JP3284080B2 - コンピュータシステムおよびそのシステムで用いられるビデオデコーダ - Google Patents

コンピュータシステムおよびそのシステムで用いられるビデオデコーダ

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JP3284080B2
JP3284080B2 JP12739997A JP12739997A JP3284080B2 JP 3284080 B2 JP3284080 B2 JP 3284080B2 JP 12739997 A JP12739997 A JP 12739997A JP 12739997 A JP12739997 A JP 12739997A JP 3284080 B2 JP3284080 B2 JP 3284080B2
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンピュータシス
テムおよびビデオデコーダに関し、特にデジタル圧縮符
号化された動画データを復号してノンインターレース表
示のディスプレイモニタ上に表示する機能を持つコンピ
ュータシステムおよびそのシステムで使用されるビデオ
デコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータおよびマルチメディ
ア技術の発達に伴い、いわゆるマルチメディア対応のコ
ンピュータシステムが種々開発されている。この種のコ
ンピュータシステムには、テキストデータやグラフィッ
クスデータの他に、動画や音声データを再生するための
機能が設けられている。
【0003】このようなコンピュータのマルチメディア
化に伴い、最近では、CD−ROMに代わる新たな蓄積
メディアとしてDVDが注目されている。1枚のDVD
−ROMメディアには、片面で現在のCD−ROMの約
7倍にあたる4.7Gバイト程度のデータを記録するこ
とができ、両面記録では9.4Gバイト程度のデータを
記録できる。このDVD−ROMメディアを使用するこ
とにより、大量の映像情報を含む映画などのタイトルを
コンピュータ上で高品質に再生することが可能となる。
【0004】DVD−ROMメディアに記録されるビデ
オ情報は、プレゼンテーションデータとナビゲーション
データの2種類のデータから構成されている。プレゼン
テーションデータは再生されるビデオオブジェクトの集
合であり、ビデオ、サブピクチャ、およびオーディオか
ら構成されている。ビデオデータはMPEG2方式で圧
縮符号化される。また、サブピクチャおよびオーディオ
の符号化方式としては、ランレングス符号化およびAC
−3などがサポートされている。サブピクチャはビット
マップデータであり、映画の字幕や、メニュー画面上の
選択肢の表示などに用いられる。1つのビデオオブジェ
クトには、1チャネルのビデオデータ、最大8チャネル
までのオーディオデータ、最大32チャネルまでのサブ
ピクチャデータを含ませることができる。
【0005】ナビゲーションデータは、プレゼンテーシ
ョンデータの再生手順を制御する再生制御データであ
り、ここにはナビゲーションコマンドを埋め込むことが
できる。ナビゲーションコマンドは、ビデオデータの再
生内容や再生順序を変更するためのものである。このナ
ビゲーションコマンドを用いることにより、タイトル作
成者はそのタイトルの中に種々の分岐構造を定義するこ
とができ、インタラクティブなタイトルを作成すること
が可能となる。
【0006】これらタイトルは、通常、民生用プレーヤ
を用いて家庭のTV上で再生することを目的に作成され
ており、そのコンテンツには次の2種類がある。 (1)一つは、映画フィルムのように24Hzのフレー
ムレートで符号化されたフレームデータ(プログレッシ
ブデータ)である。
【0007】(2)もう一つは、60Hzで符号化され
たフィールドデータ、つまり1秒間に60枚数のフィー
ルドデータから構成されるものである。 また、タイトルによっては、(1)と(2)のデータの
組み合わせによって構成されているものもある。たとえ
ば、番組については(1)のフレームデータ(プログレ
ッシブデータ)で構成し、CM情報などについては
(2)のフィールドデータを使用するといった構造のタ
イトルなどである。
【0008】(1)のフレームデータ(プログレッシブ
データ)および(2)のフィールドデータのどちらもD
VDデコーダによってデコードされて、NTSC出力に
対応したインターレース表示用の60Hzのフィールド
データとして出力される。これをコンピュータのディス
プレイモニタに表示する場合には、DVDデコーダから
出力されるインターレース表示用のデータをノンインタ
ーレース表示用のデータに変換する必要がある。この変
換は単純フィールド合成処理を用いて行われる。つま
り、フレームメモリ上で偶数フィールドと奇数フィール
ドとを重ね合わせることにより1枚のフレームが生成さ
れ、それがコンピュータのディスプレイモニタにノンイ
ンターレース表示される。
【0009】しかし、このような単純フィールド合成に
よるインターレース/ノンインターレース変換では、時
差のあるフィールドが1枚のフレームに合成されてしま
うため、輪郭が縞状に見えるといういわゆるフェダリン
グ(Feathering)が発生する。この現象は、
特に動きの速いシーンにおいて顕著となる。
【0010】このフェダリングには次の2種類の原因が
ある。 (i)フィールド画問題:これは、前述した(2)のフ
ィールドデータが合成されることによるものである。フ
ィールド画は一枚一枚時差(1/60秒)を持ってお
り、このような時差を持つフィールド画が合成される
と、フェダリングが発生する。
【0011】(ii)リピートフィールド問題:DVD
デコーダでは、24フレーム/秒のフレームデータ(プ
ログレッシブデータ)をデコードする場合、3:2プル
ダウンという方法によって24フレーム秒のフレームデ
ータが60フィールド/秒のフィールドデータに変換さ
れる。この3:2プルダウンの方法を図11に示す。
【0012】図11において、Frame No.はデ
コードする前のフレームデータ(24フレーム/秒)の
フレーム番号を示し、Field No.はデコード後
のNTSCに対応したフィールドデータ(60フィール
ド/秒)のフィールド番号を示している。フィールド番
号の添え字(E)は偶数フィールド、(O)は奇数フィ
ールドを示す。
【0013】3:2プルダウンでは、3フレーム当たり
2フレームの割合で、1フレームから3つのフィールド
を作成することによってフレームレートの違いが吸収さ
れる。3つのフィールドを作成する場合には、3つ目の
フィールドは1つ目のフィーと同じデータとなる(R:
リピートフィールド)。図11においては、1フレーム
目の3つ目のフィールドはその1つ目のフィールド(1
E)の繰り返しであり、また3フレーム目の3つ目のフ
ィールドもその1つ目のフィールド(3O)の繰り返し
となっている。
【0014】単純フィールド合成処理では、図示のよう
に連続する2つのフィールド画同士(1Eと1O、1E
と2、2と3、…)が合成される。問題は、1E
と2、およびEと3Oの組み合わせである。1Eと
は互いに異なるフレーム番号のデータから生成され
たものであり、1/24秒の時差を持っている。同様
に、23Oも1/24秒の時差を持つ。従って、リ
ピートフィールドを含むフィールドの組み合わせによっ
て得られたフレームは、フェダリングの原因となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では、TV用に作成されたタイトルをノンインターレー
ス表示のディスプレイモニタ上に表示すると、前述のフ
ィールド画問題、リピートフィールド問題を原因とする
フェダリングが発生するという問題があった。
【0016】この発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、時差のあるフィールド同士の合成を防止で
きるようにし、コンピュータのディスプレイモニタ上で
フェダリングのない滑らかな画像を再生することが可能
なコンピュータシステムおよびビデオデコーダを提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、デジタル圧
縮符号化されたビデオデータ列を復号するビデオデコー
ダを備え、そのデコーダから出力されるインターレース
表示用のビデオデータをノンインターレース表示用のビ
デオデータに変換してディスプレイモニタ上に表示する
コンピュータシステムにおいて、奇数フィールドと偶数
フィールドとを合成してノンインターレース表示用のフ
レームを生成するフィールド合成モード、および各フィ
ールド毎に不足している奇数また偶数ラインを補間し
てノンインターレース表示用のフレームを生成する補間
モードのいずれか一方の変換モードを用いて、前記イン
ターレース表示用のビデオデータを前記ノンインターレ
ース表示用のビデオデータに変換する変換手段と、前記
ビデオデコーダによって復号化されるビデオデータの構
造が、フィールドデータであるか、フレームデータであ
るかを識別し、前記ビデオデコーダによって復号化され
るビデオデータの構造が前記フィールドデータである場
合は前記補間モードが用いられ、前記ビデオデコーダに
よって復号化されるビデオデータの構造が前記フレーム
データである場合は前記フィールド合成モードが用いら
れるように、前記識別結果に基づいて前記変換手段が使
用する変換モードを切り替える手段とを具備することを
特徴とする。
【0018】このコンピュータシステムにおいては、ビ
デオデコーダによってデコードされるビデオデータの構
造に応じてインターレース/ノンインターレース変換の
ための変換モードの切り替えが行われる。これにより、
フィールドデータについては補間モードを採用し、フレ
ームデータについてはフィールド合成モードを使用する
といった変換モードの動的な切り替えが可能となる。
【0019】補間モードでは、デコーダから出力される
各フィールドから不足しているライン(偶数フィールド
ならば奇数ライン、奇数フィールドならば偶数ライン)
がインターポーレイションなどによって補間されて、一
枚のフィールド画から一枚のフレーム画が生成される。
従って、時差のあるフィールド同士の合成を防止するこ
とができる。フレームデータについては、同一フレーム
番号のデータが複数のフィールドに分割される。従っ
て、リピートフィールドを伴うフレーム以外について
は、フィールド合成モードによって同一フレーム番号の
フィールドデータ同士を合成することができ、時差のあ
るフィールド同士の合成を避けることができる。
【0020】また、ビデオデコーダによって復号化され
るビデオデータが3:2プルダウン変換によって生成さ
れるリピートフィールドであるときは、変換手段によっ
て実行される前記フィールド合成モードによる変換処理
から前記リピートフィールドが除外される。これによ
り、リピートフィールドがスキップされた状態でフィー
ルド合成が行われるようになり、あるフレームのリピー
トフィールドと次のフレームの最初のフィールドとが一
枚のフレームデータに合成されることを防ぐことができ
る。
【0021】変換手段は通常はディスプレイコントロー
ラの機能として提供されるが、この場合、変換モードの
切り替えは、ビデオデコーダからディスプレイコントロ
ーラに直接的に切り替え信号を発行するといったハード
ウェア的な手法や、あるいはデコーダに入力されたデコ
ード対象のビデオデータの構造を割り込み信号によって
CPUに通知することにより、ソフトウェア的にディス
プレイコントローラの変換モードを制御させることなど
によって実現できる。
【0022】同様に、リピートフィールドのスキップに
ついても、リピートフィールドが発生されることを、ハ
ードウェア的またはソフトウェア的にビデオデコーダか
らディスプレイコントローラに通知することによって実
現できる。
【0023】このように、ビデオデコーダ自体にビデオ
データ構造やリピートフィールドを通知する機能を持た
せることにより、ディスプレイコントローラのインター
レース/ノンインターレース変換機能を効率よく制御す
ることが可能となり、フェダリングのない滑らかな画面
をコンピュータのディスプレイモニタ上に表示すること
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1には、この発明の一実施形態
に係るパーソナルコンピュータのハードウェアおよびソ
フトウェアの基本構成が示されている。
【0025】このパーソナルコンピュータには、DVD
ビデオ情報を再生するために必要な主なハードウェアと
して、CD−ROMメディアとDVD−ROMメディア
双方に対するアクセスが可能なDVD−ROMドライブ
111、このDVD−ROMドライブ111から読み出
されたDVDビデオ情報(ビデオ、サブピクチャ、オー
ディオ)をデコードするDVDデコーダ112、ノンイ
ンターレース表示のコンピュータのディスプレイモニタ
(LCD,CRT)を制御するVGAコントローラ11
3などが設けられている。
【0026】DVD−ROMメディアには、DVDビデ
オタイトルを構成するビデオ情報がが格納されている。
DVD−ROMメディア上のタイトル再生は、DVDド
ライバ群114、DVDアプリケーションプログラム1
15、ビデオポートドライバ116によって制御され
る。ビデオポートドライバ116は、VGAコントロー
ラ113のデジタルビデオ入力ポートを制御するための
ソフトウェアドライバである。
【0027】DVDドライバ群114はMPEG2ビデ
オ制御用のソフトウェアドライバであり、DVDアプリ
ケーションプログラム115からの指示に従いDVD−
ROMドライブ111およびDVDデコーダ112を制
御し、ビデオ情報をDVD−ROMドライブ111から
DVDデコーダ112に転送させる。
【0028】DVD−ROMドライブ111からDVD
デコーダ112に転送されるビデオ情報はMPEG2プ
ログラムストリームから構成され、ここにはそれぞれ符
号化されたビデオ、サブピクチャ、およびオーディオが
含まれる。
【0029】MPEG2プログラムストリームによって
DVDデコーダ112に転送されるビデオデータには、
前述したように、映画フィルムのように24Hzのフレ
ームレートで符号化されたフレームデータ(プログレッ
シブデータ)から構成されるものと、60Hzで符号化
されたフィールドデータから構成されるものとがある。
【0030】また、これら2種類のビデオデータをDV
Dデコーダ112が正しく復号できるようにするための
制御情報として、MPEG2プログラムストリームには
プログレッシブフラグ(Progressive Se
quence)とリピートファーストフィールドフラグ
(Repeat First Field)が含まれて
いる。
【0031】プログレッシブフラグ=1は、デコード対
象のビデオデータが順次走査のフレームデータ、つまり
前述の24Hzのフレームレートで符号化されたフレー
ムデータ(プログレッシブデータ)であることを示し、
プログレッシブフラグ=0はデコード対象のビデオデー
タが前述のフィールドデータであることを示す。
【0032】リピートファーストフィールドフラグは、
3:2プルダウン変換の制御のために用いられるもので
あり、リピートファーストフィールドフラグ=1は次に
リピートフィールドを出力すべきことを示す。
【0033】DVDデコーダ112には、プログレッシ
ブフラグレジスタ(Prog−Reg)112aおよび
リピートファーストフィールドフラグレジスタ(Rep
−Reg)112bが設けられており、そこにMPEG
2プログラムストリームに含まれるプログレッシブフラ
グおよびリピートファーストフィールドフラグの内容が
それぞれセットされる。これらプログレッシブフラグレ
ジスタ(Prog−Reg)112aおよびリピートフ
ァーストフィールドフラグレジスタ(Rep−Reg)
112bは、DVDデコーダ112によるデコード動作
の制御、およびDVDデコーダ112によってどのよう
なデコードが実行されてるかを外部のハードウェアまた
はソフトウェアに通知するために用いられる。
【0034】DVDデコーダ112によってデコードさ
れたビデオデータはインターレース表示用のデータであ
り、これは専用のビデオバスを介してVGAコントロー
ラ113のデジタルビデオ入力ポートに直接入力され
る。VGAコントローラ113のデジタルビデオ入力ポ
ートには、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hs
ync、およびデジタルYUVデータに加え、プログレ
ッシブフラグ信号およびリピートファーストフィールド
フラグ信号も入力される。これらフラグ信号は、VGA
コントローラ113によって実行されるインターレース
/ノンインターレース変換の動作を制御するために用い
られる。
【0035】VGAコントローラ113は、インターレ
ース/ノンインターレース変換のためのモードとして単
純フィールド合成モードと補間モードを有している。単
純フィールド合成モードでは、連続して入力される2枚
のフィールドデータ(偶数フィールドおよび奇数フィー
ルド)が合成されて1枚のフレームデータが生成され
る。補間モードでは、入力される各フィールドから不足
しているライン(偶数フィールドならば奇数ライン、奇
数フィールドならば偶数ライン)がインターポーレイシ
ョン(補間処理)などによって補間されて、一枚のフィ
ールド画から一枚のフレーム画が生成される。この場
合、たとえば、入力されたフィールドの連続する2ライ
ンを画素毎に平均することなどによって、その2ライン
間に存在すべき不足ラインが求められる。
【0036】これら単純フィールド合成モードと補間
ードの切り替えは、DVDデコーダ112から出力され
るプログレッシブフラグの値によって制御される。この
場合、プログレッシブフラグ=0、つまりフィールドデ
ータのデコードが行われているときには補間モードが用
いられ、プログレッシブフラグ=1、つまりフレームデ
ータのデコードが行われているときには単純フィールド
合成モードが用いられる。
【0037】また、単純フィールド合成モードにおいて
は、リピートファーストフィールドフラグの値はDVD
デコーダ112からのフィールドデータをフィールド合
成処理から除外するか否かを切り替えるために用いられ
る。すなわち、リピートファーストフィールドフラグ=
1の場合は、VGAコントローラ113は、DVDデコ
ーダ112からの次に出力されるフィールドデータを取
り込まない。これにより、リピートフィールドはスキッ
プされ、フィールド合成処理から除外される。一方、リ
ピートファーストフィールドフラグ=0の場合は、通常
通り、入力順に2つのフィールド単位で合成処理が行わ
れる。
【0038】VGAコントローラ113によって実行さ
れるインターレース/ノンインターレース変換の動作制
御は、ソフトウェアによって実行することもできる。こ
の場合、DVDデコーダ112は、フィールドデータの
Vsync毎に定期的に割り込み信号INTAを発行
し、CPUに割り込み処理を実行させる。この割り込み
処理の中で、DVDデコーダ112のプログレッシブフ
ラグレジスタ(Prog−Reg)112aおよびリピ
ートファーストフィールドフラグレジスタ(Rep−R
eg)112bが参照される。そして、変換モードを指
定するモードセットコマンド(ModeSet)、およ
びフィールドデータのスキップを指示するドロップフィ
ールドコマンド(Drop Field)をビデオポー
トドライバ116に発行することにより、VGAコント
ローラ113の変換モード設定およびリピートフィール
ドのスキップ制御がビデオポートドライバ116を介し
て実行される。
【0039】このように、図1の構成によれば、DVD
デコーダ112自体にデコード対象のビデオデータ構造
やリピートフィールドの出力を通知する機能を持たせる
ことにより、VGAコントローラ113のインターレー
ス/ノンインターレース変換機能を効率よく制御するこ
とが可能となり、フェダリングのない滑らかな画面をコ
ンピュータのディスプレイモニタ上に表示することがで
きる。
【0040】次に、図2を参照して、この実施形態のパ
ーソナルコンピュータの具体的なシステム構成を説明す
る。このシステムはノートブック型のパーソナルコンピ
ュータに対応するものであり、図示のように、PCIバ
ス10、CPU11、主メモリ(MEM)12、HDD
13、ATAPIまたはSCSIインタフェースから構
成されるDVDインターフェース16、およびオーディ
オコントローラ17と、前述のDVD−ROMドライブ
111、DVDデコーダ112、およびVGAコントロ
ーラ113とが設けられている。
【0041】DVD−ROMドライブ111は、ディス
ク両面で10GB程度の記憶容量を持つDVD−ROM
メディアに蓄積されたデータストリームを、最大で1
0.8Mbpsの転送レートで読み出す。このDVD−
ROMドライブ21は、図3に示されているように、光
ディスクからなるDVDメディア211と、モータ21
2と、ピックアップ213と、ピックアップドライブ2
14と、サーボコントローラ215と、エラー検出およ
び訂正のためのECC回路を含むドライブコントローラ
216とから構成されている。モータ212、ピックア
ップ213、ピックアップドライブ214、サーボコン
トローラ215、およびドライブコントローラ216
は、DVDメディア211を駆動し、そのDVDメディ
ア211に記録されたデータを読み出すためのドライブ
装置として機能する。
【0042】DVD−ROMメディア211には、例え
ば、片面で135分程度の映画を記録させることができ
る。この映画の情報には、主映像(ビデオ)、16チャ
ネルまでの副映像(サブフィールド)、および32チャ
ネルまでの音声(オーディオ)を含ませることができ
る。
【0043】この場合、これらビデオ、サブピクチャ、
およびオーディオはそれぞれMPEG2規格でデジタル
圧縮符号化されて記録されている。MPEG2規格で
は、MPEG2で符号化されたデータに、他の符号化デ
ータを含ませることがことができ、それら符号化データ
は1本のMPEG2プログラムストリームとして扱われ
る。
【0044】ビデオの符号化にはMPEG2を使用し、
サブピクチャおよびオーディオの符号化にはそれぞれラ
ンレングス符号化およびDOLBY AC3が使用され
る。この場合でも、それら符号化されたビデオ、サブピ
クチャ、およびオーディオは、1本のMPEG2プログ
ラムストリームとして扱われる。
【0045】MPEG2規格の符号化処理は可変レート
符号化であり、単位時間当りに記録/再生する情報量を
異ならせることができる。よって、動きの激しいシーン
ほど、それに対応するフレーム群を構成するMPEGス
トリームの転送レートを高くすることによって、高品質
の動画再生が可能となる。
【0046】このようなMPEG2の特徴を利用するた
めに、この実施形態では、図4に示すようなデータフォ
ーマットを用いて、映画などのタイトルをDVDメディ
ア211に記録している。
【0047】図4に示されているように、1本のタイト
ルは、ファイル管理情報部とデータ部とから構成されて
おり、データ部は多数のデータブロック(ブロック#0
〜#n)を含んでいる。各データブロックの先頭にはD
SI(Disk SerchInformation)
パックがあり、DSIパックから次のDSIパックまで
が1つのデータブロックとなる。各DSIパックの記憶
位置は、ファイル管理情報部のディスクサーチマップ情
報によって管理されている。
【0048】1つのデータブロックは、ある一定時間例
えば、0.5秒の動画再生に必要な15フレーム分の情
報を構成するものであり、GOP(Group of
picture)に相当する。各データブロックには、
ビデオパック(VIDEOパック)、サブピクチャパッ
ク(S.Pパック)、およびオーディオパック(AUD
IOパック)が多重化されて記録されている。これらビ
デオパック(VIDEOパック)、サブピクチャパック
(S.Pパック)、およびオーディオパック(AUDI
Oパック)は、それぞれ符号化されたビデオ、サブピク
チャ、オーディオのデータ単位である。これらパックの
データサイズは前述のセクタサイズに相当するものであ
り固定であるが、1つのデータブロックに含ませること
ができるパック数は可変である。したがって、動きの激
しいシーンに対応するデータブロックほど、多数のビデ
オパックが含まれることになる。
【0049】ビデオパック、サブピクチャパック、およ
びオーディオパックは、それぞれヘッダ部とパケット部
(ビデオパケット、サブピクチャパケット、オーディオ
パケット)から構成されている。パケット部は、符号化
されたデータそのものである。ヘッダ部は、パックヘッ
ダ、システムヘッダ、パケットヘッダから構成されてお
り、パケットヘッダには、対応するパケットがビデオパ
ケット、サブピクチャパケット、オーディオパケットの
いずれであるかを示すストリームIDが登録されてい
る。
【0050】また、DVDに記録される符号化データに
対しては、所定の暗号化アルゴリズムを使用することに
より、例えば任意のセクタの符号化データに対してスク
ランブル処理が施されている。これは、タイトルの不正
コピーを防止するためである。
【0051】また、DVDでは、複数のシナリオの中で
ユーザによって指定されたシナリオに対応するシーン群
を選択して再生するマルチストーリー機能、および撮影
アングルが異なる複数の映像の中でユーザによって指定
されたアングルの映像を選択して再生するマルチアング
ル機能も有している。
【0052】これら機能は、マルチストーリーおよびマ
ルチアングルに対応する複数の映像それぞれを例えばデ
ータブロック単位などの単位で多重化しておき、ディス
クサーチマップ情報などによって各ストーリまたはアン
グル別にそのデータブロックの位置及びつながりを管理
することなどによって実現されている。
【0053】次に、図2のシステムの各ユニットについ
て説明する。CPU11は、このシステム全体の動作を
制御するものであり、システムメモリ(MEM)12に
格納されたオペレーティングシステムおよび実行対象の
アプリケーションプログラムを実行する。DVD−RO
Mメディアに記録されたデータの転送及び再生は、CP
U11に前述のDVDドライバ群114、DVDアプリ
ケーションプログラム115、およびビデオポートドラ
イバ116を実行させることによって実行される。
【0054】DVDインタフェース16は、HDDやC
D−ROMなどのディスク装置装置をPCIバス10に
接続するためのディスクインタフェースであり、この実
施形態では、CPU11からの指示に従いDVD−RO
Mドライブ111との間のデータ転送を行う。DVDイ
ンタフェース16には、DVD−ROMドライブ111
から読み出されたデータを一時的に保持するためのFI
FOバッファ162と、FIFOバッファ162のデー
タをPCIバス10上に読み出すためのI/Oポート1
61が設けられている。I/Oポート161はPCIバ
ス10上にI/Oリードトランザクションを発行するバ
スマスタデバイスによってリード可能なI/Oレジスタ
から構成されている。
【0055】オーディオコントローラ17は、CPU1
1の制御の下にサウンドデータの入出力制御を行うもの
であり、サウンド出力のために、PCM音源171、F
M音源172、マルチプレクサ173、およびD/Aコ
ンバータ174を備えている。マルチプレクサ173に
は、PCM音源171およびFM音源172からの出力
と、DVDデコーダ18から転送されるデジタルオーデ
ィオデータが入力され、それらの1つが選択される。
【0056】デジタルオーディオデータは、DVD−R
OMドライブ111から読み出されたオーディオデータ
をデコードしたものである。DVDデコーダ112から
オーディオコントローラ17へのデジタルオーディオデ
ータの転送には、オーディオバス18aが用いられ、P
CIバス10は使用されない。従って、コンピュータシ
ステムの性能に影響を与えることなくデジタルオーディ
オデータの高速転送が可能となる。
【0057】DVDデコーダ112は、CPU11の制
御の下に、DVDインターフェース16からMPEG2
プログラムストリームを読み出し、それをビデオ、サブ
ピクチャ、およびオーディオパケットに分離した後、そ
れらをそれぞれデコード処理し同期化して出力する。こ
のDVDデコーダ112は、このコンピュータシステム
のシステムボード上に実装されたチップセットによって
実現されており、図示のように、マスタトランザクショ
ン制御部201、ディスクランブル制御部202、MP
EG2デコーダ203、およびI/Oアドレスレジスタ
204が設けられている。
【0058】マスタトランザクション制御部201は、
DVDデコーダ112をPCIバス10上にトランザク
ションを発行するバスマスタ(イニシエータ)として動
作させるためのものであり、DVDインターフェース1
6から動画データを読み出すためのI/Oリードトラン
ザクションを実行する。この場合、I/Oリードトラン
ザクションは、DVDインターフェース16のI/Oポ
ート161を指定するアドレスフェーズとそれに後続す
る1以上のデータ転送フェーズから構成されており、バ
ースト転送によって動画データを読みとることができ
る。I/Oポート161を指定するI/Oアドレス値
は、CPU11によってI/Oアドレスレジスタ204
にセットされる。
【0059】マスタトランザクション制御部201によ
って読みとられたMPEG2プログラムストリームは、
ディスクランブル制御部202を介して、MPEG2デ
コーダ203に送られる。ディスクランブル制御部20
2では、MPEG2プログラムストリームに含まれるス
クランブル処理されたデータを解読してそれを元に戻す
ディスクランブル処理が実行される。MPEG2デコー
ダ203では、MPEG2プログラムストリームからビ
デオ、サブピクチャ、およびオーディオパケットへの分
離処理と、それらのデコード処理が行われる。
【0060】デコードされたオーディオデータは、前述
したようにデジタルオーディオデータとしてオーディオ
バス18aを介してオーディオコントローラ18aに転
送される。デコードされたビデオおよびサブピクチャは
合成されて、デジタルYUVデータとしてVGAコント
ローラ113に送られる。この場合、DVDデコーダ1
12からVGAコントローラ113へのデジタルYUV
データの転送には、前述したように専用のビデオバス1
8bが用いられ、PCIバス10は使用されない。従っ
て、デジタルYUVデータの転送についても、デジタル
オーディオデータと同様に、コンピュータシステムの性
能に影響を与えることなく高速に行うことができる。オ
ーディオバス18aおよびビデオバス18bとしては、
ZVポートなどを利用することができる。
【0061】DVDデコーダ112はNTSCエンコー
ダ205を内蔵しており、デジタルYUVデータとオー
ディオデータをNTSC方式のTV信号に変換して外部
のTV受像機に出力する機能も有している。
【0062】VGAコントローラ113は、CPU11
の制御の下に、このシステムのディスプレイモニタとし
て使用されるLCDまたは外部CRTディスプレイを制
御するものであり、VGA仕様のテキストおよびグラフ
ィクス表示の他、動画表示をサポートする。
【0063】このVGAコントローラ113には、図示
のように、グラフィックス表示制御回路(Graphics)1
91、ビデオ表示制御回路192、マルチプレクサ19
3、およびD/Aコンバータ194等が設けられてい
る。
【0064】グラフィックス表示制御回路191は、V
GA互換のグラフィックスコントローラであり、ビデオ
メモリ(VRAM)20に描画されたVGAのグラフィ
クスデータをRGBビデオデータに変換して出力する。
ビデオ表示制御回路192は、前述のデジタルビデオ入
力ポートとのインターフエースであり、ビデオメモリ
(VRAM)20またはビデオ表示制御回路192内の
ビデオバッファを用いてインターレース/ノンインター
レース変換を行う機能、ノンインターレース表示のため
のフレームデータに変換されたYUVデータをRGBビ
デオデータに変換するYUB−RGB変換回路等をも
つ。
【0065】マルチプレクサ193は、グラフィックス
表示制御回路191とビデオ表示制御回路192の出力
データの一方を選択、またはグラフィックス表示制御回
路191からのVGAグラフィクス上にビデオ表示制御
回路192からのビデオ出力を合成してLCDに出力す
る。また、D/Aコンバータ194は、マルチプレクサ
194からのビデオデータをアナログRGB信号に変換
して、CRTディスプレイに出力する。
【0066】図5には、DVDデコーダ112を構成す
るユニット間の具体的な接続関係が示されている。図5
のPCIインターフェースユニット501は前述のマス
タトランザクション制御部201、ディスクランブル制
御部202、およびI/Oアドレスレジスタ204から
構成される。PCIインターフェースユニットによって
ディスクランブルされたMPEG2プログラムストリー
ムは、MPEG2デコーダ203に入力され、そこでデ
コードされる。この場合、MPEG2デコーダ203
は、MPEG2プログラムストリームに含まれるプログ
レッシブフラグおよびリピートファーストフィールドフ
ラグを解釈し、その結果に従ってデコード動作を進める
が、プログレッシブフラグおよびリピートファーストフ
ィールドフラグの解釈結果についてはPCIインターフ
ェースユニット501のプログレッシブフラグレジスタ
(Prog−Reg)112aおよびリピートファース
トフィールドフラグレジスタ(Rep−Reg)112
bにそれぞれセットされる。
【0067】MPEG2デコーダ203によってデコー
ドされたビデオデータは、NTSCエンコーダ205お
よびPCIインターフェースユニット501のビデオポ
ート制御回路502に入力される。ビデオポート制御回
路502は、MPEG2デコーダ203から出力される
ビデオデータをVGAコントローラ113のビデオポー
トに出力するためのデータ形式に変換するものであり、
図1で説明した垂直同期信号Vsync、水平同期信号
Hsync、デジタルYUVデータ、プログレッシブフ
ラグ信号、およびリピートファーストフィールドフラグ
信号をVGAコントローラ113のビデオポートに出力
する。VGAコントローラ113に送られるプログレッ
シブフラグ信号およびリピートファーストフィールドフ
ラグ信号は、プログレッシブフラグレジスタ(Prog
−Reg)112aおよびリピートファーストフィール
ドフラグレジスタ(Rep−Reg)112bの内容で
ある。
【0068】次に、インターレース/ノンインターレー
ス変換制御のための具体的な動作について説明する。ま
ず、図6を参照して、前述のフィールド画問題を解決す
るためのインターレース/ノンインターレース変換制御
動作について説明する。
【0069】フィールドデータを表示する場合には、前
述したようにVGAコントローラ113の変換モードを
補間モードにし、各フィールド画から不足しているライ
ン(偶数フィールドならば奇数ライン、奇数フィールド
ならば偶数ライン)を補間して一枚のフィールド画から
一枚のフレーム画を生成して表示することにより、時差
のあるフィールドの合成を避けることができる。しか
し、タイトルによってはフレームデータ(プログレッシ
ブデータ)とフィールドデータが混在したものがあり、
この場合にはタイトル再生途中で変換モードを単純フィ
ールド合成モードから補間モードにダイナミックに切り
替えることが必要となる。この切り替えを行うことによ
り、フィールドデータをフェダリングなしに表示するこ
とができる。以下、この切り替え方法について説明す
る。 [プログレッシブフラグ信号を使用する場合] 図6においては、フレームデータ(プログレッシブデー
タ)とフィールドデータの切り替わりと変換モードの切
り替わりとの関係が示されている。
【0070】図6において、Frame No.はデコ
ードする前のフレームデータ(24フレーム/秒)およ
びフィールドデータ(60フィールド/秒)のフレーム
番号を示している。Field No.はデコード後の
NTSCに対応したフィールドデータ(60フィールド
/秒)のフィールド番号を示している。フィールド番号
の添え字(E)は偶数フィールド、(O)は奇数フィー
ルドを示す。
【0071】フレームデータ(24フレーム/秒)のデ
コード期間中においてはプログレッシブフラグレジスタ
(Prog−Reg)112aは“1”にセットされ、
フィールドデータ(60フィールド/秒)のデコードに
切り替わるときに、プログレッシブフラグレジスタ(P
rog−Reg)112aが“0”にリセットされる。
【0072】DVDデコーダ112は、MPEG2プロ
グラムストリームに含まれるプログレッシブフラグによ
ってデコード対象のビデオデータがフレームデータかフ
ィールドデータであるかを判別しつつ、ビデオデータの
デコードを行う。フレームデータのデコード処理では、
3:2プルダウン変換によってフレームレートの調整も
行われる。DVDデコーダ112のビデオポート制御回
路502は、Vsync,Hsyncと共に、デコード
結果であるデジタルYUVデータおよびプログレッシブ
フラグ信号をVGAコントローラ113のビデオポート
に出力する。
【0073】VGAコントローラ113は、DVDデコ
ーダ112のビデオポート制御回路502から出力され
るプログレッシブフラグ信号をVsync毎にサンプリ
ングする。プログレッシブフラグ信号が“1”にアサー
トされたことを検出すると、VGAコントローラ113
は、単純フィールド合成モードを用いてインターレース
/ノンインターレース変換を開始する。そして、プログ
レッシブフラグ信号が“0”にデアサートされたことを
検出すると、VGAコントローラ113は、変換モード
補間モードに変更する。 [プログレッシブフラグ信号を使用しない場合] DVDデコーダ112は、MPEG2プログラムストリ
ームに含まれるプログレッシブフラグによってデコード
対象のビデオデータがフレームデータかフィールドデー
タであるかを判別しつつ、ビデオデータのデコードを行
う。フレームデータのデコード処理では、3:2プルダ
ウン変換によってフレームレートの調整も行われる。D
VDデコーダ112は、Vsync毎に割り込み信号I
NTAを発行する。この割り込み信号INTAは、ルー
タや割り込みコントローラといったハードウェアを介し
てCPU11に入力される。これにより、DVDドライ
バ群114の割り込みルーチンが起動される。
【0074】割り込みルーチンは、DVDデコーダ11
2のプログレッシブフラグレジスタ(Prog−Re
g)112aを参照し、プログレッシブフラグが“1”
にセットされていたならばモードセットコマンド(Mo
deSet)をビデオポートドライバ116に対して発
行し、VGAコントローラ113の変換モードを単純フ
ィールド合成モードに設定するように指示する。ビデオ
ポートドライバ116は、VGAコントローラ113に
変換モード設定情報を書き込み、変換モードを単純フィ
ールド合成モードに設定する。そして、プログレッシブ
フラグが“0”にリセットされると、割り込み処理ルー
チンはモードセットコマンド(ModeSet)をビデ
オポートドライバ116に対して発行し、VGAコント
ローラ113の変換モードを補間モードに切り替えるよ
うに指示する。ビデオポートドライバ116は、VGA
コントローラ113に変換モード設定情報を書き込み、
変換モードを単純フィールド合成モードから補間モード
に切り替える。
【0075】次に、図7を参照して、前述のリピートフ
ィールド問題を解決するためのインターレース/ノンイ
ンターレース変換制御動作について説明する。24フレ
ーム/秒のフレームデータ(プログレッシブデータ)を
デコードする場合には、3:2プルダウンという方法に
よって24フレーム秒のフレームデータが60フィール
ド/秒のフィールドデータに変換される。この3:2プ
ルダウン変換においては、図7に示されているように、
1フレーム目の3つ目のフィールドはリピートフィール
ドとなり、その1つ目のフィールド(1E)の繰り返し
となり、また3フレーム目の3つ目のフィールドもリピ
ートフィールドであり、その1つ目のフィールド(3
)の繰り返しとなる。
【0076】単純フィールド合成処理を行う場合に問題
となるのは、異なるフレーム番号のフレームデータから
生成されたフィールドデータの組み合わせであるので、
リピートフィールドを単純フィールド合成処理の対象か
らスキップさせることにより、リピートフィールド問題
を解決することができる。以下、リピートフィールドの
スキップ制御方法について説明する。 [リピートファーストフィールドフラグ信号を使用する
場合]DVDデコーダ112は、デコード対象のビデオ
データがフレームデータである場合、MPEG2プログ
ラムストリームに含まれるリピートファーストフィール
ドフラグによってリピートフィールドを生成するタイミ
ングを判別し、3:2プルダウン変換によるフレームレ
ートの調整を行いながらそのビデオデータのデコードを
行う。図7においては、説明の簡単のためにリピートフ
ァーストフィールドフラグとリピートフィールドの発生
タイミングを一致させているが、実際には、リピートフ
ァーストフィールドフラグはリピート元となる1番目の
フィールドの後半でセットされ、2番目のフィールドの
前半でリセットされる。
【0077】DVDデコーダ112のビデオポート制御
回路502は、Vsync,Hsyncと共に、デコー
ド結果であるデジタルYUVデータおよびファーストリ
ピートフィールドブフラグ信号をVGAコントローラ1
13のビデオポートに出力する。ファーストリピートフ
ィールドブフラグ信号はリピートファーストフィールド
フラグレジスタ(Rep−Reg)112bの内容であ
り、次に出力されるフィールドがリピートフィールドで
あることを示す。
【0078】VGAコントローラ113は、DVDデコ
ーダ112のビデオポート制御回路502から出力され
るリピートファーストフィールドフラグ信号をVsyn
c毎にサンプリングする。リピートファーストフィール
ドフラグ信号が“1”にアサートされたことを検出する
と、VGAコントローラ113は、次のフィールド、つ
まりリピートフィールドをキャプチャしない。これによ
り、リピートフィールドはフィールド合成の対象から除
外されることになり、同一フレーム番号内の2枚のフィ
ールド同士の組み合わせだけで単純フィールド合成処理
が行われる。
【0079】すなわち、VGAコントローラ113は、
図示のように、まず、1フレーム目の第1フィールド
(1E)と第2フィールド(1O)によって1枚のフレ
ームを生成する。次いで、リピートフィールドである1
フレーム目の第3フィールド(1E)についてはそのデ
ータを取り込まず、2フレーム目の第1フィールドおよ
び第2フィールド(2O,2E)によって2枚目のフレ
ームを生成する。このようにして、リピートフィールド
をスキップすることによりフェダリングのない画面を得
ることができる。
【0080】割り込みルーチンは、DVDデコーダ11
2のリピートファーストフィールドフラグ112bを参
照し、リピートファーストフィールドフラグが“1”に
セットされていたならばドロップフィールドコマンド
(Drop Field)をビデオポートドライバ11
6に対して発行する。ビデオポートドライバ116は、
VGAコントローラ113にビデオデータキャプチャ禁
止情報を書き込み、次のフィールドデータをキャプチャ
しないように指示する。
【0081】次に、図のフローチャートを参照して、
DVDデコーダ112からの割り込み信号によって起動
される割り込み処理ルーチンの動作について説明する。
割り込み処理ルーチンは、まず、プログレッシブフラグ
レジスタ(Prog−Reg)112aおよびリピート
ファーストフィールドフラグレジスタ(Rep−Re
g)112bをリードし、リピートファーストフィール
ドフラグが“1”にセットされているか否かを調べる
(ステップS101)。リピートファーストフィールド
フラグが“1”であれば、割り込み処理ルーチンはドロ
ップフィールドコマンドを発行し、次のフィールドデー
タをキャプチャしないように指示する(ステップS10
3)。次いで、プログレッシブフラの値“1”,“0”
を判断し、“1”であればモードセットコマンドによっ
て単純合成モードを指示し、“0”であればモードセッ
トコマンドによって補間モードを指示する(ステップS
104,S105,S106)。
【0082】図9には、リピートフィールド問題を解決
するために必要なDVDデコーダ112の第2の構成例
が示されている。図示のように、PCIインターフエー
スユニット501のビデオポート制御回路502の出力
段には、マスク回路503が設けられている。このマス
ク回路503は、ビデオポート制御回路502から出力
されるVsync,Hsyncをマスクするためのもの
であり、リピートファーストフィールドフラグレジスタ
(Rep−Reg)112bの値によって制御される。
【0083】すなわち、マスク回路503においては、
ビデオポート制御回路502から出力されるVsync
毎にリピートファーストフィールドフラグレジスタ(R
ep−Reg)112bの値が入力され、リピートファ
ーストフィールドフラグ=“1”であれば、次のフィー
ルドに対応するVsyncおよびHsyncをマスクす
る。そして、その次のVsyncがきたら自動的にマス
クを解除する。
【0084】基本的に、VsyncおよびHsyncは
VGAコントローラ113がビデオポートからビデオデ
ータをキャプチャするためのスタート信号として用いら
れるものであるため、VsyncおよびHsyncをマ
スクすると、その時のデータはキャプチャされない。し
たがって、マスク回路503によってリピートフィール
ドに対応するVsyncおよびHsyncをマスクする
ことにより、リピートフィールドを取り除き、時差のあ
るフィールドの組み合わせの発生を防止することができ
る。この様子を図10に示す。
【0085】図10においては、1フレーム目の第3フ
ィールド(1E)がリピートフィールドであり、それに
対応するVsyncおよびそれに後続する全てのHsy
ncがマスク回路503によってマスクされる。これに
より、リピートフィールドである1フレーム目の第3フ
ィールド(1E)はVGAコントローラ113にキャプ
チャされずにスキップされることになる。その次のVs
yncからは自動的にマスクが解除されるため、2フレ
ーム目の第1フィールド(2)は通常通りVGAコン
トローラ113にキャプチャされ、フィールド合成処理
に用いられる。
【0086】このように、図9の構成では、リピートフ
ァーストフィールドフラグ信号や割り込み信号を使用す
る代わりに、VsyncおよびHsyncのマスクによ
ってリピートフィールドをフィールド合成処理から除外
させる構成を採用しており、特別な信号線などを設ける
ことなく、リピートフィールド問題を解決することがで
きる。
【0087】また、ここでは、Vsyncだけでなく、
リピートフィールド発生期間に対応する全てのHsyn
cをマスクしたが、これはフレームバッファ上のオフス
クリーンエリアやビデオ以外の他の表示画面エリアに誤
ってビデオデータが書き込まれることを防止するためで
ある。
【0088】以上のように、この実施形態においては、
DVDデコーダ112自体にデコード対象のビデオデー
タ構造(フレーム/フィールド)の通知やリピートフィ
ールドのスキップを指示するための機能を持たせている
ので、ビデオストリームがスクランブルされていてもそ
のストリーム内のフラグを用いて前述の機能を実現で
き、コピープロテクト機能に影響を及ぼすことなく、時
差のあるフィールドの合成を効率よく防止することが可
能となる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、単純フィールド合成モードと補モードの切り替え
やリピートフィールドのスキップ制御により、時差のあ
るフィールド同士の合成を防止できるようになり、コン
ピュータのディスプレイモニタ上でフェダリングのない
滑らかな画像を再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るコンピュータシス
テムの基本構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のシステムの具体的なハードウェア
構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態のシステムで使用されるDVD−R
OMドライブの構成を示す図。
【図4】同実施形態のシステムで使用される動画データ
の記録形式の一例を示す図。
【図5】同実施形態のシステムで使用されるDVDデコ
ーダ内のユニット間の接続関係を示す図。
【図6】同実施形態のシステムにおけるインターレース
/ノンインターレース変換モード切り替え動作を示すタ
イミングチャート。
【図7】同実施形態のシステムにおけるリピートフィー
ルドスキップ制御動作を示すタイミングチャート。
【図8】同実施形態のシステムで使用されるソフトウェ
アによって実行されるインターレース/ノンインターレ
ース変換モードの切り替えおよびリピートフィールドス
キップ制御処理の手順を示すフローチャート。
【図9】同実施形態のシステムで使用されるDVDデコ
ーダの第2の構成例を示すブロック図。
【図10】図9のDVDデコーダを用いたリピートフィ
ールドスキップ制御動作を示すタイミングチャート。
【図11】従来のインターレース/ノンインターレース
変換動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
111…DVD−ROMドライブ 112…DVDデコーダ 112a…プログレッシブフラグレジスタ(Prog−
Reg) 112b…リピートファーストフィールドフラグレジス
タ(Rep−Reg) 113…VGAコントローラ 114…DVDドライバ群 115…DVDアプリケーションプログラム 116…ビデオポートドライバ 502…ビデオポート制御回路 503…マスク回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/253 H04N 5/76 - 5/956 H04N 7/24

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル圧縮符号化されたビデオデータ
    列を復号するビデオデコーダを備え、そのデコーダから
    出力されるインターレース表示用のビデオデータをノン
    インターレース表示用のビデオデータに変換してディス
    プレイモニタ上に表示するコンピュータシステムにおい
    て、 奇数フィールドと偶数フィールドとを合成してノンイン
    ターレース表示用のフレームを生成するフィールド合成
    モード、および各フィールド毎に不足している奇数また
    偶数ラインを補間してノンインターレース表示用のフ
    レームを生成する補間モードのいずれか一方の変換モー
    ドを用いて、前記インターレース表示用のビデオデータ
    を前記ノンインターレース表示用のビデオデータに変換
    する変換手段と、前記ビデオデコーダによって復号化されるビデオデータ
    の構造が、フィールドデータであるか、フレームデータ
    であるかを識別し、前記ビデオデコーダによって復号化
    されるビデオデータの構造が前記フィールドデータであ
    る場合は前記補間モードが用いられ、前記ビデオデコー
    ダによって復号化されるビデオデータの構造が前記フレ
    ームデータである場合は前記フィールド合成モードが用
    いられるように、前記識別結果に基づいて前記変換手段
    が使用する変換モードを切り替える手段 とを具備するこ
    とを特徴とするコンピュータシステム。
  2. 【請求項2】 前記フレームデータは、リピートフィー
    ルドの生成を伴う3:2プルダウン変換が必要なフレー
    ムデータであり、 前記ビデオデコーダによって復号化されるビデオデータ
    が前記3:2プルダウン変換によって生成されるリピー
    トフィールドであるとき、前記ビデオデコーダから出力
    される前記リピートフィールドを、前記変換手段によっ
    て実行される前記フィールド合成モードによる変換処理
    から除外する手段をさらに具備することを特徴とする請
    求項1記載のコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 前記ディスプレイモニタを制御するディ
    スプレイコントローラをさらに具備し、 前記変換手段は、前記ディスプレイコントローラ内に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のコンピュ
    ータシステム。
  4. 【請求項4】 前記ビデオデータ列には、前記ビデオデ
    コーダの復号処理を制御するための情報としてそのビデ
    オデータ列に含まれるビデオデータのフレーム構造を示
    す識別情報が含まれており、 前記ビデオデコーダは、 前記ビデオデータ列内の前記識別情報を、前記変換モー
    ドの切り替えを指示する信号として前記ディスプレイコ
    ントローラに送信する手段を具備し、 前記ディスプレイコントローラは、前記ビデオデコーダ
    から送信される信号に基づいて、使用する変換モードを
    切り替えることを特徴とする請求項3記載のコンピュー
    タシステム。
  5. 【請求項5】 前記ビデオデータ列には、前記ビデオデ
    コーダの復号処理を制御するための情報としてそのビデ
    オデータ列に含まれるビデオデータのフレーム構造を示
    す識別情報が含まれており、 前記ビデオデコーダは、 前記ビデオデータ列内の前記識別情報を識別してデコー
    ド対象のビデオデータが前記フィールドデータであるか
    フレームデータであるかを識別する手段と 割り込み信号
    を発生することによって、デコード対象のビデオデータ
    が前記フィールドデータであるかフレームデータである
    かを前記コンピュータシステムのCPUに通知する手段
    とを具備し、 前記CPUは、前記ビデオデコーダから通知されたデコ
    ード対象のビデオデータの構造に基づいて前記ディスプ
    レイコントローラが使用する変換モードを切り替えるこ
    とを特徴とする請求項3記載のコンピュータシステム。
  6. 【請求項6】 前記ディスプレイモニタを制御するディ
    スプレイコントローラをさらに具備し、前記変換手段は
    このディスプレイコントローラ内に設けられており、 前記ビデオデータ列には、前記ビデオデコーダの3:2
    プルダウン変換を制御するための情報としてリピートフ
    ィールドの発生を指示するリピートフィールド情報が含
    まれており、 前記ビデオデコーダは、 前記リピートフィールド情報に従ってリピートフィール
    ドを発生する手段と、 前記リピートフィールドが発生されることを示す信号
    を、前記ディスプレイコントローラに送信する手段とを
    具備し、 前記ディスプレイコントローラは、前記デコーダから送
    信される信号に基づいて、リピートフィールドをスキッ
    プしそのリピートフィールドを前記フィールド合成モー
    ドによる変換処理から除外することを特徴とする請求項
    2記載のコンピュータシステム。
  7. 【請求項7】 前記ディスプレイモニタを制御するディ
    スプレイコントローラをさらに具備し、前記変換手段は
    このディスプレイコントローラ内に設けられており、 前記ビデオデータ列には、前記ビデオデコーダの3:2
    プルダウン変換を制御するための情報としてリピートフ
    ィールドの発生を指示するリピートフィールド情報が含
    まれており、 前記ビデオデコーダは、 前記リピートフィールド情報に従ってリピートフィール
    ドを発生する手段と、 割り込み信号を発生して、前記リピートフィールドが発
    生されることを前記コンピュータシステムのCPUに通
    知する手段とを具備し、 前記CPUは、前記デコーダからの通知に基づいて前記
    ディスプレイコントローラを制御し、リピートフィール
    ドを前記フィールド合成モードによる変換処理から除外
    させることを特徴とする請求項2記載のコンピュータシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 デジタル圧縮符号化されたビデオデータ
    列を復号するビデオデコーダを備え、そのデコーダから
    出力されるインターレース表示用のビデオデータをノン
    インターレース表示用のビデオデータに変換してディス
    プレイモニタ上に表示するコンピュータシステムにおい
    て、 奇数フィールドと偶数フィールドとを合成してノンイン
    ターレース表示用のフレームを生成するフィールド合成
    モードを用いて、前記インターレース表示用のビデオデ
    ータを前記ノンインターレース表示用のビデオデータに
    変換する変換手段と、 前記デコーダから出力されるビデオデータが、3:2プ
    ルダウン変換によって生成されるリピートフィールドで
    あるか否かを識別する手段と、 この識別手段で識別されたリピートフィールドをスキッ
    プした状態で、前記変換手段にフィールド合成を実行さ
    せる手段とを具備することを特徴とするコンピュータシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 奇数フィールドと偶数フィールドとを合
    成してノンインターレース表示用のフレームを生成する
    フィールド合成モード、および各フィールド毎に不足し
    ている奇数または偶数ラインを補間してノンインターレ
    ース表示用のフレームを生成する補間モードのいずれか
    一方の変換モードを用いて、インターレース表示用のビ
    デオデータをノンインターレース表示用のビデオデータ
    に変換してディスプレイモニタ上に表示するディスプレ
    イコントローラを備えたコンピュータシステムで使用可
    能に構成され、前記コンピュータシステムで使用される
    記録媒体から読み出されるデジタル圧縮符号化されたビ
    デオデータ列を復号するデコーダにおいて、 前記デコーダによって復号化されるビデオデータ列の構
    造が、フィールドデータであるか、3:2プルダウン変
    換が必要なフレームデータであるかをフィールド単位で
    識別する手段と、 前記デコーダによって復号化されるビデオデータ列の構
    造が前記フィールドデータである場合は前記補間モード
    が用いられ、前記デコーダによって復号化されるビデオ
    データ列の構造が前記フレームデータである場合は前記
    フィールド合成モードが用いられるように、前記識別手
    段による識別結果を、前記ディスプレイコントローラの
    変換モードの切り替えを指示する情報として、前記ディ
    スプレイコントローラに対し発行する手段とを具備する
    ことを特徴とするデコーダ。
  10. 【請求項10】 奇数フィールドと偶数フィールドとを
    合成してノンインターレース表示用のフレームを生成す
    るフィールド合成モードを用いて、インターレース表示
    用のビデオデータをノンインターレース表示用のビデオ
    データに変換してディスプレイモニタ上に表示するディ
    スプレイコントローラを備えたコンピュータシステムで
    使用可能に構成され、前記コンピュータシステムで使用
    される記録媒体から読み出されるデジタル圧縮符号化さ
    れたビデオデータ列を復号するデコーダにおいて、 前記デコーダによって復号化されるビデオデータが、
    3:2プルダウン変換に よって生成されるリピートフィ
    ールドであるか否かを識別する手段と、 リピートフィールドが生成されることを前記ディスプレ
    イコントローラに対し発行する手段とを具備することを
    特徴とするデコーダ。
  11. 【請求項11】 デジタル圧縮符号化されたビデオデー
    タ列を復号するデコーダ手段から出力されるインターレ
    ース表示用のビデオデータを、ディスプレイモニタ上に
    表示するためのノンインターレース表示用のビデオデー
    タに変換する方法において、 前記デコーダ手段によって復号化されるビデオデータの
    構造が、フィールドデータであるか、フレームデータで
    あるかを識別するステップと、 前記デコーダ手段によって復号化されるビデオデータの
    構造が前記フィールドデータである場合は、各フィール
    ド毎に不足している奇数または偶数ラインを補間してノ
    ンインターレース表示用のフレームを生成する補間モー
    ドを用いて、前記デコーダ手段から出力されるインター
    レース表示用のビデオデータを前記ノンインターレース
    表示用のビデオデータに変換し、前記デコーダ手段によ
    って復号化されるビデオデータの構造が前記フレームデ
    ータである場合は、奇数フィールドと偶数フィールドと
    を合成してノンインターレース表示用のフレームを生成
    するフィールド合成モードを用いて、前記デコーダ手段
    から出力されるインターレース表示用のビデオデータを
    前記ノンインターレース表示用のビデオデータに変換す
    るステップとを具備することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 前記デコーダ手段によって復号化され
    るビデオデータの構造が前記フレームデータである場
    合、前記デコーダ手段から出力されるビデオデータが、
    3:2プルダウン変換によるリピートフィールドである
    か否かを識別するステップと、 前記デコーダ手段から出力されるビデオデータが前記リ
    ピートフィールドである場合、前記リピートフィールド
    を前記フィールド合成モードを用いたフィールド合成か
    ら除外するステップとをさらに具備することを特徴とす
    る請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 デジタル圧縮符号化されたビデオデー
    タ列を復号するデコーダ手段から出力されるインターレ
    ース表示用のビデオデータを、ディスプレイ モニタ上に
    表示するためのノンインターレース表示用のビデオデー
    タに変換する方法において、 奇数フィールドと偶数フィールドとを合成してノンイン
    ターレース表示用のフレームを生成するフィールド合成
    モードを用いて、前記デコーダ手段から出力されるイン
    ターレース表示用のビデオデータを前記ノンインターレ
    ース表示用のビデオデータに変換する変換ステップと、 前記デコーダ手段から出力されるビデオデータが、3:
    2プルダウン変換によるリピートフィールドであるか否
    かを識別するステップと、 前記デコーダ手段から出力されるビデオデータが前記リ
    ピートフィールドである場合、前記リピートフィールド
    を、前記変換ステップによって実行される前記フィール
    ド合成モードを用いたフィールド合成から除外するステ
    ップとを具備することを特徴とする方法。
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