする蓄冷冷凍機。
  3. 【請求項3】 膨張シリンダ(29)に収納されたディス
    プレーサ(41)内の蓄冷材(26)に冷熱を蓄える蓄冷冷
    凍機において、 上記ディスプレーサ(41)の外周面には、フェノール樹
    脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で形成された帯(43)
    が螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする蓄冷冷
    凍機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の蓄冷冷凍機において、 上記ディスプレーサ(41)の外周壁(42)における上記
    熱伝導良体の帯(43)が巻き付けられている箇所に、上
    記外周壁(42)を貫通する貫通孔を設けたことを特徴と
    する蓄冷冷凍機。
  5. 【請求項5】 膨張シリンダ(29)に収納されたディス
    プレーサ(51)内の蓄冷材(26)に冷熱を蓄える蓄冷冷
    凍機において、 上記ディスプレーサ(51)の外周壁(52)は、フェノー
    ル樹脂と同等の熱伝導率を有する筒状体(53)と、フェ
    ノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で成る筒状体
    (54)とを、交互に接続して形成されていることを特徴
    とする蓄冷冷凍機。
  6. 【請求項6】 膨張シリンダ(29)に収納されたディス
    プレーサ内の蓄冷材(26)に冷熱を蓄える蓄冷冷凍機に
    おいて、 上記ディスプレーサの外周壁は、フェノール樹脂と同等
    の熱伝導率を有する1本の帯状体と、フェノール樹脂よ
    り熱伝導率が高い熱伝導良体で成る1本の帯状体とを並
    べて螺旋状に巻き、上記帯状体間を接続して形成されて
    いることを特徴とする蓄冷冷凍機。
  7. 【請求項7】 膨張シリンダ(29)に収納されたディス
    プレーサ(55)内の蓄冷材(26)に冷熱を蓄える蓄冷冷
    凍機において、 上記ディスプレーサ(55)の外周壁(56)は、フェノー
    ル樹脂と同等の熱伝導率を有する1個の筒状体(58)と
    フェノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良体で成る1
    個の筒状体(57)とを接続して形成される共に、上記熱
    伝導良体で成る筒状体(57)の方が上記ディスプレーサ
    (55)における高温側に位置していることを特徴とする
    蓄冷冷凍機。
  8. 【請求項8】 膨張シリンダ(29)に収納されたディス
    プレーサ(61)内の蓄冷材(26)に冷熱を蓄える蓄冷冷
    凍機において、 上記ディスプレーサ(61)の外周壁(62)の外周面と内
    周面とが、フェノール樹脂より熱伝導率が高い熱伝導良
    体(64,65)で覆われていることを特徴とする蓄冷冷
    凍機。
  9. 【請求項9】 膨張シリンダに収納されたディスプレー
    サ(71)内の蓄冷材(78)に冷熱を蓄える蓄冷冷凍機に
    おいて、 上記ディスプレーサ(71)の外周壁(72)は、 フェノール樹脂よりも熱伝導率が高い熱伝導良体で形成
    された第1筒体(73)と、 上記熱伝導良体で形成されると共に、上記第1筒体(7
    3)内に隙間を有して挿入された第2筒体(74)と、 上記第1,第2筒体(73,74)の間に設けられた蓄冷部
    (75)で形成されていることを特徴とする蓄冷冷凍機。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の蓄冷冷凍機におい
    て、 上記第1,第2筒体(73,74)の間にヘリウムガスが充
    填されて、上記蓄冷部(75)を構成していることを特徴
    とする蓄冷冷凍機。
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