JP3278077B2 - コークスの製造方法 - Google Patents

コークスの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉で石炭を
乾留してコークスを製造する方法において、石炭装入時
の大気汚染あるいは粉塵爆発の危険性を回避し、コーク
ス炉における作業環境の改善と安全性の向上をはかるコ
ークスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉でコークスを製造する方法
は、通常8〜10%の水分を含有する数種もしくは10
種程度の原料石炭を所定比率、所定粒度に配合、粉砕、
調整して、炉上部の石炭塔に貯炭し、ここから炉上に設
置されている装炭車に一定量(コークス炉1窯分)の石
炭(以下「装入炭」と称する)を秤量して払い出す。装
炭車は炉上を所定窯まで走行し、炭化室上部の装入孔か
ら装入炭全量を該炭化室に装入する。装入時には、装入
孔蓋が一般的には電磁石による吸引等により取外され、
装入孔にセットされた装入ガイド(例えば二重管式)か
ら装入炭が装入される。この時、炉から排出される可燃
性ガスが燃焼される。装炭が終了すると装入ガイドが外
され、装入孔に蓋が装着、さらに必要な場合には蓋の周
囲がモルタルシールされて一連の装入作業が完了する。
装入炭は炭化室の煉瓦壁を介して両側に設けられた燃焼
室からの間接加熱により、24時間前後の乾留で約10
00℃程度まで焼成され、コークスとして炉外へ排出さ
れ、散水による湿式冷却もしくは不活性ガスによる乾式
冷却により消火され、高炉用コークスとして供される。
【0003】ここで、コークス炉の効率化をはかる上で
課題とされるのは、装入炭の含有水分が8〜10%もあ
るためコークス炉での乾留時間の内10時間程度は脱水
に要すること、また、装入炭水分が高いほど炭化室内で
の装入嵩密度偏析が大きく、乾留のばらつきやコークス
品質のばらつきが大きくなり、操業の安定性を欠く結果
となることである。
【0004】このため近年、装入炭を事前に乾燥してコ
ークス炉に装入する方法がとられるようになってきた。
この方法は、装入炭を6%前後に乾燥、調製してコーク
ス炉へ装入するもので、調湿炭法(乾燥炭装入法)とし
て採用され、コークス炉の効率化(乾留時間短縮)とコ
ークス品質の安定化に寄与している(特開昭57−10
0184号公報、特開昭58−5839号公報、特開昭
58−129089号公報等参照)。ここで、装入炭の
乾燥を水分6%前後にとどめているのは、水分6%未満
では装入炭中の微粉石炭が飛散し易くなり、搬送、装入
時の発塵が作業環境を悪化させ、操業の支障となるた
め、従来の搬送、装入方法では対処できないためであ
る。
【0005】一方、コークス品質の向上および乾留熱量
の低減を目的として、装入炭を水分0%まで乾燥するだ
けでなく200℃程度まで予熱してコークス炉へ装入す
る方法(予熱炭法)が開発されている。この方法は、石
炭の搬送に密閉式のチェーンコンベアを用い、特殊な装
炭車でコークス炉に予熱炭を装入する方式もしくは気流
搬送で直接コークス炉に予熱炭を装入する方式等を採用
している。しかしながら、このような予熱炭法は乾留時
間の短縮には有効であるものの、作業環境の問題、粉塵
爆発の危険性の問題があり、普及するまでには至ってい
ない。
【0006】さらに、気流搬送方式等は乾燥炭に対して
は有効であるものの、水分が6%程度以上の通常の湿炭
に対しては逆に配管閉塞等のトラブルが生起しほとんど
使用不可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】装入炭中の水分は、前
記したように乾留熱量増大要因であるばかりでなく、乾
留ばらつきを引起こす大きな要因の一つであるため、そ
の量は可及的に少ない方が好ましい。しかしながら、水
分の低下に伴い特に炉装入時の粉塵飛散、あるいは爆発
等の可能性が増大するため、これらの防止対策が不可欠
である。その具体策として、例えばパイプチャージ法が
開発されたが、この方法は既存の装炭車に替って炉上部
に縦横にパイプを巡らす必要があり、経済性は十分とは
言い得ないものである。さらに、湿炭に対しては適用が
ほとんど困難である。
【0008】この発明は、従来のこのような実状に鑑み
て、湿炭から乾燥炭までの幅広い装入炭に対して、環境
悪化をもたらすことなく安全にかつ安定的にコークス炉
への装炭が可能で、多大な経済的効果が得られるコーク
ス製造方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、コークス製
造用に粉砕、調整された原料石炭を、装炭車からコーク
ス炉装入孔を通じて炉内に装入するに際し、コークス炉
装入孔蓋の着脱および原料石炭の装入を大気遮断下で行
う方法であり、その要旨は、テレスコープガイド、円錐
形遮蔽ベル、蓋着脱装置、不活性ガス供給口および排気
口を有する石炭装入ガイドを備えた装炭車を装入対象窯
位置に移動し、石炭装入ガイドを装入口窯位置で降下さ
せてコークス炉天井部煉瓦に当接させた状態で、不活性
ガス供給口から不活性ガスを導入して装入ガイド内空気
と置換し、次いで蓋着脱装置を起動して装入孔蓋を捕捉
して取り外し、該蓋を装入口直上の円錐形遮蔽ベル直下
まで吊上げて保持し、続いてテレスコープガイドを石炭
装入孔にセットした状態で所定量の装入炭を炉内に装入
し、装入完了後テレスコープガイドを石炭装入孔から後
退させて取り外し、しかる後遮蔽ベル直下に保持した装
入孔蓋を下降させて石炭装入孔に装着することを特徴と
するものである。
【0010】
【作用】コークス炉装入孔蓋の着脱および原料石炭の装
入を大気遮断下で行うのは、前記した通り一般的な一連
の装入作業では、その過程において粉塵の飛散あるいは
小爆発等が生起する確率が高く、非常に危険かつ環境上
好ましからざる状況を呈するためである。すなわち、装
入孔蓋の取外し、装入炭の装入、装入孔蓋の装着までの
一連の作業を大気遮断下で行うことにより、乾燥炭ゆえ
に装炭時に発生する粉塵の飛散、爆発の危険性が回避さ
れ、さらに湿炭に対しても有効となる。
【0011】
【0012】
【実施例】図1はこの発明方法を実施するための石炭装
入ガイドの一例を示す概略図、図2は同上ガイドが装入
孔にセットされた状態を示す概略図、図3は装入孔蓋が
取外されて装入開始直前の状態を示す概略図、図4は装
入炭が炉内に装入されている状態を示す概略図であり、
1は石炭装入ガイド、2はテレスコープガイド、3は円
錐形遮蔽ベル、4は蓋着脱装置、5は不活性ガス供給
口、6は排気口、7は石炭装入孔、8は装入口蓋をそれ
ぞれ示す。
【0013】石炭装入ガイド1は、図示のごとく上面お
よび底面が開口された円筒形の筒体で構成され、下開口
部近傍にシール用のテレスコープガイド2を有し、ほぼ
中間部に円錐形遮蔽ベル3と蓋着脱装置4を内蔵してい
る。円錐形遮蔽ベル3は、ガイド内壁に固定した水平ア
ーム9によりガイド中央部に支持されており、この円錐
形遮蔽ベル3と水平アーム9部分に蓋着脱装置4が取付
けられている。この蓋着脱装置4は、水平アーム9の内
部に設置した巻上げモーター4−1にて回転駆動される
回転軸4−2に巻着されたロープ4−3の先端に、装入
口蓋8と着脱可能な電磁石4−4が取付けられている。
なお、ロープと装入孔蓋との着脱手段は、機械的接続方
式を採用してもよい。この石炭装入ガイド1は装炭車の
石炭排出口に設置される。
【0014】上記石炭装入ガイド1を備えた装炭車が装
入対象窯の位置に移動すると、石炭装入ガイド1が装入
口蓋8の上部に降下し、コークス炉天井部煉瓦に当接す
る。この場合、ガイド1と煉瓦との密着性が高いほど好
ましいことはいうまでもない。このようにして石炭装入
ガイド1がセットされると、装入に先だって不活性ガス
供給口5から不活性ガスを導入し、装入ガイド内空気を
パージする。パージが完了すると、図2に示すごとく、
蓋着脱装置4によりロープ4−3を降ろし電磁石4−4
に装入孔蓋8を吸着させロープ4−3を巻上げて、該装
入孔蓋8を石炭装入孔7より取外し円錐形遮蔽ベル3の
直下まで吊上げる(図3参照)。しかる後、テレスコー
プガイド2が石炭装入孔7にセットされて装入準備が完
了すると、所定量の装入炭が所定のシーケンスにしたが
って炉内に装入される(図4参照)。このとき、装炭車
の石炭排出口(図面省略)と石炭装入孔7との間は石炭
装入ガイド1によって密閉された状態にあるため、装入
口蓋8の開蓋および石炭装入は大気遮断下で行われる。
【0015】石炭の装入が完了すると、テレスコープガ
イド2が装入ガイド1内に後退した後装入孔蓋8を下降
させて装入孔7に装着し、しかる後装入ガイド1を取外
して一連の装入作業を完了する。装入孔蓋8の閉蓋も大
気遮断下で行われる。
【0016】なお、本発明では大気とのシール手段とし
テレスコープガイドを用いたが、他にベローズ方式、
蛇腹方式等もある。また蓋着脱装置としてはロープ巻
上げ方式に替えてロッド方式を適用することもできる。
【0017】実施例1 実炉にこの発明法を適用して乾燥炭(水分量2.0%)
および湿炭(水分量8.5%)を装入した時のそれぞれ
の装入状況を調べた。本実施例では図1に示す装入ガイ
ドを使用した場合と、従来の二重管式の装入ガイドを用
いた場合について比較した。装入ガイド内空気をパージ
する不活性ガスには窒素を用いた。その結果、本発明で
は乾燥炭装入時における粉塵の飛散がほぼ完全に防止さ
れ、安全に石炭を装入できた。また、湿炭についても閉
塞等のトラブルなく安定して石炭の装入を行うことがで
きた。これに対し、従来法では乾燥炭装入時に粉塵の飛
散が著しく、また湿炭については管の閉塞が発生した。
【0018】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、石炭装入時の粉塵飛散、あるいは爆発等の危険性
をほぼ完全に回避できるので、低水分炭(乾燥炭等)か
ら高水分炭(湿炭等)までの幅広い原料石炭に対して、
石炭装入時の大気汚染を防止でき作業環境を大幅に改善
できるとともに、安全かつ安定的にコークス炉への装炭
が可能である。さらに、この発明は既存の装炭車に容易
に適用できるので、設備費が高くつくことがなく、従来
のパイプチャージ法等に比べて経済性も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施するための石炭装入ガイド
の一例を示す概略図である。
【図2】同上ガイドが装入孔にセットされた状態を示す
概略図である。
【図3】コーク炉の装入孔蓋が取外されて装入開始直前
の状態を示す概略図である。
【図4】装入炭が炉内に装入されている状態を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 石炭装入ガイド 2 テレスコープガイド 3 円錐形遮蔽ベル 4 蓋着脱装置 5 不活性ガス供給口 6 排気口 7 石炭装入孔 8 装入口蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−152187(JP,A) 特開 昭57−209987(JP,A) 特開 昭52−110704(JP,A) 実開 平1−136149(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10B 31/04 C10B 57/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレスコープガイド、円錐形遮蔽ベル、
    蓋着脱装置、不活性ガス供給口および排気口を有する石
    炭装入ガイドを備えた装炭車を装入対象窯位置に移動
    し、石炭装入ガイドを装入口窯位置で降下させてコーク
    ス炉天井部煉瓦に当接させた状態で、不活性ガス供給口
    から不活性ガスを導入して装入ガイド内空気と置換し、
    次いで蓋着脱装置を起動して装入孔蓋を捕捉して取り外
    し、該蓋を装入口直上の円錐形遮蔽ベル直下まで吊上げ
    て保持し、続いてテレスコープガイドを石炭装入孔にセ
    ットした状態で所定量の装入炭を炉内に装入し、装入完
    了後テレスコープガイドを石炭装入孔から後退させて取
    り外し、しかる後遮蔽ベル直下に保持した装入孔蓋を下
    降させて石炭装入孔に装着することを特徴とするコーク
    スの製造方法。
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