JP3275908B2 - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JP3275908B2
JP3275908B2 JP2000084876A JP2000084876A JP3275908B2 JP 3275908 B2 JP3275908 B2 JP 3275908B2 JP 2000084876 A JP2000084876 A JP 2000084876A JP 2000084876 A JP2000084876 A JP 2000084876A JP 3275908 B2 JP3275908 B2 JP 3275908B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光束
を、赤、青、緑の3色光束に分解し、これらの各色光束
を液晶パネルから構成されるライトバルブを通して映像
情報に対応させて変調し、変調した後の各色の変調光束
を合成して、投写レンズを介してスクリーン上に拡大投
写する投写型表示装置に関するものである。さらに詳し
くは、本発明は、このような投写型表示装置の発熱部分
を効率良く冷却するための冷却機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】投写型表示装置は、基本的には、光源ラ
ンプユニットと、ここから出射された光束を映像情報に
対応したカラー画像を合成できるように光学的に処理す
る光学ユニットと、ここで合成された光束をスクリーン
上に投写する投写レンズユニットと、電源ユニットと、
制御回路等が搭載された回路基板群を備えている。
【0003】投写レンズユニットを除きこれらの各部分
は装置外装ケース内に配置されている。投写レンズユニ
ットは、一般には装置の前面から突出した状態で取付け
られている。外装ケースの表面には、電源スイッチ等の
操作部材、リモートコントロール用の受光窓、外部との
信号の授受を行う入出力端子群等が配置されている。
【0004】この種の投写型表示装置では、内部の発熱
源である光源ランプユニット、電源ユニット等を冷却す
るための冷却機構が組み込まれている。一般的には、外
装ケースの吸気口から吸気ファンを用いて外気を導入
し、内部の発熱源の部分を経由させて外気を流してそれ
らの冷却を行う。内部に導入された外気は、各部分を冷
却した後は、排気ファンによって外装ケースに開けた排
気口から再び外部に排出される。
【0005】発熱源としては、光学ユニットを構成して
いる各光学素子も含まれる。特に、液晶ライトバルブ、
偏光板等は、通過光の一部を吸収するので、過熱状態に
ならないように充分に冷却する必要がある。したがっ
て、装置内部に導入した外気の一部を、光学ユニットの
発熱部分に流して、これらの部分の冷却も行なってい
る。
【0006】しかしながら、外部から空気を導入した場
合には、塵等も一緒に装置内部に侵入するおそれがあ
る。勿論、吸気口にはエアフィルタ等を配置して塵を捕
捉して吸気を濾過してはいるが、それでも細かな塵等が
装置内部に侵入する場合がある。塵等が装置内部に外気
と共に入り、光学ユニット内の光学素子の表面を通過す
ると、それらが光学素子の表面に付着するおそれがあ
る。塵が付着すると、それが原因となって拡大投写した
塵が映ったり、塵のついている部分の映像にぼけ等が発
生し、著しく画質を低下させてしまう。したがって、光
学ユニット内の各光学素子の冷却は、塵等が侵入しない
状態で行なう必要がある。
【0007】しかし、従来においては、防塵機能を備
え、しかも光学ユニット内の各光学素子を効率良く冷却
できる機構は提案されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、塵等
を侵入させることなく光学ユニット内の各部分を効率良
く冷却することの可能な冷却機構を備えた投写型表示装
置を提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、光源と、ここから出射された光束を光
学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成する光
学系と、ここで形成された光学像を拡大投写する投写レ
ンズと、前記光源と前記光学系と前記投写レンズとを収
納するケースと、を有する投写型表示装置において、前
記光学系は、前記光源から出射された光束を複数の色光
に分離する色分離光学系と、前記色分離光学系によって
分離された色光を変調する3つの液晶ライトバルブと、
前記3つの液晶ライトバルブによって変調された光を合
成する色合成手段と、を有し、前記色分離光学系は、前
記ケース内に設けられた箱状のライトガイド内に収納さ
れ、前記液晶ライトバルブと前記色合成手段とは、前記
ライトガイドの外部に配置され、前記色合成手段はダイ
クロイックプリズムを備え、前記3つの液晶ライトバル
ブと前記投写レンズとは、前記ダイクロイックプリズム
の側面に対峙しており、前記ライトガイドの外部におい
て、前記3つの液晶ライトバルブから前記投写レンズま
での部分を、実質的に気密状態の内部空間となるように
区画し、この中に、例えば上下方向に循環する循環空気
流を形成するための循環用ファンを配置し、当該循環空
気流によって、内部空間内に位置している光学素子を冷
却するようにしている。
【0010】気密状態となるように区画する構成として
は、例えば、ライトガイドと、色合成手段の上方、下方
および前方にそれぞれ設けられた上封止板、下封止板お
よびヘッド板を用いることが可能である。
【0011】本発明においては、光学系の内部のうち、
液晶ライトバルブ等の発熱源が配置されている部分が実
質的に気密状態に区画される。この内部空間の中で、強
制的に循環空気流が形成され、この空気流によって各部
分が冷却される。したがって、従来のように外部から導
入した空気を用いて冷却する場合とは異なり、実質的に
塵等が外部から侵入しない状態で冷却が行なわれる。よ
って、塵等がライトバルブ等の光学素子の表面に付着す
ることは無い。
【0012】一般的には、光学系を構成している各光学
素子のうち、液晶ライトバルブが最も大きな発熱源とな
る。したがって、この部分の下側に、循環用ファンを配
置して、空気循環流を直接に液晶ライトバルブに吹きつ
けると、効率の良い冷却を実現することができる。
【0013】本発明の一つの実施形態として、防塵ボッ
クスによって上記のような内部空間を形成することが可
能である。
【0014】防塵ボックスを用いて上記のような内部空
間を形成した場合には、防塵ボックスの側壁に開口を形
成して、その内部に配置されている液晶ライトバルブへ
向かう光束を通過させる必要がある。この開口に、防塵
ボックスの内側から偏光板を貼り付ければ、防塵ボック
スの内部を気密状態に保持できる。
【0015】また、防塵ボックス内に形成される循環空
気流を、液晶ライトバルブ等の表面に沿って流すことが
好ましい。
【0016】さらに、循環用ファンから吹きだされた空
気を当該循環用ファンに戻すための空気還流用ダクトを
配置して、当該空気還流用ダクトの外周面を放熱面とす
れば、より一層効率良く防塵ボックス内を冷却できる。
【0017】なお、均一照明光学系や偏光変換手段を用
いれば、液晶ライトバルブ等の発熱量を抑制できる。し
たがって、冷却を一層効率良く行うことが可能になる。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
一実施形態の投写型表示装置を説明する。
【0020】(全体構成)図1には本例の投写型表示装
置の外観を示してある。投写型表示装置1は全体として
偏平な直方体形状をしており、外装ケース2によって覆
われている。外装ケース2は、基本的には、アッパーケ
ース3と、ロアーケース4と、装置前面を規定している
フロントケース5から構成されている。フロントケース
5の中央からは投写レンズユニット6の先端側の部分が
突出している。
【0021】図2には、投写型表示装置1に内臓されて
いる構成部分の配置関係を示してある。外装ケース2の
内部において、その後端には電源ユニット7が配置され
ている。これよりも装置前側に隣接した位置には、光源
ランプユニット8および光学ユニット9が配置されてい
る。光学ユニット9の前側の中央には、投写レンズユニ
ット6の基端側が位置している。
【0022】一方、光学ユニット9の一方の側には、装
置前後方向に向けて入出力インタフェース回路が搭載さ
れたインタフェース基板11が配置され、これに平行
に、ビデオ信号処理回路が搭載されたビデオ基板12が
配置されている。さらに、光源ランプユニット8、光学
ユニット9の上側には、装置駆動制御用の制御基板13
が配置されている。装置前端側の左右の角には、それぞ
れスピーカ14R、14Lが配置されている。
【0023】光学ユニット9の上面側の中央には、冷却
用の吸気ファン15Aが配置され、光学ユニット9の底
面側の中央には冷却用の空気循環流形成用の循環用ファ
ン15Bが配置されている。また、光源ランプユニット
8の裏面側である装置側面には排気ファン16が配置さ
れている。そして、電源ユニット7における基板11、
12の端に面する位置には、吸気ファン15Aからの冷
却用空気流を電源ユニット7内に吸引するための補助冷
却ファン17が配置されている。
【0024】更に、電源ユニット7の直上には、その装
置左側の位置に、フロッピー(登録商標)ディスク駆動
ユニット(FDD)18が配置されている。
【0025】(外装ケースの構造)図1に示すように、
外装ケース2のアッパーケース3は、長方形の天壁3a
と、その前側を除く三方の辺からほぼ垂直に下方に延び
ている左右の側壁3b、3cおよび後壁3dから形成さ
れている。同様に、ロアーケース4は、長方形の底壁4
aと、その前側を除く三方の辺からほぼ垂直に起立して
いる左右の側壁4b、4cおよび後壁4dから形成され
ている。フロントケース5は、中央部分が僅かに前方に
凸状態に湾曲しており、この部分には環状リム5aが周
囲に形成された円形の開口5bが開いており、ここを通
って、投写レンズユユット6の前端側の部分が装置前方
側に延びている。アッパーケース3とロアーケース4と
は、左右の側壁におけるそれぞれ2箇所の位置で、固定
ねじ21a、21bおよび22a、22bにより相互に
連結されている。フロントケース5は、上下からアッパ
ーケース3およびロアーケース4によって挟まれた状態
で保持されている。
【0026】アッパーケース3の天壁3aには、その中
央の前方側の位置に、エアーフィルタカバー23が取付
けられている。このカバー23には多数の通気孔が形成
されており、この内側には、ここを介して外部から塵等
が侵入することの無いように、エアーフィルタ24が取
付けられている(図2(b)参照)。この裏面側に、上
記の吸気ファン15Aが位置している。天壁3aの前方
側の左右の端には、内蔵スピーカー14R、14Lに対
応した位置に多数の連通孔25R、25Lか形成されて
いる。また、天壁3aの左側の端の部分には、操作スイ
ッチ蓋26が取付けられている。この操作スイッチ蓋2
6はその一方の端を中心として開閉できるようになって
いる。この蓋26を開くと、その内部に配列された多数
の操作スイッチ(図示せず)が露出する。
【0027】ロアーケース4の底壁4aには、内蔵され
ている光源ランプユニット8に対応する位置にランプ交
換蓋27が取付けられている。この交換蓋27は下壁4
aにねじ止めされており、ねじを緩めて蓋27を取り外
せ喜ば内蔵の光源ランプユニット8を交換できる。
【0028】底壁4aの前端の左右の角には、高さ調整
用フット31R、31Lが配置されている。これらのフ
ット31R、31Lは、それらを回すことにより高さを
微調整できる。また、フロントケース5の両端の下側部
分に突出している高さ調整ボタン32R、32L(図に
はボタン32Lのみを示す。)を操作することにより、
これらのフット31R、31Lの高さを大まかに調整
(粗調整)できる。
【0029】底壁4aの後端例の中央には突起33が形
成されており、この突起33と、上記の2個のフット3
1とにより装置1は3点支持された状態でテーブル等の
上に設置される。なお、設置面に凹凸がある場合等に装
置ががたつくことの無いように、底壁の後端側の両端に
も補助突起34R、34Lが形成されている。
【0030】一方、装置前面を規定しているフロントケ
ース5の右側の上端位置と、装置後面の上半部分を規定
しているアッパーケース3の後壁3dの中央位置には、
それぞれ、受光窓35F、35Rが配置されている。こ
れらの受光窓はリモートコントローラからの制御光を受
けるためのものである。装置の前側および後側の双方に
受光窓を形成してあるで、装置の前側および後ろの側の
いずれの側からでも遠隔操作を行うことができ、便利で
ある。また、フロントケース5においてその中央の投写
レンズユニット6の左右の位置には、放熱フィンが多数
露出している放熱部5R、5Lが上下方向に形成されて
いる。これらの放熱部は、後述するように、光学ユニッ
ト内を循環する空気流から熱を外部に放出するためのも
のである。
【0031】装置後面の下半部分を規定しているロアー
ケース4の後壁4dには、その左端の部位に、外部電力
供給用のACインレット36および主電源スイッチ37
が配置されている。
【0032】図1(a)に示すように、装置の左側の側
面には携帯用ハンドル38が取付けられている。このハ
ンドル38の2つの基端部分38a、38bは、アッパ
ーケース3およびロアーケース4の側壁3b、4bの合
わせ面の部分に回転可能に取付けられている。アッパー
ケース側の側壁3bには、ハンドル収納用の凹部3eが
形成されており、ここにハンドル38を収納できるよう
になっている。また、側壁3bの上端部分には、装置の
動作状態を表示するためのLED表示部39が配置され
ている。ロアーケース側の左側の側壁4bには、下端を
中心として開閉可能な入出力用端子蓋41が取付けられ
ている。これを開けると、内部に配置されている多数の
入出力端子(図示せず)が露出する。
【0033】さらに、この装置左側のアッパーケース側
壁3bには、その後側の天壁3a寄りの位置に、水平な
状態で、フロッピーディスクの挿入口18aが開口して
いる。この挿入口18aの右上にはイジェクトボタン1
8bが配置されている。
【0034】装置の反対側、すなわち、右側の側面を規
定しているアッパーケースおよびロアーケースの側壁3
c、4cには、これらの双方に渡る状態で、排気孔43
が形成されている。この排気孔43の裏面側にはエアー
フィルタを介して冷却用の排気ファン16が位置してい
る。
【0035】(光源ランプユニット)図2(a)および
図7を参照して、光源ランプユニット8について説明す
る。光源ランプユニット8は、光源ランプ801と、こ
れを内蔵しているほぼ直方体形状のランプハウジング8
02から構成されている。ランプハウジング802は、
インナーハウジング803とアウターハウジング804
の二重構造となっている。光源ランプ801は、ハロゲ
ンランプ等のランプ本体805と、リフレクタ806か
ら構成されており、ランプ本体805からの光を光軸1
aに沿って光学ユニット9の側に向けて出射する。
【0036】アウターハウジング804は、光軸1a方
向の前面が開口となっており、ここには紫外線フィルタ
809が取付けられている。光軸1a方向の裏面には、
冷却空気の通過用のスリット群807が多数形成されて
いる。インナーハウジング803は、光源ランプ801
の前面に取付けられており、出射光の通過部分は開口と
なっていると共に、外周部分には、冷却空気の通過孔8
08が多数形成されている。本例では、このインナーハ
ウジング803と光源ランプ801が一体に形成されて
いる。ランプ交換は、これらを一体のままで、着脱する
ように構成されている。
【0037】(光学ユニット)図3(a)に示すよう
に、光学ユニット9は、その色合成手段を構成している
プリズムユニット910、液晶ライトバルブ925R、
925G、925B以外の光学素子が上下のライトガイ
ド901、902の間に上下から挟まれて保持された構
成となっている。上ライトガイド901、下ライトカイ
ド902は、それぞれ、アッパーケース3およびロアー
ケース4の側に固定ねじにより固定されている。また、
プリズムユニット910の側に同じく固定ねじによって
固定されている。
【0038】プリズムユニット910は、ダイキャスト
板である厚手のヘッド板903の裏面側に固定ねじによ
って固定されている。このヘッド坂903の前面には、
投写レンズユニット6の基端側が同じく固定ねじによっ
て固定されている。したがって、本例では、ヘッド板9
03を挟み、プリズムユニット910と投写レンズユニ
ット6とが一体となるように固定された構造となってい
る。このように剛性の高いヘッド板903を挟み、双方
のユニットが一体化されている。したがって、衝撃等が
投写レレズユニット6の側に作用しても、これらの双方
のユニットの間に光軸ずれが発生することが殆どない。
【0039】(光学系)図6には投写型表示装置1の光
学系のみを示してある。光学系は、上記の光源ランプ8
05と、均一照明光学素子であるインテグレータレンズ
921、922と、イシテグレータレンズ922に隣接
して配置される偏光変換素子から構成される照明光学系
923と、この照明光学系923から出射される光束W
を、赤、緑、青の各色光束R、G、Bに分離する色分離
光学系924と、各色光束を変調するライトバルブとし
ての3枚の液晶ライトバルブ925R、925G、92
5Bと、変調された色光束を合成する色合成光学系とし
てプリズムユニット910と、合成された光束をスクリ
ーン上に拡大投写する投写レンズユニット6から構成さ
れる。また、色分離光学系924によって分離された各
色光束のうち、青色光束Bを対応する液晶バルブ925
Bに導く導光系927を有している。
【0040】光源ランプ805としては、ハロゲンラン
プ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等を用いる
ことができる。均一照明光学系923は、反射ミラー9
31を備えており、照明光学系からの出射光の中心光軸
1aを装置前方向に向けて直角に折り曲げるようにして
いる。このミラー931を挟み、インテグレータレンズ
921、922が前後に直交する状態に配置されてい
る。
【0041】色分離光学系924は、青緑反射ダイクロ
イックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー9
42と、反射ミラー943から構成される。光束Wは、
まず、青緑反射ダイクロイックミラー941において、
そこに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角
に反射されて、緑反射ダイタロイックミラー942の側
に向かう。赤色光束Rはこのミラー941を通過して、
後方の反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束
の出射部944からプリズムユニット910の側に出射
される。
【0042】ミラー941で反射された青および緑の光
束B、Gのうち、緑色光束Gは、緑反射ダイクロイック
ミラー942で直角に反射されて、緑色光束の出射部9
45から色合成光学系の側に出射される。他方の青色光
束Bは、ミラー942を通過して、青色光束の出射部9
46から導光系の側に出射される。本例では、均一照明
光学素子の光束の出射部から、色分離光学系924にお
ける各色光束の出射部944、945、946までの距
離が全て等しくなるように設定されている。
【0043】色分離光学系924の各色光束の出射部9
44、945、946の出射側には、それぞれ集光レン
ズ951、952、953が配置されている。したがっ
て、各出射部から出射した各色光束は、これらの集光レ
ンズ951、952、953に入射して平行光束とされ
る。
【0044】平行光束とされた各色光束R、G、Bのう
ち、赤色および緑色の光束R、Gは、偏光板981、9
82を介して偏光方向が揃えられて液晶ライトバルブ9
25R、925Gに入射して変調され、各色光に対応し
た映像情報が付加される。すなわち、これらのライトバ
ルブは、不図示の駆動手段によって映像情報に応じてス
イッチング制御されて、これにより、ここを通過する各
色光の変調が行われる。このような駆動手段は公知の手
段をそのまま使用することができる。一方、青色光束B
は、導光系927および偏光板983を介して対応する
液晶ライトバルブ925Bに導かれて、ここにおいて、
同様に映像情報に応じて変調が施される。本例のライト
バルブは、例えば、ポリコンTFTをスイッチング素子
として用いたものを使用できる。
【0045】導光系9は、入射側反射ミラー971と、
出射側反射ミラー972と、これらの間に配置した中間
レンズ973と、液晶パネル925Bの手前側に配置し
た集光レンズ953から構成される。各色光束の光路
長、すなわち、光源ランプ805から各液晶パネルまで
の距離は緑色光束Bが最も長くなり、したがって、この
光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導光系927
を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
【0046】次に、各液晶パネル925R、G、Bを通
って変調された各色光束は色合成光学系に入射され、こ
こで合成される。本例では、前述のようにダイクリック
プリズムからなるプリズムユニット910を用いて色合
成光学系を構成している。ここで合成されたカラー映像
は、投写レンズユニット6を介して、所定の位置にある
スクリーン上に拡大投写される。
【0047】ここで、上記の構成に加えて、各色の光束
をS偏光に揃えることが好ましい。S偏光のみを利用で
きるようにすると、P偏光およびS偏光が混在している
ランダム偏光をそのまま利用する場合に比べて、ダイク
ロイックミラーでの色分離性が改善される。また、導光
系927はミラーを用いて、光束を反射しているが、S
偏光はP偏光に比べて反射率が良いので、光量損失等を
抑制できるという利点も得られる。
【0048】(電源ユニット)図2に示すように、電源
ユニット7は、金属製のシールドケース701の内部に
各構成素子が配置され、このユニットで発生する電気
的、磁気的ノイズが外部に漏れることを防止している。
シールドケース701は、装置の外装ケース2の左右の
側壁に渡る大きさであり、左端の部分は、装置前方側に
向けて一定の幅で突出した平面形状をしている。すなわ
ち、この突出部分702の前方には、光学系ブロック9
の均一照明系の反射ミラー931が装置前後方向に対し
て45度の角度で配置されている。この裏面側の空間は
とかくデットスペースになり易い。本例では、この空間
703を有効利用するために、シールドケース701を
この空間703の側に突出させて突出部分702を形成
し、電源ユニットの構成部品の配置空間を確保してい
る。
【0049】電源ユニット7のシールドケース701
は、矩形の中空断面をしており、その剛性は他の部分に
比べて一般的に高い。このケース701の底面側は、複
数本の固定ねじによって、ロアーケース4の底部4aに
固定されている。また、その上面側は、同じく複数本の
固定ねじによって、アッパーケース3の上壁3aに固定
されている。このように、装置後端側において、アッパ
ーケース3およびロアーケース4を、剛性の高いシール
ドケース701に固定してあるので、装置後端部分の外
装ケースは、一体性が高く、また剛性も高くなってい
る。
【0050】電源ユニット7は、装置内に配置されてい
る他の部品に比べて重い。装置内において重い部分は、
電源ユニット7の他に、ヘッド板903の前後に固定し
たプリズムユニット910および投写レンズユニット6
である。本例では,図2から良く分かるように、電源ユ
ニット7を装置後端において横長の状態に配置してあ
る。また、電源ユニット7の各構成素子の配置を適切に
設定することにより、その重心が、装置の幅方向の中央
に位置するように調整してある。これに対して、装置前
端側においては、その中央にプリズムユニット910と
投写レンズユニット6が配置されている。
【0051】したがって、本例においては、装置の重心
位置が、ほぼ装置の幅方向および前後方向の中心に位置
する。この結果、携帯用ハンドル38を引出して、図2
5に示すように装置左側が上に向いた姿勢で装置を持ち
運んでいる際に、誤って装置を落下させても、装置は、
その中心が前後左右の中央に位置しているので、その姿
勢のまま落下することになる。
【0052】装置の重心位置が前後あるいは左右に片寄
った位置にあると、装置は重心の側に倒れながら落下す
る。このように落下すると、装置の外装ケースの角の部
分が床面等に最初に衝突するので、局部に過大な衝撃力
が作用して、その部分が破損するおそれが極めて高い。
しかしながら、本例では、装置はそのまま前後、左右に
倒れることなく落下するので、下側の装置右側面が全体
としてほぼ同時に床面等に衝突し、局部的な破損が発生
するおそれが極めて低いという利点がある。
【0053】さらに、電源ユニット7は従来において
は、その底面あるいは上面の側を外ケース2の側に固定
しているのみである。しかし、本例では、図2(b)か
ら分かるように、電源ユニット7の装置上下方向におる
重心位置に対応する高さ位置の所でも、固定ねじ704
によって、外装ケース2の側に固定されている。本例で
は、ロアーケースの後壁4dに固定されている。この結
果、装置に前後方向の振動加わった場合に、電源ユニッ
ト7の前後の揺れを効果的に防止できる。
【0054】一方、本例の電源ユニット7では、ここか
ら各駆動部分への電力供給路等を可能な限り短くするこ
とにより、ノイズ発生源であるリード線を可能な限り短
くし、これによりノイズの発生を抑制している。まず、
ACインレット36および主電源スイッチ37は、電源
ユニット7のシールドケース701の後側面に対して直
接固定されている。したがって、これらの各部分から電
源ユニット7まで引き回されるリード線を省略できる。
【0055】また、装置裏面に取り付けたランプ交換蓋
27の開閉に連動するインターロックスイッチ710も
電源ユニット7のシールドケース701の前側面に一体
的に取り付けてある。すなわち、図2に示すように、イ
ンターロックスイッチ710は、シールドケース突出部
分702の装置右側に僅かに離れた部分に取付けられて
いる。このスイッチ710の動作部分711は下方に向
いている。この動作部分711は、交換蓋27の上面か
ら垂直に延びる作動突起271によって常に上方に押し
上げられている。この状態で、インターロックスイッチ
710はオン状態にある。これに対して、交換蓋27を
外した状態では、スイッチ710の動作部分が下方に移
動して、スイッチはオフ状態に切り換わる。このよう
に、従来においては電源ユニット7から離れた位置にあ
ったスイッチ710を電源ユニットのシールドケース7
01の側面に固定して、そこまでのリード線を短くして
ある。
【0056】さらには、本例の電源ユニット7において
は、装置前側に隣接配置されているランプユニット8の
駆動回路であるバラスト回路部分720を、ランプユニ
ット8と同一の側に配置してあり、ここからランプユニ
ット8までのリード線を極力短くしてある。
【0057】このように、本例では、電源ユニット7か
ら引き出されて各駆動部分に到る電力供給路を極力短く
してある。したがって、従来に比べて、ノイズの発生量
を少なくできる。
【0058】(FD駆動ユニット)本例では、上記のよ
うに、装置内において耐衝撃性、耐落下強度を改善した
状態で取付けられている電源ユニット7の上面に、FD
駆動ユニット18が固定ねじ等によって固定されてい
る。投写型表示装置において、その内部構成部分のう
ち、光学系の部分はシールドケース等によって強固に覆
われている訳ではない。このため,このような光学系の
部分にFD駆動ユニット18を取り付けるには、別途、
取付け用の補強部材等を配置する必要がある。しかし、
電源ユニット7、光源ランプユニット8は、上記のように
ケースによって覆われており、その上面には一般に平坦
部分が形成されている。本例では、この平坦な部分に、
FD駆動ユニット18を固定してある。このため、FD
駆動ユニット18を固定するための別部材、補強部材等
を必要とすることなく、当該ユニット18を設置でき
る。
【0059】また、FD駆動ユニット18を、これらの
電源ユニット7および光源ランプユニット8の上面に取
り付けた場合には、これらのシールドケースを電気的グ
ラウンドとしてそのまま利用できるという利点もある。
【0060】さらに、本例では、FD駆動ユニット18
を、電源ユニット7の上面における左側の側面に寄せた
位置に配置してある。この理由は、当該ユニット18の
FD挿入口18aを、装置外装ケースの左側の側壁3b
に位置させるためである。この左側の側壁3bには、そ
の天壁側の部分には操作スチッチ群が配置されていると
共に、その底壁側の部分には、外部機器との入出力を取
るための入出力部が配置されている。したがって、この
位置にFD挿入口18aを配置すれば、FDの挿入、排
出操作も含めて、装置1に対する各種の操作の全てを、
装置の左側の側面3bにおいて行うことができるので、
便利となる。
【0061】(基板の配置)図15、図16および図1
7を参照して、インタフェース基板11、ビデオ基板1
2および制御基板13、並びに、FD駆動ユニット18
の駆動制御回路が搭載されている駆動用基板19の配置
を説明する。
【0062】まず、図15に示すように、制御基板13
はアッパーケース3の上壁3aの下側位置においてこれ
と平行に配置され、外周縁の複数の箇所が、固定ねじに
より、アッパーケース3の側に固定されている。この基
板13は、光学系ブロック9および光源ランプユニット
8の上面を覆う形状をしている。また、プリズムユニッ
ト910の直上部は矩形に切りかかれた形状となってい
る。この基板13の装置左側の端部には、装置天面の左
側の端に配列されている操作スイッチ26aに対応する
接点が配列されている。
【0063】図17から分かるように、インタフェース
基板11はロアーケース4の底壁4aよりも僅かに高い
位置において平行に配置されている。また、ビデオ基板
12は、このインタフエース基板11の表面側から装置
上下方向に起立した姿勢で、装置左側の側壁に平行に配
置されている。これらの2枚の基板11、12は、ロア
ーケース4の底壁4aに固定した基板固定金具111に
よって支持されている。また、基板固定金具111の上
端にはシールド板112が取付けられており、このシー
ルド板112の上端側は、ビデオ基板12の上端まで延
びている。したがって、これらの2枚の基板11、1
2、シールド板112および基板固定金具111によっ
て、これらの間にシールド空間が区画形成されている。
したがって、これらの間に配置れている電気素子、電子
素子から発生したノイズが外部に漏れるとが防止され
る。
【0064】一方、駆動用基板19は、FD駆動ユニッ
ト18に対して装置右側に隣接した位置に配置されてい
る。この駆動用基板19は、天璧3aの裏側においてこ
れに平行に配置されていると共に、その前側部分19a
は、制御基板13の後端部分13aの上側に部分的に重
なった状態となっている。
【0065】ここで、各基板間の電気的接続は次のよう
になっている。まず、インタフェース基板11の表面に
は、ビデオ基板12の側とのコネクタ113が配置され
ている。ビデオ基板12の下端側の表面には、このコネ
クタ113に差し込み接続可能なコネクタ114が配置
されている。同様に、ビデオ基板12の上端側の表面に
は制御基板13の側とのコネクタ115が配置されてい
る。制御基板13の裏面には、このコネクタ115に差
し込み接続可能なコネクタ116が配置されている。し
たがって、図17に示すように、各基板11、12、1
3を配置した状態においては、相互の対応するコネクタ
同志が接続した状態になる。
【0066】また、制御基板13の後端部分13aと、
この上に重なった状態に配置されている駆動用基板の前
側部分19aとの間も、相互に差し込み可能なコネクタ
117を介して、電気的に相互に接続されている。
【0067】このように、本例では、各基板間の接続が
リード線等を引き回すことなく形成されている。したが
って、ノイズ発生源が少なく、ノイズの発生を抑制する
ことができる。
【0068】さらに、本例では、図15から分かるよう
に、制御基板13の外周縁の角の部分を、固定ねじを用
いて、外装ケース2の側、すなわち接地側に固定してあ
る。このような角の部分は、ノイズ発生が起こり易い部
分である。しかし、本例のようにこのような部分を接地
すれば、ノイズの発生を抑制できる。
【0069】(ヘッド板の部分の構造)主として図4お
よび図5を参照して、ヘッド板903の形状を説明す
る。ヘッド板903は、装置の幅方向に向けて垂直な姿
勢で延びる垂直壁91と、この垂直壁91の下端から水
平に延びる底壁92から基本的に構成されている。垂直
壁91は、図15に示すように、表面に縦横に補強リブ
91aが多数本形成された面外剛性の高い壁である。そ
の中央部分には、プリズムユニット910からの出射光
を通過させる矩形の開口91bが形成されている。ま
た、垂直壁91には、プリズムユニット固定ねじのねじ
孔91cが形成されていると共に、投写レンズユニット
6の基端側を固定するためのねじ孔91dが形成されて
いる。図4から分かるように、垂直壁91の前面側の表
面には投写レンズユニット6の基端側が固定され、その
後面側の表面にはプリズムユニット910固定される。
【0070】このように、剛性の高い垂直壁91を挟
み、位置合わせした状態で、プリズムユニット910お
よび投写レンズユニット6が固定されている。よって、
これらのユニットの一体性が高く、衝撃力等が作用して
も、相互の位置ずれが発生するおそれは極めて少ない。
【0071】ヘッド板903の底壁92の裏面には、循
環用ファン15Bが取付けられている。この底壁92に
は、冷却用空気を流通させるための連通孔(図示せず)
が形成されている。
【0072】ここで、図2(b)および図4(a)から
分かるように、ヘッド板903の垂直壁91の上端およ
び下端には、それぞれ、アッパーケース3およびロアー
ケース4への取付け部91e、91fが形成されてい
る。これらの部分が固定ねじによって、それぞれアッパ
ーケース3およびロアーケース4の側に固定されてい
る。
【0073】このように、アッパーケース3およびロア
ーケース4は、その後端側の部分が電源ユニット7に固
定され、前端側の部分がヘッド板903に固定されてい
る。前後において剛性の高い部分に固定されているので
アッパーケース3およびロアーケース4は、それらの一
体性および剛性が高い。よって、耐衝撃性が改善され、
落下等により破損が起きることが少ない。
【0074】(冷却機構)次に、図7、図8、図9およ
び図10を参照して、本例の投写型表示装置1における
各発熱部分の冷却機構を説明する。
【0075】図8には、投写型表示装置1の内部に形成
される基本的な冷却用空気の流れの平面的な経路を示し
てある。冷却用吸引ファン15Aによって、外気は、装
置1の天壁3aに形成した通気孔23を通って装置内部
に吸引される。導入された空気は、光学ユニット9の上
面を規定している上封止板991と、装置天壁3aの間
の空間(吸気通路)を横方向に流れて、装置の右側面に
配置されている排気ファン16によって、再び外部に排
出される。
【0076】主要な空気流の流通経路は図8において太
線で示してあるように、その一部の空気流1100は、
平面的に見て、光学ユニットの上側に配置されている上
封止板991の上面に沿って直接に排気ファン16に至
り、ここを通過して外部に排出される。
【0077】別の空気流1120は、光学ユニット9の
上側に配置されている上封止板991に沿って後ろ側に
流れて、光源ランプユニット8の前面側から、そのアウ
ターハウジング804に形成されている通気孔804
a、およびインナーハウジング803に形成されている
通気孔808を介して、その内部に入り込む。ここを通
過した後は、裏面側の排気口807を通過して、その裏
側の排気ファン16を介して外部に排出される。
【0078】これに対して、更に別の空気流1130
は、光学ユニット9の上面に沿って後側に流れて、電源
ユニット7の端に取り付けてある補助吸引ファン17に
よって吸引されて、電源ユニット7の内部に引き込ま
れ、この内部を通過して他端側から排気ファン16によ
って吸引されて外部に排出される。
【0079】<電源ユニットの冷却>図9には、電源ユ
ニット7の内部を通過する空気流1130の流通経路の
立体的な流れを示してある。空気流1130は、吸引フ
ァン15Aによって外部から吸引された後に、光学ユニ
ット9の上側に配置されている上封止板991に沿って
後側に流れる。
【0080】次に、上ライトガイド901に空けた通気
孔(図示せず)を通って、均一照明光学素子であるイン
テグレターレンズ921、922が配置されている光学
ユニット9の部分を降下する。しかる後に、下ライトガ
イド902に開けた通気孔からその下側に回り込む。そ
して、吸引ファン17を介して電源ユニット7の内部に
導入される。最後に、排気ファン16の側に流れ、ここ
を介して外部に排出される。
【0081】このように、本例では、補助の排気ファン
17を配置して、強制的に電源ユニット7の内部に冷却
用空気流を導入している。したがって、発熱源である電
源ユニットの内部を効果的に冷却することができる。
【0082】<光源ランプユニットの冷却>図7には、
光源ランプユニット8を通過して流れる空気流1120
の立体的な流れを示してある。空気流1120は、上ラ
イトガイド901とアパーケース上壁3aの裏面の間に
沿って流れて、光源ランプユニット8の出射側の前端上
部に至る。ここから光源ランプユニット8の各構成部分
の表面に沿って流れて、後ろ側の排気ファン16に至
る。すなわち、空気流1120は、アウターハウジング
804の内外の表面に沿って流れると共に、インナーハ
ウジング803の内外の表面に沿って流れる。さらに
は、リフレクタ806の表面に沿って流れる。
【0083】このように、光軸1aに沿って光源ランプ
ユニット8の前端側から後ろ側に向かう空気流1120
が形成される。したがって、ランプ805、リフレクタ
806等の発熱源の周囲が効率良く冷却される。
【0084】<光学ユニットの冷却>図9および図10
を主に参照して光学ユニット9の内部の各光学素子の冷
却機構を説明する。光学ユニット9は、上ライトガイド
901および下ライトガイド902によって囲まれてい
る。すなわち、上ライトガイド901は、図3(a)に
示す平板状の天壁部分と、この天壁部分の周囲から下方
にほぼ垂直に延びている側壁上半部分とを備えている。
同様に、下ライトガイド902も、底壁部分と、この底
壁部分の周囲から上方に向けてほぼ垂直に起立している
側壁下半部分とを備えている。これらのライトガイド9
01、902が上下から重ね合わされている。前述した
ように、上ライトガイド901におけるプリズムユニッ
ト910の上方部分は切り欠かれている。
【0085】上ライトガイド901の上には上封止板9
91が取付けられている。この上封止板991によっ
て、光学ユニット9の上面は実質的に気密状態となるよ
うに封止されている。尤も、上記のように電源ユニット
7に向かう空気流1130を通過させるための通気部分
は形成されている。この通気部分は、均一照明光学系9
23の直上に位置する上ライトガイド901の部分に形
成されている。
【0086】また、光学ユニット9の下側においても、
その下ライトガイド902の下側の部分に下封止板11
50が取付けられている。
【0087】この下封止板1150は、プリズムユニッ
ト910の直下の下ライトガイド902の部分に取付け
られている循環ファン15Bを下側から包囲する状態に
取付けられている。したがって、本例では、光学ユニッ
ト9の下側も実質的に気密状態となるように封止されて
いる。
【0088】これらの上下の封止板の前側部分はヘッド
板903に固定されている。これらの板の後側はそれぞ
れ上ライトガイド901および下ライトガイド902の
上面および下面に、それぞれ固定されている。
【0089】これに加えて、ヘッド板903の前側に
は、その中央に取付けられている投写レンズユニット8
の両側に、フロントケース5の内側面に沿って上下に延
びる実質的に気密状態の空気循環路1160、1170
が封止坂1161、1171とフロントケース5の内側
面の間に形成されている。これらの循環路1160、1
170が位置するフロントケース5の部分には、放熱部
5R、5Lが形成されている。また、ヘッド板903に
は、光学ユニット9の内部空間と、空気循環路116
0、1170の上端側とをそれぞれ連通するための多数
の通気孔9031、9032が形成されている。
【0090】このように、本例では、光学ユニット9の
内部空間が実質的に気密状態となるように区画されてい
る。すなわち、光学ユニット9の外周を覆っている上ラ
イトガイド901および下ライトガイド902と、上ラ
イトガイド901の上側に取り付けた上封止板991
と、下ライトガイド902の下側に取り付けた下封止板
992と、ヘッド坂903とによって、当該光学ユニッ
ト9の内部空間は実質的に気密状態とされている。
【0091】これらの各部材によって区画されている気
密空間の下側の位置に配置されている循環用ファン15
Bを駆動すると、図9および図10に示すように、各ラ
イトバルブの前後の面に沿って上方に向かい、ぞの後に
循環路1160、1170を通って、再びファン15B
の吸引側に戻る空気循環流1180が形成される。この
空気循環流1180は、その上昇過程において、ライト
バルブ、偏光板等の光学素子を冷却する。上昇して上封
止板991に沿って横方向に流れる。
【0092】上封止板991の直上には吸気ファン15
Aが配置されており、ここを介して外気が導入されて、
上封止板991の上面に吹きつけられている。したがっ
て、上封止板991に沿ってその下側を横方向に流れる
空気循環流1180は、この上封止板に沿って流れてい
る間に、この封止板991を介して、その上側を流れる
外部から導入された空気流との間で熱交換が行われて冷
却される。
【0093】さらに、循環路1160、1170を通っ
て降下する過程において、フロントケース5に形成され
ている放熱部5R、5Lを介して外部に熱を放出する。
よって、循環空気流は効率良く充分に冷却される。よっ
て、光学レンズユニット内部の冷却を効率良く行うこと
ができる。
【0094】このように、本例においては、光学ユニッ
ト9の内部を冷却するために、外部から空気を導入する
ことなく、内部で循環流を形成し、これによって冷却を
行っている。外部から空気流を導入して冷却を行う場合
には、外部から塵等が光学ユニット9に侵入して、光学
素子の表面に付着し、これが原因となって、投写映像が
ぼける等の弊害が発生するおそれがある。しかし、本例
では、このように循環流で冷却を行っているので、この
ような弊害が発生することがない。すなわち、本例によ
れば、投写型表示装置において、光学ユニットの冷却に
適した防塵構造を備えた冷却構造を実現することができ
る。
【0095】また、インテグレータレンズを使用するこ
とによって、ライトバルブの開口部への光の導光が中央
部と周辺部が均一となり、しかも中央部の光量が1/3
乃至1/5に下げられるため、この冷却方式と組み合わ
せることによって、冷却を一層効率良く行うことが可能
になる。加えて、偏光変換素子によって波長振動方向を
偏光して一方向に揃えることによって偏光板の発熱を半
減することができ、防塵クーリングの実現が容易にな
る。
【0096】なお、本例においては、上封止板991の
直上、すなわち、装置外装ケースの天壁3aに吸気口2
3を開けて、外気を上封止板991に吹きつけて、ここ
を介して、循環空気流1180を冷却するようにしてい
る。この代わりに、下封止板1150の側、すなわち、
底壁に吸気口を形成して、下封止板1150を介して循
環吸気流1180を冷去するようにしてもよい。さらに
は、光学ユニットの外周側面を規定しているライトガイ
ドの一部分に沿って外気を通過させることにより、内部
の循環空気流1180を冷却するようにしてもよい。
【0097】また、放熱部5R、5Lが形成された循環
通路1160、1170は、ヘッド板903とフロント
ケース5の間に形成する代わりに、光学ユニット9の左
右の側面と、対応する外装ケースの側壁3b、3cとの
間に形成し、放熱部をこれらの外装ケース側壁に配置し
てもよい。
【0098】<光学ユニットの冷却機構の変形例>図1
1ないし図14には、光学ユニット9の冷却機構の別の
例を示してある。なお、以下の説明では、異なる部分の
みを説明する。同一部分については図1から図10に示
す各部分に付した番号を用いて説明する。
【0099】これらの図に示す冷却機構は、光学ユニッ
ト9の発熱源となっている各ライトバルブ925R、9
25G、925Bと、偏光板981、982、983の
部分を効率良く冷却できる。
【0100】そのために、光学ユニット9を構成してい
る光学素子のうち、プリズムユニット910と、その三
方の入射面に対峙している各ライトバルブ925R、9
25G、925Bと、各偏光坂981、982、983
とを、実質的に気密状態のボックス内に収納している。
また、気密状態のボックスの中に循環用ファン15Bを
配置して、ボックス内において冷却用の循環空気流を形
成している。
【0101】詳細に説明すると、プリズムユニット91
0と、その三方の入射面に対峙している各ライトバルブ
925R、925G、925Bと、各偏光板981、9
82、983は、これらの光学素子を包含する大きさの
直方体形状をした防塵ボックス1500と、ヘッド板9
03の垂直壁部分によって囲まれている。この防塵ボッ
クス1500は、ヘッド板903の水平壁の部分を貫通
して上下に延びている。この防塵ボックス1500の光
入射側の三方の側壁には、それぞれ、矩形の開口150
1、1502および1503が開いている。これらの各
開口1501乃至1503は、それらの内側から側壁に
取付け固定した各偏光板981乃至983によって気密
状態となるように封鎖されている。防塵ボックス150
0の光出射側の側面は開放状態となっており、この部分
がヘッド板903の垂直壁部分に取付けられ、全体とし
て直方体形状の収納空間が区画形成されている。
【0102】防塵ボックス1500の内部には、その下
側の位置に水平な仕切り板1510か形成されている。
この仕切り板1510の上にプリズムユニット910が
支持されている。この仕切り板1510の下側の空間に
は、循環用ファン15Bが配置されている。この循環用
ファン15Bの空気吹き出し側は仕切り板1510の側
に面している。仕切り板1510には、各ライトバルブ
925R、925G、925Bの直下の部分に空気流通
用の3個の開口1511(図においては2個の開口のみ
を示す。)が形成されている。
【0103】防塵ボックス1500の前方側の左右に
は、空気還流用ダクト1520および1530が接続さ
れている。これらの空気還流用ダクト1520、153
0は、循環用ファン15Bから吹きだされてプリズムユ
ニット910の上方に吹き上げられた空気流を、循環用
ファン15Bの空気吸い込み側の戻すためのものであ
る。
【0104】これらの空気還流用ダクト1520、15
30は、左右対称な形状をしている。一方のダクト15
20の構造を説明する。このダクト1520の上端側
は、防塵ボックス1500の側壁1505の上端に接続
された上側水平ダクト部分1521を備えている。この
上側水平ダクト部分1521は、側壁1505から装置
横方向に水平に延び、その先端が装置前方に向けてヘッ
ド板903の垂直壁部分を越えて装置前方側まで水平に
延びている。上側水平ダクト部分1521の先端には、
装置下方向に向けて垂直に延びる垂直ダクト部分152
2が接続されている。さらに、垂直ダクト部分1522
の下端には、下側水平ダクト部分1523が接続されて
いる。下側水平ダクト部分1523はヘッド板903の
下側を装置後方に向けて水平に延びて、循環用ファン1
5Bが内蔵されている防塵ボックス1500の部分に接
続されている。
【0105】他方の側の空気還流用ダクト1530も同
一構造であり、上側水平ダクト部分1531と、垂直ダ
クト部分1532と、下側水平ダクト部分1533とを
備えている。
【0106】この構成の防塵ボックス1500の直上に
は、吸気ファン15Aが位置している。この吸気ファン
15Aは、防塵ボックス1500の上面および上ライト
ガイド901の上面に取り付けた支持板1540には、
吸気ファン15Aの空気吹き出し口15aの周囲を囲む
円筒状のダクト1541が形成されている。また、この
ダクト1541を囲む円筒状のダクト1542がアッパ
ーケースの裏面に一体形成されている。さらに、吸気フ
ァン15Aは、その空気吹き出し口15aが防塵ボック
ス1500の上面から、例えば、約5mm程度離れた位
置となるように、配置されている。なお、吸気ファン1
5Aを、アッパーケースの側に取付け固定してもよい。
【0107】一方、防塵ボックス1500の上面155
0は、矩形の平坦面1551と、その装置後ろ側に形成
した傾斜面1552と、平坦面1551の左右に形成し
た傾斜面1553、1554を備えている。これらの傾
斜面1552、1553、1554は下方に向けて約4
0度から60度程度の傾斜角で傾斜している。
【0108】次に、防塵ボックス1500の装置後ろ側
の側面1506と、これに対峙している上下のライトガ
イド901、902によって形成されている光学ユニッ
ト9の前面9aとの間は、例えば、約5mm程度の隙間
1560が出来ている。この隙間1560の上端は冷却
ファン15Aの空気吹き出し口の側に連通している。隙
間1560の下端は、光学レンズブロック9の下ライト
ガイド902とロアーケースの間の隙間1561に連通
している。
【0109】なお、防塵ボックス1500と、還流用ダ
クト1520、1530との接続部分等には、金属テー
プを貼り付けることにより、目張りしてある。これによ
り、防塵ボックス1500の気密性が一層高まってい
る。クッション材を用いて気密性を保つ方法を採用して
もよい。
【0110】この構成の冷却機構は防塵ボックス150
0を有しており、その下側に循環用ファン15Bが配置
されている。したがって、循環用ファン15Bを駆動す
ると、その空気吹き出し口15bから吹きだされた空気
は、仕切り板1510の開口1511を通って、プリズ
ムユニット910の側に吹き上がる。そして、プリズム
ユニット910と各ライトバルブ925R、925G、
925Bとの隙間、各ライトバルブ925R、925
G、925Bと対応する偏光板981、982、983
との隙間を通って、その上方に向けて流れる。
【0111】しかる後は、一対の空気還流用ダクト15
20、1530を通って、循環して、循環用ファン15
Bの空気吸い込み側に戻る。したがって、実質的に気密
状態とされた防塵ボックス1500の内部において、循
環空気流が形成される。図11乃至図14では、循環空
気流の流通経路を矢印で示してある。
【0112】このように循環空気流によって発熱源であ
るライトバルブおよび偏光板が冷却される。したがっ
て、外部から導入した空気を利用していないので、塵等
が外部から侵入して、ライトバルブ、プリズムユニット
の表面等に付着してしまうことはない。
【0113】また、偏光板981、982、983は、
防塵ボックス1500の側壁1505、1506、15
07の開口に取付けられて、これらの開口を封鎖する役
割を果している。また、防塵ボックス1500の側壁の
表面に沿って、吸気ファン15Aから導入された空気が
流れる。したがって、各側壁は偏光板981、982、
983の放熱板として機能する。よって、各偏光枚が効
率良く冷却される。
【0114】さらに、循環用ファン15Bによって形成
される循環空気流は、空気還流用ダクト1520、15
30を経由して循環用ファン15Bに戻る。これらの空
気還流用ダクト1520、1530を通過する間に、循
環空気流は冷去される。すなわち、各空気循環用ダクト
1520、1530の外周面が放熱面として機能して、
循環空気流が効率良く冷却される。
【0115】一方、吸気ファン15Aの周囲には、円筒
状のダクト1541、1542が配置されている。した
がって、導入された外気が拡散することなく、防塵ボッ
クス1500の上面に向けて吹きつけられる。よって、
防浸ボックス1500の冷却を効率良く行なうことがで
きる。
【0116】なお、上記のような冷却手段と共に、防塵
ボックスの天面内側にペルテェ素子等の電気的冷却手段
を配置すれば、冷却効率を一層向上させることができ
る。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、光学
ユニットの内部、あるいはその一部分を実質的な気密空
間として構成し、この中に、循環用ファンを用いて循環
空気流を形成し、この循環空気流によって液晶ライトバ
ルブ等の発熱部分を冷却している。
【0118】したがって、光学ユニットの内部に外気が
導入されて冷却される従来方式とは異なり、外部から塵
や油煙等が侵入することがない。よって、塵等が光学素
子の表面に付着して拡大投写映像の画質が低下するにと
なく、効率良く光学ユニットの内部を冷却することがで
きる。
【0119】特に、循環空気流と、装置内部に導入され
た外気との間で熱交換を行わせるようにした場合には、
循環空気流を効率良く充分に冷却できる。同様に、循環
空気流を直接外部に露出した放熱部を備えた空気通路を
介して循環させるようにした場合にも、循環空気流を効
率良く充分に冷却できる。したがって、これらの構成を
採用すれば、一層効率のよい冷却動作を実現できる。
【0120】また、本発明では光学系にインテグレータ
レンズを使用している。インテグレータレンズを使用す
れば、液晶ライトバルブの中央部への光の導光が1/3
乃至1/5以下に抑えられ、光量が中央部分と周辺部分
の間で均一化される。このため、液晶ライトバルブや偏
光板に生ずる発熱量を抑制できる。したがって、インテ
グレータレンズを本発明の冷却方式と併用すれば、液晶
ライトバルブの冷却を極めて効率良く行なうことができ
る。
【0121】更に、照明光の波長成分(P波とS波)を
一方向に偏光するための偏光変換手段を併用すると、防
塵ボックスに装着される偏光板に掛かる負荷を半減で
き、外気の導入量への依存度を低くできる。
【0122】また、防塵ボックスが偏光板の発熱を伝え
やすくなり、しかも、熱勾配の高いところで広い面積の
放熱板としての機能を有効に果たせると共に、防塵ボッ
クス内部の循環空気との熱交換を大幅に向上でき、加え
て、液冷のような複雑な構造を考えなくても十分冷却性
能を保証することができる。尚、ベルテェ素子等の電気
的冷却手段を用いれば更に高輝度化を可能とし、しかも
吸気ファン15Aを削減し製品の薄型化にも資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である投写型表示装置の外
観形状を示す図であり、(a)はその前方側から見た斜
視図、(b)は後ろ側から見た斜視図、(c)は裏面図
である。
【図2】 図1の装置の内部に配置されている各部品の
配置を示す図であり、(a)はそれら平面的な位置関係
を示す説明図、(b)はそれらの上下方向の位置関係を
示す説明図である。
【図3】 光学ユニットと投写レンズユニットの部分を
取り出して示す図であり、(a)はその概略平面構成図
(b)はその概略断面構成図である。
【図4】 ヘッド枚、プリズムユニットおよび投写レン
ズユニットを取り出して示す図であり、(a)はその概
略平面図、(b)はその概略断面図である。
【図5】 ヘッド板、投写レンズユニットおよび外装ケ
ースの固定方法を示す側面図である。
【図6】 図1の装置に組み込まれている光学系の概略
構成図である。
【図7】 光源ランプユニットの構成を示す概略断面構
成図である。
【図8】 冷却空気流の平面的な流れを示す説明図であ
る。
【図9】 冷却空気流の上下方向の流れを示す説明図で
ある。
【図10】 冷却空気流の上下方向の流れを示す説明図
である。
【図11】 防塵ボックスを用いた冷却機構の平面的な
構成を示す概略構成図である。
【図12】 防塵ボックスを用いた冷却機構の断面構成
を示す概略構成図である。
【図13】 図12のm−m線で切断した部分の断面構
成を示す概略構成図である。
【図14】 図12のn−n線で切断した部分の断面構
成を示す概略構成図である。
【図15】 図1の装置における基板の取付け位置を示
すための説明図である。
【図16】 図1の装置における基板の取付け位置を示
すための説明図である。
【図17】 図1の装置における基板の取付け位置を示
すための説明図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 9/00 360 G09F 9/00 360Z H04N 5/64 501 H04N 5/64 501D 541 541J 5/74 5/74 K 9/31 9/31 B E (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/16 G02F 1/13 505 G02F 1/1333 G03B 33/12 G09F 9/00 304 G09F 9/00 360 H04N 5/64 501 H04N 5/64 541 H04N 5/74 H04N 9/31

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、ここから出射された光束を光学
    的に処理して映像情報に対応した光学像を形成する光学
    系と、ここで形成された光学像を拡大投写する投写レン
    ズと、前記光源と前記光学系と前記投写レンズとを収納
    するケースと、を有する投写型表示装置において、 前記光学系は、前記光源から出射された光束を複数の色
    光に分離する色分離光学系と、前記色分離光学系によっ
    て分離された色光を変調する3つの液晶ライトバルブ
    と、前記3つの液晶ライトバルブによって変調された光
    を合成する色合成手段と、を有し、 前記色分離光学系は、前記ケース内に設けられた箱状の
    ライトガイド内に収納され、 前記液晶ライトバルブと前記色合成手段とは、前記ライ
    トガイドの外部に配置され、 前記色合成手段はダイクロイックプリズムを備え、前記
    3つの液晶ライトバルブと前記投写レンズとは、前記ダ
    イクロイックプリズムの側面に対峙しており、 前記ライトガイドの外部において、前記3つの液晶ライ
    トバルブから前記投写レンズまでの部分が、実質的に気
    密状態となるように区画されており、当該区画された内
    部空間内には、当該内部空間内に循環空気流を形成する
    循環用ファンが配置されており、前記循環空気流によっ
    て、前記液晶ライトバルブと前記ダイクロイックプリズ
    ムとの冷却が行われることを特徴とする投写型表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ライトガイドと、前記色合成手段の上方に設けられ
    た上封止板と、前記色合成手段の下方に設けられた下封
    止板と、前記色合成手段の前方に設けられたヘッド板
    と、によって、前記内部空間が実質的に気密状態となる
    ように区画されており、前記投写レンズは前記ヘッド板
    に取り付けられていることを特徴とする投写型表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記液晶ライトバルブの表面に沿って、前記循環空気流
    が上下方向に循環することを特徴とする投写型表示装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記循環用ファンの空気吹き出し口が前記液晶ライトバ
    ルブの下側に配置され、当該空気吹き出し口から上方に
    向けて循環用空気が吹きだされることを特徴とする投写
    型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記3つの液晶ライトバルブから前記投写レンズまでの
    部分は、防塵ボックスによって実質的に気密状態となる
    ように区画されていることを特徴とする投写型表示装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記防塵ボックスの側壁には、前記液晶ライトバルブへ
    の入射光束を通過させる開口が形成されており、当該開
    口は、前記防塵ボックスの内側から貼り付けた偏光板に
    よって封鎖されていることを特徴とする投写型表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記循環空気流は、前記液晶ライトバルブ、前記色合成
    手段および前記偏光板の表面に沿って上下に循環するよ
    うになっていることを特徴とする投型表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかにおいて、 前記循環用ファンから吹きだされた空気を当該循環用フ
    ァンに戻すための空気環流用ダクトを有することを特徴
    とする投写型表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかにおい
    て、 前記光学系は、さらに、均一照明光学系を備えることを
    特徴とする投写型表示装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜請求項9のいずれかにおい
    て、 前記光学系は、さらに、前記光源から出射された光の偏
    光方向を揃える偏光変換手段を備えることを特徴とする
    投写型表示装置。
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