JP3283520B2 - オイル回収装置 - Google Patents

オイル回収装置

Info

Publication number
JP3283520B2
JP3283520B2 JP52058995A JP52058995A JP3283520B2 JP 3283520 B2 JP3283520 B2 JP 3283520B2 JP 52058995 A JP52058995 A JP 52058995A JP 52058995 A JP52058995 A JP 52058995A JP 3283520 B2 JP3283520 B2 JP 3283520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
accumulator
water
tube
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP52058995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09508453A (ja
Inventor
ニューサム,コスビー・エム
Original Assignee
ニューサム,コスビー・エム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/191,427 external-priority patent/US5380431A/en
Application filed by ニューサム,コスビー・エム filed Critical ニューサム,コスビー・エム
Publication of JPH09508453A publication Critical patent/JPH09508453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3283520B2 publication Critical patent/JP3283520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B15/00Cleaning or keeping clear the surface of open water; Apparatus therefor
    • E02B15/04Devices for cleaning or keeping clear the surface of open water from oil or like floating materials by separating or removing these materials
    • E02B15/10Devices for removing the material from the surface
    • E02B15/103Rotary drums
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • Y02A20/20Controlling water pollution; Waste water treatment
    • Y02A20/204Keeping clear the surface of open water from oil spills

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Removal Of Floating Material (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は漏洩したオイルを回収するオイル回収装置に
係る。特に本発明は水面に漏洩したオイルを回収するこ
とができ水に優先してオイルを収集する装置に係る。
背景技術 現代の工業用プロセスや生産に於けるオイル使用量の
増大につれて、オイル漏洩事故が頻繁に発生するように
なってきている。オイルの漏洩はオイルの輸送中にオイ
ルが一つの容器より他の一つの容器へ移される場合やオ
イルの容器が何らかの理由により損傷した場合に発生す
ることが多い。
何千バレルものオイル貯容能力を有するオイルタンカ
ーが、オイル産出地域よりオイル消費地域へオイルを輸
送すべく世界中の海洋を航行している。悪天候や航海上
のミスによりタンカーが座礁して破損し、その結果貯容
されたオイルの一部又は全てが漏洩することがある。ま
た沖合いのオイルリングが損傷したり破損したりし、こ
れによりオイルが海面に漏洩することがある。更に他の
状況に於いてかなりの又は多量のオイルが海洋、湖、川
等に漏洩することがある。
オイルが漏洩すると、オイルが漏洩した環境に重大な
環境問題を惹起す。原油は有害であり、多くの動植物の
生態に悪影響を及ぼす。また原油は幾つかの成分を含有
し、その成分のなかにはそれが空気に曝されるとすぐに
揮発したり蒸発したりする。また成分のなかには揮発性
が低く、数か月、更には数年に亘り残留する高密度で濃
度の高い塊やマットを形成するものがある。
漏洩したオイルが有害であり、また漏洩したオイルが
環境問題を惹起すので、漏洩したオイルを回収する方法
の研究に対する関心がこの数年の間に高まってきてい
る。高い関心は下記の米国特許に反映されている。 特許番号 発 明 者 公報発行日 5,169,519 エルサス 1992年12月 8日 5,137,630 エクランド 1992年 8月11日 5,089,121 マクウィニー 1992年 2月18日 5,051,181 サンドクヴィスト 1991年 9月24日 5,043,064 アベル 他 1991年 8月27日 5,028,325 ハミルトン 1992年 7月 2日 4,834,880 ランディン 1989年 5月30日 4,485,013 コックマン 1984年11月27日 4,360,430 エリス 1982年11月23日 4,336,137 バイヤーズ 1982年 6月22日 4,316,806 キャネヴァリ 1982年 2月23日 4,105,554 ジャンソン 1978年 8月 8日 3,904,528 ヨカム 1975年 9月 9日 これらの米国特許は漏洩したオイルの回収技術の開発
に於いて示された関心の幾つかを反映するものである
が、オイルの回収を達成する装置は大きく変化してい
る。オイル回収装置のなかにはオイルを毛細管現象によ
って水より除去するモップ等を使用するものがある。ま
たオイル回収装置のなかにはオイルに係合して水よりオ
イルを除去するコンベアを使用するものがある。かかる
コンベアはそれがオイルに係合するとオイルを除去する
必要があるものがある。更にオイル回収装置のなかには
漏洩したオイルに容易に係合し回収することを可能にす
る化学的装置を使用するものがある。しかしかかるオイ
ル回収用の化学的装置は、歓迎すべきではなくまた有害
な追加の化学的汚染物質を水や周囲環境に与えてしま
う。
上述の背景技術は本発明に存在しない幾つかの長所を
有してはいるが、一般にそれらは容易に摩耗したり劣化
したりし易い幾つかの構成部品を必要とする複雑な機械
に依存している。モップは継続的に使用されるとその有
効性が漸次低下する。またオイルが除去されなければな
らない刷毛やフィンガを必要とするコンベアも継続的に
使用されると交換されなければならない。更に化学的回
収装置に於いては、漏洩したオイルを回収するために使
用される薬品が時間の経過と共に分散し消散するので、
継続的に補充される必要がある。
発明の開示 本発明は上述の問題に対処すると共に、漏洩したオイ
ルを一層良好に且つ迅速に回収することのできる効率的
な装置を提供するものである。本発明は、オイルが親油
性の表面に対し有する付着性を利用し、漏洩したオイル
を水より物理的に分離することを可能にする。分離され
たオイルは貯蔵の目的で収集され、輸送、精製又は他の
用途に使用される。
本発明に於いては、浮遊するオイルに係合する作用を
なすオイルアキュムレータが設けられる。一般にオイル
アキュムレータは複数個のオープンセル又はチューブに
て構成されるハニカル構造体を有している。オープンセ
ルの表面は親油性を有し、付着によりオイルを収集す
る。オイルはセルの表面に付着するが水は付着しない。
セルが水より持ち上げられる際に、セルの表面に捕捉さ
れたオイルは水より分離される。
セルの表面に捕捉されたオイルがセルの表面に残存す
ると、オイルアキュムレータの能力が低下し、オイルア
キュムレータはすぐに飽和状態になってしまう。オイル
アキュムレータが継続的にオイルを収集しオイルを水よ
り分離するようオイルアキュムレータの作動を向上させ
るべく、セルにより捕捉されたオイルはオイルアキュム
レータと共働するオイル除去装置によりオイルアキュム
レータより除去される。
概して、オイル除去装置はオイルアキュムレータのセ
ルの親油性の表面に捕捉されたオイルを除去する。セル
はかくしてオイルが除去されると浮遊するオイルを更に
収集することができ、収集されたオイルはオイル除去装
置により除去される。かかるオイル除去装置は水蒸気を
使用し、水蒸気はセルにより捕捉されたオイルに対し吹
き付けられるとオイルを加熱し、これによりオイルは重
力の作用によりセルの親油性の表面より流れ落ちる。ま
た圧縮空気が捕捉されたオイルを除去するために使用さ
れてよい。オイル除去装置により除去されたオイルはセ
ルより流れ落ち、これにより収集され貯蔵される。
セルより除去されたオイルを収集すべく、オイルアキ
ュムレータと共働するオイル収集装置が設けられる。オ
イル収集装置は除去されたオイルが水へ戻ることを防止
し、収集されたオイルを貯蔵されるよう移動させる手段
を与える。従ってオイル収集装置はセルの親油性の表面
より流れる除去されたオイルがオイル収集装置へ流れる
よう配置される。オイルアキュムレータの新油性のセル
が再度オイルを収集する位置へ戻される際に、オイル収
集装置に収集されたオイルは貯蔵され後に使用されるよ
う排出される。
図面の簡単な説明 図1は一連のオイルアキュムレータが漏洩したオイル
の収集に使用され、水蒸気ノズルがアキュムレータのセ
ルにより収集されたオイルを収集樋へ強制的に移動させ
る状況にて本発明を示す側面図である。
図2は本発明のオイルアキュムレータの正面図であ
り、複数個のチューブよりなる取り外し可能なブロック
が中空円筒体に支持された状態を示している。
図3は複数個のチューブよりなる取り外し可能なブロ
ックを構成するために使用されるよう互いに接続された
各チューブを示す平面図である。
図4は複数個のチューブよりなる取り外し可能なブロ
ックを構成するために使用されるハニカム構造体を示す
斜視図である。
図5は図2乃至図4に示された複数個のチューブより
なる取り外し可能なブロックを使用する円筒形のオイル
アキュムレータを示す側面図であり、水蒸気ノズル、収
集樋、支持装置、駆動歯車も図示されている。
図5aはアキュムレータ10を駆動するために使用される
支持機構の説明図である。
図6は図1に示された一連のオイルアキュムレータを
使用するオイル収集双胴船の平面図である。
図7はオイルを収集しないよう水より持ち上げられた
一連のオイルアキュムレータを示している。
図8は有孔バッフルを有する本発明の一つの好ましい
オイル収集装置の斜視図である。
図9はオイルを除去するためにオイル層中に浸漬され
る長方形のセル群を示している。
図10はオイルブームを使用せずにオイルを収集する本
発明の双胴船の斜視図である。
図11は本発明のオイルアキュムレータを示す斜視図で
あり、特にオイル収集装置及びオイル除去装置が除去さ
れた状態にてアキュムレータの内部構造を示している。
図12は作動状態にある三つのオイルアキュムレータを
示す図1と同様の側面図である。
図13は本発明のオイルアキュムレータのための支持構
造体の一つの実施形態を示している。
図14はオイルリザーバに対するオイル収集アタッチメ
ントと共にオイルアキュムレータ及びアキュムレータ支
持体を示す正面図であり、特にオイルアキュムレータを
破断してオイル収集装置と共にオイルアキュムレータの
内部を示している。
図15は図13及び図14に示されたオイルアキュムレータ
及び支持体を示す側面図である。
発明を実施するための形態 本発明は多量の水の水面に漏洩したオイルを収集除去
するために種々の状況に於いて使用されてよい。多量の
水は海洋、湖、川等であり、本発明によれば漏洩したオ
イルは効果的に且つ効率的に且つきれいに除去される。
図1及び図12に全体的に示されている如く、本発明に
於いては水WよりオイルOを収集し分離するためにオイ
ルアキュムレータ10が使用される。オイルアキュムレー
タ10は該アキュムレータ内に存在する親油性の表面にオ
イルを捕捉する。オイルがオイルアキュムレータ10によ
り捕捉された後、オイル除去装置12がオイルアキュムレ
ータ10よりオイルを除去する。かくして除去されたオイ
ルが水に戻される前に、オイル収集装置14がオイルを捕
捉し、貯蔵又は適当な廃棄処理が行われるようオイルを
収集位置より離れる方向へ移動させる。捕捉されたオイ
ルがオイルアキュムレータ10より除去されると、親油性
の表面は水Wより再度オイルOを収集し分離するよう回
転するので、本発明によれば連続的な回収装置が得られ
る。
図2に示されている如く、本発明に於いては中空円筒
体18の周縁に配置された一連の取り外し可能なブロック
16が使用される。中空円筒体18は取り外し可能なブロッ
ク16を支持するためのケージとして作用する。取り外し
可能なブロック16は中空のセル20にて完全に充填されて
おり、セル20は取り外し可能なブロック16に水よりオイ
ルを除去するための軽量な手段を与える。
図3及び図4は中空のセル20を製造する二つの方法を
示している。図3に示された実施形態に於いては、円筒
チューブ22が構造的完全性及び強度を確保すべく互いに
溶接、ろう付又は接合される。チューブ22はそれらの両
端が揃うようそれらの長さに沿って均一に接合されるこ
とが好ましい。更に図3に示されている如く。チューブ
22は使用可能な表面積が最大になるよう互いに他に対し
接続される。かくして使用可能な表面積が大きくされる
と、チューブ22により与えられる使用可能な表面積は内
面領域24に留まらず、外面領域26も使用可能になる。か
くしてチューブ22の使用可能な表面積を大きくすること
により、アキュムレータ10によってより多量のオイルを
収集することができる。
円筒チューブ22を互いに他に対し固定したり接続した
りすることにより、チューブが充填された取り外し可能
なブロック16の取り扱いも容易になる。より多数のチュ
ーブ22が取り外し可能なブロック16によって担持される
よう、円筒チューブ22の壁は薄いことが好ましい。円筒
チューブ22が互いに接合されると、露呈された表面にオ
イルを捕捉するだけでなくオイルアキュムレータ10に対
し構造的支持性及び剛性を与える剛固な構造体が得られ
る。
図3に示された円筒チューブはハニカム構造体28に置
き換えられてもよい。図4に示されている如く、多数の
個々のセル30を有するハニカム構造体28はオイルを捕捉
する表面32を有している。円筒チューブ22の場合とは異
なり、ハニカム構造体28の場合には内面又は外面の区別
はない。一般にハニカム構造体28の各表面32はセルの内
面と考えられてよく、ハニカム構造体28の外周に表面34
が与えられる。
ハニカム構造体28はハニカムコアのセル幅が1/8inch
(0.31cm)〜1inch(2.54cm)である海水用アルミニウ
ム又はステンレス鋼よりなるものであってよい。セル30
(又は円筒チューブ22)の大きさは回収されるべきオイ
ルに応じて選定される。オイルの濃度が高いほど幅の大
きいチューブが使用され、オイルの濃度が低いほど幅の
小さいチューブが使用される。海水用アルミニウム製ハ
ニカムコアは奥行約3フィート(91.44cm)、幅4フィ
ート(121.92cm)、長さ8フィート(243.84cm)の大き
さにて販売されている。ハニカムコアの典型的な密度は
10lb/ft3(36.37kg/m3)〜2lb/ft3(7.27kg/m3)であ
る。円筒チューブ22にも同様の材料が使用可能である。
取り外し可能なブロック16は一つのブロックを他のブ
ロックに容易に交換可能であるよう中空円筒体18に嵌合
している。かかる交換を行うための一つの手段は中空円
筒体18に骨組36を設けることである。取り外し可能なブ
ロック16は中空円筒体18の外側より最も容易にアクセス
可能であり、従って円筒体の外側よりも最も容易に交換
可能である。骨組36は取り外し可能なブロック16を保持
する多数のケージ38を郭定している。ケージ38は中空円
筒体18を郭定すると共にこれを囲繞する半径方向トラス
40と中空円筒体18の外面に沿って長手方向に延在する横
断方向支持体342とにより郭定されている。
半径方向トラス40は取り外し可能なブロックを収容す
る空間を与えると共にブロックを最大限に露呈するよう
互いに隔置された関係にて係合している。また半径方向
トラス40は取り外し可能なブロック16のための支持体を
与え、従ってブロック16が強固に保持されることを確保
するよう強靭なものでなければならない。横断方向支持
体42についても同様である。
中空円筒体18の両端は円筒体を全体として固定する作
用をなす。半径方向トラス40及び横断方向支持体42はセ
ル20又はチューブ22の深さと同一の長さ延在いているの
で、インナリング44がトラス40及び支持体42の半径方向
内方部を固定していてよい。同様にトラス40及び支持体
42の半径方向外方部を固定するためにアウタリング46が
使用されてよい。
トラス40及び支持体42が互いに接続され、中空円筒体
18の両端が固定されると、取り外し可能なブロック16は
中空円筒体18の安定な構造体により支持され、オイルア
キュムレータ10が使用される場合にもその位置に維持さ
れる。
取り外し可能なブロックをケージ38内に容易に挿入し
たりブロックを容易に取り外したりし得るよう種々の手
段が使用されてよい。例えば取り外し可能なブロック16
をケージ38内に拘束するためにフランジ(図示せず)が
使用されてよい。かかるフランジは半径方向トラス又は
横断方向支持体42又はそれらの両者に対しヒンジ接続式
に取り付けられる。フランジはそれと周囲領域との干渉
を最小限に抑えるよう骨組36にできるだけ近接して低い
状態にて固定されることが好ましい。上述の如き干渉が
生じるとオイルアキュムレータ10の最適な作動が阻害さ
れる。
取り外し可能なブロック16の挿入はフランジのロック
を解除しフランジを開くことにより開始する。第二の取
り外し可能なブロックが既に第一の取り外し可能なブロ
ック16の空間を占有している場合には、第二の取り外し
可能なブロックをケージ38より引き抜くことによって第
二の取り外し可能なブロックがケージ38より除去され
る。次いで第一の取り外し可能なブロックがケージ38内
に挿入される。取り外し可能なブロック16がケージ38内
に入り過ぎることを防止すべく、ケージ38の背面にスト
ッパが設けられてもよい。またかかるストッパは固定可
能なフランジと共働して取り外し可能なブロック16をケ
ージ38内に固定する作用をなす。取り外し可能なブロッ
ク16が中空円筒体18により強固に且つ密に保持されるよ
う、ストッパ及びフランジはそれらの間に取り外し可能
なブロック16を僅かに圧縮する。
取り外し可能なブロック16をケージ38内に固定するた
めに他の手段が使用されてもよい。取り外し可能なブロ
ック16はケージ38に対し取り外し可能に直接固定されて
もよい。そのため取り外し可能なブロック16又はケージ
38に溝や孔が設けられてよい。逆にケージ38又は取り外
し可能なブロック16に固定可能なピン又は他の摺動式又
は移動式の構造体が設けられてよい。一方の構造体の孔
は他方の構造体のピンに対応し、ピンが孔に嵌入する。
かくして取り外し可能なブロック16はケージ38に固定さ
れるが、使用時にも容易に取り外し可能である。
オイルアキュムレータ10は、それらが主軸線の周りに
回転するよう円筒状に構成される。オイルアキュムレー
タ10をかくして回転駆動すべく、アウタリング46にはリ
ング歯車48が取り付けられてよい。リング歯車48は電動
機等によりオイルアキュムレータ10を回転駆動すること
を可能にする。図13乃至図15参照。オイルアキュムレー
タ10の角速度を低減すると共に、リング歯車48及びオイ
ルアキュムレータ10に対する駆動歯車50の機械的利点を
与えるべく、駆動歯車50はリング歯車48よりも遥かに小
さい直径を有していてよい。駆動歯車50の回転速度を変
化させることにより、オイルアキュムレータ10の回転速
度が制御される。
図11もオイルアキュムレータ10を斜視図として示して
いる。オイルアキュムレータはその先端にリング歯車48
を有し、半径方向トラス40及び横断方向支持体42により
中空円筒体18を郭定している。トラス40と支持体42との
間に嵌合する取り外し可能なカートリッジ内には多数の
ハニカムコア又はチューブセルが嵌合している。図11の
オイルアキュムレータ10はオイル収集装置14及びオイル
除去装置12が除去された状態にて図示されている。
漏洩したオイルを効率的に収集すべく、オイルアキュ
ムレータ10は漏洩したオイルが存在する水面に於いて主
軸線の周りに回転される。図10に示された実施形態の如
き本発明の一つの実施形態に於いては、双胴船が使用さ
れる。オイルアキュムレータ10が双胴船との組合せにて
使用される場合には、オイルアキュムレータ10は二つの
船体の間に配置される。双胴船が水中を移動する際にオ
イルアキュムレータ10は駆動歯車50により回転される。
オイルアキュムレータ10を双胴船に取り外し可能に取
り付ける手段であって、駆動歯車50の抵抗ができるだけ
小さくなるようアキュムレータが自由に回転することを
許す手段を設けることが好ましい。後に更に一層詳細に
説明する如く、オイル収集装置14がオイルアキュムレー
タ10の中空コア内の中心に設けられている。オイル収集
装置14が存在することにより、オイルアキュムレータ10
を支持すると共にオイルアキュムレータの回転軸となる
中心軸を使用しなくてもよい。本発明の実施形態に於い
ては、オイルアキュムレータ10は例えば図5aに示されて
いる如き解除可能なクランプ又は図13乃至図15に示され
ている如き支持構造体により圧縮された状態にて双胴船
の船体の間に保持される。解除可能なクランプの実施形
態に於いては、オイルアキュムレータ10はクランプの両
端の担持面により回転可能に支持される。
図6に示されている如く、一連のオイルアキュムレー
タ10がそれらの下方に流れるオイル及び水が数回オイル
の回収に曝されるようタンデム式に配置されてよい。各
オイルアキュムレータ10は船体の間にて双胴船に取り外
し可能に取り付けられる。かくしてオイルアキュムレー
タを取り外し可能に取り付け得るよう、船体の互いに対
向する内面には、オイルアキュムレータ10が双胴船に取
り外し可能に取り付けられることを可能にするだけでな
くオイルアキュムレータが水中にて上下動されることを
可能にする移動可能なクランプ又は万力構造体が設けら
れてよい。
図5aに於いて、アキュムレータ万力52は二つの対応す
る部品、即ち固定ジョー54及び可動ジョー56を有してい
る。アキュムレータ万力52の固定ジョー54はその支持体
に固定され、可動ジョー56は可動ジョーがヒンジ接続式
に取り付けられる支持体より離れる方向へ揺動可能であ
る。可動ジョー56が固定ジョー54より離れる方向へ揺動
すると、二つのジョーの間の空間が大きくなる。この二
つのジョーの間の空間はそれらの間にオイルアキュムレ
ータ10を配置するに十分な大きさである。しかし可動ジ
ョー56が揺動によってその元の位置に戻されると、二つ
のジョーの間の空間はオイルアキュムレータ10の幅より
も極く僅かに小さくなる。かくしてオイルアキュムレー
タ10は二つのジョーに密に係合し二つのジョーの間に固
定的に保持される。
円形軸受58がオイルアキュムレータ10と対応するジョ
ー54、56との間にて二つのジョー54、56に固定されてお
り、軸受58は固定されたベースプレート60と自由に回転
する円形プレート62とを有している。円形プレート62は
それがボール軸受又は他の適当な手段に乗った状態にて
自由に回転する。ボール軸受はそれらが円形プレート62
とベースプレート60との間にサンドイッチ状に挟まれる
ことにより所定の位置に維持される。ベースプレート60
は対応するジョー54、56に固定される。円形プレート62
は厳密にではないにしてもオイルアキュムレータ10の円
形の端部にできるだけ対応している。オイルアキュムレ
ータ10と円形プレート62との間の密にして確実な摩擦係
合を確保すべく、オイルアキュムレータ10と円形プレー
ト62との間にガスケットが配置されてもよい。
可動ジョー56が一方の側へ揺動されると、オイルアキ
ュムレータ10の一端が固定ジョー54に隣接するよう例え
ばクレーン又は他の重量物体持上装置によりオイルアキ
ュムレータが配置される。オイルアキュムレータ10の主
軸線は固定ジョー54及び対応する双胴船の船体に垂直な
状態で可動ジョー56がオイルアキュムレータ10の他端に
係合する位置に揺動によって戻される。オイルアキュム
レータ10の主軸線は二つの円形軸受58の間に配置され、
二つの円形軸受58が回転する中心と正確に一致している
ことが好ましい。オイルアキュムレータ10がかくして配
置されると、可動ジョー56が所定の位置に戻され所定の
位置に固定された段階で、オイルアキュムレータ10はア
キュムレータ万力52の固定ジョーと可動ジョー56との間
に固定される。この段階に於いてはオイルアキュムレー
タ10は円形軸受58に支承された状態にて自由に回転可能
である。オイルアキュムレータ10は二つのジョー54と56
との間に固定されると、オイルアキュムレータの回転速
度が自動的に制御されるよう、駆動歯車50により駆動用
電動機に接続される。
オイルアキュムレータ10が双胴船の下方の水面及び双
胴船の船体に対し相対的に上下方向に移動されるよう、
アキュムレータ万力52のジョーが固定される支持体は上
下方向に移動可能である。かくして万力52をオイルアキ
ュムレータ10と共に上下動させるべくピストンアームを
有する液体シリンダが使用されてよい。かくして液圧シ
リンダが使用される前には、ピストンアームの運動は回
転中心が常にオイルアキュムレータ10の主軸線に対応す
るよう調整されなければならない。しかし円形軸受58が
ジョーの周りに枢動可能である場合には、かかる対応関
係は不要であり、主軸線が水面に対しある角度をなす状
態にてオイルアキュムレータ10が水面に配置され得るよ
う、オイルアキュムレータにはある程度の姿勢上の自由
度が与えられる。液圧式又は他の調節可能な支持構造体
はオイルアキュムレータ10に対し追加の自由度を与え、
オイルアキュムレータ10が水面に配置される際の調節可
能な位置の範囲を広くする。
円形軸受58及びアキュムレータ万力52に代わる実施形
態に於いては、オイルアキュムレータ10を支持し固定す
るために数組の取り付け車輪が使用され、取り付け車輪
はオイルアキュムレータ10を駆動するためにも使用され
る。かかる数組の取り付け車輪は双胴船の船体の互いに
対向する内面に設けられてよく、或いはアキュムレータ
10より上方に位置する支持構造体より支持されてもよ
い。オイルアキュムレータ10の両端はその両側に配置さ
れた取り付け車輪により所定の位置に回転可能に保持さ
れる。オイルアキュムレータ10の取り外しが可能である
よう、双胴船の船体に対向して設けられた一対の取り付
け車輪は外方へ揺動される。この状態にてオイルアキュ
ムレータ10が双胴船の船体の間より取り外され、必要に
応じて他のオイルアキュムレータに置き換えられる。
かかる取り付け車輪によればオイルアキュムレータ10
を上方より支持することが可能になる。図13はアキュム
レータの支持構造体を示す斜視図である。図13に示され
ている如く、オイルアキュムレータ10はオーバヘッド型
の支持構造体72により支持される。オーバヘッド型の支
持構造体72はオイルアキュムレータ10の長さと実質的に
同一の長さ延在するオーバヘッド状の横断部74を有して
いる。
一つの実施形態に於いては、横断部74は電動機76及び
これに付随する歯車ボックス78を保持する空間を与え
る。横断部74の両端には下方へ延在するアーム80a及び8
0bが設けられており、これらのアームはオイルアキュム
レータ10を所定の位置に保持する作用をなす。各アーム
80a、80bはその下端に三角形部82a、bを有し、該三角
形部はオイルアキュムレータ10の中空円筒体18の両端の
外周の位置に実質的に互いに等間隔に隔置された頂点を
有している。接続ホース84a、84bが三角形部82a、82bに
より郭定された孔の実質的に中心を貫通して延在してお
り、これらのホースはオイル収集装置14のための中心パ
イプ68をオイル貯容リザーバ86に接続している。
オーバヘッド型支持構造体72の横断部74は図10に示さ
れている如く上方より支持されてよい。オーバーヘッド
ハウジングH内に配置された液圧制御装置又は他の制御
機構がオイルアキュムレータ10をその作動中に上下動さ
せる。また船の舵取り室がハウジングHと同一の構造体
内に設けられることが好ましい。図14に示されている如
く、高さ調節装置88がオイルアキュムレータ10の高さを
制御し得るよう横断部74に取り付けられてよい。
下方へ延在するアーム80a、80bの三角形部82a、82bは
それらの頂点に歯車又は車輪を有している。歯車はオイ
ルアキュムレータ10のリング歯車48に係合するよう使用
される。これらの歯車は駆動歯車50を含んでいる。オイ
ルアキュムレータ10の回転を阻害する摩擦が大きくない
限り、一つの駆動歯車50しか必要でない。一つの駆動歯
車50しか必要でないので、オイルアキュムレータ10のリ
ング歯車48とは反対側の側面は、オイルアキュムレータ
10のその側面が三角形部82aの頂点に配置された3つの
支持車輪(このうちの二つ92a、92bのみが図13及び図14
に示されている。)により支持されることを可能にする
フランジ90を有していればよい。オイルアキュムレータ
10の端部が使用中にも支持され自由に回転することがで
きるよう、フランジ90は支持車輪の間に配置されこれら
の車輪により保持される。同様にオイルアキュムレータ
10の他端に於いては、リング歯車48が三つの歯車の間に
保持され、そのうちの二つの歯車(このうちの一つ94a
のみが図13及び図14に示されている。)がリング歯車48
及びオイルアキュムレータ10のその側面を支持する。支
持車輪の場合と同様、支持歯車は自由に回転することが
でき、これよりオイルアキュムレータ10も同様に自由に
回転することができる。駆動歯車50は該駆動歯車と二つ
の支持歯車94a及び94bとの間にリング歯車48を支持する
ための第三の支持歯車として作用する。
駆動歯車50は三角形部82bの上端に設けられており、
オイルアキュムレータ10の回転を制御する。図13、図1
4、図15に示されている如く、駆動歯車50は軸98により
プーリ96に同心に接続されている。軸98は下方へ延在す
るアーム80bを貫通してこれに垂直に延在し、アーム80b
に支承された状態で自由に回転することができる。プー
リ96を回転させることにより、駆動歯車50がリング歯車
48に係合してこれを回転し、これによりオイルアキュム
レータ10が回転駆動される。
プーリ96に動力を与えるために電動機76が使用され
る。電動機76は船上の舵取り室又は他の領域より遠隔制
御される。電動機76はオイルアキュムレータ10を駆動す
るに十分な動力を有している。歯車ボックス78が電動機
76により供給される動力を第二のプーリ100へ伝達す
る。電動機76よりの動力を歯車ボックス78及びプーリ10
0へ伝達するために軸が使用される。プーリ100は駆動歯
車用プーリ96に平行であり且つこれと同一平面をなして
おり、これによりベルト、チェーン又は他の同様の部材
102によりプーリ100の回転運動をプーリ96へ伝達するこ
とができる。駆動歯車50が歯車ボックス78、プーリ96及
び100、ベルトやチェーン102を介して電動機76に接続さ
れると、電動機76はオイルアキュムレータ10に動力を供
給しその回転を制御する。
取り外し可能なブロック16のセル面24、26、32はそれ
らが水よりも優先的にオイルを吸引するよう親油性を有
していることが好ましい。更にセル面が疎水性を有して
いる場合には本発明の利点が増大される。セル面が親油
性及び疎水性を有する場合には、オイルはセル面により
優先的に選択され、水は優先的に拒絶される。オイルア
キュムレータ10が回転され水面に係合すると、水面に浮
遊するオイルが引き寄せられ、親油性のセル面に付着す
る。水はセル面に付着せず、オイルアキュムレータ10が
水中にて回転すると、オイルはオイルアキュムレータ10
により持ち上げられて水より分離される。
水よりオイルを連続的に除去するためには、オイルが
存在しないセル面がオイル層を経て連続的に回転される
よう、親油性のセル面24、26、32上に捕捉されたオイル
を除去する必要がある。かくして回収可能な全てのオイ
ルが除去されるまで水面に存在するオイルの量が漸次低
減される。
オイルアキュムレータ10の上方にはオイル除去装置12
が配置されている。オイル除去装置12は圧縮空気を使用
する装置を含む種々の形態をなしていてよいが、オイル
を担持するセルに対し乾燥水蒸気、即ち過熱水蒸気を強
制的に吹き付けることがセルよりオイルを除去する優れ
た手段であるものと考えられる。回転するオイルアキュ
ムレータ10の上方には水蒸気ノズル64が配置され円弧状
に配列されている。オイルを担持するセル20がノズル64
に関近に近接してそれらの下方に連続的に移動される。
好ましくはオンボード型のボイラより供給される高圧の
過熱水蒸気がノズル64よりそれに隣接するオイルを担持
するセル20に対し強制的に噴射される。
水蒸気はその熱の一部がセルに捕捉されたオイルへ伝
達されても凝縮が発生しないほど高温であることが好ま
しい。このことにより水蒸気より生じた水がセル20に捕
捉されたオイルと混合することが防止される。またセル
面は温度の上昇につれて親油性が低下することが好まし
い。多くの場合大量の水は一般に低温であるので、温度
の低下と共に親油性が増大することによりセル20は水中
に於いて多量のオイルを収集し、温度の上昇と共に親油
性が低下することによりセルはそれが水蒸気浴に曝され
た場合に多量のオイルを解放する。
過熱水蒸気がオイルを担持するセル20に対し強制的に
吹き付けられると、水蒸気の熱の一部が捕捉されたオイ
ル及びセル20へ伝達される。オイルの温度が上昇する
と、オイルの濃度及び粘性が低下する。温度が上昇した
オイルはオイルアキュムレータ10の中心へ向けて下方へ
流れようとする。この下方への流れは水蒸気の力によっ
て促進される。オイルアキュムレータ10の親油性のセル
20上に捕捉されているオイルはセル面24、26、32よりオ
イルアキュムレータ10の中空空間へ流れる。かくしてセ
ル20よりオイルが除去され、セルはオイルアキュムレー
タ10が水中にて回転する際にそれらの表面に多量のオイ
ルを捕捉し得るようになる。
セル20により捕捉されたオイルはオイル除去装置12に
より除去される際に水に戻る方向に流れようとし、水よ
りオイルを除去するために行われた努力が阻害される。
セル20より除去されたオイルを収集すべく、捕捉された
オイルを収集するオイル収集装置14が使用される。オイ
ルがオイルアキュムレータ10により捕捉されるとそのオ
イルは水へ戻らないことが好ましい。オイル収集装置14
はオイル除去装置12により除去されたオイルを捕捉し、
それをオイルアキュムレータ10の中空空間外へ搬送す
る。図14に示されている如きオイル貯蔵リザーバ86が回
収されたオイルを貯蔵し輸送するために使用されてよ
い。
オイル収集装置14は一方又は両方の船体に連通するバ
ッフルを備えた樋であることが好ましい。オイル収集装
置14は温度が上昇したオイルを貯蔵したりその後容易に
回収したりする目的でリザーバ内へ流れるよう傾斜され
ている。図5に断面図として図示されている如く、オイ
ル収集装置14はオイルがオイル収集装置14内にて跳ね回
ったり飛散したりすることを防止する一連のバッフル66
を有している。中心パイプ68がオイル収集装置14の下方
中心部に沿ってオイル収集装置の全長に亘り延在してい
る。中心パイプ68はオイルが最も近いリザーバへ流れる
よう多数の孔を有している。また収集されたオイルが上
方のセル20より除去されているオイルにより乱されるこ
となく容易にリザーバへ流れるよう、中心パイプは収集
されたオイルのための綺麗な通路を形成している。
オイル収集装置14は多数の方法によりオイルアキュム
レータ10に接続されてよい。一般にオイル収集装置14が
オイルアキュムレータと一体の状態に維持されることが
好ましい。摺動式又は車輪を備えた支持体やストラット
によりオイル収集装置14がオイルアキュムレータ10の中
空空間内に位置決めされ固定されてよい。オイルアキュ
ムレータ10が双胴船の二つの船体の間に固定される場合
には、オイル収集装置よりのオイルの流れが双胴船の船
体の喫水線より上方の孔を経て流れるブリッジ又は他の
接続面が使用されてよい。かくして収集されたオイルは
双胴船の船体内に設けられたリザーバへ導かれる。
以上に於いてはオイルアキュムレータ10、オイル除去
装置12、オイル収集装置14の構造及び作動について説明
したが、本発明を実施するための二つの船体を備えた双
胴船について説明する。
オイルが海洋、湖、川等に漏洩した場合には、周囲の
環境に対する悪影響が最小限に抑えられるよう、また漏
洩したオイルが廃棄され浪費されるのではなくある程度
良好に利用されるよう、本発明は漏洩したオイルを収集
するために使用されてよい。
図6及び図10に示されている如く、双胴船の形態をな
す船が一連のオイルアキュムレータ10をタンデム式に担
持する。オイルアキュムレータ10が直列に配列される場
合には、一連のオイルアキュムレータ10の中空セル20の
大きさを順次低減することが好ましい。例えば大きい直
径の中空セルは第一のオイルアキュムレータ10に使用さ
れ、中間の直径の中空セルは第二のオイルアキュムレー
タ10に使用され、最も小さい直径の中空セルは第三のオ
イルアキュムレータ10に使用される。かくして中空セル
の大きさが順次低減される場合には、濃度及び粘性が高
いオイルは第一のオイルアキュムレータ10のセル面に捕
捉される。幾分か濃度及び粘性が低いオイルは第二のオ
イルアキュムレータ10のセル面に捕捉される。濃度及び
粘性が最も低いオイルは第三のオイルアキュムレータ10
のセル面に捕捉される。
オイルアキュムレータ10に中空セル20を使用すること
の一つの利点は、ごみ、破片、他の浮き荷や投げ荷がオ
イルアキュムレータ10の円滑な作動に悪影響を及ぼさな
いということである。中空セル20の大きさは流木や他の
浮遊破片が中空セル20に捕捉されないよう十分に小さ
い。オイルが水によってセル20内へ押し込まれる際に、
破片はただ単にオイルアキュムレータ10の下面に押し付
けられるだけであり、オイルアキュムレータの下流側へ
通過する。かかる破片をも収集することが好ましい場合
には、オイルがあるとしても極く僅かしか存在しない領
域に於いて破片が収集されるよう、破片収集装置は船の
船尾に設けられる。
双胴船はそれ自身のための推進力及びアキュムレータ
10のための動力を与える。双胴船の二つの船体の間に存
在する領域よりも広い領域のオイル層をオイルアキュム
レータ10へ導くオイルブーム70が前開き状態にて双胴船
の前方に設けられてよい。
双胴船が水中を進行する速度及びオイルアキュムレー
タが水中を通過する回転速度は、漏洩したオイルの量や
種類に応じて変化される。最後の(第三の)オイルアキ
ュムレータ10を通過するオイルが存在せず、オイルがな
い水のみが双胴船の船尾に存在することが好ましい。か
かる状態を達成するためには、オイルアキュムレータ10
が水中に浸漬される深さやオイルアキュムレータ10が水
中にて回転される速度がオイルの収集が最大になるよう
調節されなければならない。漏洩したオイルの収集は乱
流や波の作用が最小である喫水線よりも下方に於いて行
われる。オイルアキュムレータ10が水面より下方に浸漬
される最適の深さはオイル収集のかかる特徴を考慮して
設定されなければならない。
オイルアキュムレータ10が水中を経て回転すると、オ
イルアキュムレータはまずオイル層及びその下方の水を
下方へ押圧する。セル20が浸漬されると、オイルの下方
の水がオイルをセル20内へ押し込もうとする。従ってオ
イルは親油性のセル面24、26、32に捕捉される。収集さ
れ捕捉されたオイルは、オイルアキュムレータ10が回転
してオイルを捕捉したセル面が水より上方へ上昇する際
に水より分離される。オイルを捕捉したセル20がオイル
除去装置12に到達すると、セル面24、26、32を覆うオイ
ルが加熱され、オイル収集装置14へ移動される。オイル
収集装置はそれが収集したオイルを双胴船の船体内に設
けられたリザーバ内へ排出する。双胴船はそのリザーバ
が満タンになるまで連続的にオイルを収集する。リザー
バが満タンになると、双胴船は海岸又は大型の浮遊コン
テナ船へ戻りリザーバ内を空の状態にする。かくしてリ
ザーバが空の状態にされると、双胴船はオイル層へ戻
り、更にオイルを収集する。
双胴船がオイルの収集を完了すると、オイルアキュム
レータ10は図7に示されている如く水より持ち上げられ
る。オイルアキュムレータ10がそれらが水より持ち上げ
られた状態にて強制的に回転されると、オイルアキュム
レータはオイル除去装置12によりクリーニングされ、従
って残留するオイルが収集され貯蔵される。またかくし
てオイルアキュムレータ10をクリーニングすることによ
り、オイルアキュムレータが海洋に於いて使用される場
合にもそれに付着する塩水が低減される。
オイル除去装置12及びオイル収集装置14を備えたオイ
ルアキュムレータ10は、もし必要ならば永久的に設置さ
れた状態にて連続的に使用されてもよい。例えば工業設
備よりの排出液を連続的にパージングする必要がある場
合には、本発明のオイル回収装置は水よりオイルを連続
的に除去したり水に存在する他の非極性物質を連続的に
除去するために使用されてよい。その場合には前述の如
く双胴船を使用するのではなく、一つ又は幾つかのオイ
ルアキュムレータ10及びそれらに関連する構造体が必要
な場所に永久的に設置される。オイルや他の物質が水よ
り収集されると、リザーバは後に使用され若しくは廃棄
されるよう収集されたオイルを一時的に貯蔵する。
本発明の他の一つの実施形態に於いては、漏洩したオ
イルを収集するために中空セルの長方形のバンクが使用
される。図9に示されている如く、オイルが漏洩した水
に中空セルのバンクが浸漬される。オイルアキュムレー
タ10の場合と同一の原理を利用して長方形のバンクはそ
の中空セルの表面にオイルを捕捉する。長方形のバンク
が取り付けられたクレーンがバンクをオイル層より持ち
上げるために使用されてよい。オイルが長方形のバンク
のセル面より除去されるよう、オイル除去装置及びオイ
ル収集装置がクレーンに隣接した位置に設けられてよ
い。またこれらの互いに関連する全ての構造体を支持す
るはしけが使用されてよい。長方形のバンクはそれが捕
捉したオイルを除去されると、更にオイルを回収するよ
う再度オイル層中に浸漬される。
またオイルアキュムレータ10について上述した構造体
はそれを通過して流れる水を冷却したりエアレーション
したりするために使用されてよい。構造体が水を冷却す
るために使用される場合には、工業プラントに設けられ
る冷却水出口の如き冷却水出口の開口部の近傍にホンツ
ーン等が固定される。水の流れそれ自身が円筒体を回転
させるに十分である。中空セル20の親油性のセル面は水
がセル面に付着するよう親水性のセル面に置き換えられ
る。アキュムレータ10が回転すると、親水性のセル面に
付着する水が円筒体の最上部へ搬送される。セル面に付
着した水は重力によりセルより流出して下方へ流れる。
水はかくして下方へ流れる際に冷却タワーと同一の要領
にて冷却される。
同様にアキュムレータ10がそれを通過して流れる水を
エアレーションするために使用される場合には、アキュ
ムレータはセル面に捕捉された水を空気に曝す。これに
より水と空気との間に於いて気体の交換が生じ、これに
より水は過剰の気体を放出し追加の酸素を取り込む。
以上に於いては本発明を特定の実施形態について説明
したが、本発明の範囲内にて本発明の種々の変更が可能
であることが理解されよう。
産業上の利用可能性 以上の説明より、本発明は漏洩したオイルの回収に工
業的に適用されてよいことが理解されよう。漏洩したオ
イルを回収すればきれいな環境が得られる。また回収さ
れたオイルを適当な工業プロセスや精製プロセスに使用
することができる。
本発明の一つの目的は、工業的に適用可能なオイル回
収装置を提供することである。
本発明の他の一つの目的は、連続的なオイル回収装置
を提供することである。
本発明の更に他の一つの目的は、海洋、湖、川等を含
む種々の水環境に使用可能な漏洩オイル回収装置を提供
することである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 15/10

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水よりオイルを分離するオイル分離装置に
    して、 複数個の実質的にチューブ状の開口セル(20)を有し、
    前記複数個の開口セルはその形態から広い表面積を有
    し、各セルはオイルが付着するが水が付着しない親油性
    の表面を有するオイルアキュムレータ(10)であって、
    水よりオイルを分離し捕捉すべくオイル及び水と接触す
    るよう構成されたオイルアキュムレータ(10)と、 前記オイルアキュムレータ(10)により捕捉されたオイ
    ルが除去されるべきときに前記オイルアキュムレータと
    共働し、前記オイルアキュムレータよりオイルを除去す
    るオイル除去装置(12)と、 前記オイルアキュムレータ(10)により捕捉されたオイ
    ルが除去されるべきときに前記オイルアキュムレータと
    共働し、前記オイル除去装置(12)により前記オイルア
    キュムレータより除去されたオイルを収集するよう構成
    されたオイル収集装置(14)と、 を含んでいることを特徴とするオイル分離装置。
  2. 【請求項2】請求項1のオイル分離装置に於いて、前記
    オイルアキュムレータは更に、 横断方向支持体(42)に固定された半径方向トラス(4
    0)を有し、前記半径方向トラス(40)及び前記横断方
    向支持体(42)はケージ(38)を郭定している中空円筒
    体(18)と、 前記複数個の開口セル(20)を含み、前記ケージ(38)
    に取り外し可能に嵌合する複数個の取り外し可能なブロ
    ック(16)と、 を含んでいることを特徴とするオイル分離装置。
  3. 【請求項3】請求項2のオイル分離装置に於いて、前記
    セル(20)は円筒チューブ(22)を含んでいることを特
    徴とするオイル分離装置。
  4. 【請求項4】請求項1のオイル分離装置に於いて、前記
    セル(20)はハニカム構造体(28)を含んでいることを
    特徴とするオイル分離装置。
  5. 【請求項5】請求項1のオイル分離装置に於いて、前記
    オイル除去装置(12)は水蒸気ノズル(64)を含み、前
    記水蒸気ノズル(64)は前記オイルアキュムレータ(1
    0)に近接してその上方に配置されており、前記水蒸気
    ノズル(64)は前記セル(20)へ向けて過熱水蒸気を噴
    射し、これにより前記セル(20)に捕捉されたオイルが
    除去され前記セル(20)がオイルのない状態になること
    を特徴とするオイル分離装置。
  6. 【請求項6】請求項2のオイル分離装置に於いて、前記
    オイル収集装置(14)は前記中空円筒体(18)内の中心
    に配置され、前記オイル収集装置(14)は前記オイル除
    去装置(12)により除去されたオイルを収集しそれを前
    記オイルアキュムレータ(10)外へ搬送することを特徴
    とするオイル分離装置。
  7. 【請求項7】請求項2のオイル分離装置に於いて、前記
    オイル収集装置(14)はバッフル(66)及び有孔中心収
    集パイプ(68)を有し、前記バッフル(66)は前記オイ
    ル収集装置(14)よりオイルがこぼれることを防止し、
    前記有孔中心収集パイプ(68)は前記オイルアキュムレ
    ータ(10)外へ効率的にオイルを導くことを特徴とする
    オイル分離装置。
  8. 【請求項8】水よりオイルを分離するオイル分離装置に
    して、 その形態から広い表面積を有する複数個の開口セル(2
    0)であって、各セルはオイルが付着するが水が付着し
    ない親油性の表面を有する複数個の開口セル(20)と、
    横断方向支持体(42)に固定された半径方向トラス(4
    0)を有し前記半径方向トラス(40)及び前記横断方向
    支持体(42)はケージ(38)を郭定している中空円筒体
    (18)と、前記複数個の開口セル(20)を含み前記ケー
    ジ(38)に取り外し可能に嵌合する複数個の取り外し可
    能なブロック(16)とを有し、水よりオイルを分離し捕
    捉すべくオイル及び水と接触するよう構成されたオイル
    アキュムレータ(10)と、 前記オイルアキュムレータ(10)と共働するオイル除去
    装置(12)であって、水蒸気ノズル(64)を含み、前記
    水蒸気ノズル(64)は前記オイルアキュムレータ(10)
    に近接してその上方に配置されており、前記水蒸気ノズ
    ル(64)は前記セル(20)へ向けて過熱水蒸気を噴射
    し、これにより前記セル(20)に捕捉されたオイルが除
    去され前記セル(20)がオイルのない状態になるよう構
    成されたオイル除去装置(12)と、 前記オイルアキュムレータ(10)と共働するオイル収集
    装置(14)であって、前記オイル収集装置(14)は前記
    中空円筒体(18)内の中心に配置され、前記オイル収集
    装置(14)はバッフル(66)及び有孔中心収集パイプ
    (68)を有し、前記バッフル(66)は前記オイル収集装
    置(14)よりオイルがこぼれることを防止し、前記有孔
    中心収集パイプ(68)は前記オイルアキュムレータ(1
    0)外へ効率的にオイルを導き、これにより前記オイル
    収集装置(14)は前記オイル除去装置(12)により除去
    されたオイルを収集しそれを前記オイルアキュムレータ
    (10)外へ搬送するオイル収集装置(14)と、 を含んでいることを特徴とするオイル分離装置。
  9. 【請求項9】請求項8のオイル分離装置に於いて、前記
    セル(20)は円筒チューブ(22)を含んでいることを特
    徴とするオイル分離装置。
  10. 【請求項10】請求項8のオイル分離装置に於いて、前
    記セル(20)はハニカム構造体(28)を含んでいること
    を特徴とするオイル分離装置。
  11. 【請求項11】請求項8のオイル分離装置に於いて、前
    記オイルアキュムレータ(10)、前記オイル除去装置
    (12)、前記オイル収集装置(14)は双胴船の船体の間
    に配置されていることを特徴とするオイル分離装置。
  12. 【請求項12】多量の水の水面に漏洩したオイルを回収
    するオイル回収装置にして、 長手方向軸線の周りに回転する回転円筒体(18)と、互
    いに隔置され横に並べて配列された複数個のチューブ
    (28)であって、各々親油性の表面を有し、前記回転円
    筒体(18)の外部より該チューブ(28)の内部にアクセ
    ス可能であるよう半径方向に延在する状態にて前記回転
    円筒体(18)の外面に沿って配列され、オイルを捕捉す
    るよう構成された複数個のチューブ(28)と、 前記回転円筒体(18)に連結され、前記多量の水を経て
    前記回転円筒体(18)を回転させる駆動装置と、 前記回転円筒体(18)及び前記チューブ(28)と共働
    し、前記チューブ(28)に捕捉されたオイルを除去する
    オイル除去装置(12)と、 前記回転円筒体(18)内に配置され、前記オイル除去装
    置(12)により除去されたオイルを収集するオイル収集
    装置(14)と、 を含み、これにより前記多量の水の水面に浮遊するオイ
    ルが前記オイル及び前記水内にて前記回転円筒体(18)
    を回転させることにより収集され前記水より除去され、
    前記回転円筒体(18)の一部が前記多量の水内にて回転
    されるときに前記チューブ(28)はその内部に水が捕捉
    されることを制限しつつ前記オイルを捕捉し、前記捕捉
    されたオイルは前記回転円筒体(18)の回転により前記
    回転円筒体(18)の上方部分へ移動され、該上方部分に
    於いて前記オイル除去装置(12)が捕捉されたオイルを
    前記チューブ(28)より前記オイル収集装置(14)へ移
    動させることを特徴とするオイル回収装置。
  13. 【請求項13】請求項12のオイル回収装置に於いて、前
    記回転円筒体(18)は更に横断方向支持体(42)に固定
    された半径方向トラス(40)を有し、前記半径方向トラ
    ス(40)及び前記横断方向支持体(42)は前記チューブ
    (28)が固定されるケージ(38)を郭定していることを
    特徴とするオイル回収装置。
  14. 【請求項14】請求項12のオイル回収装置に於いて、前
    記互いに隔置され横に並べて配列された複数個のチュー
    ブは親油性の表面を有していることを特徴とするオイル
    回収装置。
  15. 【請求項15】請求項12のオイル回収装置に於いて、前
    記駆動装置は更に前記回転円筒体(18)の一端を囲繞す
    るリング歯車(48)を含み、前記リング歯車(48)は電
    動機により制御可能に駆動される駆動歯車(50)に係合
    していることを特徴とするオイル回収装置。
  16. 【請求項16】請求項12のオイル回収装置に於いて、前
    記オイル除去装置(12)は更に水蒸気ノズル(64)を含
    み、前記水蒸気ノズル(64)は前記回転円筒体(18)に
    近接してその上方に配置されており、前記水蒸気ノズル
    (64)は前記チューブ(28)へ向けて過熱水蒸気を強制
    的に噴射し、これにより前記チューブ(28)に捕捉され
    たオイルが除去され前記チューブ(28)がオイルのない
    状態になることを特徴とするオイル回収装置。
  17. 【請求項17】請求項12のオイル回収装置に於いて、前
    記オイル収集装置(14)はバッフル(66)及び有孔中心
    収集パイプ(68)を有する樋であって、前記回転円筒体
    (18)の実質的に中心に配置され前記チューブ(28)よ
    り除去された前記オイルを収集する樋を含んでいること
    を特徴とするオイル回収装置。
  18. 【請求項18】多量の水の水面に漏洩したオイルを回収
    するオイル回収装置にして、 長手方向軸線の周りに回転する回転円筒体(18)であっ
    て、横断方向支持体(42)に固定された半径方向トラス
    (40)を有し、前記半径方向トラス(40)及び前記横断
    方向支持体(42)はケージ(38)を郭定している回転円
    筒体(18)と、 親油性の表面を有し互いに隔置され横に並べて配列され
    た複数個のチューブ(28)であって、前記回転円筒体
    (18)の外部より前記チューブ(28)の内部にアクセス
    可能であるよう前記ケージ(38)内にて半径方向に延在
    する状態にて前記回転円筒体(18)の外面に沿って配列
    され、オイルを捕捉するよう構成された複数個のチュー
    ブ(28)と、 前記回転円筒体(18)に連結され、前記多量の水を経て
    前記回転円筒体(18)を回転させる駆動装置であって、
    前記回転円筒体(18)の一端を囲繞するリング歯車(4
    8)を含み、前記リング歯車(48)は電動機により制御
    可能に駆動される駆動歯車(50)に係合している駆動装
    置と、 前記回転円筒体(18)及び前記チューブ(28)と共働
    し、前記チューブ(28)に捕捉されたオイルを除去する
    オイル除去装置(12)であって、水蒸気ノズル(64)を
    含み、前記水蒸気ノズル(64)は前記回転円筒体(18)
    に近接してその上方に配置されており、前記水蒸気ノズ
    ル(64)は前記チューブ(28)へ向けて過熱水蒸気を強
    制的に噴射し、これにより前記チューブ(28)に捕捉さ
    れたオイルが除去され前記チューブ(28)がオイルのな
    い状態になるよう構成されたオイル除去装置(12)と、 前記回転円筒体(18)内に配置され、前記オイル除去装
    置(12)により除去されたオイルを収集するオイル収集
    装置(14)であって、バッフル(66)及び有孔中心収集
    パイプ(68)を有する樋を含み、前記樋は前記回転円筒
    体(18)の実質的に中心に配置され前記チューブ(28)
    より除去された前記オイルを収集するよう構成されたオ
    イル収集装置(14)と、 を含み、これにより前記多量の水の水面に浮遊するオイ
    ルが前記オイル及び前記水内にて前記回転円筒体(18)
    を回転させることにより収集され前記水より除去され、
    前記回転円筒体(18)の一部が前記多量の水内にて回転
    されるときに前記チューブ(28)はその内部に水が捕捉
    されることを制限しつつ前記オイルを捕捉し、前記捕捉
    されたオイルは前記回転円筒体(18)の回転により前記
    回転円筒体(18)の上方部分へ移動され、該上方部分に
    於いて前記オイル除去装置(12)が捕捉されたオイルを
    前記チューブ(28)より前記オイル収集装置(14)へ移
    動させることを特徴とするオイル回収装置。
  19. 【請求項19】請求項18のオイル回収装置に於いて、前
    記回転円筒体(18)、前記互いに隔置され横に並べて配
    列されたチューブ(28)、前記駆動装置、前記オイル除
    去装置(12)、前記オイル収集装置(14)は双胴船の船
    体の間に固定されていることを特徴とするオイル回収装
    置。
JP52058995A 1994-02-03 1994-10-05 オイル回収装置 Expired - Fee Related JP3283520B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US191,427 1994-02-03
US08/191,427 1994-02-03
US08/191,427 US5380431A (en) 1994-02-03 1994-02-03 Oil recovery system
PCT/US1994/011742 WO1995021301A1 (en) 1994-02-03 1994-10-05 Oil recovery systems

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09508453A JPH09508453A (ja) 1997-08-26
JP3283520B2 true JP3283520B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=22705474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52058995A Expired - Fee Related JP3283520B2 (ja) 1994-02-03 1994-10-05 オイル回収装置

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP0742859B1 (ja)
JP (1) JP3283520B2 (ja)
KR (1) KR100304403B1 (ja)
AU (1) AU685861B2 (ja)
BR (1) BR9408519A (ja)
CA (1) CA2182171C (ja)
FI (1) FI963059A (ja)
NO (1) NO963223L (ja)
WO (1) WO1995021301A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101278723B1 (ko) * 2010-11-15 2013-06-25 허인순 기름제거장치
GB2485849B (en) * 2010-11-23 2016-01-27 Gobbler Boats Ltd Oil spill recovery vessel
JP5696020B2 (ja) * 2011-10-07 2015-04-08 株式会社アクト 回収装置
KR101853929B1 (ko) * 2016-02-19 2018-05-02 삼성중공업 주식회사 해상 유출기름 제거용 선박
KR102427741B1 (ko) 2021-02-08 2022-08-01 한국과학기술연구원 톱니 드럼형 유회수 장치
CN113774877B (zh) * 2021-09-22 2022-10-14 烟台大学 智能海洋油污吸附装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3608727A (en) * 1970-03-18 1971-09-28 Standard Oil Co Apparatus for removing oil and debris from water
US3576257A (en) * 1970-03-18 1971-04-27 Lockheed Aircraft Corp Fluid separation device
FR2328801A1 (fr) * 1975-10-24 1977-05-20 Albano Renato Procede et appareil pour recuperer les fuites de petrole
DE2551377A1 (de) * 1975-11-15 1977-05-26 Bodan Werft Motoren Und Schiff Vorrichtung zum aufnehmen von schwimmstoffen
US4165282A (en) * 1976-02-26 1979-08-21 Bennett Pollution Controls Ltd. Oil recovery method and apparatus
SU716567A1 (ru) * 1978-03-20 1980-02-25 Предприятие П/Я А-1158 Фильтр дл очистки жидкостей
GB2020563B (en) * 1978-04-11 1982-10-06 Hydroconic Ltd Removing oil from water
US4978448A (en) * 1989-10-10 1990-12-18 Nikiforos Terokomos System for recovery of floating material from the surface of a body of water

Also Published As

Publication number Publication date
KR100304403B1 (ko) 2001-11-22
BR9408519A (pt) 1997-08-19
AU685861B2 (en) 1998-01-29
EP0742859A4 (en) 1997-05-07
FI963059A (fi) 1996-10-01
CA2182171C (en) 2002-09-24
NO963223D0 (no) 1996-08-01
CA2182171A1 (en) 1995-08-10
EP0742859A1 (en) 1996-11-20
NO963223L (no) 1996-09-16
EP0742859B1 (en) 2002-02-06
FI963059A0 (fi) 1996-08-02
JPH09508453A (ja) 1997-08-26
WO1995021301A1 (en) 1995-08-10
AU7980594A (en) 1995-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5380431A (en) Oil recovery system
US5030363A (en) Oil retriever with interchangeable collection tanks and method of use therefor
US6471862B1 (en) Oil skimming apparatus
US4551244A (en) Spilled oil processing catamaran
US4514299A (en) Apparatus for the recovery of oils or other similar pollutants floating on bodies of water, including the open seas
US20120012535A1 (en) Oil skimmer conveyor
CN207047817U (zh) 石油泄漏污染处理回收装置
JP3283520B2 (ja) オイル回収装置
CN107574805A (zh) 石油泄漏污染处理回收装置
EP0016000A1 (en) DEVICE AND METHOD FOR SKIMMING OFF LIQUID.
US11248355B2 (en) Multifunctional recovery apparatus of shore adhesion oils
US4978448A (en) System for recovery of floating material from the surface of a body of water
US20050035070A1 (en) Device and method for the removal of oil or floating materials from a water surface
RU2217552C2 (ru) Устройство для удаления жидких плавающих загрязнений с поверхности воды
US5427681A (en) Oil removal device
RU2490213C1 (ru) Устройство для удаления поверхностного слоя нефтесодержащих жидкостей
CN116517060A (zh) 一种湖泊生态修复用淤泥清理收集设备
US5314618A (en) Oil skimmer
CN212797239U (zh) 一种新型液面浮油收集装置
JPH10152094A (ja) 湖沼水質浄化改善処理船
US6627090B2 (en) Submersion drum skimmer
HUT70676A (en) Purification of water contaminated with kerosene, oil, petrol and ther organic materials by means of and adsorptional process, adsorptional modules, method and apparatus for purifying such water
EP4019700B1 (en) High viscosity oil recovery device for sea spill and method thereof
GB2233573A (en) Oil recovery
EP0016065A1 (en) Vessel for scavenging oil

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees