JP3279927B2 - 画像符号化方法及びその装置 - Google Patents

画像符号化方法及びその装置

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JP3279927B2
JP3279927B2 JP15063296A JP15063296A JP3279927B2 JP 3279927 B2 JP3279927 B2 JP 3279927B2 JP 15063296 A JP15063296 A JP 15063296A JP 15063296 A JP15063296 A JP 15063296A JP 3279927 B2 JP3279927 B2 JP 3279927B2
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哲之 松家
章喜 田中
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渡 藤川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン信号の
画像符号化方法及びその装置、並びに画像処理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、動画像符号化技術の発達にともな
い、テレビ電話、テレビ会議システム、CD-ROM、ディジ
タルVTR等で用いられるカラー動画像の高能率符号化装
置として動き補償予測フレーム間符号化装置が開発され
ている。例えば、吹抜敬彦著「TV画像の多次元信号処
理」(1988年11月15日発行、日刊工業新聞社刊、第7章
高能率符号化、pp213-pp291)に記載された動き補償予
測フレーム間符号化装置が知られている。動き補償予測
フレーム間符号化装置では、一定のフレームレートで映
像符号化が実現できるように、発生符号量が多い場合に
は予測誤差の量子化ステップサイズを大きくして発生す
る符号量を制限している。従来の量子化ステップサイズ
の決定方式として、シー・シー・アイ・ティ・ティの
「ディスクリプション アールエム8」1989.9.9(C.C.
I.T.T.SGXV文書#525“title:Discription of Ref.Model
8 (RM8),source:Working Party XV/4 Specialist Grou
p On Coding for Visual Telephony,version:June.9.19
89")に記載された動き補償予測フレーム間符号化装置が
知られている。
【0003】以下、図2を参照して従来の動き補償予測
フレーム間符号化装置について説明する。図2におい
て、41は入力テレビジョン信号が入力する入力端子、
43は現フレームの符号化ブロックの画信号と前フレー
ムの再生画信号を比較して符号化ブロックの動ベクトル
を算出する動べクトル算出部、44は現フレームと前フ
レームの再生画信号を蓄積する画像メモリ部、48は前
フレームの再生画信号に対して動き補償する動き補償
部、50は動き補償信号に対して2次元ローパスフィル
タ処理するループ内フィルタ部、52は符号化ブロック
の原画信号と予測信号の差分演算を行ない予測誤差を算
出する予測誤差算出部、54は予測誤差信号を直交変換
する直交変換部、56は直交変換係数を量子化する量子
化部、59は量子化ステップサイズを算出する量子化ス
テップサイズ算出部、60は伝送フレームー時蓄積する
符号メモリ部、62は量子化した直交変換係数を逆直交
変換する逆直交変換部、64は現フレームの再生画像を
算出する再生画像算出部、66は予測誤差を通信路符号
化する予測誤差符号化部、68は動ベクトルを通信路符
号化する動ベクトル符号化部、70は予測符号と動ベク
トル符号より伝送フレームを構成するマルチプレクサ
部、73は伝送信号を出力する出力端子である。
【0004】以上のような構成に於て、以下その動作に
ついて説明する。図示されていないアナログ・ディジタ
ル変換回路でティジタル信号に変換され、水平方向M画
素、垂直方向Nラインのブロックに分割されたテレビジ
ョン信号は、入力端子41より入力テレビジョン信号4
2として入力される。
【0005】動ベクトル算出部43は、入力テレビジョ
ン信号42と画像メモリ部44に蓄積されている前フレ
ームの再生テレビジョン信号45を比較し、符号化ブロ
ックの動きを動ベクトルとして算出し、動ベクトル信号
46として出力する。同時に動ベクトル算出部43は、
動ベクトル算出時の評価値を用いて、符号化ブロックに
ついて動き補償の有効・無効を判定し、その結果を動き
補償制御信号として動ベクトル信号46を出カする。従
って、動ベクトル信号46には、動ベクトルと動き補償
信号が重畳されている。
【0006】動き補償部48は、(1)動き補償制御信
号が動き補償の有効を指示している場合には前フレーム
の再生テレビジョン信号45を動ベクトルで動き補償
し、(2)動き補償制御信号が動き補償の無効を指示し
ている場合には前フレームの再生テレビジョン信号45
をそのままで、動き補償信号49として出力する。ルー
プ内フィルタ部50は動ベクトルを用いて動き補償した
符号化ブロックに対して、2次元ローパスフィルタ処理
を行ない、予測信号51を算出する。予測誤差算出部5
2は、符号化ブロックの入力テレビジョン信号42と予
測信号51の差分演算を行ない、その結果を予測誤差信
号53として出力する。直交変換部54は、予測誤差信
号53に対して直交変換を行ない、予測誤差信号53の
近傍画素間が持つ高い相関性を除去して、予測誤差直交
変換係数55を算出する。直交変換方式としては、多く
の場合、高い変換効率を持ち、ハードウエア化について
実現性のある離散コサイン変換が用いられる。
【0007】量子化部56は、量子化ステップサイズ5
7を用いて、予測誤差直交変換係数55を量子化し、予
測誤差直交変換量子化係数58を算出する。
【0008】量子化ステップサイズ算出部59は、以下
に示した方式により、符号メモリ部60内の残留符号量
61より量子化ステップサイズ57を算出する。
【0009】以下に、本従来例における量子化ステップ
サイズ57の算出方法について記述する。
【0010】入カテレビジョン信号は図3に示すよう
に、水平方向352画素、垂直方向288ラインの大き
さを有し、水平方向16画素、垂直方向16ラインの領
域(本従来例では、「マイクロブロック(Macro Bloc
k)」と呼んでいる。)に分割されている。量子化ステッ
プサイズQbは、nマクロブロック周期で、量子化開始
時に(数1)に示した式より算出する。
【0011】
【数1】
【0012】但し、(数1)に於て以下のように定義す
る。 (a)INT〔*〕は、小数点以下を切り捨てる関数と
する。 例:INT〔1.5〕=1、INT〔1.3〕=1、INT〔1.6〕=1 (b)Bcontは、符号メモリ部60の残留符号量を
示す。 (c)qは、符号化速度パラメータであり、符号化速度
Pと(数2)の関係がある。
【0013】
【数2】
【0014】 例:P=64kbit/secの時、q=1となる。 (数1)より明らかなように、残留符号量Bcontが
多くなると、量子化ステップサイズQbが大きくなり発
生符号量が制限され、一定フレームレートの映像信号符
号化が実現できる。例えば、量子化ステップサイズQb
の算出部に、残留符号量Bcont=700bitの時
は、量子化ステップサイズQb=8となり、残留符号量
Bcont=6100bitの時は、量子化ステップサ
イズQb=62となる。
【0015】ただし、第1マクロブロックから第(n−
1)マクロブロックまでは予め定めた量子化ステップサ
イズQbで量子化を行なう。例えば、P=64kbit
/sec(q=1)の場合、Qb=32とする。本従来
例では、量子化ステップサイズQbの算出周期nは、n
=12としている。逆直交変換部62は、予測誤差直交
変換量子化係数58を逆直交変換し、量子化誤差を合ん
だ予測誤差信号63を算出する。再生画像算出部64は
量子化誤差を合んだ予測誤差信号63と予測信号51を
加算し、符号化ブロックの再生画像65を算出する。
【0016】画像メモリ部44は現フレームの再生画像
信号65を蓄積し、前フレームの再生画像信号45を出
力する。予測誤差符号部66は、予測誤差直交変換量子
化係数58、量子化ステップサイズ57を符号化し、予
測誤差符号67を算出する。量子化ステップサイズ57
の符号化は、量子化ステップサイズ57の値が変化した
とき、つまりnマクロブロックに1回のみとする。
【0017】動ベクトル符号化部68は、動ベクトル4
6を符号化し、動ベクトル符号69を算出する。マルチ
プレクサ部70は、予測誤差符号67と動ベクトル符号
69より、所定の形式の伝送フレーム71を算出する。
符号メモリ部60は、伝送フレーム71を一旦蓄積し、
図示していない外部より入力するのクロック信号に同期
して、伝送符号72として出力端子73より出力する。
同時に、符号メモリ部60は、メモリ内に残留している
符号量を残量符号量61として算出する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
構成では量子化ステップサイズQbが、量子化ステップ
サイズを算出するブロック周期間(従来例では、nマク
ロブロック周期間)は固定されるために、連続したnブ
ロック間は入力テレビジョン信号の持つ特徴に関わらず
同一の量子化ステップサイズQbで予測誤差が量子化さ
れる。つまり、同一の量子化ステップサイズ周期に属す
る連続したブロック内では、精微なパターンを持つブロ
ックが、他のブロックと同じ量子化ステップサイズQb
で量子化されるために、精微なパターンを持つブロック
の画質が劣化するという課題があった。
【0019】すなわち、精微なパターンを持つブロック
より発生する予測誤差を、大きな量子化ステップサイズ
で量子化する事により、精微性が失われ、平坦なブロッ
クとなる「ブロック歪」が発生し、視覚的に大きな画質
劣化して認識されていた。一方、量子化ステップサイズ
を符号化して発生する符号量を削減するために、同一の
量子化ステップサイズで量子化する連続したブロック数
は一定以上なければならない(従来例では、nマクロブ
ロック)ので、毎ブロックごとに量子化ステップサイズ
を算出し、変更することはできない。
【0020】本発明は、以上のような課題に艦み、発生
符号量より算出した墓準となる第1の量子化ステップサ
イズで量子化される連続したブロックで、個々のブロッ
クの持つ画像的な精微性に比例して、ブロックごとに第
1の量子化ステップサイズからブロック毎に第2の量子
化ステップサイズを算出し、第2の量子化ステップサイ
ズを用いて予測誤差信号を量子化することにより、画質
の向上を図ることを目的とする。つまり、各ブロックで
精微性が高いブロックは量子化ステップサイズを第1の
量子化ステップサイズより小さくする事で、発生符号量
は制限しつつ、精微性を保持し、その結果としてブロッ
クの画質を向上させ、画像全体の画質向上が達成でき
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、画像信号を符号化する画像符号化方法であ
って、前記画像信号の特徴を求めるステップと、前記画
像信号を符号化した信号を一時的に蓄積するメモリから
の残留符号量により第1の量子化ステップサイズを求め
るステップと、前記画像信号の特徴を用いて前記第1の
量子化ステップサイズから第2の量子化ステップサイズ
を求めるステップと、前記第2の量子化ステップサイズ
を用いて量子化を行うステップを有することにより、上
記目的を達成するものである。
【0022】本発明は、以上のような課題に艦み、発生
符号量より算出した基準となる第1の量子化ステップサ
イズで量子化される連続したブロックで、個々のブロッ
クの持つ画像的な精微性に比例して、ブロックごとに第
1の量子化ステップサイズからブロック毎に第2の量子
化ステップサイズを算出し、第2の量子化ステップサイ
ズを用いて予測誤差信号を量子化することにより、画質
の向上を図ることを目的とする。つまり、各ブロックで
精微性が高いブロックは量子化ステップサイズを第1の
量子化ステップサイズより小さくする事で、発生符号量
は制限しつつ、精微性を保持し、その結果としてブロッ
クの画質を向上させ、画像全体の画質向上が達成でき
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、画像信号を直交変換により符号化する画像
符号化方法であって、前記画像信号の精微性を求めるス
テップと、前記画像信号を符号化した信号を一時的に蓄
積するメモリからの残留符号量により第1の量子化ステ
ップサイズを求めるステップと、前記画像信号の精微性
に応じて前記第1の量子化ステップサイズから第2の量
子化ステップサイズを求めるステップと、前記第2の量
子化ステップサイズを用いて直交変換係数の量子化を行
うステップを有することにより、上記目的を達成するも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、画像信号を直交変換により符号化する画像符号化方
法であって、前記画像信号の精微性を求めるステップ
と、前記画像信号を符号化した信号を一時的に蓄積する
メモリからの残留符号量により第1の量子化ステップサ
イズを求めるステップと、前記画像信号の精微性に応じ
て前記第1の量子化ステップサイズから第2の量子化ス
テップサイズを求めるステップと、前記第2の量子化ス
テップサイズを用いて直交変換係数の量子化を行うステ
ップを有するようにしたもので、入力テレビジョン信号
の持つブロック毎の精微性を前記分散σ2 で測定し、
同一の基準となる第1の量子化ステップサイズで量子化
する連続したブロックで、精微な画像を有するブロック
については前記第1の量子化ステップサイズを、各ブロ
ックの持つ精微性に比例して、小さくした第2の量子化
ステップサイズで予測誤差を量子化することにより、発
生符号量を制限しつつ、精微な画像を有するブロックの
画質を向上するという作用を有するものである。
【0025】図1において、1は入力テレビジョン信号
が入力され入力端子、3は現フレームの符号化ブロック
画信号と前フレームの再生画信号を比較して符号化ブロ
ックの動ベクトルと動き補償制御信号を算出する動ベク
トル算出部、4は現フレームと前フレームの再生画信号
を蓄積する画像メモリ部、7は前フレームの再生画信号
に対して動き補償する動き補償部、9は動き補償信号に
対して2次元ローパスフィルタ処理するループ内フィル
タ部、11は符号化ブロックの原画信号と予測信号の差
分演算を行ない予測誤差を算出する予測誤差算出部、1
3は予測誤差信号を直交変換する直交変換部、15は直
交変換係数を量子化する量子化部、16は入力テレビジ
ョン信号の分散を算出する分散値算出部、18は第2の
量子化ステップサイズを算出する第2の量子化ステップ
サイズ算出部、22は第1の量子化ステップサイズを算
出する第1の量子化サイズ算出部、23は伝送フレーム
を一時蓄積する符号メモリ部、26は量子化した直交変
換係数を逆直交変換する逆直交変換部、28は現フレー
ムの再生画像を算出する再生画像算出部、30は予測誤
差、第1の量子化ステップサイズ、量子化クラス情報を
通信路符号化する予測誤差符号化部、32は動ベクトル
を通信路符号化する動ベクトル符号化部、34は予測符
号と動ベクトル符号より伝送フレームを構成するマルプ
レクサ部、37は伝送信号を出力する出力端子である。
【0026】以上のような構成において、以下その動作
を説明する。テレビジョン信号は、図1に図示されてい
ない信号処理部でアナログ/ディジタル変換され、水平
方向M画素、垂直方向Nラインのブロックに分割され、
入力端子1より入力テレビジョン信号2として入力され
る。
【0027】次に、動ベクトル算出部3は、入力テレビ
ジョン信号2と画像メモリ部4より読みだした前フレー
ムの再生画像5を比較し、動ベクトルを算出し、動ベク
トル信号6として出力される。同時に、動ベクトル算出
部3は動ベクトル算出時の評価値を用いて、符号化ブロ
ックに対する動き補償が有効か無効かを判定し、その結
果を動き補償制御情報として動ベクトル信号6として出
力される。
【0028】動き補償部7は、符号化ブロックと同一位
置の前フレームの再生画像5に対し動ベクトル信号6に
より動き補償する場合は動ベクトルで動き補償し、動き
補償しない場合は何もせずに動き補償信号8として出力
する。ループ内フィルタ部9は、動き補償信号8に対
し、符号化ブロックが動き補償するブロックである場合
は2次元ローパスフィルタ処理であるループ内フィルタ
処理を行い、その他の場合は、ループ内フィルタ処理し
ないで、予測信号10として出力する。
【0029】予測誤差算出部11は、符号化ブロックの
入力テレビジョン信号2と予測信号10の差分演算を行
ない、その結果を予測誤差信号12として出力する。直
交変換部13は、予測誤差信号12に対して直交変換を
行ない、予測誤差信号12の近傍誤差間が持つ高い相関
性を除去して、予測誤差直交変換係数14を算出する。
直交変換方式としては、多くの場合、高い変換効率を持
ち、ハードウェア化について実現性のある離散コサイン
変換が用いられる。
【0030】次に、量子化部15で、予測誤差直交変換
係数14を量子化するのに用いる第2の量子化ステップ
サイズ20の算出方法について記述する。
【0031】分散値算出部16は、符号化ブロックの入
力テレビジョン信号2の画素値の分散σ2 を(数3)に
より算出し分散信号17として出力する。分散σ2 は、
入力画信号2の精微性が高いブロックでは小さい値とな
り、入力画信号2の精微性が低いブロックでは大きい値
となる。
【0032】
【数3】
【0033】但し、(数3)において以下のように定義
する。 (a)、Mはブロックの水平方向画個数を示す。 (b)、Nはブロックの垂直方向ライン数を示す。 (c)、p(i,j)はブロック内アドレス(i,j)
の画素値を示す。 (d)、Pはブロックの平均画素値を示す。 ((数
4)参照)
【0034】
【数4】
【0035】第2の量子化ステップサイズ算出部18
は、符号化ブロックの分散信号17と第1の量子化ステ
ップサイズ19より、第2の量子化ステップサイズ20
と量子化クラス情報21を算出する。第1の量子化ステ
ップ19は、第1の量子化ステップサイズ算出部22
で、符号メモリ部23内の符号残留量24より、前記の
従来例で記述した方式により求める。
【0036】第2の量子化ステップサイズ算出部18
は、以下に示すように、分散信号17と予め定めた3閾
値th1,th2,th3を比較し、各ブロックを4つ
の量子化クラスに分け、量子化クラスにより第1の量子
化ステップサイズ19より第2の量子化ステップサイズ
20を算出する。但し、第1の量子化ステップサイズを
Qbとし、第2の量子化ステップサイズをQstepと
する。 (a)0≦σ2 <th1の場合 Qstep Class=1 Qstep =(1/4)Qb (b)th1≦σ2 <th2の場合 Qstep Class=2 Qstep =(2/4)Qb (c)th2≦σ2 <th3の場合 Qstep Class=3 Qstep =(3/4)Qb (d)th3≦σ2 の場合 Qstep Class=4 Qstep =Qb 以上のようにすることにより、第2の量子化ステップサ
イズ20は、入力画信号2の精微性が高いブロックに対
しては、第1の量子化ステップサイズ19より小さくな
る。
【0037】量子化部15は、予測誤差直交変換係数1
4を第2を量子化ステップサイズ20で量子化し、予測
誤差直交変換量子化係数25を算出する。逆直交変換部
26は、予測誤差直交変換量子化係数25を逆直交変換
し、量子化誤差を含んだ予測誤差信号27を算出する。
【0038】再生画像算出部28は、量子化誤差を合ん
だ予測誤差信号27と予測信号10を加算し、符号化ブ
ロック再生画像29を算出する。画像メモリ部4は、現
フレームの再生画像信号29を蓄積し、前フレームの再
生画像信号を5を出力する。
【0039】予測誤差符号化部30は、第1の量子化ス
テップサイズ19、量子化クラス情報21、予測誤差直
交変換量子化係数25を符号化し、予測誤差符号31を
算出する。動ベクトル符号化部32は、動き補償したブ
ロックの動ベクトル信号6を符号化し、動ベクトル符号
33を算出する。マルチプレクサ部34は、予測誤差符
号31と動ベクトル符号33より、所定の形式の伝送フ
レーム35を算出する。
【0040】符号メモリ部23は、伝送フレーム35を
ー旦蓄積し、図示していない外部より入力するクロック
信号に同期して、伝送符号36として出力端子37よ
り、出力する。同時に、符号メモリ部23はメモリ内に
残留している符号量を残留符号量24として算出する。
【0041】以上の説明から明らかなように本実施例に
よれば、同一の量子化ステップサイズに属する連続した
ブロック郡において、各ブロックの精微性に比例して、
基準となる第1の量子化ステップサイズより、ブロック
毎の第2の量子化ステップサイズを算出し、第2の量子
化ステップサイズを用いて予測誤差信号を量子化するの
で、画像の精微性を損なわず、画像全体の画質向上が達
成できる。
【0042】なお、以上の説明では分散値算出部16で
算出する分散値17を(数3)で定義したが、入力テレ
ビジョン信号2の精微性を測定できる分散であれば、他
の測定尺度でもよい。例えば、一般にブロックの大きさ
(水平方向画素数:M,垂直方向ライン数:N)は固定
値であるから、計算処理が簡単な尺度として(数5)に
示した数値Dがある。
【0043】
【数5】
【0044】ただし、p(i,j)はブロック内アドレ
ス(i,j)の画素値、Pはブロックの平均画素値を示
す。
【0045】また、以上の説明では量子化ステップサイ
ズのクラス分けを4クラスとしたが、他のクラス分け数
でもよい。さらに、以上の説明ではクラス分け毎に基準
となる第1の量子化ステップサイズを等分し、第2の量
子化ステップサイズを決定したが、分散が小さいブロッ
クに対して第2の量子化ステップサイズが小さくなるよ
うに算出されれば、他の方法でもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明の効果としては、
入力テレビジョン信号の持つ精微性に関する特徴をブロ
ック単位に測定し、同一の量子化ステップサイズで量子
化する連続したブロック郡内で、精微な絵柄を持つブロ
ックに対しては前記量子化ステップサイズを小さくする
ことにより、発生符号量は制限しつつ、原像の持つ精微
性を損なう事なく動画像符号化が行える為に、画質向上
が図られ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における動き補償予測フ
レーム間符号化装置のブロック結線図
【図2】従来の動き補償予測フレーム間符号化装置のブ
ロック結線図
【図3】従来例における画像とマクロブロックの関係を
示した概念図
【符号の説明】
1 入力端子 3 動ベクトル算出部 4 画像メモリ部 7 動き補償部 9 ループ内フィルタ部 11 予測誤差算出部 13 直交変換部 15 量子化部 16 分散値算出部 18 第2の量子化ステップ算出部 22 第1の量子化ステップ算出部 26 逆直交変換部 28 再生画像算出部 30 予測誤差符号化部 32 動ベクトル符号化部 34 マルチプレクサ部 23 符号メモリ部 37 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 郁夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤川 渡 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−285869(JP,A) 国際公開88/4508(WO,A1) 電子通信学会技術研究報告,IE81− 52 P.73−78 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/30 H04N 7/32 H04N 7/36

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を直交変換により符号化する画
    像符号化方法であって、前記画像信号の精微性を求める
    ステップと、前記画像信号を符号化した信号を一時的に
    蓄積するメモリからの残留符号量により第1の量子化ス
    テップサイズを求めるステップと、前記画像信号の精微
    に応じて前記第1の量子化ステップサイズから第2の
    量子化ステップサイズを求めるステップと、前記第2の
    量子化ステップサイズを用いて直交変換係数の量子化を
    行うステップを有することを特徴とする画像符号化方
    法。
  2. 【請求項2】 画像信号を複数のブロックに分割し、
    記ブロックの画像信号を直交変換により符号化する画像
    符号化方法であって、前記画像信号の精微性をブロック
    毎に求めるステップと、前記符号化した信号を一時的に
    蓄積するメモリからの残留符号量により第1の量子化ス
    テップサイズを求めるステップと、前記画像信号の精微
    に応じて前記第1の量子化ステップサイズから第2の
    量子化ステップサイズを求めるステップと、前記第2の
    量子化ステップサイズを用いて直交変換係数の量子化を
    行うステップを有することを特徴とする画像符号化方
    法。
  3. 【請求項3】 画像信号の精微性は、画素値の分散から
    求めることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の画像符号化方法。
  4. 【請求項4】 第2の量子化ステップサイズは、画素値
    の分散に比例して第1の量子化ステップサイズより求め
    ることを特徴とする請求項3記載の画像符号化方法。
  5. 【請求項5】 画像信号を直交変換により符号化する画
    像符号化装置において、前記画像信号の画像の精微性
    求める特徴算出手段と、前記符号化した信号を一時的に
    蓄積するメモリからの残留符号量により第1の量子化ス
    テップサイズを算出する第1の量子化ステップサイズ算
    出手段と、前記画像信号の精微性に応じて前記第1の量
    子化ステップサイズから第2の量子化ステップサイズを
    算出する第2の量子化ステップサイズ算出手段と、前記
    第2の量子化ステップサイズを用いて直交変換係数の
    子化を行う量子化手段とを備えることを特徴とする画像
    符号化装置。
  6. 【請求項6】 画像信号を複数のブロックに分割し、
    記ブロックの画像信号 を直交変換により符号化する画像
    符号化装置において、前記画像信号の精微性をブロック
    毎に求める特徴算出手段と、前記符号化した信号を一時
    的に蓄積するメモリからの残留符号量により第1の量子
    化ステップサイズを算出する第1の量子化ステップサイ
    ズ算出手段と、前記画像信号の精微性に応じて前記第1
    の量子化ステップサイズから第2の量子化ステップサイ
    ズを算出する第2の量子化ステップサイズ算出手段と、
    前記第2の量子化ステップサイズを用いて直交変換係数
    量子化を行う量子化手段とを備えることを特徴とする
    画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 画像信号の精微性は、画素値の分散から
    求めることを特徴とする請求項5または請求項6記載の
    画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 第2の量子化ステップサイズ算出手段
    は、画素値の分散に比例して第1の量子化ステップサイ
    ズより第2の量子化ステップサイズを求めることを特徴
    とする請求項7記載の画像符号化装置。
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