JP3291168B2 - 光コネクタとその製造方法 - Google Patents

光コネクタとその製造方法

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JP3291168B2
JP3291168B2 JP19385795A JP19385795A JP3291168B2 JP 3291168 B2 JP3291168 B2 JP 3291168B2 JP 19385795 A JP19385795 A JP 19385795A JP 19385795 A JP19385795 A JP 19385795A JP 3291168 B2 JP3291168 B2 JP 3291168B2
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optical connector
recess
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雅之 山廣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に使用さ
れる、光ファイバを相互に接続する光コネクタであっ
て、特に光コネクタのつば部に嵌合する割込凹部の形状
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ2をアダプタ側に設置された
光ファイバと相互連結するための光コネクタCは、図2
に示すように光ファイバ2がフェルール1の先端から露
出するようにこれを保持するフェルール1を後側からス
プリング3が付勢するようにプラスチックフレーム4内
に具備したものであって、図5に示すようにフェルール
1のバックボディ1aの大径部をプラスチックフレーム
4に設けたツバ部11の略円筒状孔11aに慴動可能に
嵌合するようになっている。また、このツバ部11の孔
壁の対向する位置に一対の断面略長方形状の爪41,4
1が設けられ、上記バックボディ1aの大径部の対向す
る位置に設けられた割込凹部12と嵌合させることによ
ってフェルール1の回動を防止し、接続損失を出来るだ
け小さくするような構造となっていた。
【0003】このように構成される光コネクタCは、バ
ックボディ1aに形成される割込凹部12の形状が図5
に示すように略長方形状とされており、この形状に成形
するにあたっては、切削工具による切削加工が用いられ
てきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光コネクタCには以下のような問題点があった。す
なわち、図5に示すようにフェルール1のバックボディ
1aに形成する割込凹部の形状を略長方形状としたの
で、この割込凹部の角隅にごみ、摩耗粉等の異物が溜ま
りやすく、このような異物や、異物により発生した腐食
部分が何らかの作用でフェルール先端や、先端から露出
する光ファイバに付着したりして、光コネクタ用フェル
ール同士の接合に不具合が生じ、光コネクタの重要な特
性である接続損失が大きくなる恐れがあった。
【0005】また、前記バックボディ1aに形成される
割込凹部の形状が略長方形状であったが、このように成
形するためには切削工具による切削加工を用いなければ
ならず、加工の手間と時間、そしてコストが大きかっ
た。
【0006】
【発明の目的】このような従来技術の課題に鑑みて、本
発明はフェルールを構成するバックボディに設けた割込
凹部に摩耗粉等の異物が溜まりにくく、もって接続損失
が少ない光コネクタを提供すること、及び上記バックボ
ディの割込凹部を成形するにあたって加工の手間と時
間、そしてコストを少なくすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するため本発明は、光ファイバを収納する軸方向の貫
通孔を備えたセラミック製本体の後端部をバックボディ
に嵌合したフェルールを、プラスチックフレーム内に装
備し、上記プラスチックフレームのツバ部の内壁面に形
成された断面略長方形状の爪に嵌合する割込凹部を上記
バックボディの大径部に形成した光コネクタであって、
上記割込凹部は、側面と底面を互いに垂直な平面で構成
するとともに両者の境界部を曲率半径0.05〜0.5
mmの滑らかな円曲面としたものである。
【0008】また本発明の別側面として、バックボディ
の原材料を棒状に引き抜き加工することによって円曲面
付の割込凹部を成形するようにした。
【0009】
【作用】このように構成される本発明の光コネクタは、
バックボディに形成する割込凹部の底側に滑らかな円曲
面を形成し、角隅部を排除したので割込凹部に摩耗粉等
の異物が溜まりにくいとともに溜まった場合でも容易に
除去でき、その結果、接続損失が少ない。
【0010】また上記割込凹部に滑らかな円曲面がある
ので、この割込凹部をバックボディに形成するにあた
り、バックボディの原材料を棒状に引き抜き加工するこ
とによって円曲面付の割込凹部を成形すれば、バックボ
ディの全体形状を成形する際に同時に割込凹部を成形す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
よって説明する。図1は、本実施形態のセラミック製の
光コネクタCを構成するフェルール(以下、フェルール
と略称する)1を示し、ジルコニア円筒体である先端側
の本体1bを後端側のステンレススチール製のバックボ
ディ1aに嵌合してなるとともに、このフェルール1の
両端に開口し且つ本体1bとバックボディ1aを軸線方
向に延設する貫通孔内に光ファイバ2が挿入固定され、
該光ファイバ2が先端より露出した構造となっている。
【0012】図2は、上記フェルール1を搭載した本実
施例の光コネクタCの要部断面図であり、同図に示すよ
うに光ファイバ2が先端から露出するようにこれを保持
するフェルール1を後側からスプリング3が押圧付勢す
るようにプラスチックフレーム4内に装備したものであ
る。
【0013】図3は、図2のA−A′線断面図であり、
プラスチックフレーム4に形成したツバ部11の略円筒
状孔11aを上記フェルール1を構成するステンレスス
チール製のバックボディ1aの大径部が慴動可能に嵌合
した構造となっている。また、このツバ部11の孔壁の
対向する位置に一対の断面略長方形状の爪41,41が
設けられ、これに対して上記バックボディ1aの大径部
の対向する位置には割込凹部12が形成され、これら両
者を嵌合させることによってフェルール1の回動を防止
し、接続損失をなるだけ小さくするような構造となって
いるが、本実施例のフェルール1において上記割込凹部
12は、円曲面13により構成されている。
【0014】なお、図3では便宜上割込凹部12を単な
る円曲面として説明したが、本発明では図4に示すよう
に、上記割込凹部12において、側面と底面を互いに垂
直な平面で構成するとともに、両者の境界部を滑らかな
円曲面13、13とした。
【0015】ここで、この光コネクタCの作製方法を説
明するに、フェルール1の本体1bは光ファイバを収納
する軸方向の貫通孔を具備するように成形したセラミッ
ク材料を焼結することによって作製される。他方、バッ
クボディ1aはステンレススチールの原材料を棒状に引
き抜き加工することによってR形状の割込凹部12も同
時に成形したものである。そして、このバックボディ1
aの嵌合穴14に対して本体1aを嵌合することで両者
を結合した。したがって、このような製造方法によれ
ば、割込凹部12を成形するにあたって切削加工する必
要がないので加工の手間、時間等がかからず、コスト的
に有利である。
【0016】さらに、このような構成による上記フェル
ール1は、角隅を排除したので割込凹部12に摩耗粉等
の異物が溜まりにくいとともに溜まっても容易に除去で
きる。したがって、このような異物や、異物により発生
した腐食部分が何らかの作用でフェルール先端や、先端
から露出する光ファイバに付着したりして、光コネクタ
用フェルール同士の接合に不具合が生じせしめ、光ファ
イバコネクタの重要な特性である接続損失が増大せしめ
る、という問題がない。
【0017】また、上記割込凹部12の曲率半径Rとし
ては0.05mm〜0.5mmの範囲内にあることが好
ましい。この曲率半径Rが0.05mmより小さい時に
は、曲率が強すぎるため割込凹部12の底部分が狭く、
実質的に角隅のような状況となるため、異物が溜まりや
すく且つ溜まった異物を除去しにくくなるという恐れが
ある。他方、上記曲率半径Rが0.5mmより大きい場
合には割込凹部12がプラスチックフレーム4側のつば
部11に形成した爪41に比べて大きくなり過ぎてフェ
ルール1が揺動し、これにより接続損失が大きくなる恐
れがある。
【0018】なお、この割込凹部12の形状としては、
底側に滑らかな円曲面を形成しておけばよく、ボディ1
aの側面に近い部分は平面となっていても構わない。
【0019】また、上記実施形態ではFZC型のセラミ
ックフェルールを用いたものを説明したが、本発明はこ
れに限定されるものでなく、この型以外のセラミックフ
ェルールやセラミック以外のフェルールであっても良
い。
【0020】同様に、上記実施形態ではバックボディ1
aをステンレススチール製としたが、本発明は、これに
限定されるものでなく、バックボディ1aをそれ以外の
金属材料や他の材料で構成しても良く、また本体1bも
ジルコニアに限定されるものでなく、それ以外のセラミ
ック材や他の材料で構成しても良い。
【0021】実 験 例 ここで、以下に示す方法で実験を行った。
【0022】前記本実施形態の光コネクタCにおいて、
ジルコニア製の前記フェルール1の割込凹部12の曲率
半径を0.01,0.05,0.30,0.50mmと
したサンプルを作成し、各々に光ファイバ2をエポキシ
樹脂で接着後、これを図1に示すようにプラスチックフ
レーム4に組み込み通法に従って接続損失を測定し、そ
の後、使用環境における製品の信頼性を確認するために
アダプタに対する200回の挿抜試験を行った。その結
果を表1に示す。
【0023】なお、上記4種類のサンプルのうち割込凹
部12の曲率半径が0.01,0.05,のものは図3
に示すフェルール1の形状のものであり、他方曲率半径
が0.30,0.50mmのものは図4に示すフェルー
ル1の形状のものである。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、上記割込凹部1
2の曲率半径が0.01mmのものに接続損失不良が多
く生じた。
【0026】なお、割込凹部12の曲率半径が0.50
mmよりも大きなフェルール1も作製してみたがフェル
ール1が容易に揺動してしまうことが確認された。
【0027】以上から、割込凹部12の曲率半径Rとし
ては0.05mm〜0.5mmの範囲内にあることが好
ましいことが判った。
【0028】
【発明の効果】叙上のように本発明によれば、光ファイ
バを収納する軸方向の貫通孔と光コネクタのツバ部の内
壁面に形成された爪に嵌合する割込凹部をバックボディ
に形成したフェルールを装備してなる光コネクタであっ
て、上記割込凹部の底側を滑らかなR形状としたことこ
とにより、フェルールを構成するバックボディに設けた
割込凹部に摩耗粉等の異物が溜まりにくく、もって接続
損失が少ない。
【0029】また本発明の別の側面によれば、フェルー
ルのバックボディの原材料を棒状に引き抜き加工するこ
とによってR形状の割込凹部を成形することを特徴とす
る光コネクタの製造方法を採用することにより、バック
ボディの全体形状を成形する際に同時に割込凹部を成形
することができるので、切削加工を行わずにすむため光
コネクタの製造原価を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光コネクタを構成す
るフェルールの斜視図である。
【図2】本発明または従来の光コネクタの要部断面図で
ある。
【図3】図2のA−A’の断面図であり、本発明の実施
形態を示したものである。
【図4】図2のA−A’の断面図であり、本発明の別実
施形態を示したものである。
【図5】図2のA−A’の断面図であり、従来例を示し
たものである。
【符号の説明】
1 フェルール 1a バックボディ 1b 本体 2 光ファイバ 3 スプリング 4 プラスチックフレーム 11 つば部 12 割込凹部 13 円曲面 41 爪

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバを収納する軸方向の貫通孔を備
    えたセラミック製本体の後端部をバックボディに嵌合し
    たフェルールを、プラスチックフレーム内に装備し、上
    記プラスチックフレームのツバ部の内壁面に形成された
    断面略長方形状の爪に嵌合する割込凹部を上記バックボ
    ディの大径部に形成した光コネクタであって、上記割込
    凹部は、側面と底面を互いに垂直な平面で構成するとと
    もに両者の境界部を曲率半径0.05〜0.5mmの滑
    らかな円曲面としたことを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】光ファイバを収納する軸方向の貫通孔を備
    えたセラミック製本体の後端部をバックボディに嵌合し
    たフェルールを、プラスチックフレーム内に装備し、上
    記プラスチックフレームのツバ部の内壁面に形成された
    断面略長方形状の爪に嵌合する割込凹部を上記バックボ
    ディの大径部に形成した光コネクタであって、上記バッ
    クボディの原材料を棒状に引き抜き加工することによっ
    て、側面と底面を互いに垂直な平面で構成し両者の境界
    部を曲率半径0.05〜0.5mmの滑らかな円曲面と
    した割込み凹部を成形することを特徴とする光コネクタ
    の製造方法。
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