JP3291625B1

JP3291625B1 - 刺激具

Info

Publication number: JP3291625B1
Application number: JP2001193681A
Authority: JP
Inventors: 正人伊丹
Original assignee: 正人伊丹
Priority date: 2001-05-24
Filing date: 2001-05-24
Publication date: 2002-06-10
Anticipated expiration: 2021-05-24
Also published as: JP2002345921A

Abstract

【要約】【課題】臀部の筋肉及び、仙骨部を体圧によって刺激
するために臀部に敷く複数個の球及び棒等の突起物を連
結して構成した刺激具を提供する。【解決手段】この刺激具は、中心部に細紐を通すため
の孔をあけた球（１）と、中心部２箇所に細紐を通す
ための孔をあけた細い棒（２）を細紐（３）を通し連結
したもので、臀部に加わる体圧が複数個の球と棒によっ
て本来痛みと感じる刺激が分散され、心地よさに変換さ
れる。本刺激具は、この心地よさを臀部に差し込むだけ
で感ずることのできる突起物、つまり適度の大きさと間
隔に配列された複数個の球と棒が体圧によって適度に筋
肉に食込み刺激をつくりだす。本発明では、この配列さ
れた複数個の球と棒の組合せ構造を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、筋肉の刺激具に関
するものである。例えば、脊椎下部にある仙骨部周辺の
筋肉が硬くなり、うっ血してくると腰周辺に不快感が現
われる。この発明は、そのような不快感を複数個連結し
た突起物によって物理刺激し、その部位の筋肉の凝りを
緩和させることができる。特に仙骨部周辺に用いると効
果的であるが、仙骨部周辺にその使用は限られるもので
はない。

【０００２】

【従来の技術】仙骨部への刺激は従来、身体の活性を目
的とし鍼灸師が針などを使用して行なってきた。それ
は、この部位には下半身や骨盤内臓器の血行と生理をコ
ントロールする神経が密集し、枝分かれしているからで
ある。職場体操などで、腰に手をあて指で背骨の下部を
グリグリと押しながら回しているのは、この部位の凝り
を和らげる良い方法と考えられるからである。しかし、
指による刺激程度では、仙骨部の神経まで刺激し、その
神経を十分に活性させることまでは望めない。更に刺激
力の強い指圧による仙骨部への刺激も、うっ血改善には
有効だが自分で行なうには力加減、指圧時間等に限界が
あり十分な刺激効果には至らない。また、刺激具を敷い
て体圧、つまり自分の体重を加える刺激する方法も多種
開発されているが、布団等の柔軟な敷物の上では沈み込
んで使用できなかったり、敷物の上では安定性が悪く、
狙った箇所に刺激具を当てようとしてもずれてしまって
効果的ではなかった。

【０００３】

【発明が解決しょうとする課題】この仙骨部への刺激を
増幅させる方法として考え出されたのが、臀部に刺激具
を敷いて体圧、つまり自分の体重を加える刺激する方法
である。ベットと畳に敷いた布団では、仰向けになった
時、仙骨部に感じる刺激が異なるのは、体圧を受け止め
るベットと畳の硬さの相異によるものである。したがっ
て、この発明においては、臀部と布団の間の刺激具の形
状や大きさ、構造が大きな課題となっている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】第１の発明にあっては、
途中に屈曲自在な部分を有さない実質上１本の棒（２）
を複数本並列に並べ、棒（２）と棒（２）の間に球
（１）を配置し、これらを紐（３）で連結したことによ
り、棒が屈曲することがなく体重をかけても刺激具が布
団等に沈むことが防止できた。また、第２の発明にあっ
ては、棒により体重を十分支えることが出来るので、棒
より径の大きい球が体に接触し易くなり、効果的に体を
刺激することが可能となる。さらに、第３の発明にあっ
ては、棒による刺激を球による刺激と組み合わせてより
効果的な刺激を与えることが可能となった。第４の発明
にあっては、複数の球の内何個かを、他の球に比べて径
を大きくすることによって、更に刺激に変化をを与える
ことが可能となった。これらの発明により、体圧刺激に
よって他者の手を借りず仙骨部刺激が可能となった。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。球（１）の中心部に細紐を通すための孔を
あける。細い棒（２）の中心部２箇所に細紐を通すため
の孔をあける。球（１）の孔と細い棒（２）孔を細紐
（３）を通し、一端で結び連結する。本発明は、以上の
ような構造でこれを使用するときは、仰向け姿勢になっ
て臀部に差し込み仙骨部にフィットさせる。就寝時に手
軽に仙骨部を刺激できる。例えば、仙骨を刺激する使用
手順について説明する。布団等の敷物に本発明品を配置
する。これに人が寝ることにより、並列に並べた棒が体
重を支える。そして、棒と棒との間に配置された球が紐
で連結されているので、球も敷物に理没するが、球は棒
より直径が大きく、体への接触が保たれ、仙骨部への刺
激が与えられる。棒により体重が支えられつつ球が適度
に埋没するので、棒や板に直接凹凸を設けた刺激具のよ
うに過度の刺激が与えられることが無く、痛みを伴うこ
とが全く無い。刺激をより効果的にするため、棒の内何
本か、好ましくは、１本の径を太くして棒による刺激を
併用することも可能である。球や棒の径は、すべて同じ
である必要はないことは云うまでもない。要は、どのよ
うな刺激を患者が望むかということにより適宜変形でき
るのである。

【０００６】別実施例として、棒体にあらかじめ複数個
の孔を設けておき、患者が自分で球の位置を変更した
り、球の数を行により変更したりできるようにすること
も可能である。

【０００７】

【発明の効果】球体を複数個、間隔をおいて配列したた
め一点への体圧の集中が避けられ、刺激を痛みから心地
よさへ変えることができた。各部分を細紐で連結してい
るため、臀部にフィットしやすく、腰椎下部の灣曲など
の部分も刺激することができる。特に、仙骨外側の形状
が平面ではなく起伏しているので、各部分を細紐で連結
されている本刺激具は仙骨の筋肉を覆うようにフィット
させることができ、刺激をよりいっそう分散させること
ができた。球体が横方向に回転するため、本刺激具を敷
いたまま就眠してしまっても寝返りをうったとき、横方
向にスライドして臀部から外れてしまうので、過剰刺激
の心配はなくなる。以上のようなことから、個人レベ
ルに於いても臀部の筋肉やその部位の組織を平易に、そ
して安全に刺激することが可能となった。また、仮に布
団等の柔らかい敷物の上に本発明を載せて使用しても、
体重を棒により支えることが可能となった。棒が体重を
分散して支えるので過度に器具が沈むことがない。これ
により、刺激を与える効果のある球が効果的に体に接触
することができるのである。さらに、紐で棒と球を連
結するという簡単な構造のため、すだれのように巻いて
収納することが出来、持ち運びに便利で、収納時にかさ
ばることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分解斜視図である。

【図２】本発明の斜視図である。

【図３】本発明の斜視図である。

【符号の説明】

１球体２棒体３紐４符号２の棒体より太い棒体５符号１の球体より大きい球体

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】中心部の２箇所の孔を設けた棒（２）と孔
を設けた球（１）とそれらを連結する紐（３）とで構成
されており、前記棒は、途中に屈曲自在な部分を有さない実質上１本
の棒（２）からなり、前記棒（２）を複数本並列に並べ、前記棒（２）の間に
は棒（２）の径より大きい前記球（１）を一対配置し、
交互に配置された前記棒（２）と前記球（１）とを前記
紐（３）で連結して、すだれの如く形成し、各棒（２）と棒（２）の間に配置された一対の球は、そ
れぞれ列状に並んで２列に配置されている腰椎下部の灣
曲部又は仙骨部刺激具。