JP3284670B2 - 河川の排砂装置 - Google Patents

河川の排砂装置

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JP3284670B2 JP16780393A JP16780393A JP3284670B2 JP 3284670 B2 JP3284670 B2 JP 3284670B2 JP 16780393 A JP16780393 A JP 16780393A JP 16780393 A JP16780393 A JP 16780393A JP 3284670 B2 JP3284670 B2 JP 3284670B2
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茂則 木下
一郎 丸山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、河川に堆積する砂を
取り除くための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】河川の内部に堆積する砂は、河川の流路
面積を小さくし、洪水などの災害を引き起こす問題があ
る。
【0003】このような堆積砂を河川から排出する装置
として、最近、図9及び図10に示すように、河川1の
内部に起伏可能な複数の袋3を設置し、その各起伏袋3
に流体の給排手段20を連結して、各袋3を自在に膨張
又は収縮させるようにしたものが考えられている。この
装置は、起立させた各起伏袋3の周囲に砂が堆積する
と、起伏袋3を水面下に倒伏させて水路を形成し、その
水路に流れ込む水の力によって堆積砂を押し流すように
なっており、河川の水の力により砂を取り除くことがで
きるため、効率の良い排砂作業が行なえる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に起伏袋3を水面下に倒伏させ、その上を流れる水によ
って砂を押し流す構造では、倒伏した起伏袋3の表面に
高速で移動する砂が激しく衝突し、起伏袋3の表面が摩
耗する問題がある。
【0005】また、河床に形成した基盤4上に水圧によ
って起伏袋3が倒伏した際、起伏袋3の表面にしわが寄
った状態で基盤4上に圧着されると、起伏袋を形成する
ゴムに疲労等が生じ、起伏袋3の寿命が低下する不具合
がある。
【0006】このような起伏袋3の摩耗やゴムの疲労
は、起伏袋の修理や交換の頻度を多くし、排砂装置のメ
ンテナンスにかかる時間やコストを大きく増大させる問
題がある。
【0007】そこで、この発明は、起伏袋を用いて砂の
堆積と排除を行なう装置において、起伏袋の摩耗や倒伏
時のしわ寄りを無くし、起伏袋を長期にわたって安定し
て使用できる装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、河底に形成した基盤に、一方向に長い
起伏可能な袋をその長手方向が河川の水の流れにほぼ沿
うように設置し、上記起伏袋に、それを膨張させる流体
の給排手段を連結し、上記基盤に、倒伏した起伏袋が入
り込む凹所を形成し、かつその凹所の内表面の距離と上
記起伏袋の外周面の距離とをほぼ等しく設定したのであ
る。
【0009】
【作用】上記の構造においては、起伏袋が倒伏すると、
水圧によって起伏袋が基盤の凹所の内部に入り込み、起
伏袋の表面が凹所の内表面に引き延された状態で圧着さ
れる。
【0010】これにより、水により押し流される砂は基
盤の表面を流れ、起伏袋に直接接触しないため、起伏袋
の摩耗が防止される。また、起伏袋の外周面と凹所の内
表面の距離が等しいため、起伏袋はしわがない状態で引
き延されることになり、ゴムの疲労等が生じない。
【0011】
【実施例】図1乃至図7はこの発明に係る実施例の排砂
装置を示している。図1乃至図3において、1は河川で
あり、その河川1の流出口に、河岸2からそれぞれ所定
の間隔をおいて複数の起伏袋3が設置されている。
【0012】この各起伏袋3は、一方向に長い形状で形
成され、その長手方向が河川1の水の流れ(図中に矢印
で示す方向)にほぼ沿うように設けられている。上記各
起伏袋3の相互の間隔a、及び起伏袋3と河岸2の間の
間隔bは、その間を河川の水が流れる間に水と共に運ば
れる砂が次第に沈澱し、起伏袋3の周囲に砂が堆積され
るような大きさで設定されている。
【0013】上記起伏袋3は、図4に示すように、河底
にコンクリートから成る基盤4を形成し、その基盤4の
上に、円筒状に形成したゴム引布5をアンカーボルト6
により固定して取付けられる。
【0014】この起伏袋3を形成するゴム引布5は、ク
ロロプレン系ゴム又はそれと同等以上の耐候性、耐摩耗
性をもつ合成ゴムに、数層のナイロン布を貼り合わせて
形成されており、その内部に空気又は水等の流体を導入
することにより、ゴム引布5が膨脹して袋が起立し、逆
にゴム引布5の内部から流体を抜くと、袋が収縮して倒
伏する。この場合、起伏袋3は、起立した状態でその上
端部が図3に示すように河川の水面より若干飛出し、反
対に、倒伏した状態では、図7に示すように起伏袋全体
が水面下に沈み込んだ状態となる。
【0015】上記各起伏袋3は、膨張した状態で外周面
3aの断面形状がほぼ半円形に形成され、これに対し
て、各起伏袋3が設置する基盤4には、起伏袋3の断面
形状に対応した半円形の凹所7が形成されている。この
凹所7の内表面の距離は、起伏袋3の外周面3aの距離
とほぼ等しく設定されており、起伏袋3が倒伏した場
合、水圧によって凹所7の内部に起伏袋3が入り込み、
起伏袋3の表面が凹所7の内表面に引き延された状態で
圧着されるようになっている。
【0016】また、上記起伏袋3の底部には、図2乃至
図4に示すように空気や水等の流体の給排口8が形成さ
れ、その給排口8に、地上に設置された操作室9と連結
する給排気管10が接続されている。さらに、上記操作
室9には、流体を供給するための送風機(又はポンプ)
と、検知された水位や内圧に基づいて流体の給排や供給
量を制御するための制御装置が備え付けられている。
【0017】この実施例は上記のような構造であり、次
にその作用を説明する。砂を堆積させる場合は、図2及
び図3に示すように各起伏袋3に流体を導入して膨脹さ
せ、河川1の内部で各起伏袋3を起立させた状態にお
く。これにより、図5に示すごとく、河川1の水と共に
運ばれてくる砂が各起伏袋3の間及び起伏袋3と河岸2
の間に次第に堆積し、砂州を形成する。
【0018】各起伏袋3の周囲に砂が堆積すると、起伏
袋3の内部から流体を抜いて袋を収縮させ、図6及び図
7に示すように水面の下方に倒伏させる。これにより、
その倒伏した起伏袋の部分に水路11ができ、河川1の
水がその水路11に集中して流れ込むため、その流れ込
む水が水路11の周囲の堆積砂を海へ向かって押し流
し、河川より排出させる。
【0019】この砂の排出等、倒伏した起伏袋3が基盤
4の凹所7の内側に入り込むため、高速で押し流される
砂は基盤4の表面に沿って流れ、起伏袋3の表面には直
接接触しない。すなわち、起伏袋3はコンクリート製の
基盤4によって砂の衝突から効果的に保護されることに
なり、起伏袋の表面の摩耗が防止される。
【0020】また、起伏袋3は、凹所7の内表面にしわ
のない状態で引き延されるため、長期にわたり起伏袋3
が倒伏した状態におかれても、ゴムの疲労等が生じず、
安定した寿命が維持される。
【0021】上記のようにして砂が排出されると、再び
各起伏袋3に流体を導入して起立させ、上述した砂の堆
積から排出に至る動作を繰り返す。
【0022】図8は他の実施例を示している。この例で
は、基盤4の凹所7を複数の波面形の溝12で形成し、
その各溝12の内側に倒伏した起伏袋3が入り込むよう
にしている。また、この場合も、各溝12の内表面の合
計した距離を、起伏袋3の外周面3aの距離とほぼ等し
く設定し、各溝14の内表面に倒伏した起伏袋3がしわ
なく引き延ばされるようにしている。
【0023】なお、上記基盤4の凹所の形状は、図示し
たような半円形や波面形に限らず、内側に起伏袋3が入
り込み、かつしわなく引き延ばされるものであれば、任
意の形状のものを採用することができる。
【0024】
【効果】以上のように、この発明の排砂装置は、基盤に
凹所を設け、その凹所に倒伏した起伏袋を入り込ませる
ようにしたので、起伏袋と押し流される砂との直接接触
を防止することができ、起伏袋の摩耗を抑制することが
できる。
【0025】また、凹所の内表面に起伏袋がしわなく引
き延ばされるようにしたので、しわ寄りによるゴムの疲
労等を防止でき、起伏袋の寿命向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の排砂装置の全体を示す平面図
【図2】同上の起伏袋の長手方向に沿った縦断面図
【図3】同上の起伏袋の横断面図
【図4】起伏袋の内部構造を示す破断斜視図
【図5】同上の砂の堆積状態を示す平面図
【図6】同上の排砂状態を示す平面図
【図7】同上の排砂状態を示す横断面図
【図8】他の実施例を示す横断面図
【図9】従来例を示す横断面図
【図10】同上の排砂状態を示す横断面図
【符号の説明】
1 河川 3 起伏袋 4 基盤 8 給排口 10 給排気管 12 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 平7−116696(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/02 E02B 7/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河底に形成した基盤に、一方向に長い起
    伏可能な袋をその長手方向が河川の水の流れにほぼ沿う
    ように設置し、上記起伏袋に、それを膨張させる流体の
    給排手段を連結し、上記基盤に、倒伏した起伏袋が入り
    込む凹所を形成し、かつその凹所の内表面の距離と上記
    起伏袋の外周面の距離とをほぼ等しく設定した河川の排
    砂装置。
JP16780393A 1993-07-07 1993-07-07 河川の排砂装置 Expired - Fee Related JP3284670B2 (ja)

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