JP3273006B2 - 抵抗溶接装置 - Google Patents

抵抗溶接装置

Info

Publication number
JP3273006B2
JP3273006B2 JP34367797A JP34367797A JP3273006B2 JP 3273006 B2 JP3273006 B2 JP 3273006B2 JP 34367797 A JP34367797 A JP 34367797A JP 34367797 A JP34367797 A JP 34367797A JP 3273006 B2 JP3273006 B2 JP 3273006B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
nut
main body
opening
resistance welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34367797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11156555A (ja
Inventor
保峯 成瀬
Original Assignee
株式会社杉浦製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社杉浦製作所 filed Critical 株式会社杉浦製作所
Priority to JP34367797A priority Critical patent/JP3273006B2/ja
Publication of JPH11156555A publication Critical patent/JPH11156555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3273006B2 publication Critical patent/JP3273006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、抵抗溶接装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のタイヤを締め付けるため
に、例えば図14に示すように、ハブ150にハブボル
ト151を植え込み、これにタイヤのホイール152
(例えばアルミホイール等)を、ハブナットHにより締
め込むことが行われている。ハブナットHのフランジ部
153がワッシャ154を介してホイール152に押し
付けられる。ここでハブナットHとして、図15に示す
ような、ナット本体Nの外側開口端にキャップCが抵抗
溶接で一体化されたものを用いる場合がある。つまり、
フランジ部153の両側に形成された円筒部155及び
六角部156のうち、六角部156の外端面に容器状の
キャップCが抵抗溶接されてキャップ付のハブナットH
となる。
【0003】このようにナット本体NにキャップCが溶
接されたハブナットHを得るために、例えば図12に示
す抵抗溶接装置が用いられている。この装置では、ナッ
ト本体Nの円筒部155を下側電極本体110の上端面
110aに位置決めする円筒部受部材101及び円筒部
押出部材102、ナット本体Nの六角部156を位置決
めする六角部受部材103及び六角部押出部材104等
の第一の位置決め装置を備えるとともに、キャップCの
開口周縁部をナット本体Nの接合面に重なるようにキャ
ップCを位置決めするキャップ受部材105及びキャッ
プ押出部材106等の第二の位置決め装置が設けられて
いる。この例で、円筒部受部材101、六角部受部材1
03は位置固定に設けられ、またキャップ受部材105
はスプリング107によって前進端位置に付勢されてい
る。一方、円筒部押出部材102、六角部押出部材10
4はスライド基板108に固定され、このスライド基板
108を介してシリンダ108a等の押出手段によって
前進・後退するようになっている。また、キャップ押出
部材106は、スプリング109を介してスライド基板
108に連結され、通常は円筒部押出部材102、六角
部押出部材104とともに前進・後退する。
【0004】そして、スライド基板108により円筒部
押出部材102、六角部押出部材104及びキャップ押
出部材106が、図12より右側に退避した後退端位置
にある状態で、ナット組立体の供給工程として、図示し
ない各々のパーツフィーダーにより、ナット本体N及び
キャップCが組立体の位置関係、すなわちナット本体N
が上方向き、かつその上部開口端面にキャップCが載っ
た位置関係で、これらナット本体N及びキャップCが各
押出部材102、104及び106の先端位置に供給さ
れる。
【0005】次に、ナット組立体のセット工程として、
円筒部押出部材102がナット本体Nの円筒部に、六角
部押出部材104がナット本体Nの六角部に、またキャ
ップ押出部材106がキャップCにそれぞれ当接し、キ
ャップCとナット本体Nの組立状態の位置関係を保った
まま、シリンダ108aによりスライド基板108を介
してこれらが前進端位置まで前進し、このようなナット
組立体を下側電極本体110の上端面110aにセッテ
ィングする。このとき、ナット本体Nの円筒部155
は、円筒部受部材101と円筒部押出部材102の間に
挟まれ、ナット本体Nの六角部156は六角部受部材1
03と六角部押出部材104の間に挟まれ、さらにキャ
ップCはキャップ受部材105とキャップ押出部材10
6の間にそれぞれ挟まれて下側電極本体110の上端面
110aに位置決めされた形となる。
【0006】なお、キャップ受部材105には、ブラケ
ット111aを介してローラ112が、またキャップ押
出部材106にもブラケット111bを介してローラ1
13が、互いに水平方向で対向するように設けられ、こ
れらローラ112及び113の接近限度は、それぞれス
トッパ114及び115によって規定される。
【0007】上述のセット工程が完了すると、上側電極
本体160がシリンダ等の昇降装置162により下降
し、その上側電極本体160の外周部に装着された円錐
カム120が、キャップ受部材105のローラ112と
キャップ押出部材106のローラ113に当たる。上側
電極本体160がさらに下降すると、円錐カム120が
両ローラ112及び113を回転させながらこれらを互
いに離間する方向に押し広げる。従って、図13に示す
ように、上側電極本体160の下降に伴い、キャップ受
部材105とキャップ押出部材106とが共に、各々の
スプリング107、109の付勢力に抗して後退させら
れ、キャップCの位置決め状態を解除して、キャップC
のキャップ搬送位置から離れた位置まで退避する。
【0008】その後、さらに下降する上側電極本体16
0の先端部133が、キャップCに押し付けられ、この
状態で電極ホルダ161と下側電極本体110との間に
印加されている電圧により、溶接電流がキャップCから
ナット本体Nに流れて、キャップCがその開口縁の全周
にわたりナット本体Nの開口端面に抵抗溶接される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上側電極本体
160の下降に伴って、キャップ受部材105とキャッ
プ押出部材106が円錐カム120により互いに離れる
方向に退避してから、上側電極本体160がキャップC
をナット本体Nに押し付けるまでの間に、一時的にでは
あるが、キャップCが非拘束状態となる。通常の場合、
ほとんど問題はないが、キャップCはかなりの軽量部材
であるため、キャップ受部材105とキャップ押出部材
106がキャップCから退避する場合に、まれに互いの
僅かな退避開始のずれや退避時の振動等により、キャッ
プCがセット位置からずれることも考えられる。その場
合、ナット本体NとキャップCとが芯ずれ状態で溶接さ
れてしまい、不良品発生の原因となる。このようなこと
から、この種のナットでは、不良品を取り除くため、通
常、全品検査も行われているが、これは大変手間がかか
り、コストアップの一因になる。
【0010】本発明の課題は、ハブナット等のキャップ
付きナットのナット本体とキャップを抵抗溶接する際
に、キャップとナット本体との芯ずれを防止する抵抗溶
接装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】このよう
な課題を解決するために、本発明の抵抗溶接装置は下記
の特徴を有する。すなわち先端部に、キャップをその開
口部を上向きの状態で位置決めするキャップ位置決め手
段が設けられた下側電極本体と、下側電極本体と相対的
に接近しつつナット本体の接合面をキャップに押し付け
る上側電極本体とを有する。さらにキャップを、その開
口部が上向きの状態でキャップ位置決め手段に供給する
キャップ供給機構と、ナット本体の接合面がキャップの
開口縁に重なるようにナット本体を供給するナット本体
供給機構とを有することを特徴とする。
【0012】これにより、キャップは下側電極本体に設
けられたキャップ位置決め手段に、その開口部を上向き
の状態で位置決めすることができるため、キャップは非
拘束状態となることを回避でき、ナット本体に対して芯
ずれ等の位置ずれを起こすことが防止される。
【0013】上記キャップ供給機構は、キャップを、そ
の開口部が上向きの状態で保持するためのキャップ保持
手段、そのキャップ保持手段に保持されたキャップを、
上側及び下側電極本体と同心的に、かつこれらの中間位
置にあるキャップ搬送位置まで搬送するキャップ搬送手
段、そのキャップ搬送位置において、キャップをその開
口部が上向きの状態でキャップ保持手段からキャップ位
置決め手段に向けて離脱させるキャップ離脱手段を含ん
で構成することができる。これにより、キャップを常に
上向きの状態で確実にキャップ位置決め手段に供給する
ことができる。
【0014】上記キャップ位置決め手段は、下側電極本
体の電極部の先端面に形成された凹部であり、その凹部
はキャップの外周面に対応して形成することができる。
これにより、凹部に位置決めされたキャップは、ナット
本体に対して位置ずれを確実に防止でき、またその開口
周縁部が凹部の開口部から突出するように位置決めされ
るため、ナット本体の接合面を確実にキャップ周縁部に
接合することができる。
【0015】上記キャップ供給機構のキャップ保持手段
は、マグネットを含んで構成することができる。例え
ば、マグネットをキャップの内周面に対応した形状で、
キャップ供給機構の所定の位置から下向きに突出した凸
部とすることにより、キャップを上向きの状態でその凸
部にはめ込むことができるので、キャップは、その開口
周縁部を上向きの状態で保持されつつ、キャップ位置決
め手段たる凹部に供給することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1及び図2
は、その一実施例である抵抗溶接装置の正面図及び平面
図である。この抵抗溶接装置1は、その中間位置に電極
装置2と、その両側に電極装置2を挟むように互いに向
い合って、キャップ供給機構3とナット本体供給機構4
を備えている。電極装置2は、上側電極本体5と下側電
極本体6を備えており、下側電極本体6は図3に示すよ
うに、その先端(上端)面6aにキャップCの外形に対
応するキャップ位置決め手段としての凹部6bが形成さ
れている。この凹部6bは、キャップCの開口周縁部を
上方向に向けて、その開口周縁部を残してほぼ全体を収
容するように形成されている。
【0017】図1及び図2に示すように、キャップ供給
機構3は、キャップ開口周縁部を上方向に向けてキャッ
プCを保持するキャップ保持手段7と、そのキャップC
を上側及び下側電極本体5、6の中間位置において、そ
れらと同心的な位置にあるキャップ搬送位置まで搬送す
るキャップ搬送手段8と、キャップCをキャップ搬送位
置から上記凹部6bに向けてキャップ保持手段7から離
脱させるキャップ離脱手段9とを備えている。キャップ
保持手段7は本実施例においてはマグネット7により形
成されており、マグネット7は図4に示すように、キャ
ップ供給機構3のキャップ移動体10の先端下部にねじ
部材48により固定されている。このマグネット7は、
キャップCの内面に対応た形状に形成され、下方向に突
出して設けられている。これにより、鋼等の磁性材料製
のキャップCを保持する際に、その開口周縁部を上方向
に向けて保持することができる。
【0018】キャップ搬送手段8として、図1及び図2
に示すように、ベースプレート11の上面にはキャップ
移動体10と隣接してエアーシリンダ12が設けられて
いる。またキャップ移動体10の上面には、その横方向
に張り出してブラケット13が設けられており、そのブ
ラケット13にはピストンロッド15が連結されてい
る。またキャップ移動体10の下面側にはリニアブロッ
ク14が、ねじ部14aにより固定されている。ピスト
ンロッド15をエアーシリンダ12で伸縮駆動させるこ
とにより、リニアブロック14がベースプレート11に
設けられたガイドレール16に沿ってスライド移動する
ようになっている。このスライド移動に伴いマグネット
7はキャップ搬送位置と原位置(退避位置)との間を往
復運動する。
【0019】図1に示すように、キャップ離脱手段9
は、キャップ移動体10の上面先端付近に設けられてい
る。図4に示すように、このキャップ離脱手段9は、キ
ャップ移動体10の上面を被うようにブラケット17を
有しており、そのブラケット17には上下に貫通する貫
通孔17aが形成されている。その貫通孔17aにはピ
ストンロッド40が挿入され、その先端には昇降プレー
ト18が取り付けられている。この昇降プレート18
は、ブラケット17の上部に取り付けられたエアーシリ
ンダ20により、ピストンロッド40を上下に伸縮移動
させることにより上下移動する。また、昇降プレート1
8の先端部にはストリッパ19が設けられている。この
ストリッパ19は、昇降プレート18の上面にその幅方
向に架けられた状態で配置された上部プレート19a
と、キャップ移動体10の下面側に配置された下部プレ
ート19bと、その上部プレート19a及び下部プレー
ト19bを連結する軸部材19cにより構成されてい
る。また、軸部材19cは、キャップ移動体10に形成
された貫通孔10aを貫いて上部及び下部プレート19
a、19bの両端側を連結している。下部プレート19
bには、マグネット7に対応した位置に貫通孔19dが
形成されており、その貫通孔19dはマグネット7の外
径より大きく、キャップCの外径より小さくなるように
形成されている。
【0020】図5に示すように、キャップ搬送位置にお
いて、前述のようにエアーシリンダ20で昇降プレート
18を垂直方向(上下方向)に移動させることより、ス
トリッパ19が下降し、下部プレート19bの貫通孔1
9dの周縁部がキャップCの開口周縁部を押し下げる。
これによりキャップCに対するマグネット7の磁力を小
さくすることができ、キャップCをマグネット7から離
脱させ、下側電極本体6の凹部6bに位置決めさせるこ
とができる。なお、下部プレート19bは、その材質と
して例えばステンレス等の非磁性材料のものにより形成
されている。このように非磁性材料を用いることによ
り、マグネット7の磁気を帯びることなくスムーズにキ
ャップCをマグネット7から離脱させることができる。
また、昇降プレート18の横方向への移動を規制するた
めに、昇降プレート18の下面側には1又は複数の垂直
下方に延びるガイド棒21が設けられている。このガイ
ド棒21に対応してキャップ移動体10には上下に貫通
する貫通孔10bが形成されており、その貫通孔10b
にガイド棒21を挿入することにより、昇降プレート1
8の横方向への移動を規制し、確実に垂直移動を行うこ
とができる。
【0021】次にナット本体供給機構4について説明す
る。図1及び図2に示すように、ナット供給機構4は、
ナット本体Nをそのキャップ接合面を下方向に向けて把
持する把持ユニット22と、その把持ユニット22に把
持されたナット本体Nをナット本体搬送位置つまり下側
電極本体6に位置決めされたキャップCの開口周縁部に
重なる位置まで搬送するナット本体搬送手段23を有し
ている。図6に示すように、把持ユニット22は中間部
から先端にかけて二股に分かれたナット本体移動体24
の両側上面に、それぞれ対向して設けられたユニット本
体25、25と、そのユニット本体25、25の上面に
形成されたガイド部25aに沿ってナット本体Nの搬送
方向に直交する水平方向にスライド移動する爪プレート
26、27を有している。この爪プレート26、27に
よりナット本体Nは搬送方向に直交する方向からその六
角部156を把持されるようになっている。図6(b)
に示すように、一方の爪プレート26は、その先端部2
6aがナット本体Nの六角部156の片側半分に対応し
た形状をしており、もう一方の爪プレート27の先端部
27aは、平坦な形状をしている。また、これら爪プレ
ート26、27の後端上面部にはブラケット28がねじ
部材41により取り付けられており、このブラケット2
8に取り付けられたピストンロッド29がユニット本体
25の背面に取り付けられたエアーシリンダ30によっ
て伸縮駆動させられることにより、爪プレート26、2
7がナット本体把持位置に対して接近・離間する。
【0022】図7(a)に示すように、後述するナット
押上げ部材63によってナット本体把持位置まで押し上
げられたナット本体Nは、その六角部156の片側半分
が接近してきた爪プレート26と当接し、六角部156
の他方の側の一辺が接近してきた爪プレート27と当接
する。これにより、爪プレート26、27がナット本体
Nを互いに押し付けるように固定するため、確実な把持
力が得られる。本実施例では、爪プレートの加工や把持
するときの確実性の面から2つの爪プレートの内、一方
を六角部に対応させ、もう一方を平坦な形状に形成した
が、両方の先端部の形状を六角部に対応して形成した
り、平坦に形成したりすることも可能である。さらに、
ナット本体Nの把持する箇所を六角部とせず円筒部15
5とし、爪プレートの先端部を円筒部155に対応して
形成することも可能である。また、ユニット本体25、
25の少なくとも一方の側には、近接スイッチSが設け
られている。これは、図7(c)に示すように、爪プレ
ート26、27がナット本体Nを把持しようとする時
に、何らかの理由によりナット本体Nがナット本体把持
位置にセットされなかった場合に、その後の溶接工程を
中断するためのものである。具体的には、ブラケット2
8に設けられたプレート42が、通常設定された近接ス
イッチSとの距離Lよりも近接スイッチSに近づくと、
この近接スイッチSがプレート42を感知して、図示し
ない制御部により爪プレート26、27は原位置に復帰
して、溶接装置1は停止する。
【0023】図1及び図2に示すように、ナット本体搬
送手段23は、基体31の上部に設けられたナット本体
移動体24と、それ隣接して設けられたエアーシリンダ
33とを有している。またナット本体移動体24の上面
側には、その移動体24の横方向に張り出してブラケッ
ト34が設けられており、その移動体24の下面側には
リニアブロック35がねじ部材45により取り付けられ
ている。上記ブラケット34にはピストンロッド36が
連結されており、このピストンロッド36をエアーシリ
ンダ33で伸縮駆動させることにより、リニアブロック
35が移動体24とともに基体31に設けられたガイド
レール37に沿ってスライド移動するようになってい
る。これによりナット本体Nは、ナット本体把持位置か
らナット本体搬送位置に搬送されることになる。
【0024】次に作動を説明する。図1及び図2に示す
ように、キャップCは、その開口周縁部を上方向に向け
てキャップコンベア50によりキャップフィーダ51に
搬送されてくる。その後エアーシリンダ52によりフィ
ーダ51をガイド部材53に沿ってスライドさせ、キャ
ップCをマグネット7と同心的な下方向まで移動させ
る。エアーシリンダ54によりベースプレート11を垂
直方向に下降させることによって、マグネット7がキャ
ップCの内部に入り込み(図8参照)、キャップCがマ
グネット7に吸着され、保持されることになる。図1の
ベースプレート11はマグネット7がキャップCを保持
した後、原位置に復帰するために上昇し、図8下段のよ
うにキャップCがフィーダ51から取り上げられる。
【0025】次に、図9(a)に示すように、キャップ
搬送手段8によりキャップCをキャップ搬送位置に搬送
し、図9(b)に示すように、再びエアーシリンダ54
(図1)によりベースプレート11を下降させる。これ
はできるだけキャップCを凹部6bに近づけてキャップ
Cを確実に凹部6bに対して挿入するためである。次に
図5に示すように、ストリッパ19によりキャップCを
垂直下方に押し下げることにより、キャップCがその開
口部を上方向に向けて凹部6bに位置決めされる。その
後、ベースプレート11及びストリッパ19を上昇さ
せ、ベースプレート11を原位置に復帰させる。
【0026】次に図1、図2及び図6に示すように、ナ
ット本体Nは、その溶接面を下方向に向けてナット本体
コンベア60によりフィーダ61に搬送され、そのフィ
ーダ61の装入部61aに装入される。その後図示しな
いエアーシリンダによりフィーダ61をガイド部材62
に沿ってスライドさせ、ナット本体Nをナット本体把持
位置と同心的な下方向の位置まで移動させる。この時ナ
ット本体Nは、フィーダ61の装入部61aが上下に貫
通しているため、ガイド部62の底面62aにガイドさ
れつつ移動することになる。そして、その位置におい
て、ガイド部材62の底部には貫通孔62bが形成され
ており、その貫通孔62b内にはナット本体Nを上方向
に押し上げる押上げ部材63が挿入されている。その押
上げ部材63の上端面63aは、ガイド部材62の底面
62aと一致する高さに配置されているため、フィーダ
61により移動してきたナット本体Nは押上げ部材63
の上端面63aに位置することになる。図7に示すよう
に、押上げ部材63がエアーシリンダ64によって垂直
上方に押し上げられることにより、ナット本体Nは、ナ
ット本体把持位置まで押し上げられる。そして、ナット
本体把持位置に押し上げられたナット本体Nは、その横
方向に位置している把持ユニット22の爪プレート2
6、27により把持されることになる。押上げ部材63
はナット本体Nが把持された後、下降して原位置に復帰
する。
【0027】図10に示すように、把持されたナット本
体Nは、ナット本体搬送手段23(図1)によってナッ
ト本体搬送位置まで搬送される。この際、キャップCの
開口周縁部(上端)とナット本体Nの端面(下端)との
間には、両端の干渉を防ぐ僅かなすきまが確保される。
その後、上側電極本体5が下降し、ナット本体Nをキャ
ップCに押し付ける。この時爪プレート26、27は、
まだナット本体Nを把持しており、また、キャップCは
凹部6bに位置決めされているため、互いに芯ずれを起
こすことがない。そして、上側電極本体5がナット本体
NをキャップCに完全に押し付けた時点で爪プレート2
6、27はナット本体Nの把持状態を解除し、原位置に
復帰するとともに、ナット搬送手段23も原位置に復帰
する。その後、上側および下側電極本体5、6に溶接電
流が流れ、キャップCの開口縁の全周がナット本体Nの
溶接面に抵抗溶接される。この時、図示しないエアー吹
出口から溶接箇所に向けてエアーを吹き付けることによ
り、溶接スパッタがナット本体N及びキャップCに付着
するのを防ぐことができる。このように抵抗溶接が完了
すると、上側電極本体5が上昇し原位置に復帰する。
【0028】その後、図11に示すように、次に抵抗溶
接を行うためにキャップ搬送位置にキャップCが搬送さ
れてくる。この時、キャップ移動体10の先端部に設け
られたプッシャ70により、溶接されたキャップ付きハ
ブナットHが下側電極本体6の凹部6bからシューター
等の排出部71に押し出される。このプッシャ70によ
るナット払出しが完了するとすぐにキャップCが凹部6
bに位置決めされようになっている。つまり、キャップ
搬送手段8が原位置でキャップCをピックアップし、そ
れを下側電極本体6の凹部6bへ搬送する途上で、1つ
前に溶接が完了したハブナットHをその凹部6bから突
き落として、代わりにそのキャップCがその凹部6bに
入り込む。このため、抵抗溶接装置1全体の動きを停止
することなく、抵抗溶接のサイクルを繰り返すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抵抗溶接装置の一実施例を示す全体正
面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】凹部にキャップを位置決めした下側電極本体の
断面図。
【図4】キャップ離脱手段を示す側面断面及びA−A断
面図。
【図5】図4の作動を示す側面断面図及びB−B断面
図。
【図6】ナット本体を把持する把持ユニットの正面断面
図及び平面図。
【図7】図6の作動説明図。
【図8】キャップ保持手段の作動説明図。
【図9】キャップ搬送手段の作動説明図。
【図10】キャップとナット本体を溶接する際の電極装
置及び把持ユニットの作動説明図。
【図11】溶接されたキャップ付きハブナットを下側電
極本体から押し出すプッシャの作動説明図。
【図12】キャップ付ハブナットを得るための従来の抵
抗溶接装置の全体概略図。
【図13】その従来の作動を示す工程図。
【図14】溶接対象の一例であるキャップ付きハブナッ
トの締め込み状態の断面図。
【図15】そのハブナットのキャップとナット本体との
溶接形態を示す側面図。
【符号の説明】
1 抵抗溶接装置 2 電極装置 3 キャップ供給機構 4 ナット本体供給機構 5 上側電極本体 6 下側電極本体 6b 凹部(キャップ位置決め手段) 7 マグネット(キャップ保持手段) 8 キャップ搬送手段 9 キャップ離脱手段 19 ストリッパ C キャップ N ナット本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−124749(JP,A) 特開 昭55−153687(JP,A) 特開 昭49−94539(JP,A) 特開 平9−85464(JP,A) 実開 昭49−12371(JP,U) 特公 昭61−6751(JP,B2) 特公 昭52−50751(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/02 B23K 11/00 B23K 11/24 B23K 37/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナット本体に、そのねじ部開口を被うキ
    ャップを抵抗溶接する抵抗溶接装置であって、 先端部に、前記キャップをその開口部を上向きの状態で
    位置決めする、キャップ位置決め手段が設けられた下側
    電極本体と、 前記下側電極本体と相対的に接近しつつ前記ナット本体
    の接合面を前記キャップに押し付ける上側電極本体と、 前記キャップを、その開口部が上向きの状態で前記キャ
    ップ位置決め手段に供給するキャップ供給機構と、 前記ナット本体の前記接合面が前記キャップの開口縁に
    重なるように、前記ナット本体を供給するナット本体供
    給機構とを有し、 前記ナット本体供給機構にはナット本体のキャップ接合
    面を下方向に向けてナット本体を把持するナット把持ユ
    ニットと、そのナット把持ユニットに把持されたナット
    本体が、前記下側電極本体によって位置決めされたキャ
    ップの開口周縁部に重なるナット本体搬送位置までナッ
    ト本体を搬送するナット本体搬送手段とを備え、 前記ナット把持ユニットが前記ナット本体を把持したま
    ま前記上側電極本体が前記ナット本体を前記キャップに
    押し付けることを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記キャップ供給機構は、前記キャップ
    を、その開口部が上向きの状態で保持するためのキャッ
    プ保持手段と、 前記キャップ保持手段に保持された前記キャップを、前
    記上側及び下側電極本体と同心的かつこれらの中間位置
    にあるキャップ搬送位置まで搬送するキャップ搬送手段
    と、 前記キャップ搬送位置において、前記キャップをその開
    口部が上向きの状態で前記キャップ保持手段から離脱さ
    せるキャップ離脱手段と、 を含む請求項1に記載の抵抗溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記キャップ位置決め手段は、前記下側
    電極本体の電極部に形成された凹部であり、その凹部は
    前記キャップの外周面に対応して形成され、前記キャッ
    プは、その開口周縁部が前記凹部の開口部から突出する
    ように位置決めされる請求項1又は2に記載の抵抗溶接
    装置。
  4. 【請求項4】 前記キャップ保持手段は、少なくともそ
    の一部がマグネットで形成されており、前記キャップ
    は、前記マグネットの磁力によりその開口部を上向きの
    状態で保持されつつ、前記キャップ供給機構により前記
    凹部に供給される請求項3に記載の抵抗溶接装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップ離脱手段は、前記キャップ
    搬送位置において、前記キャップを前記マグネットの磁
    力に抗して前記キャップを前記キャップ供給機構から離
    脱させ前記凹部に位置決めさせる請求項4に記載の抵抗
    溶接装置。
JP34367797A 1997-11-28 1997-11-28 抵抗溶接装置 Expired - Lifetime JP3273006B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34367797A JP3273006B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 抵抗溶接装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34367797A JP3273006B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 抵抗溶接装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11156555A JPH11156555A (ja) 1999-06-15
JP3273006B2 true JP3273006B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=18363399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34367797A Expired - Lifetime JP3273006B2 (ja) 1997-11-28 1997-11-28 抵抗溶接装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3273006B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1334791A4 (en) * 2000-05-27 2007-10-03 Yoshitaka Aoyama METHOD AND DEVICE FOR WELDING A BORGNE NUT
CN103203577A (zh) * 2013-03-27 2013-07-17 蚌埠金光车轮有限公司 汽车轮毂定位工装
CN105834658B (zh) * 2016-06-21 2017-08-25 南通江海港建设工程有限公司 一种扭力梁轮毂轴支座焊接夹具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11156555A (ja) 1999-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2826544B2 (ja) ベアリングの組立装置、その組立治具およびその組立ロボット
KR101433814B1 (ko) 전극 캡용 매거진
US20090279991A1 (en) Processing tool and method for transferring a component from a ready position into a processing position
EP0640521A1 (en) System for and method of assembling wheels
CN113206287A (zh) 钮扣电池组装机及其组装方法
JP3273006B2 (ja) 抵抗溶接装置
US20030024108A1 (en) Manufacturing device of support parts
US4967471A (en) Apparatus for assembling door handle
KR920010569B1 (ko) 너트플레이트 부착장치 및 그 부착방법
CN213672787U (zh) 一种夹片螺母的自动化点焊生产线
CN113198895B (zh) 一种扳边机及其工作方法
CN111331235B (zh) 一种线束穿线管道焊接机和焊接方法
JP7476443B2 (ja) 圧入装置
KR20050081649A (ko) 소재 공급 장치 및 이를 이용한 플랜지 성형 방법
US20230173604A1 (en) Automated fastener feeder and securing system
US5208966A (en) Apparatus for assembling door handle
KR200342158Y1 (ko) 볼트 자동 조립장치
CN219853060U (zh) 卡紧式移载辅助组装机构
CN111421215B (zh) 一种线束穿线管道焊接机的连接耳上料装置
CN113600987B (zh) 一种定位片自动点焊设备
CN113936909B (zh) 一种用于压装线圈的生产设备
CN215238497U (zh) 一种碰焊机构
JPH06171772A (ja) 重畳された板状ワークの把持装置及び給材装置
CN216151639U (zh) 一种标签带组装装置
JP2898585B2 (ja) 抵抗溶接用電極装置及びこれを含む抵抗溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080125

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term