JP3277498B2 - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- H04R19/02—Loudspeakers
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Description
【0001】
以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図9〜図12) 発明が解決しようとする課題(図9〜図12) 課題を解決するための手段(図2、図5〜図8) 作用(図2、図5〜図8) 実施例 (1)第1の実施例(図1〜図4) (2)第2の実施例(図5) (3)第3の実施例(図6) (4)第4の実施例(図7) (5)第5の実施例(図8) (6)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカ装置に関し、特
に静電型スピーカを使用したスピーカ装置に適用して好
適なものである。
に静電型スピーカを使用したスピーカ装置に適用して好
適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の静電型スピーカにおいて
は、駆動信号の他に別途成極電圧を印加することによ
り、駆動信号に応じた音圧を発生し得るようになされて
いる。すなわち図9に示すように静電型スピーカを使用
したスピーカ装置1においては、パワーアンプ2から出
力される駆動信号を昇圧トランス4で数10倍に昇圧
し、この昇圧トランス4の出力信号をスピーカエレメン
ト6に出力する。
は、駆動信号の他に別途成極電圧を印加することによ
り、駆動信号に応じた音圧を発生し得るようになされて
いる。すなわち図9に示すように静電型スピーカを使用
したスピーカ装置1においては、パワーアンプ2から出
力される駆動信号を昇圧トランス4で数10倍に昇圧
し、この昇圧トランス4の出力信号をスピーカエレメン
ト6に出力する。
【0004】ここでスピーカエレメント6は、金属板に
複数の貫通孔を形成して固定電極板を形成し、この固定
電極板を所定間隔で対向するように配置することによ
り、固定電極8及び10を形成するようになされ、この
固定電極8及び10間に昇圧トランス4の出力信号を印
加する。さらにスピーカエレメント6は、例えばポリエ
ステルフイルムに導電性の薄膜を形成して振動板12を
形成し、この振動板12を固定電極8及び10間に保持
する。
複数の貫通孔を形成して固定電極板を形成し、この固定
電極板を所定間隔で対向するように配置することによ
り、固定電極8及び10を形成するようになされ、この
固定電極8及び10間に昇圧トランス4の出力信号を印
加する。さらにスピーカエレメント6は、例えばポリエ
ステルフイルムに導電性の薄膜を形成して振動板12を
形成し、この振動板12を固定電極8及び10間に保持
する。
【0005】この振動板12に対して、スピーカ装置1
は、成極電圧形成用電源14で商用電源を昇圧すること
により、数〔kV〕の成極電圧を形成し、この成極電圧
を昇圧トランス4の二次側中間タツプと振動板12間に
印加する。
は、成極電圧形成用電源14で商用電源を昇圧すること
により、数〔kV〕の成極電圧を形成し、この成極電圧
を昇圧トランス4の二次側中間タツプと振動板12間に
印加する。
【0006】このとき成極電圧形成用電源14は、所定
抵抗値の抵抗16を介して振動板12に成極電圧を印加
し、これによりスピーカ装置1全体として、Qを所定値
に設定する。
抵抗値の抵抗16を介して振動板12に成極電圧を印加
し、これによりスピーカ装置1全体として、Qを所定値
に設定する。
【0007】これによりスピーカ装置1においては、振
動板12に、次式
動板12に、次式
【数1】 で表される駆動力Fを形成し、この駆動力Fで振動板1
2を弾性振動させることにより、駆動信号に応じた音圧
を形成し得るようになされている。
2を弾性振動させることにより、駆動信号に応じた音圧
を形成し得るようになされている。
【0008】なお、ここでεは誘電率を表し、この場合
値8.85×10-12 〔F/N〕でなり、Sは電極面積
〔m2 〕、E0 及びEはそれぞれ成極電圧〔V〕及び駆
動信号の電圧〔V〕でなる。さらにd0 は電極間距離
〔m〕でなる。
値8.85×10-12 〔F/N〕でなり、Sは電極面積
〔m2 〕、E0 及びEはそれぞれ成極電圧〔V〕及び駆
動信号の電圧〔V〕でなる。さらにd0 は電極間距離
〔m〕でなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで図10に示す
ように、スピーカ装置1においては、(1)式で表され
る駆動力Fが振動板12の全面に均一に発生する。これ
に対して振動板12においては、材質が均質で、かつ外
周が拘束されていることにより、図11に矢印aで示す
ように、円弧状に変形して弾性振動する。
ように、スピーカ装置1においては、(1)式で表され
る駆動力Fが振動板12の全面に均一に発生する。これ
に対して振動板12においては、材質が均質で、かつ外
周が拘束されていることにより、図11に矢印aで示す
ように、円弧状に変形して弾性振動する。
【0010】このことは大きな音圧を得ようとして振動
板12を大きく振動させると、その分振動板12の変形
も大きくなり、振動板12の中心部分が固定電極8及び
10に接触することを意味する。
板12を大きく振動させると、その分振動板12の変形
も大きくなり、振動板12の中心部分が固定電極8及び
10に接触することを意味する。
【0011】スピーカ装置1においては、固定電極間の
間隔d0 を大きくすれば、この接触を防止することがで
きるが、この間隔d0 を大きくすると、その分(1)式
より成極電圧及び駆動信号の電圧を大きくする必要があ
り、その分効率が劣化する。
間隔d0 を大きくすれば、この接触を防止することがで
きるが、この間隔d0 を大きくすると、その分(1)式
より成極電圧及び駆動信号の電圧を大きくする必要があ
り、その分効率が劣化する。
【0012】この問題を解決する1つの方法として図1
2に示すように、この種のスピーカ装置19において
は、1組の固定電極と振動板とで形成されるスピーカエ
レメントを複数組積層することにより、音圧を増大する
ようになされたものが提案されている。すなわちスピー
カ装置19は、固定電極8A、10A及び振動板12A
とで第1のスピーカエレメントを形成し、抵抗16Aを
介してこのスピーカエレメントに成極電圧を供給する。
2に示すように、この種のスピーカ装置19において
は、1組の固定電極と振動板とで形成されるスピーカエ
レメントを複数組積層することにより、音圧を増大する
ようになされたものが提案されている。すなわちスピー
カ装置19は、固定電極8A、10A及び振動板12A
とで第1のスピーカエレメントを形成し、抵抗16Aを
介してこのスピーカエレメントに成極電圧を供給する。
【0013】さらにスピーカ装置19は、固定電極8
B、10B及び振動板12Bとで第2のスピーカエレメ
ントを形成し、抵抗16Bを介してこのスピーカエレメ
ントに成極電圧を供給する。これによりスピーカ装置1
9は、単一のスピーカエレメントで形成する場合に比し
て大きな音圧を発生することができる。
B、10B及び振動板12Bとで第2のスピーカエレメ
ントを形成し、抵抗16Bを介してこのスピーカエレメ
ントに成極電圧を供給する。これによりスピーカ装置1
9は、単一のスピーカエレメントで形成する場合に比し
て大きな音圧を発生することができる。
【0014】ところがこのスピーカ装置19において
は、第1及び第2のスピーカエレメントの固定電極10
A及び8B間の電位差が大きくなることにより、またこ
の固定電極10A及び8B間の静電容量を低減する必要
があることにより、結局、この固定電極10A及び8B
を離間して配置せざるを得ず、その分外形形状が大型化
する問題がある。さらにスピーカ装置19においては、
固定電極10A及び8Bを離間して配置すると、その分
固定電極10A及び8B間の空気の質量が増大すること
により、結局、振動板12A及び12Bの負荷も増大す
ることになる。
は、第1及び第2のスピーカエレメントの固定電極10
A及び8B間の電位差が大きくなることにより、またこ
の固定電極10A及び8B間の静電容量を低減する必要
があることにより、結局、この固定電極10A及び8B
を離間して配置せざるを得ず、その分外形形状が大型化
する問題がある。さらにスピーカ装置19においては、
固定電極10A及び8Bを離間して配置すると、その分
固定電極10A及び8B間の空気の質量が増大すること
により、結局、振動板12A及び12Bの負荷も増大す
ることになる。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、効率良く大きな音圧を得ることができるスピーカ装
置を提案しようとするものである。
で、効率良く大きな音圧を得ることができるスピーカ装
置を提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、対向するように保持された一
対の固定電極24、26間に駆動信号を印加すると共
に、固定電極24、26間に保持された可動電極12と
固定電極24、26との間に成極電圧を印加することに
より、駆動信号に応じて音圧を発生するスピーカ装置3
0において、固定電極24、26を内周側及び外周側の
領域24A〜24D、26A〜26Dに分割し、駆動信
号により固定電極24、26間に形成される電界が内周
側に比して外周側で大きくなるように、固定電極24、
26に駆動信号を印加する。
め第1の発明においては、対向するように保持された一
対の固定電極24、26間に駆動信号を印加すると共
に、固定電極24、26間に保持された可動電極12と
固定電極24、26との間に成極電圧を印加することに
より、駆動信号に応じて音圧を発生するスピーカ装置3
0において、固定電極24、26を内周側及び外周側の
領域24A〜24D、26A〜26Dに分割し、駆動信
号により固定電極24、26間に形成される電界が内周
側に比して外周側で大きくなるように、固定電極24、
26に駆動信号を印加する。
【0017】さらに第2の発明において、スピーカ装置
30は、駆動信号を昇圧する昇圧トランス32を有し、
昇圧トランス32は、二次側巻線の出力信号を外周側の
固定電極24D、26D間に印加し、出力信号より電圧
の低いタツプ出力信号を出力するタツプを有し、タツプ
出力信号を内周側の固定電極24A、26A間に印加す
ることにより、駆動信号により固定電極24、26間に
形成される電界が内周側に比して外周側で大きくなるよ
うに、固定電極24、26に駆動信号を印加する。
30は、駆動信号を昇圧する昇圧トランス32を有し、
昇圧トランス32は、二次側巻線の出力信号を外周側の
固定電極24D、26D間に印加し、出力信号より電圧
の低いタツプ出力信号を出力するタツプを有し、タツプ
出力信号を内周側の固定電極24A、26A間に印加す
ることにより、駆動信号により固定電極24、26間に
形成される電界が内周側に比して外周側で大きくなるよ
うに、固定電極24、26に駆動信号を印加する。
【0018】さらに第3の発明においては、所定距離だ
け離間して対向するように保持された第1及び第2の可
動電極12A及び12Bと、第1及び第2の可動電極1
2A及び12Bに挟まれて保持された第1の固定電極1
0Aと、第1の固定電極10Aと共に第1及び第2の可
動電極12A及び12Bをそれぞれ間に挟むように、第
1及び第2の可動電極12A及び12Bから所定距離だ
け離間して第1及び第2の可動電極12A及び12Bと
対向するように保持された第2及び第3の固定電極8A
及び8Bと、第1及び第2の固定電極8A及び10A間
と第3及び第1の固定電極8B及び10A間とに逆極性
の駆動信号を印加する駆動回路4と、第1の可動電極1
2Aと第1及び第2の固定電極10B及び8Aとの間
と、第2の可動電極12Bと第1及び第3の固定電極1
0A及び8Bとの間とに、逆極性の直流バイアス電圧を
印加することにより、第1〜第3の固定電極10B、8
A、8Bに成極電圧を印加する電源14A、14Bとを
備えるようにする。
け離間して対向するように保持された第1及び第2の可
動電極12A及び12Bと、第1及び第2の可動電極1
2A及び12Bに挟まれて保持された第1の固定電極1
0Aと、第1の固定電極10Aと共に第1及び第2の可
動電極12A及び12Bをそれぞれ間に挟むように、第
1及び第2の可動電極12A及び12Bから所定距離だ
け離間して第1及び第2の可動電極12A及び12Bと
対向するように保持された第2及び第3の固定電極8A
及び8Bと、第1及び第2の固定電極8A及び10A間
と第3及び第1の固定電極8B及び10A間とに逆極性
の駆動信号を印加する駆動回路4と、第1の可動電極1
2Aと第1及び第2の固定電極10B及び8Aとの間
と、第2の可動電極12Bと第1及び第3の固定電極1
0A及び8Bとの間とに、逆極性の直流バイアス電圧を
印加することにより、第1〜第3の固定電極10B、8
A、8Bに成極電圧を印加する電源14A、14Bとを
備えるようにする。
【0019】さらに第4の発明において、電源回路(4
0)は、交流電源を昇圧して2次出力電圧を出力する昇
圧トランス41と、ダイオード50〜57及びコンデン
サ42〜49を所定段数だけ多段に接続して多段接続回
路を形成し、2次電圧出力を倍電圧整流して倍電圧出力
を出力する多段倍電圧整流回路とで形成され、多段接続
回路の途中の接続段から多段倍電圧整流回路の出力電圧
を出力すると共に、2次電圧出力及び倍電圧出力を出力
して、逆極性の直流バイアス電源を印加する。
0)は、交流電源を昇圧して2次出力電圧を出力する昇
圧トランス41と、ダイオード50〜57及びコンデン
サ42〜49を所定段数だけ多段に接続して多段接続回
路を形成し、2次電圧出力を倍電圧整流して倍電圧出力
を出力する多段倍電圧整流回路とで形成され、多段接続
回路の途中の接続段から多段倍電圧整流回路の出力電圧
を出力すると共に、2次電圧出力及び倍電圧出力を出力
して、逆極性の直流バイアス電源を印加する。
【0020】さらに第5の発明において、第1〜第3の
固定電極10A、8A、8Bは、互いに絶縁された複数
の板状電極10AA〜10AC、8AA〜8AC、8B
A〜8BCをそれぞれ配置して固定電極を形成し、駆動
回路32は、第1〜第3の各固定電極10A、8A、8
B間に形成される電界が、各固定電極10A、8A、8
Bの内周側に比して外周側で大きくなるように、各板状
電極10AA〜10AC、8AA〜8AC、8BA〜8
BCに所定の信号レベルに保持された駆動信号を印加す
る。
固定電極10A、8A、8Bは、互いに絶縁された複数
の板状電極10AA〜10AC、8AA〜8AC、8B
A〜8BCをそれぞれ配置して固定電極を形成し、駆動
回路32は、第1〜第3の各固定電極10A、8A、8
B間に形成される電界が、各固定電極10A、8A、8
Bの内周側に比して外周側で大きくなるように、各板状
電極10AA〜10AC、8AA〜8AC、8BA〜8
BCに所定の信号レベルに保持された駆動信号を印加す
る。
【0021】さらに第6の発明においては、対向するよ
うに保持された一対の固定電極8、10間に駆動信号を
印加すると共に、固定電極8、10間に保持された可動
電極12と固定電極8、10に成極電圧VDを印加する
ことにより、駆動信号に応じて音圧を発生する静電型ス
ピーカ6と、成極電圧形成用の駆動電源を供給するバツ
テリ62と、駆動電源を昇圧して成極電圧VDを形成す
る昇圧回路61とを備え、静電型スピーカ6、バツテリ
62及び昇圧回路61を一体に保持する。
うに保持された一対の固定電極8、10間に駆動信号を
印加すると共に、固定電極8、10間に保持された可動
電極12と固定電極8、10に成極電圧VDを印加する
ことにより、駆動信号に応じて音圧を発生する静電型ス
ピーカ6と、成極電圧形成用の駆動電源を供給するバツ
テリ62と、駆動電源を昇圧して成極電圧VDを形成す
る昇圧回路61とを備え、静電型スピーカ6、バツテリ
62及び昇圧回路61を一体に保持する。
【0022】さらに第7の発明において、スピーカ装置
は、バツテリ62の電源を昇圧して成極電圧を生成し、
バツテリ62を一体に保持する。
は、バツテリ62の電源を昇圧して成極電圧を生成し、
バツテリ62を一体に保持する。
【0023】
【0024】
【作用】可動電極12の両側に、それぞれ互いに絶縁さ
れた複数の板状電極24A〜24D、26A〜26Dを
配置して固定電極24、26を形成すれば、駆動信号に
より固定電極24、26間に形成される電界が内周側に
比して外周側で大きくなるように、この複数の板状電極
24A〜24D、26A〜26Dを駆動して可動電極1
2を平板に近い形態で振動させることができる。
れた複数の板状電極24A〜24D、26A〜26Dを
配置して固定電極24、26を形成すれば、駆動信号に
より固定電極24、26間に形成される電界が内周側に
比して外周側で大きくなるように、この複数の板状電極
24A〜24D、26A〜26Dを駆動して可動電極1
2を平板に近い形態で振動させることができる。
【0025】さらに第2の固定電極8A、第1の可動電
極12A、第1の固定電極10A、第2の可動電極12
B及び第3の固定電極8Bを所定距離だけ離間して順次
対向するように配置し、第1及び第2の固定電極間8A
及び10Aと第3及び第1の固定電極8B及び10A間
とに逆極性の駆動信号を印加し、さらに第1の可動電極
12Aと第1及び第2の固定電極10B及び8Aとの間
と、第2の可動電極12Bと第1及び第3の固定電極1
0A及び8Bとの間とに、逆極性の直流バイアス電圧を
印加すれば、第2の固定電極8A〜第3の固定電極8B
までを近接して配置して、駆動信号に応じて第1及び第
2の可動電極12A及び12Bを同位相で駆動すること
ができ、第1及び第2の可動電極12A及び12Bの和
で表される音圧を得ることができる。
極12A、第1の固定電極10A、第2の可動電極12
B及び第3の固定電極8Bを所定距離だけ離間して順次
対向するように配置し、第1及び第2の固定電極間8A
及び10Aと第3及び第1の固定電極8B及び10A間
とに逆極性の駆動信号を印加し、さらに第1の可動電極
12Aと第1及び第2の固定電極10B及び8Aとの間
と、第2の可動電極12Bと第1及び第3の固定電極1
0A及び8Bとの間とに、逆極性の直流バイアス電圧を
印加すれば、第2の固定電極8A〜第3の固定電極8B
までを近接して配置して、駆動信号に応じて第1及び第
2の可動電極12A及び12Bを同位相で駆動すること
ができ、第1及び第2の可動電極12A及び12Bの和
で表される音圧を得ることができる。
【0026】このとき多段接続回路の途中の接続段から
多段倍電圧整流回路の出力電圧を出力すると共に、2次
電圧出力及び倍電圧出力を出力して、逆極性の直流バイ
アス電源を印加すれば、1系統の昇圧トランス41を用
いて2系統の成極電圧を形成し得る。
多段倍電圧整流回路の出力電圧を出力すると共に、2次
電圧出力及び倍電圧出力を出力して、逆極性の直流バイ
アス電源を印加すれば、1系統の昇圧トランス41を用
いて2系統の成極電圧を形成し得る。
【0027】さらに互いに絶縁された複数の板状電極1
0AA〜10AC、8AA〜8AC、8BA〜8BCで
それぞれ第1〜第3の固定電極10A、8A、8Bを、
形成し、第1〜第3の各固定電極10A、8A、8B間
に形成される電界が、各固定電極10A、8A、8Bの
内周側に比して外周側で大きくなるように、各板状電極
10AA〜10AC、8AA〜8AC、8BA〜8BC
に所定の信号レベルに保持された駆動信号を印加すれ
ば、可動電極12A及び12Bを平板に近い状態で駆動
することができ、さらに音圧を増大することができる。
0AA〜10AC、8AA〜8AC、8BA〜8BCで
それぞれ第1〜第3の固定電極10A、8A、8Bを、
形成し、第1〜第3の各固定電極10A、8A、8B間
に形成される電界が、各固定電極10A、8A、8Bの
内周側に比して外周側で大きくなるように、各板状電極
10AA〜10AC、8AA〜8AC、8BA〜8BC
に所定の信号レベルに保持された駆動信号を印加すれ
ば、可動電極12A及び12Bを平板に近い状態で駆動
することができ、さらに音圧を増大することができる。
【0028】また静電型スピーカ6、バツテリ62及び
昇圧回路20を一体に保持し、バツテリ62の駆動電源
を昇圧して成極電圧VDを形成することにより、商用電
源に接続しなくても静電型スピーカを駆動することがで
きる。
昇圧回路20を一体に保持し、バツテリ62の駆動電源
を昇圧して成極電圧VDを形成することにより、商用電
源に接続しなくても静電型スピーカを駆動することがで
きる。
【0029】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【0030】(1)第1の実施例 図1において、20は全体としてスピーカエレメントを
示し、所定のホルダ22に固定電極24及び26及び振
動板12を収納する。ここでホルダ22においては、前
面及び背面に矩形形状の開口22Aを有し、この開口2
2Aを横切るように、棒状のフレーム22Bが形成され
るようになされている。
示し、所定のホルダ22に固定電極24及び26及び振
動板12を収納する。ここでホルダ22においては、前
面及び背面に矩形形状の開口22Aを有し、この開口2
2Aを横切るように、棒状のフレーム22Bが形成され
るようになされている。
【0031】スピーカエレメント20においては、金属
板に複数の貫通孔を形成した長方形形状の板状電極24
Dと、複数の貫通孔を形成した枠形状の板状電極24A
〜24Cをこの前面及び背面の開口22Aに配置し、こ
れによりこの板状電極24A〜24Dでそれぞれ固定電
極24及び26を形成するようになされている。すなわ
ちスピーカエレメント20においては、長方形形状の板
状電極24Dをフレーム22Bに固定して開口22Aの
中央に保持し、さらにこの板状電極24Dを囲むように
枠形状の板状電極24Cをフレーム22Bに固定して保
持する。
板に複数の貫通孔を形成した長方形形状の板状電極24
Dと、複数の貫通孔を形成した枠形状の板状電極24A
〜24Cをこの前面及び背面の開口22Aに配置し、こ
れによりこの板状電極24A〜24Dでそれぞれ固定電
極24及び26を形成するようになされている。すなわ
ちスピーカエレメント20においては、長方形形状の板
状電極24Dをフレーム22Bに固定して開口22Aの
中央に保持し、さらにこの板状電極24Dを囲むように
枠形状の板状電極24Cをフレーム22Bに固定して保
持する。
【0032】さらにスピーカエレメント20において
は、枠形状の板状電極24Cを囲むように枠形状の板状
電極24Bをフレーム22Bに固定して保持し、最後に
板状電極24Bを囲むように枠形状の板状電極24Aを
フレーム22B及びホルダ22の外枠に保持する。この
ときスピーカエレメント20においては、板状電極24
A〜24Dをそれぞれ所定間隔だけ離間して保持するよ
うになされ、これにより隣接する板状電極24A〜24
Dを絶縁して保持するようになされている。
は、枠形状の板状電極24Cを囲むように枠形状の板状
電極24Bをフレーム22Bに固定して保持し、最後に
板状電極24Bを囲むように枠形状の板状電極24Aを
フレーム22B及びホルダ22の外枠に保持する。この
ときスピーカエレメント20においては、板状電極24
A〜24Dをそれぞれ所定間隔だけ離間して保持するよ
うになされ、これにより隣接する板状電極24A〜24
Dを絶縁して保持するようになされている。
【0033】図2に示すように、このようにして複数の
板状電極24A〜24Dで形成した固定電極24及び2
6に対して、スピーカ装置30においては、外側に配置
した板状電極24A〜24Dほど電圧が高くなるよう
に、駆動信号を印加する。すなわちスピーカ装置30に
おいて、昇圧トランス32は、中間タツプに対して対称
に複数のタツプを形成して2次側巻線を形成するように
なされ、これにより中間タツプに対して外側のタツプほ
ど高電圧の駆動信号を出力し得るようになされている。
板状電極24A〜24Dで形成した固定電極24及び2
6に対して、スピーカ装置30においては、外側に配置
した板状電極24A〜24Dほど電圧が高くなるよう
に、駆動信号を印加する。すなわちスピーカ装置30に
おいて、昇圧トランス32は、中間タツプに対して対称
に複数のタツプを形成して2次側巻線を形成するように
なされ、これにより中間タツプに対して外側のタツプほ
ど高電圧の駆動信号を出力し得るようになされている。
【0034】これによりスピーカ装置30においては、
各タツプの出力信号を順次内側から外側の板状電極24
A〜24D、26A〜26Dに接続し、これにより外側
に配置した板状電極24A〜24Dほど電圧が高くなる
ように、駆動信号を印加する。このようにすれば外側に
配置した板状電極24A〜24Dほど駆動信号で大きな
電界を形成し得、その分図3に示すように、振動板12
においては、外側程大きな駆動力を得ることができる。
各タツプの出力信号を順次内側から外側の板状電極24
A〜24D、26A〜26Dに接続し、これにより外側
に配置した板状電極24A〜24Dほど電圧が高くなる
ように、駆動信号を印加する。このようにすれば外側に
配置した板状電極24A〜24Dほど駆動信号で大きな
電界を形成し得、その分図3に示すように、振動板12
においては、外側程大きな駆動力を得ることができる。
【0035】従つて均質な振動板12の外側を拘束して
保持した場合でも、スピーカ装置30においては、図4
に矢印bで示すように外側ほど大きく弾性変形させて振
動させることができ、これにより平板に近い形態で振動
板12を振動させることができる。これにより振動板1
2においては、固定電極24及び26間の限られた間隔
で振動する場合でも、従来に比して大きな体積で空気を
排除して振動することができ、従来構成の場合と固定電
極の間隔を同一に保持した状態で、従来に比して大きな
音圧を得ることができ、その分効率良く大きな音圧を得
ることができる。
保持した場合でも、スピーカ装置30においては、図4
に矢印bで示すように外側ほど大きく弾性変形させて振
動させることができ、これにより平板に近い形態で振動
板12を振動させることができる。これにより振動板1
2においては、固定電極24及び26間の限られた間隔
で振動する場合でも、従来に比して大きな体積で空気を
排除して振動することができ、従来構成の場合と固定電
極の間隔を同一に保持した状態で、従来に比して大きな
音圧を得ることができ、その分効率良く大きな音圧を得
ることができる。
【0036】さらにこのように振動板12を平板に近い
形態で振動させることができれば、指向性等の特性を容
易に把握し得、その分スピーカ装置全体として簡易に所
望の特性を得ることができる。また平板に近い形態で振
動させることができれば、その分振動板12の振動モー
ドを単純化し得、スピーカ装置全体としての周波数特性
も改善することができる。特にこのように外側ほど大き
く弾性変形させて平板に近い形態で振動板12を振動さ
せるようにすれば、低域において、空気による抵抗制御
領域が拡大することにより、その分振動系のQをダンピ
ングさせることができ、その分低域の特性を改善するこ
とができる。
形態で振動させることができれば、指向性等の特性を容
易に把握し得、その分スピーカ装置全体として簡易に所
望の特性を得ることができる。また平板に近い形態で振
動させることができれば、その分振動板12の振動モー
ドを単純化し得、スピーカ装置全体としての周波数特性
も改善することができる。特にこのように外側ほど大き
く弾性変形させて平板に近い形態で振動板12を振動さ
せるようにすれば、低域において、空気による抵抗制御
領域が拡大することにより、その分振動系のQをダンピ
ングさせることができ、その分低域の特性を改善するこ
とができる。
【0037】以上の構成によれば、固定電極を内周側及
び外周側の領域に分割して形成し、外側の領域程電圧の
高い駆動信号を印加することにより、外側ほど大きく弾
性変形させて平板に近い形態で振動板12を振動させる
ことができ、これにより効率良く大きな音圧を得ること
ができ、さらに特性を改善することができる。
び外周側の領域に分割して形成し、外側の領域程電圧の
高い駆動信号を印加することにより、外側ほど大きく弾
性変形させて平板に近い形態で振動板12を振動させる
ことができ、これにより効率良く大きな音圧を得ること
ができ、さらに特性を改善することができる。
【0038】(2)第2の実施例 図5に示すように、この実施例において、スピーカ装置
39は、複数のスピーカエレメントを積層して大きな音
圧を発生する。この複数のスピーカエレメントを積層す
る際、スピーカ装置39は、固定電極8A及び10Aと
振動板12Aとで第1のスピーカエレメントを形成し、
この第1のスピーカエレメントの下側固定電極10Aで
第2のスピーカエレメントの固定電極を形成する。
39は、複数のスピーカエレメントを積層して大きな音
圧を発生する。この複数のスピーカエレメントを積層す
る際、スピーカ装置39は、固定電極8A及び10Aと
振動板12Aとで第1のスピーカエレメントを形成し、
この第1のスピーカエレメントの下側固定電極10Aで
第2のスピーカエレメントの固定電極を形成する。
【0039】すなわちスピーカ装置39は、この第1の
スピーカエレメントの下側固定電極10Aに対向するよ
うに固定電極8Bを配置し、この固定電極10A及び8
B間に振動板12Bを配置し、これにより第2のスピー
カエレメントを形成する。さらにスピーカ装置39は、
この第1及び第2のスピーカエレメントにおいて、極性
の異なる成極電圧形成用電源14A及び14Bを昇圧ト
ランス4の中間タツプに接続し、それぞれ抵抗16A及
び16Bを介して各成極電圧形成用電源14A及び14
Bを振動板12A及び12Bに接続し、これにより振動
板12A及び12Bに逆極性の成極電圧を印加する。
スピーカエレメントの下側固定電極10Aに対向するよ
うに固定電極8Bを配置し、この固定電極10A及び8
B間に振動板12Bを配置し、これにより第2のスピー
カエレメントを形成する。さらにスピーカ装置39は、
この第1及び第2のスピーカエレメントにおいて、極性
の異なる成極電圧形成用電源14A及び14Bを昇圧ト
ランス4の中間タツプに接続し、それぞれ抵抗16A及
び16Bを介して各成極電圧形成用電源14A及び14
Bを振動板12A及び12Bに接続し、これにより振動
板12A及び12Bに逆極性の成極電圧を印加する。
【0040】さらにスピーカ装置39は、第1及び第2
のスピーカエレメントの固定電極8A及び8Bに対し
て、同一極性で、固定電極10Aに対して逆極性に保持
された駆動信号を供給し、これにより隣接する固定電極
間に逆極性の駆動信号を印加する。これによりスピーカ
装置39は、固定電極を共用化した場合でも、振動板1
2A及び12Bを同一位相で振動させることができ、振
動板12A及び12Bの和で表される音圧を発生するこ
とができる。
のスピーカエレメントの固定電極8A及び8Bに対し
て、同一極性で、固定電極10Aに対して逆極性に保持
された駆動信号を供給し、これにより隣接する固定電極
間に逆極性の駆動信号を印加する。これによりスピーカ
装置39は、固定電極を共用化した場合でも、振動板1
2A及び12Bを同一位相で振動させることができ、振
動板12A及び12Bの和で表される音圧を発生するこ
とができる。
【0041】これによりスピーカ装置39においては、
第1及び第2のスピーカエレメントで固定電極を共用し
たことにより、第1及び第2のスピーカエレメントを近
接して配置し得、その分小さな形状で大きな音圧を得る
ことができる。また振動板12A及び12Bについても
近接して配置し得ることにより、振動板12A及び12
Bの負荷も低減し得、その分スピーカ装置39全体とし
て特性も向上することができる。
第1及び第2のスピーカエレメントで固定電極を共用し
たことにより、第1及び第2のスピーカエレメントを近
接して配置し得、その分小さな形状で大きな音圧を得る
ことができる。また振動板12A及び12Bについても
近接して配置し得ることにより、振動板12A及び12
Bの負荷も低減し得、その分スピーカ装置39全体とし
て特性も向上することができる。
【0042】さらにスピーカ装置39は、同様にして第
2のスピーカエレメントの下側固定電極8Bで第3のス
ピーカエレメントの固定電極を形成する。すなわちスピ
ーカ装置39は、この第2のスピーカエレメントの下側
固定電極8Bに対向するように固定電極10Bを配置
し、この固定電極8B及び10B間に振動板12Cを配
置し、これにより第3のスピーカエレメントを形成す
る。
2のスピーカエレメントの下側固定電極8Bで第3のス
ピーカエレメントの固定電極を形成する。すなわちスピ
ーカ装置39は、この第2のスピーカエレメントの下側
固定電極8Bに対向するように固定電極10Bを配置
し、この固定電極8B及び10B間に振動板12Cを配
置し、これにより第3のスピーカエレメントを形成す
る。
【0043】これによりスピーカ装置39は、図12に
ついて上述した2組のスピーカエレメントを積層した厚
さで、3組のスピーカエレメントを積層するようになさ
れ、これにより全体形状を小型化して大きな音圧を発生
する。
ついて上述した2組のスピーカエレメントを積層した厚
さで、3組のスピーカエレメントを積層するようになさ
れ、これにより全体形状を小型化して大きな音圧を発生
する。
【0044】さらにスピーカ装置39は、同様にして第
3のスピーカエレメントの下側固定電極10Bに対向す
るように固定電極8Cを配置し、この固定電極10B及
び8C間に振動板12Dを配置し、これにより第4のス
ピーカエレメントを形成する。さらにスピーカ装置39
は、この固定電極10B及び8Cをトランス4に接続す
ると共に、抵抗16C及び16Dを介してそれぞれ成極
電圧形成用電源14A及び14Bを振動板12C及び1
2Dに接続し、これにより振動板12Aに対して振動板
12C及び12Dが同位相で振動するように、第3及び
第4のスピーカエレメントを駆動する。
3のスピーカエレメントの下側固定電極10Bに対向す
るように固定電極8Cを配置し、この固定電極10B及
び8C間に振動板12Dを配置し、これにより第4のス
ピーカエレメントを形成する。さらにスピーカ装置39
は、この固定電極10B及び8Cをトランス4に接続す
ると共に、抵抗16C及び16Dを介してそれぞれ成極
電圧形成用電源14A及び14Bを振動板12C及び1
2Dに接続し、これにより振動板12Aに対して振動板
12C及び12Dが同位相で振動するように、第3及び
第4のスピーカエレメントを駆動する。
【0045】これによりスピーカ装置39は、簡易かつ
小型形状で、この振動板12A〜12Dの和で表される
大きな音圧を発生し得るようになされ、実験によれば、
小型のエンクロージヤに適用して実用上充分な音圧を発
生することができた。
小型形状で、この振動板12A〜12Dの和で表される
大きな音圧を発生し得るようになされ、実験によれば、
小型のエンクロージヤに適用して実用上充分な音圧を発
生することができた。
【0046】図5に示す構成によれば、振動板を間に挟
んで複数の固定電極を対向するように配置し、隣合う振
動板間に逆極性の成極電圧を印加し、隣合う固定電極間
に逆極性の駆動信号を印加することにより、複数のスピ
ーカエレメント間で固定電極を共用化して、この複数の
スピーカエレメントを積層して保持し得、これにより小
型で大きな音圧を得ることができるスピーカ装置を得る
ことができる。
んで複数の固定電極を対向するように配置し、隣合う振
動板間に逆極性の成極電圧を印加し、隣合う固定電極間
に逆極性の駆動信号を印加することにより、複数のスピ
ーカエレメント間で固定電極を共用化して、この複数の
スピーカエレメントを積層して保持し得、これにより小
型で大きな音圧を得ることができるスピーカ装置を得る
ことができる。
【0047】(3)第3の実施例 ところで図5に示す構成においては、成極電圧形成用電
源を2系統用意する必要があり、その分全体の構成が複
雑になる欠点がある。このためこの実施例においては、
1系統の成極電圧形成用電源で2系統の成極電圧を発生
する。
源を2系統用意する必要があり、その分全体の構成が複
雑になる欠点がある。このためこの実施例においては、
1系統の成極電圧形成用電源で2系統の成極電圧を発生
する。
【0048】すなわち図6において、スピーカ装置40
は、昇圧トランス41に商用電源を入力し、この昇圧ト
ランス41の二次巻線を、コンデンサ42〜49及びダ
イオード50〜57を所定段数だけ梯子型に接続した多
段倍電圧整流回路に接続する。これによりスピーカ装置
40は、耐圧の低いダイオード及びコンデンサを使用し
て高電圧の電源を形成するようになされている。
は、昇圧トランス41に商用電源を入力し、この昇圧ト
ランス41の二次巻線を、コンデンサ42〜49及びダ
イオード50〜57を所定段数だけ梯子型に接続した多
段倍電圧整流回路に接続する。これによりスピーカ装置
40は、耐圧の低いダイオード及びコンデンサを使用し
て高電圧の電源を形成するようになされている。
【0049】さらにスピーカ装置40は、この多段倍電
圧整流回路の出力電圧に対して中間の電位に保持される
コンデンサ45及び46の接続中点を、トランス4の中
間タツプに接続し、ダイオード50のカソードとダイオ
ード57のアノードをそれぞれ抵抗16A及び16Cと
抵抗16Bに接続する。これによりスピーカ装置40
は、1つの昇圧トランスの2次側出力を、通常の2倍の
段数だけコンデンサ及びダイオードを梯子型に接続した
多段倍電圧整流回路に接続して2系統の成極電圧を発生
するようになされ、これにより全体構成を簡略化するよ
うになされている。
圧整流回路の出力電圧に対して中間の電位に保持される
コンデンサ45及び46の接続中点を、トランス4の中
間タツプに接続し、ダイオード50のカソードとダイオ
ード57のアノードをそれぞれ抵抗16A及び16Cと
抵抗16Bに接続する。これによりスピーカ装置40
は、1つの昇圧トランスの2次側出力を、通常の2倍の
段数だけコンデンサ及びダイオードを梯子型に接続した
多段倍電圧整流回路に接続して2系統の成極電圧を発生
するようになされ、これにより全体構成を簡略化するよ
うになされている。
【0050】図6に示す構成によれば、1つの昇圧トラ
ンスの出力を多段倍電圧整流回路に接続し、この多段倍
電圧整流回路の中間出力を利用して2系統の成極電圧を
生成することにより、1つの昇圧トランスで2系統の成
極電圧を生成することができ、これにより簡易な構成で
充分な音圧を発生することができる。
ンスの出力を多段倍電圧整流回路に接続し、この多段倍
電圧整流回路の中間出力を利用して2系統の成極電圧を
生成することにより、1つの昇圧トランスで2系統の成
極電圧を生成することができ、これにより簡易な構成で
充分な音圧を発生することができる。
【0051】(4)第4の実施例 この実施例においては、図7に示すように、振動板12
A〜12Cを間に挟んで複数枚の固定電極8A、10
A、8B、10Bを積層することにより、複数のスピー
カエレメントを積層してスピーカ装置60を形成し、さ
らに第1の実施例について上述したように、固定電極8
A、10A、8B、10Bを分割して形成して音圧を増
大する。
A〜12Cを間に挟んで複数枚の固定電極8A、10
A、8B、10Bを積層することにより、複数のスピー
カエレメントを積層してスピーカ装置60を形成し、さ
らに第1の実施例について上述したように、固定電極8
A、10A、8B、10Bを分割して形成して音圧を増
大する。
【0052】すなわち固定電極8A、10A、8B、1
0Bにおいては、中央に長方形の電極8AA、10A
A、8BA、10BAを配置し、その外側に中央の電極
8AA、10AA、8BA、10BAを囲むように枠状
の電極8AB、10AB、8BB、10BBを配置し、
さらにこの枠状電極8AB、10AB、8BB、10B
Bを囲むように枠状の電極8AC、10AC、8BC、
10BCを配置する。
0Bにおいては、中央に長方形の電極8AA、10A
A、8BA、10BAを配置し、その外側に中央の電極
8AA、10AA、8BA、10BAを囲むように枠状
の電極8AB、10AB、8BB、10BBを配置し、
さらにこの枠状電極8AB、10AB、8BB、10B
Bを囲むように枠状の電極8AC、10AC、8BC、
10BCを配置する。
【0053】これによりスピーカ装置40は、固定電極
8A、10A、8B、10Bを形成する複数枚の電極8
AA〜10BCをそれぞれトランス32のタツプに接続
し、振動板12A〜12Cの外側程大きな駆動力が発生
するように、固定電極8A、10A、8B、10B間に
電界を形成する。
8A、10A、8B、10Bを形成する複数枚の電極8
AA〜10BCをそれぞれトランス32のタツプに接続
し、振動板12A〜12Cの外側程大きな駆動力が発生
するように、固定電極8A、10A、8B、10B間に
電界を形成する。
【0054】図7に示す構成によれば、振動板12A〜
12Cを間に挟んで複数枚の固定電極8A、10A、8
B、10Bを積層することにより、音圧を増大し得、こ
れに加えて固定電極8A、10A、8B、10Bを複数
枚の電極8AA〜10BCで形成することにより、さら
に音圧を増大することができる。
12Cを間に挟んで複数枚の固定電極8A、10A、8
B、10Bを積層することにより、音圧を増大し得、こ
れに加えて固定電極8A、10A、8B、10Bを複数
枚の電極8AA〜10BCで形成することにより、さら
に音圧を増大することができる。
【0055】(5)第5の実施例 ところでこのようにこの種の静電型スピーカを使用した
スピーカ装置においては、商用電源から成極電圧を形成
することにより、スピーカ装置を商用電源に接続する必
要があり、その分通常のダイナミツクスピーカ装置に比
して使い勝手が悪い問題がある。
スピーカ装置においては、商用電源から成極電圧を形成
することにより、スピーカ装置を商用電源に接続する必
要があり、その分通常のダイナミツクスピーカ装置に比
して使い勝手が悪い問題がある。
【0056】この問題を解決する1つの方法として、駆
動信号から成極電圧を形成する方法も考えられるが、駆
動信号に歪みが発生して再生音質が劣化する恐れがあ
り、実用的ではない。
動信号から成極電圧を形成する方法も考えられるが、駆
動信号に歪みが発生して再生音質が劣化する恐れがあ
り、実用的ではない。
【0057】このため図8に示すように、この実施例に
おいて、成極電圧形成用電源61は、バツテリ62の駆
動電源から成極電圧VDを形成し、これによりスピーカ
装置を商用電源に接続しなくても使用し得るようにす
る。
おいて、成極電圧形成用電源61は、バツテリ62の駆
動電源から成極電圧VDを形成し、これによりスピーカ
装置を商用電源に接続しなくても使用し得るようにす
る。
【0058】すなわちこの実施例においてスピーカ装置
は、第1の実施例の直流電源14に適用してバツテリ6
2を交換可能に保持し、このバツテリ62を成極電圧形
成用電源61に接続する。成極電圧形成用電源61は、
トランジスタ64及び66のエミツタをバツテリ62に
共通に接続し、このトランジスタ64及び66のコレク
タを昇圧トランス68の一次巻線に接続する。
は、第1の実施例の直流電源14に適用してバツテリ6
2を交換可能に保持し、このバツテリ62を成極電圧形
成用電源61に接続する。成極電圧形成用電源61は、
トランジスタ64及び66のエミツタをバツテリ62に
共通に接続し、このトランジスタ64及び66のコレク
タを昇圧トランス68の一次巻線に接続する。
【0059】ここで昇圧トランス68は、一次巻線に中
間タツプを有し、この中間タツプをバツテリ62に接続
すると共に、一次巻線の両端端子にスパークキラーでな
るコンデンサ70を接続するようになされている。さら
に昇圧トランス68は、一次巻線の他に一組の帰還巻線
を有し、この帰還巻線の出力信号をそれぞれ抵抗72及
び74を介してトランジスタ64及び66のベースに帰
還するようになされている。
間タツプを有し、この中間タツプをバツテリ62に接続
すると共に、一次巻線の両端端子にスパークキラーでな
るコンデンサ70を接続するようになされている。さら
に昇圧トランス68は、一次巻線の他に一組の帰還巻線
を有し、この帰還巻線の出力信号をそれぞれ抵抗72及
び74を介してトランジスタ64及び66のベースに帰
還するようになされている。
【0060】これにより成極電圧形成用電源61におい
ては、マルチバイブレータ回路構成の発振回路を形成
し、この発振回路の出力信号を昇圧トランス68の二次
巻線から出力するようになされている。なお成極電圧形
成用電源61においては、ダイオード76及び抵抗78
を介して、バツテリ62の両端が帰還巻線に接続される
ようになされ、これにより確実に発振動作を開始するよ
うになされている。
ては、マルチバイブレータ回路構成の発振回路を形成
し、この発振回路の出力信号を昇圧トランス68の二次
巻線から出力するようになされている。なお成極電圧形
成用電源61においては、ダイオード76及び抵抗78
を介して、バツテリ62の両端が帰還巻線に接続される
ようになされ、これにより確実に発振動作を開始するよ
うになされている。
【0061】これに対して昇圧トランス68の二次巻線
においては、コンデンサC1〜Cn及びダイオードD1
〜Dnを梯子型に接続した倍電圧整流回路に接続され、
これにより耐圧の低いダイオード及びコンデンサを使用
して高電圧の成極電圧VDを形成するようになされてい
る。これによりスピーカ装置においては、商用電源に接
続しなくても成極電圧VDを形成し得、ダイナミツクス
ピーカ装置と同様に使用し得るようになされ、その分使
い勝手を向上し得るようになされている。さらにスピー
カ装置においては、駆動信号から成極電圧VDを形成す
る場合のような、音質の劣化も未然に防止することがで
きる。
においては、コンデンサC1〜Cn及びダイオードD1
〜Dnを梯子型に接続した倍電圧整流回路に接続され、
これにより耐圧の低いダイオード及びコンデンサを使用
して高電圧の成極電圧VDを形成するようになされてい
る。これによりスピーカ装置においては、商用電源に接
続しなくても成極電圧VDを形成し得、ダイナミツクス
ピーカ装置と同様に使用し得るようになされ、その分使
い勝手を向上し得るようになされている。さらにスピー
カ装置においては、駆動信号から成極電圧VDを形成す
る場合のような、音質の劣化も未然に防止することがで
きる。
【0062】実際上、この種の成極電圧VDにおいて
は、スピーカ側で損失が殆どなく、バツテリ62の電源
は、この成極電圧形成用電源61でその殆どが消費され
ることになる。これによりこのようにバツテリ62で成
極電圧VDを形成するようにしても、実用上充分な寿命
を確保することができ、また必要に応じてバツテリ62
を交換することにより、永続的に使用することができ
る。
は、スピーカ側で損失が殆どなく、バツテリ62の電源
は、この成極電圧形成用電源61でその殆どが消費され
ることになる。これによりこのようにバツテリ62で成
極電圧VDを形成するようにしても、実用上充分な寿命
を確保することができ、また必要に応じてバツテリ62
を交換することにより、永続的に使用することができ
る。
【0063】図8の構成によれば、バツテリを交換可能
に一体に保持し、このバツテリの電源から成極電圧を形
成することより、商用電源に接続しなくても使用し得る
スピーカ装置を得ることができ、その分スピーカ装置の
使い勝手を向上することができる。
に一体に保持し、このバツテリの電源から成極電圧を形
成することより、商用電源に接続しなくても使用し得る
スピーカ装置を得ることができ、その分スピーカ装置の
使い勝手を向上することができる。
【0064】(6)他の実施例 なお上述の第1及び第4の実施例においては、複数のタ
ツプを有する昇圧トランスで固定電極に駆動信号を印加
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各
板状電極毎に個別の昇圧トランスを用いて駆動信号を印
加するようにしてもよい。
ツプを有する昇圧トランスで固定電極に駆動信号を印加
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各
板状電極毎に個別の昇圧トランスを用いて駆動信号を印
加するようにしてもよい。
【0065】さらに上述の第1及び第4の実施例におい
ては、長方形形状の板状電極に対して枠形状の板状電極
を配置して固定電極を形成する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば全体形状を細長く形成す
るツイータ等においては、長方形形状の板状電極を長辺
に沿つて順次配置し、これによりこの長辺方向に順次外
側程電界が大きくなるように駆動信号を印加してもよ
い。
ては、長方形形状の板状電極に対して枠形状の板状電極
を配置して固定電極を形成する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば全体形状を細長く形成す
るツイータ等においては、長方形形状の板状電極を長辺
に沿つて順次配置し、これによりこの長辺方向に順次外
側程電界が大きくなるように駆動信号を印加してもよ
い。
【0066】さらに上述の第2〜第7の実施例において
は、トランス4の出力電圧を直接固定電極に出力する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、抵抗を介
して出力するようにしてもよい。このようにすればこの
抵抗値を選定して、トランス4のインダクタンスと固定
電極間の容量成分とで形成される直列共振回路の尖鋭度
Qを所望の値に設定することができる。
は、トランス4の出力電圧を直接固定電極に出力する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、抵抗を介
して出力するようにしてもよい。このようにすればこの
抵抗値を選定して、トランス4のインダクタンスと固定
電極間の容量成分とで形成される直列共振回路の尖鋭度
Qを所望の値に設定することができる。
【0067】さらに上述の第2の実施例においては、振
動板を4枚、上述の第3及び第4の実施例においては、
振動板を3枚に選定してスピーカ装置を形成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて
振動板の枚数を自由に選定することができる。
動板を4枚、上述の第3及び第4の実施例においては、
振動板を3枚に選定してスピーカ装置を形成する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて
振動板の枚数を自由に選定することができる。
【0068】さらに上述の第1及び第4の実施例におい
ては、各固定電極をそれぞれ分割する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えば最上端及び最下端
の固定電極を分割して形成する場合等、必要に応じて分
割して形成する固定電極を自由に選定することができ
る。
ては、各固定電極をそれぞれ分割する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、例えば最上端及び最下端
の固定電極を分割して形成する場合等、必要に応じて分
割して形成する固定電極を自由に選定することができ
る。
【0069】さらに上述の第5の実施例においては、ス
ピーカ駆動時、常時、成極電圧形成用電源を駆動する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、補助回路
を設けて成極電圧が所定電圧に保持されている期間の
間、成極電圧形成用電源の発振を停止制御するようにし
てもよい。このようにすれば、その分バツテリを長期間
使用することができる。
ピーカ駆動時、常時、成極電圧形成用電源を駆動する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、補助回路
を設けて成極電圧が所定電圧に保持されている期間の
間、成極電圧形成用電源の発振を停止制御するようにし
てもよい。このようにすれば、その分バツテリを長期間
使用することができる。
【0070】さらに上述の第5の実施例においては、バ
ツテリ駆動の電源回路を第1の実施例に適用する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、第2〜第5の
実施例等に広く適用することができる。
ツテリ駆動の電源回路を第1の実施例に適用する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、第2〜第5の
実施例等に広く適用することができる。
【0071】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、可動電極
の両側に、それぞれ互いに絶縁された複数の板状電極を
配置して固定電極を形成することにより、この固定電極
で形成される電界が外側ほど大きくなるように駆動信号
を印加して平板に近い形態で可動電極を振動させること
ができ、これにより効率良く大きな音圧を得ることがで
きるスピーカ装置を得ることができる。
の両側に、それぞれ互いに絶縁された複数の板状電極を
配置して固定電極を形成することにより、この固定電極
で形成される電界が外側ほど大きくなるように駆動信号
を印加して平板に近い形態で可動電極を振動させること
ができ、これにより効率良く大きな音圧を得ることがで
きるスピーカ装置を得ることができる。
【0072】さらに複数の固定電極と複数の可動電極と
を順次積層して配置し、各可動電極が同位相で振動する
ように、駆動信号及び成極電圧を印加することにより、
全体形状を小型化して複数の可動電極の和で表される音
圧を発生し得、これにより効率良く大きな音圧を得るこ
とができるスピーカ装置を得ることができる。
を順次積層して配置し、各可動電極が同位相で振動する
ように、駆動信号及び成極電圧を印加することにより、
全体形状を小型化して複数の可動電極の和で表される音
圧を発生し得、これにより効率良く大きな音圧を得るこ
とができるスピーカ装置を得ることができる。
【0073】このとき多段倍電圧整流回路の中間段の電
圧を使用して成極電圧を印加することにより、簡易な構
成で2系統の成極電圧を生成し得、これにより簡易な構
成で大きな音圧を得ることができるスピーカ装置を得る
ことができる。
圧を使用して成極電圧を印加することにより、簡易な構
成で2系統の成極電圧を生成し得、これにより簡易な構
成で大きな音圧を得ることができるスピーカ装置を得る
ことができる。
【0074】さらにバツテリを一体に保持し、このバツ
テリの電源から成極電圧を形成することより、スピーカ
装置を商用電源に接続しなくても使用することができる
静電型スピーカを使用したスピーカ装置を得ることがで
きる。
テリの電源から成極電圧を形成することより、スピーカ
装置を商用電源に接続しなくても使用することができる
静電型スピーカを使用したスピーカ装置を得ることがで
きる。
【図1】本発明の一実施例によるスピーカエレメントを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】そのスピーカ装置を示す接続図である。
【図3】その振動板に加わる駆動力を示す略線図であ
る。
る。
【図4】その振動板の振動の説明に供する略線図であ
る。
る。
【図5】第2の実施例によるスピーカ装置を示す接続図
である。
である。
【図6】第3の実施例によるスピーカ装置を示す接続図
である。
である。
【図7】第4の実施例によるスピーカ装置を示す接続図
である。
である。
【図8】第5の実施例による電源回路を示す接続図であ
る。
る。
【図9】従来のスピーカ装置を示す接続図である。
【図10】その振動板に加わる駆動力を示す略線図であ
る。
る。
【図11】その振動板の振動の説明に供する略線図であ
る。
る。
【図12】従来のスピーカエレメントを積層した構成の
スピーカ装置を示す接続図である。
スピーカ装置を示す接続図である。
1、30、39、40、60……スピーカ装置、4、3
2、41、68……トランス、6、20……スピーカエ
レメント、8、8A〜8C、8AA〜8BC、10、1
0A、10B、10AA〜10BC、24、26……固
定電極、12……振動板、14、14A、14B、61
……電源、62……バツテリ。
2、41、68……トランス、6、20……スピーカエ
レメント、8、8A〜8C、8AA〜8BC、10、1
0A、10B、10AA〜10BC、24、26……固
定電極、12……振動板、14、14A、14B、61
……電源、62……バツテリ。
Claims (7)
- 【請求項1】対向するように保持された一対の固定電極
間に駆動信号を印加すると共に、上記固定電極間に保持
された可動電極と上記固定電極との間に成極電圧を印加
することにより、上記駆動信号に応じて音圧を発生する
スピーカ装置において、 上記固定電極を内周側及び外周側の領域に分割し、上記
駆動信号により上記固定電極間に形成される電界が上記
内周側に比して上記外周側で大きくなるように、上記固
定電極に上記駆動信号を印加することを特徴とするスピ
ーカ装置。 - 【請求項2】上記スピーカ装置は、上記駆動信号を昇圧
する昇圧トランスを有し、 上記昇圧トランスは、二次側巻線の出力信号を上記外周
側の固定電極間に印加し、上記出力信号より電圧の低い
タツプ出力信号を出力するタツプを有し、上記タツプ出
力信号を上記内周側の固定電極間に印加することによ
り、上記駆動信号により上記固定電極間に形成される電
界が上記内周側に比して上記外周側で大きくなるよう
に、上記固定電極に上記駆動信号を印加する ことを特徴
とする請求項1に記載のスピーカ装置。 - 【請求項3】所定距離だけ離間して対向するように保持
された第1及び第2の可動電極と、 上記第1及び第2の
可動電極に挟まれて保持された第1の固定電極と、 上記第1の固定電極と共に上記第1及び第2の可動電極
をそれぞれ間に挟むように、上記第1及び第2の可動電
極から所定距離だけ離間して上記第1及び第2の可動電
極と対向するように保持された第2及び第3の固定電極
と、 上記第1及び第2の固定電極間と上記第3及び第1の固
定電極間とに逆極性の駆動信号を印加する駆動回路と、 上記第1の可動電極と上記第1及び第2の固定電極との
間と、上記第2の可動電極と上記第1及び第3の固定電
極と間とに、逆極性の直流バイアス電圧を印加すること
により、上記第1〜第3の固定電極に成極電圧を印加す
る電源と を具える ことを特徴とするスピーカ装置。 - 【請求項4】上記電源回路は、 交流電源を昇圧して2次出力電圧を出力する昇圧トラン
スと、 ダイオード及びコンデンサを所定段数だけ多段に接続し
て多段接続回路を形成し、上記2次電圧出力を倍電圧整
流して倍電圧出力を出力する多段倍電圧整流回路とで形
成され、 上記多段接続回路の途中の接続段から上記多段倍電圧整
流回路の出力電圧を出力すると共に、上記2次電圧出力
及び上記倍電圧出力を出力して、上記逆極性の直流バイ
アス電源を印加するこ とを特徴とする請求項3に記載の
スピーカ装置。 - 【請求項5】上記第1〜第3の固定電極は、互いに絶縁
された複数の板状電極をそれぞれ配置して上記固定電極
を形成し、 上記駆動回路は、上記第1〜第3の各固定電極間に形成
される電界が、各固定電極の内周側に比して外周側で大
きくなるように、各板状電極に所定の信号レベルに保持
された上記駆動信号を印加する ことを特徴とする請求項
3又は請求項4に記載のスピーカ装置。 - 【請求項6】対向するように保持された一対の固定電極
間に駆動信号を印加すると共に、上記固定電極間に保持
された可動電極と上記固定電極に成極電圧を印加するこ
とにより、上記駆動信号に応じて音圧を発生する静電型
スピーカと、 上記成極電圧形成用の駆動電源を供給するバツテリと、 上記駆動電源を昇圧して上記成極電圧を形成する昇圧回
路と を具え、 上記静電型スピーカ、上記バツテリ及び上記昇圧回路を
一体に保持する ことを特徴とするスピーカ装置。 - 【請求項7】上記スピーカ装置は、 バツテリの電源を昇圧して上記成極電圧を生成し、 上記バツテリを一体に保持する ことを特徴とする請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載
のスピーカ装置。
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DE69318668T DE69318668T2 (de) | 1992-10-24 | 1993-10-22 | Elektrostatisches Lautsprechersystem |
EP93117184A EP0595221B1 (en) | 1992-10-24 | 1993-10-22 | Electrostatic loudspeaker system |
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KR940010847A (ko) | 1994-05-26 |
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