JP3286863B2 - 2色電子写真画像形成方法 - Google Patents

2色電子写真画像形成方法

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JP3286863B2
JP3286863B2 JP16313693A JP16313693A JP3286863B2 JP 3286863 B2 JP3286863 B2 JP 3286863B2 JP 16313693 A JP16313693 A JP 16313693A JP 16313693 A JP16313693 A JP 16313693A JP 3286863 B2 JP3286863 B2 JP 3286863B2
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増田  稔
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式を利用した
2色画像の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式によって2色画像を得る方
法はこれまでにも多く提案されている。その幾つかをあ
げれば下記のとおりである。(1)色相の異なる2種類の
トナーをそれぞれ帯電量を変えて、非接触一成分現像す
る方法(特開昭63−80269号公報)、(2)可視光
以外の波長の光を透過する第一トナーで現像後、前記波
長の光で像露光を行なって第二現像する多重トナー像現
像方法(特開昭63−144367号公報)、(3)非磁
性トナーと磁性トナーとで、順次もしくは同時に現像す
る2色現像方法(特開昭63−146056号公報)、
(4)複数の現像装置を配設し、少なくとも1つは他の現
像装置より平均粒径が小さいトナーを使用し、昇温の少
ない位置に設ける(特開平2−29672号公報)、
(5)磁性体含有着色粒子及びそれとは異なる帯電特性を
有する磁性体を含有しない着色粒子からなる現像剤を、
磁性体含有現像剤搬送部材上に存在させ、交番電界によ
り現像する(特開平2−81号公報)、(6)重ね合わせ
によりカラー画像を得る方法で、トナー1層でほぼ最高
濃度となる透光性カラートナーを用いる(特開昭63−
261284号公報)、(7)接触現像で静電潜像の高空
間周波数成分を可視化する第一現像手段と、非接触現像
で低空間周波数成分を可視化する第二現像手段とを有す
る現像装置で、2色画像形成を行なう(特開昭58−6
5458号公報)、(8)相異なる潜像を形成し、極性の
異なる非磁性トナー、磁性トナーでそれぞれ第一現像、
第二現像を行ない、転写前に両トナーを磁性トナーの極
性に揃えるようにする(特開昭63−208069号公
報)、(9)1色目のトナーで反転現像し、2色目のトナ
ーで正規現像する方法であって、2色目の非画像部の像
担持体表面電位を1色目の画像部に相当する表面電位よ
りも2色目の画像部表面電位側にシフトさせる(特開昭
63−146057号公報)、(10)1色目の現像は接触
現像、2色目の現像は非接触現像で行なう方法におい
て、各々の静電潜像の電位を限定して混色を防止する
(特開平1−123265号公報)など。
【0003】これらの方法によれば、画像情報の多様化
への対応として、例えば、捺印、アンダーライン、構
成、文字の強調等が可能となる。また、潜像担持体上で
2色の現像を行なった後2色同時に転写する方式は、高
速化、省スペース化(複数個の転写ドラム等を使用しな
い等)のためには効果的である。だが、前記方式を成立
させるには、2色各々のトナーをほぼ同一量で転写部材
へ転写する必要があるが、1色目の潜像担持体へ現像さ
れたトナーが2色目の潜像への帯電時にチャージアップ
させることから、転写性が不十分となりやすいといった
不都合がみられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、2色
電子写真現像・同時転写方式において、1色目の潜像担
持体上でのトナーのチャージアップを防止し、潜像形
成、現像性及び転写性が良好になる画像形式方法を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、潜像担持体上
に帯電、露光の後、黒色トナーを接触もしくは非接触現
像方式によりデジタル反転現像を行ない、更にこれに帯
電、露光を施した後、有彩色トナーを非接触現像方式に
よりデジタル反転現像を行ない、続いて、2色同極性の
トナーを同時に転写部材へ転写する2色電子写真画像形
成方法において、1色目の潜像担持体上の帯電電位より
も2色目の潜像担持体上の帯電電位を下げ、かつ、同一
の現像電界における2色目のトナーの現像量を第1色目
トナーよりも多くすることを特徴とする。また、本発明
の2色電子写真画像形成方法においては、黒色トナーの
体積固有抵抗は10.0〜11.0(logΩcm)、
有彩色トナーの体積固有抵抗は11.0〜12.0(l
ogΩcm)が適当である。
【0006】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明にいう″デジタル反転現像″とは、原稿の画像情報
をスキャナー等で読み取り、画像に対応する個所を帯電
された潜像担持体へ露光i(書き込み)、露光された部
分をトナーで現像する方法であり、従って、潜像担持体
の帯電極性とトナーの極性とは同極性である。このデジ
タル反転現像方式は、アウトプット画像のバラエティ
化、さらには入力情報の処理速度の点で有利である。
【0007】本発明において、2色のトナー(黒色トナ
ー、有彩色トナー)で別々に現像する手段として、第1
色目の現像に関しては、従来から用いられている2成分
系現像剤或いは1成分系現像剤における接触もしくは非
接触現像のいづれの現像手段を用いることが可能である
が、本発明の2色のトナーを同時に転写する為には、第
2色目の現像に非接触現像手段を用いることが潜像担持
体上の第1色目のトナーを乱すことがない点で効果的で
ある。この場合、第2色目の現像は特に一成分系現像剤
によるのが好ましい。
【0008】加えて、本発明者らの検討したところによ
れば、本発明に係わるプロセスを使用する場合に、第1
色目のトナーで現像後、第2色目の潜像担持体への帯電
(第2帯電)時に、第1色目の潜像担持体上トナーの帯
電量が大幅に増加することが明らかとなった(図1)。
これは、潜像担持体上トナー(第1色目)が第2帯電時
にコロナチャージの影響を受けることによるものと推定
される。また、潜像担持体上トナーの帯電量が高くなり
すぎた場合に、転写部材へのトナーの転写率が低下し、
高画像濃度が得られなくなることも明らかになった(図
2)。
【0009】従って、本発明の方法にあっては、第1色
目の潜像担持体上トナーの第2帯電によるトナー帯電量
の上昇を低減する為に、第2帯電時の潜像帯電電位を低
減することで高画像濃度が得られるのが推察される。
【0010】そうしたことから、第2色目の現像は勢い
現像電界が狭くなるため、第2色目のトナー現像能力を
向上させる必要が生じる。これは同一の現像電界の下で
第2色目のトナーの現像量を第1色目のトナーの現像量
よりも多くすることでなし得る。一般に、トナーの現像
量は潜像電位(画像対応部)と、現像ユニット側の現像
ローラ(現像スリーブ)との電位差を増すことにより増
加する。従って、ここでは一定現像電界に対し、図3に
示されたように、黒トナーの現像よりも有彩色トナーの
現像量が高いことを意味している。本発明においては、
有彩色トナー(第2色目)の現像方式は非接触(一成
分)現像方式である為、この現像量をコントロールする
手段として、 現像ギャップのコントロール 一成分トナーの現像ローラ上トナー薄層におけるトナ
ー付着量のコントロール トナー帯電量のコントロール 等が載げられ、特に現像量が向上する方向にコントロー
ルする必要がある。
【0011】更に、前記第1色目のトナーの、第2帯電
による帯電量向上の低減に対しては、第1色目トナー
(黒色トナー)の体積固有抵抗値を可能な限り下げた方
が効果的であり、具体的には10.0〜11.0(lo
gΩcm)程度が好ましい。10.0(logΩcm)
未満の場合には、高温高湿の環境下において、第1色目
トナー帯電量の過剰リーク現象が発生し転写性が不十分
となり、逆に11.0(logΩcm)より大きい場合
には、第1色目トナー上の帯電量が高くなりすぎてしま
う。また、第2色目のトナーに関しては11.0〜1
2.0(logΩcm)の体積固有抵抗の範囲にあるの
が現像及び転写特性を得るうえで好ましい。
【0012】本発明方法においては、本発明に係わるト
ナーの体積固有抵抗は下記のようにして測定したもので
ある。 (1)ペレットの作成 トナー粒子粉末3gを前川テスティング社製の電動プレ
ス機にて、直径4cmの円柱状に6t/cm2で1分間
プレスしてペレットを作成する。 (2) 測定 このペレットを市販の誘電体損失測定器(安藤電気社
製)にセッティングして体積固有抵抗を測定する。 (測定条件) 周波数 :1KHz RATIO:1×10-9(GR) R0 :零点測定時のコンダクタンス R :平衡時のコンダクタンス 体積固有抵抗(Ωcm)=A(cm2)/Gx×l(c
m)) (但し、Aは電極面積、lはペレットの厚さ、であ
る。)から、その対数(logΩcm)測定値とする。
【0013】先に触れたように、本発明方法において
は、第一現像は接触現像法でも非接触現像法でもよい
が、第二現像は非接触現像法によるのが望ましい。ここ
にいう「接触現像法」とは、乾式二成分系現像剤を用い
た2成分磁気ブラシ現像法、トナーのみからなる一成分
系現像剤と潜像担持体とが接触する現像法など、直接潜
像担持体とトナーとが接触して現像が行われる手段を意
味する。この場合に、潜像担持体はベルトタイプ、ドラ
ムタイプのいづれのものも採用されるが、一成分現像法
の場合には現像ローラが用いられる。但し、ハードロー
ラが使用されるときには潜像担持体がベルトタイプのも
のに限られる。一方、「非接触現像法」とは、特に一成
分系現像剤を用いて行うのに有利であり、現像ローラと
潜像担持体とが非接触の状態であることを意味する。こ
の場合には、潜像担持体はベルトタイプの使用が有利で
ある。また、現像ローラは、ソフトタイプ、ハードタイ
プのいづれのものも使用される。
【0014】図4は本発明をプロセス的に表わしたもの
である。第1色目のトナー(黒色トナー)の現像に関し
ては、潜像担持体10に第一帯電器1により一様に帯電
を行ない、第一露光装置2にて黒色トナーの現像される
個所に対応するところに露光を行なう。露光はレーザ光
によったりLEDアレイによる。次に第一現像装置3に
より黒色トナーの現像を行なう。次に、第2色目のトナ
ー(有彩色トナー)現像のために、潜像担持体10に、
第二帯電器4により一様の帯電を行ない、第二露光装置
5により、有彩色トナーの現像される個所に対応すると
ころに露光を行なう。露光手段を第一露光と同じであ
る。次に、第二現像装置6により、有彩色トナーの現像
を行なう。ここで、潜像担持体1上には、2色のトナー
が現像されて付着しており、転写部材(記録紙等)7に
転写工程8により転写される。転写工程8は、コロナチ
ャージによる転写法、帯電されたローラを介して転写が
なされる場合等がある。また、転写物材7に転写された
2色のトナーは定着工程9により転写部材7へ定着され
る。一方、転写工程8で潜像担持体1から転写部材7へ
転写されなかった一部のトナーは、クリーニングユニッ
ト11にてクリーニングされる。
【0015】本発明に係わる現像手段としては、一成分
現像ユニットの例もあり、これを図5に示した。
【0016】次に、本発明の方法で用いられる現像剤及
びトナーについて述べる。本発明で使用されるトナーは
少なくとも結着樹脂、帯電制御剤及び着色剤(第1現像
用トナーは黒色着色剤が用いられ、第2現像用トナーは
有彩色着色剤が用いられる)を主成分としてなるもので
ある。
【0017】結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリp
−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン
及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロロスチ
レン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレ
ン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタ
リン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アク
リル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタク
リル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、ス
チレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジェン共重
合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アク
リロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン
酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体な
どのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、
ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビ
ニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロ
ジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環
族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが定着特性、現
像特性等を考慮して用いられる。
【0018】荷電制御剤としては、トナーを正帯電性に
制御するものとして第4級アンモニウム塩、その他、塩
基正電子供与性の有機物質などが、また、トナーを負帯
電性に制御するものとしてモノアゾ染料の金属錯体、テ
トラフェニルホウ素ナトリウム又はカリウム等のテトラ
フェニルホウ素誘導体、サリチル酸誘導体Zn塩等が、
トナーの色調と帯電性を考慮しながら用いられる。これ
ら荷電制御剤のトナー中に含有させる量は、結着樹脂1
00重量部に対して1〜10重量部が適当である。
【0019】着色剤としては、色調、帯電性、色調の安
定性等を考慮しながら例えばカーボンブラック、ランプ
ブラック、群青、アニリンブルー、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ロー
ダミン6G、レーキ、カルコオイルブルー、クロムイエ
ロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベン
ガル、トリアリルメタン系染料など、従来公知のいかな
る染顔料をも単独あるいは混合して使用し得る。これら
の着色剤の使用料はバインダー樹脂100重量部に対し
て、通常1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%で
ある。
【0020】トナーには必要に応じて各種の添加剤が外
添及び/又は外添のかたちで含まれてよい。例えばコロ
イダルシリカ、酸化アルミニウムなどの流動性付与剤の
他に、ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラ
ック、酸化スズ等の導電性付与剤、あるいは低分子量ポ
リオレフィンなどの定着助剤等を適当量添加してもよ
い。また、現像部のブレード固着を防止する潤滑剤とし
て脂肪酸金属塩、例えばステアリン酸バリウム、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
リチウム、ステアリン酸鉛、ラウリン酸バリウム、ラウ
リン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸マグネ
シウム、ラウリン酸リチウム、ラウリン酸鉛、パルミチ
ン酸カルシウム、パルミチン酸マグネシウム、二塩基性
ステアリン酸鉛等を添加してもよい。これら脂肪酸金属
塩の添加量は0.01〜5重量%含有するのが望まし
い。更に、トナーに磁性材料を含有する場合には、鉄、
コバルト、ニッケル等の強磁性金属微粉末、マグネタイ
ト、ヘマタイト、フェライト等の合金や金属間化合物等
を結着樹脂100重量部に対し、20〜200重量部添
加することもできる。
【0021】一方、第一現像にトナー及びキャリアから
なる二成分系現像剤を用いる場合には、キャリアとして
以下のようなものがあげられる。即ち、キャリアの核体
粒子としては、従来より公知のもので良く例えば、鉄、
コバルト、ニッケル等の強磁性金属、マグネタイト、フ
ェライト等の合金や金属間化合物等があげられ、また、
帯電量のコントロール、トナーのキャリア表面への融着
防止の為に、前記核体粒子の表面にシリコーン系やテフ
ロン系等の各種樹脂がコートされる。
【0022】
【実施例】次に実施例、比較例をあげて本発明をさらに
具体的に説明する。なお、ここでの実施例及び比較例に
ついては下記を共通させている。即ち、市販のデジタル
電子写真複写機(リコー社製イマジオ530)を2段現
像が可能になるように改造し(第一帯電、第一露光、第
二帯電、第二露光が順次行なえるように改造した)画像
情報をデジタル処理し、2色(2段階)の潜像作成及び
現像が可能となるようにした。更に、帯電電位を帯電チ
ャージャーのパワーパック条件変更によりコントロール
できるようにし、露光後の電位はレーザーパワーのコン
トロールにより条件変更可能とした。
【0023】実施例1 (第一現像関連条件) スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 含クロムモノアゾ染料 2重量部 カーボンブラック 6重量部 からなる組成をブレンダーで混合後、120〜140℃
に熱した2本ロールによって溶融混練した。混練物を粉
砕、微粉分級し、平均粒径約9μmの母体トナーを得
た。更に、疎水性シリカ0.3重量部を母体トナー10
0重量部に対しミキサーにて混合し、トナーとした。こ
のトナーの体積固有抵抗は11.2(logΩcm)で
あった。一方、球形フェライト粒子(平均径約80μ
m)にシリコーン系樹脂をコーティングし、シリコーン
樹脂膜厚約1.0μmのキャリアを得た。これらキャリ
ア97.0重量部とトナー3.0重量部とをユニバーサ
ルミキサーにて混合して二成分系現像剤をつくった。 (第二現像関連条件) ポリエステル樹脂 100重量部 サリチル酸誘導体Zn塩 3重量部 アゾ系赤色顔料 7重量部 からなる組成を前記と同様に処理して平均粒径約10μ
mの母体トナーを得た。更に、疎水性シリカ0.5重量
部を母体トナー100重量部に対し、前記と同様に混合
し、トナーとした。このトナー(一成分系現像剤)の体
積固有抵抗は10.8(logΩcm)であった。第二
現像ユニットは図5(a)に示したもので、カーボンを
分散したエポキシ樹脂を表層にもつ現像ローラをセット
した(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0024】実施例2 (第一現像関連条件) ポリエステル樹脂 100重量部 含クロムアゾ染料 3重量部 カーボンブラック 18重量部 からなる組成を、実施例1と同様にして平均粒径約1
0.0μmの母体トナーを得た。この母体トナー100
重量部に対し疎水性シリカ0.2重量部を実施例1と同
様に混合し、トナーとした。このトナーの体積固有抵抗
は9.8(logΩcm)であった。続いて、このトナ
ーと実施例1のキャリアとを同一比率で混合して二成分
系現像剤を得た。 (第二現像関連条件) スチレン−アクリル系樹脂 100重量部 サリチル酸誘導体Zn塩 3重量部 アゾ系赤色顔料 7重量部 からなる組成を実施例1と同様にして平均粒径約10.
0μmの母体トナーを得た。この母体トナー100重量
部に対し、疎水性シリカ0.5重量部を実施例1と同様
に混合してトナーを得た。このトナー(一成分系現像
剤)の体積固有抵抗は12.2(logΩcm)であっ
た。現像ユニットは図5(a)に示したもので、カーボ
ンを分級した変性シリコーン樹脂を表層にもつ現像ロー
ラーをセットした(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、現像等の条件)まとめて表1に示し
た。
【0025】実施例3 (第一現像関連条件) ポリエステル樹脂 40重量部 スチレン−アクリル系樹脂 60重量部 含クロムアゾ染料 3重量部 カーボンブラック 10重量部 からなる組成を実施例1と同様にして平均粒径約9.0
μmの母体トナーを得た。この母体トナー100重量部
に対し、疎水性シリカ0.3重量部を実施例1と同様に
混合し、トナーとした。このトナーの体積固有抵抗は1
0.6(logΩcm)であった。続いて、このトナー
と実施例1のキャリアとを同一比率で混合して二成分系
現像剤を得た。 (第二現像関連条件)トナーには実施例1と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットは実施例1と同一の
ものとした(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0026】実施例4 (第一現像関連条件) ポリエステル樹脂 50重量部 スチレン−アクリル系樹脂 50重量部 サリチル酸誘導体Zn塩 3重量部 カーボンブラック 10重量部 からなる組成を実施例1と同様にして平均粒径約9.0
μmの母体トナーを得た。この母体トナー100重量部
に対し、疎水性シリカ0.5重量部を実施例1と同様に
混合し、トナーとした。このトナー(一成分系現像剤)
の体積固有抵抗は、10.5(logΩcm)であっ
た。また、図5(b)に示す現像ユニットにAl部(誘
導体部)と、誘電体部(エポキシ樹脂)が混在した現像
ローラーをセットした。なお、現像ギャップは約180
μmとした。 (第二現像関連条件) ポリエステル樹脂 50重量部 スチレン−アクリル系樹脂 50重量部 サリチル酸誘導体Zn塩 3重量部 アゾ系赤色顔料 6重量部 からなる組成を実施例1と同様にして平均粒径約10μ
mの母体トナーを得た。この母体トナー100重量部に
対し、疎水性シリカ0.5重量部を実施例1と同様に混
合し、トナーを得た。このトナー(一成分系現像剤)の
体積固有抵抗は11.4(logΩcm)であった。現
像ユニットは第一現像ユニットと同じものとした(現像
ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0027】実施例5 (第一現像関連条件)実施例4と同じ一成分系トナーを
用いた。また、図5(a)に示した現像ユニットにNB
R(50重量%)及びヒドリン(50重量%)からなる
弾性ローラの表層をテフロン樹脂でコートした現像ロー
ラをセットし、この現像ローラと潜像担持体とを当接さ
せた(ニップ幅:1.5mm)。 (第二現像関連条件)トナーには実施例4と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットは実施例4と同一の
ものとした(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0028】実施例6 (第一現像関連条件) ポリエステル樹脂 100重量部 平均粒径約0.5μmのマグネタイト粒子 100重量部 含クロムアゾ染料 3重量部 からなる組成を実施例1と同様にして平均粒径約8μm
の母体トナーを得た。この母体トナー100重量部に対
し、疎水性シリカ0.5重量部を実施例1と同様に混合
し、トナーを得た。このトナー(一成分系現像剤)の体
積固有抵抗は10.3(logΩcm)であった。ま
た、図5(a)に示す現像ユニット(トナー供給、摩擦
帯電スポンジローラーを除去)に、マグネット粒子分散
タイプをNBRに分散した弾性の現像ローラーをセット
し、この現像ローラを潜像担持体に当接させた(ニップ
幅:1.5mm)。 (第二現像関連条件)トナーには実施例4と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットは実施例4と同一の
ものとした(現像ギャップ:約150μm)。
【0029】実施例7 (第一現像関連条件)トナー(非接触磁性一成分系現像
剤)及び現像ユニットは実施例6と同じものを用いた。 (第二現像関連条件)トナーには実施例4と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットも実施例4と同一の
ものとした(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0030】比較例1 (第一現像関連条件)現像剤及び現像ユニットは実施例
3と同じものを用いた。 (第二現像関連条件)トナーには実施例4と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットも実施例4と同一の
ものとした(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0031】比較例2 (第一現像関連条件)現像剤及び現像ユニットは実施例
3と同じものを用いた。 (第二現像関連条件)トナーには実施例4と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットも実施例4と同一の
ものとした(現像ギャップ:約150μm)。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0032】比較例3 (第一現像関連条件)現像剤及び現像ユニットは実施例
4と同じもの(但し、現像ギャップは約180μmとし
た)を用いた。 (第二現像関連条件)トナーには実施例2と同じものを
使用した。また、第二現像ユニットも実施例2と同一の
もの(但し、現像ギャップは約300μmとした)を用
いた。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0033】比較例4 (第一現像関連条件)現像剤及び現像ユニットは実施例
4と同じもの(但し、現像ギャップは約170μmとし
た)を用いた。 (第二現像関連条件)トナー及び現像ユニットはともに
実施例4と同じにした。 (その他の帯電、露光、現像等の条件)まとめて表1に
示した。
【0034】
【表1】
【0035】これら実施例1〜7及び比較例1〜4につ
いて2色の画像出しを行なったところの評価は表2のと
おりであった。
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の方法によれば、1色目の潜像担
持体上でのトナーのチャージアップを防止することが可
能となり、転写性の良好な2色画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1色目のトナーを現像後、第2色目の潜像担
持体への帯電(第2帯電)した時に、前記第1色目の潜
像担持体上トナーの帯電量が増加する様子を表わした
図。
【図2】潜像担持体上トナーの帯電量が高くなりすぎた
場合に、転写部材へのトナーの転写率が低下して高画像
濃度が得られなくなることの様子を表わした図。
【図3】一定の現像電界においては黒色トナーよりも有
彩色トナーの方が現像量が高くなることを表わした図。
【図4】本発明方法の実施に有用な装置の概略図。
【図5】(a)は一成分系現像剤を用いた際の現像ユニ
ットの一例を表わした図、(b)は代表的な現像ローラ
の一部拡大図。
【符号の説明】 1 第一帯電器 2 第一露光装置 3 第一現像装置 4 第二帯電器 5 第二露光装置 6 第二現像装置 7 転写部材 8 転写工程 9 定着工程 11 クリーニングユニット 10 潜像担持体 20 トナー担持体 30 トナー層厚規制部材(弾性ブレード) 40 トナー供給部材(スポンジローラ) 50 撹拌羽根 60 トナー 70 トナータンク 80 現像域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 稔 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−118164(JP,A) 特開 昭61−156163(JP,A) 特開 平5−72915(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/01 G03G 15/01 - 15/01 117

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上に帯電、露光の後、黒色ト
    ナーを接触もしくは非接触現像方式によりデジタル反転
    現像を行ない、更にこれに帯電、露光を施した後、有彩
    色トナーを非接触現像方式によりデジタル反転現像を行
    ない、続いて、2色同極性のトナーを同時に転写部材へ
    転写する2色電子写真画像形成方法において、1色目の
    潜像担持体上の帯電電位よりも2色目の潜像担持体上の
    帯電電位を下げ、かつ、同一の現像電界における2色目
    のトナーの現像量を第1色目トナーよりも多くすること
    を特徴とする2色電子写真画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記の黒色トナーの体積固有抵抗が1
    0.0〜11.0(logΩcm)、有彩色トナーの体
    積固有抵抗が11.0〜12.0(logΩcm)であ
    る請求項1記載の2色電子写真画像形成方法。
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