JP3277609B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3277609B2
JP3277609B2 JP13789093A JP13789093A JP3277609B2 JP 3277609 B2 JP3277609 B2 JP 3277609B2 JP 13789093 A JP13789093 A JP 13789093A JP 13789093 A JP13789093 A JP 13789093A JP 3277609 B2 JP3277609 B2 JP 3277609B2
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彰 高木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録装置によるカ
ラー記録においては、20℃における表面張力が40d
yn/cm未満であるインク(以後超浸透インクと呼
ぶ)のように、印字媒体に対する濡れ性が高く、小量の
インク重量で好適なドット径が得られる特性を有するイ
ンクが使用されている。超浸透インクは1ドットあたり
のインク重量が小さく、インク乾燥時間が短いため、複
数色のインクを重ねた場合においても混色による記録品
質の低下が無いという利点が有る。
【0003】一方、モノクロ記録においては、20℃に
おける表面張力が40dyn/cm以上であるインク
(以後緩浸透インクと呼ぶ)のように、印字媒体に対す
る濡れ性を小さくして好適なドット形状を保ったまま乾
燥し、記録品質を向上させるような特性のインクが主流
となっている。
【0004】このため、インクジェット記録装置におい
てモノクロ記録とカラー記録の双方の品質を向上させる
ためには、ブラックインクに緩浸透インクを、カラーイ
ンクに超浸透インクの2種類の異なる特性を有するイン
クを搭載することが望ましい。
【0005】一方、インクジェット記録における印字媒
体及びインク特性によるインクドット径の変化は記録品
質を左右する大きな要因である。特に複数色のインク滴
を吐出するカラー記録において印字媒体によりドット径
が変化すると、色の濃度や明度が変化するため、色再現
性を保証できる印字媒体の種類が極めて限定される。ま
た、1ドット当たりのインク重量の変化に対してドット
径の変化が大きく表れる印字媒体においては、2色のイ
ンクを重ねて形成されるドットと1色のインクのみで形
成されるドットとの径差が大きくなり、文字の太さや線
幅の不均衡が発生し、最悪の場合には正しい位置に印字
しているにも関わらずあたかも印字位置ずれを起こして
いるかのような印字結果となる。
【0006】このように良好なカラー記録品質を保証す
るためには、各色を表現するドットの径を均一にする必
要が有る。
【0007】特開平3−146352号公報においては
前述の問題に対し、2色のインクを重ねて形成されるド
ットの径と1色のインクのみで形成されるドットとの径
を一致させるために、1色のインクのみで形成されるド
ットを2回印字による2ドットの重ね印字にて構成して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】モノクロ記録とカラー
記録の記録品質の向上を図って、超浸透インクと緩浸透
インクの双方を使用する場合、普通紙のように浸透性の
低い印字媒体におけるドット径はインクの濡れ性による
要因が大きいため、超浸透インク及び緩浸透インクのド
ット径が同等となる各々のインク重量は超浸透インクが
小さく、緩浸透インクが大きくなる。超浸透インクの濡
れ性を大きくしてカラー記録品質のさらなる向上を図っ
た場合、この差はさらに大きくなる。
【0009】一方、塗工紙のように浸透性の高い印字媒
体に記録した場合のドット径はインクの濡れ性のみなら
ずインクの重量にも依存するため、緩浸透インクのドッ
ト径は大きく、超浸透インクのドット径は小さくなる傾
向にある。
【0010】このため、緩浸透インクドットの径が好適
になるような浸透性を持つ塗工紙を選択した場合、超浸
透インクのドット径はさらに小さくなるため、緩浸透イ
ンクと超浸透インクのドット径の差は、前述した2回印
字による重ね印字によっても解消できない可能性が有
る。
【0011】また、塗工紙においてのみ緩浸透インクを
使用せず、ブラック(以下Bkと呼ぶ)ドットを超浸透
インクであるシアン、マゼンタ、イエロー(以下各々
C、M、Yと呼ぶ)のドットを重ね合わせた疑似Bkド
ットとして表現し、BkドットとC、M、Yドットの径
のバランスをとる方法も可能である。しかしながら、こ
のときの疑似Bkドットと緩浸透インクによるBkドッ
トとの濃度や色相の差は大きく、記録品質の低下を招
く。
【0012】
【課題を解決するための手段】20℃における表面張力
が40dyn/cm未満であるインクを吐出するヘッド
1と、20℃における表面張力が40dyn/cm以上
であるインクを吐出するヘッド2を備えたインクジェッ
ト記録装置において、前記ヘッド1及び前記ヘッド2に
データを分配する印字データ制御手段と、前記20℃に
おける表面張力が40dyn/cm以上であるインクの
1ドットを1回印字による単ドットで構成するととも
に、前記20℃における表面張力が40dyn/cm未
満であるインクの1ドットを複数回印字による複合ドッ
トで構成する印字動作モードと、前記20℃における表
面張力が40dyn/cm未満であるインク及び前記2
0℃における表面張力が40dyn/cm以上であるイ
ンクの1ドットを1回印字による単ドットで構成する印
字動作モードとを格納した印字動作モード格納手段と、
を有し、記録媒体に応じて前記印字動作モードを選択す
ることを特徴とするインクジェット記録装置であり、さ
らには、20℃における表面張力が40dyn/cm未
満であるインクを吐出するヘッド1と、20℃における
表面張力が40dyn/cm以上であるインクを吐出す
るヘッド2を用いて、インクを記録媒体上へ吐出するこ
とで記録を行うインクジェット記録方法において、前記
ヘッド1及び前記ヘッド2にデータを分配する工程と、
前記20℃における表面張力が40dyn/cm以上で
あるインクの1ドットを1回印字による単ドットで構成
するとともに、前記20℃における表面張力が40dy
n/cm未満であるインクの1ドットを複数回印字によ
る複合ドットで構成する印字動作モードと、前記20℃
における表面張力が40dyn/cm未満であるインク
及び前記20℃における表面張力が40dyn/cm以
上であるインクの1ドットを1回印字による単ドットで
構成する印字動作モードとを格納した印字動作モード格
納手段から記録媒体に応じて前記印字動作モードを選択
する工程と、を有し、選択された印字動作モードを用い
て記録を行うことを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下図示の実施例について説明する。
【0014】図1は本発明におけるインクジェット記録
装置の一実施例を示す斜視図である。
【0015】緩浸透インクを吐出するブラックヘッド1
及び超浸透インクを吐出するカラーヘッド2を搭載した
キャリッジ17は、タイミングベルト18を介してキャ
リッジモータ4によりキャリッジ軸19上を水平方向に
駆動される。ブラックインクタンク15はブラックヘッ
ド1に連通し、内包する緩浸透インクを供給する。ま
た、カラーインクタンク16はカラーヘッド2に連通
し、内包するC、M、Yの3色の超浸透インクを供給す
る。
【0016】紙送りモータ3はプラテン20を駆動し、
プラテン20に巻き付けられた記録媒体21を垂直方向
に搬送する。
【0017】図2は本発明におけるインクジェット記録
装置の一実施例を示すブロック図である。
【0018】印字モード選択手段5は、インターフェー
ス部34から入力される印字動作に関するコマンド、あ
るいはデータを受けて、緩浸透ブラックインクの1ドッ
トを1回印字による単ドットで構成し、超浸透カラーイ
ンクの単色1ドットを複数回印字による複合ドットで構
成する印字動作モード(以下塗工紙モードと呼ぶ)と、
緩浸透ブラックインク及び超浸透カラーインク1ドット
を1回印字による単ドットで構成する印字動作モード
(以下普通紙モードと呼ぶ)の何れかを示すデータをデ
ータバス10を介して印字位置制御手段7及び印字デー
タ制御手段8に出力する。
【0019】印字位置制御手段7はこれを受けて、キャ
リッジモータ駆動信号12を出力し、キャリッジモータ
4を駆動してキャリッジ17をプラテン20に巻き付け
られた記録媒体21に対して水平方向に走査することに
より印字位置の水平方向の制御をおこなう。また、紙送
りモータ駆動信号11を出力し、紙送りモータ3を駆動
してプラテン20を回転させ、記録媒体21を垂直方向
に搬送することにより印字位置の垂直方向の制御を行な
う。さらに、キャリッジ17に搭載されたブラックヘッ
ド1及びカラーヘッド2が印字すべき領域に達したと
き、複数のパルスからなる印字タイミング信号32を出
力する。
【0020】印字データ制御手段8は、印字モード選択
手段5から出力された印字動作モードを示すデータと、
RAM6に保存されたBk、C、M、Y各々のデータを
データバス10を介して取り込み、ブラックヘッド1に
はブラック印字データ13を、カラーヘッド2にはC、
M、Y各々のデータからなるカラー印字データ14を印
字タイミング信号32に同期させて出力する。
【0021】図3は印字位置制御手段7と印字データ制
御手段8の内部構成を示すブロック図である。
【0022】印字データ制御回路26はRAM6からB
k、C、M、Y各々のデータをデータバス10を介して
取り込み、各色のデータをブラックデータ27、シアン
データ28、マゼンタデータ29、イエローデータ30
に振り分けて出力する。
【0023】また、印字データ制御回路26は印字モー
ド選択手段5から印字動作モードを示すデータを受け取
る。
【0024】普通紙モードにおいては、単色選択信号3
1をハイレベルとして、各色ごとに振り分けて出力した
データブラックデータ27、シアンデータ28、マゼン
タデータ29、イエローデータ30を印字タイミング3
2と同期させて、各々ブラック印字データ13、シアン
印字データ14ー1、マゼンタ印字データ14−2、イ
エロー印字データ14−3として出力し、ブラックヘッ
ド1及びカラーヘッド2を駆動する。
【0025】塗工紙モードにおいては、1回目の印字に
おいては単色選択信号31をハイレベルとして、各色ご
とに振り分けて出力したデータブラックデータ27、シ
アンデータ28、マゼンタデータ29、イエローデータ
30を印字タイミング32と同期させて、各々ブラック
印字データ13、シアン印字データ14ー1、マゼンタ
印字データ14−2、イエロー印字データ14−3とし
て出力し、ブラックヘッド1及びカラーヘッド2を駆動
する。
【0026】さらに、2回目の印字においては単色選択
信号31をロウレベルとして、1回目の印字において出
力したに等しいシアンデータ28、マゼンタデータ2
9、イエローデータ30を出力し、互いに重ならない単
色データを抽出して、印字タイミング32と同期させ
て、各々ブラック印字データ13、シアン印字データ1
4ー1、マゼンタ印字データ14−2、イエロー印字デ
ータ14−3として出力し、ブラックヘッド1及びカラ
ーヘッド2を駆動する。
【0027】これにより2回印字による複合ドットを形
成するのは超浸透カラーインクを使用する単色ドットの
みとなる。
【0028】印字位置データ制御回路33は印字モード
選択手段5から印字動作モードを示すデータを受け取
り、それに対応したタイマデータ23及びタイマデータ
24をタイマ回路25に出力する。また、キャリッジモ
ータ4を駆動してブラックヘッド1及びカラーヘッド2
が印字領域に達した場合、印字開始信号22をハイレベ
ルとしてタイマ回路25を動作させる。
【0029】タイマ回路25はタイマデータ23及びタ
イマデータ24を受けて、印字開始信号22がロウレベ
ルからハイレベルに変化した後、まずタイマデータ23
をカウントする。タイマデータ23のカウントが終了す
ると、印字タイミング信号32を所定時間だけハイレベ
ルとする。続いてタイマデータ24をカウントし、カウ
ント終了後印字タイミング信号32を所定時間だけハイ
レベルとする。以後タイマデータ24のカウントと、カ
ウント終了後印字タイミング信号32を所定時間だけハ
イレベルとする動作を繰り返し、一定の周期を持つパル
ス列を出力する。
【0030】図4は緩浸透ブラックインク及び超浸透カ
ラーインクのインク重量と記録媒体の浸透性によるドッ
ト径の関係を示すグラフである。
【0031】本実施例におけるインクジェット記録装置
の印字分解能において、好適なドット径をd0とする。
【0032】普通紙のように浸透性の低い印字媒体にお
いて、超浸透カラーインク及び緩浸透ブラックインクに
よりドット径がd0となるインク重量は各々wc、wm
となる。このとき、ドット径はインクの濡れ性による要
因が大きいため、wc<wmとなる。
【0033】一方、塗工紙のように浸透性の高い印字媒
体に記録したときのドット径はインクの濡れ性のみなら
ずインクの重量にも依存し、前述のインク重量wc、w
mにて印字した場合には、緩浸透ブラックインクのドッ
ト径が大きくなる傾向にあるため、緩浸透ブラックイン
クのインク重量がwmであるときにドット径がd0とな
るような塗工紙を選択する。このとき、超浸透カラーイ
ンクのドット径はd1となり、超浸透インクのドット径
は小さくなる傾向にあるため、d1<d0となる。
【0034】このようにして得られた塗工紙における超
浸透カラーインクのドット径d1と緩浸透ブラックイン
クのドット径d0との関係を図5に示す。
【0035】図6は塗工紙において超浸透カラーインク
の単色ドットを複合ドットで表すときの各ドットの位置
を示す図である。
【0036】図5に示したように普通紙で同等のドット
径d0を与えるインク重量(超浸透カラーインクはw
c、緩浸透ブラックインクはwm)にて塗工紙に印字し
た場合の緩浸透ブラックインクのドット径と超浸透カラ
ーインクのドット径の差が大きくなるほど、複数の超浸
透カラーインクドットによる複合ドットでドット径のバ
ランスをとる方法が有効である。
【0037】本実施例においては複合ドットは2ドット
で表されている。また、本実施例におけるインクジェッ
ト記録装置の印字分解能におけるドット間隔をLとして
いる。
【0038】まず、1回目の印字により、超浸透インク
ドット1がP1を中心として出力される。続いて2回目
の印字により、超浸透インクドット2がP2を中心とし
て出力される。このとき、位置P2は正規の印字位置で
あるP1に対して、水平方向にΔX、垂直方向にΔYだ
けずれている。
【0039】これにより超浸透インクドット1及び超浸
透インクドット2からなる複合ドットのドット径はd2
となる。塗工紙における緩浸透ブラックインクのドット
と複合ドットとのバランスをとるためには、緩浸透ブラ
ックインクのドット径d0と複合ドットのドット径d2
を概ね等しくするようなΔX、ΔYを選択すれば良いこ
とになる。
【0040】図7はΔXとΔYの制御を説明する図であ
る。
【0041】水平方向の印字位置は、印字領域における
キャリッジモータ4の定速駆動とタイマ回路25から一
定の間隔Tで出力される印字タイミング信号32により
制御される。即ち、印字分解能におけるドット間隔Lは
印字周期Tにより制御される。
【0042】このとき、位置P2の水平方向へのずらし
量ΔXは周期Tを持つ印字タイミング32の遅延により
実現できる。ドット間隔Lをm等分するタイミングT/
mを設定し、T/mのn倍だけ遅延をかけるものとすれ
ば、ΔXはnT/mの時間で制御される。
【0043】紙送りモータ3にステッピングモータを用
いた場合、垂直方向の印字位置は、紙送りモータ3の駆
動ステップ数で制御される。印字分解能におけるドット
間隔Lだけ紙送りを行なうのに必要なステップ数をmと
すれば、位置P2の垂直方向へのずらし量ΔYはそのう
ちのnステップだけ紙送りモータ3を駆動することによ
り制御される。
【0044】本実施例ではm=8とした。
【0045】図8、図9を用いて本実施例の動作を説明
する。
【0046】図8は本実施例の動作を示すフローチャ−
トである。
【0047】図9は塗工紙モードにおける印字タイミン
グ信号32と紙送りモータ駆動信号11を示す波形図で
ある。
【0048】印字モード選択手段5は、インターフェー
ス部34から読み込まれた印字動作に関するコマンドが
塗工紙モードであるか普通紙モードであるか判断する
(ST1)。
【0049】普通紙モードである場合にはST2に分岐
する。
【0050】普通紙においては緩浸透ブラックインクと
超浸透カラーインクとのドット径は等しいため、全ての
色について1回の印字パスにより印字は終了する。
【0051】印字モード選択手段5は、印字パス回数を
1として(ST2)印字位置制御手段7に普通紙モード
であることを示すデータを与える。印字位置制御手段7
はこれを受けて、印字位置データ制御回路33を介して
タイマ回路25に対し、タイマデータ23、タイマデー
タ24に各々0、Tのデータを与える(ST3)。
【0052】さらに、印字モード選択手段5は1回の印
字終了後印字分解能に相当するドット間隔Lだけ記録媒
体21を搬送するべく、印字位置制御手段7に対してm
パルスだけ紙送りモータ3を駆動するデータを与える
(ST4)。
【0053】一方、印字データ選択手段8はST2にお
ける印字パス回数が1であるデータを受け取り、普通紙
モードであると判断して単色選択信号31をハイレベル
とする。
【0054】キャリッジモータ4が定速駆動になり、ブ
ラックヘッド1、カラーヘッド2が印字領域に達したと
き、印字位置データ制御回路33は印字開始信号22を
ハイレベルとしてタイマ回路25にカウント開始を許可
する。
【0055】このとき、タイマデータ23には0が与え
られているため、タイマ回路25は印字開始信号22が
ハイレベルになると同時に印字タイミング32信号を所
定時間ハイレベルとした後タイマデータ24のカウント
を繰り返す。
【0056】一方、印字データ制御回路26はRAM6
に保存されたBk、C、M、Yの各色のデータを、ブラ
ック印字データ13、カラー印字データ14に出力す
る。
【0057】ブラックヘッド1、カラーヘッド2が印字
領域を過ぎると、印字開始信号22はロウレベルとな
り、タイマ回路25は停止し、印字が終了する(ST
5)。
【0058】続いて紙送り動作が開始される(ST
6)。
【0059】印字位置制御手段7は紙送りモータ駆動信
号11にm個のパルスを出力して紙送りモータ3をmパ
ルスだけ駆動する。これにより記録媒体21はドット間
隔Lだけ搬送される。
【0060】一方、ST1における結果が塗工紙モード
であった場合にはST7に分岐する。
【0061】塗工紙においては緩浸透ブラックインクと
超浸透カラーインクとのドット径は異なるため、1回目
の印字パスにより全ての色データを印字し、2回目の印
字において単色のカラードットに対してのみ複合ドット
を形成して印字は終了する。
【0062】印字モード選択手段5は、まず印字パス回
数を1として(ST7)印字位置制御手段7に1回目の
印字は普通紙モードと同等であることを示すデータを与
える。印字位置制御手段7はこれを受けて、印字位置デ
ータ制御回路33を介してタイマ回路25に対し、普通
紙モードと同様にタイマデータ23、タイマデータ24
に各々0、Tのデータを与える(ST8)。
【0063】さらに、印字モード選択手段5は1回目の
印字終了後複合ドットを形成するために、印字分解能に
相当するドット間隔Lのn/mだけ記録媒体21を搬送
するべく、印字位置制御手段7に対してnパルスだけ紙
送りモータ3を駆動するデータを与える(ST9)。
【0064】一方、印字データ選択手段8はST7にお
ける印字パス回数が1であるデータを受け取り、普通紙
モードと同等であると判断して単色選択信号31をハイ
レベルとする。
【0065】キャリッジモータ4が定速駆動になり、ブ
ラックヘッド1、カラーヘッド2が印字領域に達したと
き、印字位置データ制御回路33は印字開始信号22を
ハイレベルとしてタイマ回路25にカウント開始を許可
する。
【0066】このとき、タイマデータ23には0が与え
られているため、タイマ回路25は印字開始信号22が
ハイレベルになると同時に印字タイミング32信号を所
定時間ハイレベルとした後タイマデータ24のカウント
を繰り返す。
【0067】一方、印字データ制御回路26はRAM6
に保存されたBk、C、M、Yの各色のデータを、ブラ
ック印字データ13、カラー印字データ14に出力す
る。
【0068】ブラックヘッド1、カラーヘッド2が印字
領域を過ぎると、印字開始信号22はロウレベルとな
り、タイマ回路25は停止し、印字が終了する(ST1
0)。
【0069】これを受けて紙送り動作が開始される(S
T11)。
【0070】印字位置制御手段7は紙送りモータ駆動信
号11にn個のパルスを出力して紙送りモータ3をnパ
ルスだけ駆動する。これにより記録媒体21はΔYに相
当するドット間隔Lのn/mだけ搬送される。ここでは
m=8、n=3とした。
【0071】続いて複合ドットを形成する2回目の印字
が準備される。
【0072】印字モード選択手段5は、印字パス回数を
2として(ST12)印字位置制御手段7に2回目の印
字は塗工紙モード特有のものであることを示すデータを
与える。印字位置制御手段7はこれを受けて、印字位置
データ制御回路33を介してタイマ回路25に対し、タ
イマデータ23、タイマデータ24に各々nT/m、T
のデータを与える(ST13)。
【0073】さらに、印字モード選択手段5は2回目の
印字終了後、印字分解能に相当するドット間隔Lの(m
−n)/mだけ記録媒体21を搬送して次の印字位置ま
で移動するべく、印字位置制御手段7に対してm−nパ
ルスだけ紙送りモータ3を駆動するデータを与える(S
T14)。
【0074】一方、印字データ選択手段8はST12に
おける印字パス回数が2であるデータを受け取り、塗工
紙モードであると判断して単色選択信号31をロウレベ
ルとする。
【0075】キャリッジモータ4が定速駆動になり、ブ
ラックヘッド1、カラーヘッド2が印字領域に達したと
き、印字位置データ制御回路33は印字開始信号22を
ハイレベルとしてタイマ回路25にカウント開始を許可
する。
【0076】このとき、タイマデータ23にはnT/m
が与えられているため、タイマ回路25は印字開始信号
22がハイレベルになると同時にタイマデータ23のカ
ウントを開始し、カウント終了後印字タイミング32信
号を所定時間ハイレベルとした後タイマデータ24のカ
ウントを開始する。
【0077】これにより最初の1ドットは正規の印字位
置に対して水平方向にΔXに相当するnT/mだけ遅延
された位置に印字される。
【0078】一方、印字データ制御回路26はRAM6
に保存された1回目の印字に用いたデータと同じBk、
C、M、Yの各色のデータを、ブラックデータ27、シ
アンデータ28、マゼンタデータ29、イエローデータ
30に出力する。このとき、単色選択信号31がロウレ
ベルであるため、ブラック印字データ13には非印字デ
ータが出力される。また、カラー印字データC14−1
にはC単色のドットデータのみが出力される。カラー印
字データM14−2、カラー印字データY14−3にも
各々M単色、Y単色のドットデータのみが出力される。
ブラックヘッド1、カラーヘッド2が印字領域を過ぎ
ると、印字開始信号22はロウレベルとなり、タイマ回
路25は停止し、印字が終了する(ST15)。
【0079】これを受けて紙送り動作が開始される(S
T16)。
【0080】印字位置制御手段7は紙送りモータ駆動信
号11にm−n個のパルスを出力して紙送りモータ3を
m−nパルスだけ駆動する。これにより記録媒体21
は、1回目の印字においてΔYに相当するドット間隔L
のn/mだけ搬送された残りのL−ΔYに相当するドッ
ト間隔の(m−n)/mだけ搬送される。
【0081】このように印字モード選択手段5により記
録媒体21の特性に合わせた印字動作モードを選択する
ことによって普通紙、塗工紙の両方において緩浸透ブラ
ックインクと超浸透カラーインクのドット径をそろえる
ことができた。これにより記録媒体によらない良好な記
録品質を提供できる。
【0082】本実施例においては水平方向の分割数及び
垂直方向の分割数をm=8とし、水平方向、垂直方向の
ずらし量をn=3の場合についてのみ説明したが、nの
値はもちろん可変であり、印字結果を見ながらn=0〜
7の間で調整し、最も近いドット径が得られる値を選択
することが可能であるのは言うまでもなく、印字モード
選択手段5にこの機能を組み込むことも容易である。
【0083】また、mの数を増やせばさらに細かいドッ
ト径の合わせ込みが可能であり、緩浸透ブラックのドッ
ト径がd0以上に大きくなる塗工紙であってもずらし量
や印字パス数を変化させることによって複合ドットのド
ット径を広い範囲で調整してドット径のバランスをとる
ことが可能であるため、記録媒体の選択範囲を広げるこ
とができる。
【0084】
【発明の効果】記録媒体に応じた印字動作モードの選択
によって緩浸透ブラックインクと超浸透カラーインクの
ドット径を概ね一致させることが可能となり、記録媒体
によらない良好な記録品質を提供できる。
【0085】複合ドットの位置を可変としているため、
緩浸透ブラックインクと超浸透カラーインクのドット径
を一致させることが可能となる記録媒体の選択範囲が広
くなり、記録媒体に対する対応率が向上する。
【0086】必ず緩浸透ブラックインクを使用するた
め、黒の濃度は均一で良好な記録品質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるインクジェット記録装置の一
実施例の構成を示す斜視図。
【図2】 本発明におけるインクジェット記録装置の一
実施例を示すブロック図。
【図3】 本発明におけるインクジェット記録装置の印
字データ制御手段及び印字位置制御手段の一実施例を示
す回路図。
【図4】 本発明におけるインクジェット記録装置の一
実施例における記録媒体によるインク重量とドット径の
関係を示すグラフ。
【図5】 本発明におけるインクジェット記録装置の一
実施例での塗工紙における緩浸透ブラックインクと超浸
透カラーインクとのドット径の差を示す図。
【図6】 本発明におけるインクジェット記録装置の複
合ドットを構成する各ドットの位置関係の一実施例を示
す図。
【図7】 本発明におけるインクジェット記録装置の複
合ドットを構成する各ドットの位置関係の一実施例を示
す図。
【図8】 本発明におけるインクジェット記録装置の一
実施例の動作を示すフローチャ−ト。
【図9】 本発明におけるインクジェット記録装置の印
字タイミングと紙送りタイミングとの一実施例を示す波
形図。
【符号の説明】
1…ブラックヘッド 2…カラーヘッド 3…紙送りモータ 4…キャリッジモータ 5…印字モード選択手段 6…RAM 7…印字位置制御手段 8…印字データ制御手段 9…MPU 10…データバス 11…紙送りモータ駆動信号 12…キャリッジモータ駆動信号 13…ブラック印字データ 14…カラー印字データ 15…ブラックインクタンク 16…カラーインクタンク 17…キャリッジ 18…タイミングベルト 19…キャリッジ軸 20…プラテン 21…記録媒体 22…印字開始信号 23…タイマデータ 24…タイマデータ 25…タイマ回路 26…印字データ制御回路 27…ブラックデータ 28…シアンデータ 29…マゼンタデータ 30…イエローデータ 31…単色選択信号 32…印字タイミング信号 33…印字位置データ制御回路 34…インターフェース部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 20℃における表面張力が40dyn/
    cm未満であるインクを吐出するヘッド1と、20℃に
    おける表面張力が40dyn/cm以上であるインクを
    吐出するヘッド2を備えたインクジェット記録装置にお
    いて、 前記ヘッド1及び前記ヘッド2にデータを分配する印字
    データ制御手段と、 前記20℃における表面張力が40dyn/cm以上で
    あるインクの1ドットを1回印字による単ドットで構成
    するとともに、前記20℃における表面張力が40dy
    n/cm未満であるインクの1ドットを複数回印字によ
    る複合ドットで構成する印字動作モードと、前記20℃
    における表面張力が40dyn/cm未満であるインク
    及び前記20℃における表面張力が40dyn/cm以
    上であるインクの1ドットを1回印字による単ドットで
    構成する印字動作モードとを格納した印字動作モード格
    納手段と、 を有し、 記録媒体に応じて前記印字動作モードを選択することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記複合ドットにおける各ドットの印字
    位置を制御する印字位置制御手段を有することを特徴と
    する請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記印字位置制御手段の制御する各ドッ
    トの印字位置は可変であることを特徴とする請求項2記
    載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記20℃における表面張力が40dy
    n/cm未満であるインクは複数色のカラーインクであ
    り、前記20℃における表面張力が40dyn/cm以
    上であるインクはブラックインクであることを特徴とす
    る請求項1、2または3記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 印字パス数に応じて前記複合ドットのド
    ット径を変更するための各ドットの印字位置を制御する
    印字位置制御手段を有することを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 20℃における表面張力が40dyn/
    cm未満であるインクを吐出するヘッド1と、20℃に
    おける表面張力が40dyn/cm以上であるインクを
    吐出するヘッド2を用いて、インクを記録媒体上へ吐出
    することで記録 を行うインクジェット記録方法におい
    て、 前記ヘッド1及び前記ヘッド2にデータを分配する工程
    と、 前記20℃における表面張力が40dyn/cm以上で
    あるインクの1ドットを1回印字による単ドットで構成
    するとともに、前記20℃における表面張力が40dy
    n/cm未満であるインクの1ドットを複数回印字によ
    る複合ドットで構成する印字動作モードと、前記20℃
    における表面張力が40dyn/cm未満であるインク
    及び前記20℃における表面張力が40dyn/cm以
    上であるインクの1ドットを1回印字による単ドットで
    構成する印字動作モードとを格納した印字動作モード格
    納手段から記録媒体に応じて前記印字動作モードを選択
    する工程と、 を有し、 選択された印字動作モードを用いて記録を行うことを特
    徴とするインクジェット記録方法。
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