JP3273220B2 - 通信機器特定方法 - Google Patents

通信機器特定方法

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JP3273220B2
JP3273220B2 JP28555993A JP28555993A JP3273220B2 JP 3273220 B2 JP3273220 B2 JP 3273220B2 JP 28555993 A JP28555993 A JP 28555993A JP 28555993 A JP28555993 A JP 28555993A JP 3273220 B2 JP3273220 B2 JP 3273220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の通信機器が共
通のバスに接続されているとき、どの通信機器と通信し
ているかを特定する通信機器特定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラント設備では、多数の設備に多数の
センサが設置され、これらセンサにより設備の状態を監
視できるようになっている。ここで、図2はプラント設
備の各場所の状態を監視し制御している設備監視システ
ムの1例を示す構成図である。同図において、21はプ
ラント設備、A,B,Cはプラント設備21の各設備、
22a,22b,22cはそれぞれ設備A,B,Cの配
管、23a,23b,23cはそれぞれ配管22a,2
2b,22c中の流体の流量を検出するセンサ、24
a,24b,24cはそれぞれ配管22a,22b,2
2c中の流体の流量を調節するバルブ、25はセンサ2
3a,23b,23cからの流量信号によりそれぞれ対
応するバルブ24a,24b,24cの開閉度を制御し
ている監視制御装置、26はセンサ23a,23b,2
3c、バルブ24a,24b,24c、監視制御装置2
5が接続するフィールドバスである。
【0003】監視制御装置25は、例えば、配管22a
を流れている流体の流量をセンサ23aからの流量信号
により把握し、この流量信号が所定の制御量となるよう
にバルブ24aの開閉度を制御するものである。ここ
で、監視制御装置25は、センサ23aからの信号をこ
れから同時に送信される識別信号によって認識してい
る。この制御信号は、センサ23aにつけられたタグに
対応している。そして、監視制御装置25は、センサ2
3aからの流量信号を元に、バルブ24aの開閉度を制
御する制御信号をバルブ24aを識別する識別信号とと
もにフィールドバス26に送り出す。バルブ24aの開
閉度を制御する制御信号はバルブ24aを識別する識別
信号ともにフィールドバス26上に送信されるので、バ
ルブ24b,24cがこの制御信号を受け取ることはな
い。
【0004】ここで、監視制御装置25とプラント設備
21とは離れて設置されている。このため、各センサや
バルブなどが配置されているところで、携帯形設定器を
用いてこれをフィールドバス26に接続して、それら各
センサやバルブなどの動作チェックや設定の変更などを
行っている。この場合も、携帯用設定器はチェック対
象,設定対象を特定する識別信号を用いて、チェック対
象,設定対象の機器を識別している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のように構
成されていたので、誤ってセンサ23aが配管22bに
設置され、センサ23bが配管22aに設置されていて
も、この違いが判別できないという問題があった。特
に、それぞれのセンサやバルブの外観や製品型番,仕様
などが同じであった場合、異なる箇所に設置されていて
もその違いが判らないという問題があった。
【0006】例えば、センサ23aの設定の変更を行う
場合、携帯形設定器をこのセンサ23aがある近くのフ
ィールドバス26に接続し、このセンサ23aの識別信
号とともにバルブ22aに対応した設定の変更データを
送信する。しかし、センサ23aとセンサ23bとが取
り違えて設置されていると、これらが外観や製品型番,
仕様などからは区別ができないため、この変更データが
配管22bに設置されてしまっているセンサ23aにな
される。この状態では、異なるセンシング対象の流体が
流れているバルブ22bからのデータにより、バルブ2
4aの制御を行うことになり、かつ、この違いを検出す
ることは非常に困難である。
【0007】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、フィールドバスに接続さ
れた通信対象であるセンサやアクチュエータなどの通信
機器の識別が外見からできるようにすることを目的とす
る。
【0008】この発明の通信機器特定方法は、通信機器
は、フィールドバスに接続されて対応する認識信号の入
力により動作して認知可能な状態となる認知出力部を有
し、フィールドバスに接続して複数の認識信号を送出す
る携帯型設定器を用意し、携帯型設定器よりフィールド
バスに特定の認識信号を出力し、特定の認識信号に対応
する特定の認知出力部のみを所定時間動作させ、特定の
認知出力部を有する特定の通信機器を認識可能な状態と
するようにしたものである。
【0009】
【作用】認知出力部が所定時間動作することで、これが
設置されている通信機器は、動作していない認知手段が
設置されている通信機器とは異なった状態となる。
【0010】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。図1は、この発明の1実施例である通信機器特定
方法を用いた監視制御システムの構成を示す構成図であ
る。同図において、1はプラント設備、A,B,Cはプ
ラント設備1の各設備、2a,2b,2cはそれぞれ設
備A,B,Cの配管、3a,3b,3cはそれぞれ配管
2a,2b,2c中の流体の流量を検出するセンサ(通
信機器)、4a,4b,4cはそれぞれ配管2a,2
b,2c中の流体の流量を調節するバルブ(通信機器)
である。
【0011】また、5はセンサ3a,3b,3cからの
流量信号により、それぞれ対応するバルブ4a,4b,
4cの開閉度を制御している監視制御装置、6はセンサ
3a,3b,3c、バルブ4a,4b,4c、監視制御
装置5に接続するフィールドバスである。そして、7
a,7b,7cはそれぞれセンサ3a,3b,3cに設
置され、所定の信号が入力すると一定時間発光するイン
ジケータ(認知出力部)、8a,8b,8cはそれぞれ
バルブ4a,4b,4cに設置され、所定の信号が入力
すると一定時間発光するインジケータ(認知出力部)、
9はセンサやバルブの動作チェックや設定の変更などを
行う携帯形設定器である。
【0012】ここで、携帯形設定器9は点灯信号Sa,
Sb,Sc,Ba,Bb,Bc(認識信号)の出力が可
能なものである。そして、センサ3aはバス6上に出力
された点灯信号Saを受信すると、これがトリガーとな
って自身のインジケータ7aを10秒間点灯させる。こ
のインジケータ7aは、点灯信号Sa以外の他の信号で
は点灯しない。同様に、センサ3bでは点灯信号Sbに
より自身のインジケータ7bを10秒間点灯させ、セン
サ3cでは点灯信号Scにより自身のインジケータ7c
を10秒間点灯させる。そして、バルブ4aでは点灯信
号Baにより自身のインジケータ8aを10秒点灯さ
せ、バルブ4bでは点灯信号Bbにより自身のインジケ
ータ8bを10秒点灯させ、バルブ4cでは点灯信号B
cにより自身のインジケータ8dを10秒点灯させる。
【0013】以下フィールドバス6に接続されている各
センサやバルブの設置位置の確認動作について説明す
る。ここでは、センサ3a設定の変更を行う場合につい
て説明する。まず、携帯形設定器9をこのセンサ3aが
ある近くのフィールドバス6に接続し、点灯信号Saを
送信する。これにより、インジケータ7aは、10秒間
点灯する。この時、設定変更をしようとしている目の前
のセンサのインジケータが点灯すれば、このセンサが設
定変更をしようとしているセンサ3aであることが確認
される。次いで、このセンサ3aの識別信号とともにバ
ルブ2aに対応した設定の変更データを送信する。
【0014】以上示したように、フィールドバス6上に
点灯信号を出力することで、これに対応したセンサのイ
ンジケータが点灯するので、対象とするセンサがどこに
設置されているかがすぐに確認することができる。これ
は、他のセンサやバルブに対しても同様である。携帯型
設定器9をフィールドバス6に接続してこの上に点灯信
号Baを出力すれば、これを受信したバルブ4aでは、
これがトリガーとなって自身のインジケータ8aを10
秒間点灯させる。
【0015】例えば、疑似の制御信号を用いてバルブの
動作とセンサの検出の状態とをチェックするループチェ
ック作業がある。このループチェックにおいて、フィー
ルドバス6上に携帯型設定器9を用いて疑似の制御信号
を出力する際に、チェック作業対象のセンサとバルブと
の点灯信号を同時に出力するようにすれば、ループチェ
ックとともに、配管関係の確認も同時にできるようにな
る。
【0016】なお、上記実施例では、各インジケータが
所定の信号を受けると10秒間点灯するようにしていた
が、これに限るものではない。点灯している時間は5秒
間でも良く、また、10秒の間0.5秒間隔で点滅する
ようにしても良い。また、各インジケータが所定の信号
を受けている間だけ点灯しているようにしても良い。そ
して、発光の代わりに音がでるようにしても良く、これ
らを組合わせても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、共通のバスに接続している通信機器の認知出力部
が、バスに出力された所定の信号を受けて動作すること
で、他の通信機器の認知出力部とは異なった状態となる
ので、現在通信を行っている通信機器の特定ができると
いう効果がある。従って、通信機器の配置を確認するこ
とが可能となり、間違った配置などが検出できるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例である通信機器特定方法を
用いた監視制御システムの構成を示す構成図である。
【図2】プラント設備が各場所の状態を監視し制御して
いる設備監視システムの1例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 プラント設備 2a,2b,2c 配管 3a,3b,3c センサ 4a,4b,4c バルブ 5 監視制御装置 6 フィールドバス 7a,7b,7c,8a,8b,8c インジケータ A,B,C 設備

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視制御装置とこの監視制御装置と共通
    のフィールドバスを介して接続されて各々が識別信号に
    よって認識される複数の通信機器とから構成され、前記
    監視制御装置と前記複数の通信機器各々とがデータのや
    りとりなどの通信を行う制御システムにおいて、前記通信機器は、前記フィールドバスに接続されて対応
    する認識信号の入力により動作して認知可能な状態とな
    る認知出力部を有し、 前記フィールドバスに接続して複数の認識信号を送出す
    る携帯型設定器を用意し、 前記携帯型設定器より前記フィールドバスに特定の認識
    信号を出力し、前記特定の認識信号に対応する特定の認
    知出力部のみを所定時間動作させ、前記特定の認知出力
    部を有する特定の通信機器を認識可能な状態とする こと
    を特徴とする通信機器特定方法。
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