JP3280446B2 - カニューレ クランプ - Google Patents

カニューレ クランプ

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JP3280446B2 JP01561393A JP1561393A JP3280446B2 JP 3280446 B2 JP3280446 B2 JP 3280446B2 JP 01561393 A JP01561393 A JP 01561393A JP 1561393 A JP1561393 A JP 1561393A JP 3280446 B2 JP3280446 B2 JP 3280446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカテーテルに関する。
更に特定すると、ハウジング内にカニューレを固定する
ための締め付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1990年11月27日に発行された米
国特許第4,973,312号には、硬膜外領域と硬膜
蜘蛛膜を通して、脊椎の蜘蛛膜下領域にフレキシブル
なカテーテルの挿入を行うためのシステム装置が開示さ
れている。このシステムは、硬膜外領域に挿入するため
の尖った挿入端部とハブを備えた出口端部とを有する孔
開き針状部と、その孔開き針状部内を軸方向に動くこと
ができるようにうまく配置された末端部を有するカニュ
ーレであって、そのカニューレを孔開き針状部内に向か
って進行させることによって硬膜蜘蛛膜上に張力がか
かるように硬膜蜘蛛膜に対してその末端部を支持する
ことのできるカニューレと、孔開き針状部の中でそのカ
ニューレが軸方向に動かないように固定するために孔開
き針状部の出口端部でそのハブにうまく取り付けられて
しっかり締めることのできる手段とから構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、カニューレがその硬膜に圧力をかけている場合に、
その硬膜外用針状部にそのカニューレをしっかりと締め
付け固定することのできる締め付け装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における主要な目
的を達成するために、硬膜外用針状部にカニューレ等の
チューブをしっかり締め付けるための締め付け装置は、
前記チューブを受け入れるための細長い中空の(孔あき
の)シリンダー状のハウジングであって、その軸に対し
て垂直方向に形成されていて直径方向に対向する位置関
係にある一対の穴が設けられているハウジングと、柄部
分で一端が結合されていてその間にテーパー状のスロッ
トを形成する対向している一対のフレキシブルなアーム
を持つクリップとを備えており、ここでそのクリップは
前記ハウジングに形成された穴を貫通してぴったりと適
合する位置関係になるように挿入されている。
【0005】
【発明の作用・効果】このように構成したことによっ
て、そのクリップが引き込まれた場合(柄部分を引いて
クリップのアームがハウジング内に引っ込んだ状態)
はそのチューブはハウジング内でスライドできるように
その対向するアームの間に緩く受け入れられ、またその
クリップが突き出した場合(柄部分を押してクリップの
アームがハウジングから突き出した状態)にはそのチュ
ーブはハウジング内で対向するアームによって把持され
るようになっている。
【0006】
【実施例】図1には、カニューレ13が挿通されていて
尖った端部12を有しており、かつ患者の背中14に挿
入されている孔開き硬膜外用針状部10の配置が示され
ている。ここでカニューレ13は、患者の背中14の脊
椎のきょく状突起(spinous processes)16の間を通
して更に靭帯フラバム(ligamentum flavum)18を通
過させて硬膜外領域20に挿入されている。針状部10
の反対側の端部には従来から知られているような円錐形
状の内壁面を有しているハブ(hub:円筒部分)22が
設けられており、そのハブ22は、カニューレが軸方向
に動かないように締め付け固定するための締め付け装置
26のテーパー状の延長部分24を受け入れることがで
きるようになっている。その詳細については、図2〜図
6を用いて説明が行われる。
【0007】締め付け装置のハウジング28は、細長い
シリンダー状であって薄い壁面を有しており、そして孔
が設けられたスリーブに形成されているか、あるいはま
た、広がったヘッド部分32を設けた開口端とテーパー
状の延長部分24及び肩部分36を設けた反対側の開口
端とを持つプラスチック製のハウジングとすることが好
ましい。延長部分24は、硬膜外用針状部10ハブ2
2とのちょうどよい摩擦嵌合をもたらしている。カニュ
ーレ13は硬膜外領域20の中へ伸び出すように、ハウ
ジング28と針状部10の中を通して緩く嵌挿されてい
る。
【0008】スリーブ28には、直径方向に反対で軸
方向に垂一対の穴40,42が形成されている。そ
の穴40,42は例えば長方形や正方形の四角形やある
いは円形や卵型の形状をしている。クリップ44は柄部
分46、及びその柄部分46から軸方向に延びていて間
隔を保って対向しているアーム48,50とを備えてお
り、フレキシブルなプラスチックで形成されている。そ
して穴40,42の形状に対応する形状に形成されてお
り、その穴40,42の中をうまくスライドできるよう
になっている。アーム48,50の間に形成されるテー
パー状のスロット52は、その末端部54,56ではカ
ニューレ13の直径よりも大きな幅となっており、一方
柄部分46に隣接する位置ではカニューレ13の直径よ
りも小さな幅となっている。その理由については、説明
を進めるに従って明らかになってくるであろう。
【0009】アーム48,50の末端部54,56は、
穴40,42の高さよりも小さい間隔の鋭い先端部5
8,60と、穴40,42の高さよりも大きな間隔の外
側の鈎部分58,60とに形成されていて、穴40,4
2にそのクリップ44が容易に挿入でき、かつハウジン
グ28からそのクリップ44が外れないようになってい
ることが好ましい。
【0010】図2及び図3に示したようにこの操作にお
いては、クリップ44のアーム48,50の間に挟まれ
て硬膜外用針状部10に挿入されているチューブ状のカ
ニューレ13は、硬膜蜘蛛膜62が張力がかかってい
る状態になるように、その蜘蛛膜62に対して支持を行
うべく硬膜外領域へと延ばされる。この点についてはア
メリカ特許明細書4,973,312号に記載されてお
り、その記載については参照文献としてここに組み入れ
られる。それからクリップ44は図4に示すようにハウ
ジング28を貫通して軸に対して垂直方向に突き出
れ、それによってカニューレ13がハウジング28の内
壁面に押し付けられ、かつスロット52の狭い端部方向
にそのカニューレに力が加えられるため、アーム48,
50の間でそのカニューレが締め付けられるようになっ
ている。アーム48,50は広いことが好ましい。即
ち、そのカニューレが破損するのを防ぐことができる程
度の充分な幅を有していることが好ましい。次にクリッ
プ44は図5に示すように、しっかりと把持されている
カニューレ13を伴ったまま穴40,42を通してハウ
ジング28内を自由にスライドすることができ、それに
よって膜62に望ましい張力がかかった状態を維持する
ことができる。カニューレ13をはずしたい場合には、
クリップ44はヘッド68でつかまれて図6に示されて
いる位置にまでハウジング内に引っ込められる。そして
それによってそのカニューレはハウジング28の内壁面
に当接し、柄部分46に隣接するアーム48,50によ
る把持から開放される。
【0011】添付された請求の範囲によって定義づけら
れる本発明の目的及び権利範囲から逸脱しない範囲で、
ここに例示されかつ説明がなされている本発明の実施例
を、変形、修飾を行うことができることは言うまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる締め付け装置を用いて締め付け
られており、かつ脊椎の硬膜外領域に挿入されているカ
ニューレが挿通されている硬膜外用針状部の正面図であ
る。
【図2】図1における締め付け装置の斜視図であって、
部分的に削除して示されており、そして前記カニューレ
は軸方向に動かないように締め付け固定されている状態
を示す斜視図である。
【図3】図2におけるライン3−3に沿って切断された
断面図であって、クリップがハウジング内部に引っ込ん
でいる位置にある状態を示す断面図である。
【図4】図3に対応する断面図であって、前記クリップ
が充分に突き出してハウジング内部で前記カニューレと
噛み合う位置にある状態を示す断面図である
【図5】図3に対応する断面図であって、前記クリップ
は幾分引っ込んでいてハウジング内部で前記カニューレ
と噛み合う位置にある状態を示す断面図である。
【図6】図3に対応する断面図であって、前記クリップ
さらに引っ込んで、そのクリップアームから前記カニ
ューレが離れた位置にある状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…針状部、13…カニューレ、20…硬膜外領域、
22…ハブ、24…延長部分、28…ハウジング、4
0,42…穴、44…クリップ、46…柄部分、48,
50…アーム、52…テーパー状スロット、58,60
…先端部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 25/00 420 A61M 5/158 A61M 25/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューブを閉塞させることなく前記チュー
    ブを摩擦によってしっかり締め付けるための締め付け装
    であって、 その締め付け装置は、前記チューブを軸方向に挿入する
    ためのシリンダー状であってかつその軸に対して垂直方
    向で直径方向に対向する位置関係に形成されている一対
    の穴が設けられたハウジングと、柄部分で一端が結合さ
    れていてその間にテーパー状のスロットを形成する一対
    の対向したフレキシブルなアームを持つクリップとを備
    えており、 ここでそのクリップは前記ハウジング内のチューブ
    に対して垂直にハウジングの壁面に形成された前記穴を
    貫通してぴったりと適合する位置関係で挿入されてい
    て、そのクリップがハウジング内に引き込まれた場合に
    はそのチューブはその対向するアームスライドで
    きるように緩く受け入れられていて、またそのクリップ
    がハウジングから突き出された場合にはそのチューブは
    対向するアームによって摩擦により把持されるように構
    成されていることを特徴とする締め付け装置。
  2. 【請求項2】前記クリップの柄部分には一方の端部に前
    記穴の直径よりも大きな直径を持つヘッドが設けられて
    おり、また、前記対向するフレキシブルなアームには末
    端部分にハウジングの壁と共同する鈎状の先端部分が設
    けられていることによって、前記クリップが、前記ヘッ
    ドと前記鈎状の先端部分との間でハウジング内を自由に
    前記シリンダーの軸に対して垂直方向に動くことができ
    ることを特徴とする請求項1記載の締め付け装置。
  3. 【請求項3】前記テーパー状のスロットは、前記チュー
    ブがハウジングの壁面と対向するアームとの間に摩擦に
    よって把持されるようにクリップの柄部分に隣接する位
    置が前記チューブの直径よりも小さな幅に形成されてお
    り、それによってハウジングからそのクリップが突き出
    された場合にそのチューブが閉塞することなく締め付け
    固定されることを特徴とする請求項2記載の締め付け装
    置。
  4. 【請求項4】前記鈎状になっている先端部分は尖ってい
    て、その鋭い先端部の間隔は前記穴の中に前記アームが
    容易に挿入できるようにその穴の幅よりも小さく、また
    鈎部分の幅は前記ハウジングから前記クリップが引っ込
    んで外れないように前記穴の幅よりも大きく形成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の締め付け装置。
  5. 【請求項5】前記クリップが、フレキシブルなプラスチ
    ックで形成されることを特徴とする請求項1記載の締め
    付け装置。
  6. 【請求項6】前記クリップが、方形の断面を有している
    ことを特徴とする請求項5記載の締め付け装置。
  7. 【請求項7】前記クリップが、円形の断面を有している
    ことを特徴とする請求項5記載の締め付け装置。
  8. 【請求項8】前記クリップが、卵型の断面を有している
    ことを特徴とする請求項5記載の締め付け装置。
  9. 【請求項9】前記シリンダー状のハウジングには硬膜外
    用の針状部のハブに挿入できるように一端部にテーパー
    状の延長部分が設けられており、また前記チューブは前
    記硬膜外用の針状部に挿入されたカニューレであること
    を特徴とする請求項3記載の締め付け装置。
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