JP3291769B2 - 位置検出装置、露光装置及び露光方法 - Google Patents
位置検出装置、露光装置及び露光方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の位置を検出する
位置検出装置に関するものである。
位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の位置検出装置には、物体上に設け
られた位置検出のためのアライメントマークに対して垂
直に照明光を供給して、この照明されたアライメントマ
ークを光電顕微鏡等の検出光学系によって検出し、その
2次元的な位置を検出するものが知られている。そし
て、このアライメントマークは、物体上で段差となるよ
うに構成される。
られた位置検出のためのアライメントマークに対して垂
直に照明光を供給して、この照明されたアライメントマ
ークを光電顕微鏡等の検出光学系によって検出し、その
2次元的な位置を検出するものが知られている。そし
て、このアライメントマークは、物体上で段差となるよ
うに構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
位置検出装置においては、照明のσ値(照明光学系の
N.A/検出光学系のN.A)が固定されているため、
アライメントマークが20nm程度の高さの段差である
場合には、検出光学系にて検出されるアライメントマー
クの像のコントラストが低下するため、位置検出の精度
が著しく低下するという問題点がある。
位置検出装置においては、照明のσ値(照明光学系の
N.A/検出光学系のN.A)が固定されているため、
アライメントマークが20nm程度の高さの段差である
場合には、検出光学系にて検出されるアライメントマー
クの像のコントラストが低下するため、位置検出の精度
が著しく低下するという問題点がある。
【0004】そこで、本発明は、低段差のアライメント
マークを有する物体でも、高精度な位置検出ができる位
置検出装置を提供することを目的とする。
マークを有する物体でも、高精度な位置検出ができる位
置検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の位置検出装置
は、上述の目的を達成するために、以下に述べる構成を
有している。例えば、図1に示すごとく、照明光を供給
する光源と、該光源からの照明光を物体に向けて照射す
るための対物光学系と、前記光源と該対物光学系との間
の光路中に設けられた光分割手段と、前記対物光学系と
該光分割手段とを介した前記物体からの光を受光して光
電変換する光電変換素子とを有し、該光電変換素子から
の出力信号に基づいて前記物体の位置を検出する位置検
出装置は、前記照明光を所定の方向で振動する直線偏光
の光に変換する偏光子を前記光源と前記光分割手段との
間に設けると共に、前記直線偏光の光を第1の方向で振
動する第1直線偏光の光と第2の方向で振動する第2直
線偏光の光とに分離した状態で前記物体を照明し、かつ
前記物体からの前記第1及び第2直線偏光の光を合成す
る複屈折部材を前記光分割手段と前記物体との間に設
け、前記複屈折部材を介して前記合成された光によっ
て、所定の方向に振動する直線偏光の光を抽出する検光
子を前記光分割手段と前記光電変換素子との間の光路中
に配置し、前記物体を介した前記第1及び第2直線偏光
の光の双方を前記光電変換素子へ導く第1の検出状態
と、前記物体を介した前記第1直線偏光の光と前記物体
を介した前記第2直線偏光の光との何れか一方を前記光
電変換素子へ導く第2の検出状態とを切り換えるため
に、前記偏光子と前記検光子との少なくとも一方は、回
転可能に設けられるように構成される。
は、上述の目的を達成するために、以下に述べる構成を
有している。例えば、図1に示すごとく、照明光を供給
する光源と、該光源からの照明光を物体に向けて照射す
るための対物光学系と、前記光源と該対物光学系との間
の光路中に設けられた光分割手段と、前記対物光学系と
該光分割手段とを介した前記物体からの光を受光して光
電変換する光電変換素子とを有し、該光電変換素子から
の出力信号に基づいて前記物体の位置を検出する位置検
出装置は、前記照明光を所定の方向で振動する直線偏光
の光に変換する偏光子を前記光源と前記光分割手段との
間に設けると共に、前記直線偏光の光を第1の方向で振
動する第1直線偏光の光と第2の方向で振動する第2直
線偏光の光とに分離した状態で前記物体を照明し、かつ
前記物体からの前記第1及び第2直線偏光の光を合成す
る複屈折部材を前記光分割手段と前記物体との間に設
け、前記複屈折部材を介して前記合成された光によっ
て、所定の方向に振動する直線偏光の光を抽出する検光
子を前記光分割手段と前記光電変換素子との間の光路中
に配置し、前記物体を介した前記第1及び第2直線偏光
の光の双方を前記光電変換素子へ導く第1の検出状態
と、前記物体を介した前記第1直線偏光の光と前記物体
を介した前記第2直線偏光の光との何れか一方を前記光
電変換素子へ導く第2の検出状態とを切り換えるため
に、前記偏光子と前記検光子との少なくとも一方は、回
転可能に設けられるように構成される。
【0006】
【作用】上述の構成の如く本発明の位置合わせ装置で
は、第1の方向で振動する直線偏光の光線oと、第2の
方向で振動する直線偏光の光線eとを所定の間隔で、ア
ライメントマークを有する物体へ向けて垂直落射照明し
ており、アライメントマークでの光線oと光線eとの反
射による光を複屈折部材で合成している。
は、第1の方向で振動する直線偏光の光線oと、第2の
方向で振動する直線偏光の光線eとを所定の間隔で、ア
ライメントマークを有する物体へ向けて垂直落射照明し
ており、アライメントマークでの光線oと光線eとの反
射による光を複屈折部材で合成している。
【0007】そして、このアライメントマークが段差で
構成され、この段差部分を挟んで光線o、光線eが供給
されているとき、この段差による光路長差をδ(落射照
明の場合、レジストの屈折率をnとすると段差の高さは
δ/2nである)として、照明光の波長をλとしたと
き、光線oと光線eとの間の位相差φは、 φ=2πδ/λ である。そして、この位相差φが生じた部分の光強度I
は、 I=|1+exp〔−iφ〕|2 =2(1+cosφ) となり、光線oと光線eとの間に生じる位相差に応じて
変化する。
構成され、この段差部分を挟んで光線o、光線eが供給
されているとき、この段差による光路長差をδ(落射照
明の場合、レジストの屈折率をnとすると段差の高さは
δ/2nである)として、照明光の波長をλとしたと
き、光線oと光線eとの間の位相差φは、 φ=2πδ/λ である。そして、この位相差φが生じた部分の光強度I
は、 I=|1+exp〔−iφ〕|2 =2(1+cosφ) となり、光線oと光線eとの間に生じる位相差に応じて
変化する。
【0008】このように、本発明による位置検出装置に
おいては、アライメントマークの段差による位相差を光
強度に変換して、光電変換素子上に、微分干渉像を形成
することができる。従って、アライメントマークの段差
が20nm程度の低段差であっても、このアライメント
マークの段差部分(エッジ部分)による位相差のため
に、段差を検出することができる。
おいては、アライメントマークの段差による位相差を光
強度に変換して、光電変換素子上に、微分干渉像を形成
することができる。従って、アライメントマークの段差
が20nm程度の低段差であっても、このアライメント
マークの段差部分(エッジ部分)による位相差のため
に、段差を検出することができる。
【0009】一方、アライメントマークの段差が高い場
合には、この段差によって生じる位相差が2πを超えて
しまうため、アライメントマークのエッジ近傍に、エッ
ジ部分の勾配に依存する干渉縞が発生し、アライメント
マークの検出精度が低下する恐れがある。しかし、本発
明においては、偏光子と検光子とを相対的に回転可能に
して、光電変換素子に光線oと光線eとの何れか一方の
光が到達させることも可能である。このため、光電変換
素子で、通常の明視野照明と実質的に同等な照明光によ
るアライメントマークの像が形成される。このように、
アライメントマークの段差が高い場合でも、本発明によ
る位置検出装置では、アライメントマークの位置を高精
度に検出することができる。
合には、この段差によって生じる位相差が2πを超えて
しまうため、アライメントマークのエッジ近傍に、エッ
ジ部分の勾配に依存する干渉縞が発生し、アライメント
マークの検出精度が低下する恐れがある。しかし、本発
明においては、偏光子と検光子とを相対的に回転可能に
して、光電変換素子に光線oと光線eとの何れか一方の
光が到達させることも可能である。このため、光電変換
素子で、通常の明視野照明と実質的に同等な照明光によ
るアライメントマークの像が形成される。このように、
アライメントマークの段差が高い場合でも、本発明によ
る位置検出装置では、アライメントマークの位置を高精
度に検出することができる。
【0010】上述の如く本発明による位置検出装置で
は、アライメントマークの段差の高さに依らず、このア
ライメントマークを精度良く検出することができる。
は、アライメントマークの段差の高さに依らず、このア
ライメントマークを精度良く検出することができる。
【0011】
【実施例】以下、図1、図2を参照して本発明による実
施例を説明する。図1は、本発明による位置検出装置を
露光装置に適用した例を示す概略図であり、図2は、こ
の位置検出装置の検出原理を示す原理図である。この図
1に示す露光装置においては、投影対物レンズ10に関
してウェハWとレチクルRとが所定の倍率で共役配置さ
れており、レチクルRは、図示なき主照明系による主照
明光にて均一に照明され、レチクルRに設けられた回路
パターンがウェハW上に塗布されたレジストに投影露光
される。
施例を説明する。図1は、本発明による位置検出装置を
露光装置に適用した例を示す概略図であり、図2は、こ
の位置検出装置の検出原理を示す原理図である。この図
1に示す露光装置においては、投影対物レンズ10に関
してウェハWとレチクルRとが所定の倍率で共役配置さ
れており、レチクルRは、図示なき主照明系による主照
明光にて均一に照明され、レチクルRに設けられた回路
パターンがウェハW上に塗布されたレジストに投影露光
される。
【0012】本実施例では、この投影対物レンズ10の
側方に位置検出装置20〜30が設けられており、この
位置検出装置20〜30は、ウェハW上に設けられた位
置合わせのためのマークであるアライメントマークAM
を検出する。そして、この検出されたアライメントマー
クAMの位置に基づいて、ステージSTを所定の位置に
駆動する。以下、この位置検出装置について詳述する。
側方に位置検出装置20〜30が設けられており、この
位置検出装置20〜30は、ウェハW上に設けられた位
置合わせのためのマークであるアライメントマークAM
を検出する。そして、この検出されたアライメントマー
クAMの位置に基づいて、ステージSTを所定の位置に
駆動する。以下、この位置検出装置について詳述する。
【0013】なお、図1において、説明を簡単にするた
めに、位置検出装置による照明光の主光線のみを実線に
て示しており、この照明光により照明されたウェハWか
らの反射光の結像関係を破線で示している。この図1に
おいて、ウェハWに塗布されたレジストの感光波長域以
外の波長の照明光を供給する光源部20から供給される
位置検出のための照明光は、偏光子21を通過して所定
の偏光方向の直線偏光光となる。この直線偏光光は、紙
面垂直方向の偏光成分と紙面上下方向の偏光成分とに分
解することができる。
めに、位置検出装置による照明光の主光線のみを実線に
て示しており、この照明光により照明されたウェハWか
らの反射光の結像関係を破線で示している。この図1に
おいて、ウェハWに塗布されたレジストの感光波長域以
外の波長の照明光を供給する光源部20から供給される
位置検出のための照明光は、偏光子21を通過して所定
の偏光方向の直線偏光光となる。この直線偏光光は、紙
面垂直方向の偏光成分と紙面上下方向の偏光成分とに分
解することができる。
【0014】そして、この偏光子21を通過した照明光
は、照明光と検出光との光路を分割する光分割プリズム
22で反射されて、ウォラストンプリズム23に向か
う。このウォラストンプリズム23は、紙面垂直方向に
光学軸を持つ一軸性結晶のプリズムと紙面左右方向に光
学軸を持つ一軸性結晶のプリズムとを互いに接合したも
のである。そして、このウォラストンプリズム23に入
射する照明光の持つ偏光成分がウォラストンプリズム2
3の2つの光学軸に夫々平行であるため、このウォラス
トンプリズム23から射出する照明光は、互いに直交す
る偏光方向を持つ光線oと光線eと分離される。そし
て、分離された光線oと光線eとは、所定の角度をなし
て対物レンズ24に向かう。
は、照明光と検出光との光路を分割する光分割プリズム
22で反射されて、ウォラストンプリズム23に向か
う。このウォラストンプリズム23は、紙面垂直方向に
光学軸を持つ一軸性結晶のプリズムと紙面左右方向に光
学軸を持つ一軸性結晶のプリズムとを互いに接合したも
のである。そして、このウォラストンプリズム23に入
射する照明光の持つ偏光成分がウォラストンプリズム2
3の2つの光学軸に夫々平行であるため、このウォラス
トンプリズム23から射出する照明光は、互いに直交す
る偏光方向を持つ光線oと光線eと分離される。そし
て、分離された光線oと光線eとは、所定の角度をなし
て対物レンズ24に向かう。
【0015】ここで、第1対物レンズ24の後側焦点位
置に、ウォラストンプリズム23が配置されているの
で、光線oと光線eとは、第1対物レンズ24を介した
後に、光軸方向に沿ってウェハWに向かう。そして、こ
れらの光線oと光線eとの間隔であるシェア量(She
ar量)は、ウォラストンプリズム23から射出する光
線oと光線eとのなす角度と、第1対物レンズ24の焦
点距離とにより決定する。このとき、ウェハW上に向か
う照明光は、図中では主光線のみを示しているが、ウェ
ハW上のアライメントマークAMを垂直落射照明する。
置に、ウォラストンプリズム23が配置されているの
で、光線oと光線eとは、第1対物レンズ24を介した
後に、光軸方向に沿ってウェハWに向かう。そして、こ
れらの光線oと光線eとの間隔であるシェア量(She
ar量)は、ウォラストンプリズム23から射出する光
線oと光線eとのなす角度と、第1対物レンズ24の焦
点距離とにより決定する。このとき、ウェハW上に向か
う照明光は、図中では主光線のみを示しているが、ウェ
ハW上のアライメントマークAMを垂直落射照明する。
【0016】このアライメントマークAMは、例えば、
図2(a)にて示されるようなX方向の断面形状を有し
ており、通常は、このアライメントマークAMにレジス
トRが塗布されている。そして、例えば、アライメント
マークAMのX方向の幅が約3μmのときには、シェア
量は、1〜2μm程度が望ましい。そして、図1に戻っ
て、光線oと光線eとは、アライメントマークAMにて
反射されて、再び第1対物レンズ24に達する。これら
の光線oと光線eとが第1対物レンズ24から射出した
後に、ウォラストンプリズム23で合成される。
図2(a)にて示されるようなX方向の断面形状を有し
ており、通常は、このアライメントマークAMにレジス
トRが塗布されている。そして、例えば、アライメント
マークAMのX方向の幅が約3μmのときには、シェア
量は、1〜2μm程度が望ましい。そして、図1に戻っ
て、光線oと光線eとは、アライメントマークAMにて
反射されて、再び第1対物レンズ24に達する。これら
の光線oと光線eとが第1対物レンズ24から射出した
後に、ウォラストンプリズム23で合成される。
【0017】このとき、光線oと光線eとに付随する波
面は、図2(b)に実線と破線とで示すように、前述の
シェア量に応じた光軸と垂直な方向に横ズレを起こした
2つの波面となり、これらの波面が干渉すると、波面同
士における位相差が生じる。この位相差は、図2(c)
に示すように、アライメントマークAMの段差に応じた
ものとなる。そして、光線oと光線eとの偏光方向が互
いに直交するため、ウォラストンプリズム23によりシ
ェア量だけ離れた2点から出た光が合成されると、楕円
偏光となる。
面は、図2(b)に実線と破線とで示すように、前述の
シェア量に応じた光軸と垂直な方向に横ズレを起こした
2つの波面となり、これらの波面が干渉すると、波面同
士における位相差が生じる。この位相差は、図2(c)
に示すように、アライメントマークAMの段差に応じた
ものとなる。そして、光線oと光線eとの偏光方向が互
いに直交するため、ウォラストンプリズム23によりシ
ェア量だけ離れた2点から出た光が合成されると、楕円
偏光となる。
【0018】一方、光線oと光線eとがウェハW上の平
面で反射されたときには、これらの光線oと光線eとの
間の位相差はない。従って、光線oと光線eとがウォラ
ストンプリズム23で合成されると、合成された光の偏
光方向は、偏光子21の偏光方向と同じ方向となる。ま
た、図1に戻って、ウォラストンプリズム23から射出
した光は、光分割プリズム22を通過して、検光子25
に達する。この検光子25の偏光方向は偏光子21の偏
光方向と直交しているため、検光子25は、偏光子21
の偏光方向と垂直な偏光成分の光のみを透過させる。
面で反射されたときには、これらの光線oと光線eとの
間の位相差はない。従って、光線oと光線eとがウォラ
ストンプリズム23で合成されると、合成された光の偏
光方向は、偏光子21の偏光方向と同じ方向となる。ま
た、図1に戻って、ウォラストンプリズム23から射出
した光は、光分割プリズム22を通過して、検光子25
に達する。この検光子25の偏光方向は偏光子21の偏
光方向と直交しているため、検光子25は、偏光子21
の偏光方向と垂直な偏光成分の光のみを透過させる。
【0019】そして、アライメントマークAMより位相
差が与えられ楕円偏光となった光は、この位相差の正弦
に相当する分だけが検光子25を通過して、第2対物レ
ンズ26を介し、CCD等で構成された光電変換素子2
7に達する。この光電変換素子27上では、位相差の正
弦に対応した微分干渉像が得られる。また、ウェハW上
で位相差を生じない光は、この検光子25で遮光される
ため、光電変換素子27上に達しない。
差が与えられ楕円偏光となった光は、この位相差の正弦
に相当する分だけが検光子25を通過して、第2対物レ
ンズ26を介し、CCD等で構成された光電変換素子2
7に達する。この光電変換素子27上では、位相差の正
弦に対応した微分干渉像が得られる。また、ウェハW上
で位相差を生じない光は、この検光子25で遮光される
ため、光電変換素子27上に達しない。
【0020】ここで、第1対物レンズ24、第2対物レ
ンズ26により、光電変換素子27とウェハWとが共役
な配置となっているので、光電変換素子27上では、図
2(d)に示すよう如く、アライメントマークAMの周
縁部分のみ光強度分布を有するような微分干渉像が形成
される。そして、光電変換素子27は、この微分干渉像
の光強度分布の光電変換信号を制御部29に伝達する。
ンズ26により、光電変換素子27とウェハWとが共役
な配置となっているので、光電変換素子27上では、図
2(d)に示すよう如く、アライメントマークAMの周
縁部分のみ光強度分布を有するような微分干渉像が形成
される。そして、光電変換素子27は、この微分干渉像
の光強度分布の光電変換信号を制御部29に伝達する。
【0021】そして、この制御部29は、図2(d)に
示される光電変換素子27上の光強度分布からアライメ
ントマークAMのX方向の位置を求める。具体的には、
この光強度分布において、所定のスライスレベルSLを
越える点を求め、その点における微分値が正である点P
1 ,P2 ,P3 を選択する。これらの点P1 ,P2 ,P
3 からアライメントマークAMのX方向の位置を求め
る。
示される光電変換素子27上の光強度分布からアライメ
ントマークAMのX方向の位置を求める。具体的には、
この光強度分布において、所定のスライスレベルSLを
越える点を求め、その点における微分値が正である点P
1 ,P2 ,P3 を選択する。これらの点P1 ,P2 ,P
3 からアライメントマークAMのX方向の位置を求め
る。
【0022】上述のアライメントマークAMの位置検出
においては、X方向でのアライメントマークAMの位置
検出の動作のみを示したが、制御部29は、X方向と直
交するY方向に関しても、同様に位置検出を行うので、
アライメントマークAMの2次元的な位置を求めること
ができる。なお、アライメントマークAMの位置を検出
するとき、図2(d)に示す光強度分布において、その
ピーク点を検出しても良い。
においては、X方向でのアライメントマークAMの位置
検出の動作のみを示したが、制御部29は、X方向と直
交するY方向に関しても、同様に位置検出を行うので、
アライメントマークAMの2次元的な位置を求めること
ができる。なお、アライメントマークAMの位置を検出
するとき、図2(d)に示す光強度分布において、その
ピーク点を検出しても良い。
【0023】再び図1に戻って、制御部29は、上述の
アライメントマークAMの位置検出が完了した後に、こ
のアライメントマークAMの位置と、この制御部内に予
め記憶されているウェハWの所望の位置とを比較し、ウ
ェハWが所望の位置になるように、ステージSTを内部
のモーター等で駆動するステージ駆動部30を駆動させ
る。
アライメントマークAMの位置検出が完了した後に、こ
のアライメントマークAMの位置と、この制御部内に予
め記憶されているウェハWの所望の位置とを比較し、ウ
ェハWが所望の位置になるように、ステージSTを内部
のモーター等で駆動するステージ駆動部30を駆動させ
る。
【0024】ところで、上述に示したようなアライメン
トマークAMの微分干渉像を検出する場合、光線oと光
線eとの間の位相差が2πを越えたときに、光電変換素
子27上に形成される微分干渉像のエッジ近傍に干渉縞
が発生するため、アライメントマークAMの位置検出が
困難になる恐れがある。しかし、本発明による位置検出
装置では、偏光子21又は検光子25を相対的に回転さ
せることで、アライメントマークAMの検出方法を切り
換えることができる。
トマークAMの微分干渉像を検出する場合、光線oと光
線eとの間の位相差が2πを越えたときに、光電変換素
子27上に形成される微分干渉像のエッジ近傍に干渉縞
が発生するため、アライメントマークAMの位置検出が
困難になる恐れがある。しかし、本発明による位置検出
装置では、偏光子21又は検光子25を相対的に回転さ
せることで、アライメントマークAMの検出方法を切り
換えることができる。
【0025】具体的には、まず、アライメントマークA
Mの微分干渉像を検出している場合を考える。このと
き、位置検出装置では、偏光子21の偏光方向と検光子
25の偏光方向とが互いに直交し、これらの偏光子21
と検光子25との偏光方向がウォラストンプリズム23
の光学軸とそれぞれ45°の角度をなす配置となってい
る。そして、偏光子21を介した光源部20からの照明
光は、ウォラストンプリズム23にて光線oと光線eと
に分離され、第1対物レンズ24を介してアライメント
マークAMに照明される。
Mの微分干渉像を検出している場合を考える。このと
き、位置検出装置では、偏光子21の偏光方向と検光子
25の偏光方向とが互いに直交し、これらの偏光子21
と検光子25との偏光方向がウォラストンプリズム23
の光学軸とそれぞれ45°の角度をなす配置となってい
る。そして、偏光子21を介した光源部20からの照明
光は、ウォラストンプリズム23にて光線oと光線eと
に分離され、第1対物レンズ24を介してアライメント
マークAMに照明される。
【0026】ここで、偏光子21を回転させると、ウォ
ラストンプリズム23に入射する直線偏光の偏光方向が
変わり、このウォラストンプリズム23にて分離される
光線oと光線eとの光量比が変化する。そして、偏光子
21の偏光方向とウォラストンプリズム23の光学軸と
が(光学的に)平行になるときに、光線oと光線eとの
何れか一方の光がウォラストンプリズム23から射出し
て、第1対物レンズ24を介してウェハWに向かう。そ
して、この光は、ウェハWで反射された後に、第1対物
レンズ24、ウォラストンプリズム23、光分割プリズ
ム22、検光子25、及び第2対物レンズ26を介した
後に、光電変換素子27に達し、この光電変換素子27
には、光線oと光線eとは干渉せずに、何れか一方の光
によるアライメントマークAMの像が結像する。
ラストンプリズム23に入射する直線偏光の偏光方向が
変わり、このウォラストンプリズム23にて分離される
光線oと光線eとの光量比が変化する。そして、偏光子
21の偏光方向とウォラストンプリズム23の光学軸と
が(光学的に)平行になるときに、光線oと光線eとの
何れか一方の光がウォラストンプリズム23から射出し
て、第1対物レンズ24を介してウェハWに向かう。そ
して、この光は、ウェハWで反射された後に、第1対物
レンズ24、ウォラストンプリズム23、光分割プリズ
ム22、検光子25、及び第2対物レンズ26を介した
後に、光電変換素子27に達し、この光電変換素子27
には、光線oと光線eとは干渉せずに、何れか一方の光
によるアライメントマークAMの像が結像する。
【0027】また、前述の光線oと光線eとによる照明
を行っているときに、検光子25を回転させると、検光
子25を通過する直線偏光の偏光方向が変わる。そし
て、検光子25の偏光方向とウォラストンプリズム23
の一方の光学軸とが平行になるときに、光線oと光線e
との何れか一方の光が光電変換素子27に達し、この光
電変換素子27には、アライメントマークAMの像が結
像する。
を行っているときに、検光子25を回転させると、検光
子25を通過する直線偏光の偏光方向が変わる。そし
て、検光子25の偏光方向とウォラストンプリズム23
の一方の光学軸とが平行になるときに、光線oと光線e
との何れか一方の光が光電変換素子27に達し、この光
電変換素子27には、アライメントマークAMの像が結
像する。
【0028】なお、光電変換素子27に達する光の光量
ロスを少なくするためには、偏光子21の偏光方向、検
光子25の偏光方向、及びウォラストンプリズム23の
一方の光学軸を一致させることが望ましい。このよう
に、本発明による位置検出装置では、偏光子21と検光
子25との少なくとも一方を回転させてアライメントマ
ークAMの検出方法を変更している。
ロスを少なくするためには、偏光子21の偏光方向、検
光子25の偏光方向、及びウォラストンプリズム23の
一方の光学軸を一致させることが望ましい。このよう
に、本発明による位置検出装置では、偏光子21と検光
子25との少なくとも一方を回転させてアライメントマ
ークAMの検出方法を変更している。
【0029】このとき、例えば、図3に示されるよう
に、偏光方向が45°異なる2枚の偏光子201,20
2を備えたターレットTを光源20と光分割プリズム2
2との間に設け、このターレットTを回転させて検出方
法を変更しても良い。このアライメントマークAMの検
出方法の変更に関して、位置検出装置の光学系における
光路長の変化がないため、この光学系の焦点調節を行う
必要がない。従って、この検出方法の切替えをアライメ
ントマーク毎に切り換えることも可能である。
に、偏光方向が45°異なる2枚の偏光子201,20
2を備えたターレットTを光源20と光分割プリズム2
2との間に設け、このターレットTを回転させて検出方
法を変更しても良い。このアライメントマークAMの検
出方法の変更に関して、位置検出装置の光学系における
光路長の変化がないため、この光学系の焦点調節を行う
必要がない。従って、この検出方法の切替えをアライメ
ントマーク毎に切り換えることも可能である。
【0030】また、アライメントマークAMの検出方法
の変更は、ウォラストンプリズム23を位置検出装置の
光学系の光路から出し入れすることでも行えるが、この
光学系の光路長の変化や、ウォラストンプリズム23の
取り付け精度が低下する問題点が生じるため、好ましく
ない。そして、上述の検出方法の変更は、光電変換素子
でのアライメントマークの像又は微分干渉像のコントラ
ストを求めることで自動化することもできる。
の変更は、ウォラストンプリズム23を位置検出装置の
光学系の光路から出し入れすることでも行えるが、この
光学系の光路長の変化や、ウォラストンプリズム23の
取り付け精度が低下する問題点が生じるため、好ましく
ない。そして、上述の検出方法の変更は、光電変換素子
でのアライメントマークの像又は微分干渉像のコントラ
ストを求めることで自動化することもできる。
【0031】まず、光電変換素子が検出するアライメン
トマークAMの微分干渉像のコントラストが低下した場
合を考える。このとき、制御部29は、偏光子21と検
光子25とを夫々回転させる回転駆動部28を駆動し
て、偏光子21の偏光方向と検光子25の偏光方向とウ
ォラストンプリズム23の一方の光学軸とが平行となる
配置にする。この配置のときには、偏光子21を介した
直線偏光の光は、光線oと光線eとの何れか一方の光が
進行する光路を辿る。このとき、ウェハW上には、通常
の明視野照明と同等の照明がなされる。
トマークAMの微分干渉像のコントラストが低下した場
合を考える。このとき、制御部29は、偏光子21と検
光子25とを夫々回転させる回転駆動部28を駆動し
て、偏光子21の偏光方向と検光子25の偏光方向とウ
ォラストンプリズム23の一方の光学軸とが平行となる
配置にする。この配置のときには、偏光子21を介した
直線偏光の光は、光線oと光線eとの何れか一方の光が
進行する光路を辿る。このとき、ウェハW上には、通常
の明視野照明と同等の照明がなされる。
【0032】また、上述の通常の明視野照明と同等な照
明を行っているときに、光電変換素子27でのアライメ
ントマークAMの像のコントラストが低下した場合に
は、制御部29は、偏光子21と検光子25との光学軸
を互いに直交するように、回転駆動部を駆動させ、偏光
子21の偏光方向と検光子25の偏光方向とを直交させ
る。このときには、光電変換素子27上には、アライメ
ントマークAMの微分干渉像が形成される。
明を行っているときに、光電変換素子27でのアライメ
ントマークAMの像のコントラストが低下した場合に
は、制御部29は、偏光子21と検光子25との光学軸
を互いに直交するように、回転駆動部を駆動させ、偏光
子21の偏光方向と検光子25の偏光方向とを直交させ
る。このときには、光電変換素子27上には、アライメ
ントマークAMの微分干渉像が形成される。
【0033】なお、この回転駆動部28には、偏光子2
1と検光子25との回転する角度を検出するためのエン
コーダー等の角度検出器を設けることが望ましい。この
ように、光電変換素子でのコントラストを求めれば、簡
単な制御でアライメントマークAMの検出方法を変更す
ることができる。なお、上述の実施例では、複屈折部材
として、ウォラストンプリズムを適用したが、このウォ
ラストンプリズムの代わりに、ノマルスキープリズム
(変形ウォラストンプリズム)やサバール板を適用する
こともできる。そして、このサバール板を用いる場合に
は、第1対物レンズと物体との間にサバール板を設ける
構成とする。
1と検光子25との回転する角度を検出するためのエン
コーダー等の角度検出器を設けることが望ましい。この
ように、光電変換素子でのコントラストを求めれば、簡
単な制御でアライメントマークAMの検出方法を変更す
ることができる。なお、上述の実施例では、複屈折部材
として、ウォラストンプリズムを適用したが、このウォ
ラストンプリズムの代わりに、ノマルスキープリズム
(変形ウォラストンプリズム)やサバール板を適用する
こともできる。そして、このサバール板を用いる場合に
は、第1対物レンズと物体との間にサバール板を設ける
構成とする。
【0034】ところで、本発明による位置検出装置の光
学系は、上述の露光装置に適用した実施例のように、直
接アライメントマークを検出する構成に限られることは
ない。以下に、レチクルに設けられた回路パターンをウ
ェハに投影転写する投影対物レンズを介してアライメン
トマークを検出する例を図4を参照して説明する。
学系は、上述の露光装置に適用した実施例のように、直
接アライメントマークを検出する構成に限られることは
ない。以下に、レチクルに設けられた回路パターンをウ
ェハに投影転写する投影対物レンズを介してアライメン
トマークを検出する例を図4を参照して説明する。
【0035】図4において、説明を簡単にするために、
図1に示した実施例と同様の機能を有する部材には、同
じ符号を付している。また、アライメントマークを照明
する光束の主光線のみを実線にて示しており、アライメ
ントマークで反射される光束の結像関係を破線にて示し
ている。この図4に示す露光装置本体は、ステッパーで
あり、レチクルステージRTに載置されたレチクルRに
図示なき主照明系からの照明光が供給され、このレチク
ルR上のクロム遮光膜等で構成された所定の回路パター
ンが投影対物レンズ10を介してウェハWに投影露光さ
れる構成となっている。この投影対物レンズ10によっ
て、レチクルRとウェハWとは、所定の倍率で共役配置
されており、この投影対物レンズ10は、いわゆる両側
テレセントリック光学系である。即ち、投影対物レンズ
10の光軸Axと平行に入射する光線は、投影対物レンズ
10の絞りSを通過した後に、この光軸Axと平行に射出
する。
図1に示した実施例と同様の機能を有する部材には、同
じ符号を付している。また、アライメントマークを照明
する光束の主光線のみを実線にて示しており、アライメ
ントマークで反射される光束の結像関係を破線にて示し
ている。この図4に示す露光装置本体は、ステッパーで
あり、レチクルステージRTに載置されたレチクルRに
図示なき主照明系からの照明光が供給され、このレチク
ルR上のクロム遮光膜等で構成された所定の回路パター
ンが投影対物レンズ10を介してウェハWに投影露光さ
れる構成となっている。この投影対物レンズ10によっ
て、レチクルRとウェハWとは、所定の倍率で共役配置
されており、この投影対物レンズ10は、いわゆる両側
テレセントリック光学系である。即ち、投影対物レンズ
10の光軸Axと平行に入射する光線は、投影対物レンズ
10の絞りSを通過した後に、この光軸Axと平行に射出
する。
【0036】このレチクルRの回路パターン以外の領域
には、光を透過させる窓が設けられており、本発明によ
る位置検出装置の光学系は、この窓と投影対物レンズ1
0とを介してアライメントマークAMを検出する構成と
なっている。図4において、光源部20からの照明光
は、偏光子21、光分割プリズム22、ウォラストンプ
リズム23、第1対物レンズ24を順に通過し、所定の
偏光方向の光線oとこの所定の偏光方向と直交する偏光
方向の光線eとに分離された状態で、レチクルRに向か
う。なお、図中においては、光線oと光線eとは主光線
のみで代表しているが、これらの光線oと光線eとは、
光軸方向に沿った平行光束でレチクルRに達する。
には、光を透過させる窓が設けられており、本発明によ
る位置検出装置の光学系は、この窓と投影対物レンズ1
0とを介してアライメントマークAMを検出する構成と
なっている。図4において、光源部20からの照明光
は、偏光子21、光分割プリズム22、ウォラストンプ
リズム23、第1対物レンズ24を順に通過し、所定の
偏光方向の光線oとこの所定の偏光方向と直交する偏光
方向の光線eとに分離された状態で、レチクルRに向か
う。なお、図中においては、光線oと光線eとは主光線
のみで代表しているが、これらの光線oと光線eとは、
光軸方向に沿った平行光束でレチクルRに達する。
【0037】このレチクルRに達した光線oと光線eと
は、上述の窓の領域を通過して、投影対物レンズ10の
光軸Axと平行に投影対物レンズ10に入射する。この投
影対物レンズ10は、いわゆる両側テレセントリック光
学系であるので、平行光束の光線oと光線eとは、平行
光束のままで、この投影対物レンズ10から射出して、
アライメントマークAMに達する。これらの光線oと光
線eとが夫々平行光束であるので、アライメントマーク
AMには、均一な照明がなされる。
は、上述の窓の領域を通過して、投影対物レンズ10の
光軸Axと平行に投影対物レンズ10に入射する。この投
影対物レンズ10は、いわゆる両側テレセントリック光
学系であるので、平行光束の光線oと光線eとは、平行
光束のままで、この投影対物レンズ10から射出して、
アライメントマークAMに達する。これらの光線oと光
線eとが夫々平行光束であるので、アライメントマーク
AMには、均一な照明がなされる。
【0038】そして、これらの光線oと光線eとは、ウ
ェハWで反射されて、投影対物レンズ10を介してレチ
クルRに達する。そして、投影対物レンズ10は、レチ
クルRの回路パターンの露光を行なう露光光の波長に対
して色収差の補正がなされているため、この露光光の波
長と異なる光に対しては、色収差が発生する。しかし、
本発明による位置検出装置では、ウェハWと第1対物レ
ンズ24の前側焦点位置とが光源部20の波長で共役に
なるようにしているため、第1対物レンズ24の前側焦
点位置には、光線oと光線eとによるウェハW上のアラ
イメントマークの像が形成される。
ェハWで反射されて、投影対物レンズ10を介してレチ
クルRに達する。そして、投影対物レンズ10は、レチ
クルRの回路パターンの露光を行なう露光光の波長に対
して色収差の補正がなされているため、この露光光の波
長と異なる光に対しては、色収差が発生する。しかし、
本発明による位置検出装置では、ウェハWと第1対物レ
ンズ24の前側焦点位置とが光源部20の波長で共役に
なるようにしているため、第1対物レンズ24の前側焦
点位置には、光線oと光線eとによるウェハW上のアラ
イメントマークの像が形成される。
【0039】そして、投影対物レンズ10を介したアラ
イメントマークAMからの光は、第1対物レンズ24を
介してウォラストンプリズム23に達して、アライメン
トマークAMにより光路長差が生じた部分の光が互いに
干渉を起こす。この干渉を起こした光は、検光子25、
第2対物レンズ26を順に通過して、光電変換素子27
に達する。そして、第1対物レンズ24の前側焦点位置
と光電変換素子27とが共役な配置であるため、この光
電変換素子27上には、ウェハW上に設けられたアライ
メントマークAMの微分干渉像が形成される。
イメントマークAMからの光は、第1対物レンズ24を
介してウォラストンプリズム23に達して、アライメン
トマークAMにより光路長差が生じた部分の光が互いに
干渉を起こす。この干渉を起こした光は、検光子25、
第2対物レンズ26を順に通過して、光電変換素子27
に達する。そして、第1対物レンズ24の前側焦点位置
と光電変換素子27とが共役な配置であるため、この光
電変換素子27上には、ウェハW上に設けられたアライ
メントマークAMの微分干渉像が形成される。
【0040】次に、制御部29は、図1,図2に示した
実施例と同様に、光電変換素子27上の微分干渉像から
アライメントマークAMの位置を求め、このアライメン
トマークAMの求められた位置に基づいて、ウェハWを
載置しているステージSTを駆動させて、ウェハWを所
定の位置に移動させる。また、光電変換素子27での光
強度分布のコントラスト(光強度分布における最大値と
最小値との差)が低くなった場合には、制御部29は、
前述の図1,図2に示した実施例と同様に、偏光子21
と検光子25とを回転させて、アライメントマークAM
の段差の高さに係わらず、常にアライメントマークAM
の正確な位置を検出する。
実施例と同様に、光電変換素子27上の微分干渉像から
アライメントマークAMの位置を求め、このアライメン
トマークAMの求められた位置に基づいて、ウェハWを
載置しているステージSTを駆動させて、ウェハWを所
定の位置に移動させる。また、光電変換素子27での光
強度分布のコントラスト(光強度分布における最大値と
最小値との差)が低くなった場合には、制御部29は、
前述の図1,図2に示した実施例と同様に、偏光子21
と検光子25とを回転させて、アライメントマークAM
の段差の高さに係わらず、常にアライメントマークAM
の正確な位置を検出する。
【0041】このように、投影対物レンズ10を介して
アライメントマークAMを検出する位置検出装置を適用
した露光装置においては、レチクルRの回路パターンに
よるウェハW上の露光領域近傍に設けられたアライメン
トマークAMを検出できる。従って、各々の露光領域に
対する位置合わせ、いわゆるダイ−バイ−ダイ(dye
−by−dye)アライメントを行うことができる。
アライメントマークAMを検出する位置検出装置を適用
した露光装置においては、レチクルRの回路パターンに
よるウェハW上の露光領域近傍に設けられたアライメン
トマークAMを検出できる。従って、各々の露光領域に
対する位置合わせ、いわゆるダイ−バイ−ダイ(dye
−by−dye)アライメントを行うことができる。
【0042】なお、図4に示した実施例において、第1
対物レンズ24とウォラストンプリズム23との間に、
レクティファイア等を設けても良い。また、第1対物レ
ンズ24、第2対物レンズ26で構成される位置検出装
置の光学系は、所定の回路パターンの露光を行う光の露
光波長と、位置検出を行う照明光の波長との差による色
収差を補正するように構成しても良い。
対物レンズ24とウォラストンプリズム23との間に、
レクティファイア等を設けても良い。また、第1対物レ
ンズ24、第2対物レンズ26で構成される位置検出装
置の光学系は、所定の回路パターンの露光を行う光の露
光波長と、位置検出を行う照明光の波長との差による色
収差を補正するように構成しても良い。
【0043】ところで、投影レンズの解像力(解像線
幅)に応じて、同じ基板に対して複数の露光装置を使い
分けたいという要求がある。例えば、液晶パネルの回路
パターンを露光する場合、TFT(薄膜トランジスタ)
と呼ばれているアクティブ型トランジスタ方式では、ト
ランジスタ回路に必要な線幅が5μm以下であるが、液
晶パネル周辺の回路部は、数十μmといった線幅で充分
である。
幅)に応じて、同じ基板に対して複数の露光装置を使い
分けたいという要求がある。例えば、液晶パネルの回路
パターンを露光する場合、TFT(薄膜トランジスタ)
と呼ばれているアクティブ型トランジスタ方式では、ト
ランジスタ回路に必要な線幅が5μm以下であるが、液
晶パネル周辺の回路部は、数十μmといった線幅で充分
である。
【0044】このとき、例えば図5に示すように、線幅
が細いトランジスタ回路パターン50の領域を解像力の
高いステッパーを用いて露光した後に、線幅が太い周辺
回路部51の領域をプロキシミティー露光装置を用いて
露光する方式も考えられている。しかし、このように、
ステッパーとプロキシミティー露光装置とを使い分けて
回路パターンを露光するときには、最初に露光するトラ
ンジスタ回路パターン50に対して、周辺回路パターン
51の位置合わせを行なう必要がある。
が細いトランジスタ回路パターン50の領域を解像力の
高いステッパーを用いて露光した後に、線幅が太い周辺
回路部51の領域をプロキシミティー露光装置を用いて
露光する方式も考えられている。しかし、このように、
ステッパーとプロキシミティー露光装置とを使い分けて
回路パターンを露光するときには、最初に露光するトラ
ンジスタ回路パターン50に対して、周辺回路パターン
51の位置合わせを行なう必要がある。
【0045】このとき、従来の位置検出装置では、トラ
ンジスタ回路パターン50を現像処理した後でなくて
は、このトランジスタ回路パターン50に対する周辺回
路パターン51の位置検出を行なうことができなかっ
た。すなわち、従来の位置検出装置において、同一の基
板に対して複数回の露光を行う場合には、複数の露光の
間に現像工程を入れなくてはならず、大幅なスループッ
トの低下を招いていた。
ンジスタ回路パターン50を現像処理した後でなくて
は、このトランジスタ回路パターン50に対する周辺回
路パターン51の位置検出を行なうことができなかっ
た。すなわち、従来の位置検出装置において、同一の基
板に対して複数回の露光を行う場合には、複数の露光の
間に現像工程を入れなくてはならず、大幅なスループッ
トの低下を招いていた。
【0046】しかしながら、本発明による位置検出装置
では、現像処理をすることなく、最初に露光した回路パ
ターンを検出できる。例えば、図6に示すように、ウェ
ハW上塗布されたレジスト60に対して、回路パターン
が投影露光されたとすると、この露光された部分が潜像
61となる。ここで、潜像とは、光照射による光化学反
応を起こした領域を指し、この領域では、光化学反応に
よる屈折率の変化を生ずる。
では、現像処理をすることなく、最初に露光した回路パ
ターンを検出できる。例えば、図6に示すように、ウェ
ハW上塗布されたレジスト60に対して、回路パターン
が投影露光されたとすると、この露光された部分が潜像
61となる。ここで、潜像とは、光照射による光化学反
応を起こした領域を指し、この領域では、光化学反応に
よる屈折率の変化を生ずる。
【0047】そして、所定の偏光方向の光線oと、所定
の偏光方向と直交する偏光方向の光線eとがウェハWに
向けて照明されると、例えば図6に示すように、光線o
は、レジスト60の潜像61以外の領域に入射し、光線
eは、潜像61の領域に入射する。この光線oと光線e
とは、レジスト60とウェハWとの間で反射して、再び
図示なき位置検出装置の光学系に入射する。このとき、
レジスト60と潜像61とで屈折率差があるので、光線
oと光線eとの間には、光路長差が生じる。
の偏光方向と直交する偏光方向の光線eとがウェハWに
向けて照明されると、例えば図6に示すように、光線o
は、レジスト60の潜像61以外の領域に入射し、光線
eは、潜像61の領域に入射する。この光線oと光線e
とは、レジスト60とウェハWとの間で反射して、再び
図示なき位置検出装置の光学系に入射する。このとき、
レジスト60と潜像61とで屈折率差があるので、光線
oと光線eとの間には、光路長差が生じる。
【0048】本発明による位置検出装置は、潜像61で
の光線oと光線eとの光路長差によって生ずる位相差を
検出することができる。以下に、図5、図7を参照し
て、同一の基板に対して複数回の露光を行なう際の潜像
検出による位置合わせを具体的に説明する。このとき、
例えば図5に示すように、ガラス基板PGに対して、プ
ロキシミティー露光装置を用いて周辺回路パターン51
を露光し、その後、ステッパーを用いてトランジスタ回
路パターン50を露光する場合を考える。
の光線oと光線eとの光路長差によって生ずる位相差を
検出することができる。以下に、図5、図7を参照し
て、同一の基板に対して複数回の露光を行なう際の潜像
検出による位置合わせを具体的に説明する。このとき、
例えば図5に示すように、ガラス基板PGに対して、プ
ロキシミティー露光装置を用いて周辺回路パターン51
を露光し、その後、ステッパーを用いてトランジスタ回
路パターン50を露光する場合を考える。
【0049】まず、プロキシミティー露光装置によって
周辺回路パターン51の露光を行なう。このとき、図7
(a)に示すように、クロム膜等で構成された等倍の回
路パターンを有するマスクM1 とレジストが塗布された
ガラス基板PGとを10μm程度の間隔で対向させる。
そして、マスクM1 の上方から不図示の照明光によっ
て、ガラス基板上のレジストに周辺回路パターン51を
露光する。
周辺回路パターン51の露光を行なう。このとき、図7
(a)に示すように、クロム膜等で構成された等倍の回
路パターンを有するマスクM1 とレジストが塗布された
ガラス基板PGとを10μm程度の間隔で対向させる。
そして、マスクM1 の上方から不図示の照明光によっ
て、ガラス基板上のレジストに周辺回路パターン51を
露光する。
【0050】ここで、周辺回路パターン51の原板が設
けられたマスクM1 には、アライメントマークAM1 の
パターンが設けられている。そして、ガラス基板上のレ
ジストに対して周辺回路パターン51の露光を行う際
に、アライメントマークAM1の露光を行なう。次に、
図7(b)に示すように、周辺回路パターン51とアラ
イメントマークAM1 との露光が完了したガラス基板P
Gに対して、ステッパーによってトランジスタ回路パタ
ーン50の露光を行う。この図7(b)では、説明を簡
単にするために、露光を行なうステッパーは、クロム等
で構成されたトランジスタ回路パターン50の原板を有
するレチクルM2 と、このレチクルM2 の下方に設けら
れた投影対物レンズ10と、この投影対物レンズ10の
側方に設けられた位置検出装置の光学系200とを示し
ている。この位置検出装置の光学系200は、図示なき
搬送部によって投影対物レンズ10の略下方に搬送され
たガラス基板PG上に設けられたアライメントマークA
M1 を検出する。その後、不図示の制御部は、このガラ
ス基板PGとトランジスタ回路パターン50との位置が
整合するように、ガラス基板を位置合わせする。この位
置合わせの完了後に、図示なき照明系からの照明光によ
って、レチクルM2 の回路パターンが投影対物レンズ1
0を介して、ガラス基板上に露光される。
けられたマスクM1 には、アライメントマークAM1 の
パターンが設けられている。そして、ガラス基板上のレ
ジストに対して周辺回路パターン51の露光を行う際
に、アライメントマークAM1の露光を行なう。次に、
図7(b)に示すように、周辺回路パターン51とアラ
イメントマークAM1 との露光が完了したガラス基板P
Gに対して、ステッパーによってトランジスタ回路パタ
ーン50の露光を行う。この図7(b)では、説明を簡
単にするために、露光を行なうステッパーは、クロム等
で構成されたトランジスタ回路パターン50の原板を有
するレチクルM2 と、このレチクルM2 の下方に設けら
れた投影対物レンズ10と、この投影対物レンズ10の
側方に設けられた位置検出装置の光学系200とを示し
ている。この位置検出装置の光学系200は、図示なき
搬送部によって投影対物レンズ10の略下方に搬送され
たガラス基板PG上に設けられたアライメントマークA
M1 を検出する。その後、不図示の制御部は、このガラ
ス基板PGとトランジスタ回路パターン50との位置が
整合するように、ガラス基板を位置合わせする。この位
置合わせの完了後に、図示なき照明系からの照明光によ
って、レチクルM2 の回路パターンが投影対物レンズ1
0を介して、ガラス基板上に露光される。
【0051】このように、本発明による位置検出装置を
適用した露光装置によると、同一基板に対して複数回の
露光を行なうときに、最初の露光時のアライメントマー
クの潜像を検出することができる。従って、最初の露光
時のアライメントマークの現像処理を行わなくても、2
回目以降に露光する回路パターンの位置合わせを実行で
きる。従って、スループットの大幅な向上のみならず、
2回目以降に露光する回路パターンを高精度に露光でき
る。
適用した露光装置によると、同一基板に対して複数回の
露光を行なうときに、最初の露光時のアライメントマー
クの潜像を検出することができる。従って、最初の露光
時のアライメントマークの現像処理を行わなくても、2
回目以降に露光する回路パターンの位置合わせを実行で
きる。従って、スループットの大幅な向上のみならず、
2回目以降に露光する回路パターンを高精度に露光でき
る。
【0052】一方、液晶パネルを露光する際に、液晶パ
ネルの回路パターンを複数の区画に分割して露光するこ
とも行われている。ここで、本発明の位置検出装置にお
いては、露光された回路パターン中のアライメントマー
クの潜像を検出して、回路パターンの位置合わせを行な
うことができる。具体的には、本発明による位置検出装
置を適用した露光装置を用いて、液晶パネルとなるガラ
ス基板PGに対し、回路パターンを4分割して露光する
場合を示す図8(a),(b)を参照して説明する。
ネルの回路パターンを複数の区画に分割して露光するこ
とも行われている。ここで、本発明の位置検出装置にお
いては、露光された回路パターン中のアライメントマー
クの潜像を検出して、回路パターンの位置合わせを行な
うことができる。具体的には、本発明による位置検出装
置を適用した露光装置を用いて、液晶パネルとなるガラ
ス基板PGに対し、回路パターンを4分割して露光する
場合を示す図8(a),(b)を参照して説明する。
【0053】まず、上述の露光装置を用いて、図8
(a)に示すように、レジストが塗布されたガラス基板
PGの一部の領域に回路パターン71とアライメントマ
ークAM 2 とを露光する。次に、この露光装置は、レジ
スト中で潜像となったアライメントマークAM2の位置
を検出して、この位置を基準とする。そして、この基準
のアライメントマークAM2 の位置に対して、次に露光
すべき回路パターンが所定の位置になるように、ガラス
基板PGを移動させる。
(a)に示すように、レジストが塗布されたガラス基板
PGの一部の領域に回路パターン71とアライメントマ
ークAM 2 とを露光する。次に、この露光装置は、レジ
スト中で潜像となったアライメントマークAM2の位置
を検出して、この位置を基準とする。そして、この基準
のアライメントマークAM2 の位置に対して、次に露光
すべき回路パターンが所定の位置になるように、ガラス
基板PGを移動させる。
【0054】その後、図8(b)に示すように、このレ
ジストが塗布されたガラス基板PGに対して、回路パタ
ーン72の露光を行なう。そして、ガラス基板PG上に
おける4分割された全ての区画に対して、回路パターン
の露光が終了するまで、上述に示した位置合わせ動作と
露光動作とを繰り返す。
ジストが塗布されたガラス基板PGに対して、回路パタ
ーン72の露光を行なう。そして、ガラス基板PG上に
おける4分割された全ての区画に対して、回路パターン
の露光が終了するまで、上述に示した位置合わせ動作と
露光動作とを繰り返す。
【0055】このように、本発明による位置検出装置を
適用した露光装置では、最初に露光されたアライメント
マークの潜像を検出して、2回目以降に露光する際に、
このアライメントマークを基準として位置合わせを行う
ことができる。従って、原理的に他の誤差要因の関与が
ないので、露光時における回路パターンの接続を高精度
に行なうことが可能となる。
適用した露光装置では、最初に露光されたアライメント
マークの潜像を検出して、2回目以降に露光する際に、
このアライメントマークを基準として位置合わせを行う
ことができる。従って、原理的に他の誤差要因の関与が
ないので、露光時における回路パターンの接続を高精度
に行なうことが可能となる。
【0056】
【発明の効果】上述のように本発明による位置検出装置
では、アライメントマークの検出方法の変更が可能であ
るので、このアライメントマークの高さに依らず、この
位置を検出できる。また、検出方法の変更の際に、位置
検出装置の光学系の光路長の変化が生じないため、検出
手段における結像状態が変化しない。従って、検出方法
の変更のたびに、合焦動作を行わずに済むので、位置検
出に要する時間の短縮が図れる。
では、アライメントマークの検出方法の変更が可能であ
るので、このアライメントマークの高さに依らず、この
位置を検出できる。また、検出方法の変更の際に、位置
検出装置の光学系の光路長の変化が生じないため、検出
手段における結像状態が変化しない。従って、検出方法
の変更のたびに、合焦動作を行わずに済むので、位置検
出に要する時間の短縮が図れる。
【0057】さらに、本発明による位置検出装置を適用
した露光装置では、同一の基板に対して複数回の露光を
行なう際に、レジスト上の潜像を検出して基板の位置合
わせができる。従って、スループットの低下を招くこと
なく、正確な位置合わせのもとで、複数回の露光を行な
うことができる。
した露光装置では、同一の基板に対して複数回の露光を
行なう際に、レジスト上の潜像を検出して基板の位置合
わせができる。従って、スループットの低下を招くこと
なく、正確な位置合わせのもとで、複数回の露光を行な
うことができる。
【図1】本発明による位置合わせ装置の実施例を示す概
略図。
略図。
【図2】アライメントマークの検出原理を示す原理図。
【図3】検出方法を切り換えるためのターレットの構成
を示す図。
を示す図。
【図4】本発明による位置合わせ装置の実施例を示す概
略図。
略図。
【図5】液晶パネルを分割して露光する例を示す平面
図。
図。
【図6】レジストの潜像を検出する原理を説明する原理
図。
図。
【図7】液晶パネルを分割して露光する工程を示す模式
図。
図。
【図8】液晶パネルを分割して露光する例を示す平面
図。
図。
20 ‥‥ 光源部 21 ‥‥ 偏光子 22 ‥‥ 光分割プリズム 23 ‥‥ ウォラストンプリズム 24 ‥‥ 第1対物レンズ 25 ‥‥ 検光子 26 ‥‥ 第2対物レンズ 27 ‥‥ 光電変換素子 29 ‥‥ 制御部 R ‥‥ レチクル W ‥‥ ウェハ AM ‥‥ アライメントマーク ST ‥‥ ステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−283309(JP,A) 特開 平5−315220(JP,A) 特開 昭62−289704(JP,A) 特開 昭46−7793(JP,A) 特開 平5−141934(JP,A) 特開 平5−256795(JP,A) 米国特許5124927(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G01B 11/00 - 11/30
Claims (5)
- 【請求項1】照明光を供給する光源と、該光源からの照
明光を物体に向けて照射するための対物光学系と、前記
光源と該対物光学系との間の光路中に設けられた光分割
手段と、前記対物光学系と該光分割手段とを介した前記
物体からの光を受光して光電変換する光電変換素子とを
有し、該光電変換素子からの出力信号に基づいて前記物
体の位置を検出する位置検出装置において、 前記照明光を所定の方向で振動する直線偏光の光に変換
する偏光子を前記光源と前記光分割手段との間に設ける
と共に、 前記直線偏光の光を第1の方向で振動する第1直線偏光
の光と第2の方向で振動する第2直線偏光の光とに分離
した状態で前記物体を照明し、かつ前記物体からの前記
第1及び第2直線偏光の光を合成する複屈折部材を前記
光分割手段と前記物体との間に設け、 前記複屈折部材を介して前記合成された光によって、所
定の方向に振動する直線偏光の光を抽出する検光子を前
記光分割手段と前記光電変換素子との間の光路中に配置
し、 前記物体を介した前記第1及び第2直線偏光の光の双方
を前記光電変換素子へ導く第1の検出状態と、前記物体
を介した前記第1直線偏光の光と前記物体を介した前記
第2直線偏光の光との何れか一方を前記光電変換素子へ
導く第2の検出状態とを切り換えるために、前記偏光子
と前記検光子との少なくとも一方は、回転可能に設けら
れることを特徴とする位置検出装置。 - 【請求項2】前記第1及び第2の検出状態の切り換え
は、前記アライメントマークの像または前記アライメン
トマークの微分干渉像のコントラストに基づいて行われ
ることを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。 - 【請求項3】前記第1及び第2の検出状態の切り替え
は、前記アライメントマークの段差の高さに応じて行わ
れることを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。 - 【請求項4】パターンが形成されたレチクルまたはマス
クを基板上に露光する露光装置において、 請求項1乃至3の何れか一項記載の位置検出装置を備
え、 前記物体は前記基板であることを特徴とする露光装置。 - 【請求項5】パターンが形成されたレチクルまたはマス
クを基板上に露光する露光方法において、 請求項1乃至3の何れか一項記載の位置検出装置を用い
て、前記基板を前記物体として検出することを特徴とす
る露光方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19050392A JP3291769B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 位置検出装置、露光装置及び露光方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19050392A JP3291769B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 位置検出装置、露光装置及び露光方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636989A JPH0636989A (ja) | 1994-02-10 |
JP3291769B2 true JP3291769B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=16259178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19050392A Expired - Fee Related JP3291769B2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | 位置検出装置、露光装置及び露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3291769B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5308934B2 (ja) * | 2009-06-29 | 2013-10-09 | オリンパス株式会社 | 基板検査方法および基板検査装置 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP19050392A patent/JP3291769B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636989A (ja) | 1994-02-10 |
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