JP3279202B2 - 放電灯点灯回路 - Google Patents

放電灯点灯回路

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JP3279202B2 JP30730896A JP30730896A JP3279202B2 JP 3279202 B2 JP3279202 B2 JP 3279202B2 JP 30730896 A JP30730896 A JP 30730896A JP 30730896 A JP30730896 A JP 30730896A JP 3279202 B2 JP3279202 B2 JP 3279202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放電灯の点灯回
路の構造に関し、特に高圧放電灯の点灯性を改善し、高
圧放電灯の点灯起動を確実にすると共に、正規の光束の
値に収束させる迄に必要とする時間を短縮させる事を可
能とする、放電灯点灯回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧放電灯は、点灯前後の内部
抵抗が大きく変化するので、スタート時に放電を開始
し、その後放電灯の破壊を防いで安定した点灯状態とす
るために、放電灯に流れる負荷電流を制御する機能を持
った点灯回路を使用する。このような点灯回路の一例と
して図16に示す回路は、21はDC電源、22はフォ
アワード・コンバータで前記DC電源21の電圧を高圧
の出力電圧に変換すると共に、内蔵しているスイッチン
グ素子221に印加する駆動パルスのデューティ比(以
下D又はD’と略称する)を変化させて、出力電圧を制
御する機能を有する。次に当該フォアワード・コンバー
タ22の出力端の電圧を検出する電圧検出回路23が設
けられ、負荷に流入する電流を検出するための、抵抗R
24からなる負荷電流検出回路24を介して、DC−A
Cコンバータ251とイグナイタ回路252からなる負
荷電流供給回路25に接続されいる。又、前記負荷電流
検出回路24の出力側電圧を検出して、前記Dを設定す
るパルス幅制御回路27と、当該パルス幅制御回路27
から出力されたパルスを増幅して前記スイッチング素子
221に印加して駆動するゲート駆動回路28とが設けら
れている。放電灯26は前記負荷電流供給回路25の出
力に接続される。
【0003】上記従来例の点灯回路の動作を簡単に説明
すると、同図に於いて、フォアワード・コンバータ22
の入力電圧をVin、フォアワード・コンバータ22のト
ランス222の2次側電圧をVout、フォアワード・コンバ
ータ22の出力端の電圧をVdc、負荷電流検出回路24
に発生する電圧をVR24、負荷電流供給回路25にかかる
電圧をVRL、放電灯26にかかる電圧をVL、放電灯26
が接続された放電灯起動回路25の入力部から見た等価
抵抗をRL、とすると、 VRL=Vin・N2/N1・D-VR24……………(1) 但しVout=Vin(N2/N1) IL=Vdc/(RL+R24)……………………(2) 但しILはRLに流れる電流である。 式(1)と式(2)から、 VRL=Vout・D ・(1-R24/(RL+R24))…(3) D=ax+b………………………………(4) 但しa,bは前記パルス幅制御回路 27により決定される定数で、xはVR24に比例する変数
である。
【0004】上記式(4)で表されるD(ax+b)は
変数xに対し図17のように変化し、x=0即ちVR2
4=0のときでも、トランス222の磁気飽和による悪
影響を避けるため最大値0.5に設定される。回路の電
源をONしてからの時間をtとし、放電灯26にかかる
管電圧VLの変化を示すと図20のごとくなり、t=0
から点灯開始Tsまでは内部抵抗は無限大に近いが、放
電が開始されると内部抵抗は低くなり、管電圧は最も低
い。点灯開始Tsから定常状態となるtfまでは次第に
内部抵抗が増加して管電圧も上昇し、明るさが増大し
て、tfで定常状態の明るさとなり(フル点灯状態)、
以降はこの定常状態の明るさを保持する。明るさ即ち放
電灯の定格出力WRLを縦軸に、負荷電流供給回路25
の入力部の等価抵抗RLを横軸としてこの状態を図2
の状態と対応させてグラフに表すと図19のようにな
る。又、負荷電流検出回路24に発生する電圧VR24
と負荷電流供給回路25の入力部の等価抵抗RLとの変
化の状態は、負荷電流検出回路24に発生する電圧VR
24は負荷電流供給回路25の入力部の等価抵抗RLの
値にほぼ反比例するので、図18に示す様になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の点灯回
路は、点灯を開始する時刻Tsの直後、管電圧が低いため
に放電灯26に与えられる電力が低く、確実に点灯でき
ないことがあるという問題があり、又、点灯開始時刻Ts
から定常状態、即ちフル点灯状態に到達する時刻tfに至
るまでの放電灯26に与えられる電力が低いため、放電
が開始されてから定常状態に達するまでかなり長時間を
要するという、解決しなければならない課題を有してい
た。
【0006】そこで、本発明は、上記した従来の問題点
を解消するために、放電開始直後からフル点灯状態に至
るまで、放電灯に与える電力を高くすることで、点灯開
始を確実とし、且つフル点灯状態になるまでの時間を短
縮することを可能とする、放電灯点灯回路を提供する事
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するための
本発明にいう放電灯点灯回路を、実施例の説明に於いて
使用する符号を用いて説明すると、第1発明は、内蔵す
るスイッチング素子21に印加する駆動用パルスのデュー
ティー比を変化させて出力電圧を制御するフォアワード
・コンバータ2と、当該フォアワード・コンバータ2の
出力端の電圧を検出し且つ放電灯が点灯したときの電圧
を基準として比較電圧E1が設定されている電圧検出設定
回路3と、DC−ACコンバータ51とイグナイタ回路52とか
らなる負荷電流供給回路5と前記フォアワード・コンバ
ータ2との間に挿入接続されて負荷に流入する電流を検
出する負荷電流検出回路4と、時定数を持った遅延回路
71を有し且つ前記フォアワード・コンバータ2の出力電
圧が前記電圧検出設定回路3に設定されている比較電圧
E1よりも高い時は当該遅延回路71を前記負荷電流検出回
路4に並列に接続せしめると共に、前記出力電圧が前記
比較電圧E1よりも低い時は遅延回路71を解放する比較回
路7と、当該比較回路7の出力を受けて、起動直後の放
電灯6に流れる負荷電流を大きく保持せしめるように前
記スイッチング素子21に印加する駆動用パルスのデュー
ティー比を制御するパルス幅制御回路8とからなる。
【0008】又、第2発明は、内蔵するスイッチング素
子21に印加する駆動用パルスのデューティー比を変化さ
せて出力電圧を制御するフォアワード・コンバータ2
と、当該フォアワード・コンバータ2の出力端の電圧を
検出し且つ放電灯が点灯したときの電圧を基準として比
較電圧E1が設定されている電圧検出設定回路3、及び前
記前記放電灯が点灯したときの電圧より低い比較電圧E2
が設定されている電圧検出設定回路3´と、DC−ACコン
バータ51とイグナイタ回路52とからなる負荷電流供給回
路5と前記フォアワード・コンバータ2との間に挿入接
続されて負荷に流入する電流を検出する負荷電流検出回
路4と、時定数を持った遅延回路71を有し且つ前記フォ
アワード・コンバータ2の出力電圧が前記電圧検出設定
回路3に設定されている比較電圧E1よりも高い時は当該
遅延回路71を前記負荷電流検出回路4に並列に接続せし
めると共に、前記出力電圧が前記比較電圧E1よりも低い
時は遅延回路71を解放する比較回路7と、同じく抵抗回
路72を有し且つ前記電圧検出設定回路3´に設定されて
いる比較電圧E2が前記フォアワード・コンバータ2の出
力電圧よりも低い時は当該抵抗回路72を前記負荷電流検
出回路4に並列に接続せしめると共に、前記比較電圧E2
が出力電圧よりも高い時は抵抗回路72を解放する比較回
路7´と、当該比較回路7,比較回路7´の出力を受け
て、放電灯の起動直後から定常状態に達するまでの間
の、放電灯6に流れる電流を大きく保持せしめるように
前記スイッチング素子21に印加する駆動用パルスのデュ
ーティー比を制御するパルス幅制御回路8とからなる。
【0009】
【発明の実施の形態】このような構成とした放電灯点灯
回路を実施するに当たっては、第1発明の基本構造を示
す図1、第2発明の基本構造を示す図3に於いて、フォ
アワード・コンバータ2は、トランス22の1次巻線に直
列にスイッチング素子21としてFETが接続され、2次巻
線に整流用ダイオード23と平滑用のチョークコイル24及
びコンデンサ25とが接続された、従来から使用されてい
る方式のDC-DCコンバータである。負荷電流供給回路5
のDC-AC コンバータ51、イグナイタ回路52も共に従来か
ら使用されている方式のものを使用することができる。
【0010】図1の第1発明に於いて、電圧検出設定回
路3は、フォアワード・コンバータ2の出力部に接続さ
れた、直列抵抗R1,R2からなり、比較電圧E1は夫々直列
に接続された2個の抵抗により出力電圧(=VDC)が分圧さ
れて、当該各抵抗の接続点から得られる。電圧検出設定
回路3の比較電圧E1は、放電灯6が通常の状態で点灯し
たときの、点灯直後の管電圧を基準として設定される。
【0011】負荷電流検出回路4は前記電圧検出設定回
路3と、前記負荷電流供給回路5との間に、単に直列に
抵抗R5を挿入する事で得られる。負荷電流供給回路5を
介して放電灯6に負荷電流が流れる時に生じる電圧降下
分を抵抗R5の出力端から検出し、後述する比較回路7に
入力される。
【0012】比較回路7は、前記負荷電流検出回路4の
出力端に接続された、抵抗R6とコンデンサC1と、ベース
回路に抵抗R8とコンデンサC2が接続されているスイッチ
ング用のトランジスタQ1とが直列に接続された時定数回
路71からなり、前記負荷電流検出回路4の出力電圧をコ
レクタに加えると共に、前記電圧検出設定回路3の比較
電圧E1をベースに加える事で、両電圧のレベル差によっ
てトランジスタQ1がON-OFFされるようになっている。
【0013】パルス幅制御回路8は、前記比較回路7の
出力電圧を受けて前記フォアワードコンバータ2のスイ
ッチング素子21に印加する駆動用パルスの発生とデュー
ティー比Dの制御とを行う機能を有し、ゲート駆動回路
9と共に従来のパルス幅制御回路26と及びゲート駆動
回路27と同一の回路を使用することができる。
【0014】図3に基本構成を示す第2発明は、第1発
明に於ける効果を更に拡張するために上記第1発明の構
成に加えて電圧検出設定回路3’と比較回路7’とが追
加接続された構成となっている。当該電圧検出設定回路
3’はフォアワード・コンバータ2の出力部に接続され
た直列抵抗R3,R4からなり、比較電圧E2は夫々直
列に接続された2個の抵抗により出力電圧(=VDC)
が分圧されて、当該各抵抗の接続点から得られる。電圧
検出設定回路3’の比較電圧E2は、前記放電灯6が定
常状態で点灯しているときの管電圧よりも低く設定され
る。
【0015】又、比較回路7’は、前記負荷電流検出回
路4の出力端に接続された、抵抗R7とスイッチング用
のトランジスタQ2とが直列に接続された抵抗回路72
からなり、前記負荷電流検出回路4の出力電圧をエミッ
に加えると共に、前記電圧検出設定回路3’の比較電
圧E2をベースに加えることで、両電圧のレベル差によ
ってトランジスタQ2がON−OFFされるようになっ
ている。尚、負荷電流検出回路4の機能は第1発明と同
じである。
【0016】本発明の上記実施態様について、第1発明
を示す図1の基本構成図、及び電圧検出設定回路3及び
負荷電流検出回路4並びに比較回路7からなる主要部分
を示す図2、更に主要部分の各電圧、電流の関係を説明
する図5〜図8を基に、その動作、機能を説明する。ト
ランジスタQ1がOFFするときの電圧値をVTR(OFF)(=Vmi
n)、遅延回路71のコンデンサC2に発生する電圧値をVC
2、パルス幅制御回路8の遅延回路81に発生する電圧値
をVC1、点灯直後の放電灯負荷電圧(フォアワードコン
バータ2の出力電圧Vdc)をVmin、放電灯負荷RLに流れる
負荷電流をIL、として夫々を表現する。
【0017】放電灯6が点灯するまでの間、VC2の電圧
値は比較電圧E1より高く、トランジスタQ1はONの状態で
ある。点灯直後、放電灯負荷電圧VDC が低下すると共
に、図6の様に点灯開始時刻Tsに於てコンデンサC2は放
電を開始し、電圧値VC2が前記VTR(OFF)になるTs'までの
間トランジスタQ1はONの状態となっている。そのため、
点灯直後に抵抗R5に発生した電圧は抵抗R6とコンデンサ
C1とからなる遅延回路がTsからTs'までの間動作する事
になり、すぐには上昇せず、図7の様になる。
【0018】デューティー比と前記電圧値VC1との関
係は、従来例の部分で説明した前記図7で表されるの
で、本発明のデューティ比をD’とすれば、D’の時間
的変化は、TsからTs’までの間は図8の様に緩やか
に小となり、点灯直後、放電灯負荷電圧Vdcはすぐに
Vminにはならず緩やかにVminに移行し、VDC
の時間的変化は、図5のようになる。その結果、従来例
に比べて本発明の実施態様では点灯直後にかけられる電
圧値が上昇し、放電灯6に与えられる電力が大幅に増加
するため、放電灯6を確実に点灯させることができるよ
うになる。尚、点灯後時刻がTs’になると放電灯負荷
電圧VDCはVmin、即ち前記比較電圧E1に等しく
なるためトランジスタQ1はOFFとなり、放電灯に供
給する電力を増大させる作用は停止する。
【0019】次に、第2発明を示す図3の基本構成図、
及び電圧検出設定回路3´及び負荷電流検出回路4並び
に比較回路7´からなる主要部分を示す図4、更に主要
部分の各電圧、電流の関係を第1発明と共通する図9〜
図12を基に、その動作、機能を説明する。トランジス
タQ2がONとなる時のVDC の電圧値をVDC(set)とし、負荷
電流検出回路4の抵抗R5に発生する電圧をVR5 とする。
又、例えば抵抗R7と抵抗R5のごとく2個の抵抗が並列に
接続された合成抵抗をVR5//R7 の様に表現すると、トラ
ンジスタQ2がONとなる条件は、 VDC(set)・R4/(R3+R4)<(VDC/(R5+RL))・R5-IR7・R7-0.6……(4) 又、トランジスタQ2がOFFの時のVDC(OFF)は、前述の(3)
式と同じであり、 VDC(OFF)=Vout・D(1-R5/(RL+R5)) ………………………(3') 更に又、トランジスタQ2がONの時のVDC(ON)は、 VDC(ON)=Vout・D'(1-(R5//R7)/(RL+(R5//R7)) ………………(5)
【0020】この時のパルス幅制御回路8の制御用パル
スのデューティー比D'は、図9に示すように、D'=a'x+
b'で表され、トランジスタQ2がOFFの時、VR5=IL・R5で
あったのに対し、トランジスタQ2がONの時は、抵抗R7が
抵抗R5に並列接続されることになるので、VR5//R7=IL
・R5・R7/(R5+R7)となり、負荷電流検出回路4のパルス
幅制御回路8に入力される制御電圧の変化分が小さくな
るため、負荷が小さくなってもパルス幅は狭くなりにく
くなる。即ち従来例のD=ax+bと比較してa'<aが成り立
つ。そしてパルス幅制御回路8に於て、デューティー比
Dが0.5以下になるVR5の電圧設定値は常に一定のため、
b'>bとなる。放電灯負荷RLとその入力端部の電圧VRLと
の関係を図10に示す。
【0021】同じ様に、放電灯負荷RLとその入力電力WR
Lとの関係を図11に示す。図のように点灯直後のRLが
小さい時に流入する電力が、Aの点よりCの点に増加
し、以降正規の点灯状態に至るまで、従来例よりも大き
な電力が放電灯に供給されるため、この第2発明に於い
ては、正規の状態に至るまでの時間をTfとするとTs'と
の差分だけ大幅に短縮する事ができると共に、第1発明
に於ける、点灯直後に放電灯6に与えられる電力の大幅
な増加による、放電灯6を確実に点灯させることができ
る効果をも有していることになる。しかもこの効果を、
少ない部品数の追加で容易に実現できる特徴を有する。
尚、放電灯の発光光度と時間経過との関係を図12に示
す。
【0022】
【実施例】図13は本第1発明に属する第1実施例の回
路構成を示し、図14は第2発明に属する第2実施例の
回路構成を示し、又、図15は第2発明に於いて、前記
第2実施例よりも回路を簡素化した第3実施例の回路構
成を示す。各図面は、夫々図1、図3の基本回路を具体
的に実施するためのものである。従来例と同じ部分は詳
細構造は省略して、本発明に固有の部分だけを詳細に開
示した回路図面となっている。
【0023】第1実施例、第2実施例とも、部品等は従
来と同じのものを、従来同等に組み上げることにより容
易に製品化することができる。又、放電灯6は、この両
実施例では通常多用されているメタルハライドランプを
使用している。
【0024】第1実施例を示す図13、第2実施例を示
す図14に於いて、フォアワード・コンバーター2の出
力電圧Vdcは、点灯開始前は放電灯点灯回路の負荷が無
負荷となるため、トランス22の1次と2次との巻線比を
N2/N1とすれば、Vin・N2/N1=Voutに等しく、290
Vである。又、前記メタルハライドランプ(放電灯6)
が点灯したときの、定常状態での管電圧は85Vであ
る。
【0025】第1実施例を示す図13に於いて、前記電
圧検出設定回路3の比較電圧E1は180Vに設定され、
前記Vdcが180Vより低いときは点灯状態、高いとき
は消灯状態と判定している。従って、放電灯6の点灯前
から、点灯直後に時間の経過に伴って負荷電流が増加
し、負荷電流検出回路4の出力電圧が180Vより低く
なるまで電圧検出設定回路3は動作し、点灯直後の負荷
電流を増大させることになる。負荷電流検出回路4の出
力電圧が180Vとなるような負荷電流値となると、電
圧検出設定回路3の動作は停止する。尚、比較回路7の
トランジスタQ1は、上記比較電圧E1が16Vになると
導通状態となる。
【0026】又、第2実施例を示す図14に於いて、前
述の第1実施例と共通する電圧検出設定回路3に関与す
る部分の説明は省略し、電圧検出設定回路3´について
説明する。当該電圧検出設定回路3´の比較電圧E2は定
常状態の点灯時の管電圧より低い60Vに設定され、負
荷電流値が低くて、負荷電流検出回路4の出力電圧が6
0Vより低いときは電圧検出設定回路3´が動作し、負
荷電流を増大させるように作用する。負荷電流検出回路
4の出力電圧が60Vを越えるような負荷電流値となる
と、電圧検出設定回路3´の動作は停止し、点灯回路は
従来例と同一の動作状態となる。尚、比較回路7´トラ
ンジスタQ2は、上記比較電圧E2が0VK時に導通状態
となる。
【0027】本発明を効果的に実施するについては、第
2発明に於いては、比較回路7による負荷電流低下を遅
延させる作用と、それに続く比較回路7´による負荷電
流増大作用に移行するとき、移行時に不連続にならない
ようにする必要がある。そのためには比較回路7´のス
イッチング素子、即ちトランジスタQ2を緩やかにON/OFF
させる必要がある。そこで参考までに、図14には主要
部である電圧検出設定回路3,3´、負荷電流検出装置
4及び比較回路7,7´には具体的な回路定数を示すと
共に、主要部の電圧値をも記載した。
【0028】図15は第3実施例であって、電圧検出設
定回路3´を電圧検出設定回路3と共用した事例であ
る。この第3実施例は、第2実施例と同じ機能を有しな
がら回路構成が簡素化されているのが特徴である。尚、
本実施例を始め、前述した第1実施例、第2実施例とも
回路図には具体的な数値を記載したが、唯、この様な数
値は、放電灯の種類や設計条件等に対応して随時変更し
得べきもので、実施状態としては図13、図14、図1
5に記載された構造に限定されないことは言うまでもな
い。
【0029】以上本発明の代表的と思われる実施例につ
いて説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例の構
造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の
構成要件を備え、本発明にいう目的を達成し、以下にい
う効果を有する範囲内において適宜改変して実施するこ
とができるものである。
【0030】
【発明の効果】本発明にいう放電灯点灯回路は、電圧検
出設定回路、及び負荷電流検出装置並びに比較回路の作
用によって、点灯直後の放電灯へ流れる負荷電流の低下
を防ぎ、放電灯の起動時の安定性を確保する。
【0031】とくに第2発明では、併設した2種類の電
圧検出設定回路、及び負荷電流検出装置並びに同じく2
種類の比較回路の作用によって、点灯直後の放電灯へ流
れる負荷電流の低下を防いで放電灯の起動時の安定性を
確保すると共に、定常的な点灯状態に達するまでの負荷
電流値を高く保持することによって、定常状態に達する
までの時間を短縮し、結果として確実に点灯し、安定
で、早急にフル点灯状態となるという実用上有益な効果
が得られるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1発明の放電灯点灯回路の構成を示す回路
図である。
【図2】図1の回路の作用を説明する要部説明図であ
る。
【図3】本第2発明の放電灯点灯回路の構成を示す回路
図である。
【図4】図3の回路の作用を説明する要部説明図であ
る。
【図5】図1の回路の作用を説明するための、時間tに
対するVDCの変化のグラフである。
【図6】同、時間tに対するVC2の変化のグラフであ
る。
【図7】同、時間tに対するVC1の変化のグラフであ
る。
【図8】同、時間tに対するデューティー比D'の変化の
グラフである。
【図9】同、負荷電流等価量に対するD'の変化のグラフ
である。
【図10】同、等価負荷抵抗RLに対するVRLの変化のグ
ラフである。
【図11】同、等価負荷抵抗RLに対するWRLの変化のグ
ラフである。
【図12】同、時間に対する放電灯の光量LVの変化のグ
ラフである。
【図13】第1発明に属する第1実施例の回路図であ
る。
【図14】第2発明に属する第2実施例の回路図であ
る。
【図15】第2発明に属する第3実施例の回路図であ
る。
【図16】従来例の回路図である。
【図17】従来例に於ける負荷電流等価量に対するDの
変化のグラフである。
【図18】同、等価負荷抵抗RLに対するVRLの変化のグ
ラフである。
【図19】同、等価負荷抵抗RLに対するWRLの変化のグ
ラフである。
【図20】同、時間に対する放電灯にかかる電圧VLの変
化のグラフである。
【符号の説明】
1 直流電源 2 フォアワード・コンバーター 3 電圧検出設定回路 3´ 電圧検出設定回路 4 負荷電流検出回路 5 負荷電流供給回路 6 放電灯 7 比較回路 7´ 比較回路 8 パルス幅制御回路 9 駆動回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵するスイッチング素子(21)に印加す
    る駆動用パルスのデューティー比を変化させて出力電圧
    を制御するフォアワード・コンバータ(2)と、当該フォ
    アワード・コンバータ(2)の出力端の電圧を検出し且つ
    放電灯が点灯したときの電圧を基準として比較電圧E1が
    設定されている電圧検出設定回路(3)と、DC−ACコンバ
    ータ(51)とイグナイタ回路(52)とからなる負荷電流供給
    回路(5)と前記フォアワード・コンバータ(2)との間に挿
    入接続されて負荷に流入する電流を検出する負荷電流検
    出回路(4)と、時定数を持った遅延回路(71)を有し且つ
    前記フォアワード・コンバータ(2)の出力電圧が前記電
    圧検出設定回路(3)に設定されている比較電圧E1よりも
    高い時は当該遅延回路(71)を前記負荷電流検出回路(4)
    に並列に接続せしめると共に、前記出力電圧が前記比較
    電圧E1よりも低い時は遅延回路(71)を解放する比較回路
    (7)と、当該比較回路(7)の出力を受けて、起動直後の放
    電灯(6)に流れる負荷電流を大きく保持せしめるように
    前記スイッチング素子(21)に印加する駆動用パルスのデ
    ューティー比を制御するパルス幅制御回路(8)とからな
    る放電灯点灯回路。
  2. 【請求項2】 内蔵するスイッチング素子(21)に印加す
    る駆動用パルスのデューティー比を変化させて出力電圧
    を制御するフォアワード・コンバータ(2)と、当該フォ
    アワード・コンバータ(2)の出力端の電圧を検出し且つ
    放電灯が点灯したときの電圧を基準として比較電圧E1が
    設定されている電圧検出設定回路(3)、及び前記放電灯
    が点灯したときの電圧より低い比較電圧E2が設定されて
    いる電圧検出設定回路(3´)と、DC−ACコンバータ(51)
    とイグナイタ回路(52)とからなる負荷電流供給回路(5)
    と前記フォアワード・コンバータ(2)との間に挿入接続
    されて負荷に流入する電流を検出する負荷電流検出回路
    (4)と、時定数を持った遅延回路(71)を有し且つ前記フ
    ォアワード・コンバータ(2)の出力電圧が前記電圧検出
    設定回路(3)に設定されている比較電圧E1よりも高い時
    は当該遅延回路(71)を前記負荷電流検出回路(4)に並列
    に接続せしめると共に、前記出力電圧が前記比較電圧E1
    よりも低い時は遅延回路(71)を解放する比較回路(7)
    と、同じく抵抗回路(72)を有し且つ前記電圧検出設定回
    路(3´)に設定されている比較電圧E2が前記フォアワー
    ド・コンバータ(2)の出力電圧よりも低い時は当該抵抗
    回路(72)を前記負荷電流検出回路(4)に並列に接続せし
    めると共に、前記比較電圧E2が出力電圧よりも高い時は
    抵抗回路(72)を解放する比較回路(7´)と、当該比較回
    路(7),比較回路(7´)の出力を受けて、放電灯の起動直
    後から定常状態に達するまでの間の、放電灯(6)に流れ
    る電流を大きく保持せしめるように前記スイッチング素
    子(21)に印加する駆動用パルスのデューティー比を制御
    するパルス幅制御回路(8)とからなる放電灯点灯回路。
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