JP3281340B2 - 石膏ボードの破砕選別装置 - Google Patents

石膏ボードの破砕選別装置

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JP3281340B2
JP3281340B2 JP28681199A JP28681199A JP3281340B2 JP 3281340 B2 JP3281340 B2 JP 3281340B2 JP 28681199 A JP28681199 A JP 28681199A JP 28681199 A JP28681199 A JP 28681199A JP 3281340 B2 JP3281340 B2 JP 3281340B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表裏両面のうち少
なくとも片面に紙が貼着された石膏ボードを破砕すると
共に、石膏の破片と紙の破片とに選別する石膏ボードの
破砕選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の壁材に防音、防火機能を持たせる
ために壁材に使用される石膏ボードは、その製造上及び
使用上における便宜上の理由から、図11に示すよう
に、石膏を固めた石膏板部60の両面(又は片面)に紙
62が貼り着けられて製造されている。このため、建物
を壊して石膏ボードを廃棄処分しようとする場合には、
紙62が貼り着けられていることにより、紙が土中で発
酵、発熱するので石膏ボードを土中に埋めて処分するこ
とは規制されている。
【0003】また石膏ボードは、石膏が主成分であるこ
とにより焼却処分することもできないので、石膏部分と
紙の部分とを分離して処分しなければならない。石膏部
分と紙の部分とを分離すれば石膏は、行政機関に許認可
された安定型処分場に埋めて処分することができると共
に、紙は焼却処分することが可能となるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、このような石膏部分と紙の部分とを分離するための
適当な装置がなかった。たとえば石膏ボードを200〜
1600r.p.m.で高速回転するコーンクラッシャ
ー等で破砕すると、紙の繊維が切れて粉々になってしま
い、破砕された細かい石膏分と混じり合って石膏と紙と
を完全分離することができない。紙はある程度の大きさ
を保って石膏から分離することができないと、各々を別
々の方法で処理することができないので、石膏ボードの
廃棄処分は難しい問題となっていただけでなく、石膏ボ
ードのリサイクル利用を図ることもできないという問題
があった。
【0005】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、石
膏部分と紙の部分とを確実に分離して、石膏ボードの廃
棄処分を容易にすることができると共に、石膏ボードの
リサイクル利用を可能にすることができる石膏ボードの
破砕選別装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、表裏両面のうち少なくとも片面に紙が貼着
された石膏ボードを破砕すると共に、石膏の破片と紙の
破片とに選別する石膏ボードの破砕選別装置であって、
一端部に前記石膏ボードの破片の供給口を有し他端部に
被選別物の排出口を有する筒状の搬送ケーシングと、前
記搬送ケーシング内にこの長さ方向に延在するよう収納
され互いに平行な2軸を有する2本のスクリューコンベ
ヤとを備え、前記搬送ケーシングの下面部に多数の破片
落下用の孔を形成し、前記スクリューコンベヤのらせん
状板部の外周部に沿って外面に凹凸形状を有する帯状の
挟圧用板部を設け、前記搬送ケーシングの下面部の内面
と前記スクリューコンベヤの挟圧用板部の外面との間に
石膏ボードの破片を挾んでスクリューコンベヤが回転す
ることにより、石膏ボードを摺り潰したり揉み解したり
して石膏の破片と紙の破片とに分離し、前記分離された
石膏の破片は前記搬送ケーシングの破片落下用の孔から
落下し、前記分離された紙の破片は前記スクリューコン
ベヤが回転することにより前記搬送ケーシング内を上方
に搬送されて前記被選別物の排出口から排出されるよう
に構成したものである。
【0007】このような構成の石膏ボードの破砕選別装
置によれば、搬送ケーシングの下面部の内面とスクリュ
ーコンベヤの挟圧用板部の外面との間に石膏ボードの破
片を挾んで、スクリューコンベヤが回転することにより
石膏を摺り潰したり揉み解したりして、紙がある程度の
大きさを保って石膏の部分と紙の部分とに分離すること
ができるので、石膏ボードの廃棄処分を容易にすると共
に、石膏ボードのリサイクル利用を可能にすることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図1
0は、本発明の第1の実施の形態に係る石膏ボードの破
砕選別装置ついて説明するために参照する図である。
【0009】図1ないし図3は、本実施の形態に係る石
膏ボードの破砕選別装置20を示す図である。同図にお
いて、石膏ボードの破砕選別装20の支持フレーム21
には、45°位に傾いた状態で筒状の搬送ケーシング2
3が支持されて設けられている。そして、この搬送ケー
シング23の下端部には、石膏ボードの破片を入れるホ
ッパー25(供給口)が設けられ、搬送ケーシング23
の上端部には、石膏の部分と分離されて選別された紙
(被選別物)の破片が排出される排出口27が設けられ
ている。
【0010】搬送ケーシング23内には、図4に示すよ
うな、互いに平行な2軸を有する2本のスクリューコン
ベア32,33が、搬送ケーシング23の長さ方向に延
在するよう収納されている。スクリューコンベア32,
33は、各々の軸部材34,35の周りにらせん状板部
30,31が設けられて形成されている。
【0011】スクリューコンベア32のらせん状板部3
0は右ネジと同方向のねじれ方向を有し、スクリューコ
ンベア33のらせん状板部31は左ネジと同方向のねじ
れ方向を有している。図4に示す軸部材34,35の図
中下端部には互いに噛み合うギア(図示せず)が設けら
れ、そのギアの一方がモータ37(図3参照)により駆
動されることにより他方のギアも同時に回転するように
なっている。
【0012】図4においては(図5,6,10において
も)、分かり易くする便宜上、らせん状板部30,31
の外周の仮想円筒面が互に接触するように描かれている
が、実際はその機能を向上させるために、らせん状板部
30,31と軸部材34,35の各々の半径の差の半分
位が互に重なるよう、互のらせん状板部間に入り込むよ
うに組み立てられている。
【0013】図7に示すように、スクリューコンベア3
2のらせん状板部30にはその外周部に沿って、その断
面が逆L字状になるように、帯状の挟圧用板部36が溶
接により一体的に設けられている。スクリューコンベア
33のらせん状板部31にも、その外周部に沿って同様
の帯状の挟圧用板部36が溶接により一体的に設けられ
ている。
【0014】図7において、らせん状のらせん状板部3
0が回転するときに搬送ケーシング23に近接する位置
の移動方向が図中の矢印方向だとすると、挟圧用板部3
6の図中らせん状板部30より左側(移動前方側)は、
その右側(移動後方側)の挟圧用板部36のように伸び
ていないので、紙や石膏ボードの破片を移動前方側に運
び易くすることができる。
【0015】この挟圧用板部36の外面には、図8に示
すように、その円周方向に間隔をおいて、その幅方向に
伸びる凸条部36aが溶接により形成されている。図7
において、凸条部36aの高さは、図中左側が低く、図
中右側が高くなるように形成されている。このことによ
り、凸条部36aの移動前方側と搬送ケーシング23と
の間の隙間を、凸条部36aの移動後方側と搬送ケーシ
ング23との間の隙間より大きくして、凸条部36aの
移動時に石膏片を噛み込み易くしてある。
【0016】挟圧用板部36の凸条部36aは、耐摩耗
性に優れたCr系の溶接棒を用いて硬化肉盛溶接をする
ことにより形成してもよいし、或はS45C等の高炭素
系丸鋼を溶接して、バーナーで加熱後に油をかけて冷却
することにより焼き入れをして、高炭素系丸鋼の凸条部
36aを硬化するようにしてもよい。
【0017】スクリューコンベア32,33は、図4に
おける長さL1の部分においては、図5に示すように、
円周方向において同じ形状になっているが、図4におけ
る長さL2の部分、すなわち図1のホッパー25から露
出する長さ部分においては、図6及び図9に示すよう
に、らせん状板部30,31はその円周方向に間隔をお
いて、丸鋸状の刃部30a,31aと切欠き30b,3
1bが各々複数ずつ形成されている。
【0018】また図9に示すように、図4における長さ
L2の部分のらせん状板部30,31の外周部の挟圧用
板部36の幅や凸条部36aの長さは、図4における長
さL1の部分におけるそれら、すなわち図7に示すそれ
らに比べて小さい寸法で形成されているので、噛み込み
と搬送の機能を両立させることができる。
【0019】図10に示すように、搬送ケーシング23
は、U字型トラフ23aと、このU字型トラフ23aの
上開口部を塞ぐカバー板23bとを、ボルトとナットで
締め付け固定することにより構成されている。U字型ト
ラフ23aは、4.5〜9mm位の厚さのパンチングメ
タル(SS)により形成されている。
【0020】スクリューコンベア32,33の挟圧用板
部36の凸条部36aの頭頂部と、搬送ケーシング23
のU字型トラフ23aの内面との間には、破砕する石膏
ボードの厚さより狭い隙間が形成されている。搬送ケー
シング23のU字型トラフ23aの、スクリューコンベ
ア32,33との近傍部とその底面部には、径が10m
m位の多数の孔Hが形成されている。
【0021】一方、図1に示すように、搬送ケーシング
23の上端部の排出口27には、傾斜して配置された排
出ダクト40の上端部が接続されており、この排出ダク
ト40の下端部には被選別物である紙を貯める貯蔵袋
(図示せず)の口が接続される。
【0022】搬送ケーシング23の下面部の下側にはス
クリューコンベヤ42が設けられており、上記多数の孔
Hから落下する石膏の破片を搬送ケーシング23の下面
部に沿って上方に搬送するようになっている。そしてこ
のスクリューコンベヤ42の上端部には排出口があり、
この排出口には石膏の破片を排出するための排出ダクト
44の上端部が接続されている。排出ダクト44は逆さ
V字型をしていて、その2つの下端部の各々には石膏の
破片を貯める貯蔵袋(図示せず)の口が接続される。
【0023】このような構成の石膏ボードの破砕選別装
置20の使用方法について、以下に説明する。まず、廃
棄用の石膏ボードをパワーシャベル等で挾んでホッパー
25に入れられる位の大きさに砕き、そしてその砕いた
石膏ボードの破片をホッパー25に入れる。すると図6
に示すように、スクリューコンベア32,33の円周上
部が互いに接近する方向に回転することにより、ホッパ
ー25から入れられた石膏ボードの大きな破片は、2本
のスクリューコンベヤ32,33のらせん状板部30,
31の刃部30a,31aの相互間に噛み込まれて粗く
破砕される。
【0024】ここで前述のように、ホッパー25から露
出する(図4における長さL2の部分の)スクリューコ
ンベヤ32,33のらせん状板部30,31の外周部の
挟圧用板部36の幅や凸条部36aの長さは、図4にお
ける長さL1の部分におけるらせん状板部30,31の
挟圧用板部36の幅や凸条部36aの長さ、すなわち図
7に示すらせん状板部30,31の挟圧用板部36の幅
や凸条部36aの長さに比べて小さい寸法で形成されて
いるので、石膏ボードの破片の噛み込みと搬送の機能を
両立させることができる。
【0025】もし、図4における長さL2の部分のらせ
ん状板部30,31の挟圧用板部36の幅や凸条部36
aの長さと、図4における長さL1の部分における挟圧
用板部36の幅や凸条部36aの長さが等しかったら、
石膏ボードの破片や紙が挟圧用板部36と軸部材34,
35との間に詰まって搬送されなくなるからである。
【0026】図4において、長さL2におけるスクリュ
ーコンベア32,33のらせん状板部30,31の刃部
30a,31aにより粗破砕された石膏ボードの破片
は、スクリューコンベア32,33の回転により図中上
方に搬送される。この搬送された石膏ボードの破片は、
同図における長さL1において、図10に示すように、
刃部30a,31aの無いスクリューコンベア32,3
3の挟圧用板部36の凸条部36aと、搬送ケーシング
23のU字型トラフ23aの下面部の内面との間に挾ま
れて細かく摺り潰したり揉み解したりされる。
【0027】すなわち、上記粗く破砕された石膏ボード
の破片は、スクリューコンベア32,33の回転によ
り、それらの長さ方向において隣合うらせん状板部3
0,30及びらせん状板部31,31の間に挾まれて搬
送されると共に、石膏ボードの破片の一部はスクリュー
コンベア32,33の挟圧用板部36の凸条部36a
と、搬送ケーシング23のU字型トラフ23aの下面部
の内面との間に挾まれる。
【0028】前述のように、図7において、らせん状の
らせん状板部30が回転するときに搬送ケーシング23
に近接する位置の移動方向が図中の矢印方向だとする
と、挟圧用板部36の図中らせん状板部30より左側
(移動前方側)は、その右側(移動後方側)の挟圧用板
部36のように伸びていないので、紙や石膏ボードの破
片を移動前方側に運び易くすることができる。もし、挟
圧用板部36の移動前方側がその移動後方側と同様に長
く伸びていると、挟圧用板部36の移動前方側と軸部材
34,35との間に紙や石膏ボードの破片が詰まって搬
送されなくなるからである。
【0029】また、図7において、凸条部36aの高さ
は、図中左側が低く、図中右側が高くなるように形成さ
れている。このことにより、凸条部36aの移動前方側
と搬送ケーシング23との間の隙間を、凸条部36aの
移動後方側と搬送ケーシング23との間の隙間より大き
くして、凸条部36aの移動時に石膏片を噛み込み易く
することができる。
【0030】また、図8に示すように、挟圧用板部36
の外面には多数の凸条部36aが形成されていると共
に、搬送ケーシング23のU字型トラフ23aには多数
の孔Hが形成されていることにより、石膏ボードの破片
は挟圧用板部36の凸条部36aとU字型トラフ23a
の下面部の内面との間の隙間内にしっかりと捕捉される
と共に、摺り潰したり揉み解したりされる。スクリュー
コンベア32,33はこのような動作を適切に行わせる
ために、5〜50r.p.m.位の低速で回転させる。
200r.p.m.以上の高速で回転させると紙の破片
は粉々になって石膏と分離できなくなってしまうからで
ある。
【0031】そして孔Hの径より小さく砕かれた(粒径
10mm以下の)石膏ボードの破片はU字型トラフ23
aの孔Hから落下すると共に、石膏ボードの破片に貼ら
れていた紙は上記揉まれたときに石膏の部分から剥離し
て、ある程度の大きさ(少なくとも孔Hの径より大き
い)を確保して搬送ケーシング23内に残る。また、ス
クリューコンベア32,33を正回転に対し適切な比率
で逆回転させることにより、石膏と紙をより確実に分離
させることができる。
【0032】上記孔Hから落下した石膏ボードの破片は
スクリューコンベヤ42のケーシング内に入り、スクリ
ューコンベヤ42の作動により上方に送られて、排出口
から排出されて排出ダクト44を通って前記貯蔵袋内に
貯蔵される。また上記搬送ケーシング23内に残った紙
の部分は、スクリューコンベア32,33の作動により
上方に送られて排出口27から排出されて、排出ダクト
40を通って前記貯蔵袋内に貯蔵される。
【0033】本実施の形態においては、搬送ケーシング
23を45°位に傾けて配置させたことにより、次のよ
うな効果を有することができる。 (1)石膏は重いので傾いた搬送ケーシング23中で下
方に行こうとするのに対し、紙は軽いので傾いた搬送ケ
ーシング23中で容易に上方に搬送されることにより、
石膏と紙を比重選別することができる。 (2)搬送ケーシング23が傾いているため、石膏ボー
ドの破片はなかなか搬送ケーシング23の先端(上端)
側に進むことができないので、石膏ボードの破片はそれ
だけ長時間破砕動作を受けることになり、石膏と紙の選
別を効果的に行うことが可能となる。 (3)搬送ケーシング23が傾いていると共に、スクリ
ューコンベヤ42も同様に傾いていて、それらの排出口
27はそれらの上端部にあるので、被選別物の石膏と紙
はそれらの上端部から落下させて貯蔵袋等の容器に容易
に収納することができる。
【0034】なお、上記実施の形態においては搬送ケー
シング23を45°位傾けて設けた場合について説明し
たが、搬送ケーシング23の傾き角度は45°位に限定
する必要はなく、搬送ケーシング23の傾き角度は何度
でもよく、或は、搬送ケーシング23は傾けないで水平
に設けてもかまわない。
【0035】また、前記実施の形態においては石膏ボー
ドを破砕する石膏ボードの破砕選別装置20について説
明したが、本発明の石膏ボードの破砕選別装置20は石
膏ボードの他に、乾燥した廃材の木材を破砕するために
用いることもできる。このような廃材の木材を約30〜
50mm平方位で厚さ20mm位の大きさのチップ材に
して、この木材のチップ材を石膏ボードの破砕選別装置
20のホッパー25から投入すれば、石膏ボードの破砕
選別装置20により圧縮解砕作用を受けるため、図12
に示すように、木の繊維64が揉みほぐされ、つまり捩
られたり、折り曲げられたりしてやわらかくなると同時
に、短く切断されて、搬送ケーシング23に形成された
前記孔Hから落ちるため、木材を一定の大きさの柔らか
いそぼろ(或はでんぶ)状にすることができる。
【0036】また、搬送ケーシング23の孔Hから落ち
なかった孔Hより大き目のチップ材は再びホッパー25
にリターン搬送させることにより、全量の木材のチップ
材をそぼろ状にすることができる。このようにして得ら
れたそぼろ状の木材は家畜舎等の床に敷いてその上に家
畜が寝るのに最適である他、堆肥化し易く安価な肥料と
して使用することができる。
【0037】また、上記そぼろ状の木材は従来は樹木の
皮等から作られるもので、大変柔らかく有機肥料の材料
として用いられるが、本発明の石膏ボードの破砕選別装
置20を用いることにより、建築廃材等の木材チップか
ら、上記樹木の皮等から作られた従来のそぼろ状の材料
と同等のものを作ることができ、家屋等の建築廃材のリ
サイクル化に新しい道を開くものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、搬
送ケーシングの下面部の内面とスクリューコンベヤの挟
圧用板部の外面との間に石膏ボードの破片を挾んで、ス
クリューコンベヤが回転することにより石膏を摺り潰し
たり揉み解したりして、紙がある程度の大きさを保って
石膏の部分と紙の部分とに分離することができるので、
石膏ボードの廃棄処分を容易にすると共に、石膏ボード
のリサイクル利用を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る石膏ボードの
破砕選別装置20を示す側面図である。
【図2】図1に示す石膏ボードの破砕選別装置20の上
面図である。
【図3】図1に示す石膏ボードの破砕選別装置20をホ
ッパー25側から見た正面図である。
【図4】スクリューコンベア32,33を示すその概略
上面図である。
【図5】図4におけるスクリューコンベア32,33の
V−V線断面図である。
【図6】図4におけるスクリューコンベア32,33の
VI−VI線断面図である。
【図7】図5におけるスクリューコンベア32のVII
−VII線断面図である。
【図8】図7における凸条部36aを示す挟圧用板部3
6の部分拡大斜視図である。
【図9】図6におけるスクリューコンベア32のらせん
板部30の刃部30a及び切欠き30bを示す部分拡大
斜視図である。
【図10】図4におけるスクリューコンベア32,33
のV−V線位置における搬送ケーシング23及びスクリ
ューコンベア32,33の断面図である。
【図11】石膏ボードの断面図である。
【図12】石膏ボードの破砕選別装置20を木材に応用
した場合の実施の形態について示す搬送ケーシング23
内の状態の平面図である。
【符号の説明】
20 石膏ボードの破砕選別装置 21 支持フレーム 23 搬送ケーシング 23a U字型トラフ 23b カバー板 25 ホッパー 27 排出口 30,31 らせん状板部 30a,31a 刃部 30b,31b 切欠き 32,33 スクリューコンベア 34,35 軸部材 36 挟圧用板部 36a 凸条部 40 排出ダクト 42 スクリューコンベヤ 44 排出ダクト 60 石膏板部 62 紙 64 そぼろ状の木材 H 孔

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面のうち少なくとも片面に紙が貼
    着された石膏ボードを破砕すると共に、石膏の破片と紙
    の破片とに選別する石膏ボードの破砕選別装置であっ
    て、 一端部に前記石膏ボードの破片の供給口を有し他端部に
    被選別物の排出口を有する筒状の搬送ケーシングと、 前記搬送ケーシング内にこの長さ方向に延在するよう収
    納され互いに平行な2軸を有する2本のスクリューコン
    ベヤとを備え、 前記搬送ケーシングの下面部に多数の破片落下用の孔を
    形成し、 前記スクリューコンベヤのらせん状板部の外周部に沿っ
    て外面に凹凸形状を有する帯状の挟圧用板部を設け、 前記搬送ケーシングの下面部の内面と前記スクリューコ
    ンベヤの挟圧用板部の外面との間に石膏ボードの破片を
    挾んでスクリューコンベヤが回転することにより、石膏
    ボードを摺り潰したり揉み解したりして石膏の破片と紙
    の破片とに分離し、 前記分離された石膏の破片は前記搬送ケーシングの破片
    落下用の孔から落下し、 前記分離された紙の破片は前記スクリューコンベヤが回
    転することにより前記搬送ケーシング内を上方に搬送さ
    れて前記被選別物の排出口から排出されるようにしたこ
    とを特徴とする石膏ボードの破砕選別装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送ケーシングが、前記供給口が下
    側に、前記排出口が上側に配置されるように、傾けて設
    けられることを特徴とする請求項1に記載の石膏ボード
    の破砕選別装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ケーシングの下側に第3スクリ
    ューコンベヤを設け、 この第3スクリューコンベヤが回転することにより前記
    破片落下用の孔から落下して入ってきた石膏の破片を搬
    送ケーシングの長さ方向に沿って上方に搬送した後排出
    口から排出するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の石膏ボードの破砕選別装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ケーシングの下端部の石膏ボー
    ドの破片の供給口から前記2本のスクリューコンベヤの
    下端部が露出し、 このスクリューコンベヤの露出部分のらせん状板部に円
    周方向に間隔を置いて丸鋸状の刃部と切欠きが各々複数
    ずつ形成され、 2本のスクリューコンベヤのらせん板部の円周上部が互
    いに接近する方向に回転することにより前記供給口から
    入れられた石膏ボードの破片を2本のスクリューコンベ
    ヤの前記刃部が相互間に噛み込んで破砕するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の石膏ボードの破砕選
    別装置。
  5. 【請求項5】 前記分離された石膏の破片と紙の破片は
    選別されて別々の容器に収納されることを特徴とする請
    求項1に記載の石膏ボードの破砕選別装置。
  6. 【請求項6】 前記スクリューコンベヤを5r.p.
    m.〜50r.p.m.程度の低速で回転させるように
    したことを特徴とする請求項1に記載の石膏ボードの破
    砕選別装置。
  7. 【請求項7】 前記スクリューコンベヤを正回転させる
    時間、回数に対し適切な比率の時間、回数で逆回転させ
    るようにしたことを特徴とするに記載の石膏ボードの破
    砕選別装置。
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