JP3290877B2 - 画像形成装置における光学変調器の露光条件設定方法 - Google Patents

画像形成装置における光学変調器の露光条件設定方法

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JP3290877B2
JP3290877B2 JP34422695A JP34422695A JP3290877B2 JP 3290877 B2 JP3290877 B2 JP 3290877B2 JP 34422695 A JP34422695 A JP 34422695A JP 34422695 A JP34422695 A JP 34422695A JP 3290877 B2 JP3290877 B2 JP 3290877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光プリンタや複写
機等、光学変調器を用いた画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今日、電子写真方式を用いたレーザプリ
ンタで代表される光プリンタは、パソコンやネットワー
クのプリンタとして広く使われ、デジタルコピー・プリ
ンタやカラーコピー・プリンタとして幅広く使用されて
いる。文字や画像を形成する画素単位が、光パワーのオ
ン−オフ制御で書き込まれ描画制御されていることか
ら、光プリンタと呼ばれる。光パワーのオン−オフ制御
は、レーザダイオードやLED(発光ダイオード)アレ
ーが一般に用いられている。
【0003】レーザプリンタの書き込み光学系は、レー
ザダイオードとポリゴンスキャナの組み合わせで構成さ
れ、解像度600DPI(Dot Per Inc
h)、A4/Letterサイズで40PPM(Pag
e Per Minutes)程度までの低/中速機に
広く用いられている。
【0004】しかしながら、最近の高速化及び中間調を
用いた高画質印刷の要求に対して、レーザスイッチング
スピードの限界や高速回転ポリゴンスキャナ技術の限界
が問題となっている。尚、LEDアレーを用いた書き込
み光学系は、並列露光のため高速性が見込めるが、個々
のLED発光輝度の一様性に問題がある。
【0005】ところが最近、上記問題を解決できる可能
性のある新たな光学変調器がディスプレイ用として発表
された(U.S.Patent No.5,311,3
60、及びSolid State Sensors
and ActuatorsWorkshop,Hil
ton Head Island,SC,June13
−16,1994)。
【0006】これは、グレイティングライトバルブ(G
rathig Light Valve:以下、GLV
と略す)素子と称されるもので、光の回折を利用したマ
イクロマシン位相回折格子である。このGLV素子を利
用すると、光のオン−オフ制御を電気的にコントロール
することができ、従来の回転ポリゴンスキャナに代わっ
てデジタルの光学変調器として使用できる。
【0007】ここで、GLV素子の構成及び動作原理
を、本発明の説明図である図3ないし図5を参照して説
明する。図3はGLV素子1個の斜視図であり、図4、
図5はその動作原理図である。
【0008】図3に示すように、GLV素子20は、基
盤21の上に、枠24と一体で成形されたマイクロブリ
ッジ22が、枠24と基盤21との間にスペーサ23を
介して配設された構成を有しており、基盤21の上面と
マイクロブリッジ22との間には、スペーサ23の厚み
と同じ空隙が形成され、両者は非接触となっている。ス
ペーサ23で定まる空隙の厚み、及びマイクロブリッジ
22の厚みは、何れも使用される光源の波長で予め決定
され、使用する光源の発光波長をλnmとすると、それ
ぞれλ/4nmに形成される。このようなGLV素子2
0は、微細半導体製造技術で作製できる(作製方法につ
いては前述の文献に詳細が述べられている)。
【0009】GLV素子20の動作は、マイクロブリッ
ジ22と基盤21との間に印加する電圧のオン−オフで
制御され、図4(a)に、オフ制御(以下、消灯を同義
で用いる)時のGLV素子20のx断面を、同図(b)
にそのy断面を示し、また、図5(a)には、オン制御
(以下、点灯を同義で用いる)時のGLV素子20のx
断面を、同図(b)にはそのy断面を示す。
【0010】図4(a)(b)に示すように、GLV素子
20の消灯時、マイクロブリッジ22は基盤21からλ
/4nm離間した位置関係を維持しており、この状態で
光が入射すると、マイクロブリッジ22及び基盤21に
て反射された各反射光の全光路差は入射光の波長に等し
く、回折格子平面鏡として光を反射する。
【0011】一方、図5(a)(b)に示すように、GL
V素子20の点灯時、マイクロブリッジ22は基盤21
側へと静電力で引き下げられており、この状態で光が入
射すると、マイクロブリッジ22及び基盤21にて反射
された各反射光の全光路差は半波長(λ/2)となり、
各反射光は干渉して打ち消し合い回折を引き起こす。
【0012】また、このような機械的動作を実現するた
めの条件として、マイクロブリッジ22の長手方向の寸
法や引っ張り応力等が、動作速度や復元性等を考慮して
決められる。上記文献によると、図3に示すマイクロブ
リッジ22における長手方向の回折有効領域の寸法y0
が20μmのときにレスポンス20nsecが得られる
と記載されている。但し、この時のGLV素子1個の大
きさは、回折無効領域であるy1,y2の寸法も入れ、
枠24まで含めると約25μmになる。また、マイクロ
ブリッジ22の長手方向と直交する方向の寸法、つまり
マイクロブリッジ22の幅x0は、光の波長、入射角、
回折角によって後述の式(1)にて決定され、通常は0.
5〜2μmである。
【0013】次に、光の波長、入射角、回折角の関係
を、図16(a)(b)を用いて、光学系まで含めた全体
の構成で説明する。但し、同図(b)は、同図(a)を
簡略化して示したものである。
【0014】単色光源ユニット50の光をコリメートレ
ンズ51で平行光にし、GLV光学変調器52に入射角
θi で入射させる。GLV光学変調器52には、図3に
て示したGLV素子20が複数、感光体ドラム5の幅方
向に対応して列状に配されてなるGLV素子列52aが
設けられており、GLV素子列52aの各GLV素子が
点灯状態なら、回折角θd で出ていき、スリット53と
プロジェクションレンズ54を通って感光体ドラム55
上に光が当たる。このとき、光の波長をλnmとすると
以下の関係式が成り立つ。
【0015】 sinθi −sinθd =λ/r …(1) ここでr(nm)は、マイクロブリッジ22の幅x0で
あり、かつマイクロブリッジ22同士の間隔に等しい。
図16(a)(b)では、回折角θd が0°に成るように
入射角θi を選んでいる。
【0016】一方、GLV素子列52aにおける各GL
V素子が消灯状態なら、入射した光は、入射角と同じθ
i で出ていくため、スリット53を通過できず感光体ド
ラム55には到達しない。
【0017】このようにして、感光体ドラム55の表面
55a上の各画素単位に1:1で対応したGLV素子列
52aの各GLV素子20を電気的にオン−オフ制御
(点灯−消灯)することによって、従来の回転ポリゴン
スキャナに代わって光を高速で変調することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示されたGLV素子においては、光プリンタの書き込
み装置として応用した場合について充分な検討が成され
ていないので、光プリンタの書き込み装置としてGLV
素子を応用した場合、幾つかの不具合を伴う。
【0019】その一つとして、光プリンタの書き込み装
置として使用し、GLV光学変調器として光プリンタに
搭載すると、光プリンタの光学変調器としては大型で、
かつ製造歩留りが悪いといったことが挙げられる。つま
り、該公報には、GLV素子にて光プリンタの光学変調
器を構成した場合のGLV素子の配列については何ら記
載されていない。そのため、必要な数のGLV素子を一
列に並べた構成とし、回転ポリゴンスキャナに代わる光
学変調器として光プリンタに用い、一列のGLV素子列
だけで記録幅をカバーすると、GLV素子列の長さが非
常に大きくなり、光学変調器自体の大型化を招来する。
【0020】具体的に数値を挙げると、例えば、最大記
録幅をレターサイズ(8.5×11インチ)とし、その解
像度600DPIとすると、8.5×600=5100個
の画素が必要であり、GLV素子も5100個必要とな
る。1個の大きさが25μmのGLV素子を5100個
も並べると、その長さは約128mmにもなり、大型で
あると共に、この長さのGLV素子列を現在の半導体技
術で歩留まり良く作ることは非常に難しい。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載の画像形成装置における光
学変調器の露光条件設定方法は、光源からの照射光を光
学変調器にて変調して像担持体上に投影する光学部を有
し、該光学部からの投影光により該像担持体上に形成さ
れた静電潜像を可視化した後、被転写材に転写して排出
する画像形成装置であり、上記光学変調器が、複数のグ
レイティングライトバルブ素子がそれぞれ並んでなる素
子列を複数有しており、上記光学部は、これら各素子列
により像担持体上に投影されるそれぞれ複数の素子投影
光からなる素子列投影光が、その長手方向に端部同士を
重複して順に配されるように設計され、画像形成時に、
素子列投影光の重複領域に素子投影光が位置する各グレ
イティングライトバルブ素子においては、何れか一方の
素子列の素子のみが点灯されるように制御する露光制御
手段が備えられている画像形成装置における光学変調器
の露光条件設定方法であって、露光条件の設定に際し、
上記の素子列投影光の重複領域に、素子列投影光長手方
向の受光幅が素子投影光の同方向の幅より小さい投影光
検出手段を配し、この投影光検出手段を用いて、素子列
投影光の重複領域に素子投影光が位置する各グレイティ
ングライトバルブ素子の点灯・非点灯を決定することを
特徴としている。
【0022】これによれば、必要数のグレイティングラ
イトバルブ素子は、複数の素子列に分割されて形成され
るので、各素子列の全長は、従来の必要数の素子を一つ
の素子列に並べた構成に比べて短くできる。したがっ
て、光学変調器を小型化し、現在の半導体技術で歩留り
よく製造することができる。
【0023】しかも、光学部は、各素子列により像担持
体上に投影される素子列投影光が、その長手方向に端部
同士を重複して順に配されるように設計されているの
で、光学部の組み立てのばらつき等に関係なく、各素子
列からの素子列投影光はその長手方向に連続され、つま
りは、素子列投影光を構成する各素子投影光である画素
を素子投影光長手方向に連続させることが可能となる。
したがって、たとえ光学部の組み立てにばらつきが生じ
たとしても、未露光領域が発生するようなことはない。
【0024】また、露光制御手段により、画像形成時
に、素子列投影光の重複領域に素子投影光(画素)が位
置する素子においては、何れか一方の素子列の素子のみ
が点灯される。したがって、素子列投影光の重複領域に
おいて、画素と素子を1:1に限定して、複数の素子列
を、恰も必要数の素子が一つの素子列に並べられ素子列
の如く制御できる。
【0025】単に複数の素子列に分割し、これら複数の
素子列からの素子列投影光を、その長手方向に連続さ
せ、画素を連続させるには、一つの素子列により投影さ
れる最端部画素のすぐ隣に別の素子列の最端部の画素を
並べる必要があり、このような微調整には、ミクロン単
位の位置調整が必要となり、機械的調整方法では困難で
あり、また、その調整には多大な時間が必要となるが、
上記構成によれば、ミクロン単位の位置調整や、その調
整に時間をあまりかけることなく、実現できる。また、
重複領域の光量が他の領域よりも大きくなることを防ぐ
こともできる。
【0026】そして、これによれば、重複領域内に配さ
れた、素子列投影光長手方向の受光幅が、素子投影光の
同方向の幅より小さく設定されている投影光検出手段を
用いるようになっており、該投影光検出手段では、重複
領域内の素子投影光を個々に区別して検知することが可
能になる。したがって、素子の点灯を制御するに際し、
重複領域に素子投影光が存在する素子を個別に検出し、
重複領域で使用する素子・使用しない素子の決定が容易
に行える。
【0027】この投影光検出手段を用いた重複領域にお
ける使用素子の決定方法として、以下に示す方法をあげ
ることができる。
【0028】本発明の請求項2記載の画像形成装置にお
ける光学変調器の露光条件設定方法は、上記請求項1記
載の方法において、素子列投影光が重複している二つの
素子列のうち、一方の第l素子列を構成するグレイティ
ングライトバルブ素子を端部から一つずつ点灯し、上記
投影光検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素子
の位置を第1アドレスとし、もう一方の第2素子列を構
成する素子を第1素子列の点灯を開始した方と同じ側の
端部から一つずつ点灯し、上記投影光検出手段に投影光
が検出されたとき点灯した素子の位置を第2アドレスと
し、画像形成時には、第l素子列における、素子列投影
光の重複領域側の端部の素子から第1アドレスの素子に
隣接する上記端部側の素子までの素子群、及び第2素子
列における、素子列投射光の重複領域側の端部の素子か
ら第2アドレスの素子に隣接する上記端部側の素子まで
の素子群の点灯を禁止する一方、第1アドレスの素子か
第2アドレスの素子のどちらか一方の点灯を許可し、他
方の点灯を禁止することを特徴としている。
【0029】本発明の請求項記載の画像形成装置にお
ける光学変調器の露光条件設定方法は、上記請求項
載の方法において、素子列投影光が重複している二つの
素子列のうち、一方の第l素子列を構成するグレイティ
ングライトバルブ素子を端部から一つずつ点灯し、上記
投影光検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素子
の位置を第1アドレスとし、もう一方の第2素子列を構
成する素子を第1素子列の点灯を開始した端部とは反対
側の端部から一つずつ点灯し、上記投影光検出手段に投
影光が検出されたとき点灯した素子の位置を保持し、さ
らに次の素子を一個点灯し、投影光検出手段に投影光が
検出された場合には、点灯した素子の位置を第2アドレ
スとし、検出されなかった場合には、上記保持した位置
を第2アドレスとし、画像形成時には、第l素子列にお
ける、素子列投影光の重複領域側の端部の素子から第1
アドレスの素子に隣接する上記端部側の素子までの素子
群、及び第2素子列における、素子列投射光の重複領域
側の端部の素子から第2アドレスの素子に隣接する上記
端部側の素子までの素子群の点灯を禁止する一方、第1
アドレスの素子か第2アドレスの素子のどちらか一方の
点灯を許可し、他方の点灯を禁止することを特徴として
いる。
【0030】これによれば、各素子列を構成する各素子
の点灯を、素子列投影光が重複している側の端部側から
開始しても不具合が生じないので、重複領域で使用する
素子・使用しな素子の決定に要する時間を短くできる。
【0031】本発明の請求項4記載の画像形成装置にお
ける光学変調器の露光条件設定方法は、上記請求項2又
は3記載の方法において、第l素子列及び第2素子列を
それぞれ構成する複数のグレイティングライトバルブ素
子を任意の数の素子からなるブロックに分け、第1素子
列に対して、上記投影光検出手段に投影光が検出される
まで、ブロックに属する全素子を点灯させることをブロ
ックごとに順次交替して行い、第2素子列についても、
上記投影光検出手段に投影光が検出されるまで、ブロッ
クに属する全素子を点灯させることをブロックごとに順
次交替して行い、上記投影光検出手段に投影光が検出さ
れた、第1素子列及び第2素子列の各ブロックに対し
て、該ブロックの端部に位置する素子を各素子列におけ
る端部の素子とみなして上記第1アドレス及び上記第2
アドレスの決定を行うことを特徴としている。
【0032】これによれば、重複領域で使用する素子・
使用しな素子の決定に要する時間をより短くできる。
【0033】また、上記光学部が、光源を1つのみ備
え、この1つの光源からの光を光分割手段にて分割し、
各素子列に光を照射するように構成されているようにし
てもよく、これにより、一つの光源からの光を分割して
用いる構成であるので、光学部の小型化が可能であると
共に、部品コストの増加を回避し、消費電力も削減でき
る。
【0034】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態について図1ないし図14に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
【0035】まず始めに、本実施の形態の画像形成装置
である光プリンタの全体構成を図2を用いて説明する。
【0036】光プリンタは、本体側面にシート状の複数
の記録紙(被転写材)を挿入するための給紙トレー2を
備え、この給紙トレー2の下端部には画像形成に伴い、
光プリンタ内部に記録紙を順次給紙するための給紙ロー
ラ3が設けられている。また、該給紙ローラ3の下流側
には記録紙の先端を検出するためのPSセンサが配され
た用紙搬送路4がほぼ水平方向に設けられると共に、静
電潜像を形成する感光体ドラム(像担持体)5aを有す
るドラムカートリッジ5と転写ローラ6とが配設されて
いる。
【0037】また、転写ローラ6のさらに下流側には、
定着ローラ7aを有する定着ユニット7が設けられ、記
録紙上に形成されたトナー像を固定化し、本体の前カバ
ー上に設けられた排紙トレー9に画像形成された記録紙
を排出するUターンガイド8を備えている。
【0038】上記ドラムカートリッジ5の上方には、感
光体ドラム5aの表面にトナーを供給する現像装置11
が設けられ、現像装置11の上方には、感光体ドラム5
aに光を照射するための光学ユニット(光学部)10が
設けられている。
【0039】上記光学ユニット10の構成については後
述するが、単色光源ユニット、コリメートレンズ、GL
V光学変調器、プロジェクションレンズ、及び制御部等
が内蔵されている。
【0040】上記構成の光プリンタにおいて、パソコン
等の外部装置からの印字(プリント)命令の信号が光プ
リンタ本体の図示しない制御部に入力されると、それに
基づき光プリンタの動作が開始され、光学ユニット10
から画像データに対応した出射光12が、事前に帯電さ
れた感光体ドラム5aの表面に照射される。出射光12
が照射されることで、感光体ドラム5aの表面が露光さ
れ、感光体ドラム5aの表面に静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像装置11から供給されるトナーが
感光体ドラム5aに付着することで現像されて可視像と
なり、この可視像が感光体ドラム5aの回転に伴って、
感光体ドラム5aと転写ローラ6との当接部に向かって
送られる。
【0041】一方、この時、上記給紙トレー2からは給
紙ローラ3によって記録紙が供給され、この記録紙は用
紙搬送路4に沿って上記感光体ドラム5aと転写ローラ
6との当接部である転写領域に搬送される。そして、こ
の領域を記録紙が通過する際に、感光体ドラム5aの表
面に形成されているトナー像がその電荷と記録紙表面の
電荷との電位差によって記録紙に転写される。
【0042】その後、記録紙は定着ローラ7aを有する
定着ユニット7へと送られ、定着ユニット7では加熱及
び加圧が行われ、記録紙上のトナーは定着ローラ7aの
熱と圧力によって記録紙に融着される。そして、定着ユ
ニット7から送り出された記録紙はUターンガイド8に
沿って本体の上方へと案内され、本体を覆う前カバー上
の排紙トレー9上に排出される。
【0043】次に、上記光学ユニット10について、図
1、図3〜図14を用いて詳細に説明する。
【0044】図1(a)は、上記光学ユニット10の原
理構成図(前述の図16(b)と同様の簡略図)であ
る。ここでは、GLV素子列を2分割した場合を例示す
る。
【0045】光学ユニット10は、図1(a)に示すよ
うに、二つの書き込み部を有しており、その一方は、単
色光を発光する単色光源ユニット(光源)30aと、単
色光源ユニット30aから照射された光を平行光にする
コリメートレンズ31aと、コリメートレンズ31aか
ら照射された光を変調し、スリット34aを介してプロ
ジェクションレンズ33aへと照射するGLV光学変調
器32aと、照射された光を感光体ドラム5aへと投影
するプロジェクションレンズ33aとからなる。同様に
他方の書き込み部は、単色光源ユニット(光源)30b
と、コリメートレンズ31bと、スリット34bと、G
LV光学変調器32bと、プロジェクションレンズ33
bとからなる。尚、図1(a)では分かりやすいように
単色光源ユニット30a・30bとコリメートレンズ3
1a・31bを左又は右にずらして図示している。
【0046】上記GLV光学変調器32aには、図1
(b)に示すように、複数のGLV素子20が、2段の
千鳥状に配列されてなるGLV素子列38aが形成され
ている。同様にGLV光学変調器32bにも、千鳥状配
列のGLV素子列38bが形成されている。そして、こ
れら各GLV素子列38a・38bは、素子列長手方向
が感光体ドラム5aの幅方向と対応するように配されて
おり、点灯(オン制御)時のGLV素子20の回折角θ
d =0°となるように、入射角θi が選択され、設計さ
れている。
【0047】ここで、上記の各GLV素子列38a・3
8bを構成するGLV素子20の構成及び動作原理を、
図3ないし図5を用いて説明する。図3は1個のGLV
素子20の斜視図であり、図4、図5はその動作原理図
である。
【0048】図3に示すように、GLV素子20は、基
盤21の上に、枠24と一体で成型されたマイクロブリ
ッジ22が、枠24と基盤21との間にスペーサ23を
介して配設された構成を有しており、基盤21の上面と
マイクロブリッジ22との間には、スペーサ23の厚み
と同じ空隙が形成され、両者は非接触となっている。上
記スペーサ23で定まる空隙の厚み、及びマイクロブリ
ッジ22の厚みは、何れも使用される光源の波長、つま
り、ここでは上記の単色光源ユニット30a・30bの
出射光の波長で予め決定され、発光波長をλnmとする
と、それぞれλ/4nmに形成されている。このような
GLV素子20は、微細半導体製造技術で作製できる。
【0049】GLV素子20の動作は、マイクロブリッ
ジ22と基盤21との間に印加する電圧のオン−オフで
制御され、図4(a)にオフ制御(消灯)時のGLV素
子20のx断面を示し、同図(b)にそのy断面を示
す。また、図5(a)にはオン(点灯)時のGLV素子
20のx断面を示し、同図(b)にそのy断面を示す。
【0050】図4(a)(b)に示すように、GLV素子
20の消灯時、マイクロブリッジ22は、基盤21から
λ/4nm離間した位置関係を維持しており、この状態
で光が入射すると、マイクロブリッジ22及び基盤21
にて反射された各反射光の全光路差は入射光の波長に等
しく、回折格子平面鏡として光を反射する。
【0051】一方、図5(a)(b)に示すように、GL
V素子20の点灯時、マイクロブリッジ22は静電力で
引き下げられており、この状態で光が入射すると、マイ
クロブリッジ22及び基盤21にて反射された各反射光
の全光路差は半波長(λ/2)となり、各反射光は干渉
して打ち消し合い回折を引き起こす。
【0052】また、上記光学ユニット10には、図6に
も示すように、図示しない記憶装置を備えた制御部13
が備えられており、この制御部13が、単色光源ユニッ
ト30a・30bの点灯や、各GLV素子列38a・3
8bを構成する各GLV素子20の点灯を制御するよう
になっている。
【0053】光プリンタの動作時、制御部13の制御に
よって、単色光源ユニット30a・30bが発光する。
単色光源ユニット30a・30bより発光された光はコ
リメートレンズ31a・31bで平行光となりGLV光
学変調器32a・32bの千鳥状に並べられたGLV素
子列38a・38bの正面に向かって斜め上方から照射
される。
【0054】GLV光学変調器32a・32bは、前述
した動作原理によって、制御部13で処理された画像信
号に対応して各GLV素子20を点灯−消灯し、点灯状
態の光だけがスリット34a・34bを通過してプロジ
ェクションレンズ33a・33bに照射される。プロジ
ェクションレンズ33a・33bに照射された光は、感
光体ドラムの表面35に個々の画素として投影される。
図中、36a・36bにて示すものが、各GLV素子列
38a・38bからの投影光(素子列投影光)であり、
各投影光36a・36bを構成する個々の升状のもの
が、単一のGLV素子20からの投影光(素子投影光)
であり、画素である。
【0055】ところで、このような二つのGLV素子列
38a・38bからの投影光36a・36bを、感光体
ドラム5aの表面35で恰も一つのGLV素子列によっ
て投影された投影光のようにするためには、GLV素子
列38aによって投影される最端部の画素のすぐ隣にも
う一方のGLV素子列38bから投影される最端部の画
素を連続に並べる必要がある。しかしながら、このよう
な微調整は、ミクロン単位の調整が必要となり、機械的
調整方法では困難であると共に、また、その調整には多
大な時間が必要となる。
【0056】そこで、本光プリンタの光学ユニット10
は、GLV素子列38a・38bの全GLV素子20が
点灯したとき、感光体ドラム5aの表面35の中央付近
で投影光36a・36bの長手方向端部が重複するよう
に組み立てられている。つまり、画素の一部が、長手方
向で重複している。そして、上記制御部13では、画像
形成時、重複部においては、何れか一方のGLV素子列
38a・38bのGLV素子20を使用するようになっ
ている。つまり、この制御部13の図示しない記憶装置
には、画像形成時に各GLV素子列38a・38bのG
LV素子20の使用・不使用データからなる露光制御デ
ータが記憶されており、制御部13はこのGLV素子2
0の使用・不使用データをもとに、画像信号をコントロ
ーラ部で加工するようになっている。これにより、ミク
ロン単位の調整や、多大な調整時間を要することなく、
必要なGLV素子20が恰も一つのGLV素子列から構
成されているかのごとく制御し得る。
【0057】以下に、感光体ドラム5aの長手方向中央
部で重複した画素について、どの画素を使用するか(ど
のGLV素子20を使用するか)を決定する方法を説明
する。通常、この作業は光学ユニット10を光プリンタ
本体に組み込まれる前に行われるが、組み込んだ後でも
調整治具を用いれば可能である。
【0058】調整に際しては、図7に示すように、投影
光36a・36bが重複する部分に光学センサ(投影光
検出手段)を配し、センサ出力が制御部13に入力する
ように設ける。
【0059】まず、図7及び図8を用いて方法1,2を
説明する。
【0060】図7及び図8は、投影光36a・36bの
重複部分の拡大図である。これら各図に示すように、投
影光36a・36bは、長手方向に対してはわざと重複
されている。尚、長手方向と直交する方向に関しては、
ある程度離れた状態でも、重なっていてもよい。
【0061】ここでは、GLV素子列38a・38bを
構成する各GLV素子20にアドレスとなる素子番号を
付けると共に、各投影光36a・36bを構成する画素
にも素子番号と同じ番号を付して説明する。投影光36
aの各画素は、図の正面左手から素子番号1〜2700
のGLV素子20に対応するもの、投影光36bの各画
素は、同様に素子番号2701〜5400のGLV素子
20に対応するものとする。
【0062】また、図中、37は、上述した光学センサ
(図示せず)の受光スリットで、予め投影光36a・3
6bの重複する範囲内に入るよう位置が固定されてお
り、その後側には図示しないが、受光スリット37より
充分大きい受光面を持つセンサ本体が備えられている。
そして、受光スリット37における投影光長手方向のス
リット幅は、画素を個別に検出できるように、同方向の
画素幅よりも小さくなっている。また、投影光36a・
36bが設計で予定した位置から投影光長手方向と直交
する方向にずれていても、光学センサの受光面から外れ
ることがないように、投影光長手方向と直交する方向の
長さは、同方向の画素幅よりも充分に大きく、投影光3
6a・36bがその長手方向と直交する方向に離れてい
る距離より大きいように決められている。
【0063】−方法1− 図7の場合を説明する。
【0064】ステップ1:まず一方のGLV素子列38
aの一端、例えば素子番号2700のGLV素子20
(以下、GLV素子20と単に素子とのみ記載する)か
ら、1個ずつ交替させて点灯していき、光学センサが光
を検知すると、制御部13は、その時点灯した素子の素
子番号、ここでは「2694」を第1アドレスとして記
憶する。
【0065】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bを、ステップ1において点灯を開始した方と同
じ側、つまり素子番号5400の素子から1個ずつ点灯
していき、光学センサが光を検知すると、制御部13
は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「270
5」を第2アドレスとして記憶する。
【0066】上記ステップ1,2により、第1アドレス
と第2アドレスとが記憶されると、制御部13は、第1
アドレス及び第2アドレスの各素子のうち、何れか一方
のみが点灯されるように、素子番号1〜2694、素子
番号2706〜5400の素子を使用して画像形成する
ように、或いは、素子番号1〜2693、素子番号27
05〜5400の素子を使用して画像形成するように、
制御部13に備えられた記憶装置に記憶させる。或いは
ここで、プリンタ本体の記憶装置に記憶させることもで
きる。
【0067】また、この場合、より早く第1アドレス及
び第2アドレスを検出すべく、ステップ1とステップ2
を同時に進行させてもよい。つまり、GLV素子列38
aは素子番号2700の素子から、GLV素子列38b
は素子番号5400の素子から同時に点灯していく。す
ると、最初に光学センサで検知されるのは重複領域の端
部から点灯していくGLV素子列38aのアドレス26
94の素子で、「2694」が第1アドレスであること
がわかり、次に検知されるのはGLV素子列38bのア
ドレス2705の素子で、「2705」が第2アドレス
であることがより早く分かる。
【0068】また、さらに別の方法として、上記ステッ
プ2で、素子番号5400の素子から点灯していくと時
間がかかるので、GLV素子列36bの途中、例えば、
素子番号3000の素子から点灯していく方法でも処理
時間を早くできる。
【0069】次に、上記のステップ1、ステップ2にお
いて、GLV素子列38a・38bの同じ側の端部から
点灯した理由を、図8を用いて説明する。図8は、図7
と比較すると分かるように、図7では、各GLV素子列
38a・38bとも、一つの画素が、受光スリット37
の上に位置していたのに対し、図8では、各GLV素子
列38a・38bとも、二つの画素が受光スリット37
の上に位置している。
【0070】図8の場合、上記と同じように、GLV素
子列38a・38bの同じ側の端部から点灯していくと
以下のようになり、何ら不具合は招来しない。つまり、
ステップ1:まず一方のGLV素子列38aの一端、例
えば素子番号2700の素子から、1個ずつ交替させて
点灯していき、光学センサが光を検知すると、制御部1
3は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「26
94」を第1アドレスとして記憶する。
【0071】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bを、ステップ1において点灯を開始した方と同
じ側、つまり素子番号5400の素子から1個ずつ点灯
していき、光学センサが光を検知すると、制御部13
は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「270
7」を第2アドレスとして記憶する。
【0072】上記ステップ1,2により、制御部13
は、素子番号1〜2694、素子番号2708〜540
0の素子を使用して画像形成するように、或いは、素子
番号1〜2693、素子番号2705〜5400の素子
を使用して画像形成するように記憶装置に記憶させる。
【0073】これに対し、ステップ2でステップ1とは
逆の方向から点灯していくと次のようになる。
【0074】ステップ2:GLV素子列38bの素子番
号2701の素子から1個ずつ点灯していき、光学セン
サが光を検知すると、制御部13は、その時点灯した素
子の素子番号、ここでは「2706」を第2アドレスと
して記憶する。
【0075】すると、制御部13は、上記ステップ1,
2にて検知された第1アドレス及び第2アドレスの各素
子のうちの何れか一方のみが点灯されるように使用する
素子を決定するので、素子番号1〜2694、素子番号
2707〜5400の素子を使用して画像形成するよう
に、或いは、素子番号1〜2693、素子番号2706
〜5400の素子を使用して画像形成するように記憶装
置に記憶させる。すると、素子番号2694の画素と素
子番号2707の画素、素子番号2693の画素と素子
番号2706の画素とは、それぞれほぼ重なっているに
もかかわらず、画像データ上では隣の画素として処理さ
れてしまい、不都合が生じることなる。
【0076】続いて、このようなほぼ重なっている画素
であるにもかかわらす、画像データ上では隣の画素とし
て処理されるといった不具合を避けられるもう一つの方
法を上記の図7、図8を用いて説明する。
【0077】−方法2− 図7の場合を説明する。
【0078】ステップ1:まず一方のGLV素子列38
aの一端、例えば素子番号2700の素子から、1個ず
つ点灯していき、光学センサが光を検知すると、制御部
13は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「2
694」を第1アドレスとして記憶する。
【0079】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bを、ステップ1において点灯を開始した方と反
対側、つまり素子番号2701の素子から1個ずつ点灯
していき、光学センサが光を検知すると、制御部13
は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「270
5」を第2アドレスの候補として一旦保持し、更にもう
一個点灯し、光学センサが光を検知したらその時点灯し
た素子の素子番号を、第2アドレスとして記憶する。図
7では素子番号2706の素子を点灯しても光を検知し
ないので、保持した「2705」を第2アドレスとして
記憶する。
【0080】上記ステップ1,2により、制御部13
は、素子番号1〜2694、素子番号2706〜540
0の素子を使用して画像形成するように、或いは、素子
番号1〜2693、素子番号2705〜5400の素子
を使用して画像形成するように記憶装置に記憶させる。
【0081】次に図8の場合を説明する。
【0082】ステップ1:まず一方のGLV素子列38
aの一端、例えば素子番号2700の素子から、1個ず
つ点灯していき、光学センサが光を検知すると、制御部
13は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「2
694」を第1アドレスとして記憶する。
【0083】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bを、ステップ1において点灯を開始した方と反
対側、つまり素子番号2701の素子から1個ずつ点灯
していき、光学センサが光を検知すると、制御部13
は、その時点灯した素子の素子番号、ここでは「270
6」を第2アドレスの候補として一旦保持し、更にもう
一個点灯し、光学センサが光を検知したらその時点灯し
た素子の素子番号を、第2アドレスとして記憶する。図
7では素子番号2707の素子を点灯すると光を検知す
るので、「2707」を第2アドレスとして記憶する。
【0084】上記ステップ1,2より、制御部13は、
素子番号1〜2694、素子番号2708〜5400の
素子を使用して画像形成するように、或いは、素子番号
1〜2693、素子番号2707〜5400の素子を使
用して画像形成するように記憶装置に記憶させる。
【0085】この方法では、上記GLV素子列38a・
38bを重複領域側とは反対の端部の素子番号1と素子
番号5400から点灯していっても、結果は同じである
が、上記のように重複領域近傍の端部から点灯を開始す
る方が時間的に早くできる。
【0086】続いて、図9ないし図12を用いて方法3
を説明する。
【0087】−方法3− この方法は、各GLV素子列38a・38bの端部から
2個ずつ順次点灯し、次の素子に移行するとき、素子1
個分移動していく方法である。
【0088】図9の場合を説明する。
【0089】GLV素子列38b(図では、GLV素子
列38bの投影光36bが示されている)に対して素子
番号2701の素子から点灯するとき、2701,27
02の2つの素子を点灯し、次に2702,2703の
2つ、次には2703,2704というように点灯して
いく。この時の、光学センサの出力は図10のようにな
る。この場合、2704,2705の素子を点灯したと
き、光学センサに光が検出され、制御部13はこの時の
光量を記憶する。次に、2705,2706の素子を点
灯した時、光学センサの光量が増えていないので、光学
センサで検出された光は素子番号2705の素子による
投影光であることが判明する。
【0090】同様にGLV素子列38a(図では、GL
V素子列38aの投影光36aが示されている)に対し
ても素子番号2694の素子による投影光であることが
判明する。
【0091】判明した後の処理は、第1アドレス及び第
2アドレスを検出した後の上記方法1,2と同様であ
る。
【0092】次に、図11の場合を説明する。
【0093】GLV素子列38b(図では、GLV素子
列38bの投影光36bが示されている)に対して素子
番号2701の素子から点灯するとき、2705,27
06の2つの素子を点灯したとき、光学センサに光が検
出され、この時の光量を記憶する。次に2706,27
07を点灯すると、光量が増えるので、光学センサで検
出された光は2706,2707の複数の素子による投
影光であることが判明する。
【0094】同様にGLV素子列38a(図では、GL
V素子列38aの投影光36aが示されている)に対し
ても2693,2694の複数の素子による投影光であ
ることが判明する。
【0095】判明した後の処理は、第1アドレス及び第
2アドレスを検出した後の上記方法1,2と同様であ
る。また、この場合も重複領域近傍の端部から点灯を開
始する方が時間的に早くできる。
【0096】続いて、図13を用いて方法4を説明す
る。
【0097】−方法4− この方法は、各GLV素子列38a・38bの素子を任
意の数の素子からなるブロックに分けて処理する方法で
ある。
【0098】例えば、図13に示すようにGLV素子列
38a・38bを構成する各素子を50個づつのブロッ
クに分け、GLV素子列38a(図では、GLV素子列
38aの投影光36aが示されている)に対応するM1
〜M54、GLV素子列38b(図では、GLV素子列
38bの投影光36bが示されている)に対応するM5
5〜M108のようにブロックにナンバーをつける。そ
してGLV素子列38aに対してはブロックM1の50
個の素子をすべて点灯させ、次にブロックM2、M3と
光学センサが光を検出するまで順次交替に点灯してい
く。そして、GLV素子列38bについても同様に実施
する。
【0099】図13の場合には、各GLV素子列38a
・38bに対してブロックM53とM55に対して投影
光が検出される。次に、この各ブロックに対して上記方
法1、又は方法2の方法を適用することにより、より速
く最終的に各ブロック内の1個の素子を決定することが
できる。また、この場合も重複領域近傍の端部のブロッ
クから点灯を開始する方が時間的に早くできる。
【0100】−方法5− 上述した方法1、2、4は、素子を順次交替して点灯さ
せていたが、この方法では、一旦点灯した素子は光学セ
ンサに投影光が検出されるまで消灯しないようになって
いる。これにより、不要な点滅による素子のマイクロブ
リッジ22(図3参照)の疲労を減じることができ、素
子の延命化になる。以下、具体的に説明する。
【0101】図7を用いて方法1の場合を説明する。
【0102】ステップ1:まず一方のGLV素子列38
aの一端、例えば素子番号2700から1個ずつ順に点
灯素子を増やしていき、光学センサで光を検知したらそ
の時点灯した素子の素子番号、ここでは「2694」を
第1アドレスとしてを記憶する。そして、GLV素子列
38aを全部消灯する。
【0103】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bの上記ステップ1で点灯を開始した方と同じ
側、つまり素子番号5400から1個ずつ点灯素子を増
やしていき、光学センサで光を検知したらその時点灯し
た素子の素子番号、ここでは「2705」を第2アドレ
スとして記憶する。そして、GLV素子列38bを全部
消灯する。
【0104】上記ステップ1,2により、この光学ユニ
ットは素子番号1〜2694、2706〜5400の素
子を使用して画像形成するように、或いは、素子番号1
〜2693、素子番号2705〜5400の素子を使用
して画像形成するように、記憶装置に記憶させる。
【0105】図8を用いて方法2の場合を説明する。
【0106】ステップ1:まず一方のGLV素子列38
aの一端、例えば素子番号2700から1個ずつ点灯素
子を増やしていき、光学センサで光を検知したらその時
点灯した素子の素子番号、ここでは「2694」を第1
アドレスとしてを記憶する。そして、GLV素子列38
aを全部消灯する。
【0107】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bの上記ステップ1で点灯を開始した方と反対
側、つまり素子番号2701から1個ずつ点灯素子を増
やしていき、光学センサで光を検知したらその時点灯し
た素子の素子番号2706を保持する。ここで、一度全
ての素子を消灯してから、次の素子を点灯し、光学セン
サで光を検知した場合には、その時点灯した素子の素子
番号を第2アドレスとして記憶する。図8では素子番号
2707を点灯すると光を検知するので、「2707」
を第2アドレスとして記憶する。
【0108】上記ステップ1,2により、この光学ユニ
ットは素子番号1〜2694、2708〜5400の素
子を使用して画像形成するように、或いは、素子番号1
〜2693、素子番号2707〜5400の素子を使用
して画像形成するように、記憶装置に記憶させる。
【0109】図13を用いて方法4の場合を説明する。
【0110】まず、GLV素子列38aに対してはブロ
ックM1の50個の素子をすべて点灯させ、次にブロッ
クM2、M3と光学センサが光を検出するまで点灯ブロ
ックを増やしていく。そして、GLV素子列38bにつ
いても同様に実施する。図13の場合には、各GLV素
子列38a・38bに対してブロックM53とM55を
点灯したとき、投影光が検出される。次に、この各ブロ
ックに対して上記方法1、又は方法2等の方法を適用す
ることにより、より速く最終的に各ブロック内の1個の
素子を決定することができる。また、この場合も重複領
域近傍の端部のブロックから点灯を開始する方が時間的
に早くできる。
【0111】−方法6− この方法は、上記方法5の反対で、一旦全ての素子を点
灯させてから、順に消灯していく素子を増やしていく方
法である。この場合、最初に全ての素子を点灯するの
で、そのときに、素子の異常や駆動回路の異常などを検
出することができるといった利点がある。以下、具体的
に説明する。
【0112】図7を用いて方法1の場合を説明する。
【0113】ステップ1:まず一方のGLV素子38a
をすべて点灯する。次のその一端、例えば素子番号27
00から1個ずつ順に消灯素子を増やしていき、光学セ
ンサで光を検知しなくなったら、その時消灯した素子の
素子番号、ここでは「2694」を第1アドレスとして
記憶する。そして、GLV素子列38aを全部消灯す
る。
【0114】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bをすべて点灯する。次に、ステップ1で点灯を
開始した方と同じ側、つまり素子番号5400から1個
ずつ消灯素子を増やしていき、光学センサで光を検知し
なくなったら、その時消灯した素子の素子番号、ここで
は「2705」を第2アドレスとしてを記憶する。そし
て、GLV素子列38bを全部消灯する。
【0115】上記ステップ1,2により、この光学ユニ
ットは素子番号1〜2694、2706〜5400の素
子を使用して画像形成するように、或いは、素子番号1
〜2693、素子番号2705〜5400の素子を使用
して画像形成するように、記憶装置に記憶させる。
【0116】図8を用いて方法2の場合を説明する。
【0117】ステップ1:まず一方のGLV素子列38
aをすべて点灯する。次にその一端、例えば素子番号2
700から1個ずつ順に消灯素子を増やしていき、光学
センサで光を検知しなくなったら、その時消灯した素子
の素子番号、ここでは「2693」を第1アドレスとし
て記憶する。そして、GLV素子列38aを全部消灯す
る。
【0118】ステップ2:同様にもう一方のGLV素子
列38bをすべて点灯する。次に、ステップ1で点灯を
開始した方と反対側、つまり素子番号2701から1個
ずつ消灯素子を増やしていき、光学センサで光を検知し
なくなったら、その時消灯した素子の素子番号、ここで
は「2707」を保持する。ここで、一つ前の素子を点
灯し、光学センサで光を検知した場合には、その時点灯
した素子の素子番号を第2アドレスとして記憶する。図
8では素子番号2706を点灯すると光を検知するの
で、2706を第2アドレスに記憶する。
【0119】上記1,2にステップより、この光学ユニ
ットは素子番号1〜2693、2707〜5400の素
子を使用して画像形成するように、或いは、素子番号1
〜2694、素子番号2708〜5400の素子を使用
して画像形成するように、記憶させる。
【0120】図13を用いて方法3の場合を説明する。
【0121】まず、GLV素子列38aのブロックをす
べて点灯させ、次にブロックM1、M2と光学センサが
光を検出しなくなるまで消灯ブロックを増やしていく。
そして、GLV素子列38bについても同様に実施す
る。図13の場合には、各GLV素子列に対してブロッ
クM53とM55を消灯したとき、投影光が検出されな
くなる。次に、この各ブロックに対して上記方法1、又
は方法2等の方法を適用することにより、より速く最終
的に各ブロック内の1個の素子を決定することができ
る。また、この場合も重複領域近傍の端部のブロックか
ら消灯を開始する方が時間的に早くできる。
【0122】−方法7− 上記方法と更に別の方法も考えられる。この方法は各G
LV素子列38a・38bの各素子の総数をSとしたと
き、素子を略S/2n (n=1,2,3,…)個点灯
し、光学センサで検知するようにしながらnを増加して
いき、S/2n =1のときに、点灯している素子を決定
する方法である。
【0123】具体的に図14で説明する。ここではGL
V素子列38a・38bの一方、GLV素子列38bに
ついて説明する。素子の数はS=2700個とする。ま
ず最初(同図(a))、2700個全部点灯し、素子の
異常や回路の異常をチェックする。次にn=1のとき
(同図(b))、図の左側GLV素子列の1350個を
点灯し、光学センサで光を検出するか確認する。このよ
うにn=2,3,4,5,6と続けていく(同図
(c))。例えば、n=7のとき(同図(d))、図の
左側GLV素子列の21個を点灯しても光を検出しない
ので、図の右側の21個を点灯する。そしてその点灯し
た側のGLV素子列を更に分割してnを増やしていく。
そして、最終的にn=11のとき(同図(h))、素子
番号2726を検出する。この後、素子番号2725,
2727について、光学センサに投影光が入ってないか
確認する。この場合2726,2727の二つの投影光
が入っていることが分かる。同様にして、もう一方のG
LV素子列についても光学センサに入射している素子を
決定することができ、この光学ユニットに対しどの素子
を使用して画像形成するかを決めることができる。
【0124】そして、上記した各方法によって求められ
た第1アドレスと第2アドレス、及び投影光36a・3
6bの長手方向と直交する方向のズレ量をもとに、画像
信号を制御部13におけるコントローラ部で加工し、そ
れぞれのGLV素子20を(点灯−消灯することで目的
の画像が形成される。尚、制御部13のこのような機能
は、光プリンタ側の制御装置に備えさせることも可能で
ある。
【0125】また、この場合、上記の、第1アドレス・
第2アドレス、投影光36a・36bの長手方向と直交
する方向のズレ量の各データを、制御部13の記憶装置
に記憶し、光学ユニット10を光プリンタ本体に組み込
んだ後、光プリンタ本体の制御装置で読み取るようにし
ておけば、光学ユニットの組み込み工程や光学ユニット
を途中交換したときに、余分な作業をしなくても良いの
で、作業工程や時間を短縮できる。
【0126】以上のように、本光プリンタの光学ユニッ
ト10では、光学変調器としてGLV素子20を用いる
と共に、必要数のGLV素子20を、GLV素子列38
a・38bとに分割し、かつ、GLV素子列38a・3
8bにより感光体ドラム5a上に投影される、投影光3
6a・36bが、その長手方向の端部同士を重複して直
線状に配されるように設計されている。
【0127】したがって、GLV素子20を用いたこと
による、最近の高速化及び中間調を用いた高画質印刷の
要求に応え得るといった効果に加えて、GLV素子列3
8a・38bの全長を、従来の必要数のGLV素子20
を一つの素子列に設けた構成に比べて短くし、光学変調
器を小型化し、現在の半導体技術で歩留りよく製造する
ことができる。
【0128】しかもこの場合、GLV素子列38a・3
8bを構成する各GLV素子20は、千鳥状に配されて
いるので、より一層の小型化が可能であると共に、GL
V素子20とGLV素子20との連結部分に生じる回折
無効領域による未露光領域の発生を、連結部分に位置す
るもう一方のGLV素子列のGLV素子20による露光
で補うことができるといった効果もある。
【0129】また、投影光36a・36bが重複するよ
うに設けられているので、光学ユニット10の組み立て
のばらつき等に関係なく、GLV素子列38a・38b
からの投影光36a・36bを長手方向に連続させるこ
とができる。そして、制御部13は、画像形成時に、投
影光36a・36bの重複領域に画素が位置するGLV
素子20においてはGLV素子列38a・38bのうち
の何れか一方のGLV素子20のみを点灯させるように
なっている。したがって、画素が重複する領域において
も、画素とGLV素子20を1:1に限定し、GLV素
子列38a・38bを、恰も必要数の一つの素子列の如
く制御できる。
【0130】単に必要数のGLV素子を複数のGLV素
子列に分割し、これら複数のGLV素子列からの投影光
を、素子列長手方向に連続させ、画素を連続させるに
は、一つの素子列により投影される最端部画素のすぐ隣
に別の素子列の最端部の画素を並べる必要があり、この
ような微調整には、ミクロン単位の位置調整が必要とな
り、機械的調整方法では困難であり、また、その調整に
は多大な時間が必要となるが、上記構成によれば、ミク
ロン単位の位置調整や、その調整に要する時間もあまり
かけることなく、実現が可能である。
【0131】尚、ここで示した各種レンズ、スリット等
の光学系の種類、配置位置等は本発明を限定するもので
はない。また、上記各GLV素子列の重複領域での点灯
可能素子及び点灯禁止素子の決定方法は上記方法に限定
するものではなく、複数のGLV素子列を見掛け上、1
個のGLV素子列として制御できれば良い。
【0132】〔実施の形態2〕 本発明の実施の他の形態について図2、及び図15に基
づいて説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜
上、前記の実施の形態にて示した部材と同一の機能を有
する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0133】本実施の形態の画像形成装置である光プリ
ンタの全体構成は、図2に示した前述の実施の形態1の
光プリンタとほぼ同じである。ただ、異なる点は、光学
ユニット10’の構成が異なる。
【0134】以下、本光プリンタの光学ユニット10’
の構成を図15を用いて説明する。図15は、必要なG
LV素子を2分割した光学ユニット10’の原理構成図
である。
【0135】光プリンタは、画像形成時、制御部13の
制御によって単色光源ユニット30cより発光された光
はコリメートレンズ31cで平行光となり反射板(光分
割手段)40a・40bによって2分割される。さらに
各光は反射板40c・40dによって反射され、GLV
光学変調器32a・32bの正面に向かって斜め上方か
ら照射される(図15では分かりやすいように反射板4
0c・40dを左又は右にずらして図示している)。
【0136】GLV光学変調器32a・32bは、前述
した動作原理によって、制御部13で処理された画像信
号に対応して各GLV素子20を点灯−消灯し、点灯状
態の光だけがスリット34a・34bを通過してプロジ
ェクションレンズ33a・33bに照射される。プロジ
ェクションレンズ33a・33bに照射された光は、感
光体ドラムの表面35に個々の画素として投影される。
そして、前述の実施の形態1と同様に、光学ユニット1
0’は、GLV素子列38a・38bのGLV素子全て
が点灯したとき、投影光36c・36dは感光体ドラム
の表面35の中央付近で画素の一部が長手方向で重複す
るように組み立てられている。
【0137】そして、後は、実施の形態1と全く同様に
して、上記第1アドレス・第2アドレスを求めて、上記
重複した画素について、どの画素を使用するか(どのG
LV素子を使用するか)を決定し、上記第1アドレス・
第2アドレスと投影光36c・36dの長手方向と直交
する方向のズレ量をもとに、画像信号を制御部13で加
工し、それぞれの素子を点灯・消灯することで目的の画
像を形成できる。
【0138】このように、本光プリンタの場合、光学ユ
ニットには、単色光源ユニット30c1個を備えだけで
良いので、実施の形態1にて記載した各効果に加え、光
学ユニット10’の小型化が可能であると共に、部材コ
ストを抑え、消費電力も抑えられる。
【0139】尚、ここで用いた各種レンズ、スリット、
反射板等の光学系の種類、配置位置等も何ら本発明を限
定するものではない。
【0140】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
画像形成装置における光学変調器の露光条件設定方法
は、上記光学変調器が、複数のグレイティングライトバ
ルブ素子がそれぞれ並んでなる素子列を複数有してお
り、上記光学部は、これら各素子列により像担持体上に
投影されるそれぞれ複数の素子投影光からなる素子列投
影光が、その長手方向に端部同士を重複して順に配され
るように設計され、画像形成時に、素子列投影光の重複
領域に素子投影光が位置する各グレイティングライトバ
ルブ素子においては、何れか一方の素子列の素子のみが
点灯されるように制御する露光制御手段が備えられてい
画像形成装置における光学変調器の露光条件設定方法
であって、露光条件の設定に際し、上記の素子列投影光
の重複領域に、 素子列投影光長手方向の受光幅が素子投
影光の同方向の幅より小さい投影光検出手段を配し、こ
の投影光検出手段を用いて、素子列投影光の重複領域に
素子投影光が位置する各グレイティングライトバルブ素
子の点灯・非点灯を決定する方法である。
【0141】これにより、光学変調器を小型化し、現在
の半導体技術で歩留りよく製造することができ、かつ、
たとえ光学部の組み立てにばらつきが生じたとしても、
未露光領域が発生する虞れがないという効果を奏する。
【0142】また、グレイティングライトバルブ素子か
らなる素子列によって光源からの照射光が変調されるの
で、従来のポリゴンスキャナからなる光学変調器では対
応できなかった、最近の高速化及び中間調を用いた高画
質印刷の要求に対応可能となるという効果を併せて奏す
る。
【0143】また、ミクロン単位の位置調整や、その調
整に要する時間もあまりかけることなく、素子列投影光
の重複領域において、画素と素子を1:1に限定して、
複数の素子列を、恰も必要数の素子が一つの素子列に並
べられ素子列のように制御できるという効果を奏する。
【0144】さらに、これにより、重複領域に素子投影
光が存在する素子を個別に検出し、重複領域で使用する
グレイティングライトバルブ素子の決定が容易に行える
という効果を奏する。
【0145】本発明の請求項2記載の画像形成装置にお
ける光学変調器の露光条件設定方法は、上記請求項1記
載の方法において、素子列投影光が重複している二つの
素子列のうち、一方の第l素子列を構成するグレイティ
ングライトバルブ素子を端部から一つずつ点灯し、上記
投影光検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素子
の位置を第1アドレスとし、もう一方の第2素子列を構
成する素子を第1素子列の点灯を開始した方と同じ側の
端部から一つずつ点灯し、上記投影光検出手段 に投影光
が検出されたとき点灯した素子の位置を第2アドレスと
し、画像形成時には、第l素子列における、素子列投影
光の重複領域側の端部の素子から第1アドレスの素子に
隣接する上記端部側の素子までの素子群、及び第2素子
列における、素子列投射光の重複領域側の端部の素子か
ら第2アドレスの素子に隣接する上記端部側の素子まで
の素子群の点灯を禁止する一方、第1アドレスの素子か
第2アドレスの素子のどちらか一方の点灯を許可し、他
方の点灯を禁止する方法である。
【0146】本発明の請求項記載の画像形成装置にお
ける光学変調器の露光条件設定方法は、上記請求項
載の方法において、素子列投影光が重複している二つの
素子列のうち、一方の第l素子列を構成するグレイティ
ングライトバルブ素子を端部から一つずつ点灯し、上記
投影光検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素子
の位置を第1アドレスとし、もう一方の第2素子列を構
成する素子を第1素子列の点灯を開始した端部とは反対
側の端部から一つずつ点灯し、上記投影光検出手段に投
影光が検出されたとき点灯した素子の位置を保持し、さ
らに次の素子を一個点灯し、投影光検出手段に投影光が
検出された場合には、点灯した素子の位置を第2アドレ
スとし、検出されなかった場合には、上記保持した位置
を第2アドレスとし、画像形成時には、第l素子列にお
ける、素子列投影光の重複領域側の端部の素子から第1
アドレスの素子に隣接する上記端部側の素子までの素子
群、及び第2素子列における、素子列投射光の重複領域
側の端部の素子から第2アドレスの素子に隣接する上記
端部側の素子までの素子群の点灯を禁止する一方、第1
アドレスの素子か第2アドレスの素子のどちらか一方の
点灯を許可し、他方の点灯を禁止する方法である。
【0147】これにより、各素子列を構成する各素子の
点灯を、素子列投影光が重複している側の端部側から開
始しても不具合が生じないので、重複領域で使用する素
子・使用しな素子の決定に要する時間を短くできるとい
う効果を奏する。
【0148】本発明の請求項4記載の画像形成装置にお
ける光学変調器の露光条件設定方法 は、上記請求項2又
は3記載の方法において、第l素子列及び第2素子列を
それぞれ構成する複数のグレイティングライトバルブ素
子を任意の数の素子からなるブロックに分け、第1素子
列に対して、上記投影光検出手段に投影光が検出される
まで、ブロックに属する全素子を点灯させることをブロ
ックごとに順次交替して行い、第2素子列についても、
上記投影光検出手段に投影光が検出されるまで、ブロッ
クに属する全素子を点灯させることをブロックごとに順
次交替して行い、上記投影光検出手段に投影光が検出さ
れた、第1素子列及び第2素子列の各ブロックに対し
て、該ブロックの端部に位置する素子を各素子列におけ
る端部の素子とみなして上記第1アドレス及び上記第2
アドレスの決定を行う方法である。
【0149】これによれば、重複領域で使用する素子・
使用しな素子の決定に要する時間をより短くできるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、(a)は
光プリンタにおける光学ユニットの構成を示す簡略図で
あり、(b)は光学ユニットのグレイティングライトバ
ルブ素子列の説明図である。
【図2】上記光プリンタの構成図である。
【図3】グレイティングライトバルブ素子1個の斜視図
である。
【図4】グレイティングライトバルブ素子の消灯時(オ
フ制御時)の動作原理図である。
【図5】グレイティングライトバルブ素子の点灯時(オ
ン制御時)の動作原理図である。
【図6】上記光プリンタの光学部の制御系を示すブロッ
ク図である。
【図7】方法1,2,5,6を使用したときの、投影光
の重複領域を示す説明図である。
【図8】方法1,2,5,6を使用したときの、投影光
の重複領域を示す説明図である。
【図9】方法3を使用したときの、投影光の重複領域を
示す説明図である。
【図10】図9の投影光の重複領域における光学センサ
の出力を示す説明図である。
【図11】方法3を使用したときの、投影光の重複領域
を示す説明図である。
【図12】図11の投影光の重複領域における光学セン
サの出力を示す説明図である。
【図13】方法4,5,6を使用したときの、投影光の
重複領域を示す説明図である。
【図14】方法7を使用したときの、投影光の重複領域
を示す説明図である。
【図15】本発明の他の実施の形態を示すもので、光プ
リンタにおける光学ユニットの構成を示す簡略図であ
る。
【図16】(a)は従来技術をプリンタ等の書き込みに
使用したときの光学系の斜視概略図であり、(b)はそ
の簡略図である。
【符号の説明】
5a 感光体ドラム(像担持体) 10 光学ユニット(光学部) 13 制御部(露光制御手段) 20 GLV素子(グレイティングライトバルブ素
子) 30a 単色光源ユニット(光源) 30b 単色光源ユニット(光源) 30c 単色光源ユニット(光源) 32a GLV光学変調器(光学変調器) 32b GLV光学変調器(光学変調器) 36a 投影光(素子列投影光) 36b 投影光(素子列投影光) 38a GLV素子列(素子列) 38b GLV素子列(素子列) 40a 反射板(光分割手段) 40b 反射板(光分割手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−57361(JP,A) 米国特許5311360(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの照射光を光学変調器にて変調し
    て像担持体上に投影する光学部を有し、該光学部からの
    投影光により該像担持体上に形成された静電潜像を可視
    化した後、被転写材に転写して排出する画像形成装置で
    あり、上記光学変調器が、複数のグレイティングライト
    バルブ素子がそれぞれ並んでなる素子列を複数有してお
    り、上記光学部は、これら各素子列により像担持体上に
    投影されるそれぞれ複数の素子投影光からなる素子列投
    影光が、その長手方向に端部同士を重複して順に配され
    るように設計され、画像形成時に、素子列投影光の重複
    領域に素子投影光が位置する各グレイティングライトバ
    ルブ素子においては、何れか一方の素子列の素子のみが
    点灯されるように制御する露光制御手段が備えられてい
    画像形成装置における光学変調器の露光条件設定方法
    であって、 露光条件の設定に際し、上記の素子列投影光の重複領域
    に、素子列投影光長手方向の受光幅が素子投影光の同方
    向の幅より小さい投影光検出手段を配し、この投影光検
    出手段を用いて、素子列投影光の重複領域に素子投影光
    が位置する各グレイティングライトバルブ素子の点灯・
    非点灯を決定することを特徴とする画像形成装置におけ
    る光学変調器の露光条件設定方法。
  2. 【請求項2】素子列投影光が重複している二つの素子列
    のうち、一方の第l素子列を構成するグレイティングラ
    イトバルブ素子を端部から一つずつ点灯し、上記投影光
    検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素子の位置
    を第1アドレスとし、 もう一方の第2素子列を構成する素子を第1素子列の点
    灯を開始した方と同じ側の端部から一つずつ点灯し、上
    記投影光検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素
    子の位置を第2アドレスとし、 画像形成時には、第l素子列における、素子列投影光の
    重複領域側の端部の素子から第1アドレスの素子に隣接
    する上記端部側の素子までの素子群、及び第2素子列に
    おける、素子列投射光の重複領域側の端部の素子から第
    2アドレスの素 子に隣接する上記端部側の素子までの素
    子群の点灯を禁止する一方、第1アドレスの素子か第2
    アドレスの素子のどちらか一方の点灯を許可し、他方の
    点灯を禁止することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置における光学変調器の露光条件設定方法。
  3. 【請求項3】素子列投影光が重複している二つの素子列
    のうち、一方の第l素子列を構成するグレイティングラ
    イトバルブ素子を端部から一つずつ点灯し、上記投影光
    検出手段に投影光が検出されたとき点灯した素子の位置
    を第1アドレスとし、 もう一方の第2素子列を構成する素子を第1素子列の点
    灯を開始した端部とは反対側の端部から一つずつ点灯
    し、上記投影光検出手段に投影光が検出されたとき点灯
    した素子の位置を保持し、さらに次の素子を一個点灯
    し、投影光検出手段に投影光が検出された場合には、点
    灯した素子の位置を第2アドレスとし、検出されなかっ
    た場合には、上記保持した位置を第2アドレスとし、 画像形成時には、第l素子列における、素子列投影光の
    重複領域側の端部の素子から第1アドレスの素子に隣接
    する上記端部側の素子までの素子群、及び第2素子列に
    おける、素子列投射光の重複領域側の端部の素子から第
    2アドレスの素子に隣接する上記端部側の素子までの素
    子群の点灯を禁止する一方、第1アドレスの素子か第2
    アドレスの素子のどちらか一方の点灯を許可し、他方の
    点灯を禁止することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置における光学変調器の露光条件設定方法。
  4. 【請求項4】第l素子列及び第2素子列をそれぞれ構成
    する複数のグレイティングライトバルブ素子を任意の数
    の素子からなるブロックに分け、第1素子列に対して、
    上記投影光検出手段に投影光が検出されるまで、ブロッ
    クに属する全素子を点灯させることをブロックごとに順
    次交替して行い、第2素子列についても、上記投影光検
    出手段に投影光が検出されるまで、ブロックに属する全
    素子を点灯させることをブロックごとに順次交替して行
    い、上記投影光検出手段に投影光が検出された、第1素
    子列及び第2素子列の各ブロックに対して、該ブロック
    の端部に位置する素子を各素子列における端部の素子と
    みなして上記第1アドレス及び上記第2 アドレスの決定
    を行うことを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成
    装置における光学変調器の露光条件設定方法。
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