JP3288323B2 - 動力伝達用部材 - Google Patents
動力伝達用部材Info
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動力伝達用板からの
動力を動力伝達用軸に伝達するのに利用される動力伝達
用部材に関する。
動力を動力伝達用軸に伝達するのに利用される動力伝達
用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は動力伝達用板からの動力を動力伝
達用軸に伝達する動力伝達用部材をワイパピボットに利
用した場合を例示している。
達用軸に伝達する動力伝達用部材をワイパピボットに利
用した場合を例示している。
【0003】図示するワイパピボット70は、車体パネ
ル80に固定するためのピボットホルダ71のほぼ中央
に設けたシャフト支持孔71a内に軸状をなす動力伝達
用軸72が回転可能に組付けてある。
ル80に固定するためのピボットホルダ71のほぼ中央
に設けたシャフト支持孔71a内に軸状をなす動力伝達
用軸72が回転可能に組付けてある。
【0004】動力伝達用軸72の中央に備えた軸本体7
2aの図5中において上方側である先端側には、先細状
のテーパ部72bと雄ねじ部72cが設けてあり、前記
テーパ部72bと雄ねじ部72cに図示しないワイパブ
レードを装着したワイパアーム73の基端側を挿入した
うえで、前記雄ねじ部72cにナット74をねじ込ませ
ることによりワイパアーム73が動力伝達用軸72に固
定される。
2aの図5中において上方側である先端側には、先細状
のテーパ部72bと雄ねじ部72cが設けてあり、前記
テーパ部72bと雄ねじ部72cに図示しないワイパブ
レードを装着したワイパアーム73の基端側を挿入した
うえで、前記雄ねじ部72cにナット74をねじ込ませ
ることによりワイパアーム73が動力伝達用軸72に固
定される。
【0005】また、軸本体72aの図5中において下方
側である基端側には、軸本体72aに有する外径寸法よ
りもわずかに小さい外径寸法を有する動力伝達用板固定
部72dが設けてあり、軸本体72aの中央には、軸本
体72aの軸方向に沿って動力伝達用板固定部72dの
下端寄りの洗浄液導入口72e1から前記雄ねじ部72
cの上端寄りの洗浄液導出口72e2まで連通した洗浄
液送給孔72eが設けてある。
側である基端側には、軸本体72aに有する外径寸法よ
りもわずかに小さい外径寸法を有する動力伝達用板固定
部72dが設けてあり、軸本体72aの中央には、軸本
体72aの軸方向に沿って動力伝達用板固定部72dの
下端寄りの洗浄液導入口72e1から前記雄ねじ部72
cの上端寄りの洗浄液導出口72e2まで連通した洗浄
液送給孔72eが設けてある。
【0006】そして、前記動力伝達用板固定部72dに
板状をなす動力伝達用板75が固定してあり、動力伝達
用軸72と動力伝達用板75とで動力伝達用部材79が
構成されている。動力伝達用板75の図5中において右
方側である基端側には、前記動力伝達用軸固定部72d
に有する外径寸法よりもわずかに大きい内径寸法を有す
る動力伝達用軸取付け孔75aが設けてあり、動力伝達
用板75の図5中において左方側である先端側には図示
しないワイパモータからの動力を受けて往復移動するリ
ンクに回転自在に連結するボールピン76が固定してあ
る。
板状をなす動力伝達用板75が固定してあり、動力伝達
用軸72と動力伝達用板75とで動力伝達用部材79が
構成されている。動力伝達用板75の図5中において右
方側である基端側には、前記動力伝達用軸固定部72d
に有する外径寸法よりもわずかに大きい内径寸法を有す
る動力伝達用軸取付け孔75aが設けてあり、動力伝達
用板75の図5中において左方側である先端側には図示
しないワイパモータからの動力を受けて往復移動するリ
ンクに回転自在に連結するボールピン76が固定してあ
る。
【0007】ここで、動力伝達用軸72の動力伝達用軸
固定部72dに動力伝達用板75の動力伝達用軸取付け
孔75aを挿通したうえで、前記動力伝達用軸固定部7
2dと動力伝達用軸取付け孔75aとの隙間に動力伝達
用軸72,動力伝達用板75よりも低い融点のろうを満
たしてろう付けを行なうことにより動力伝達用板75の
基端側が動力伝達用軸72に一体で固定してある。
固定部72dに動力伝達用板75の動力伝達用軸取付け
孔75aを挿通したうえで、前記動力伝達用軸固定部7
2dと動力伝達用軸取付け孔75aとの隙間に動力伝達
用軸72,動力伝達用板75よりも低い融点のろうを満
たしてろう付けを行なうことにより動力伝達用板75の
基端側が動力伝達用軸72に一体で固定してある。
【0008】このような構造をなすワイパピボット70
は、ピボットホルダ71に配設した取付けねじ71bを
車体パネル80に設けた図示しないピボット取付け孔に
挿通したうえで、ナットをねじ込ませることによって車
体パネル80に取付けられ、車体パネル80の外側に突
出したテーパ部72bと雄ねじ部72cでワイパアーム
73を固定し、ボールピン76にリンクを連結する。ま
た、洗浄液送給孔72eの洗浄液導入口72e1に図示
しないウオッシャタンクに備えたポンプに連通接続され
たタンク側送給管77を連通接続し、洗浄液送給孔72
eの洗浄液導出口72e2に、ワイパアーム73の先端
側に設けた図示しないノズルに連通接続したノズル側送
給管78を連通接続した状態で、前記ワイパモータを作
動させると、リンクを介してワイパモータの動力がボー
ルピン76に伝達し、動力伝達用板75を往復で回動さ
せる。
は、ピボットホルダ71に配設した取付けねじ71bを
車体パネル80に設けた図示しないピボット取付け孔に
挿通したうえで、ナットをねじ込ませることによって車
体パネル80に取付けられ、車体パネル80の外側に突
出したテーパ部72bと雄ねじ部72cでワイパアーム
73を固定し、ボールピン76にリンクを連結する。ま
た、洗浄液送給孔72eの洗浄液導入口72e1に図示
しないウオッシャタンクに備えたポンプに連通接続され
たタンク側送給管77を連通接続し、洗浄液送給孔72
eの洗浄液導出口72e2に、ワイパアーム73の先端
側に設けた図示しないノズルに連通接続したノズル側送
給管78を連通接続した状態で、前記ワイパモータを作
動させると、リンクを介してワイパモータの動力がボー
ルピン76に伝達し、動力伝達用板75を往復で回動さ
せる。
【0009】動力伝達用板75が往復で回動することに
よって、動力伝達用軸52も動力伝達用板75に一体で
回動するので、ワイパアーム73を払拭面上で往復揺動
させ、ワイパブレードにより払拭面を払拭する。
よって、動力伝達用軸52も動力伝達用板75に一体で
回動するので、ワイパアーム73を払拭面上で往復揺動
させ、ワイパブレードにより払拭面を払拭する。
【0010】また、前記ポンプを作動させると、タンク
側送給管77から洗浄液送給孔72eの洗浄液導入口7
2e1に前記ウオッシャタンクに貯蔵した洗浄液が導入
され、洗浄液送給孔72eの洗浄液導出口72e2から
ノズル側送給管78を介して前記ノズルに洗浄液が送給
されるので、払拭面に対してノズルから洗浄液が噴射さ
れ、払拭面を洗浄する。
側送給管77から洗浄液送給孔72eの洗浄液導入口7
2e1に前記ウオッシャタンクに貯蔵した洗浄液が導入
され、洗浄液送給孔72eの洗浄液導出口72e2から
ノズル側送給管78を介して前記ノズルに洗浄液が送給
されるので、払拭面に対してノズルから洗浄液が噴射さ
れ、払拭面を洗浄する。
【0011】
【従来の欠点】しかし、上記した従来の動力伝達部材で
は、動力伝達用軸72の動力伝達用板固定部72dに動
力伝達用板75の動力伝達用軸取付け孔75aを挿通し
たうえで、ろう付けを行うことによって動力伝達用板7
5の基端側を動力伝達用軸72に固定してある構造であ
ることから、ろう付け温度やろう付け雰囲気等の接合に
関わる管理が必要であり、それによって、組付けに多く
の時間を要するという問題点があった。また、ろう付け
による接合では、ろう付けが均一に行われない場合があ
り、その場合、大きな力の伝達に際し、外れることがあ
るという問題点があった。
は、動力伝達用軸72の動力伝達用板固定部72dに動
力伝達用板75の動力伝達用軸取付け孔75aを挿通し
たうえで、ろう付けを行うことによって動力伝達用板7
5の基端側を動力伝達用軸72に固定してある構造であ
ることから、ろう付け温度やろう付け雰囲気等の接合に
関わる管理が必要であり、それによって、組付けに多く
の時間を要するという問題点があった。また、ろう付け
による接合では、ろう付けが均一に行われない場合があ
り、その場合、大きな力の伝達に際し、外れることがあ
るという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、ろう付けによる固定を行なうと多くの工数が必要と
なるとともに、確実な結合を行えない点である。
は、ろう付けによる固定を行なうと多くの工数が必要と
なるとともに、確実な結合を行えない点である。
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る動力伝達用部材では、動力伝達用軸取付け孔が形成さ
れた動力伝達用板と、軸支持孔が形成され、車体パネル
に固定されるピボットホルダと、基端部から先端部まで
連通された洗浄液送給孔が形成されていてピボットホル
ダの軸支持孔に回転可能に組付けられ、先端部がワイパ
アームに固定されるとともに、基端部に動力伝達用板の
動力伝達用軸取付け孔に固定される動力伝達用板固定部
が形成された動力伝達用軸とを備えた動力伝達用部材で
あって、動力伝達用軸の動力伝達用板固定部には、洗浄
液送給孔に連接された洗浄液導入孔と、動力伝達用板の
動力伝達用軸取付け孔に圧入されるセレーション形状部
とが形成されているとともに、セレーション形状部が動
力伝達用板の動力伝達用軸取付け孔に圧入されたうえで
動力伝達用板から突出した突出部を、洗浄液導入孔の孔
径よりも大径で、かつ、動力伝達用板固定部の径よりも
小径の凹部が形成された塑性変形用雌型により、洗浄液
導入孔を潰さない状態で、動力伝達用板固定部の外周部
分を軸方向に加締めることにより突出部を外周方向に膨
出させ、動力伝達用軸とで動力伝達用板を挟み込み固定
する環状加締め部が形成されている構成としたことを特
徴としており、生産に関わるコストを減少させるととも
に、動力伝達用板と動力伝達用軸とを確実に結合すると
いう目的を実現した。
る動力伝達用部材では、動力伝達用軸取付け孔が形成さ
れた動力伝達用板と、軸支持孔が形成され、車体パネル
に固定されるピボットホルダと、基端部から先端部まで
連通された洗浄液送給孔が形成されていてピボットホル
ダの軸支持孔に回転可能に組付けられ、先端部がワイパ
アームに固定されるとともに、基端部に動力伝達用板の
動力伝達用軸取付け孔に固定される動力伝達用板固定部
が形成された動力伝達用軸とを備えた動力伝達用部材で
あって、動力伝達用軸の動力伝達用板固定部には、洗浄
液送給孔に連接された洗浄液導入孔と、動力伝達用板の
動力伝達用軸取付け孔に圧入されるセレーション形状部
とが形成されているとともに、セレーション形状部が動
力伝達用板の動力伝達用軸取付け孔に圧入されたうえで
動力伝達用板から突出した突出部を、洗浄液導入孔の孔
径よりも大径で、かつ、動力伝達用板固定部の径よりも
小径の凹部が形成された塑性変形用雌型により、洗浄液
導入孔を潰さない状態で、動力伝達用板固定部の外周部
分を軸方向に加締めることにより突出部を外周方向に膨
出させ、動力伝達用軸とで動力伝達用板を挟み込み固定
する環状加締め部が形成されている構成としたことを特
徴としており、生産に関わるコストを減少させるととも
に、動力伝達用板と動力伝達用軸とを確実に結合すると
いう目的を実現した。
【0015】
【発明の作用】この発明に係る動力伝達用部材におい
て、動力伝達用軸の動力伝達用板固定部に形成されたセ
レーション形状部が動力伝達用板の動力伝達用軸取付け
孔に圧入されたうえで動力伝達用板から突出した突出部
が、洗浄液導入孔の孔径よりも大径で、かつ、動力伝達
用板固定部の径よりも小径の凹部が形成された塑性変形
用雌型により、洗浄液導入孔を潰さない状態で、動力伝
達用板固定部の外周部分が軸方向に加締められることに
より突出部が外周方向に膨出されて形成された環状加締
め部により、動力伝達用軸とで動力伝達用板が挟み込み
固定される。それ故、プレス加工だけで作成されるか
ら、ろう付けを行った場合の多くの時間を要する繁雑な
管理が不要となるとともに、環状加締め部が均一の肉厚
になることによって、均一の加締め力で動力伝達用板と
動力伝達用軸とが結合される。
て、動力伝達用軸の動力伝達用板固定部に形成されたセ
レーション形状部が動力伝達用板の動力伝達用軸取付け
孔に圧入されたうえで動力伝達用板から突出した突出部
が、洗浄液導入孔の孔径よりも大径で、かつ、動力伝達
用板固定部の径よりも小径の凹部が形成された塑性変形
用雌型により、洗浄液導入孔を潰さない状態で、動力伝
達用板固定部の外周部分が軸方向に加締められることに
より突出部が外周方向に膨出されて形成された環状加締
め部により、動力伝達用軸とで動力伝達用板が挟み込み
固定される。それ故、プレス加工だけで作成されるか
ら、ろう付けを行った場合の多くの時間を要する繁雑な
管理が不要となるとともに、環状加締め部が均一の肉厚
になることによって、均一の加締め力で動力伝達用板と
動力伝達用軸とが結合される。
【0016】
【実施例】図1ないし図4はこの発明に係る動力伝達用
部材の一実施例をワイパピボットに用いた場合で示すも
のである。
部材の一実施例をワイパピボットに用いた場合で示すも
のである。
【0017】図示する動力伝達用部材65は動力伝達用
軸62に動力伝達用板63を組付けてあり、ワイパピボ
ット61においてピボットホルダ71は図5に示したも
のと同様となっているので、それらの説明は省略され
る。
軸62に動力伝達用板63を組付けてあり、ワイパピボ
ット61においてピボットホルダ71は図5に示したも
のと同様となっているので、それらの説明は省略され
る。
【0018】ピボットホルダ71のほぼ中央に設けた軸
支持孔71a内には、軸状をなす動力伝達用軸62が回
転可能に組付けてあり、前記動力伝達用軸62の中央に
備えた軸本体62aの図1中において上方側である先端
側には先細状のテーパ部62bと雄ねじ部62cが設け
てある。
支持孔71a内には、軸状をなす動力伝達用軸62が回
転可能に組付けてあり、前記動力伝達用軸62の中央に
備えた軸本体62aの図1中において上方側である先端
側には先細状のテーパ部62bと雄ねじ部62cが設け
てある。
【0019】前記テーパ部62bと雄ねじ部62cには
図示しないワイパブレードを装着したワイパアーム73
(図5参照)の基端側を挿入したうえで、前記雄ねじ部
62cにナット74(図5参照)をねじ込ませることに
よりワイパアーム73が動力伝達用軸62に固定してあ
る。
図示しないワイパブレードを装着したワイパアーム73
(図5参照)の基端側を挿入したうえで、前記雄ねじ部
62cにナット74(図5参照)をねじ込ませることに
よりワイパアーム73が動力伝達用軸62に固定してあ
る。
【0020】また、軸本体62aの中央には、先端側か
ら図1中において下方側である基端側まで連通させた丸
孔状の洗浄液送給孔62dが設けてあり、この洗浄液送
給孔62dの基端寄りが洗浄液導入口62d1になって
いるとともに洗浄液送給孔62dの先端寄りが洗浄液導
出口62d2になっている。
ら図1中において下方側である基端側まで連通させた丸
孔状の洗浄液送給孔62dが設けてあり、この洗浄液送
給孔62dの基端寄りが洗浄液導入口62d1になって
いるとともに洗浄液送給孔62dの先端寄りが洗浄液導
出口62d2になっている。
【0021】そして、前記軸本体62aの基端側におい
て洗浄液導入口62d1の外周には、動力伝達用板63
に設けた動力伝達用軸取付け孔63aに有する内径寸法
にほぼ等しい外径寸法を有する円筒形状の動力伝達用板
固定部62eが設けてあり、この動力伝達用板固定部6
2eの外周には環状凹凸面を有するセレーション形状部
62e1が形成してある。
て洗浄液導入口62d1の外周には、動力伝達用板63
に設けた動力伝達用軸取付け孔63aに有する内径寸法
にほぼ等しい外径寸法を有する円筒形状の動力伝達用板
固定部62eが設けてあり、この動力伝達用板固定部6
2eの外周には環状凹凸面を有するセレーション形状部
62e1が形成してある。
【0022】そしてまた、前記動力伝達用板固定部62
eには、動力伝達用板63の図1中の下側において、動
力伝達用板63に備えた動力伝達用軸取付け孔63aを
前記セレーション形状部62e1に対して圧入したうえ
で、動力伝達用板63の図1中の下面から突出した部分
を動力伝達用板63側に塑性加工により加締めた環状加
締め部62e2が形成してある。この環状加締め部62
e2により動力伝達用板63が動力伝達用軸62に固定
されている。
eには、動力伝達用板63の図1中の下側において、動
力伝達用板63に備えた動力伝達用軸取付け孔63aを
前記セレーション形状部62e1に対して圧入したうえ
で、動力伝達用板63の図1中の下面から突出した部分
を動力伝達用板63側に塑性加工により加締めた環状加
締め部62e2が形成してある。この環状加締め部62
e2により動力伝達用板63が動力伝達用軸62に固定
されている。
【0023】ここで、動力伝達用板63は図2および図
3に示す組付け手順によって動力伝達用軸62に固定さ
れており、図示する状態では図1に対して天地が逆にな
っている。
3に示す組付け手順によって動力伝達用軸62に固定さ
れており、図示する状態では図1に対して天地が逆にな
っている。
【0024】図2(第1の工程)に示すように、動力伝
達用軸62の動力伝達用板固定部62eに有する外径寸
法は動力伝達用板63の動力伝達用軸取付け孔63aに
有する内径寸法にほぼ等しいものとなっているため、動
力伝達用板固定部62eを動力伝達用軸取付け孔63a
に圧入することによってセレーション形状部62e1が
動力伝達用軸取付け孔63aに対して食い込むので、動
力伝達用板63は動力伝達用軸62の軸本体62aに当
接し且つ動力伝達用軸62の動力伝達用板固定部62e
により支持される。
達用軸62の動力伝達用板固定部62eに有する外径寸
法は動力伝達用板63の動力伝達用軸取付け孔63aに
有する内径寸法にほぼ等しいものとなっているため、動
力伝達用板固定部62eを動力伝達用軸取付け孔63a
に圧入することによってセレーション形状部62e1が
動力伝達用軸取付け孔63aに対して食い込むので、動
力伝達用板63は動力伝達用軸62の軸本体62aに当
接し且つ動力伝達用軸62の動力伝達用板固定部62e
により支持される。
【0025】つぎに、この状態において、動力伝達用軸
62および動力伝達用板63を所定の位置に保持しつつ
動力伝達用板63から突出している動力伝達用軸62の
突出部62e3に対して図2中の上方側から塑性変形用
雌形90により塑性加工を行なう。
62および動力伝達用板63を所定の位置に保持しつつ
動力伝達用板63から突出している動力伝達用軸62の
突出部62e3に対して図2中の上方側から塑性変形用
雌形90により塑性加工を行なう。
【0026】前記塑性変形用雌形90には、前記洗浄液
送給孔62dの洗浄液導出口62d2に有する内径寸法
よりも大きく且つ動力伝達用軸62の動力伝達用板固定
部62eに有する外径寸法よりも小さい内径寸法を有す
る円柱形状をなす凹部90aが備えてある。
送給孔62dの洗浄液導出口62d2に有する内径寸法
よりも大きく且つ動力伝達用軸62の動力伝達用板固定
部62eに有する外径寸法よりも小さい内径寸法を有す
る円柱形状をなす凹部90aが備えてある。
【0027】つづいて、図3(第2の工程)に示すよう
に、動力伝達用板固定部62eに対してあらかじめ設定
したセット位置Sまで塑性変形用雌形90を押圧作動さ
せることにより、動力伝達用板固定部62eの外周で洗
浄液導入口62d1から離隔した外周部分が動力伝達用
板63側に環状をなして潰れ、動力伝達用軸62の軸本
体62aとで動力伝達用板63を挟み込んだ環状加締め
部62e2を得る。
に、動力伝達用板固定部62eに対してあらかじめ設定
したセット位置Sまで塑性変形用雌形90を押圧作動さ
せることにより、動力伝達用板固定部62eの外周で洗
浄液導入口62d1から離隔した外周部分が動力伝達用
板63側に環状をなして潰れ、動力伝達用軸62の軸本
体62aとで動力伝達用板63を挟み込んだ環状加締め
部62e2を得る。
【0028】ここで、塑性変形用雌形90による塑性加
工を行った際に、環状加締め部62e2は洗浄液導入口
62e2の外周方向に向けて膨出されて潰れ、図4に示
されるように、洗浄液導入口62e2の求心方向に潰れ
ないので、洗浄液送給孔62dの内径寸法を変更しない
ようになっている。環状加締め部62e2は、図3によ
り明らかなように、動力伝達用板63から塑性変形用雌
形90のセット位置Sまでの肉厚が均一になるため、動
力伝達用板63と動力伝達用軸62とが均一の加締め力
で確実に結合される。
工を行った際に、環状加締め部62e2は洗浄液導入口
62e2の外周方向に向けて膨出されて潰れ、図4に示
されるように、洗浄液導入口62e2の求心方向に潰れ
ないので、洗浄液送給孔62dの内径寸法を変更しない
ようになっている。環状加締め部62e2は、図3によ
り明らかなように、動力伝達用板63から塑性変形用雌
形90のセット位置Sまでの肉厚が均一になるため、動
力伝達用板63と動力伝達用軸62とが均一の加締め力
で確実に結合される。
【0029】このような構造を有するワイパピボット6
1は図5と同様に車体パネル80に固定され、ワイパモ
ータを作動させると、リンクを介してワイパモータの動
力がボールピン76に伝達し、動力伝達用板63を往復
で回動させる。
1は図5と同様に車体パネル80に固定され、ワイパモ
ータを作動させると、リンクを介してワイパモータの動
力がボールピン76に伝達し、動力伝達用板63を往復
で回動させる。
【0030】動力伝達用板63が往復で回動することに
よって、動力伝達用軸62も動力伝達用板63に一体で
回動するので、ワイパアーム73を払拭面上で往復揺動
させ、ワイパブレードにより払拭面を往復で払拭する。
よって、動力伝達用軸62も動力伝達用板63に一体で
回動するので、ワイパアーム73を払拭面上で往復揺動
させ、ワイパブレードにより払拭面を往復で払拭する。
【0031】また、前記ポンプを作動させると、洗浄液
導入口62d1に連通接続したタンク側送給管77から
洗浄液送給孔62dを介してウオッシャタンクに貯蔵し
た洗浄液が導入され、洗浄液送給孔62dの洗浄液導出
口62d2からノズル側送給管78を介してノズルに洗
浄液が送給されるので、払拭面に対してノズルから洗浄
液を噴射させて払拭面を洗浄するものとなる。
導入口62d1に連通接続したタンク側送給管77から
洗浄液送給孔62dを介してウオッシャタンクに貯蔵し
た洗浄液が導入され、洗浄液送給孔62dの洗浄液導出
口62d2からノズル側送給管78を介してノズルに洗
浄液が送給されるので、払拭面に対してノズルから洗浄
液を噴射させて払拭面を洗浄するものとなる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
る動力伝達用部材によれば、動力伝達用軸の動力伝達用
板固定部に形成されたセレーション形状部が動力伝達用
板の動力伝達用軸取付け孔に圧入されたうえで動力伝達
用板から突出した突出部が、洗浄液導入孔の孔径よりも
大径で、かつ、動力伝達用板固定部の径よりも小径の凹
部が形成された塑性変形用雌型により、洗浄液導入孔を
潰さない状態で、動力伝達用板固定部の外周部分が軸方
向に加締められることにより突出部が外周方向に膨出さ
れて形成された環状加締め部により、動力伝達用軸とで
動力伝達用板が挟み込み固定される。それ故、プレス加
工だけで作成されるから、ろう付けを行った場合の多く
の時間を要する繁雑な管理が不要となるとともに、環状
加締め部が均一の肉厚になることによって、均一の加締
め力で動力伝達用板と動力伝達用軸とが結合される。よ
って、生産に関わるコストを減少させることができると
ともに、動力伝達用板と動力伝達用軸とを確実に結合す
ることができるという優れた効果を奏する。
る動力伝達用部材によれば、動力伝達用軸の動力伝達用
板固定部に形成されたセレーション形状部が動力伝達用
板の動力伝達用軸取付け孔に圧入されたうえで動力伝達
用板から突出した突出部が、洗浄液導入孔の孔径よりも
大径で、かつ、動力伝達用板固定部の径よりも小径の凹
部が形成された塑性変形用雌型により、洗浄液導入孔を
潰さない状態で、動力伝達用板固定部の外周部分が軸方
向に加締められることにより突出部が外周方向に膨出さ
れて形成された環状加締め部により、動力伝達用軸とで
動力伝達用板が挟み込み固定される。それ故、プレス加
工だけで作成されるから、ろう付けを行った場合の多く
の時間を要する繁雑な管理が不要となるとともに、環状
加締め部が均一の肉厚になることによって、均一の加締
め力で動力伝達用板と動力伝達用軸とが結合される。よ
って、生産に関わるコストを減少させることができると
ともに、動力伝達用板と動力伝達用軸とを確実に結合す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図1】この発明に係る動力伝達用部材の一実施例の部
分破断側面図である。
分破断側面図である。
【図2】図1に示した動力伝達用部材の組付け手順を説
明する夫々縦断面図である。
明する夫々縦断面図である。
【図3】図1に示した動力伝達用部材の組付け手順を説
明する夫々縦断面図である。
明する夫々縦断面図である。
【図4】図1に示した動力伝達用部材の動力伝達用軸ま
わりの外観図である。
わりの外観図である。
【図5】従来の動力伝達用部材の部分破断側面図であ
る。
る。
62 動力伝達用軸 62d 洗浄液送給孔 62d1 洗浄液導入孔 62e 動力伝達用板固定部 62e1 セレーション形状部 62e2 環状加締め部 62e3 突出部 63 動力伝達用板 63a 動力伝達用軸取付け孔 65 動力伝達用部材 71 ピボットホルダ 71a 軸支持孔 73 ワイパアーム 80 車体パネル 90 塑性変形用雌形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−248727(JP,A) 実開 昭64−34365(JP,U) 実開 昭59−83204(JP,U) 実開 昭58−82972(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/34 F16C 7/02
Claims (1)
- 【請求項1】 動力伝達用軸取付け孔(63a)が形成
された動力伝達用板(63)と、 軸支持孔(71a)が形成され、車体パネル(80)に
固定されるピボットホルダ(71)と、 基端部から先端部まで連通された洗浄液送給孔(62
d)が形成されていて上記ピボットホルダの軸支持孔に
回転可能に組付けられ、上記先端部がワイパアーム(7
3)に固定されるとともに、上記基端部に上記動力伝達
用板の動力伝達用軸取付け孔に固定される動力伝達用板
固定部(62e)が形成された動力伝達用軸(62)と
を備えた動力伝達用部材であって、 上記動力伝達用軸の動力伝達用板固定部には、上記洗浄
液送給孔に連接された洗浄液導入孔(62d1)と、上
記動力伝達用板の動力伝達用軸取付け孔に圧入されるセ
レーション形状部(62e1)とが形成されているとと
もに、上記セレーション形状部が上記動力伝達用板の動
力伝達用軸取付け孔に圧入されたうえで上記動力伝達用
板から突出した突出部(62e3)を、上記洗浄液導入
孔の孔径よりも大径で、かつ、上記動力伝達用板固定部
の径よりも小径の凹部が形成された塑性変形用雌型(9
0)により、上記洗浄液導入孔を潰さない状態で、上記
動力伝達用板固定部の外周部分を軸方向に加締めること
により上記突出部を外周方向に膨出させ、上記動力伝達
用軸とで上記動力伝達用板を挟み込み固定する環状加締
め部(62e2)が形成されていることを特徴とする動
力伝達用部材(65)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01256399A JP3288323B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | 動力伝達用部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01256399A JP3288323B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | 動力伝達用部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11270644A JPH11270644A (ja) | 1999-10-05 |
JP3288323B2 true JP3288323B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=11808828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01256399A Expired - Fee Related JP3288323B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | 動力伝達用部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3288323B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100705696B1 (ko) | 2004-12-27 | 2007-04-10 | 주식회사 캄코 | 와이퍼의 피봇 축과 피봇 플레이트의 체결구조 |
-
1999
- 1999-01-21 JP JP01256399A patent/JP3288323B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11270644A (ja) | 1999-10-05 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |