JP3289441B2 - ゴムローラーおよびその製法 - Google Patents

ゴムローラーおよびその製法

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明彦 加地
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2058Shape of roller along rotational axis
    • G03G2215/2064Shape of roller along rotational axis convex

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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンター,電子写真
複写機等のOA機器に使用されるゴムローラーおよびそ
の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、軸体の外周にゴム弾性体層が
形成されたゴムローラーは、上記OA機器の部品として
多く使用されている。例えば、電子写真複写機において
は、感光ドラム表面にトナーを供給する現像ローラー,
トナーを加圧定着する定着ローラーおよび加圧ローラ
ー,給紙ローラー等があげられる。これらのゴムローラ
ーは、ゴムローラー同志あるいは金属表面,樹脂表面を
有する他のローラーや部材等と圧接させた状態で使用さ
れている。例えば、上記定着ローラーおよび加圧ローラ
ーは、図10に示すように、定着ローラー15の軸部両
端を固定し、加圧ローラー14の軸部両端をバネ等によ
り荷重し、上記定着ローラー15に対して圧接させた状
態でローラーを回転させ使用されている。また、上記給
紙ローラーも同様にして使用されている。そして、現像
ローラーにおいては、層形成部材を現像ローラーに圧接
させて摩擦を発生させることが行われている。しかしな
がら、このような圧接状態による使用により、ゴムロー
ラーに浮きやたわみ等が発生するという問題がある。す
なわち、図10に示す定着ローラーおよび加圧ローラー
においては、軸部両端に荷重を掛けて両ローラーを圧接
させるため、同図に示すようにゴムローラー中央部6が
たわむ。このため、この部分において両ローラーの密着
状態が悪くなり複写画像の画質等が悪くなるという問題
が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この浮きやた
わみの問題を解決するために、図11(B)に示すよう
に、ゴム弾性体層5aの形状を、端から中央部へかけて
徐々に盛り上るようないわゆるクラウン形状にすること
が提案され一部で実施されている。このような形状にす
れば大きい荷重を掛けてゴムローラーを圧接しても浮き
等が発生しなくなる。このクラウン形状のゴム弾性体層
は、まず図11(A)に示すように軸体4の外周に円柱
状のゴム弾性体層5を形成した後、これに研磨等の加工
を施してクラウン状にすることにより作製される。しか
し、この方法では、ゴムローラーを作製した後に、さら
に加工を施すこととなって製造工程が長くなりコスト的
に高くなるという問題を有する。そして、研磨等の加工
を施すと、ゴムローラーの表面状態が悪くなるという問
題もある。したがって、ゴム弾性体層の表面をRaが
0.5以下の鏡面仕上げとする必要がある定着ローラー
や現像ローラー等には、この方法を適用することが困難
である。また、ゴムローラーの表面にさらに樹脂層等を
形成して新たな特性を付加することがある。このとき
に、下地となるゴム弾性体層の表面が粗いと、この影響
がローラー表面層に表れるという問題がある。一方、ゴ
ム弾性体層をクラウン形状にする他の方法として、図1
1(C)に示すようにゴム弾性体層5bの外周に塗料等
を厚みを変えて塗布して塗布層7を形成するという方法
がある。この場合、ゴムローラーの接触性を充分なもの
とするために、塗布層7の中央部を厚くする必要があ
る。しかしながら、このようにするためには、塗料の塗
布量を多くする必要があり、コストアップの問題や、塗
布作業の際に液だれが発生して作業性が悪くなる等の問
題が生じる。このように、従来の方法では、ゴムローラ
ーの浮き等の問題を解決しようとすると、ゴム弾性体層
の表面状態の劣化等の他の問題が発生する。したがっ
て、他の問題が生じることなく浮き等の問題を完全に解
決する技術の開発が強く望まれている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、表面状態が良好で、他のローラー等との接触性
に優れた低コストのゴムローラーおよびその製法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、軸体の外周に略均厚のゴム弾性体層が形
成されたゴムローラーであって、上記軸体が長さ方向に
同一外径(a)に形成され、かつその両端部が細径軸部
1bに形成され、この細径軸部1b、上記外径(a)
を有する大径軸部1aとの境界部がテーパー部1cに形
成され、上記テーパー部1cに対応する上記ゴム弾性体
層部分が上記テーパー部1cに沿い、そのテーパー部
と略同様のテーパー状に形成されているゴムローラー
を第1の要旨とし、上記ゴムローラーの製法であって、
軸体の長さ方向に同一外径(a)に形成され、かつその
両端部が細径軸部1bに形成され、この細径軸部1b
、上記外径(a)を有する大径軸部1aとの境界部が
テーパー部1cに形成された軸体を準備し、この軸体
を、円筒状内周金型面を有する金型内に配置し、上記軸
体と金型面との隙間に未加硫ゴム組成物を導入し、これ
を加硫して軸体の外周に沿うよう略均厚のゴム弾性体層
を形成し、ついでこれを脱型するゴムローラーの製法を
第2の要旨とする。
【0006】
【作用】すなわち、本発明者らは、他の問題が発生する
ことなくゴムローラーの浮き等の問題を解決するため
に、ゴム弾性体層の形成方法を中心に一連の研究を重ね
た。この研究の過程で、ゴムの加硫収縮を利用するとい
う着想を得た。すなわち、軸体として、図2に示すよう
に、軸体の長さ方向に同一外径(a)に形成され、かつ
その両端部が細径軸部1bに形成され、この細径軸部
、上記外径(a)を有する大径軸部1aとの境界部
がテーパー部1cに形成されている軸体を用い、この軸
体を円筒状内周金型面を有する金型内に配置し、上記軸
体と金型面との隙間に未加硫ゴム組成物を導入し、これ
を加硫するという製法である。その結果、上記加硫によ
りゴム弾性体層が軸体の形状に沿って収縮するため、軸
体のテーパー部に対応するゴム弾性体層の部分もテーパ
ー状に形成されて上記ゴム弾性体層が略均厚となること
突き止めた。そして、このようにして得られたゴムロ
ーラーは、浮き等の問題を生じないことを見出し本発明
に到達した。また、このように優れた本発明のゴムロー
ラーは、上述の製法により、研磨等の後加工を施すこと
なく図1に示すようなゴムローラーを低コストで作製す
ることが可能となる。図において1は軸体、2はゴム弾
性体層を表す。
【0007】つぎに、本発明について詳しく説明する。
【0008】本発明のゴムローラーは、例えば、軸体と
未加硫ゴム組成物を材料として、円筒状内周金型面を有
する金型を用いて作製することができる。
【0009】上記ゴムローラーの軸体としては、図2に
示すような、軸体の長さ方向に同一外径(a)に形成さ
れ、かつその両端部が細径軸部1bに形成され、この細
径軸部1bと、上記外径(a)を有する部分(大径軸
部)1aとの境界部がテーパー部1cに形成されている
ものを使用する必要がある。通常、テーパー部1cの傾
斜の割合は、テーパー部1cの長さ(L)に対する細径
軸部1bの直径(b)と大径軸部1aの直径(a)の差
の割合〔(a−b)/L〕で表される。本発明に用いら
れる軸体1のテーパー部1cの傾斜の割合は、ゴムロー
ラーの種類や使用する箇所等によって適宜決定される
が、通常(a−b)/L=0.01〜1の範囲、好まし
くは0.015〜0.15の範囲である。また、軸体1
のサイズも、ゴムローラーの種類等によって適宜決定さ
れるが、軸体全体の長さが180〜500mm,好まし
くは220〜450mm、細径軸部1bの長さは10〜
20mm、細径軸部1b直径(b)は3〜20mm,好
ましくは6〜10mm、大径軸部1a直径(a)は3.
5〜22mm、好ましくは7〜11mmの範囲にそれぞ
れ設定される。
【0010】また、上記軸体の形成材料は、特に制限さ
れるものではなく、ローラーの軸体として一般に用いら
れるステンレス等があげられる。
【0011】ゴムローラーのゴム弾性体層の形成材料で
ある未加硫ゴム組成物は、母材となるゴム成分に加硫剤
等の添加剤を配合して得ることができる。
【0012】上記ゴム成分としては、通常のゴムローラ
ーに用いられるものが使用され、例えば、エチレン−プ
ロピレンゴム,スチレン−ブタジエンゴム(SBR),
シリコンゴム,ウレタンゴム,ニトリルゴム,ブタジエ
ンゴム,ヒドリンゴム,アクリルゴム,ノルボルネンポ
リマー等の合成ゴムや天然ゴムがあげられる。このなか
でも、SBRを用いることが好ましい。
【0013】また、上記加硫剤としては、一般のゴム加
硫用のものが使用され、例えば、硫黄,有機硫黄化合
物,金属酸化物,パーオキサイドがあげられる。このな
かでも硫黄を用いることが好ましい。
【0014】そして、上記加硫剤および必要に応じて加
硫促進剤や充填剤等のゴム用添加剤をゴム成分に配合し
て、これらをロール,ニーダー等で混練することにより
未加硫ゴム組成物を調製することができる。
【0015】つぎに、本発明のゴムローラーは、上記軸
体および未加硫ゴム組成物を用いて、例えば以下に示す
ようにして作製することができる。
【0016】すなわち、まず、円筒状内周金型面を有す
る金型を準備する。この金型としてはパイプ形状のもの
があげられる。そして、金型の内周面が、ホーニング加
工等により鏡面仕上げとなっているものが好ましい。こ
のような金型を使用することにより、得られるゴムロー
ラーのゴム弾性体層の表面が鏡面となる。したがって、
高度の表面状態が要求される定着ローラーや現像ローラ
ー等も製造することが可能となる。
【0017】そして、図3に示すように、上記軸体1が
金型9の内部に位置するようにして両者を金型固定部材
10に固定する。この金型固定部材10は、加硫時の加
熱により軸体1が長手方向に伸長するのを防止すること
ができるものを使用することが好ましい。そして、上記
軸体1および金型9の固定は、軸の振れ(同軸性)が
0.2mm以下となるようにすることが好ましい。すな
わち、振れが0.2mmを超えると得られるゴムローラ
ーの回転性が悪くなるからである。
【0018】また、上記軸体1には、ゴム弾性体層が形
成される部分に予め接着剤8を塗布することが好まし
い。この接着剤としては、特に制限されるものではな
く、フェノール樹脂系,塩化ゴム系,エラストマー系,
カップリング(オルガノシロキサン系)剤等があげられ
る。
【0019】そして、未加硫ゴム組成物2aを軸体1と
金型9の隙間に充填する。この時に形成される未加硫ゴ
ム組成物2a層の厚みは、均一でなく、大径軸部1aか
ら細径軸部1bに向かってテーパー部1cに沿うように
徐々に肉厚となっている。そして、この未加硫ゴム組成
物2aを加熱して加硫し、これを脱型することにより、
図1に示すように、軸体1の外周のゴム弾性体層が略均
厚となり、軸体1のテーパー部1cに対応するゴム弾性
体層2の部分が上記と略同様のテーパー状に形成され
る。これは、ゴムの加硫収縮が未加硫ゴム組成物2a層
の厚みに比例して起こるためである。すなわち、本発明
においては、上記のように未加硫ゴム組成物2a層の厚
みが均一でなく大径軸部1aから細径軸部1bに向かっ
てテーパー部1cに沿うように徐々に肉厚となってい
る。このため、加硫収縮も肉厚に比例して起こり、その
結果、ゴム弾性体層の全体が略均厚になり、上記テーパ
ー部1cに対応するゴム弾性体層部分がテーパー部に
沿ってテーパー状となる。このように、本発明ではゴム
の加硫収縮が未加硫ゴム組成物の厚みに比例して生じる
ことを利用し、ゴム弾性体層の両端を軸体のテーパー部
に沿わせてテーパー状に形成することができるため、研
磨等の後加工によりテーパー状にする必要がない。ま
た、本発明では、例えば、金型内周面の鏡面がそのまま
ゴム弾性体層2の表面に転写されることとなる。そのた
め、鏡面仕上げのゴム弾性体層を容易に得ることができ
るようになる
【0020】なお、上記ゴムローラーにおいて、図4に
示すようにゴム弾性体層2の両端11が応力開放のため
に跳ね上がることがある。このような形状になると、他
のローラー等との接触性が低下するおそれがある。そこ
で、これを解決する手段として、図5に示すように軸体
1のテーパー部1cと細径軸部1bとの境界にテフロン
チューブ等のリング12を装着してから未加硫ゴム組成
物2aを充填して、これを加硫し、そして、上記リング
12を除去するという方法があげられる。この方法によ
り、図6に示すように、ゴム弾性体層両端部分に空間1
3が形成されて肉抜き形状となり、ゴム弾性体層の端部
の硬度が疑似的に低下し、接触性の問題が解決される。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明のゴムローラー
は、その軸体を長さ方向に同一外径(a)に形成し、か
その両端部を細径軸部に形成し、その細径軸部と、上
記外径(a)を有する大径軸部との境界部をテーパー部
に形成し、この軸体の外周に略均厚のゴム弾性体層を形
成することにより、軸体のテーパー部に対応するゴム弾
性体層の部分を、それに沿ったテーパー状に形成し、全
体を、いわゆるクラウン形状にしている。このため、ク
ラウン形状の効果により、ゴムローラーの加圧使用時に
おける中央部のへこみ(たわみ)が防止されるととも
に、ゴム弾性体層の厚みが略均厚であることから、中央
部に加わる圧力が、ゴム弾性体層を介してその下側の軸
体外周ですぐ支受されるようになり、これも中央部のへ
こみ防止に寄与するようにな、使用時におけるゴムロ
ーラーの浮きを有効に防止しうるようになる。しかも、
上記軸体中央部の大径軸部は外径(a)を有する円柱形
状であるため、この部分に形成されたゴム弾性体層は、
均厚であるとともに平坦であり、そのために他部材との
圧接時においてローラーの圧接面に圧接荷重が均等に分
散されるようになり、接触性にも優れるようになる。特
に、上記軸体のテーパー部の傾斜の割合を特定の範囲に
設定すると、これらの効果がより優れるようになる。
らに、本発明のゴムローラーを、例えば、定着ローラー
として使用すれば、加圧ローラーとの接触性が優れるよ
うになり、トナーの定着が均一となって得られる複写画
像が高画質となる。また、硬度が、40(JIS A)
付近の固いゴム弾性体層を有するゴムローラーにおい
て、従来は、振れ(同軸性)を0.06mm以下に設定
する必要があったが、本発明のゴムローラーでは、0.
15mm付近まで振れ規格を拡大することができるよう
になる。また、本発明のゴムローラの製法は、軸体の長
さ方向に同一外径(a)に形成され、かつその両端部が
細径軸部に形成され、この細径軸部と、上記外径(a)
を有する大径軸部との境界部がテーパー部に形成されて
いる軸体を用い、これを円筒状内周金型面を有する金型
内に配置し、上記軸体と金型内との隙間に未加硫ゴム組
成物を導入し、これを加硫するときの加熱収縮を利用し
て上記軸体の外周に略均厚のゴム弾性層を形成する。
たがって、本発明の製法によれば、自動的に両端のゴム
弾性体層が軸 体の外周形状に沿うよう細径になり、軸体
の外周形状に沿った略均厚のゴム弾性体層を形成するこ
とができ、しかも、ゴム弾性体層形成後に研磨等の後加
工により両端部を細径に加工する必要がないため、工程
が単純となり、上記特殊な本願発明のゴムローラーを効
率よく製造することができるようになる。
【0022】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0023】
【実施例1】細径軸部の直径(b)6mm,大径軸部の
直径(a)が8mm,テーパー部の長さ(L)30mm
〔(a−b)/L=0.067〕の軸体を準備した。一
方、ゴム成分(SBR)100重量部〔以下「部」と略
す〕および加硫剤(硫黄)2部と、添加剤としてカーボ
ンブラック,パラフィン系オイル,加硫促進剤を配合
し、未加硫ゴム組成物を調製した。そして、図3に示す
ように上記軸体1と円筒状内周金型面を有する金型9を
金型固定支持部材10に装着して、上記未加硫ゴム組成
物2aを充填した。そして、温度150℃,時間60分
の条件で加熱加硫し、ついでこれを脱型してゴム弾性体
層の硬度が37(JIS A)のゴムローラーを作製し
た。なお、上記ゴム弾性体層の最大厚みは5mmであ
り、また上記金型9は、内周面が鏡面となっているもの
を使用した。
【0024】
【実施例2】軸体として、細径軸部の直径(b)6m
m,大径軸部の直径(a)が10mm,テーパー部の長
さ(L)30mm〔(a−b)/L=0.133〕の軸
体を使用した。それ以外は、実施例1と同様にしてゴム
ローラーを作製した。
【0025】このようにして得られた実施例品1,2の
ゴムローラーは、ゴム弾性体層の表面が鏡面となってい
た。そして、これら実施例品1,2のゴムローラーのゴ
ム弾性体層の形状をレーザースキャン(LSM−161
0,ミツトヨ社製)で調べた。その結果を、図7のグラ
フに示す。このグラフにおいて、実線は実施例品1のゴ
ムローラーを表し、点線は実施例品2のゴムローラーを
表す。なお、このレーザースキャンでの測定値は、10
回の測定の平均値である。図7のグラフから、実施例品
1,2のゴムローラーとも、ゴム弾性体層の両端部分が
軸体のテーパー部に沿ったテーパー状となっていること
がわかる。
【0026】
【比較例】直径10mmのテーパー部を有しない通常の
軸体を使用した。これ以外は、実施例1と同様の方法に
より図11(A)に示すようなゴムローラーを作製し
た。
【0027】この比較例品のゴムローラーと、上記実施
例品1のゴムローラーを用いて、加圧隙間量と振れの関
係を調べた。その結果を図8のグラフに示す。このグラ
フにおいて、実線は実施例品1のゴムローラーを、点線
は比較例品のゴムローラーを表す。なお、上記関係は、
下記の方法により調べた。
【0028】〔加圧隙間量と振れの関係〕加圧隙間量と
振れの関係は、図9に示すようにして調べた。すなわ
ち、金属対向研磨ローラー17と評価対象のローラー1
6を接触状態で配置した。そして、矢印方向から荷重を
付加してローラー16,17を回転させた。20はロー
ラーを回転させるためのモーターである。そして、この
時、ローラー16,17の接触部をライト18で照射し
て電荷結合素子(CCD)カメラで観察して、加圧隙間
量を調べた。なお、この時の評価対象ローラーの振れ精
度は、上記レーザースキャンを用いて予め確認しておい
た。
【0029】図8のグラフより、実施例品1のゴムロー
ラーは、振れが0.2mmでも加圧による浮きは発生し
なかった。一方、比較例品のゴムローラーは、振れが
0.1mm以下で浮きが発生した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムローラーの一実施例の断面図であ
る。
【図2】本発明のゴムローラーに使用する軸体の端部の
説明図である。
【図3】本発明のゴムローラーの製法を示す説明図であ
る。
【図4】応力開放によってゴム弾性体層の両端部分が跳
ね上がった状態を示す説明図である。
【図5】軸体にリングを装着してゴム弾性体層を形成す
る状態を示す説明図である。
【図6】ゴム弾性体層の両端部分を肉抜き形成した状態
を示す説明図である。
【図7】レーザースキャンで、ゴム弾性体層の形状を調
べたグラフである。
【図8】加圧隙間量と振れの関係を示すグラフである。
【図9】加圧隙間量と振れの関係を測定する方法を示す
説明図である。
【図10】2組のゴムローラーが対向して接触している
状態を示す説明図である。
【図11】(A)は従来のゴムローラーの断面図であ
り、(B)は従来のクラウン形状のゴム弾性体層を有す
るゴムローラーの断面図であり、(C)は塗布層の厚み
を変えた従来のゴムローラーの断面図である。
【符号の説明】
1 軸体 2 ゴム弾性体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/20 103 G03G 15/20 103 // B29K 21:00 B29K 21:00 (56)参考文献 特開 昭55−159317(JP,A) 特開 昭63−101512(JP,A) 実開 昭61−198968(JP,U) 実開 昭55−105520(JP,U) 実開 昭55−11607(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 13/00 B29D 31/00 B65H 5/06 G03G 15/00 510 G03G 15/08 501 G03G 15/20 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体の外周に略均厚のゴム弾性体層が形
    成されたゴムローラーであって、上記軸体が長さ方向に
    同一外径(a)に形成され、かつその両端部が細径軸部
    1bに形成され、この細径軸部1b、上記外径(a)
    を有する大径軸部1aとの境界部がテーパー部1cに形
    成され、上記テーパー部1cに対応する上記ゴム弾性体
    層部分が上記テーパー部1cに沿い、そのテーパー部
    と略同様のテーパー状に形成されていることを特徴と
    するゴムローラー。
  2. 【請求項2】 上記テーパー部1cの傾斜の割合が、テ
    ーパー部1cの長さを(L)、大径軸部1aの直径を
    (a)、細径軸部1bの直径を(b)としたとき、(a
    −b)/L=0.015〜0.15の範囲に設定されて
    いる請求項1記載のゴムローラー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のゴムローラーの
    製法であって、軸体の長さ方向に同一外径(a)に形成
    され、かつその両端部が細径軸部1bに形成され、この
    細径軸部1b、上記外径(a)を有する大径軸部1a
    との境界部がテーパー部1cに形成された軸体を準備
    し、この軸体を、円筒状内周金型面を有する金型内に配
    置し、上記軸体と金型面との隙間に未加硫ゴム組成物を
    導入し、これを加硫して軸体の外周に沿うよう略均厚の
    ゴム弾性体層を形成し、ついでこれを脱型することを特
    徴とするゴムローラーの製法。
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