JP3284708B2 - パリソン成形装置 - Google Patents

パリソン成形装置

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JP3284708B2 JP29310793A JP29310793A JP3284708B2 JP 3284708 B2 JP3284708 B2 JP 3284708B2 JP 29310793 A JP29310793 A JP 29310793A JP 29310793 A JP29310793 A JP 29310793A JP 3284708 B2 JP3284708 B2 JP 3284708B2
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂成形品のブロー成
形に用いられるパリソン成形装置に関し、とくにパリソ
ンの肉厚を調整する調整部の動きを円滑にするようにし
たパリソン成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中空状の樹脂成形品を製造する方法の1
つとして、ブロー成形方法が知られている。ブロー成形
方法は、筒状のパリソンと呼ばれる溶融樹脂を分割型に
よって左右から挾み、この挾持の内側にガスを吹き込む
ことによりパリソンを分割型のキャビティ面に向けて膨
出させ、キャビティ面に密着したパリソンを冷却して固
化し、所定の形状の樹脂成形品を得る方法である。
【0003】ブロー成形法では、製品部位によってパリ
ソンの伸張率が異なることがあり、一定の肉厚のパリソ
ンではブロー伸張後の成形品肉厚が不均一になる欠点が
ある。この対策の一つとして、実平4−15446号
公報に開示されたパリソン成形装置が知られている。本
公報のパリソン成形装置では、図7に示すように、ダイ
本体1とコア2との間の樹脂通路3を介して押し出され
る円筒状のパリソン15の肉厚を任意の位置で変化させ
ることが可能となっている。
【0004】図8および図9は、図7のパリソン成形装
置の概略構成を示している。図に示すように、環状のダ
イ本体1の内側には、コア2がダイ本体1と同心状に配
置されている。ダイ本体1とコア2との間には、溶融樹
脂を流すための樹脂通路3が形成されている。樹脂通路
3には、調整部としての分割リング4の一部が臨まされ
ている。分割リング4の下方には、ダイ本体1と連結さ
れる整流部5が設けられている。分割リング4は、ダイ
本体1と整流部5とに摺動可能に保持されている。
【0005】分割リング4は、連結機構6を介して油圧
シリンダ7と連結されている。油圧シリンダ7は、油圧
装置8を介してパリソン成形装置の制御装置9によって
制御されている。分割リング4は、油圧シリンダ7のロ
ッドの伸縮により上下方向に移動し、これにより樹脂通
路3の流路断面積が変化するようになっている。樹脂通
路3の流路断面積が変化した部位を通過した溶融樹脂1
5は、整流部5を経てパリソン16として下方に押し出
される。樹脂通路3の流路断面積が変化すると、樹脂通
路3を流れる溶融樹脂の流速が変化し、押し出されるパ
リソン16の肉厚が変化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8および図
9のパリソン成形装置には、つぎの問題が存在する。図
10および図11は、調整部としての分割リングの動き
を示している。分割リング4は、ダイ本体1と整流部5
とにより摺動可能に保持されているが、ダイ本体1と分
割リング4との間、および整流部5と分割リング4との
間の隙間には、分割リング4を昇降させるための空間部
10、11が設けられている。樹脂通路3を通過する溶
融樹脂15は圧送されているので、溶融樹脂15が空間
部10、11に進入する。
【0007】ダイ本体1は、高温となっているので、空
間部10、11に進入した溶融樹脂15が高温によって
炭化し、空間部10、11に固型物として残溜してしま
う。そのため、分割リング4を油圧シリンダ7によって
駆動しても、分割リング4は空間部10、11に残溜し
ている固型物によって動くことができなくなり、パリソ
ン16の肉厚を変化させることができなくなるという問
題があった。
【0008】本発明は、パリソンの肉厚の調整を行う調
整部の隙間に溶融樹脂が進入しても、調整部の動きを円
滑に維持することが可能なパリソン成形装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るパリソン成形装置は、環状のダイ本体
と、前記環状のダイ本体の内側に、該ダイ本体と同心状
に設けられるコアと、前記ダイ本体側に、前記コアと同
心状に設けられる整流部と、前記コアとダイ本体と整流
部とにより形成され、溶融樹脂が通過する樹脂通路と、
前記ダイ本体と整流部とに摺動可能に保持され、前記樹
脂通路における整流部の上流側の流路断面積を変化させ
る調整部と、前記ダイ本体と調整部との間の隙間と、前
記整流部と調整部との間の隙間とを、外部と連通させる
連通手段と、を備えたものから成る。
【0010】
【作用】このように構成されたパリソン成形装置におい
ては、パリソンの肉厚を変化させるための調整部がダイ
本体と整流部とにより、摺動可能に保持される。そのた
め、ダイ本体と調整部との間の隙間には樹脂通路からの
溶融樹脂が進入し、整流部と調整部との間の隙間には樹
脂通路からの溶融樹脂が進入する。各隙間には、この隙
間と外部とを連通する連通手段が接続されているので、
隙間に進入した溶融樹脂は、連通手段を介して外部に排
出される。したがって、溶融樹脂が隙間に残留するのが
防止され、調整部の動きは円滑に維持される。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係るパリソン成形装置の望
ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0012】第1実施例 図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示している。
図2において、20はパリソン成形装置を示している。
パリソン成形装置20は、環状のダイ本体22を有して
いる。ダイ本体22は、パリソン成形装置20の中心線
Xに対して同心状に配置されている。ダイ本体22の内
側には、コア24が配置されている。コア24は、ダイ
本体22と同心状に配置されている。ダイ本体22の下
方には、環状の整流部26が設けられている。整流部2
6は、筒状のスペーサ25を介してボルト27によりダ
イ本体22に取付けられている。
【0013】整流部26は、コア24の中心線Xに対し
て同心状に配置されている。パリソン成形装置20に
は、ダイ本体22とコア24と整流部26とにより樹脂
通路28が形成されている。ダイ本体22と整流部26
との間には、調整部としての分割リング30が配置され
ている。本実施例では、分割リング30はコア24の中
心線Xを中心とする円周方向に8分割されている。分割
リング30は、ダイ本体22と整流部26とによって上
下方向に摺動可能に保持されている。なお、調整部は本
実施例では、分割リングから構成されるが、パリソン1
6の肉厚を周方向で局部的に変化させる必要のない場合
は、単なるリング状としてもよい。
【0014】分割リング30は、リンク継手32を介し
てダイ本体22側に固定された油圧シリンダ34のロッ
ド34aと連結されている。分割リング30は、油圧シ
リンダ34のロッド34aの伸縮により上下方向に移動
するようになっている。分割リング30の上部は、略L
字状となっている。分割リング30の上端面は、樹脂通
路28に対してほぼ平行な傾斜面30aに形成されてい
る。分割リング30の上部は、樹脂通路28に臨まされ
ている。樹脂通路28の流路断面積は、分割リング30
の上下方向の移動により変化するようになっている。油
圧シリンダ34には、ロッド34aの伸縮量を調整する
ストッパ34bが設けられている。
【0015】ダイ本体22と分割リング30との間の隙
間S1 には、分割リング30を移動させるための空間部
40が形成されている。整流部26と分割リング30と
の間の隙間S2 には、分割リング30を移動させるため
の空間部42が形成されている。一方の空間部40に
は、ダイ本体22と分割リング30との間の僅かな隙間
1 を介して樹脂通路28から溶融樹脂15が進入す
る。他方の空間部42には、整流部26と分割リング3
0との間の僅かな隙間S2 を介して樹脂通路28からの
溶融樹脂15が進入する。
【0016】分割リング30には、ダイ本体22と分割
リング30との間の隙間S1 と外部100とを連通する
連通手段としての貫通穴50aおよび溝50b、50c
が形成されている。分割リング30の貫通穴50aは、
隙間S1 の空間部40を隙間S2 の空間部42を介して
外部100と連通させる穴である。分割リング30の一
方の溝50bは、ダイ本体22と摺接する外側面30b
に形成されており、隙間S1 の空間部40を直接外部1
00と連通させている。
【0017】整流部26には、分割リング30と整流部
26との間の隙間S2 と外部100とを連通する連通手
段としての貫通穴52aおよび溝52bが形成されてい
る。整流部26の空間部42側の面には、周方向に延び
る案内溝54が形成されている。貫通穴52aは、案内
溝54と接続されている。連通手段としての溝52b
は、分割リング30が摺接する整流部26の外側面に形
成されている。隙間S2の空間部42は、貫通穴52a
および溝52bを介して外部100と連通している。
【0018】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。ブロー成形時には樹脂通路28の下流端から
は筒状のパリソン16が押し出される。樹脂通路28に
は、分割リング30が臨まされているので、油圧シリン
ダ34により分割リング30を上下動させることによ
り、樹脂通路28の流路断面積を変えることができる。
樹脂通路28の流路断面積が変化すると、分割リング3
0に位置する部位を通過する溶融樹脂15の流量が変化
し、図4の(A)に示すようにパリソン16の肉厚が局
部的に変化する。
【0019】分割リング30の直下には、整流部26が
設けられているので、図4の(B)に示すように、分割
リング30による肉厚調整によって生じたパリソン16
表面の段差部16aが滑らかに修正される。パリソン1
6の表面に鋭い段差部16aが生じると、この部分に応
力が集中しやすくなり、成形品の強度低下を招くため、
パリソン16の局部的な肉厚を調整を行う場合は、整流
部26による段差部16aの修正が行われる。
【0020】パリソン16の肉厚調整時には、分割リン
グ30がダイ本体22および整流部26と摺接すること
になり、樹脂通路28の溶融樹脂15がダイ本体22と
分割リング30との間の隙間S1 と整流部26と分割リ
ング30との間の隙間S2 との間に進入する。各隙間S
1 、S2 に進入した溶融樹脂15は、各隙間S1 、S 2
の空間部40、42に到達することになるが、分割リン
グ30と整流部26には、それぞれ連通手段としての貫
通穴50a、52aおよび溝50b、50c、52bを
有しているので、分割リング30を移動させるための空
間部40、42に溶融樹脂15が進入しても、この溶融
樹脂15を外部100に排出させることができる。
【0021】一方の空間部40は、分割リング30を上
昇させるためのものであり、他方の空間部42は分割リ
ング30を下降させるためのものであるから、各空間部
40、42に流入した溶融樹脂15は、分割リング30
の昇降動作による圧縮力により、連通手段としての貫通
穴50a、52aおよび溝50b、50c、52bを介
して外部100に排出される。また、整流部26に周方
向に延びる案内溝54を形成することにより、他の分割
リング30にも溶融樹脂15を導くことができ、溶融樹
脂15の排出を促進させることが可能となる。
【0022】このように、分割リング30が移動する毎
に空間部40、42に進入した溶融樹脂15の排出動作
が行われるので、溶融樹脂15が固化することもなくな
り、分割リング30の円滑な動作が維持される。したが
って、分割リング30は、油圧シリンダ34のロッド3
4aの伸縮量に応じた昇降動作を行うことになり、パリ
ソン16の肉厚は所定の値に正確に調整される。
【0023】第2実施例 図5は、本発明の第2実施例を示している。第2実施例
が第1実施例と異なるところは、圧力上昇抑制手段の有
無のみであり、その他の部分は第1実施例に準じるの
で、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すことに
より準じる部分の説明を省略し、異なる部分についての
み説明する。後述する他の実施例も同様とする。
【0024】第1実施例では、分割リング30の上端部
におけるダイ本体22と摺接する部位は、ダイ本体22
の摺接面と平行に形成されていたが、本実施例ではダイ
本体22の摺接面22aに対して傾斜する傾斜面30c
に形成されている。これにより、ダイ本体と分割リング
30との間には、圧力上昇抑制手段としての周方向に延
びるバイパス通路60が形成されている。バイパス通路
60は、分割リング30を上昇させるための空間部40
と連通している。
【0025】分割リング30が上昇した際には、バイパ
ス通路60は樹脂通路28と連通するようになってい
る。バイパス通路60の樹脂通路28への開口面積は、
分割リング30の上昇量に比例して大となるように設計
されている。分割リング30が上昇し、バイパス通路6
0と樹脂通路28とが接続された状態では、樹脂通路2
8を流れる溶融樹脂15の一部がバイパス通路60に流
入するようになっている。分割リング30が上昇した際
の樹脂通路28の分岐部下流側28aとバイパス通路6
0とを流れる溶融樹脂15の合計流量は、分割リング3
0が上昇する前の樹脂通路28を流れる溶融樹脂15の
流量と同一となっている。
【0026】分割リング30の空間部40側の面には、
周方向に延びる案内溝56が形成されている。案内溝5
6は、連通手段としての貫通穴50aと接続されてい
る。ダイ本体22の空間部40と対向する面には、周方
向に延びる案内溝58が形成されている。空間部40に
進入した溶融樹脂15は、各案内溝56、58を介して
他の分割リング30に導かれるようになっている。
【0027】このように構成された第2実施例において
は、各空間部40、42に流入した溶融樹脂15が分割
リング30の昇降動作による圧縮力により連通手段とし
ての貫通穴50a、52aおよび溝50b、50c、5
2bを介して外部100に排出されるので、分割リング
30の動きを円滑にすることができ、パリソン16の肉
厚は所定の値に調整される。
【0028】図12は、従来のパリソン成形装置におけ
る溶融樹脂15が流れる樹脂通路3の横断面を示してい
る。図12に示すように、分割リング4の上昇によって
樹脂通路3の流路断面積が小になった部位(No.1、
2、4、5、6、8)は、樹脂流動抵抗が大きくなるた
め、溶融樹脂15は矢印で示すように流動抵抗の小さな
部位(No.3、7)へ向って流れることになる。その
ため、樹脂通路3の流動抵抗の小さな部位(No.3、
7)では溶融樹脂15の流速が他の部分に比べて速くな
り、図13ないし図15に示すようなパリソン16のブ
ローピン17に対する曲がり、パリソン16の波打ち、
パリソン16の押し出し方向における肉厚調整部16a
の位置ずれ等の発生する。
【0029】本実施例においては、分割リング30が上
昇した際には、樹脂通路28を流れる溶融樹脂15の一
部がバイパス通路60に流入し外部100に排出される
ので、樹脂通路28の分岐下流部28aにおける樹脂流
動抵抗の上昇が小に抑えられ、分割リング30が上昇し
ていない樹脂通路28の部位への溶融樹脂15の流れ込
みを低減することができる。したがって、パリソン16
の押し出し長さを均一化することが可能となり、パリソ
ン16の曲がり、波打ち、押し出し方向における肉厚調
整部の位置ずれが防止される。
【0030】第3実施例 図6は、本発明の第2実施例を示している。本実施例に
おいては、ダイ本体22に圧力上昇抑制手段70が設け
られている。圧力上昇抑制手段70は、保持溝72、調
整ブロック74、スプリング76から構成されている。
保持溝72は、ダイ本体22に形成され、コア24の中
心線Xを中心として周方向に延びている。調整ブロック
74は、分割リング30と同様に中心線Xを中心として
周方向に8等分されている。調整ブロック74は、分割
リング30と対向して配置されている。
【0031】調整ブロック74は、保持溝72に摺動可
能に嵌合されている。調整ブロック74は、中心線Xに
対して進退可能となっている。調整ブロック74は、ス
プリング76による付勢力により分割リング30の内周
面30bに押圧されており、調整ブロック74の外周面
74aは分割リング30の内周面30dと密着可能とな
っている。油圧シリンダ34の動作により、分割リング
30が上昇した際には、調整ブロック74の内周面に
は、樹脂通路28を流れる溶融樹脂15の圧力が作用
し、調整ブロック74は半径方向外方に押し戻される。
【0032】調整ブロック74が半径方向に押し戻され
た状態では、分割リング30の内周面と調整ブロック7
4との間には、バイパス通路70が形成されるようにな
っている。スプリング76のばね力、調整ブロック74
の半径方向の移動量は、分割リング30が上昇した際の
樹脂通路28の分岐下流部28aの圧力上昇を極力抑え
る値に設定されている。
【0033】このように構成された第3実施例において
は、第1実施例および第2実施例と同様に、分割リング
30を昇降させるための空間部40、42に溶融樹脂1
5が流入した場合でも、溶融樹脂15は連通手段として
の貫通穴50a、52aおよび溝50b、52bを介し
て外部100に排出されるので、分割リング30の動き
は円滑に維持される。
【0034】また、パリソン16の肉厚調整のため分割
リング30が油圧シリンダ34によって上昇した際に
は、調整ブロック74が樹脂通路28の溶融樹脂15の
圧力によって半径方向外方に押し戻され、樹脂通路28
を流れる溶融樹脂15の一部がバイパス通路70に流入
する。そのため、樹脂通路28の分岐下流部28aにお
ける樹脂流動抵抗の上昇がほぼゼロとなり、分割リング
30が上昇していない樹脂通路28の部位への溶融樹脂
15の流れ込みを低減することができる。したがって、
パリソン16の周方向における押し出し長さを均一化す
ることができ、パリソン16の曲がり、波打ち、肉厚調
整部の押し出し方向の位置ずれを防止することができ
る。
【0035】本実施例では、調整ブロック74を押圧す
る手段としてスプリング76を用いたが、油圧シリンダ
や空圧シリンダ等により押圧する構成としてもよい。ま
た、樹脂流動抵抗が線型で上昇するのであれば、線型の
バネ定数を有するスプリング76が用いられ、樹脂流動
抵抗が非線型で上昇するのであれば、非線型のバネ定数
を有するスプリング76が用いられる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。 (1)請求項1のパリソン成形装置においては、ダイ本
体と調整部との間の隙間と、整流部と調整部との間の隙
間とを、連通手段を介して外部と連通させるようにした
ので、各隙間に流入した樹脂通路からの溶融樹脂を外部
に強制的に排出させることが可能となり、パリソンの肉
厚を変化させるための調整部の動きを円滑に維持するこ
とができる。 (2)請求項2のパリソン成形装置においては、調整部
がコアの中心線を中心とする円周方向に複数に分割され
るので、パリソンの周方向における肉厚を局部的に変化
させることができ、複雑な形状の成形品の製作が可能と
なる。 (3)請求項3のパリソン成形装置においては、ダイ本
体と調整部と整流部の少なくともいずれか一つに、連通
手段と連通しコアの中心線を中心とする円周方向に延び
る案内溝を形成するようにしたので、調整部の各隙間に
流入した溶融樹脂を案内溝に沿って周方向に導くことが
でき、溶融樹脂の排出を促進させることができる。 (4)請求項4のパリソン成形装置においては、調整部
による樹脂通路の流路断面積の減少時における樹脂通路
の圧力上昇を抑制する圧力上昇抑制手段を設けているの
で、パリソンの周方向における押し出し長さを均一化す
ることができ、パリソンの曲がり、波打ち、肉厚調整部
分の押し出し方向の位置ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるパリソン成形装置
の要部拡大断面図である。
【図2】図1のパリソン成形装置の断面図である。
【図3】図1の調整部の平面図である。
【図4】図1のパリソン成形装置から押し出されるパリ
ソンの断面図である。
【図5】本発明の第2実施例におけるパリソン成形装置
の要部拡大断面図である。
【図6】本発明の第3実施例におけるパリソン成形装置
の要部拡大断面図である。
【図7】従来のパリソン成形装置から押し出されたパリ
ソンの形状を示す正面図である。
【図8】図7のパリソン成形装置の要部拡大断面図であ
る。
【図9】図8における分割リングの制御系統図である。
【図10】図8の装置における分割リングの下降時の断
面図である。
【図11】図8の装置における分割リングの上昇時の断
面図である。
【図12】図8のパリソン成形装置における樹脂通路の
一例を示す断面図である。
【図13】図12の装置の樹脂通路から押し出されたパ
リソンの曲がり発生状態を示す正面図である。
【図14】図12の装置の樹脂通路から押し出されたパ
リソンの波打ち発生状態を示す正面図である。
【図15】図12の装置の樹脂通路から押し出されたパ
リソンの肉厚調整部の周方向における位置ずれ発生状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
15 溶融樹脂 16 パリソン 20 パリソン成形装置 22 ダイ本体 24 コア 26 整流部 28 樹脂通路 30 調整部(分割リング) 50a 連通手段 50b 連通手段 50c 連通手段 52a 連通手段 52b 連通手段 54 案内溝 60 圧力上昇抑制手段 70 圧力上昇抑制手段 100 外部 S1 隙間 S2 隙間

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状のダイ本体と、 前記環状のダイ本体の内側に、該ダイ本体と同心状に設
    けられるコアと、 前記ダイ本体側に、前記コアと同心状に設けられる整流
    部と、 前記コアとダイ本体と整流部とにより形成され、溶融樹
    脂が通過する樹脂通路と、 前記ダイ本体と整流部とに摺動可能に保持され、前記樹
    脂通路における整流部の上流側の流路断面積を変化させ
    る調整部と、 前記ダイ本体と調整部との間の隙間と、前記整流部と調
    整部との間の隙間とを、外部と連通させる連通手段と、 を備えたことを特徴とするパリソン成形装置。
  2. 【請求項2】 調整部がコアの中心線を中心とする円周
    方向に複数に分割されている請求項1記載のパリソン成
    形装置。
  3. 【請求項3】 ダイ本体と調整部と整流部の少なくとも
    いずれか一つに形成され、連通手段と連通しコアの中心
    線を中心とする円周方向に延びる案内溝を有する請求項
    1又は請求項2記載のパリソン成形装置。
  4. 【請求項4】 調整部による樹脂通路の流路断面積の減
    少時における樹脂通路の圧力上昇を抑制する圧力上昇抑
    制手段を有する請求項2記載のパリソン成形装置。
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