JP3290792B2 - 電荷結合素子 - Google Patents

電荷結合素子

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JP3290792B2
JP3290792B2 JP33854793A JP33854793A JP3290792B2 JP 3290792 B2 JP3290792 B2 JP 3290792B2 JP 33854793 A JP33854793 A JP 33854793A JP 33854793 A JP33854793 A JP 33854793A JP 3290792 B2 JP3290792 B2 JP 3290792B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数個のMOSダイオ
ードに保持された電荷がゲート電極への電圧印加に応じ
て転送される電荷結合素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電荷結合素子(CCD)
を用いてCCDイメージ・センサ等が構成されている。
このCCDイメージ・センサにおいては、センサ部であ
る感光領域で検出された信号電荷がCCDによって転送
され、センサ外部に取り出される。
【0003】図5(a)はこのようなCCDの出力部周
辺の断面構造を示している。このCCDは信号電荷がバ
ルク内を転送する埋め込みチャネル型であり、P/P+
型エピタキシャル成長Siウエハを用いて形成されてい
る。つまり、P型Siエピタキシャル層1には+12
[V]の電圧が与えられるN型ウエル2が形成されてお
り、このN型ウエル2には複数個のMOS(Metal oxid
e semiconductor )ダイオードが形成されている。この
MOSダイオードは、N型ウエル2の表面に形成された
ゲート酸化膜3と、このゲート酸化膜3上に形成された
複数のゲート電極4a〜4d等とによって構成されてい
る。ゲート電極4dからなるMOSダイオードはアウト
プット・ゲートを構成している。このアウトプット・ゲ
ートに隣接してMOSFET(MOS型電界効果トラン
ジスタ)が形成されている。このMOSFETは、N+
型拡散層からなるリセット・ドレイン5およびフローテ
ィング・ディフュージョン6、並びにゲート酸化膜3上
に形成されたゲート電極7から構成されている。アウト
プット・ゲート電極4dから信号電荷が転送されるフロ
ーティング・ディフュージョン6は、出力FETのゲー
ト8に接続されている。この出力FETのドレイン9に
は+15[V]が与えられ、ソース10は負荷抵抗11
を介して接地されている。
【0004】通常のCCD駆動においては、0〜12
[V]の振幅を持つ転送クロックが用いられるが、暗電
流を1/10〜1/100に低減することのできるクロ
ック印加法の一方法としてMPP(マルチ・ピン・フェ
ーズ)モード駆動法がある。このMPP駆動において
は、−8〜+6[V](typ.) の振幅を持つ転送クロッ
クが各ゲート電極4a〜dに印加される。転送クロック
のハイレベル時にはゲート酸化膜3を介してN型ウエル
2にハイレベル電圧が印加され、信号電荷を蓄積するた
めのいわゆるポテンシャル井戸がN型ウエル2に形成さ
れる。一方、転送クロックのローレベル時にはゲート酸
化膜3を介してローレベル電圧がN型ウエル2に印加さ
れ、N型ウエル2の表面には正孔が集まっていわゆる表
面再結合電流が生じなくなり、暗電流が低減される。ま
た、アウトプット・ゲート電極4dには+7[VDC
(typ.) が与えられ、各MOSダイオードによって転送
されて来た信号電荷は、このアウトプット・ゲートを通
ってフローティング・ディフュージョン6に注入され
る。フローティング・ディフュージョン6に注入された
信号電荷はソースフォロア回路を構成する出力FETに
よってインピーダンス変換され、センサ外部へ出力され
る。信号読み出しが終了するとリセット・ゲート電極7
に正パルスが加えられ、リセット・ゲートがオンする。
このリセット・ゲートがオンすると、フローティング・
ディフュージョン6はリセット・ドレイン電圧である+
12[V]にリセットされる。
【0005】図5(b)はこのCCDイメージ・センサ
の1チップ分相当の平面図であり、同図(a)と同一部
分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0006】このような構造をしたCCDにおいてはゲ
ート酸化膜3が静電破壊することがあり、信号電荷の転
送を行えないことがあった。この静電破壊による故障は
次の3通りの場合に分類して考えることができる。つま
り、 1.CCDの組み立て中にゲート酸化膜が静電破壊して
しまう場合、 2.パッケージに組み込んだCCDの取扱い中に静電破
壊する場合、 3.CCDの動作中に静電破壊する場合 の3つに分類できる。
【0007】CCDの組み立て中に生じる上記の第1の
静電破壊は、ウエハ状態から個々のチップに切断するダ
イシング・プロセスで発生しやすい。組み立て作業の中
で、特にダイシングにおいては、ゲート酸化膜が存在す
る面をダイシング・テープに張り付けたり、また、ダイ
シング作業も超高純水(高抵抗)をゲート酸化膜に高圧
で吹き付けながら行うため、ゲート酸化膜は静電破壊し
やすい状況にある。
【0008】CCDの取扱い中に生じる上記の第2の静
電破壊は、帯電した人が素手でCCDパッケージのピン
に触るなどして生じるものである。
【0009】CCDの動作中に生じる上記の第3の静電
破壊は、CCDの動作中にゲート入力にサージ等が入力
してゲート酸化膜が破壊するような現象を指している。
【0010】ゲート酸化膜の静電破壊は、シリコン酸化
膜の耐圧が約7×106 [V/cm]であることに注意
すれば明確になる。つまり、CCDのゲート酸化膜の膜
厚が1000オングストロームであるとすると、ゲート
酸化膜間に70[V]の電圧が加わるとゲート酸化膜は
静電破壊する。
【0011】具体的には、CCDにバイアスが加えられ
ていない場合には、CCDを形成するN型ウエル2の電
位は基本的にグランド付近であり、従って、ゲート電極
4,7に±70[V]以上の電圧が加わるとゲート酸化
膜3は静電破壊する。また、CCDがCCDとして動作
している最中には、N型ウエル2には+12[V]の電
圧が加えられているため、ゲート電極4,7に+82
[V]以上、もしくは−58[V]より大きな負電圧が
入力されると、ゲート酸化膜3は静電破壊する。
【0012】また、ゲート酸化膜のキャパシタンスが小
さいと状況をますます悪くする。即ち、人体の静電容量
は100[pF]程度とされているが、今、人体が10
00[V]に帯電していたとした場合、ゲート酸化膜の
容量が10[nF]もあれば、ゲート電極に接続されて
いるピンに人が触っても、ゲート電極に加わる電圧は1
0[V]程度にまで減衰され、ゲート酸化膜の静電破壊
は生じない。しかし、実際にはクロック・ラインで数百
pF、出力部のリセット・ゲートやアウトプット・ゲー
トは数pF以下であり、容易に破壊に至る。
【0013】図6は、MPP駆動が可能なCCDにおけ
るゲート電極の静電破壊防止のための従来構造を示して
いる。MOSFET12をCCDの転送ゲートとした場
合、ツエナー・ダイオード13がこの転送ゲートを保護
している。図示していないが、ゲート電極に直列に電流
制限抵抗が接続されることもある。本構造は非常にシン
プルな構造であるが、2個のダイオードを使用して静電
破壊対策を行う例もある。ゲート電極に印加されるMP
P駆動転送クロックの振幅の上限電圧(正)をVTGH
下限電圧(負)をVTGL とし、ツエナー・ダイオード1
3のカソード電圧をVTGH とすると、このダイオード1
3のブレークダウン(降伏)電圧VB の下限は次式に示
される値VB が必要とされる。
【0014】VB >VTGH −VTGL … 例えば、転送クロックを+6[V](=VTGH )〜−8
[V](=VTGL )の間で振幅させるとすると、ツエナ
ー・ダイオード13のブレークダウン電圧VBの下限は
次のようになる。
【0015】VB >6−(−8) … ∴VB >14 一方、ツエナーブレークダウン電圧VB の上限は、ゲー
ト酸化膜の耐圧を考慮して決められなければならない。
ゲート酸化膜の耐圧をVOX、CCDの転送ゲート(MO
Sダイオード)が形成されるNウエルに加えられるバイ
アスをVN とすると、ブレークダウン電圧VB の上限は
次式を満足する値が必要とされる。
【0016】VB −VTGH <VOX−VN … 例えば、ゲート酸化膜の耐圧VOXを70[V]、Nウエ
ルに加えられるバイアスVN を+12[V]とすると、
ブレークダウン電圧VB の上限は次のようになる。
【0017】VB −6<70−12 … ∴VB <64 この結果、ツエナーダイオードのブレークダウン電圧V
B は14[V]以上かつ64[V]以下に設定されてい
なくては、静電破壊防止回路はうまく働かない。この静
電破壊防止回路の動作は以下のように行われる。つま
り、図6に示すツエナーダイオード13のカソードにD
C6[V]が与えられた状態で、FET12のゲート電
極に6[V]よりも大きい電圧が加えられると、ツエナ
ーダイオード13は順バイアスされるため、導通する。
従って、電荷転送用MOSダイオードを形成するゲート
酸化膜には、ゲート酸化膜を破壊するような大きな電圧
は加わらない。一方、ゲート電極に−8[V]よりも大
きい負電圧が与えられると、ツエナーダイオード13の
カソードには+6[VDC]が与えられているため、ツエ
ナーダイオード13のバイアスは14[V]よりも大き
い逆バイアスになる。従って、ツエナーダイオード13
はブレークダウンし、大きな負電圧はゲート酸化膜には
加わらない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の静電破壊対策には、VTGH に相当したDC電
源ラインを新たに形成する必要がある(この場合は+6
[V]のDC電源ライン)。さらに大きな問題として、
CCDイメージ・センサが回路基板に接続されていない
とき、即ち、VTGH が接続されていないときには、静電
破壊防止用ダイオードはフローティング状態にあり、静
電破壊防止回路が動作しないという問題がある。即ち、
従来の保護構造は、静電破壊防止回路にDCバイアスが
与えられて始めて静電破壊対策が成される構造であり、
組み立て中やCCDが単体で置かれているときなどに
は、静電破壊の可能性が残されたままである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、第1導電型の半導体
基板に形成された第2導電型の第1の不純物領域と、こ
の第2導電型の第1の不純物領域に形成された複数個の
電荷転送用MOSダイオードとを備えた電荷結合素子に
おいて、第2導電型の第1の不純物領域に電気的に接続
されて半導体基板に形成された第2導電型の第2の不純
物領域と、各MOSダイオードのゲート電極にそれぞれ
電気的に接続されて第2導電型の第2の不純物領域に形
成された第1導電型の複数個の不純物領域とを備え、第
2導電型の第2の不純物領域と第1導電型の複数個の各
不純物領域とで形成される各保護ダイオードの降伏電圧
B は、各MOSダイオードのゲート酸化膜の耐圧をV
OX、第2導電型の第1の不純物領域への印加電圧を
N 、各ゲート電極への印加電圧の上限をVH 下限をV
L とした場合に、第1導電型がP型、第2導電型がN型
のときに|VN |+|VL |<VB <VOX、VH ≦VN
の関係を満たし、第1導電型がN型、第2導電型がP型
のときに|VN |+|VH |<VB <VOX、VN ≦VL
の関係を満たすことを特徴とするものである。
【0020】また、第2導電型の第2の不純物領域は低
不純物濃度に形成され、第1導電型の複数個の各不純物
領域は高不純物濃度に形成され、各保護ダイオードの降
伏電圧VB は、第2導電型のこの第2の不純物領域の不
純物濃度が調整されて上記関係式を満たしていることを
特徴とするものである。
【0021】また、第1導電型の複数個の各不純物領域
に近接した第2導電型の第2の不純物領域に第2導電型
の第3の不純物領域が高不純物濃度に形成され、かつ、
第1導電型の複数個の各不純物領域は高不純物濃度に形
成され、各保護ダイオードの降伏電圧VB は、第1導電
型の複数個の各不純物領域と第2導電型の第3の不純物
領域との距離が調整されて上記関係式を満たしているこ
とを特徴とするものである。
【0022】また、第1導電型の複数個の各不純物領域
に一部重複した第2導電型の第2の不純物領域に第2導
電型の第3の不純物領域が高不純物濃度に形成され、か
つ、第1導電型の複数個の各不純物領域は高不純物濃度
に形成され、各保護ダイオードの降伏電圧VB は、第1
導電型の複数個の各不純物領域と第2導電型の第3の不
純物領域とのうちの不純物濃度の低い方の領域の不純物
濃度が調整され、上記関係式を満たしていることを特徴
とするものである。
【0023】また、島状に形成された第1導電型の複数
個の各不純物領域は、高不純物濃度に形成された第2導
電型の第3の不純物領域に囲まれて形成されていること
を特徴とするものである。
【0024】
【作用】第1導電型がP型,第2導電型がN型のとき、
MOSダイオードのゲート電極に第2導電型の第1の不
純物領域への印加電圧VN より大きなサージ電圧が加わ
ると、保護ダイオードには順バイアスが加わり、保護ダ
イオードは導通する。また、MOSダイオードのゲート
電極に第2導電型の第1の不純物領域への印加電圧VN
より小さなサージ電圧が加わると、保護ダイオードには
逆バイアスが加わる。一方、第1導電型がN型,第2導
電型がP型のとき、MOSダイオードのゲート電極に第
2導電型の第1の不純物領域への印加電圧VN より小さ
なサージ電圧が加わると、保護ダイオードには順バイア
スが加わり、保護ダイオードは導通する。また、MOS
ダイオードのゲート電極に第2導電型の第1の不純物領
域への印加電圧VN より大きなサージ電圧が加わると、
保護ダイオードには逆バイアスが加わる。さらに、2通
りの各導電型のそれぞれの場合において、逆バイアスが
保護ダイオードの降伏電圧より大きい場合には保護ダイ
オードは降伏する。従って、ゲート酸化膜には保護ダイ
オードの降伏電圧が加わる。
【0025】ここで、この降伏電圧は、電荷転送のため
のクロック信号電圧では降伏せず、ゲート酸化膜の耐圧
よりも小さな値に予め設定されている。この降伏電圧の
設定は、第2導電型の第2の不純物領域の不純物濃度を
調整することにより、また、第1導電型の複数個の各不
純物領域と第2導電型の第2の不純物領域との距離を調
整することにより、また、これら各不純物領域を一部重
複して形成して不純物濃度の低い方の領域の不純物濃度
を調整することにより、行われる。
【0026】また、島状に形成された第1導電型の複数
個の各不純物領域を囲んで第2導電型の高濃度の第3の
不純物領域を形成することにより、第1導電型の不純物
領域およびそれらの間にある第2導電型の第2の不純物
領域によって形成されるラテラル・トランジスタのエミ
ッタから放出されるキャリアのほとんどは、第2導電型
の高濃度の第3の不純物領域で再結合する。
【0027】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例によるCCDを
示しており、同図(a)は断面図、同図(b)は平面図
を示している。
【0028】P型Siエピタキシャル成長層21(第1
導電型の半導体基板)にはN型ウエル22(第2導電型
の第1の不純物領域)が形成されており、このN型ウエ
ル22にはCCDを構成する複数個のMOSダイオード
が形成されている。これら各MOSダイオードは、エピ
タキシャル成長層21の表面に形成されたSiO2 層を
ゲート酸化膜23としている。このゲート酸化膜23上
には各MOSダイオードのゲート電極24a〜dが形成
されている。また、ゲート電極24dからなるアウトプ
ット・ゲートに隣接してMOSFETが形成されてい
る。このMOSFETは、N+ 型拡散層からなるリセッ
トドレイン25とN+ 型拡散層からなるフローティング
・ディフュージョン26とを備え、これらの間のゲート
酸化膜23上にはリセット・ゲート電極27が形成され
ている。また、フローティング・ディフュージョン26
は出力FET28のゲートに接続されている。この出力
FET28のドレインは電源電圧に吊り上げられてお
り、ソースは負荷抵抗29を介して接地されている。
【0029】また、CCDを形成するN型ウエル22と
は別に、このN型ウエル22よりも深く、不純物濃度が
高いN型拡散層30(第2導電型の第2の不純物領域)
がエピタキシャル成長層21に形成されている。このN
型拡散層30の中には、N型拡散層30より浅く不純物
濃度が高いN+ 型拡散層31が形成されており、さら
に、複数個のP+ 型拡散層32a〜e(第1導電型の複
数個の不純物領域)が形成されている。N+ 型拡散層3
1はリセット・ドレイン25に電気的に接続されてお
り、N型拡散層30はN型ウエル22と同電位に設定さ
れている。P+ 型拡散層32a〜dはそれぞれ各MOS
ダイオードのゲート電極24a〜dに電気的に接続され
ており、P+ 型拡散層32eはリセット・ゲート電極2
7に電気的に接続されている。さらに、各配線の延長上
には図示しないパッドがあり、ワイヤー・ボンディング
等でCCDイメージセンサのパッケージのリードにつな
がっている(図示せず)。
【0030】N型拡散層30がCCDのN型ウエル22
に比較して高濃度で深く形成されている理由は、P+
拡散層32をエミッタ、N型拡散層30をベース、P型
エピタキシャル成長層21をコレクタとする縦型PNP
トランジスタを働き難くするためである。
【0031】本実施例で従来と異なり、また、最も重要
な点は、N型拡散層30にはN型ウエル22が電気的に
接続されており、従って、N型拡散層30とN型ウエル
22とには同じバイアスが与えられている点である。従
って、図示するN型ウエル22とN型拡散層30とは離
れて配置されて配線で接続された構造になっているが、
両拡散層どうしが互いにオーバーラップして形成されて
いてもよく、なんら問題はない。
【0032】N型拡散層30はP+ 型拡散層32よりも
低濃度で、P+ 型拡散層32はN+型拡散層31から十
分離れているので、これらN型拡散層30とP+ 型拡散
層32とで形成される各P+ N接合の逆方向耐圧は、低
濃度側のN型拡散層30の濃度で決められる。このPN
接合のブレークダウンはいわゆるツエナーブレークダウ
ンと呼ばれるものである。
【0033】本実施例における静電破壊保護回路はN型
拡散層30内の上記P+ N接合からなるツエナーダイオ
ードによって形成されており、この静電破壊保護回路が
有効に働くためには、上記ツエナーダイオードのブレー
クダウン電圧VB は以下のように設定されていなくては
ならない。つまり、ゲート酸化膜23の耐圧をVOX、M
PP駆動転送クロックをVTGH 〜VTGL 間の振幅とし、
さらにN型ウエル22に接続されたN型拡散層30にV
N なるバイアスが与えられているとすれば、ツエナーブ
レークダウン電圧VB は、次式の関係を満たすように形
成されればよい。ただし、VH ≦VN とする。
【0034】 |VN |+|VTGL |<VB <VOX … 例えば、ゲート酸化膜23の耐圧VOX=70[V]、N
型ウエル22のバイアスVN =12[V]、転送クロッ
クの振幅の上限VTGH =6[V]、下限VTGL=−8
[V]とすれば、ツエナーダイオードのブレークダウン
電圧VB は、20[V]よりも大きく、70[V]より
も小さく設計されればよい。
【0035】MPP駆動が可能なCCDにおいて、CC
Dとボンディングパッドとの間にある余ったチップ領域
等に高々N型拡散層30を一個作り、このN型拡散層3
0をCCDを形成するN型ウエル22に接続し、そのN
型拡散層30の中にツエナーダイオードを作ることによ
り、ゲート酸化膜23の保護構造が実現される。つま
り、本実施例による静電破壊保護構造によれば、CCD
の組み立て中や、パッケージに組み込んだCCDの取扱
い中、およびCCDの動作中に、ゲート酸化膜23が静
電破壊しなくなる。なおかつ、CCDをMPP駆動する
ことも可能である。
【0036】すなわち、CCDの製造プロセス自体が終
了し、配線等も行われ、図1に示す静電破壊保護回路は
各ゲート入力に接続されている状態にあるとする。ツエ
ナーダイオードのブレークダウン電圧VB は、上記の
式の条件を満たす例えば25[V]であるとする。前述
したように、組み立て作業の中で、特にダイシング作業
においてはゲート酸化膜が存在する面をダイシング・テ
ープに貼り付けたり、高抵抗な超高純水をゲート酸化膜
に高速で吹き付けるため、ゲート酸化膜には電位差が加
わりやすく、また、いわゆる帯電現象を起こしやすい。
よって、ダイシング作業は静電破壊しやすい作業の一つ
であった。また、パッケージに組み込んだCCDの取扱
いに関しても、帯電した人がゲート入力ピンに触った
り、帯電している物の上に不用意にCCDを置いたりし
て、ゲート酸化膜を破壊してしまい、CCDの動作を不
可能にしてしまうことが多かった。
【0037】組み立て中や、パッケージに組み込んだC
CDの取扱い中は、まだ回路に接続されておらず、当然
N型ウエル22やN型拡散層30にはバイアスは加えら
れていないが、これらは基本的にはグランド電位にある
と考えられる。今、このような状態で転送用ゲート電極
24a〜dやリセット・ゲート電極27に正の電圧が加
わったとすると、P+ 型拡散層32a〜eはN型拡散層
30に対して順バイアスになるので、P+ 型拡散層32
およびN型拡散層30からなるツエナーダイオードは導
通する。N型拡散層30とN型ウエル22は接続されて
いるため、ゲート酸化膜23には、ツエナーダイオード
のビルトイン電圧である0.6[V]以上の電圧は加わ
らず、ゲート酸化膜23が破壊することはない。
【0038】逆に、転送用ゲート電極24a〜dやリセ
ット・ゲート電極27に負の電圧が加わった場合、P+
型拡散層32はN型拡散層30に対して逆バイアスにな
る。しかし、ツエナーダイオードのブレークダウン電圧
B が25[V]に設定されているとすると、25
[V]以上の負電圧でツエナーダイオードは降伏して導
通する。よって、ゲート酸化膜23には25[V]以上
の電圧は加わらず、また、ゲート酸化膜23の耐圧は7
0[V]であるので、ゲート酸化膜23は静電破壊しな
い。
【0039】CCDを駆動回路に接続し、正常なバイア
スと転送クロックをCCDに与えてCCDを動作させて
いるとき、突然サージがゲート入力に入り、CCDのゲ
ート酸化膜が破壊してしまうことがあった。
【0040】本実施例の場合、N型ウエル22には+1
2[V]が加えられており、従って、N型拡散層30に
も+12[V]が加えられている。このような状態でゲ
ート電極24a〜d,27に+12.6[V]以上のサ
ージが入ったとすると、P+拡散層32はN型拡散層3
0に対して順バイアスになる。このため、ツエナーダイ
オードは導通してサージ電圧はN型拡散層30に排出さ
れ、ゲート酸化膜23には0.6[V]以上の電圧が加
わらない。よって、ゲート酸化膜23が静電破壊するこ
とはない。逆に、ゲート電極24a〜d,27にマイナ
スのサージが加わった場合、P+ 型拡散層32はN型拡
散層30に対して逆バイアスになる。しかし、ツエナー
ダイオードのツエナーブレークダウンは前述した通り2
5[V]に設定されているとすると、−13[V](=
12[V]−25[V])よりも大きい負電圧でツエナ
ーダイオードは降伏して導通する。よって、ゲート酸化
膜23には25[V]以上の電圧は加わらず、また、ゲ
ート酸化膜23の耐圧は70[V]あるので、このよう
な逆バイアスが加わった場合でもゲート酸化膜23は静
電破壊しない。
【0041】このような静電破壊保護構造を備えた本実
施例によるCCDにおいても、信号電荷のMPP駆動は
妨げられることはない。
【0042】つまり、N型ウエル22には+12[V]
が加えられており、従って、N型拡散層30も+12
[V]になっている。また、このMPP駆動において
は、クロックパルスの振幅は−8[V]〜+6[V](t
yp.)であり、また、ツエナーダイオードのブレークダウ
ン電圧VB は25[V]である。ゲート電極24a〜d
にクロックパルスの下限である−8[V]が加えられた
状態では、P+ 拡散層32とN型拡散層30とで形成さ
れるツエナーダイオードには20[V]の逆バイアスが
加わる。しかし、この逆バイアスはブレークダウン電圧
以下であるため、ツエナーダイオードは導通しない。従
って、ゲート電極24a〜dには正常な負電圧が与えら
れる。ゲート電極24a〜dにクロックパルスの上限で
ある+6[V]が加えられた状態では、P+ 拡散層32
a〜dに+6[V]、N型拡散層30に+12[V]が
加えられることになる。この状態ではツエナーダイオー
ドは6[V]の逆バイアス状態にあり、この逆バイアス
はやはりブレークダウン電圧以下であるため、ツエナー
ダイオードは導通しない。よって、ゲート電極24a〜
dには正常な正電圧が与えられる。
【0043】このように本実施例による静電破壊保護構
造が存在していても、CCDはなんら支障なくMPP駆
動を行うことが可能である。なお、図1には示していな
いが、P+ 拡散層32およびN型拡散層30からなる保
護用ツエナーダイオードと、ボンディングパッドとの間
に抵抗成分を挿入しても良い。
【0044】次に、本発明の第2の実施例によるCCD
について図2を用いて説明する。なお、同図において図
1と同一または相当する部分については同符号を用いて
その説明は省略する。
【0045】本実施例と上述した第1の実施例との相違
点は、N型拡散層30の中にあるN+ 型拡散層の構造が
異なる点である。つまり、上記の第1実施例では、N+
型拡散層31がP+ 型拡散層32とほぼ同じ形状に形成
されてP+ 型拡散層32に並んで配置されていたが、本
実施例では図2に示すように、N+ 型拡散層41(第2
導電型の第3の不純物領域)が個々のP+ 型拡散層32
を取り囲むように形成されている。このような構造にす
ることにより、保護用のツエナーダイオードを構成する
各P+ N接合のN領域がN+ 型拡散層41のN+ 領域に
よって囲まれ、各P+ 型拡散層32a〜eどうしはN+
型の高不純物濃度領域によって明確に分離される。つま
り、P+ 型拡散層32をエミッタおよびコレクタとし、
これらの間にあるN型拡散層30をベースとして前述し
たラテラルPNPトランジスタが構成されるが、P+
拡散層32によって形成されるエミッタから放出される
正孔のほとんどはN+ 型拡散層41で再結合する。従っ
て、ラテラルPNPトランジスタはより一層働きにくく
なり、保護用のツエナーダイオードの機能はラテラル・
トランジスタによって妨害されることはない。よって、
ツエナーダイオードは確実にゲート酸化膜23を保護す
るようになる。また、N+ 型拡散層41を形成して各P
+ 型拡散層32a〜eを分離することにより、静電破壊
防止用のためのこれらP+ 型拡散層32a〜eを狭い面
積に詰めて形成することが可能になり、保護回路の小面
積化が可能となる。さらに、各P+ 型拡散層32の周囲
にN+型拡散層41を形成することにより、各ツエナー
・ダイオードの浮遊容量を小さくすることが出来る。こ
のため、保護用のツエナー・ダイオードによってCCD
の高速性を犠牲にすることのない静電破壊防止構造が実
現される。
【0046】なお、本実施例においても、ゲート酸化膜
23の静電破壊が確実に防止されると共に信号電荷のM
PP駆動が通常どおり行え、第1実施例と同様な効果が
奏される。
【0047】次に、本発明の第3の実施例によるCCD
について図3を用いて説明する。なお、同図において図
1と同一または相当する部分については同符号を用いて
その説明は省略する。
【0048】本実施例は、各P+ 型拡散層32を取り囲
むN+ 型拡散層の構造が上述した第2の実施例と相違し
ている。つまり、上記の第2実施例によるCCDでは、
型拡散層41はP型拡散層32の四方から等距
離離れて形成されていたが、本実施例では図3に示すよ
うに、N+ 型拡散層51(第2導電型の第3の不純物領
域)の一部がP+ 型拡散層32の一辺に非常に近接して
形成されている。P+ 型拡散層32とN型拡散層30と
で形成されるツエナーダイオードのブレークダウン電圧
B は、この近接したN+ 型拡散層51とP+ 型拡散層
32との距離によって調整される。従って、ブレークダ
ウン電圧VB はN型拡散層30の不純物濃度に依存しな
くなり、各拡散層51,32間の距離によって設定され
る。また、各P+ 型拡散層32およびN+ 型拡散層51
をイオン注入法によって形成することにより、これらの
拡散層間の距離調整は簡易かつ正確に行え、ツエナーダ
イオードの降伏電圧VB を所望の値に設定することが容
易にできる。よって、安定したブレークダウン電圧VB
を得ることが可能になる。
【0049】なお、本実施例においても、ゲート酸化膜
23の静電破壊が確実に防止されると共に信号電荷のM
PP駆動が通常どおり行え、第1実施例と同様な効果が
奏される。さらに、本実施例においても、各P+ 型拡散
層32a〜eを囲んでN+ 型拡散層51が形成されてい
るため、第2実施例と同様な効果、つまり、ラテラルト
ランジスタが機能し難くなり、また、CCD保護構造の
小型化およびCCDの高速化が図れるという効果が奏さ
れる。
【0050】次に、本発明の第4の実施例によるCCD
について図4を用いて説明する。なお、同図において図
1と同一または相当する部分については同符号を用いて
その説明は省略する。
【0051】上記の第3実施例ではN型拡散層30の中
のN+ 型拡散層51の一部がP+ 型拡散層32に非常に
近接して形成されていたが、本実施例では図4に示すよ
うに、N+ 型拡散層61(第2導電型の第3の不純物領
域)の一部とP+ 型拡散層62(第1導電型の複数個の
不純物領域)の各一部とが重複して形成されている点が
上述した第3の実施例と相違している。つまり、N型拡
散層30の中にあるN+ 型拡散層61が個々のP+ 型拡
散層62a〜eを取り囲むように配置されており、か
つ、N+ 型拡散層61と個々のP+ 型拡散層62a〜e
との両者がオーバーラップしていることである。N+
拡散層61とP+ 型拡散層62とで形成されるツエナー
ダイオードのブレークダウン電圧VB は25[V]付近
に設定したいが、本実施例ではこのブレークダウン電圧
B がN+ 型拡散層61の不純物濃度とP+ 型拡散層6
2の不純物濃度の内の低い方の不純物濃度の拡散層によ
って決められ、N型拡散層30の不純物濃度に依存しな
くなっている。つまり、ツエナーダイオードのブレーク
ダウン電圧VB は、各拡散層61,62をイオン注入法
によって形成する場合には、イオン注入量を選択するこ
とによって容易に調節でき、所望値が得られる構造にな
っている。このため、上記第3実施例と同様に本実施例
でも安定したブレークダウン電圧VB を得ることが可能
になる。
【0052】なお、本実施例においても、ゲート酸化膜
23の静電破壊が確実に防止されると共に信号電荷のM
PP駆動が通常どおり行え、第1実施例と同様な効果が
奏される。さらに、本実施例においても、各P+ 型拡散
層62a〜eを囲んでN+ 型拡散層61が形成されてい
るため、第2実施例と同様な効果、つまり、ラテラルト
ランジスタが機能し難くなり、また、CCD保護構造の
小型化およびCCDの高速化が図れるという効果が奏さ
れる。
【0053】また、上記各実施例の説明においては、P
型Siエピタキシャル成長層21に形成されたN型ウエ
ル22にMOSダイオードを形成し、また、P型Siエ
ピタキシャル成長層21に形成されたN型拡散層30に
保護用ツエナーダイオードを形成した場合について説明
したが、各層の導電型はこれに限定されるものではな
い。つまり、N型半導体層に形成されたP型ウエルにM
OSダイオードを形成し、また、N型半導体層に形成さ
れたP型拡散層に保護用ツエナーダイオードを形成し
て、P型ウエルとP型拡散層とを電気的に接続するよう
に構成してもよい。ただし、この場合の保護用ツエナー
ダイオードの降伏電圧VB は、MOSダイオードのゲー
ト酸化膜を静電破壊から守るため、P型ウエルへの印加
電圧VN 、各MOSダイオードのゲート酸化膜の耐圧V
OX、MOSダイオードの各ゲート電極への印加電圧の上
限をVH 下限をVL とした場合に、|VN |+|VH
<VB<VOX、VN ≦VL の関係を満たす必要がある。
【0054】このようにCCDを形成する各層の導電型
を上記各実施例の説明と逆の導電型で形成した場合に
は、MOSダイオードのゲート電極にP型ウエルへの印
加電圧VN より小さなサージ電圧が加わると、保護ダイ
オードには順バイアスが加わり、保護ダイオードは導通
する。また、MOSダイオードのゲート電極に印加電圧
N より大きなサージ電圧が加わると、保護ダイオード
には逆バイアスが加わる。さらに、この逆バイアスが保
護ダイオードの降伏電圧より大きい場合には保護ダイオ
ードは降伏する。従って、ゲート酸化膜には保護ダイオ
ードの降伏電圧が加わる。この結果、上記各実施例と逆
の導電型で各層を形成した場合においても、上記各実施
例と同様な効果が奏される。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、M
OSダイオードのゲート電極に第2導電型の第1の不純
物領域への印加電圧VN より大きな(または小さな)サ
ージ電圧が加わると、保護ダイオードには順バイアスが
加わり、保護ダイオードは導通する。このため、ゲート
酸化膜には保護ダイオードの順方向電圧が僅かに加わる
だけに止まり、ゲート酸化膜の静電破壊は防止される。
また、MOSダイオードのゲート電極に第2導電型の第
1の不純物領域への印加電圧VN より小さな(または大
きな)サージ電圧が加わると、保護ダイオードには逆バ
イアスが加わり、さらに、この逆バイアスが保護ダイオ
ードの降伏電圧より大きい場合には保護ダイオードは降
伏する。従って、ゲート酸化膜には保護ダイオードの降
伏電圧が加わる。ここで、この降伏電圧は、電荷転送の
ためのクロック信号電圧では降伏せず、ゲート酸化膜の
耐圧よりも小さな値に予め設定されている。このため、
ゲート酸化膜に加わった降伏電圧を越えるサージ電圧は
保護ダイオードが降伏することによって吸収され、ゲー
ト酸化膜の静電破壊が防止される。よって、静電保護回
路にDC電源を与えていない場合においても、第2導電
型の第1および第2の不純物領域は基本的に接地電位に
あるため、ゲート酸化膜は静電破壊から有効に防止され
る。また、静電破壊対策のため、従来のように新たなD
C電源ラインを形成する必要もない。
【0056】また、島状に形成された第1導電型の複数
個の各不純物領域を囲んで高濃度の第2導電型の第3の
不純物領域を形成することにより、第1導電型の不純物
領域およびそれらの間にある第2導電型の第2の不純物
領域によって形成されるラテラル・トランジスタのエミ
ッタから放出されるキャリアのほとんどは、第2導電型
の第3の不純物領域で再結合する。このため、ラテラル
・トランジスタの機能は弱められ、保護ダイオードの機
能はラテラル・トランジスタによって妨害されることは
ない。よって、ゲート酸化膜は保護ダイオードによって
確実に静電破壊から保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるCCDを示す図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施例によるCCDを示す図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施例によるCCDを示す図で
ある。
【図4】本発明の第4の実施例によるCCDを示す図で
ある。
【図5】従来のCCDを示す図である。
【図6】従来のCCDの等価保護回路図である。
【符号の説明】
21…P型Siエピタキシャル成長層、22…N型ウエ
ル、23…ゲート酸化膜、24a〜c…転送用ゲート電
極、24d…アウトプット用ゲート電極、25…リセッ
ト・ドレイン、26…フローティング・ディフュージョ
ン、27…リセット用ゲート電極、28…出力FET、
29…負荷抵抗、30…N型拡散層、31,41,5
1,61…N+ 型拡散層、32a〜e,62a〜e…P
+ 型拡散層。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−21356(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/339 H01L 27/148 H01L 29/762

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板に形成された第
    2導電型の第1の不純物領域と、この第2導電型の第1
    の不純物領域に形成された複数個の電荷転送用MOSダ
    イオードとを備えた電荷結合素子において、 第2導電型の前記第1の不純物領域に電気的に接続され
    て前記半導体基板に形成された第2導電型の第2の不純
    物領域と、前記各MOSダイオードのゲート電極にそれ
    ぞれ電気的に接続されて第2導電型の前記第2の不純物
    領域に形成された第1導電型の複数個の不純物領域とを
    備え、 第2導電型の前記第2の不純物領域と第1導電型の複数
    個の前記各不純物領域とで形成される各保護ダイオード
    の降伏電圧VB は、前記各MOSダイオードのゲート酸
    化膜の耐圧をVOX、第2導電型の前記第1の不純物領域
    への印加電圧をVN 、前記各ゲート電極への印加電圧の
    上限をVH 下限をVL とした場合に、第1導電型がP
    型、第2導電型がN型のときに次式 |VN |+|VL |<VB <VOXH ≦VN の関係を満たし、第1導電型がN型、第2導電型がP型
    のときに次式 |VN |+|VH |<VB <VOXN ≦VL の関係を満たすことを特徴とする電荷結合素子。
  2. 【請求項2】 第2導電型の前記第2の不純物領域は低
    不純物濃度に形成され、第1導電型の複数個の前記各不
    純物領域は高不純物濃度に形成され、前記各保護ダイオ
    ードの降伏電圧VB は、第2導電型のこの第2の不純物
    領域の不純物濃度が調整されて前記関係式を満たしてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電荷結合素子。
  3. 【請求項3】 第1導電型の複数個の前記各不純物領域
    に近接した第2導電型の前記第2の不純物領域に第2導
    電型の第3の不純物領域が高不純物濃度に形成され、か
    つ、第1導電型の複数個の前記各不純物領域は高不純物
    濃度に形成され、前記各保護ダイオードの降伏電圧VB
    は、第1導電型の複数個の前記各不純物領域と第2導電
    型の前記第3の不純物領域との距離が調整されて前記関
    係式を満たしていることを特徴とする請求項1記載の電
    荷結合素子。
  4. 【請求項4】 第1導電型の複数個の前記各不純物領域
    に一部重複した第2導電型の前記第2の不純物領域に第
    2導電型の第3の不純物領域が高不純物濃度に形成さ
    れ、かつ、第1導電型の複数個の前記各不純物領域は高
    不純物濃度に形成され、前記各保護ダイオードの降伏電
    圧VB は、第1導電型の複数個の前記各不純物領域と第
    2導電型の前記第3の不純物領域とのうちの不純物濃度
    の低い方の領域の不純物濃度が調整され、前記関係式を
    満たしていることを特徴とする請求項1記載の電荷結合
    素子。
  5. 【請求項5】 島状に形成された第1導電型の複数個の
    前記各不純物領域は、高不純物濃度に形成された第2導
    電型の第3の不純物領域に囲まれて形成されていること
    を特徴とする請求項2または請求項3または請求項4記
    載の電荷結合素子。
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