JP3290656B2 - シェービング組成物 - Google Patents

シェービング組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、湿潤シェービング、即ち、かみそりの刃で
のシェービングに備えて皮膚上に塗るだけでゲルをフォ
ームに変えさせる揮発性成分を含有するゲルの形で調剤
された型の改良シェービング調製品に関する。
背景技術 ここで「自己発泡性ゲル」と称する種類のシェービン
グ調製品は、実質上発泡から自由であるが皮膚およびあ
ごひげ上に塗る時に揮発性自己発泡剤の作用によって発
生されたフォームを生ずるゲルとして調製することがで
きる泡製造組成物である。このような組成物は、一般
に、油相に可溶化された自己発泡剤、一般に低沸点脂肪
族炭化水素と、得られたパッケージ組成物が周囲条件下
で安定なゲルの形であるように選ばれた水溶性石鹸成分
を含む水相とからなる水中油滴型乳化液の形を取る。
このような製品は、典型的には、自己発泡性ゲルを排
除に必要とされる噴射剤から分離し且つそれによってバ
ブルを実質上含まない均質なゲルを調製することを保証
するためにピストン又はコラプシブルバッグなどのバリ
ヤーを有するエアゾール容器にパッケージし、それらは
製品の寿命全体にわたって均一なコンシステンシーおよ
び密度の自己発生泡を生ずる。自己発泡剤用の他の既知
のパッケージ形としては、通常の、即ち、非バリヤーエ
アゾール容器およびコラプシブルチューブが挙げられて
いるが、これらの余り効果ではないパッケージは、使用
に伴う処方妥協のため必ずしも全く満足ではなかった。
このような製品の処方に包含されるパラメーターの更
なる説明のために、例えば、米国特許第3,541,581号明
細書および第4,528,111号明細書を言及してもよい。典
型的な製法および装置は、例えば、米国特許第4,405,48
9号明細書および第4,651,503号明細書に開示されてい
る。
自己発泡性シェービングゲルは、前記のように、技術
上周知であり且つ20年以上にわたって商業上入手でき、
その際にそれらはシェーブ調製品の全マーケットの実質
的なシェアを達成している。使用者は、この形のシェー
ビング調製品に対するかなりの忠義を示し且つ使用をき
れいな心地よいひげそりを得ることと関連づける傾向が
ある。それにも拘らず、性能の更なる改良が望ましいで
あろう。
発明の開示 本発明者等は、予想外に、水、水溶性石鹸成分および
自己発泡剤を含み、追加的に水素添加ポリイソブテンと
の組み合わせでフルオロ界面活性剤0.0005〜0.5重量％
を包含するシェービングゲルの或る鍵の性能属性の優位
な改良を今や見出した。本発明の好ましい態様において
は、潤滑性は、１種以上の水溶性重合体の配合によって
高められ且つ組成物は、透明度助剤、泡変性剤、保湿
剤、香料、着色剤、皮膚コンディショナー、エモリエン
トなどの任意成分包含してもよい。
発明を実施するための最良の形態 シェービングゲルの必須の主成分は、水55〜85重量
％、好ましくは65〜80重量％であり、該水は好ましくは
塩類、酸などの溶存電解質を含まない脱イオンまたは蒸
留水である。水成分は、石鹸成分に適当な溶解度を与え
且つ他の必須成分との相溶性を与えるために且つ所望の
発泡性を有し且つ皮膚から容易にすすぐことができる安
定なシェービングゲルを与えるために必須である。
組成物の石鹸成分は、ここの目的で、脂肪酸の水溶性
塩または或る、通常合成の、湿潤剤または洗剤、または
それらの組み合わせを包含してもよい。両方の種類を一
緒に使用する場合には、組み合わせは、石鹸成分または
単純に石鹸と呼称する。これらの物質のすべては、技術
上周知である。
水溶性脂肪酸塩類は、トリエタノールアミン、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどの塩基性物質を高級脂
肪酸、例えば、スチアリン酸、パルミチン酸、ミリスチ
ン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸およびそれらの混合物
と反応させることによって予備生成またはその場で生成
してもよい。使用する石鹸または洗剤の正常は、臨界的
ではないが、組成物の他の成分との組み合わせおよびそ
れらの相対割合においては、技術上既知のように本発明
のシェービングゲル製品の性質および生ずる泡に対して
効果を有する。多くの各種の動物および植物油石鹸およ
びそれらのブレンドが本発明の実施で使用するのに好適
であるが、ステアリン酸およびパルミチン酸のトリエタ
ノールアミン石鹸が、特に好ましい。
石鹸成分としてまたは石鹸成分の一部分として有用で
ある湿潤剤は、好ましくは特性が非イオンであり、且つ
ゲルの水性成分中にかなり可溶性であるべきである。多
数のこのような物質は、技術上周知である。例として、
アルキル置換フェノールの水溶性ポリオキシエチレンエ
ーテル、脂肪アルコールの水溶性ポリエトキシ化誘導体
などの湿潤剤が挙げてもよい。特に良好な結果は、好適
な脂肪酸石鹸と４〜６％の量で組み合わせる時には、追
加の増粘剤またはゲル化剤の必要なしに優秀な性質のシ
ェービングゲル組成物の処方から生じるオレト−20を使
用して得られる（ここで使用する化学名はコスメティッ
ク・トイレトリー・エンド・フラグランス・アソシエー
ション・インコによって採用される命名法のシステムに
従う）。石鹸成分は、シェービングゲルの５〜30重量
％、好ましくは12〜25重量％を構成する。
本発明の自己発泡性ゲルの別の必須成分は、揮発性自
己発泡剤0.5〜10重量％、好ましくは１〜５重量％であ
り、揮発性自己発泡剤は好ましくはｎ−ペンタン、イソ
ペンタン、ネオペンタン、ｎ−ブタン、およびイソブタ
ン、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる炭化
水素である。3:1の重量比でのイソペンタンとイソブタ
ンとのブレンドが、特に望ましい。余りの多い自己発泡
剤は、フォームとして配送される製品を生ずることがあ
る一方、余りに少ない自己発泡剤は、フォームを皮膚上
で発生するのにより大きい努力およびより長い時間を生
ずる。
本処方物で使用するフルオロ界面活性剤は、式 （CnF2n+1）−Ｒ−Ｑ 〔式中、ｎは４〜18の整数であり、Ｒは−Ｘ−、−Ｙ−
Ｏ−Ｚ、−Ｙ−Ｓ−Ｚ−、 −Ｙ−CONH−Ｚ−、−Ｙ−SO2NH−Ｚ−（式中、Ｘは（C
H2）ｘ、Ｙは（CH2）ｙ、Ｚは（CH2）ｚ、R1は炭素数１
〜４のアルキル基、ｘは１〜６の整数であり、末端（CH
2）ｙ基は分子の（CnF2n+1）部分に結合され、末端（CH
2）ｚ基は分子のＱ部分に結合され、Ｙは０〜３の整
数、ｚは１〜３の整数である）からなる群から選ばれ、
Ｑは −Ｏ−CH2CH2O）XH（式中、ｘは１〜10である） −COcM（式中、Ｍはアルカリ菌初（例えば、Na、Ｋ、
Liである） −+N（CH3）3CH2SO- の群から選ばれる〕 で表わすことができる疎水性−疎油性過フッ素化合物で
ある。この式の定義内に入る市販の界面活性剤として
は、ゾニル（Zonyl）FSA、E.I.デュポン・ド・ヌムス・
エンド・カンパニー製の陰イオンフルオロケミカル界面
活性剤（RfCH2CH2SCH2CH2CO2Li）；ゾニルFSK、E.I.デ
ュポン・ド・ヌムス・エンド・カンパニー製の両性フル
オロケミカル界面活性剤［RfCH2CH（OCOCH3）CH2N+（CH
3）2CH2CO- 2］；ゾニルFSN、E.I.デュポン・ド・ヌムス
・エンド・カンパニー製の非イオンフルオロケミカル界
面活性剤 〔RfCH2CH2（CH2CH2O）xH〕；およびロダイ
ン（Lodyne）Ｓ−112B、チバ・ガイギー製の陰イオンフ
ルオロケミカルスルホン酸ナトリウム型とフルオロアル
キルアミド型の非イオンフルオロケミカル相乗剤とのブ
レンドが挙げられる。陽イオンフルオロ界面活性剤は、
組成物中の陰イオン石鹸成分との相溶性剤を含有する。
水素添加ポリイソブテン成分は、式 〔−CH2−Ｃ（CH3）２−〕ｎ〔式中、ｎ（反復単位の
数）は約６〜24である〕で表わされる。このような物質
の一例は、イリノイ州シカゴのアモコ・ケミカル・カン
パニーからの化粧品等級パナラン（Panalane）Ｌ−14E
である。別の好適なポリイソブテン混合物は、ニッポン
・オイルズからポリシンラン（Polysynlane）なる名前
で入手できる。水素添加ポリイソブテンは、組成物の0.
5〜５重量％、好ましくは１〜４重量％を構成する。
本発明の自己発泡性シェービングゲルは、前記のよう
に、特に組成物の石鹸成分の選択および濃度に応じて増
粘剤またはゲル化剤の配合なしに好適なゲルを調製でき
る。しかしながら、水溶性重合体などの「増粘剤」は、
特に処方で、増粘作用を果たさずに組成物に、高められ
た潤滑性を付与するために配合してもよい。クラスとし
ての水溶性重合体は、高められた潤滑性を与える際に有
用であるが、化粧品および医薬品で増粘剤として一般に
使用されているアクリル酸とポリアリルサッカロースと
の共重合体、セルロースまたはグルコースと酸またはア
ルキレンオキシドとの反応生成物、天然ゴム（gum）、
他の合成ゴム（gum）、樹脂、ラテックス、デンプン、
アルコール、およびタンパク質ゲル形成剤などの物質が
挙げてもよい。特に好ましい水溶性重合体としては、ポ
リエチレンオキシドおよびヒドロキシエチルセルロース
（後者はデラウェア州ウィルミントンのハーキューレス
・インコによって各種の等級の「ナトロゾル（Natroso
l）」として販売されている）が挙げられる。配合する
時には、水溶性重合体は、通常、組成物の0.01〜５重量
％、好ましくは0.1〜２重量％を占める。
シェービング調製品で使用することが技術上周知であ
るような他の相溶性添加剤も、ゲルの性質に悪影響を及
ぼさない限り、微量割合でならば配合してもよい。この
ような添加剤の例としては、保湿剤、例えば、グリセリ
ン、ソルビトール、グリセレト（glycereth）−26;軟化
剤、例えば、PEG−150ジステアレート、ココ−トリグリ
セリド；皮膚新鮮化及び皮膚鎮静化成分、例えば、メン
トール；アロエ；ラノリン；安定性増強剤、例えば、ラ
ウリンアミドDEA;香料；着色剤；所望に応じての乳白剤
および透明剤；および防腐剤が挙げてもよい。
下記例は、代表的な自己発泡性シェービングゲル製品
を例示し且つ例示としてのみ与えるものであって、限定
するとはみなすべきではない。例および請求の範囲にお
ける量は、重量％基準である。
例１ CTFA名 活性分％ 水 69.03 パルミチン酸 8.17 オレト−20 5.77 トリエタノールアミン（99％） 5.00 イソペンタン 2.89 イソブタン 0.96 水素添加ポリイソブテン（パナラン） 1.92 グリセレト−26 1.92 ラウリンアミドDEA 1.44 アロエ・ベラ・ゲル 0.96 芳香剤 0.96 PEG−150ジステアレート 0.48 PEG−14M（ポリエチレンオキシド） 0.29 ヒドロキシエチルセルロース （ナトロゾル250HHR） 0.19 酢酸（フルオロ界面活性剤用ビヒクル） 0.005 フルオロ界面活性剤（ゾニルFSK） 0.005 着色剤 0.0006 方法：グリセレト−26、ヒドロキシエチルセルロー
ス、よおびPEG−14Mを室温で水に溶解することによって
水相を形成する。80〜85℃に加熱し、混合下にパルミチ
ン酸、次いでトリエタノールアミンを加える。オレト−
20、PEG−150ジステアレート、水素添加ポリイソブテン
およびラウリンアミドDEAを55℃で混合することによっ
て油相を形成する。油相を十分な混合下に80℃に維持さ
れた水相に加える。40℃に冷却し、フルオロ界面活性
剤、アロエゲル、芳香剤および染料を加える。混合し、
室温に冷却し；次いで、混合イソペンタン／イソウタン
とブレンドし、バリヤー型エアゾール容器にパッケージ
する。
例１の自己発泡性シェービングゲルは試験パネリスト
が顔全体を１製品で１週間ひげそり、次いで、他の製品
で別の１週間ひげそる標準「クロスオーバー」試験で市
場でよく確立された市販の自己発泡性ゲルに対して試験
した。試験製品のアイデンティティーを試験パネリスト
から隠す。この試験において、例１の製品は、あごひげ
の柔軟化、こぼれおよびカットの回避、かみそりの滑
り、およびひげそり後の顔面清浄さの認識の重要な特性
において意味深く好ましかった（信頼水準95％またはよ
り良い）。
例２ CTFA名 活性分％ 水 73.82 ステアリン酸 7.69 オレト−20 5.76 トリエタノールアミン（99％） 3.37 ラウリンアミドDEA 2.88 イソペンタン 2.88 イソブタン 0.96 水素添加ポリイソブテン（パナラン） 1.42 芳香剤 0.72 ヒドロキシエチルセルロース （ナトロゾル250HR） 0.39 ココ−トリグリセリド 0.10 フルオロ界面活性剤（ゾニルFSK） 0.005 酢酸（フルオロ界面活性剤用ビヒクル） 0.005 着色剤 0.0005 手順は、例１に記載の方法に従う。
本発明の特定の態様を示し且つ説明したが、各種の修
正は当業者に明らかであろうし、それゆえ本発明は開示
の態様またはそれらの詳述に限定されることは意図され
ず且つ本発明の精神および範囲内での変更はそれから成
すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表 平１−502814（ＪＰ，Ａ) 米国特許4528111（ＵＳ，Ａ) 米国特許3912666（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61K 7/15 ＣＡ（ＳＴＮ) ＲＥＧＩＳＴＲＹ（ＳＴＮ)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】水、水溶性石鹸、揮発性自己発泡剤、フル
    オロ界面活性剤0.0005〜0.5重量％、および水素添加ポ
    リイソブテンを含むことを特徴とする自己発泡性ゲルの
    型のシェービング組成物。
  2. 【請求項２】水素添加ポリイソブテンが、組成物の0.5
    〜５重量％を占める、請求項１に記載のシェービング組
    成物。
  3. 【請求項３】フルオロ界面活性剤が、組成物の0.001〜
    0.1重量％を占める、請求項２に記載のシェービング組
    成物。
  4. 【請求項４】フルオロ界面活性剤が、組成物の0.002〜
    0.01重量％を占める、請求項２に記載のシェービング組
    成物。
  5. 【請求項５】水溶性重合体0.01〜５重量％を更に含む、
    請求項２に記載のシェービング組成物。
  6. 【請求項６】水溶性重合体が、組成物の0.1〜２重量％
    を占める、請求項５に記載のシェービング組成物。
  7. 【請求項７】水が組成物の55〜85重量％を占め、石鹸が
    ５〜30重量％を占め、且つ揮発性自己発泡剤が0.5〜10
    重量％を占める、請求項６に記載のシェービング組成
    物。
  8. 【請求項８】組成物の重量％で、水が65〜80％、水溶性
    石鹸12〜25％、水溶性重合体0.1〜２％、揮発性自己発
    泡剤１〜５％、フルオロ界面活性剤0.002〜0.01％、お
    よび水素添加ポリイソブテン１〜４％を含むことを特徴
    とする自己発泡性ゲルの型のシェービング組成物。
JP50536692A 1991-01-25 1992-01-14 シェービング組成物 Expired - Fee Related JP3290656B2 (ja)

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