JP3278597B2 - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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JP3278597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遅延回路に関し、特
に半導体集積回路で構成されかつ回路規模の小さい遅延
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路で構成される遅延
回路として、例えば、特開平7−249970号公報に
示される図7(a)のようなものがある。図7(a)
は、入力端子21の信号を一定時間遅延させる遅延回路
22と、信号を反転し、かつ一定時間遅延させるインバ
ータ23と、前記遅延回路22とインバータ23の出力
に接続されたNAND回路24で構成され、出力端子2
5から遅延信号を出力している。したがって、この信号
の出力タイミング及びパルス幅、つまり、入力信号の立
ち上がりを起点としてパルスを出力するタイミング及び
その出力されるパルスのパルス幅は、遅延回路22にお
ける遅延時間とインバータ23における遅延時間との差
に基づいて決定されることになる。このような遅延回路
では、2種類の遅延回路の組み合わせにより、信号の立
ち上がり及び立ち下がりのタイミングを任意に設定でき
ることに特徴がある。また、これと同様な遅延回路とし
て、図7(b)のように、図7(a)のNAND回路2
4をAND回路26に変更したものもある。しかしなが
ら、これら図7に示した遅延回路では、単発的信号に対
しては目的の信号を発生できるが、遅延値と信号の繰り
返しサイクルが近い場合に、目的とする信号を発生でき
ないという問題が発生する。
【0003】具体的な例として、入力信号の論理的に1
である時間をT1、論理的に0である時間をT0、立ち
上がりの遅延値をTd1、立ち下がりの遅延値をTd0
としたとき、Td0−Td1>T0の場合、信号の前の
サイクルからの干渉によって目的の信号が発生できな
い。この理由を図7(b)回路の動作タイミングチャー
トである図8で説明する。図8において(S21)は入
力信号、(S22)は遅延回路22の出力信号、(S2
3)はインバータ23の出力信号、(S24)はAND
回路26の出力信号、(S25)は本来出力したい目的
の信号である。先ず、1番目のサイクルのインバータ2
3の出力(S23)は遅延値がTd0遅れて出力され
る。このため、(S23)はTd0の遅延で0となり、
さらに入力信号が論理的に1である時間T1だけ遅れて
1となる。つまりこのTd0+T1遅れて、初めて次の
サイクルの遅延信号を出力する準備が可能になる。次の
サイクルの遅延信号の出力は次のサイクルの初めからT
d1遅れた値であるため、Td0+T1は、T1+T0
+Td1より小さい必要がある。つまり、 Td0+T1<T1+T0+Td1 である。この式から、 d0―Td1<T0 でなければ、インバータ23の信号の準備が、次のサイ
クルの遅延信号の立ち上がりに間に合わなくなり、結果
的に信号の立ち上がりが遅れるか、または目的の遅延信
号である(S25)のTxの部分が出力されないことに
なる。
【0004】この問題を解決するには、Td0を生成す
るインバータ23の遅延値を大きくしない方法として、
図9のようにインバータ23の代わりに遅延回路27を
使用する方法がある。しかしながら、この場合において
も問題がある。今度は、遅延回路27の遅延値は、入力
信号の立ち下がりに対しての遅延信号の立ち下がりの遅
れ時間となり、任意の遅延時間は設定できない。この場
合、遅延回路27の遅延時間をTdx0とすると Td1―Tdx0>T0 において問題が発生する。その理由を図10のタイミン
グチャートで説明する。
【0005】図10において(S21)は入力信号、
(S22)は遅延回路22の出力信号、(S27)は遅
延回路27の出力信号、(S26)はAND回路26の
出力信号、(S25)は本来出力したい目的の信号であ
る。先ず、1番目のサイクルの遅延回路22の出力(S
22)は遅延値がTd1遅れて出力される。このため、
(S22)はTd1の遅延で1となり、さらに入力信号
が論理的に1である時間T1だけ遅れて0となる。つま
りこのTd0から時間T1分はまだ前のサイクルの信号
の1が出力されている。そのため、この間に遅延回路2
7の信号が1になるとそこに不要なパルスが発生するこ
とになる。つまり、Td1+T1は、T1+T0+Td
x0より小さい必要がある。これから Td1+T1<T1+T0+Tdx0 である。この式から Td1―Tdx0<T0 でなければ、(S26)のTyに示すように、次のサイ
クルの最初にTdx0の遅延の不要なパルスが発生する
ことになる。
【0006】このような、目的とするパルスが出力され
ないこと、あるいは不要なパルスが発生されることを防
止するための遅延回路として、図11に示す遅延回路が
提案されている。この遅延回路は、信号の立ち下がりを
遅延しない構成としたものである。つまり図9の従来例
の遅延回路27を遅延無しにした回路と等価な例であ
る。この図11の遅延回路は、それぞれ一定の遅延時間
を持った任意数であるn個の2入力AND回路71〜7
nを有し、これらn個の2入力AND回路71〜7nの
それぞれの一方の入力には入力信号Sinが入力され、
第1の2入力AND回路12の他方の入力にも入力信号
Sinが入力され、第1の2入力AND回路12の出力
は、第2の2入力AND回路72の片側の入力に接続さ
れている。また、第2の2入力AND回路72の出力
は、第3の2入力AND回路73の他方の入力に接続さ
れている。この第2の2入力AND回路72と第3の2
入力AND回路73の組み合わせが繰り返されて第nの
2入力AND回路7nの出力が出力遅延信号Soutと
なっている。
【0007】この図11の遅延回路の動作を図12のタ
イミングチャートを用いて説明する。図12において
(Sin)に示してある波形は入力信号であり、第1の
2入力AND回路71は、一定の遅延時間を持っている
ため、第1の2入力AND回路71の出力は、(S7
1)に示してある波形の信号となる。入力信号Sinを
第1のゲート入力に接続している第2の2入力AND回
路72の第2のゲート入力に、前記第1の2入力AND
回路71の出力を接続することにより、前記第2の2入
力AND回路72の出力信号の立ち上がり波形は(S7
2)に示すように、入力信号Sinに比べて、第1の2
入力AND回路71が持っている遅延時間と第2の2入
力AND回路72が持っている遅延時間の和だけ遅れて
出力される。前記第2の2入力AND回路72の立ち下
がり波形の出力は、入力信号Sinを入力していること
により、入力信号Sinの立ち下がりに比べて第2の2
入力AND回路72が持っている遅延時間分だけ遅れて
出力され、第1の2入力AND回路71が持っている遅
延時間には影響されない。同じく第3の2入力AND回
路73の出力信号の立ち上がりは、(S73)に示すよ
うに、第1から第3の2入力AND回路71と2入力A
ND回路72と2入力AND回路73がそれぞれ持って
いる遅延時間の和だけ遅れて出力される。第3の2入力
AND回路73の出力信号の立ち下がりは、入力信号S
inに比べて第3の2入力AND回路73が持つ遅延時
間分だけ遅れて立ち下がる。これが第nの2入力AND
回路7nまで繰り返され、(S7n)に示すように、立
ち上がりは、n個の2入力AND回路がそれぞれ持つ遅
延時間の総和分だけ遅れ、立ち下がりは、第nの2入力
AND回路7nが持つ遅延時間分だけ遅れた信号を生成
することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような従来におけ
る、図7(a),(b)あるいは図9の遅延回路では、
前記したように、信号の繰り返しサイクルが遅延値に近
い場合に目的の信号を発生することができないという問
題がある。また、これと同時に、遅延回路と出力信号生
成部とが分離しているために回路規模が大きくなるとい
う問題がある。すなわち、任意の遅延時間を持った信号
を生成する場合、その遅延時間に相当する抵抗値が必要
になり、その遅延時間を生成する回路と出力信号を生成
する回路とを分離している為、それぞれの回路が必要に
なる。また、図9の遅延回路における遅延回路27を遅
延無しにした回路と等価な図11の遅延回路の場合にお
いても、遅延回路に加えて2入力AND回路を使用して
いるため、これらを構成するMOSトランジスタの数が
多くなり、回路規模が増大してしまう。特に、図11の
ように、2入力AND回路を多数個必要とした場合に
は、MOSトランジスタの数が極めて多数となり、回路
規模の増大が顕著なものとなる。
【0009】本発明の目的は、回路規模を縮小した遅延
回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の遅延回路は、入
力信号を反転させた反転信号を出力する反転回路と、n
個(nは1以上の整数)の小型遅延回路とで構成され、
前記小型遅延回路は、3つの入力端子と1つの出力端子
を有しており、第1の入力端子には前記入力信号が入力
され、第2の入力端子には前記入力信号または前段の小
型遅延回路の出力が入力され、第3の入力端子には前記
反転回路の出力が入力され、出力端子から前記目的とす
る遅延信号を得る構成とし、前記小型遅延回路は、ソー
スを電源に、ゲートが前記第1の入力端子に接続された
第1のPMOSトランジスタと、ソースが接地され、ゲ
ートが前記第2の入力端子に接続され、ドレインが前記
第1のPMOSトランジスタのドレインと接続された第
1のNMOSトランジスタと、ソースが電源に、ゲート
が前記第1のPMOSトランジスタのドレインに接続さ
れた第2のPMOSトランジスタと、ソースが接地さ
れ、ゲートが前記第3の入力端子に接続され、ドレイン
が前記第2のPMOSトランジスタのドレインと接続さ
れている第2のNMOSトランジスタで構成され、前記
第2のPMOSトランジスタと第2のNMOSトランジ
スタの各ドレインの接続点を前記出力端子に接続した構
成とされる。
【0011】また、本発明の遅延回路は、入力信号を非
反転させた非反転信号を出力する非反転回路と、n個
(nは1以上の整数)の小型遅延回路とで構成され、前
記小型遅延回路は、2つの入力端子と1つの出力端子を
有しており、第1の入力端子には前記入力信号が入力さ
れ、第2の入力端子には前記非反転回路の出力が入力さ
れ、出力端子から前記目的とする遅延信号を得る構成と
し、前記小型遅延回路は、ソースが電源に、ゲートが前
記第1の入力端子に接続されたPMOSトランジスタ
と、ソースが接地され、ゲートが前記第2の入力端子に
接続され、ドレインが前記PMOSトランジスタのドレ
インと接続されたNMOSトランジスタと、前記PMO
Sトランジスタ及びNMOSトランジスタの各ドレイン
の接続点に入力端が接続された反転回路とで構成され、
前記反転回路の出力端を前記出力端子に接続した構成と
される。
【0012】本発明によれば、n個の縦続接続された小
型遅延回路のうち、最後段の小型遅延回路の出力を遅延
信号とすることによって立ち上がりのみが遅延された出
力信号を得ることができるとともに、2入力AND回路
を用いることなく遅延回路が構成でき、回路を構成する
素子数を低減し、回路規模の小さい遅延回路が得られ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態の構成を示すブロック図である。図1を参照する
と、入力端1に入力される入力信号Sinをゲート入力
とする反転回路2と、任意の数であるn個(nは1以上
の整数)の小型遅延回路31〜3nを有している。前記
入力信号は全ての前記小型遅延回路31〜3nに接続さ
れ、前記反転回路2の出力信号は、反転信号として全て
の前記小型遅延回路31〜3nに接続される。また入力
信号は、第1の小型遅延回路31にも接続され、第1か
ら第n−1の小型遅延回路31〜3n−1の出力信号
は、それぞれ次段の小型遅延回路に入力信号として接続
され、出力端4から出力される第nの小型遅延回路3n
の出力が目的とする出力信号Soutになる。
【0014】図2は前記第1から第nまでの小型遅延回
路31〜3nの構成例を示すブロック図である。第1か
ら第nまでの小型遅延回路31〜3nは同一構成のた
め、以下は、第1の小型遅延回路31を例にとり説明す
る。図2において、第1の小型遅延回路31は、PMO
SトランジスタPMOS1,PMOS2およびNMOS
トランジスタNMOS1,NMOS2から構成される。
前記入力信号Sinをゲート入力とするPMOSトラン
ジスタPMOS1のソースは電源VCCに接続され、前
段の小型遅延回路からの出力、ここでは前記入力信号S
inをゲート入力とするNMOSトランジスタNMOS
1のソースは接地され、ドレインは前記PMOSトラン
ジスタPMOS1のドレインと接続している。前記PM
OSトランジスタPMOS1のドレインをゲート入力と
するPMOSトランジスタPMOS2のソースは電源V
CCに接続され、前記反転回路2から出力される反転信
号Srをゲート入力とするNMOSトランジスタNMO
S2のソースは接地され、NMOSトランジスタNMO
S2のドレインは前記PMOSトランジスタPMOS2
のドレインと接続し次段の小型遅延回路の入力信号とし
ての出力信号Sout1として出力している。
【0015】次に、図1の回路の動作について、図3の
タイミングチャーチを参照して説明する。図3におい
て、(Sin)で示してある波形は入力信号であり、反
転回路2及び第1の小型遅延回路31に接続されている
信号である。同図(Sr)は反転回路2の出力であり、
この反転回路2の出力信号は、入力信号Sinに対して
一定の遅延時間をもって、しかも反転されて出力され
る。前記入力信号Sinは、第1の小型遅延回路31か
ら第nの小型遅延回路3nにそれぞれ入力され、前記P
MOSトランジスタPMOS1のゲート入力に接続され
ている。前記入力信号SinがLOWレベルの場合、P
MOSトランジスタPMOS1はONし、HIレベルが
PMOSトランジスタPMOS2のゲート入力となり、
PMOSトランジスタPMOS2はOFFする。また、
一方で、入力信号SinがHIレベルの場合、NMOS
トランジスタNMOS1はONし、LOWレベルがPM
OSトランジスタPMOS2のゲート入力となり、PM
OSトランジスタPMOS2はONし、HIレベルが出
力信号Sout1として伝搬される。
【0016】また、図2に示す反転信号SrがHIレベ
ルの場合、NMOSトランジスタNMOS2がONし、
LOWレベルが出力信号Sout1として伝搬される。
つまり、入力信号SinがHIレベルであり、反転信号
SrがLOWレベルの場合、出力信号Sout1はHI
レベルとなる。また、入力信号SinがLOWレベルで
あり、反転信号SrがHIレベルの場合、出力信号So
ut1はLOWレベルとなる。
【0017】したがって、(S31)に示すように第1
の小型遅延回路31の出力信号Sout1は、入力信号
Sinが立ち上がった場合に、NMOSトランジスタN
MOS1が持つ一定の遅延時間とPMOSトランジスタ
PMOS2が持つ一定の遅延時間の分だけ遅延されて出
力される。このとき立ち下がりは、反転回路2の出力S
rをゲート入力とする第1の小型遅延回路31内のNM
OSトランジスタNMOS2の作用により、反転回路2
が持つ一定の遅延時間とNMOSトランジスタNMOS
2がもつ一定の遅延時間の分だけ遅延されて立ち下が
る。したがって、第1の小型遅延回路31の出力を、第
2の小型遅延回路32の入力信号とすることにより、一
定の遅延時間を持った第2の小型遅延回路32内のNM
OSトランジスタNMOS1及びPMOSトランジスタ
PMOS2の作用により、第2の小型遅延回路32の出
力は、同図(S32)に示すような第1の小型遅延回路
31内のNMOSトランジスタNMOS1とPMOSト
ランジスタPMOS2が持つ一定の遅延時間が第2の小
型遅延回路32内のNMOSトランジスタNMOS1及
びPMOSトランジスタPMOS2が持つ一定の遅延時
間に加算された波形の信号を生成する。これが第nの小
型遅延回路3nまで伝搬され、同図(S3n)に示すよ
うな立ち上がりだけ遅延された波形の信号、すなわち出
力信号Soutを生成する。
【0018】したがって、この遅延回路では、小型遅延
回路が1つの最小回路構成の場合には、小型遅延回路を
構成する4個のMOSトランジスタと、反転回路を構成
する2個のMOSトランジスタの計6個のMOSトラン
ジスタで構成でき、さらに小型遅延回路が1つ増える毎
に4個のMOSトランジスタが増加する構成とすること
ができる。因みに、従来構成で最もMOSトランジスタ
の数が少なくてすむ、図9の遅延回路において遅延回路
37を省略した図11の最小構成の場合でも、インバー
タ2段で構成される遅延回路32と、2入力AND回路
42とで、それぞれ4個のMOSトランジスタが必要で
あり、計8個のMOSトランジスタの構成となり、本実
施形態の遅延回路ではより少ないMOSトランジスタで
構成できることが判る。
【0019】なお、この実施形態の場合には、図2に示
したPMOSトランジスタPMOS1のゲートに非反転
回路(バッファ)を接続し、入力信号Sinを若干遅延
させてPMOSトランジスタPMOS1のゲートに入力
させるように構成してもよい。ただし、この場合には非
反転回路を構成するために1個または2個のMOSトラ
ンジスタが必要とされるため、MOSトランジスタの低
減効果は少なくなる。したがって、従来回路で用いてい
る2入力AND回路42が5個以上のMOSトランジス
タで構成されて、本実施形態の4個のMOSトランジス
タで構成されている小型遅延回路と比較して遅延回路相
互の比較においてMOSトランジスタの個数に差が生じ
ているような場合には有効である。
【0020】図4は、本発明の第2の実施の形態の構成
を示すブロック図である。この実施形態では、入力信号
Sinが入力される非反転回路17の出力は、第1から
第nの小型遅延回路61〜6nに非反転信号として接続
され、各小型遅延回路の出力信号は、次段の小型遅延回
路に入力信号として接続され、第nの小型遅延回路6n
の出力波形が出力信号Soutとして出力されている。
図5は、図4に示した第1から第nまでの小型遅延回路
61〜6nの構成例を示すブロック図である。第1から
第nまでの小型遅延回路61〜6nは同一構成のため、
以下は、第1の小型遅延回路61を例にとり説明する。
図5において、第1の小型遅延回路61は、PMOSト
ランジスタPMOS3と、NMOSトランジスタNMO
S3と、反転回路INVから構成される。非反転信号S
nをゲート入力とするPMOSトランジスタPMOS3
のソースは電源VCCに接続され、前段の出力信号、こ
こでは入力信号Sinをゲート入力とするNMOSトラ
ンジスタNMOS3のソースは接地され、ドレインは前
記PMOSトランジスタPMOS3のドレインと接続し
ている。前記PMOSトランジスタPMOS3のドレイ
ンをゲート入力とする反転回路INVの出力波形が出力
信号、ここでは次段の小型遅延回路の出力信号Sout
1として出力されている。
【0021】次に、図4の回路の動作について、図6の
タイミングチャートを参照して説明する。図6において
(Sin)に示してある波形は入力信号であり、非反転
回路5および第1の小型遅延回路61に接続されている
信号である。(Sn)は非反転回路5の出力である。こ
の非反転回路5の出力信号Snは、入力信号Sinに対
して一定の遅延時間をもって出力され、第1の小型遅延
回路61から第nの小型遅延回路6nに非反転信号とし
て入力され、PMOSトランジスタPMOS3のゲート
入力に接続されている。この為、入力信号がLOWレベ
ルからHIレベルに変化した場合、(S5)のように、
一定の時間後に非反転回路5からの非反転信号SnがH
Iレベルになり、PMOSトランジスタPMOS3はO
FFし、NMOSトランジスタNMOS3がONし、こ
のNMOSトランジスタNMOS3が持つ一定の時間後
にLOWレベルが反転回路5の入力信号として伝搬さ
れ、(SINV)に示すように反転回路INVが持つ一
定の時間後に反転されて出力信号Sout1として伝搬
される。このため、非反転信号SnがLOWレベルの場
合、入力信号SinもLOWであり、NMOSトランジ
スタNMOS3はOFFしており、PMOSトランジス
タPMOS3はONし、HIレベルが反転回路INVの
ゲート入力となり、LOWレベルが出力信号Sout1
として伝搬される。また、入力信号SinがHIレベル
の場合、非反転信号Snも非反転回路が持つ一定の時間
後にHIレベルとなり、PMOSトランジスタPMOS
3はOFFし、NMOSトランジスタNMOS3はON
し、LOWレベルが反転回路INVのゲート入力とな
り、HIレベルが出力信号Sout1として伝搬され
る。
【0022】したがって、(Sout1)に示すように
第1の小型遅延回路61の出力信号は、入力信号が立ち
上がった場合、NMOSトランジスタNMOS3が持つ
一定の遅延時間と反転回路INVが持つ一定の遅延時間
の分だけ遅延されて出力される。また、入力信号Sin
が立ち下がった場合、PMOSトランジスタPMOS3
の作用により、非反転回路5が持つ一定の遅延時間とP
MOSトランジスタPMOS3が持つ一定の遅延時間と
反転回路INVが持つ一定の遅延時間の分だけ遅延され
て立ち下がる。したがって、第1の小型遅延回路61の
出力信号を第2の小型遅延回路62の入力信号とするこ
とにより、一定の遅延時間を持った第2の小型遅延回路
62内のNMOSトランジスタNMOS3及び反転回路
INVの作用により、第2の小型遅延回路62の出力
は、(S62)に示すように、前記した第1の小型遅延
回路62内のNMOSトランジスタNMOS3と反転回
路INVが持つ一定の遅延時間に、第2の小型遅延回路
62内のNMOSトランジスタNMOS3及び反転回路
INVが持つ一定の遅延時間に加算された波形の信号を
生成する。これが第nの小型遅延回路6nまで伝搬さ
れ、(Sout)に示すような立ち上がりだけ遅延され
た波形の信号を生成する。
【0023】この第2の実施形態の遅延回路では、小型
遅延回路が1つの最小回路構成の場合には、小型遅延回
路を構成する2個のMOSトランジスタと反転回路を構
成する2個のMOSトランジスタの計4個のMOSトラ
ンジスタと、非反転回路を構成する1個あるいは2個の
MOSトランジスタの計5個または6個のMOSトラン
ジスタで構成でき、さらに小型遅延回路が1つ増える毎
に4個のMOSトランジスタが増加する構成とすること
ができる。したがって、前記したように、図11の最小
構成の場合の計8個のMOSトランジスタの構成に比較
して、本実施形態の遅延回路ではより少ないMOSトラ
ンジスタで構成できることが判る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、縦続接続
されたn個の小型遅延回路の構成として、3つの入力端
子と1つの出力端子を有しており、第1の入力端子には
前記入力信号が入力され、第2の入力端子には前記入力
信号または前段の小型遅延回路の出力が入力され、第3
の入力端子には前記反転回路の出力が入力され、出力端
子から遅延信号を得るように構成し、かつ前記小型遅延
回路を4個のMOSトランジスタで構成しているので、
あるいは、小型遅延回路の構成として、2つの入力端子
と1つの出力端子を有しており、第1の入力端子には前
記入力信号が入力され、第2の入力端子には前記非反転
回路の出力が入力され、出力端子から遅延信号を得るよ
うに構成し、前記小型遅延回路を2個のMOSトランジ
スタと反転回路とで構成しているので、遅延回路の中に
信号生成機能が含まれることになり、遅延回路とパルス
発生回路を別々に設ける必要がなく、これによりMOS
トランジスタの数を低減して回路の簡易化を図るととも
に、集積回路で構成する場合に配置及び配線が容易にな
り、しかも高集積化の点で有利になるという効果があ
る。また、本発明の遅延回路では、立ち上がりのみまた
は立ち下がりのみを遅延させるようになっているので、
入力信号の遅延させたいレベル側とは逆のレベルが遅延
時間より短い場合の異常パルスの発生を防ぐことができ
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示した小型遅延回路の一例を示す回路図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】図4に示した小型遅延回路の一例を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図7】従来の遅延回路の一例と他の例を示すブロック
図である。
【図8】図7の回路の動作例を示すタイミングチャート
である。
【図9】従来の遅延回路のさらに他の例を示すブロック
図である。
【図10】図9の回路の動作例を示すタイミングチャー
トである。
【図11】従来の遅延回路の改善された一例を示すブロ
ック図である。
【図12】図11の回路の動作例を示すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1 入力端子 2 反転回路 31〜3n 小型遅延回路 4 出力端子 5 非反転回路 61〜6n 小型遅延回路 71〜7n 2入力AND回路 PMOS1〜3 PMOSトランジスタ NMOS1〜3 NMOSトランジスタ INV 反転回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−214305(JP,A) 特開 平6−188698(JP,A) 特開 平10−200384(JP,A) 特開 平5−14149(JP,A) 特開 平7−86887(JP,A) 特開 平10−322178(JP,A) 実開 昭62−188823(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の論理入力信号を入力してその信号
    を遅延させた目的の遅延信号を得るための遅延回路にお
    いて、入力信号を反転させた反転信号を出力する反転回
    路と、n個(nは1以上の整数)の小型遅延回路とで構
    成され、前記小型遅延回路は、3つの入力端子と1つの
    出力端子を有しており、第1の入力端子には前記入力信
    号が入力され、第2の入力端子には前記入力信号または
    前段の小型遅延回路の出力が入力され、第3の入力端子
    には前記反転回路の出力が入力され、出力端子から前記
    目的とする遅延信号を得る構成とし、前記小型遅延回路
    は、ソースを電源に、ゲートが前記第1の入力端子に接
    続された第1のPMOSトランジスタと、ソースが接地
    され、ゲートが前記第2の入力端子に接続され、ドレイ
    ンが前記第1のPMOSトランジスタのドレインと接続
    された第1のNMOSトランジスタと、ソースが電源
    に、ゲートが前記第1のPMOSトランジスタのドレイ
    ンに接続された第2のPMOSトランジスタと、ソース
    が接地され、ゲートが前記第3の入力端子に接続され、
    ドレインが前記第2のPMOSトランジスタのドレイン
    と接続されている第2のNMOSトランジスタで構成さ
    れ、前記第2のPMOSトランジスタと第2のNMOS
    トランジスタの各ドレインの接続点を前記出力端子に接
    続していることを特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】 前記小型遅延回路は複数個が縦続接続さ
    れており、第1段の小型遅延回路の第2の入力端子には
    前記入力信号が入力され、第2段以降の小型遅延回路の
    第2の入力端子にはそれぞれの前段の小型遅延回路の出
    力端子が接続され、最終段の小型遅延回路の出力端子か
    ら目的とする遅延信号を出力させることを特徴とする請
    求項に記載の遅延回路。
  3. 【請求項3】 目的の論理入力信号を入力してその信号
    を遅延させる遅延回路において、入力信号を非反転させ
    た非反転信号を出力する非反転回路と、n個(nは1以
    上の整数)の小型遅延回路とで構成され、前記小型遅延
    回路は、2つの入力端子と1つの出力端子を有してお
    り、第1の入力端子には前記入力信号が入力され、第2
    の入力端子には前記非反転回路の出力が入力され、出力
    端子から前記目的とする遅延信号を得る構成とし、前記
    小型遅延回路は、ソースが電源に、ゲートが前記第1の
    入力端子に接続されたPMOSトランジスタと、ソース
    接地され、ゲートが前記第2の入力端子に接続され、
    ドレインが前記PMOSトランジスタのドレインと接続
    されたNMOSトランジスタと、前記PMOSトランジ
    スタ及びNMOSトランジスタの各ドレインの接続点に
    入力端が接続された反転回路とで構成され、前記反転回
    路の出力端を前記出力端子に接続していることを特徴と
    する遅延回路。
  4. 【請求項4】 前記小型遅延回路は複数個が縦続接続さ
    れており、第1段の小型遅延回路の第2の入力端子には
    前記入力信号が入力され、第2段以降の小型遅延回路の
    第2の入力端子にはそれぞれの前段の小型遅延回路の出
    力端子が接続され、最終段の小型遅延回路の出力端子か
    ら目的とする遅延信号を出力させることを特徴とする請
    求項に記載の遅延回路。
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